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■ 【三十路?】円盤皇女ワるきゅーレ総合【30】
953 名前:
マツタケ、多国籍化
:2009/10/28(水) 17:51:00
カナダ、トルコ、フィンランド……。秋の味覚マツタケの「多国籍化」が進んでいる。今年は西日本の少雨が影響して国産品が早々と市場から姿を消し、今月下旬にはアフリカ産が届き始めた。北朝鮮に対する経済制裁や中国産品への抵抗感も背景にあるようだ。
(中略)北欧フィンランドでは、07年に「マツタケ」ブームが起きた。国立森林研究所などが「日本で広く食べられ、きわめて高値で取引されている」とマツタケを国内に紹介。採集者向けのセミナーも開かれた。
フィンランド産を今年初めて扱った東京都中央区のネット通販会社の担当者によると、形や香りは国産に引けを取らず、しかも価格は10分の1。「有望だ。来年以降は早めに仕入れたい」と期待する。
ただ、新規参入組ゆえの悩みも垣間見える。東京・築地市場の青果仲卸「大祐」の成田憲逸専務(51)は「各国とも食べないだけに、どのあたりに生えるか見当がつかないようだ」と話す。「採集の名人を派遣してほしい」という要望も受けたが、経費や手間を考えると難しいという。
世界各国のマツタケは果たして同一のものなのか?
信州大農学部の山田明義准教授(40)によると、マツタケはキシメジ属のキノコの一種で、国産のものの学名は「トリコローマ・マツタケ」。香りの似たキノコは何種もあり、日本ではひっくるめて「松茸(まつたけ)」と称して売られている。北半球にだけ分布し、南半球で見つかっていないのが特徴だ。中国や朝鮮半島、フィンランドなど北欧から輸入されているものは、日本と同一種だ。
北欧では「トリコローマ・ノーシオーサム」という学名が先に付けられていたが、マツタケの名の方が世界的に普及していたため、現在はいずれの名でも通用している。「ノーシオーサム」はラテン語で「不快」という意味だ。
一方、北米やカナダ、メキシコのものは別種の「トリコローマ・マグニベレア」。ずんぐりとして色が白いなど見た目は異なるが、遺伝子レベルでは日本のマツタケに非常に近いという。
トルコやモロッコなど北アフリカ産は「トリコローマ・アナトリカム」。色は北米産より日本のものに近いが、ヒマラヤスギの下に生え、松の下には生えないという。
山田准教授は「シベリア、アラスカなど、日本のバイヤーが未開拓の地域には、未知の『マツタケ』が数多く存在する可能性がある」と話す。
http://www.asahi.com/national/update/1028/TKY200910280230.html
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