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■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】

473 名前:「人を裁くとは」問い直す宗教家たち:2009/03/05(木) 20:00:10
 死刑判決にもかかわる裁判員制度の開始を目前に控え、宗教にかかわる人たちが悩んでいる。裁判員の役割や、裁判員に課される守秘義務に懸念があるようだ。あえて参加し、宗教者としての意思を示そうという意見もある。

 門徒550万人を抱える真宗大谷派僧侶で同朋大教授の尾畑文正さんは昨年末、門徒から「裁判員候補になりました。どうしたらいいでしょうか」と明かされ、戸惑った。死刑制度に反対する同派は「裁判員に選ばれたら、死刑の判断は出さない態度が大切」との見解を示している。

 浄土真宗の宗祖・親鸞には「何が善であり、何が悪であるか、どちらも私には分からない」という言葉がある。「親鸞聖人は、人間は自分中心にしか善悪の判断をできないものだと説き、自分の感性や価値観を絶対化することを批判している。裁判員制度は人の感性を『善』として市民感覚を大切にするが、むやみな報復につながるだけではないか」と尾畑さんは言う。

 長野市の善光寺の宿坊「玄証院」の福島貴和住職は昨年12月に記者会見を開き、「宗教者は人を裁かないで済む世の中にする役目がある。私は人を裁くことはできない」と表明した。「死刑の判断に加わった市民は守秘義務もあるため自分の悩みを生涯背負うことになる」と危惧(きぐ)する。

 神社本庁は、昨年末の役員会で「国民の義務として、裁判員に選ばれたら、原則として参加しなくてはならない」との方針をまとめた。

 日本ムスリム協会理事で、拓殖大イスラーム研究所の森伸生所長は「日本にいるイスラム教徒が裁判員になるにあたって、問題となる教えはない。個人の自由で参加していい」と語った。


 〈思想信条を理由にした裁判員の辞退〉
 裁判員法や法務省の政令は「思想信条」や「宗教上の教え」を理由とした辞退について明文化していない。こうした理由で辞退を認めれば、幅広い市民の意見を裁判に反映させる制度の趣旨を損ないかねない、という考えがある。ただし、政令では「精神上の重大な不利益が生ずる場合」は辞退できると定めている。認めるかどうかは裁判官の判断に委ねられている。



ttp://www.asahi.com/national/update/0302/TKY200903020279.html
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