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■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】

405 名前:面接相手に謝礼、看板背負い街へ:2009/02/22(日) 22:04:43
 世界同時不況の震源地アメリカ。大手企業も大規模なリストラに踏み切り、失業者数は増加の一途、雇用悪化は収まる気配がない。

 こうした逆境にも負けず、あの手この手で新たな職を探すビジネスマンもいる。

 「一文無しになった銀行マン」――。2008年3月に破綻(はたん)した米投資銀行ベア・スターンズで2年半、アナリストを務めたウィン・ホーニッグさん(25)が運営するブログだ。

 1週間に100時間以上働き、帰宅時間は決まって午前0時過ぎ。そんな生活が、ベア社を買収したJPモルガン・チェースのリストラで昨年9月に解雇され、一転した。時間を持てあます毎日に「同じ境遇の人を手助けしたい」とブログを始めた。

 入社後にいきなり年収7万ドル(約660万円)を手にしたウォール街の若手エリートが失業した自らの経験などをつづった内容が話題を呼び、今では同年代の若者から寄せられる人生相談の場にもなっている。

 ホーニッグさん自身は小さな投資会社に再就職したものの、5月には半年間の雇用契約が切れる。「次の職が見つからなければ、大学院に進む」という。


 「採用面接してくれたら、お金を払います」。ハビエル・プーハルスさん(43)は昨年暮れ、こんな文句を掲げた看板を体の前後に付け、厳冬のシカゴの繁華街に立って道行く人に訴えた。

 住宅バブル崩壊で、8年間経営してきた不動産会社が昨春倒産。数か月の職探しも実らず、思い付いた窮余の策だった。

 「私のような失業者は何万人もいる。差別化を図らなければ、面接にもたどり着けない」。面接相手が人事担当者の場合は200ドル、取締役・副社長なら400ドル、社長や最高経営責任者(CEO)なら800ドルと謝礼の「料金表」も作った。

 気になる反応は――。「面接は5件。でも採用には至っていない。謝礼は拒否された」。ただ本人は「創意工夫の努力は実った。何もしなければ、1社の面接も受けられなかっただろう」と満足げだ。専業主婦だった妻に仕事が見つかり、今はコロラド州デンバーで職探しをしている。


 捨て身のアピールが功を奏した人もいる。「求職看板」を背負って昨夏、ニューヨークの金融街を練り歩いていたジョシュア・パースキーさん(48)は昨年12月、会計事務所に再就職した。米マサチューセッツ工科大学卒で、証券会社での豊富な経験があっても、1年間は職が見つからなかった。

 念願の再就職を果たしたが、実家のあるネブラスカ州に「疎開」させた妻と5人の子供との別居生活は続く。「景気はまだまだ落ち込みそう。家族そろった生活はいつになるやら」と今一つ表情も晴れない。



http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090221-OYT1T01103.htm

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