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■ 【三十一】円盤皇女ワるきゅーレ総合【31】

86 名前:出所者就労に不況の風、社会”復帰”難しく:2009/11/13(金) 18:07:26
 生活が安定しているほど、再犯の危険性が低くなる傾向を明らかにした今年の犯罪白書

 再犯防止には、犯罪に及んだ人が生活基盤を築けるような社会復帰支援が必要と改めて指摘した。国は様々な角度から刑務所出所者らの支援に取り組んでいるが、不況の影響もあり、道のりは平坦(へいたん)ではない。


 ◆「ここ1、2年は特に」◆
 「やる気はあるのだが、こうも仕事が見つからないと焦りが募る一方です」

 ホームレス生活を送っていた時に万引きをして服役、9月に刑期を2か月残して仮出所し、埼玉県の更生保護施設「清心寮」に入った男性(60)はそう語る。

 福祉関係、製造業など約40社に採用を申し込んだが断られ続け、就職が決まらない。「もう満期も近い。施設の空きを待っている人も大勢おり、早く自立資金をためて出ないといけないのですが……」と力なくつぶやいた。

 藤本信次施設長も「ここ1、2年は特に就労が難しくなった」と話す。今年の犯罪白書によると、2004〜08年に刑務所などに窃盗罪で2回目の入所をした受刑者のうち、76%は犯行当時、無職だった。

 法務省も出所者の就労支援に取り組むが、不況の影響もあり就職は簡単ではない。出所者を積極的に雇う「協力雇用主」への登録企業は、今年4月時点で全国で7749社。

 07年と比べ約2000社増えたが、実際の雇用人数は435人と、07年から250人減った。また、登録企業の半数が建設業と偏りがあり、業種の幅を広げることも課題だ。


 ◆障害者・高齢者は◆
 厚生労働省は、身元引受先がない障害者や高齢者の出所者の受け入れ先を調整する「地域生活定着支援センター」を、各都道府県に設置することを目指している。

 しかし、負担増などを懸念して様子見の自治体も多く、設置されているのは全国でまだ5県のみだ。

 滋賀県から委託を受け、センター業務を行う滋賀県社会福祉事業団は、これまで滋賀刑務所の出所者ら7人の調整にあたったが、県内出身の1人のケース以外は他府県との連携が必要だった。

 担当者は「センターがある和歌山県との調整は円滑にできたが、そうでない県に出所者が移った場合はアフターケアもこちらが配慮しなければならないなど負担も大きい」と、各地への早期設置を望んでいる。



ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091113-OYT1T00830.htm

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