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■ 【三十一】円盤皇女ワるきゅーレ総合【31】

101 名前:腰痛:座り仕事での防止術 腰は背もたれに密着、休憩中は歩いて:2009/11/14(土) 19:31:32
●立つのに適した骨格
 「『座る』とは、立つことによるストレスからの解放だ。でも、問題も多い」

 椅子の座り心地を研究する企業「エルゴシーティング」(本社・東京都千代田区)のCEO(最高経営責任者)を務める野呂影勇・早稲田大名誉教授(人間工学)はこう話す。

 人間の骨格は「2本足で立ち、歩くのに最適の構造」という。骨盤の上に脊椎(せきつい)がS字につらなった背骨があり、その上に頭が乗っている。重心は骨盤の真下にあり、歩く時にかかる体重の何倍もの圧力はS字構造が吸収するようになっている。

 座ることは、背骨を支える脊柱起立筋などの筋肉や骨格自体の疲れを軽減するために重要だ。しかし、座っている時には背骨のS字カーブが崩れるため、腰骨にストレスがかかる。また、長時間に及べば、逆に腰痛の原因にもなる。


 ●こまめに体勢変えて
 では、腰へのストレスを減らして長時間のデスクワークをこなすにはどうすればいいのか。野呂さんは「一つの姿勢を続けていると体がこわばってくる。こまめに体勢を変えることが一番。マウスを持つ手と反対側に体の重心を少しずらすなど、多少行儀が悪くてもいい」とアドバイスする。

 ただし、その場合も基本となる姿勢がある。お尻と腰をしっかりと椅子の座面と背もたれに密着させる姿勢だ。野呂さんによると、座る時、全体重の約9割をお尻が支えている。この時、腰が背もたれから離れていると、上半身が揺れて腰に負荷がかかり、腰痛の原因になる。一方、背中を背もたれによりかからせると、背中を支点にして腰回りが椅子から浮き上がってしまうため、背中は背もたれから離したほうがいいという。

 椅子を適正な高さに調節することも重要だ。座面の高さと足裏からひざまでの高さを一致させる。残る1割の体重を足裏で支えるためだ。しかし、会社では椅子を選べないことが多い。日本の一般的な事務机の高さは約70センチ。身長が158センチ以下の場合、座面の高さとひざ下の高さを一致させることは難しい。このような場合は足元に台を置いて高さを合わせるとよい。また大型のモニターやキーボードを使うのも、自然に背筋が伸びるため効果的だ。

 それでも、座った姿勢を長時間続ければ、腰回りの筋肉が緊張し、腰に悪い。野呂さんは「1時間働いたら15分間は椅子から離れ、歩き回るくらいが理想」と指摘する。


 ●座ったまま運動も
 席を立って運動するのも難しい場合はどうすればよいのか。効果的なのは座ったままできる運動だ。近畿大医学部の浜西千秋教授(整形外科)は、背もたれを使わず背中を反らせる運動を勧める。「時間がある時に10秒間10セット繰り返すだけでも腰回りの筋肉はずいぶん鍛えられる」という。

 また野呂さんは「かかとを支点にして足先を上下させる運動だけでも、血行がよくなる」と話す。

 他にも、肩を中心に両腕を回せば、キーボード操作のために猫背になりがちな背中を伸ばし、背筋や腰回りのこわばりを和らげられるほか、座ったまま両足を浮かせて3秒間腹筋を緊張させる▽机と体の間に手やものをはさみ、おなかで机を押す−−なども有効だ。

 浜西さんは「日常をうまく利用すれば運動はできる」と強調。野呂さんは「休憩時間に、別の場所で座って休む人もいる。長時間座る人は、休憩中には歩いたほうがいい」と話している。



http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2009/11/20091106ddm013100183000c.html

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