■ 吸血大殲森祭会議スレッド

1 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/12(月) 21:12:50
「森祭」―――11月23日午後10時〜12月2日午前0時開催。

※本スレは開催日まで、導入倉庫として利用。
 細かい打ち合わせは全てこちらで行う事。

 こちらのスレは闘争開始日が奇数日の闘争を行う者が使う事。
 闘争開始日が偶数日の闘争を行うものは下記のスレを利用。

吸血大殲森祭会議スレッド Ver.B
http://charaneta.just-size.net/bbs/test/read.cgi/ikkokuRH/1195744151/

■本スレ
吸血大殲 外伝 森祭
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1194869287/
■観戦兼本部スレ
吸血大殲 外伝 森祭 総本部&観戦スレ
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1194869478/
■専用削除依頼スレ
吸血大殲 外伝 森祭専用削除依頼スレ
http://charaneta.just-size.net/bbs/test/read.cgi/ikkokuRH/1195417031/


2 名前:紅魔組暫定導入:2007/11/15(木) 00:11:28
 


「……言っておくけど、私じゃないわよ」
 
 ソーサーにティーカップを置くと、非難がましい視線をやんわりといなす。
 今夜は珍しく、本から離れて館の主人と一緒に夕食をとった。食後はこうし
て、ベランダで彼女が煎れたウバのストレートティーを楽しんでいる。
 彼女とはたっぷり二時間は一緒に行動していた。
 攻略不可能な鉄壁の現場不在証明。疑念を抱く彼女こそが、自分の無実を明
白にしてくれるというのに―――そんな目で見られるのは心外だった。
 そもそも、この館で彼女の意識の届かない場所などなく、アリバイ工作なん
て何の意味も為さないのに。

「私じゃ、ないわよ」
 
 パチュリー・ノーレッジは繰り返すと、けほりと咳き込んだ。

3 名前:紅魔組暫定導入:2007/11/15(木) 00:11:45
「それは困りましたわ」

 生クリームの小塔で飾り付けられたフィユタージュ―――食後のために用意
した焼き立てのパイは咲夜のお薦めだったが、パチュリーには首を振って拒ま
れた。彼女はいつだって少食だった。夕食に同席したと言っても、彼女はスー
プを二口三口ほど啜っただけだ。
 きっと着太りしてしまう体型を気にしているのだろう。

「こういう場合、パチュリー様が元凶なのが一番楽でしたのに」
「……この館には、あなたの手を灼かせる子供が二人もいるんだから。私ぐら
いはあなたにとって無害でありたいわ」
「心遣いには感謝致します。―――でも、だとしたらどうしましょう」

 咲夜はベランダから眩しそうに外の風景を眺めた。釣られるように、俯き気
味にテーブルを見つめていたパチュリーも顔を上げる。
 
 光陰の軛から解放された紅魔館は、今夜も凍り付いた時の中で夜を迎えた。
 館の永遠が途切れることはない。敷地内には、昨日と変わらぬ今日があるだ
けだった。明日もただ、使い古された今日を再利用するだけ―――そんな心地
良い毎日の鉄則が破られることは決してないのだが。

 ここで問題なのは、裡ではなく外だった。

「……森、でしょうか」
「森、にしか見えないわね」
 
 霧の湖を臨めるはずのベランダが、今宵認めたのは深き森。生い茂る緑葉が
月を隠し、槍衾の如く突き立つ百億の樹林が闇色の牢獄を作り出す。
 ―――気付けば、咲夜は森の中にいた。紅魔館は、いつの間にか森の深奥に
躯を隠す隠者のような立地に変わっていた。
 
 外から運び込まれた気紛れな苗は、春を待たずに茎を太らせ、いつものよう
に館の静寂を壊すだろう。
 メイドの義務としてパチュリーのティータイムを中断させるようなことは無
かったが、疲れまでも隠すことはできない。最近の頻度は少し異常だ。
 
 疑いようもなく、これは《異変》だった。

4 名前:紅魔組暫定導入:2007/11/15(木) 00:12:15
 
 
 異変は始まると同時に終わっていた。
 気付いたときには景色が一変していた。パチュリーが唇にティーカップを
近づけるささやかな一瞬の間に、湖は消えて、森が密生した。
 紅魔館だけが、変わらずに永遠を死守している。

「……あなたすら知覚できない速度で森が湖畔を埋め尽くした―――と考え
るより、この館が転移したとするほうが常識的ね」
 仄かにかび臭い深窓の魔女の推理。
「それに、転移を裏付ける決定的な証拠もあるわ。ほら、あそこを見て」

 ゆっくりとした動作で、外と裡との境界線―――館の正門を指差す。

「門番がいないわ。彼女は敷地の外にいつも立っていたから、転移の対象に
は数えられなかったみたいね」
「しかし、パチュリー様」メイド長はしれっと答える。「彼女がいないのは
いつものことですわ」
「……例えそうだとしても、この館が森の中に残り続ける限り、彼女が自分
の仕事を思い出すことはないわ」

 そうすると、やはり。ここは幻想郷ではないのか。

「ええ」
 彼女は決して動じない。
「でも、外の世界でもないわ。……幻想郷よりもっと狭くて、もっと深くて、
もっと若くて、もっと危うい、硝子細工のような森。私たちがどうして喚ば
れたのかは分からないけれど、屋敷の外に出るのはかなり危険よ。
 ―――それはあなたも分かっていると思うのだけれど」
 
 釘を刺すまでもなく、咲夜はメイド服の上からベージュのハーフコートを
羽織っていた。私室のクローゼットから、このベランダまでの距離が八十四
メートルあることなど、彼女には関係ない。

「怪異である以上、紅魔館のメイドとして確かめる義務がある……それは、
幻想郷のルールよ。ここは幻想郷では無いのだから律儀に守る必要はないわ」

 今にもベランダから飛び降りて、外へと駆け出しそうなメイドを制止する、
口舌の牽制―――対する咲夜の応戦は、露骨な話題転換だった。

「……パチュリー様、こんなお伽噺はいかがでしょうか?」

5 名前:紅魔組暫定導入:2007/11/15(木) 00:12:35
 
 
  それは霧の深い国で起こったお話です。
  当時、街ではある遊戯が大いに流行しておりました。
  ナイフを使ったシンプルなゲーム。
  医者、帝国の貴族、人狼の血を受けた軍人、
  ハンターを兼ねた殺人鬼、アッパークラスの紳士様―――
  多種多様なプレイヤーが参加されていました。
  誰もが自分こそは本物だ、と信じて。

  ……ゲームの終わりは突然でした。
  ある日、プレイヤーの一人が堕ちてしまったのです。
  原因は、ルールの外側からやってきた一人の男でした。
  彼が、全てを台無しにしたのです。
  堕ちたプレイヤーは勇敢な青年の手によって暴走を止められ、
  ゲームは決着を迎えぬまま闇に還りました。
  だけど、残されたプレイヤーは今でもあの夜の雪辱を忘れません。

  プレイヤーの中には、
  未だゲームの終わりを認めない者もいるのです……。

6 名前:紅魔組暫定導入:2007/11/15(木) 00:12:55
 
  
 
「……あなたが昔の話をするなんて、珍しいわね」
「あら、パチュリー様。これはただのお伽噺ですわ」
 こっそりと嘆息。
 元より、積極性とは無縁の魔女だ。脇に抱えた分厚い魔術書にも、これ
以上彼女を制止する術は載っていない。
 パチュリーは唐突に読書を再開した。侍従との会話を打ち切るように。
 咲夜は瀟洒に一礼。
「夕飯の準備には間に合うよう帰宅致しますわ」
 本から視線を外さないまま、パチュリーは冷静に応える。
「……さっき食べたばかりじゃない」


〈十六夜咲夜→参戦〉

7 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/15(木) 00:19:47
>>2>>3>>4>>5>>6

 どうして私が、咲夜の導入を書いているのかしら?
 ……それも、肝心の私の導入にはなってないだなんて。
 きっと咲夜を書くのが楽しすぎたのね。
 あまりに楽しくって―――
 なんだか、よく分からない内容になってるわ。

 お伽噺はわたしのほうの導入で補完するから、
 この状態では突っ込んじゃイヤよ。
「十六夜咲夜」は昔話なんてしない……
 だって、あなたの過去は私が食べちゃったんだもの。
 私と一緒にいる咲夜。それがあなたの全てね。

 私の導入は明日の夜。

8 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/15(木) 19:00:10
>咲夜

咲夜、この導入つまらないから没にするわ。
ゴミを出すときに一緒に捨てといて頂戴。

昨夜の話も忘れなさい。
せっかくだから、私がもっと退屈しないのを書き下ろすわ。

9 名前: ◆DEVILbzibY :2007/11/15(木) 21:25:49
 
 
 
十一月×日 天気:よる


 げんそうきょうに れっしゃがやってきた
 りそうきょうをわたりあるく たびびとのようなしんだいしゃ
 わたしがそとにいたときは こんなのなかった
 ひさしぶりに たいくつを わすれてみようかしら



                          れみぃ

10 名前:紅魔組導入:2007/11/15(木) 21:26:37
 
 
 
 「文々。新聞」短期集中連載
 幻想旅行記

「東方○○鉄道」(タイトル募集中。。。)


 第四回「紅い悪魔と妖精の森」
             文章/ko-akuma 監修/aya



――前回までのあらすじ――


 幻想列車がやってきました!

