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■ 【鉄人!・・じゃないけど】円盤皇女ワるきゅーレ総合【28号】
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ノーベル化学賞に下村脩氏、クラゲから「蛍光たんぱく」
:2008/10/08(水) 22:34:00
スウェーデン王立科学アカデミーは8日、2008年のノーベル化学賞を、下村脩・米ボストン大名誉教授(80)ら3氏に贈ると発表した。
下村氏は発光するクラゲの体内から、蛍光するたんぱく質を世界で初めて発見し、精製することに成功。これを目印にすることで、生きた細胞中のたんぱく質の振る舞いが直接観察できるようになり、生命科学の研究に飛躍的な発展をもたらした点が評価された。
日本人3人が受賞した7日の物理学賞に続く快挙で、日本人受賞者は計16人になる。化学賞の受賞は02年の田中耕一さん以来だ。賞金1000万スウェーデン・クローナ(約1億4000万円)は、3人で分ける。授賞式は、12月10日にストックホルムで行われる。
授賞理由は、「緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見と開発」。共同受賞したのは、米コロンビア大のマーチン・シャルフィー教授と、米カリフォルニア大サンディエゴ校のロジャー・チェン教授で、GFPの応用技術を開発し、生体内を可視化するイメージング技術の確立に貢献した。
下村氏は1961年、米シアトル近郊のワシントン大臨海実験所で、オワンクラゲと呼ばれる発光クラゲから発光物質の抽出に成功、「イクオリン」と命名した。しかし、イクオリンは青く光るのに、クラゲは緑色に光ることに疑問を持ち、研究を継続。イクオリンの精製中に見つけた別の物質が、イクオリンの青色の光を受け取り、緑色に光るたんぱく質であることを突き止めた。
当時の学界では、たんぱく質は、酵素など別の物質がなければ光らないというのが常識で、その常識をくつがえす革新的な発見だった。
細胞内のたんぱく質の状態を詳しく調べることで、細胞の寿命や異常などがわかる。しかし、GFPが見つかるまでは、生きた細胞内のたんぱく質を観察するのは困難だった。
シャルフィー教授は、GFPを実際の生物の体内で光らせることに成功した。チェン教授は、GFP以外のたんぱく質を使って細胞を様々な色で光らせ、イメージング技術の礎を築いた。
現在、この技術を使った論文は年間1000本以上発表され、生命科学の研究に不可欠な「道具」となっている。アルツハイマー病の発症やがんの転移のメカニズムの解明など医療の研究にも役立てられている。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081007-4686911/news/20081008-OYT1T00560.htm
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