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■ 【鉄人!・・じゃないけど】円盤皇女ワるきゅーレ総合【28号】

499 名前:活字文化の日 本との出会いを大切にしたい:2008/10/27(月) 17:24:10
 きょうは文字・活字文化の日。読書週間もスタートする。

 この間、全国各地で、古本市や記念講演会、読書活動団体の表彰式など多彩な行事が行われる。

 本との出会いや、活字文化のあり方などについて、改めて考えてみる良い機会でもあろう。

 毎朝、学校の始業前の10分間、児童生徒が一斉に好きな本を読む「朝の読書」運動は、今年で20周年を迎えた。

 千葉県内の私立高校で始まったささやかな試みが、全国に広がった。現在では小中学校の約70%で「朝の読書」が実施されている。活字文化の将来にとっても明るい材料だ。

 しかし一方で、出版界は大きな転機を迎えている。

 インターネットの普及などを背景に、雑誌の売り上げが最近10年で大幅に落ち込み、出版社の経営基盤を大きく揺るがしている。

 今年に入って、講談社の「月刊現代」など、歴史のある月刊誌の休刊が相次いで発表された。

 電子書籍や電子雑誌の配信といったネットとの融合を模索する動きも強まっている。

 良書の地道な出版を続ける出版社もある。インドネシア現代文学の最高傑作と言われる小説「人間の大地」4部作の邦訳は、アジアを専門とする小さな出版社が刊行して、今年の読売文学賞の研究・翻訳賞を受賞した。

 情報過多の時代であればこそ、質の高い読み物が求められているとも言える。

 厳しい経営環境の中で、出版界の模索が続いている。

 昨年から注目を集めているのは無名の素人が専用サイトに発表しているケータイ小説だ。

 最近になって、86歳の作家、瀬戸内寂聴さんが、秘(ひそ)かにケータイ小説を書いてペンネームで発表していたことが明らかになった。

 「ケータイ小説が若者に読まれるのは魅力があるからで、それを無視してはならない」と瀬戸内さんは語る。

 日ごろは本を読まない若者たちも、ケータイ小説をきっかけに、本格的な文学作品に関心を向けるようになるかもしれない。

 「おもわぬ出会いがありました」――。公募の結果選ばれた今年の読書週間の標語である。

 古書店で見つけた小さな出版社の本でもいいし、インターネット上で出会った本でもいい。関心が向いた様々な作品に触れてみることで新たな発見がある。そんな読書の秋を楽しんでみたい。



http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081026-OYT1T00714.htm

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