 理想郷間横断鉄道「プレステ=ジョアン」
 理想郷から理想郷へと渡る唯一にして確実な手段。
 幻想の都と都の架け橋。
 停車駅は幻想郷の他に、エデン、アヴァロン、アトランティス、エリュシ
オン、カナン、ネヴァーランド、ファンタージエン、天竺、蓬莱、などなど!
 そして、やがて行き着く終点は―――

 東方キリスト教の伝説国家、プレスター・ジョンの国!

 プレスビュテル・ヨハネスの名を借りた理想郷間横断鉄道が、数十年ぶり
に幻想郷に車輪を休めたのです。
 
 新しい物好きの妖怪たちが、おっかなびっくりに――時には大胆不敵に―
―駅へと群がります。氷精が列車と駆けっこをして轢かれたり、魔法使いが
早速盗みに入って轢かれたりして大賑わいです。

 中でもひときわ強い興味を見せるのは、紅魔館の主にして永遠の少女、私達
のレミリア・スカーレットさまでした。

「咲夜、わたしのトランクを用意して頂戴。これに乗って久しぶりに旅行を
するわ。いま、わたしが決めたの」

 ……でも、残念ながらプレステ=ジョアンにはパスポートがないと乗車す
ることはできません。パスポートの入手手段は当然のように謎です。
 車掌さんの話では、幻想郷では二枚しか発券してないんですって。

 幸運なことに、一枚はパチュリーさまが持っていました。
 さすがは私のご主人さまです。パチュリーさまって何でも持っているし、何で
も識っているんですよ。

「……別に減るもんじゃないから、持って行っていいわよ」

 レミリアさまは大満足。でも、侍従の咲夜さんはとっても心配そう。レミリ
アさまを列車で一人旅させるなんて、あまりにも冒険的ですから。

 そこで活躍するのが残る一枚。―――その行方は香霖堂にありました。
 古道具屋の店主が最後の一枚を所有していたんです。咲夜さんはさっそく
香霖堂を訪ねると、紳士的な交渉の末にパスポートを瀟洒にゲット。

 こうして幻想旅行の準備は整いました!

11 名前:紅魔組導入:2007/11/15(木) 21:27:50
 
 
 
 ―――……整ったはずはずだったんですけど。

 レミリアさまは貴族なものですから、列車の内装に不満が爆発。
「椅子が高い」「クッションが固い」「レイアウトが気に入らない」「窓が
多い」「他の客の声がうるさい」「貸し切りじゃないとイヤ」「咲夜のお茶
じゃないとイヤ」……と、そんな感じできーきーと蝙蝠みたいに鳴きます。

 困った咲夜さんは、列車の事情なんていっさい無視してパチュリーさまに
パーラーカー(特別客車)を作ってもらうようお願いしました。
 列車の最後部に(勝手に)連結して、優雅な個室を完成させたんです。
 特別客車のデザインはレミリアさまが大好きなヴィクトリアンスタイルで、
窓は少なく、壁はとても分厚いです。
 咲夜さんの能力のお陰で空間はあってないようなものだから、快適な不死
者生活が送れるというわけですね。

 パチュリーさまの遊び心で、客車の屋根には小さな時計塔が乗っかっていま
す。これがとても可愛くて、パーラーカーはさながらミニチュア版紅魔館のよ
うでした。

 
 ―――ようやく、カンパネルラとジョバンニは旅に出ます。
 

12 名前:紅魔組導入:2007/11/15(木) 21:28:15
 
 
 
 幻想郷を後にしたプレステ=ジョアンが次に向かって理想郷は、深い森と
共棲する腐海都市〈妖精の森〉。聖女が生まれ落ちた血で、車掌さんの説明
によりますと、彼女は常にこの森から救国を始めるんだとか。
 驚くべきことに、この理想郷は数時間前にできたばっかりで、プレステ=
ジョアンが停車するのは初めてなんですって。

 都市の地下鉄線と直通して、数分だけ停車。
 列車は次の理想郷を目指します。


「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「え、また?」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「……ちょっと」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「どういうこと」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「……」


 レミリアさまは唖然とします。
 彼女は列車に乗るのは初めてでしたが、同じ駅に延々と停まり続けるなん
てあまりに不効率です。ぜんぜん面白くありません。
 一方、咲夜さんは背後に控えたまま、出過ぎない程度に推察をしました。

 お嬢さま……もしかして、この駅はイレギュラーなのではないでしょうか。

 プレステ=ジョアンは理想郷探知機のようなもの。路線図もダイヤもなく、
ただ理想郷を求めて汽笛を吹く。そのため、灯籠に吸い込まれる羽虫のよう
に森に呼び込まれてしまったのではないか―――と。
 とても瀟洒な推理です。すてきです。

 そして咲夜さんの予測は見事に的中していました。
 入り口はあれど出口はない。
 なんてことでしょう。世界という殻を閉じようとしているこの森に取り込
まれたプレステ=ジョアンは、幻想の牢獄に監禁されたも同然だったのです。

 路線に駅はたった一つしかない。「〈妖精の森〉前駅」。そのせいで、プ
レステ=ジョアンは輪廻の輪―――というよりは、某山手線のように同じ場
所をぐるぐると回り続けているわけですね。

「そんなの、冗談じゃないわ」

 レミリアさまは立ち上がると、車両の連結を切り離しにかかりました。
 どうするつもりですか、と咲夜さん
 馬鹿ね、咲夜。決まっているじゃない。紅い悪魔は薄く嗤います。

「―――この森の幻想を私の手で終わらせてあげるわ。そうすれば、列車
がここに留まる理由も無くなるでしょう?」

 
 こうしてレミリア様と咲夜さんは、森へと降り立ったのです。



[前回までのあらすじ→おしまい]

13 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/15(木) 21:36:46
 
>>9>>10>>11>>12

こんなのはどうかしら、咲夜?
昨夜のクズみたいな導入に比べれば、少しはマシでしょう。
去年は飛行船で旅行をしたのだから、今年は列車―――
というわけね。
どうせなら、パチェにも来て欲しかったけど。

14 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆Clock/PR2Y :2007/11/15(木) 23:17:33
 私はどちらでも構いませんわ。
 ステップを合わせるといった以上、お嬢様に従うまでですので。
 
――私が書き出してしまえば一緒ですしね(何

15 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/16(金) 19:49:57
じゃあ、>>9>>10>>11>>12で正式決定ということにするわ。
あとは相手を見つけるだけね……

16 名前:ファントム・アイン:2007/11/17(土) 00:02:41
 痛み、恐怖、哀しみ、絶望。
 全てが他人事だった。
 眼に映るものは皆白黒であり、耳にするものは皆雑音だった。
 
 或る時はナイフ、或る時は銃器、或る時は爆弾。
 そこから飛び散る鮮血、断末魔、瞳から消え行く意思の光。
 最後に出来上がるヒトガタの肉の塊。
 
 繰り返されるルーチンワーク。
 アインという名のわたしの中の他人は淡々と作業を繰り返す。
 わたしなら恐ろしくて到底出来ない事を難なくやってのける。

 もう見たくないよ、聞きたくないよ、アイン、わたしの中から出て行って!
 
