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■ xxx 円盤皇女ワるきゅーレ★24代目(総合)スレッド xxx
546 名前:
名無し客
:2007/02/07(水) 22:51:350
私は、おはようのキスがしたくて――その欲求が抑えきれずに――彼の口枷を外そうと手を伸ばした。
彼だってもう、私がどんな風に彼のことを思っているか理解してくれたはず。無闇に声を上げたりはしないと思う。
口枷に手が掛かる。なぜか彼の顔は怯えているように見えた。そんなわけないのに。
口枷が外れて、
「和――」
「変態っ! 近寄るな!帰せ、家に帰せよっ!」
和人は絶叫した。
「変態?」
無意識に、私は和人を平手で殴っていた。無意識なのだから、加減なんかできるはずもない。
パンッ、という甲高い音が四、五回もしただろうか。気が付くと、両の頬を真っ赤に腫らした和人が倒れていた。
酷いことをしてしまったと思う。今の彼はあの女の影響を受けているから、私を受け入れてくれるのに時間がかかるのはしかたがないのに。
私は謝ろうと口を開いて、
「ごめん――」
けれどそれは、和人のさっき以上の大音量の叫び声にかき消されてしまう。
「助けて! 誰か助けてくれっ! ワるきゅーレ!」
一瞬、目の前が白くなったような気がした。
馬乗りになって、握った拳を無茶苦茶に叩き付けた。
どうして、あの女の名前なんて呼ぶんだろう。よりによって、あの女の名前を。
拳が痛くなって叩くのをやめると、拘束してあるせいで腕で顔を庇うこともできない和人は、ぼろぼろになって鼻からは血さえ流れていた。
「やめて……やめてくれよ……」
弱々しく呻く彼にまた口枷をはめて、手足の拘束を確認してからクローゼットに押し込める。
一緒に朝食を摂ろうと思ったのに――。
まあいい。
私が学校にいってる間、ひとりでいれば頭を冷やしてくれるでだろう。
そうすれば、誰が本当に和人をかけがえなく思っているか理解してくれるはず。
和人は誰にも渡さない・・・。
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