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■ 【三十路?】円盤皇女ワるきゅーレ総合【30】

119 名前:名無し客:2009/06/09(火) 23:32:27
 最も古いニュートリノは、何千もの銀河より大きな空間を包含しているかもしれないことが、新しいシミュレーションにより示唆された。

 既に知られているように、ニュートリノは核反応または放射性崩壊によって生成される。量子力学では、ニュートリノのような素粒子の“サイズ”は、存在可能な位置の範囲によってあいまいに定義される。素粒子は、原子などの何かと相互作用するときにのみ検出することができ、その範囲は相互作用時に時空内の1つの点に崩壊する。

 最近生成されたニュートリノについては、存在しうる範囲は極めて小さい。しかし、宇宙の誕生以来、約137億年間にわたって“残存”するニュートリノは、宇宙の膨張によって引き伸ばされ、存在可能範囲も拡張を続けてきたという。

 研究の共著者であるカリフォルニア大学サンディエゴ校の天体物理学者ジョージ・フラー氏によると、「個々のニュートリノの範囲は100億光年ほどにまで拡大しているかもしれない。これは、観測可能な宇宙の最大サイズにほぼ匹敵する」という。

 ニュートリノは電荷を持たず、その質量は小さすぎるために正確に計測することができない。これは、光速に近い速度で進むニュートリノが、ほとんど邪魔されずに通常の物質を通過できることを意味する。

 地球に影響を及ぼすニュートリノの大半は太陽から来る。平均的な人間の体を、1秒間に何十億もの太陽ニュートリノが通過している。

 フラー氏と彼の学生チャド・キシモト氏は、ニュートリノの質量を計算しようしていたときに、宇宙の膨張に伴って、時空構造が原始のニュートリノを引っ張り、素粒子の範囲を膨大な大きさに拡張していったことに気づいた。

 このような広大な範囲は、ニュートリノが宇宙のほとんどの物質を通過した後でも、そのまま存在している可能性がある。

 まだ解決できない問題は、重力(例えば銀河全体からの引力)が、巨大な“メガ”ニュートリノを単一の位置まで崩壊させうるかどうかだという。

 「量子力学は、最小の目盛りで宇宙を記述することを目的としてきた。そしていま私たちは、量子力学で宇宙で最大の目盛りにどうやって取り組むかを論じている。これは、いままで探求されていなかった物理学の未知の分野だ」とキシモト氏は言う。



http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=31054430&expand

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