 
 『出て行っていいの? わたしが出て行ったらあなたに何が残るの?
  あなたには何が出来るの? 自分の名前すら忘れてしまったあなたに……』
 
 
 
 名前………わたしの名前は………………………………




    『それなら、君に新しい名前をあげるよ』

    『殺し屋でも人形でもなく、君が君として生きていく為の、名前だ』

    『そう、これから君のことはエレ
 
 
 
           ――――――――――――――――――――――

17 名前:サイス=マスター:2007/11/17(土) 00:03:12
「アイン、お前はアイン。今も昔もただのアイン……」
「違う……わたしは」「アイン、お前はわたしが作り上げた人を殺す為の芸術品」
「わた、わたしは…………」

 男は人を殺すという言葉への少女の反応を見逃さなかった。
 びくっと振るえ、いやいやと首を振る少女には最高の暗殺者たる『ファントム』の
 面影は何処にも無い。
 
 今のアインは譫妄状態にあり、虚偽を述べる事等出来はしない。
 アインが内より発する言葉は掛け値なしの真実、丸裸の心である、偽りは一切無い。
 
 やはり、ツヴァイのせいか、とサイス=マスターは考える。
 記憶を取り戻し、自我を取り戻したツヴァイとの接触は自我無きアインには刺激が
 余りに強すぎた。
 
 驚嘆すべきはツヴァイではある。自らの殺意で思考をドス黒く染め、引き金を引く。
 確固たる天然の意思は自分が考えていた以上に性能を引き出すらしい。
 今後の方針に一石投じてくれたツヴァイには感謝すべきであろう。
 代償はアインという名の作品が壊されてしまった事だ
 以前のアインと比べて、性能は確実に落ちてしまっている。
 一度壊れた彫刻はもう取り戻しが効かないか。

 …………いや、だが、この失敗作にも使いようはあるか。
 インフェルノへの報復の為に役立ってもらおう。
 サイス=マスターはにやりと蛇の様な笑みを浮かべ、アインに告げた。

18 名前:ファントム・アイン:2007/11/17(土) 00:04:04
 
 >PHASE 1 「狙撃」


 今夜は風が強い。強いだけなら、まだしも先程から風向きも風の強さも一定しない。
 狙撃には非常に不向きな状況である。
 だが、与えられた条件で任務を遂行しなければならない。
 それがマスターの望みである以上は。

 今回与えられた任務は建物への侵入者の排除。
 特殊部隊『スパローズ』の精鋭がこの建物で本日行われる極秘実験の阻止任務を受け、
 この建物を襲撃してくる。
 それを手段を問わず、排除する事がアインに与えられた任務である。
 そう、「あらゆる手段」を用いての排除。そうすれば

19 名前:サイス=マスター:2007/11/17(土) 00:04:44
  
 どういう結果に終わっても良い、所詮は余興である。
 イノヴェルチにはアインのデータを元にした強化兵士のプロジェクトを提供する事を
 見返りにインフェルノからの庇護、援助を得る事を確約させた。
 
 今回のこれは壊れたアインが『ある』条件を提示してやる事でどの様な性能を示すか。
 それを知る為に舞台を用意した。機密情報はいわゆるダミーである。
 本命の計画、ジル・ド・エレの召還実験は二日後に行われる。
 この計画については存在が既に各機関に漏洩している。
 無論、実験の詳細、日程、場所等は掴まれていないが万が一、当日邪魔が入る事もありえるのだ。
 故にイノヴェルチは様々なダミー情報を流し、かく乱を行っているのである。
 結局、今夜もかく乱の一環に過ぎないのだ。。
 
 サイス・マスターはアインにこう告げている。
 
「どうやら、お前も限界の様だな。アイン
 良かろう。既にお前は私の習作として十分に役目を果たしたと認めよう。
 これを――――――」

20 名前:ファントム・アイン:2007/11/17(土) 00:05:41
『――――最後の任務とし、以降は安息を許可する。任務後の帰還・報告の必要も無い』
 
 この任務を達成すればわたしは自由…………自由?
 何が自由なんだろうか、アインでなくなるわたしはもう眠る事もきっと出来ない。
 今まで手にかけた人間が何故殺したと詰め寄ってくるから。
 わたしはそれに答える事は出来ない。今までは「アインが殺した」といえば済んだ。
 でも、もうこの言い訳も使う事が出来なくなる。
 
 あの人、玲ニならわたしを助けてくれるだろうか?
 わたしをエレンと名前をくれたあの人なら………
 でも、あの人は今もインフェルノにいる、ファントムの名前を受け継いで殺し続けている。
 そんな彼がわたしに今一度答えを、助けをくれるだろうか?

 分からない。
 分からない。
 分からない。
 
 一体どうすればいい?
 ………いや、もうひとつ方法があった。死ねば全てから解放される。
 マスターの言葉の裏を取れば、今回は任務で死ぬ事も許されているという事。
 
「…………!」

 敷地内に侵入者ありと無線で連絡がはいる。
 もう迷う暇も考える暇も無い。アイン、わたしはアイン。今も昔もただのアイン。

 SVDを構え、侵入者をスコープに捉える。
 頬にあたる銃床の感触、引き金の感触、スコープの十字が揺れる。
 全て忘れろ、アインと銃は一心同体、今在る世界は此処とスコープの向こうだけ。
 引き金を引けば音速の弾丸が標的を引き裂き、今の世界を崩し去る。
 そうすれば

 アイン、わたしはアイン。今も昔もただのアイン。でも明日からは、明日からは

21 名前:サイス=マスター:2007/11/17(土) 00:06:17
「この期に及んでも、矢張り駄目か」

 サイス=マスターの声には軽い失望の響きがあった。
 監視カメラの向こうの狙撃体勢に入ったアインは僅かだが震えている。
 
「だが、それもまた良しか」

 芸術品は壊れてしまえば価値を持たない、ただのガラクタである。
 しかし、壊れる瞬間、滅び去る瞬間は確かな刹那の美がある。
 今のアインに求めるべきはそれか、とくつくつとただ一人の観客は笑った。

 そうして、映像のアインが引き金を

22 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 00:15:33
以上です。

状況は森祭開始の二日前。
場所はC地区のイノヴェルチ施設(ダミー)。
アインが狙撃にはいったところです。



ここまで書いておいて恐縮ですが、2レス目以降の描写はおそらくヘリウムガスより軽くなります。
いえ、実際には思いっきりの殺し合いなのですが、描写は軽いのです。
もっと言うと「戦闘、攻撃の具体的描写は行いません」。
この辺は進行しながらフォローを入れたいと思います。


そして

>PHASE 1 「狙撃」

とありますが、PHASE 5(5回のやりとり)ぐらいまで続けて終わるつもりです。
2は施設内侵入トラップ、3は銃撃戦みたいな感じで

23 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 00:19:54
あ、狙撃は失敗前提で書いてます。

24 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 00:51:17
 お待たせ。
 状況は確認した。
 そして了解。

 それじゃ続きに掛かるにあたっていくつか質問。
 侵入者はアタシ一人に限定されるのかな?
 施設が祭り本スレばりに警備で固められてるのなら、囮を使って本命のアタシが裏から潜入としたいんだけど。
 警備が緩いんなら単騎で行くとするけども。
 さてさて。

25 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 00:59:38
そうですね。

サイスが演劇感覚で見ている以上、ファントム本編(3部ラストバトル)から推測する限り、
自分の演出した舞台で他者の介入は好みません。
よって、相手はアイン一人のみと思ってもらって結構です。
侵入者は複数でも構いません。
フィオ様でしょうか?

26 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 01:14:56
フィオ「はいフィオさんです。警戒が厳重なのであれば、警戒の穴を作るべく破壊工作に勤しみます」

 そういうこと。
 
 で、相手はアイン一人のみってことだけど。
 監視その他の侵入者感知機構はあるけれど、実際にそれとして視認しうるものはいない。
 例えば警備兵が施設周辺を巡回して歩いてるとか、そういったものはなく、
 アインのみがこちらに知れることなく、どこかに身を潜めて待ち伏せている、ってことでいいのかな?

27 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 01:25:51
はい、そうなります。
アインは状況は把握していますが、それだけです。
増援もありません。
ただ、一人のみとは誰も普通は思わないでしょうから、その辺織り込んでみても面白いかもしれません。

狙撃もドラグノフは射程500メートル。
狭い市街で一度はずせば、二度目の前にどうとでもなるでしょう。
ここまで考える必要は無論ありませんし、次のレスで狙撃失敗の描写はいれます。
前述の通り、ヘリウムryですが

28 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 01:49:18
>> 

 敷地内への侵入は容易かった。

 ワイヤーカッターで網を切り裂き、調べておいた警備の穴へ入り込む。
 それだけで侵入は完了した。
 こんな簡単に入り込めるというのも妙ではあった。
 極秘実験というぐらいだから、さぞや厳重な警戒が敷かれているだろうと思いきや、驚くほど手薄なのだ。

(情報部め、またガセをつかまされたんじゃないだろうな)

 ……それならそれで確認するのも仕事のうち。
 心中でため息をついて、アタシは身を屈めた。
 目標の建物まで目立たないように進み始める。
 地雷の類が敷設されていない事は分かっていたから匍匐では進まない。アレは時間が掛かるし疲れるのだ。
 そんな匍匐をしなくて済むだけでも昼のうちに調べた甲斐があった。
 アタシはサプレッサーをつけたヘキサゴンアームズ製のサブマシンガンを手に進む。

 建物までの距離は後50メートル。足を止めずに周辺警戒を厳にする。
 何事もなく辿り着けるか。

29 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 01:52:04
 漸くレス返し。ごめんね待たせちゃって。

 周辺警戒しつつ建物へ接近中。

 ヘリウム云々は、祭りの前哨戦だけにいいんじゃないかな。
 10〜20分の短期レス合戦の前哨戦って考えれば、相手に伝わればそれで十全。

 いや、七全ぐらいか?

