■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
最新50
read.htmlに切り替える
ファイル管理
レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】
577 名前:
たかが人形になぜ夢中
:2009/03/16(月) 20:21:14
阪神タイガースのリーグ優勝に興奮したファンに大阪の川に投げ込まれ、24年間、ヘドロに沈んでいたカーネル・サンダース人形。「うちに置かせて」「メガネを贈る」「汚れたまま残して」と、なお身辺が騒がしい。たかがおじさんの人形1体に、なぜ人はこんなに心躍らせるのか。
85年10月16日夜。阪神のリーグ優勝に喜び、大阪・道頓堀に集まった群衆のなかに、高校生だった落語家の桂福若(ふくわか)さん(40)もいた。熱狂のなか、自分も黄と黒のパンツ1丁になり、道頓堀川に飛び込んだ。気づくと、一緒に行った後輩がカーネル人形を川に放り投げていた。
余韻を引きずり、翌朝、高校の池に飛び込み、中退が決まった。
テレビで見た人形はヘドロまみれだったが、銀色に輝いて見えた。「値打ちものになってよう帰ってきた」と胸が熱くなり、あの頃を思い出した。「そう言えば、あのときの飛行機事故で友達の友達が亡くなったなあ」
高校中退後、むちゃもしたが、いま、天満天神繁昌(はんじょう)亭など大阪を中心に公演する。「カーネルさんみたいに、だれにも出来ひん人生を歩んで、値打ちもんになりたい」
85年は、大阪行きの日航ジャンボ機が墜落、豊田商事の会長が大阪で刺殺された。「ロス疑惑」で輸入会社社長(故人)が逮捕されたのもこの年だ。
「タイガースファンという生き方」の著書があるフリー編集者、新保信長さん(44)は「胸騒ぎがする時代に、気持ちを高ぶらせたのが虎フィーバー。その究極がカーネルのダイブ。しんどくなったいま、その姿をみると、最高にいい時代を思い出させてくれる」と話す。
当時、京大助手だった京都造形芸術大大学院長の浅田彰さんは85年10月17日付の朝日新聞紙上で、阪神優勝の熱狂について「関西が徹底的に壊滅する予兆。グリコ・森永事件や山口組・一和会抗争、豊田商事会長惨殺など関西を舞台にした一連の終末的な異常事態の総括として荒れ狂うタイガース・ファンの姿がある」と説いた。
大阪を拠点に活動する作家の有栖川(ありすがわ)有栖さんは、社会人3年目、作家としてデビューする前で書店の店長をしていたとき、その記事を読んだ。実際、関西は企業が次々と東京へ本社を移すなど存在感が薄くなっている。
「でも、カーネルは24年ぶりに川底から『浮上』した。人が騒ぐのには、85年以来、下り坂の大阪が、以前のように『浮かび上がりたい』という祈りのようなものがあるのでは」という。
阪神の私設応援団の元代表で、兵庫県尼崎市で板金工場を営む西河秀文さん(65)は85年のあの日、神宮球場で優勝を味わった。カーネル人形の救出劇を見て「朝から晩まで真っ黒になって働き、試合も欠かさず見たなあ」と懐かしい思いがこみ上げた。
15歳で集団就職で香川県から大阪に出てきた。34歳で工場を構え、85年のプラザ合意を機に生まれたバブル景気に乗って、一時は従業員を20人雇った。だが、バブル崩壊とともに目の病気を患い、不況で仕事を縮小し、応援団も離れた。「沸き立ったあの時代、私も脂ののりきったあのころにかえりたいなあ」
ttp://www.asahi.com/national/update/0314/OSK200903140105.html
ttp://www.asahi.com/national/update/0314/OSK200903140105_01.html
ttp://www.asahi.com/national/update/0314/OSK200903140105_02.html
1016KB
新着レスの表示
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
read.htmlに切り替える
ファイル管理
img0ch(CGI)/3.1.10