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■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】
18 名前:
タンパク質に特殊な「水素結合」創薬分野で応用期待
:2008/12/30(火) 22:21:47
タンパク質のなかに高いエネルギーを持った特殊な水素結合があり、この結合が、光による情報を素早く伝達するなど重要な役割を果たしていることを奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学研究科の片岡幹雄教授らの研究グループが、日本原子力研究開発機構との共同研究で世界で初めて証明した。今後、新しい分子設計が可能になり創薬分野などで期待される。論文は30日、米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。
水素結合は、水素が酸素など他の原子と結びついたもの。タンパク質などの分子の中では、この結合を介してプラスに荷電した水素原子が移動することでそれぞれの機能を発揮している。片岡教授らが証明したのは、水素結合のうち、「低障壁水素結合」とよばれ、結合エネルギーが通常の10倍程度高いため、効率よく働けるとの仮説が1990年代に出されていたが、これまで証明されておらず、約20年にわたり存在の有無について論争が続いていた。
ノーベル化学賞を受賞した下村脩・ボストン大学名誉教授が発見したオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)の発光もこの結合が関与しているとされている。
片岡教授らは、細菌が光を感じる際に働く光受容タンパク質を材料に、水素原子を直接観測できる「高分解能中性子結晶構造解析」という方法を開発し、発見に至った。
この結合は、タンパク質が反応していない通常の状態でも分子内にあり、光を吸収すると通常の水素結合にもどって情報を伝達しているなど新たなメカニズムも明らかになった。
片岡教授は「この結合を分子の設計に導入することにより、物質の生産を触媒するタンパク質の酵素としての機能を強化するなど有用な分子の開発にも役立つ」と話している。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081230/scn0812301714001-n1.htm
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