30 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 01:57:45
ああ、今からはじめますか?
今夜は導入、進行の詰めだけのつもりでしたが。
時間も相当に遅いですし

31 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 02:01:10
 っと、先走っちゃったかな。
 身体っていつもやってること反射的にやっちゃうから怖いわ。

 そっちがいいのならやっちゃっても構わないよ。
 ただし決着はやっぱり明日の夜になると思うけど。

32 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 02:11:59
では、明日の夜でよいでしょうか?
少し導入の推敲を行いたいのです。
後が軽い分ここはきちんと書いていたいところですから。
それに持ち越すのであれば、次の夜でいいでしょう。


ちなみにどれくらい軽いかというと、2レス目冒頭狙撃失敗は


 燦月製薬フランス支社に勤めるジョフロフ氏(32歳)の朝は
 カフェオレとクロワッサンではじまる。
 
 優雅にカフェオレを啜りつつ、一日の鋭気を養う。
 それがフランス人の嗜みだと氏は思うのである。

 そうして、新聞を手に取り、ニュースをチェックし、仕事に出かける。
 それが氏のいつも変わらない一日のはじまり。
 が、今朝は違った、新聞を見て目に入ったのは自分の勤める会社の名。
 しかも自分の勤める支社の研究所の名前が書かれているではないか。

 
 燦月製薬 X市△○研究所E棟に撃ち込まれた謎の銃弾
 
 テロリストの仕業か!?
 


 平和そのものこの街での発砲事件、しかも自分の会社に向けて。
 その事実に氏は眉をひそめ、ぼやく。

「発砲事件か、全くこの街も物騒になったものだ」

 そして、氏は何時もどおり出社する。
 
 青空のなかををツバメが横切っていった。


こうなります。

33 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 02:13:00
あ、それでは明日は10時開始にしたいと思いますがどうでしょうか?
その時間に間に合うように推参します。

34 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 02:16:02
 了解。では次の夜に。

>ヘリウム以下略

 闘争の「と」の字もない軽さにマーズピープルも昇天だわ。
 はははは……。


 それじゃ、おやすみ。

35 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 02:16:33
っと、10時開始了解。
こっちもそれに間に合わせるよ。

36 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 02:16:59
はい。
それではお疲れ様でした。

おやすみなさい。

37 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 21:45:38
待機です。

38 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 21:50:49
予定の十分前に参じてみれば、相手は15分前に参着していたっと。
 
参上。

39 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 21:54:08
こんばんは。
貴方の導入を考えると貼り付ける順序は少し変えた方がいいと思いますが、どうでしょうか。
具体的には

>>16
>>17
>>18
>>19

>>28

>>20
>>21

ならしっくりくるとおもうのですが

40 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 22:03:35
 はい、こんばんは。
 
 で、順番変更了解。
 ただそれに合わせアタシのレスをちょっと調整したいかな。

 具体的には――


『某所で行われるある特殊な実験を実力を以って阻止せよ』

 これが今回与えられた任務だった。
 実験についての詳細は教えられなかったが、兎に角危険であるとだけは言われた。
 絶対に阻止しなければならない、とも。



 これを頭に加えたいと。
 OK?

41 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:07:32
了解しました。
では、それがあがってくるまでお待ちします。

42 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 22:12:01
ああ、調整してコピーペーストで済むから、というかもう済ませて貼り付けスタンバってるから始めちゃってOKよ。

43 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:19:28
では>>19まで貼りました。
お願いします。

44 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 22:22:18
確認。
こっちも投下完了。

45 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:26:26
さて、貼り終えましたがこの後どうしましょうか。
外れるこちら側の描写は>>32なのですが、一度そちらが外れる描写をいれますか?

46 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 22:28:39
いや、そっちの描写を先にしよう。
こっち側の狙撃失敗描写を見てからそれだと――インパクトが薄れる。
というわけで轟。

47 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:29:59
向こうに誤爆しましたが、おおむね意図は同じですね。
でははってきます。

48 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:32:18
貼りました。
ではそのまま施設一階入り口まで突入してください。
適当に罠をはるつもりです。

49 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 22:44:15
エントリー。

 勢い余ってドアやぶっちゃったけど、不味かったかな。

50 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 22:49:11
速いですね、さすがです。

構いません。
では15分を目処に書いて見ます。
しばらくお待ちください。

51 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 23:03:35
12分
まあ、何とかなりましたか。

ファントム第三章でサイス親衛隊の一人を撃破したといっても分かりにくいですね。

早い話そこらじゅうが水浸しで通電してます。
漏電の元をたてば大丈夫です。

クリアしたらそのまま2Fに進んで構いません。
階段を上る手前辺りで止めてくれればいいですが、その辺はお任せします。

52 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 23:07:05
スプリンクラー、配電盤ときてよもや本編のアレかと思ったけど――大当たりかぁ。
了解、対応する。

53 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/17(土) 23:31:11
22分。
本スレの時間ならおよそ30分、と。

さっきのが速すぎただけよ。
いつもこんな感じ。
次、よろしく。

54 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 23:39:24
確認しました。
まあ、マイペースでやりましょう。

では次から描写を更に飛ばします。
日付が変わる前を目処にしたいとおもいます。

55 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/17(土) 23:59:26
何とか間に合いました。

罠の連続ですが、攻略記事つきです(何
最後は対峙までということで。


尚、メラルスラッグV(ブイ)です。
vampのVですね。

56 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 00:03:27
 それにしてもこの攻略記事ノリノリである。

 全部切り抜けて亡霊とご対面といきますか。

57 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 00:44:55
 遅い、遅いよスレッガーさん!

 悪い、えらい時間食った。

 3Fへの階段へ滑り込み。これから階上へと。

58 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 00:53:10
お疲れ様です。
リアルタイムの消耗込みで考えると十分にはやいでしょう。
では30分頂きます、少し手を込んだ事をしますので。

次は銃撃戦で直接的な描写となります……無駄が凄く多いですが。
どうしても使いたいスタイルがありますので、それを使います。

59 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 01:26:52
書きました

何か無駄すぎますが要するにマシンガン乱射で跳弾乱舞です。
屋内戦ではもっとも回避困難だと聞きますが……回避どうこうは全て任せます。
反撃も任意で。

次はナイフ戦で終局へと向かいましょう。

60 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 01:35:01
 跳弾乱舞と来たか。
 了解。

61 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 01:57:08
30分デフォかアタシは。

サブマシンガンを跳弾によりロスト。
手榴弾の爆発を盾に突撃。
拳銃抜いてるけど、それはそっちで何とかしていただこうということで。
悪しからず。

62 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 02:08:26
確認しました。

さて、最終盤で思案のしどころですね。
少し時間がかかりそうです。
既に二時を回っていますし、明日の夜に決着という形にしたいのですが良いでしょうか?
残り後1〜2レスですし、流石に終わるでしょう。

63 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 02:10:18
 了解。
 それじゃ続きは明日の同じ時間でいいかな?

