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■ 【鉄人!・・じゃないけど】円盤皇女ワるきゅーレ総合【28号】

924 名前:「江戸」は人情・助け合い 中村吉右衛門さんが紹介:2008/12/23(火) 22:51:23
 阪神大震災を教訓に災害復興の仕組みづくりを目指す「日本災害復興学会」(室崎益輝会長)で、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが「江戸と災害文化」をテーマにしたセッションに出演した。首都直下など巨大地震への備えを、江戸時代に学べないかと企画された。吉右衛門さんは当たり役、火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を取り上げ、江戸におけるセーフティーネットのあり方を紹介した。

 1780年代の天明の大飢饉(ききん)では、大雨など異常気象が相次いだうえ、浅間山が大噴火。関東一円に灰が降り注いで、大凶作となった。農村を捨てた大量の無宿人が都市部へ流入、米屋の打ち壊しなど治安が悪化した。

 このときに活躍したのが平蔵だ。取り締まりだけではなく、無宿人のため職業訓練施設「人足寄場」の設置も提案した。吉右衛門さんは「平蔵は若いころ無頼漢だったから、犯罪者の苦悩をよく理解していた。更生させたいという思いが強かったのでしょう」と話した。

 江戸では火災も頻発した。災害時には余裕のある人が食糧や物資を持ち寄って救援にあてたという。

 「暮らしは大変だったろうが、相互扶助で何とか生活が成り立った。何か起きたとき、隣に誰がいるのかを知らなければ、その人が亡くなっても分からない。ちょっとでも声を掛けていれば避けられる。それをやっていたのが江戸時代」と話し、人情と助け合いがセーフティーネットだったと指摘した。

 学会理事の山中茂樹・関西学院大教授(災害復興学)は「巨大地震に備えるにはセーフティーネットをきっちりとしなければならないが、今の社会では逆に失われていると改めて感じた」と話した。



http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20081221ddm016040018000c.html

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