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■ 【ニクいねー】円盤皇女ワるきゅーレ総合【29】

646 名前:日韓で意識に差 電車の座席のすき間に座る?:2009/03/26(木) 18:23:46
電車で、ある人の隣席が少し空いていたら窮屈でも座りますか? それとも遠慮しますか?――こうした日常の行動や会話などを分析して、日本と韓国における対人行動を比較する日韓共同の研究がまとまった。特定の場面でとる行動が両国では必ずしも一致せず、その底にある対人意識の違いが浮かび上がった。


■身体接触 日本「配慮」、韓国「主張」
 この研究は、国立国語研究所主任研究員の尾崎喜光さんが提唱し、01年から日韓の言語研究者7人が取り組んできた。東京・大阪・ソウル・プサンで、20代・40代・60代の市民2175人にアンケートした結果を分析した。

 電車で窮屈でも座席に腰掛けるかどうかという質問では、隣席の人が見知らぬ人、友達、家族など10通りの場合を想定して尋ねた。座ると答えた人はどの年齢層でも、日本人より韓国人の方が多かった。60代では日本人(東京)の21%が座るのに対して韓国人(ソウル)は61%が座り、20代前半では日本人28%に対して韓国人47%だった。

 韓国・中央大学校文科大学教授の任栄哲(イム・ヨンチョル)さんは「身体接触から見た個人テリトリー意識」の観点から、日韓の違いを説明する。日本人から見ると韓国人は、自分のテリトリーを主張しすぎと映り、韓国人から見ると日本人は、相手のテリトリーに配慮しすぎと映る傾向があるという。

 尾崎さんが着目したのは依頼行動。「郵便局へ行く相手に手紙の投函(とうかん)を頼めるか」「外出する相手に書店で本を買ってきてもらえるか」と質問した。相手は家族・友達・知人の3通りを想定した。

 手紙の場合、友達には頼めるのに家族に頼めない人が、日本ではどの年齢層でも1%前後なのに、韓国では2〜14%もいた。本の場合も、同じように答えた人が日本では4%以下なのに、韓国では2〜19%と多かった。日本人の感覚だと、友達に頼めるような用事は家族ならばもっと頼みやすいのに、韓国人の感覚では必ずしもそうではないというわけだ。

 日韓ともに少子化が進み、この家族は父母である場合が多い。尾崎さんによれば、日本では親に対しても友達感覚が強いが、長幼の序がはっきりしている韓国では、使い走りのような用事は親に頼めない人がかなりいるという。

 ほかにも、自分の所有物を相手が断りもなく使ったり食べたりした場合の不快感などを比較している。研究の成果はこのほど尾崎喜光編『対人行動の日韓対照研究』(ひつじ書房)にまとめられた。

 尾崎さんは「日本と韓国では他者との物理的、社会的、心理的な距離の取り方に違いがあり、それがコミュニケーションの思わぬ落とし穴となる場合がある。さらに詳細に分析したい」と話している。



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