64 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 02:11:25
はい。
では午後10時に再開としましょう。

今夜は本当にお疲れ様でした。

65 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 02:17:05
お疲れ様でした。
 
おやすみ。

66 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/11/18(日) 20:11:38
導入 1/2

2007年 11月XX日

その日、怪物と呼ばれる異形の者達が住まう「王国」を統べる王族の一人である“姫”とその従者たちは、ある目的のためにホームグラウンドであるS県笹鳴町を離れていた。

その目的とは、姫の全てを奪った兄・セブランが遺したある“企み”の存在の確認。
セブランの家臣の一人であった蝿男の研究の成果の一部が、セブランによって人間社会に意図的に流出していたというのだ。

この情報を得た姫は直ちに人造人間フランドル、『血の戦士』日和見日郎、人狼族と人間のハーフブリードであるリザ・ワイルドマン、食客である吸血鬼嘉村令裡を従えて前日より隣県に足を伸ばしていた。
しかし、ガセを掴まされたらしく、流出先とされた企業には何の痕跡も見出すことは出来なかったのだった。

その帰り道、姫・フランドル・ヒロ・リザを乗せた大型トラックと、その上空を飛翔する令裡を常識では考えられぬ不条理が襲い掛かったのだった。

大型トラックは、県境の峠をフランドルの巧みな運転で何者にも縛られず駆け抜けていく。
トラックには乗らず、自力で飛行する令裡には別の役割があった。万が一トラックの前方に障害があった場合を想定した偵察役である。

ただ、障害は常に前方または後方から訪れるものではなかった。それゆえに、令裡はこの先にある舞台に立つ資格を得られなかったといえる。
路肩の森が、突如大きく膨れ上がりトラックを飲み込んだ―――このようにしか表現できぬ『何か』が起きたのだ。

「姫さま!?」
異変に気付いた令裡はスカートのプリーツをはしたなく翻らせ、一瞬でも早く着地してトラックの安否を確認しようとした。
しかし四人(正確には三人と一体だが、便宜的には四人)を乗せた大型トラックは、往く手を阻むかのように膨れ上がった緑に覆われ―――日本国内から姿を消したのだった。


「ど、どうなってるの姫!? どうしてさっきまで道路を走ってたトラックが森の中を走ってるの!?」
「うろたえるなヒロ――フランドル、構うことはない……全速前進だ」
「ふが!」
姫の命を受けたフランドルは、樹木の根で荒れ狂う路面にハンドル操作を誤らぬよう、小さな体躯に秘められた力でハンドルを押さえつけながら運転を続ける。
手足の指では到底数え切れない程に途切れのない揺れを繰り返し、充分にスピードの乗ったトラックは姫の目論見通りに森を突破し―――突如目の前に現れた川へと向かってダイブしていった。

幸いにも、トラックは向こう岸に突入する形で川を飛び越えたため、四人は大きな怪我も川に流されることも無く、上陸することが出来たといえよう。
しかし、トラックはエンジンが焼き付いて白煙を上げている上に、後部コンテナの大半が水中に没していて使い物になるとは言えない状態にあった。

そして、河川敷に上がった四人の目の前に広がる風景は、馴染みのない異国の風景に退廃的な灰色と、紅蓮の赤を撒き散らしたような阿鼻叫喚の街だった。

「ひ、姫……ここって」
「ふん」
透き通るような金髪をかき上げ、姫が艶やかな笑みを浮かべる。その表情はまるでこの状況を楽しんでいるかのようだ。
「どう見てもここは日本国内ではないな。まず風が運ぶ匂いがが全く違う―― ……それに街並みも……」
姫の唇は、その続きを紡ぎはしなかった。
なぜなら、静寂を切り裂くように獣の唸り声が辺りに響いたからだ。そして重なるように続く断末魔の悲鳴。

「姫……コイツはマジでヤバいぜ。声の主も一匹や二匹じゃないし、あたしたちはこの辺りの地理にも明るくない―――つまり、どこで待ち伏せされているかもわからないってことだ」

先ほどまで水に濡れた衣服や髪を気にしていたリザが、警戒の色を表に出していた。
人狼族の特徴である変化能力を両腕と耳に発現したリザは、不意の襲撃にいつでも対処できる体勢を自発的に取っていた。
かつて人間も持っていた本能的な危機察知能力は、人狼族の血統の中で今も息づいているのだ。
「―――ふん。つまりこの街はいつぞやの時よりも遥かに危険で、我々にとって死地にも等しいと言うことか」
現在の状況を値踏みするかのような言葉が、虚空に投げ出される。
しかし、姫の声色には気質から来る愉悦も、不確かな未来に対する恐れも一欠けらたりとも混じってはいない。
そこにあるのは、どこまでも冷徹な思考と燃え上がるような覚悟。戦いに望む時の、姫の全てがそこにあった。
ヒロは無意識の内に、ごくり、と喉を鳴らしていた。


67 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/11/18(日) 20:27:21
>スレイド
>>66の通り、こちら側の導入を提示させていただいた。
1/2としているが、残りはそちらの導入にあわせて構築する形になるだろう。

また、そちら側に都合の良い開始日時にあわせる準備はあるので要望が有ったら遠慮なく伝えて欲しい。

68 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 21:50:32
待機です。

69 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 21:56:17
 アタシ、参上。

70 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 21:58:27
こんばんは。

さて、ラストの近接戦闘になる訳ですが、描写が過去と比べても亜空間跳躍しています。
まずこっちにはりたいのですが、いいでしょうか

71 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 22:00:31
 こんばんは。

 ――ワープて、アンタ。

 了解。見せてもらおうか。

72 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 22:02:56

 >PHASE 5 「近接戦」 施設3階 応接室


 BOMB!
 BOMB!
 BOMB!


「ワオ! いきなり、向こうからこっちの部屋に飛び込んでくるなんて。
 何があったの、トム?」
「ハニー、あっちでちょっとポップコーンが弾けすぎてね。
 掃除が後のことが思いやられるよ、困った、困った」

「その割には顔がニヤついてるわよ?」
「ああ、ハニー、これさ。
 ねんがんの『クリスリーブ・プロジェクト2』をてにいれたぞ!」
「そう、かんけいないわね」

「HAHAHA、つれないなあ、ハニー。このナイフは中々凄いんだぜ、ほら!」
「彫刻の首がバッサリ! って壊していいの、これ?」
「ハニー、君の為なら彫刻1つぐらい安いものさ」
「まあ、トムったら! でも、こんな鋭すぎるナイフは危なくないかしら」

「ハニーは心配性だなあ。そんな所が可愛いんだが、ま、僕が使う以上は大丈夫さ」
「本当に? ちょっと、信じられないわね」
「丁度ここにバーベキュー用の肉があるんだ、このナイフで軽く捌いてみせてあげるよ」

「ファンタスティック! 向きを変えながらのナイフ、戻りの動作なんて全く見えないわ」
「惚れ直したかい、ハニー? だけど、このナイフは他にも使い道があるんだ」
「へえ、どんな使い道?」

「肉を切るだけじゃない、草だって刈れる。これで庭の手入れもバッチリさ」
「草刈りは結構重労働だから、ダイエットにも最適ね!」
「他にも木材とかもカッティング出来るから、日曜大工にも使えるね」
「トムの作った椅子は座り心地は抜群だわ」
「部屋の壁に飾ってもインテリアにもなる。
 更にこんな風に額にくっつけるとひんやりとして気持ちが良いだろ、ハニー」
「こんなCOOLな使い方が出来るなんて凄いわ、トム!」
「加えて、柄の部分にはサバイバルツールが収納できるから、遭難しても安心さ」
「完璧ね。でも、この凄いナイフ、高かったんでしょ?」
「そんな事はないさ。たったの500$なんだよ。この○○○で買えば、この値段で
 しかも、オマケで洗剤が一月ついてくるのさ!」

「500$! これはトムを質に入れてでも手に入れないといけないわね」
「ははは、ハニー、ジョークが上手くなったなあ」
「ころしてでもうばいとる」
「な、何をする、きさ

            _
        ノ |_   ll__l---||_    Nice boat.
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~
     `ー〜´~~~~

73 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 22:05:49
最初は手榴弾の爆発を応接室に駆け込んで逃れた

ナイフで攻撃

>「彫刻の首がバッサリ! って壊していいの、これ?」
>「ファンタスティック! 向きを変えながらのナイフ、戻りの動作なんて全く見えないわ」

向きを変えながらはナイフ動作キャンセルですね、メタスラの

以降は「無駄」で最後のみ殺される暗喩です。

74 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 22:12:45
 あまりのワープ加減に頭を抱えたわー。フィオー、サンドイッチ持ってきてー。


 ――それは置いといて。

 手榴弾投擲>突入>アイン、ナイフで攻撃>反撃、殺傷


 って流れで運べばいいのかしら。

75 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 22:14:23
そうなりますね。

では、これをはってきていいでしょうか?

76 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 22:15:55
 OK。

 ただし返しには時間が掛かる事を承知願おうかな。

77 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 22:18:01
貼りました。

時間に関しては気になさらずに結構です。

78 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 22:57:18
ERROR:二重かきこですか??

