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■ 【鉄人!・・じゃないけど】円盤皇女ワるきゅーレ総合【28号】
548 名前:
無保険の子ども きめ細かな対応が必要だ
:2008/11/05(水) 01:27:22
親の保険料滞納で、子どもまで医療を受けにくくなる状況は、なくすべきだろう。
世帯主が国民健康保険の保険料を長期間滞納しているために、保険証を返還させられることがある。
こうした保険証のない“無保険”状態で、中学生以下の子どもがいる家庭が全国に1万8200世帯あり、無保険の子どもの数は3万2900人に上ることが、厚生労働省の調査で分かった。
国保を運営する市町村は保険料の徴収に頭を悩ませている。全国で385万世帯が滞納しており、これは加入世帯の2割に近い。
災害や失業など特別な事情がないのに滞納を続けた場合、まず有効期間の短い「短期保険証」に切り替わる。1年以上滞納が続くと保険証は返還させられ、「被保険者資格証明書」が交付される。
資格証明書で病院にかかると、いったん全額自己負担となり、国保が払う分は申請しなければ戻ってこない。
保険料を払わない人を短期保険証に切り替える理由は、単に支払いを促すだけではない。
保険証の更新で担当者が面談する機会が増え、多重債務などの事情が分かることも多い。滞納者は行政との接触を拒絶して、子育てや介護の問題を抱え込んでいる場合もある。様々な行政支援のきっかけとして活用すべきだろう。
しかし、懲罰的な要素が強い資格証明書への切り替えは、滞納の事情をよく調査した上で、確信的な支払い拒否と判断した世帯に限るべきだ。また、悪質な滞納世帯であっても子どもにまで責任は負わせられまい。
厚労省は今回の調査結果を受けて、市町村に対し、機械的に資格証明書へ切り替えることはしないように求め、資格証明書の世帯に子どもがいる場合は、柔軟に短期保険証を出すよう通知した。妥当な措置である。
給食費や保育料などでも無責任な親の滞納や不払いが問題となっているが、医療は命や健康にかかわるもので次元が異なる。
悪質な滞納に対しては毅然(きぜん)として徴収すると同時に、責任のない子どもについては、どの世帯も同じ条件で保険診療を受けられるようにすべきだ。
子どもには別に、通常の保険証を出す仕組みを検討することも一案であろう。
滞納者がどのような事情で滞納を続けているのか、より詳しい調査と分析も必要だ。福祉にはきめ細かな対応が欠かせない。
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20081103-OYT1T00771.htm
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