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■ 【鉄人!・・じゃないけど】円盤皇女ワるきゅーレ総合【28号】

633 名前:画像診断:遺体の「声」聞く Ai導入進む:2008/11/17(月) 17:01:08
「Ai」(死亡時画像病理診断)が大学を中心に広がっている。昨年、専用施設「Aiセンター」第1号が千葉大に開設され、神奈川や三重でも準備が進む。警察庁が大相撲時津風部屋の力士急死事件を受けて検視官増員などの強化策を打ち出すなか、事件捜査への切り札になるか。


 ■小説で注目
 Aiはオートプシー(解剖)・イメージング(画像診断)の英語の頭文字。CT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴画像化装置)も使って死因を究明する手法だ。映画やドラマ化された海堂尊さんのベストセラー小説「チーム・バチスタの栄光」で、犯罪を解く鍵として登場し注目された。

 Aiセンターは昨年8月に千葉大、今年9月に群馬大に開設された。三重大が09年4月、神奈川歯科大は同5月に設置する予定だ。

 解剖の精度の向上や画像による証拠保存などが狙いで、医師会や行政、警察からの要請で診断する。日本医師会もAi活用に向け検討委員会を設け、3月の中間報告で「医療における(航空機事故の)ボイスレコーダーの役割を担える」と評価し、センターの増設を提案した。児童虐待が疑われる死亡例は「全件Aiを義務化」を提言している。親が遺体解剖に同意しなかったり、子供は死因の特定が難しいためだ。


 ■効果を実証
 千葉大大学院の岩瀬博太郎教授(法医学)は04年、警察の協力で司法解剖する変死体のCTを撮る実験をした。警察官らの検視で頭部外傷の疑いが強いとされた遺体の死因が肝臓の損傷だったり、胸部損傷が頭部出血だったりと、20体中4体の死因が異なった。

 岩瀬教授は06年、廃車になるCT搭載車を解剖室脇に常駐させ、司法解剖前の遺体撮影に乗り出した。山菜採りに行って山中で遺体となって見つかった女性の場合、傷跡からイノシシに突き刺された事故死と判断されかかったが、CTで頭から散弾銃の弾が見つかり、数日後に男が逮捕された。

 千葉大はセンター開設後100例以上実施しているが、事件捜査だけでなく、病死でも死因究明のためにCT撮影をする。群馬大では法医学の教育にも活用している。

 東京地裁で10月に開かれた殺人未遂事件の公判では、CT画像が証拠採用された。群馬大の小湊慶彦教授(法医学)は「生々しい写真と違って、画像なら裁判員にも説明しやすい」と話す。


 ■費用が課題
 神奈川歯科大は、新品のCTを購入した場合約5000万円の設備投資が必要なため、1000万円程度の中古を導入することにした。群馬大では廃棄処分されるCTの中古を転用した。

 また死後のCT撮影は保険適用外。自治体によって異なるが、1回約2万円の実費は遺族や警察、病院が負担している。さらに岩瀬教授によると、調査した約400例のうち死因が特定できたのは約3割。脳内出血や骨折には有効だが、心筋梗塞(こうそく)などは難しいという。岩瀬教授は「正確な死因究明には解剖が必要。捜査結果や診断結果を総合した死因究明制度の確立が求められる」と話す。



ttp://mainichi.jp/select/today/news/20081117k0000e040062000c.html

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