 じゃないっつの。クソ。
 さておきレス返し完了。
 このあとはどうするね錬金術師。


79 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 23:00:58
そうですね。
ではこちら側のエピローグを書きましょう。
新日本企画出身の貴方なら分かる、そんなエピローグを

貴方の方は任意で。

80 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 23:01:13
ではしばらく時間をいただきます。

81 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 23:02:27
 了解。
 ここまで来るとどう〆られるのかもう楽しみだわ。

82 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/18(日) 23:54:36
以上です。
微妙につづりが間違っていますが、EDまとめサイトのコピペを鵜呑みにするのは止めましょう。

後はお任せします。

83 名前:エリ・カサモト ◆SV001MsVcs :2007/11/18(日) 23:57:02
 これはもう覇王翔吼拳をつかわざるをえないわね。

 こっちのエピローグ?
 蛇足にしかならない。やめとく。
 お疲れ様。

84 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/19(月) 00:05:54
銃を持った奴が相手ですからね(何


では、改めて本当にお疲れ様でした。

85 名前:スレイド ◆cDCpSlADE. :2007/11/19(月) 00:09:08
導入

6人の若きヒーロー達に完膚なきまでに叩きのめされて、彼は一度死んだ。
しかし、ある悪魔が己の手駒として、彼の腐りかけた肉体を現世に呼び戻した。
悪魔はこう言った。
「我が僕となるならば、失ったものを与えてやろう。」
彼は悪くない取引だと思った。
どのような結果になるにしろ、彼には失う物など何もないのだから。
だが彼は備えもなく人を、ましてや悪魔を信じるほどお人よしではない。
欲しいものは自らの手で奪いとると、心の奥に秘めていた。

そして狂気に縋って彼はフランスまでやって来た。
半世紀以上の歴史を持つオカルト組織イノヴェルチの狂気に。
魔道書と呼ばれる書物を読み漁り、聖遺物を略奪し、動物、人間、時には物の怪の遺伝子を弄くり
挙句、黒ミサやサバトといった、今では質の悪いジョークでしかない言葉を本気で実行する狂気に。

その狂気こそ、彼が置かれている状況を打破する鍵だと思っていた。

少しでも情報が欲しい。主人たる悪魔に関するものならばどんな些細なものでも。
魔法によってどんな事が可能なのか?或は不可能なのか?弱みはあるのか?どうすれば斃せるのか?
そして、完全に死亡していた自分を蘇らせた魔法の原理はどういったものなのか?
イノヴェルチの膨大な資料の中にそれらの答えがあるかもしれない。

だが、その希望はたった今砕かれた。
施設を飲み込むように広がる「森」
狂気によって得られた知識は、狂気によって自滅したのだ。

彼が落胆しかけたその瞬間、匂いがした。死から蘇った時に嗅いだ匂いが。
動く死体である彼の五感は殆ど働いていないにも関わらず、死をも追い払った魔法の匂いを確かに感じた。
思考するよりも早く、匂いのした方向に駆け出した。


仮面の下で彼――スレイドの唇が吊り上がった。

86 名前:スレイド ◆cDCpSlADE. :2007/11/19(月) 00:24:27
>>67
こちらはこのような形で行かせて貰おうか。
前でなく後ろから追いかけてくるというわけだ。

開始日時と時間帯については
24日の午後8時から、リアルタイムではなく会議スレ進行でお願いしたい。

87 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/11/19(月) 23:10:54
>>85>>86 スレイド

導入2/2

「……となれば、まずは武器の調達か。幸い、この辺りは商店街のようだ。私の手に合うものがあれば良いのだが」
念のためにと屋敷から持ち出していた姫やフランドルの手に馴染むような武器は、
もうそろそろトラックの後部コンテナの中で水浸しになっている頃だろう。
「刃物でも扱ってる店があれば御の字、って所か……」
一行は、フランドルによるエネルギー反応のスキャンを頼りに、荒れ果てた大通りを進みだした。
まるで大地震があったかのような道路は、あちこちが陥没するか亀裂が走るかしていて非常に歩きにくい状態である。

そんな道路を、四人は慎重かつ確実に前進していくこと数分。
(これじゃトラックが無事でもあまり意味はなかったのかなぁ……)
ヒロがそんなことを考えていると、目の前にやや開けた場所が現れた。どうやら駐車場のようだ。
その証拠に何台か車が放置されたままになっている。
上を見上げれば、そこには金槌と鋸が図案化されたマークを掲げた看板があった。
どうやらここはホームセンターのようだ。
「ふふん―――渡りに船、とはまさにこの事だな」
姫は、駐車場に取り残されていたカートを一台引き起こしホームセンターへと入店していった。

無人の店内は、普段は什器に整頓されていたであろう様々な商品が通路に散乱したままになっていた。
姫とフランドルは工具コーナーを、リザとヒロはその他のコーナーを回って今後必要になりそうなものをピックアップしていく。
「ねぇ、リザ……本当に良いのかな、こんなことして」
「んー?」
長期保存が利く保存食コーナーを漁っていたリザがヒロの呼びかけに振り向く。
その両手には、山ほどの保存食が抱えられている。
「良いも悪いも無いだろ。これはキンキューヒナンって奴だよ」
「……でも」
ヒロの視線は、姫たちに注がれる。
フランドルは姫が選んだエンジン式のチェーンソーに燃料を注入し、姫は除草用バーナーや草刈機といった
凶悪な用途に使用できる道具が沢山揃っている園芸コーナーを物色している真っ最中だった。
「僕も何か探した方がいいのかなぁ……」
ヒロは、出発前に見たニュース番組を思い出し鋸を手に取った。
「ヒロ、鋸は止めておけ。西洋の鋸は日本の物と違い、刃が反対についているから押す時にしか切れん。
包丁かナタを選んだ方が無難だ」

「うわぁ!? ひ、姫……もう武器探しはいいの?」
唐突に姫に声を掛けられたヒロは、驚きのあまり鋸を取り落とした。
ともあれ、自分の力では鋸を使いこなせる自信が無いため鋸を陳列棚に戻す。
「うむ、目ぼしいものや使えそうなものは揃った……ヒロ、念のために聞いておく。
私がお前に血を与えたのは一昨日だったな?」
死者に王族の血を与えることで生まれる『血の戦士』には、王族の血を定期的に補給しないと
再び死者に戻ってしまい、二度と蘇生できなくなるというデメリットが存在している。
「う、うん……確かそうだったけど……!?」
姫は、ヒロの答えを聞くまでもなく自らの指先を強く噛み血を滴らせた。
「ならば、今もう一度飲んでおけ。いいか、この地に居る限り私は一日ごとにお前に血を与えることにする―――それが、お前を生かし、私を生かす最善の手だからだ」

だが、姫もヒロも知らない。
姫が与えた血の一滴が、生を渇望するものを呼び寄せる目印になることを。


88 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/11/19(月) 23:16:19
>>87続き

導入後半は我々の武器の準備が大半を占めることとなる。
この後は、そちらの行動に任せることになる。

時間については異論は無い。

また、一つだけ提案がある。
私の導入の後、出来ればグールなどのいわゆるモブ敵と我々の戦闘を入れてから汝との戦闘、
という形にしたい。
汝は、この導入を見る限り「誰が死者蘇生の力を持っているか」が判らないからだ。
つまり、グールなどとの戦闘で「誰が再生者に力を与えたか」を汝が見極める、ということになる。
この提案については、受け入れなくとも構わないが一考願いたい。

89 名前:スレイド ◆cDCpSlADE. :2007/11/20(火) 21:51:49
>>88
確認した。

蘇生の力に関しては、私もどうしようかと考えていたが
そうだな、君の言うとおりザコ戦を挟むのが一番手っ取り早いだろう。

ザコについてはまだ考えてないが異論がなければ>>87の直後
血を与える前に、一旦モブに襲わせて、それらを退けた後に
再び血を与えるという段になって、私が追いつき、ヒロが君の血を飲むのを目撃する
という流れにしようと思う。

それと、一つ言い忘れていた事があった。
参戦時の私の額にはトライゴンのシンボルが刻まれている。

http://jp.youtube.com/watch?v=HxRiRZ1M2Xc&feature=related
いい画像がなかったから、動画で失礼するが、この通り「5」や「S」に近いのがトライゴンのシンボルだ。
別に無視しても構わないが、念の為。

90 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/11/20(火) 22:05:07
>>89 スレイド
私の提案を受けれてくれたことに感謝する。
そちらの提案も、了承させていただこう。

では、闘争開始は予定通り『24日午後8時より』。
万全の準備を持って、待ち受けることを約束しよう。

91 名前:スレイド ◆cDCpSlADE. :2007/11/20(火) 22:28:56
>>90
確認したよ、有難う、姫。
では、楽しみに待っていてくれたまえ。

