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■ 円盤皇女ワるきゅーレ総合・第26代スレッド

84 名前:プロ野球:セ・パCS検証 ハム笑い、泣いたG 営業重視で違和感:2007/10/25(木) 16:13:31
今季導入されたプロ野球のポストシーズンゲーム、クライマックスシリーズ(CS)は、パがリーグ優勝の日本ハム、セはリーグ2位の中日が27日に開幕する日本シリーズ進出を果たして幕を閉じた。CSはリーグ2、3位が3回戦制による第1ステージを戦い、その勝者がリーグ優勝チームと第2ステージ(5回戦制)で日本シリーズ進出権を争うシステム。いずれのステージも、リーグ上位チームが試合の主催権を得て行われた。プロ野球界は今後、実行委員会などで今回のCSを検証し、来季以降のあり方を論議していく。今回、目に付いた問題点を挙げてみる。

 ・「1位に1勝」なし
 パは04年から3年間、上位3チームによるプレーオフでリーグ優勝を争ったが、昨年はレギュラーシーズン1位チームに1勝のアドバンテージを与えた。今回、CSにはリーグ優勝チームに1勝のアドバンテージをつけなかった。1試合でも多くゲームを行って収益を増やすためだ。
 この恩恵を受けたのが日本ハムで、ロッテとの第2ステージは第5戦までもつれこみ、すべて札幌ドームの収容上限である4万2222人を集めた。アドバンテージがあれば、日本ハムが2勝目を挙げた第3戦で終わっていた。藤井純一球団社長は「チームを応援する身としては3連勝が良かったが、営業的には大変ありがたかった」と語る。
 逆にセの第2Sは中日の3連勝と最短で終わり、主催権のあった巨人はCSの「うまみ」を十分には味わえなかった。巨人は一勝もできなかったためアドバンテージの有無は関係ないが、「アドバンテージ不要」を最も強く主張していたのが巨人だったのは皮肉だ。

 ・日程重なり、不満も
 パの第2Sと、セの第1S(13、14日)、第2S第1戦(18日)の日程が重なった。特にパのCS優勝が決まる第2S第5戦と、セの同第1戦が同じ日に行われたことには、ロッテのバレンタイン監督が「球界首脳は思慮が足りないのでは」と苦言を呈した。
 ビデオリサーチの調べでは、18日の関東地区での視聴率はパが8・3%だったのに対し、セは13・8%。バレンタイン監督の不満を数字が裏付けた格好だが、日本ハムの本拠地・札幌地区に限っては34・3%の高率を記録し、地元密着の取り組みが成果を上げた。
 CSの導入が決まった際、テレビ局からセ、パ両リーグに「試合を交互に開催してほしい」との希望が寄せられたという。パのCS第1戦が行われた翌日にセのCS第1戦、その翌日はパの第2戦……と行うやり方だ。
 視聴率の食い合いはなく、興味の分散も防げる。しかし、日程が長くなるため、「ポストシーズンの日数に余裕がない現状では無理」(セ・リーグ関係者)という。ペナントレース、セ・パ交流戦、アジアシリーズなどの国際試合を含めた年間スケジュール全体にかかわる問題だが、CS盛り上げのためには再考すべきだろう。

 ・スポンサーは慎重
 パのCSにはヨドバシカメラが冠スポンサーに付いた。パ6球団による共同出資会社「パシフィックリーグマーケティング」(PLM)が探したスポンサーだ。セは大手広告代理店が営業を行ったが、特別協賛にNTTドコモが付いたものの、冠スポンサーはなかった。
 CSは、どこのチームが勝ち上がるかシーズン終盤までわからない。セの関係者は「失礼ながら、パはどんな組み合わせでも商品価値にあまり違いはない。しかし、セの第2ステージが巨人−阪神か、それ以外のカードかでは違いが出る」と話す。
 しかも、セがポストシーズンゲームを行うのは初めて。観客動員や視聴率など参考になる実績がない。企業としてはスポンサー価値の見極めに慎重にならざるを得ず、それが冠スポンサー不在につながったとみられる。
 冠スポンサー探しだけではない。テレビ局への売り込み、ファンへの情報提供など、セ、パが別々に行うのではなく、球界が一体となって取り組む方が効率的、効果的なのは自明の理だ。せっかくのCS。より盛り上げるためには、リーグの垣根を越えた営業努力が求められる。

 ・観客大幅増に貢献
 巨人の敗退で、2リーグ分立後初めてリーグ優勝チームが日本シリーズに出場できなくなった。中日の落合監督はCS優勝直後、「あくまでもセ・リーグ優勝は巨人」と話し、胴上げもしなかった。
 144試合のペナントレース1位をリーグ優勝とするのは一つの見識だが、1リーグに6球団しかないのに、上位3チームがCSに進出できるのは無理がある。前後期制や地区別制の導入によるプレーオフも検討されたが、CSの主目的は、Aクラス争いを激化させて消化試合を減らすこと。前後期制や地区別制では消化試合は減らない、と早々に却下された。日本シリーズの価値よりも、営業面の思惑が重視されたわけだ。
 今季のセの9月の1試合平均観客数は前年比9・5%の大幅増。白熱した優勝争いの影響が大きいが、一定の「CS効果」はあったといえる。しかし1年目から優勝チーム以外が日本シリーズに進出したことで、改めて「日本一とは何か」の論議も起きるだろう。

毎日新聞 2007年10月22日 東京朝刊

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