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■ 【Cobalt】円盤皇女ワるきゅーレ総合【27番目】

450 名前:老朽建築、跡形なし 命運分けた「耐震性」 四川大地震:2008/05/14(水) 16:07:17
四川大地震による犠牲者は、多くが全壊した建物の下敷きになった。被災地を歩くと、揺れに持ちこたえたビルのわきで、れんがやブロックを積み上げた古い建物が跡形もなく倒壊しているのが目立つ。命運を分けたのは何だったのか。

被害が集中した被災地の一つ都江堰。街の中心部にある病院で、6階建ての病棟が全壊した。この病院で一番古い建物で、壁の大部分がれんが造りだった。骨組みの鉄骨もほとんどが折れ、あたりはがれきの山だ。入院患者や医療スタッフら200人以上が生き埋めになった。

しかし、すぐそばに立つ鉄筋コンクリートの病院管理棟は、びくともしていなかった。医師は「病棟が壊れたのは古くて造りが弱かったからだ」と話す。

商店街を歩くと、軒を並べた5、6階建ての雑居ビルやアパートが並ぶ中で、ところどころ歯が欠けたように全壊した建物がある。古いれんが造りか薄い壁の建物が多い。

北川チャン族自治県では、被災者の多くは山あいで暮らす少数民族だ。土壁や、れんがやブロックを積み上げた簡素な建物は、巨大地震の力にひとたまりもなかった。

被害にあった住民の多くが「こんな地震が来るなんて」と口をそろえる。そもそも耐震性を考えた造りにはなっていないのだ。多くの家屋が山肌を縫うように立っているため、地震に伴う土砂崩れで押しつぶされた家も多い。

一方、北川から数十キロしか離れていない綿陽の中心部はほとんどの建物がちゃんと立っていた。鉄筋構造の建物が多く、コンクリートの壁にひびは見えるが、崩れ落ちた建物は少ない。この町では漢族の住民が多く、漢族と少数民族の生活レベルの差が、被災の結果にも表れた格好だ。

国の耐震対策は、東北部を中心に24万人の死者が出た76年の唐山地震を機に見直され、地域ごとに建物の構造別の基準が設けられているという。それでも、多くの大地震を経てきた日本の基準よりは緩く、和田教授によると、「成都市の耐震基準は東京の40%程度」という。

93年に中国を訪ねた耐震設計構造の専門家らの調査報告書には「中国には建築関係の技術者資格制度がなく、工事監理制度も不十分」と記されている。今回倒壊した建物の多くも、建築法制が未整備の時代に建てられた可能性が高いとみられる。



http://www.asahi.com/special/08004/TKY200805140034.html

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