92 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:04:15
<呪われし公子ゲイナー>導入

>>14
 
 闇の中で極彩が踊る。
 はじめは激しく、さらに激しく、そして最後は緩やかに。
 緋色の飛沫を散らしながら、嵐の中で叫ぶように、殺戮の舞をあざやかに舞う。
 グールの首を切り落とし、吸血鬼の心臓を貫いて、屍食獣を縦に両断する。
 
 ほら、いまもまたウエンディゴの五体を瞬く間に微塵に刻んだところだ。
 体長2.3mの吸血鬼のなりそこない、大猿のような屍食鬼はバラバラに
なって命が果てる。
 研究所に閉じ込められていた化物ども、森災によって開放され自由となっ
たがそこは死ぬのも自由だった。
 
 モノクロームの景色の中で、極彩色があふれ出す。
 ヴァイオレット、バーミリオン、シアンにマゼンダ。そしてゴルドにジルバ。
 それは彼の鎧が放つ光だ。眼窩を除き全身をくまなく覆う彼の鎧。
 それは一瞬ごとにその色を変え、まるで太陽のように強く激しく輝く。
 その手にした剣も同様だ。両刃の鋭い刀身はきらきらとまばゆい光を放つ。
 
 その剣が瞬くたびに一つの命が失われ、一つの物体(モノ)が創造される。
 彼は何の感慨も浮かべずに、それをまたいで通り過ぎる。
 そんなものに感傷を抱くだけの余裕など今の彼には無かったのだから。
 
 急がねばならぬ。倒さねばならぬ。
 一刻も早く、核たる『アレ』を滅ぼさねばならぬ。
 
 赤黒い雫が滴り落ちるその剣、拭う間もなく先を行く。
 後に残るは一面の朱色。
 

93 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:04:55
>>92
 
 あの儀式を彼は見ていた。
 
 忌まわしき聖女の誕生の瞬間、彼は同じフロアにいたのだ。
 彼がいた場所は現在おこなわれている実験の分析・記録をするための部屋で、
正面の壁に添えつけられた巨大な画面には実験の様子が事細かに映し出されていた。
 部屋の中には無数の端末が置かれており、収集分析した儀式のデータを刻々
と記録し、表示し続けていた。
 儀式が始まるまでは、設置された機械の調整やら何やらで忙しそうに動き回っ
ていた研究員たちも、いまは実験の様子を固唾を呑んで見守っていた。
 
 そんな中でただ一人の部外者である彼は、用意された豪華なソファーには目も
くれず、出された飲み物には手もつけず、悠然と部屋の中心にたたずみ繰り広げ
られる儀式の様子をただじっと見つめていた。
 その傲慢ともいえる態度は、自分こそがこの場の主なのだとでも言わんばかり
であった。
 
 そんな彼の様子を研究所の職員たちは好奇心と嫌悪と、そして恐怖の入り混
じった表情で盗み見ていた。
 
 それは外様であるはずの彼の態度があまりにも尊大だったからであり、また
アーネンエルベに所属するSSの将校という彼の肩書きのせいでもあった。
 だがそのほかにももうひとつ、大きな要因があったのだ。
 
 それは彼の服装であった。
 妙な目で見られるのも無理も無い。今宵この研究所を訪れた親衛隊の兵士たち
の中でも彼の格好の奇抜さはずば抜けていたのだから。


94 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:05:36
>>93
 
 彼の身体は頭頂からつま先まで全身隈なく鎧で覆われていたのだ。まるで中世
の騎兵か御伽噺に出てくる騎士が身に纏っていたかのような全身鎧だ。
 それは限りなく優美で、神々しさすら感じさせる神秘的な鎧だった。
 
 彼の顔は特徴的な被面具で覆われていた。眼窩を除いて金属の帳ですっぽり包
み込まれていた。しかもその被面具にはつなぎ目が見当たらなかった。これでは
脱ぐことはおろか、被ることすら不可能だったはずだ。
 彼はこの兜を一体どうやって被ったというのだろうか。
 その兜の上で濃黄色の羽が一本揺れており、胸当てには混沌の紋章が彫り込ま
れていた。それは、ひとつの中心軸から八本の矢が放射状に伸びている構図の紋
章で、混沌の持つ哲学に固有の豊かな可能性の全てを象徴していた。
 
 神秘的な鎧だった。だが何より不思議なのはその鎧の色だ。
 彼の鎧は、時には銀に、時には黄金に、時には青みを帯びた鋼鉄に見えた。
 鎧が絶えず色を変えているのだ。それはこの鎧がこの世にありえざる物質で作
られたという証だった。
 
 そして極め付けに彼は、この世ならざる鎧の上から彼は軍用の外套を纏っていた。
 それはかつて彼がただの人間であった頃に着ていた物と同型のものだ。
 独逸第三帝国の軍用コート。俗にティーガー・コートと呼ばれる親衛隊の標準支
給品。1944年の3月モデルだ。斑点模様の迷彩柄で、スナップ・ボタン式のポ
ケットが四つあり、狙撃用に肩の部分が補強されていた。
 
 彼はそのコートの袖口に、武装親衛隊の伝統に従い、独逸の鷲と鉤十字を縫いつけていた。
 そして襟にはご丁寧に彼のかつての階級、SS大尉の階級章が縫い付けてあった。
 
 フルプレートの西洋鎧にナチスの外套。さながら狂人の服装だった。
 しかし彼は狂人ではない。もっと狡猾で油断ならない男だった。
 
 彼は金属製の籠手をはめた手を大きな剣の柄にかけたまま、その儀式の様子を
見守っていた。できることならば彼も間近で儀式を見届けたかったのだが。
 確かにこの部屋ならば、映像と共に様々なデータを確認することはできた。
 しかし魔力は画像で伝わらぬ。総毛立つような魔力の奔流は、カメラ越しの映
像では感じ取ることなどできぬ。
 だが存在自体が一個の魔力炉のような彼の存在は、繊細な儀式においては不確
定要素となりえてしまう。だから彼は仕方なく離れた部屋でカメラ越しにその映
像を見ていたのだ。
 
 そして、それが彼を救うこととなった。
 
 

95 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:07:44
>>94
 
 儀式が佳境へと入る。
 
 激しく震える少女の身体。
 この儀式の目的を知っている彼から見れば、それは陣痛に耐える妊婦の姿のよ
うにも見えた。陣痛に震える聖母の姿。
 だが生むのは救世主ではない。狂い果てた快楽殺人者だ。まったく、とんだ処
女受胎だ。
 魔女にレイプされ化物を孕んだ少女を彼はどこか覚めた目で見ていた。
 
 少女の身体の震えがよりいっそう激しさを増した。このままショック死を起こ
すのではないかと思うほどの激しさだ。少女の身はよほどの苦痛に苛まれている
のだろう。
 
 無理も無い。強制的な魔術回路の書き換えは生まれ変わりと言ってすら過言で
はないものだ。本来ならば魔術回路の構成は生まれつき決まっており書き換える
ことなど出来はしない。もし何らかの奇蹟、もしくは外法を使って書き換えるこ
とができたとしても、その代償として壮絶なまでの苦痛をもたらす。
 そう、いまの彼女のように。
 
 少女の切れ長の目は大きく見開かれ、桜色の口元は声なき絶叫を叫び続け、美
しい顔は惨めなほどに苦痛にゆがんでいた。
 その痛みこそが生みの苦しみだった。グラール・コピーが順調に作動し、彼女
の肉体を作り変えている証だった。
 
 もうすぐだ。もうすぐ生まれる。
 
 ――――その、はずだった。だが、いつまでたっても青髭が産み落されること
はなかった。懸念と苛立ちが彼の心に芽生えはじめた。様子がおかしい。一体、
どうなっているのだ。
 知らず知らずのうちに剣の柄にかけた手に力がこもる。
 

96 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:08:21
>>95
 
 その時、モニターの中で大佐が素早く後ずさった。カメラを通しての映像では
詳細はわからぬが、何かトラブルが起こったことだけは明らかだ。
 
 食い入るようにして画面を見つめた。そして、そこに答えはあった。
 いつの間にか被献体の影から無数の枝が伸びだしていた。そしてそれは瞬く間
に幹となり、樹木となり、広い研究室を侵食していった。天井ですら例外ではな
かった。室内に設置されたカメラはことごとく枝によって侵食破壊され、画面に
は砂嵐が吹き荒れた。
 
