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■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】

545 名前:バレンタインデーに来た犬「チョコ」:2009/03/13(金) 19:03:08
 「何度も危機を乗り越えた幸運なワンちゃんです」。福岡県古賀市にある県動物愛護センターで、小山幸江・業務課長がオス犬の写真を見せてくれた。ピンと立った耳に、人懐っこい目が印象的だ。

 この犬は昨年9月、センターにやってきた。栄養不足が原因で病気にかかっていたが、獣医師らのおかげで克服した。だが、昨年12月の譲渡会では、この犬だけ引き取り手が現れず、「独りぼっち」になった。年末年始をどこでどう過ごさせるか、困り果てた時、ボランティアら3人が交代で自宅に連れ帰ってくれた。

 「音に敏感で臆病な一面もあったが、甘えん坊になって皆に好かれた」と小山課長は目尻を下げる。大里俊彦所長が机から取り出したのは「ツーショット」の写真。いかに愛されていたかがわかった。

 譲渡先が見つかったのは生後6か月の今年2月。飼い主となった田代裕美子さん(54)(福岡県須恵町)は譲渡日がバレンタインデーだったため、「チョコ」と名付けた。「とてもお利口。帰宅すると車庫まで迎えに来てくれる」と、いとおしそうだ。

 チョコは何とか救われたが、センターには依然厳しい現実がある。捨てられたり飼えなくなったりして運ばれてくる動物は犬だけで年間に4000匹前後。大半はガス室で処分され、新たな飼い主への譲渡対象に選ばれるのは、わずか2%ほどだ。ガス室のボタンが押され、息を引き取るまで2〜3分。「決して安楽死とは言えません」。職員の言葉が今も胸に突き刺さっている。

 センターを出る時、動物の慰霊碑を見つけ、手を合わせた。処分された動物たちを思い、チョコの幸せを願わずにいられなかった。



ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090313-OYT1T00738.htm

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