 もはや実験室の中をうかがうことはできぬ。
 ただわかるのは実験が失敗したということ。そして起こってはならぬことが起
こり始めているということだけだ。
 
 沈黙が室内を満たした。あまりの光景にざわめきすら生まれなかった。
 目の前の光景に圧倒された研究者たちは誰も動こうとはしなかった。いや動くこ
とができなかった。声を出すことすらできなかった。
 そんな職員たちを尻目に、彼は必死になって思考を回転させていた。
 
 まずやらねばならぬのは『大佐』の救出と暴走した被献体の破棄だ。
 他の吸血鬼化猟兵(ニューボーン)どもはともかく大佐はこの程度では死なぬは
ずだ。いや、死んでもらっては困るのだ。『大佐』には、あの女にはまだやっても
らわねばならないことがあった。彼の真の目的を、望みを達成するためにはあの魔
女の力が必要だったのだ。ゆえに生存の可能性がわずかでも残されている限り、な
んとしてでも『大佐』を救い出さねばならぬのだ。
 
 それと同時に被献体の破棄も早急に済まさねばならなかった。
 今となってはもう、あの被献体はあまりにも危険すぎた。グラール・コピーだけ
でも使い方によっては戦術核並みの破壊力を生み出すことが出来るのだ。それに加
えてこの怪異。これ以上、放って置くわけには行かなかった。

 彼は事態を解決するための手段を必死になって考える。永遠にも近い一瞬の思案。
数秒後、彼のあまりにも長い経験が現状でとりうることのできる最良の手段を導き
出す。そしてそれを命令として発しようとしたところで。
 

97 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:08:52
>>96
 
 彼は弾かれたように振り返った。
 怒涛の勢いで膨れ上がる膨大な魔力が、核シェルター並みの厚さを誇る研究室の
壁から溢れ出して、離れた部屋にいる彼にすら強大な重圧(プレッシャー)を与え
てきたのだ。
 
 それはあまりにも圧倒的な魔力の奔流だった。メルトダウンすらあっさりと凌駕
するほどの圧倒的で無慈悲な災厄だ。
 
 研究者たちが絶叫を上げて崩れ落ちる。いっせいに発狂し、その場で狂死する。
穴という穴からどす黒い血と腐汁を撒き散らし、腐り爛れて死に至る。
 無理も無い。これほどの魔力、ただの人間に耐えうるものではなかった。いや、
それなりの力を持つ夜族ですら、直撃すれば耐え切れまい。
 
 瘴気とすら呼んで良いほどの禍々しい魔力の奔流。それが彼めがけて押し寄せた。
 彼は全身より体内で練り上げた魔力を放出し、押し寄せる瘴気から身を守る。
 堕ちた聖女の魔力と彼自身の魔力、ふたつの強大な魔力が触れ合いぶつかり合う。
 その瞬間、いかなる偶然か擬似的な精神感応網が形成された。それは溢れかえる
自身の魔力によって、ほんの刹那で自壊する。
 だがそれで充分だった。彼がこの現象を、アレがいかなるものなのかを理解する
には充分すぎた。
 そして彼は何が誕生したのかを理解した。いま何が起こっているのかを全身で理
解した。
 
 愕然とする彼を尻目に、魔力が物理法則を、幻想が現実を恐るべき速度で侵食し
始めていた。幻想による現実の侵食。あの枝は、その具体的な象徴だったのだ。こ
の研究所はもはや異界に飲み込まれつつあった。
 
 だが、気づいたときには遅かった。そう、遅すぎたのだ。
 
 

98 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:09:24
>>97

 
 
 
 
 
 
 
   そして爆発的な森蝕(しんしょく)がはじまった。
 
 
 
 
 
 
 

.


99 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:09:55
>>98
 
 かくして彼は森の中にいた。うっそうと生い茂る木々が彼の視界を大きく遮って
いた。
 彼は現状を把握しようと、片膝をついたまま木々の隙間を覗き込むようにして辺
りを見回す。視界をゆっくりと横に動かしていった。すると、無数に生い茂る樹木
の間に文字が見えた。
 
 A棟3F。それはフロアの表示だった。彼は改めて辺りを見回した。周りを、
木々を、壁を、床を、そして天井を見回した。そこでようやく気づいた。彼のいる
場所は森の中であると同時に、室内でもあったのだ。
 
 根や苔や落ち葉で覆われた地面は、元はまぎれも無いリノリウム張りの床だった。
 深い森の小道だと思っていたそこは、壁面に蔦や枝の茂った通路だった
 
 しかも現在いる通路は、よく見れば見覚えのある通路だった。
 ただ余りにも変わりすぎていたからすぐには気づかなかっただけのこと。
 
 そこは研究所の中であった。変わり果てた研究所の中であった。彼は森の中にい
るのと同時に、いまだ研究所の中にもいたのだ。
 
 あの時、とっさに転移の魔術を込めた呪符を使いその場から脱出を試みたのだが、
どうやら逃げ切れなかったようだ。少なくともフランス国内からは脱出したかった
のだが。フランスから脱出することはおろか研究所の同じ棟から出ることすら不可
能だったようだ。結界の威力は凄まじく、呪符の能力は大きくそがれてしまったのだ。
 
 落胆は無かった。使う前からある程度の予想はしていたことだった。それが現実
となっただけのことだ。仕方あるまい。
 
 だが予想通りといっても、当たってうれしい類のものではなかった。それに、こ
れで完全に脱出の機を逃してしまっていた。ここはすでに結界の中だ。まともな手
段ではどうあがいてもここから出ることは不可能だった。もはやこの森の外にでる
ためには、『アレ』を滅ぼすしか他に方法は無いのだろう。
 
 『アレ』。受肉し現界した英雄の成れの果て。
 あの時、ほんの刹那の間だけ構成された『精神網』を通じ、彼の中に流れ込んだ
ノイズ交じりの思念(イメージ)。
 美しい少女、溢れかえる森、召喚の失敗、そして黒い鎧に百合の紋章。
 
 生み出されたのは青髭などではなかった。もっと強大で、おぞましく、邪悪で、
どす黒く――そして神聖で悲しい『英雄』だった。
 その英雄がおよそ600年ぶりに甦り、祖国へと凱旋を果たしたのだ。
 

100 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:10:30
>>99
 
 ……いや、違うか。そうではないのだろう。これは復活でも凱旋でも無いの
だろう。ただそこにあったものが、具体的な形を取り戻しただけのことだ。
 
 パリの街並みを歩けばいまもなお『アレ』の痕跡をそこかしこに見ることが
できた。『アレ』はそれほどまでにこの国に深く根付いていたのだ。
 
 だからその意味では『アレ』は死んでいなかったのだろう。死なせてはもら
えなかったのだろう。さながら2000年以上ものあいだ十字架に架けられ続
けた救世主と同様に、だ。
 
 ――死してなお幾百年もの月日をさらされ続け、生かされ続ける悲劇の子よ。
 
 キリスト教徒は、いや人間はどうしてここまで嗜虐的になれるのだろうか。
そう思うと彼の被面具で覆われた口元に苦笑とも付かぬ笑みが浮かぶ。
 
 彼はゆっくりと立ち上がる。そしてその顔を力強く正面へと向けた。眼窩に
当たる部分のみくりぬかれた鉄仮面からは冷たい双眸が覗いていた。
 その色は爛々と輝く赤。その赤い瞳に決意を、そして殺意を宿らせる。
 
 その時、遠くから人間の悲鳴と、不気味な雄叫びが聞こえてきた。おおかた
この<災害>で檻が壊れ中から化物が逃げ出してきたのだろう。それはつまり
また一つ彼の仕事が増えたということだ。
 
 彼は腰の大剣を抜き放った。本来ならば両手で扱うような両刃の長剣だ。それ
を彼は片手で軽々と扱った。その剣も鎧と同様に、時には銀に、時には黄金に、
時には青みを帯びた鋼鉄に見えた。
 
 そして彼は高らかに声を張り上げた。まるで宣言するように。森そのものに
宣戦布告をするように。怪異に挑み、撃ち滅ぼさんとするために。
 
「手垢にまみれた救国の乙女よ!
 汚辱にまみれた漆黒の魔女よ!
 忌まわしき魔女!オルレアンの乙女よ!!
 よかろうあばずれよ、余が汝を永遠に滅ぼしてやろう! 」
 
 幻想の森に、そして哄笑が響き渡った。
 

101 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:11:06
>>100

 かくして<呪われし公子>は、森蝕(しんしょく)された研究所を力強く歩いていった。
 あふれ出した化物を鏖殺せんがために。
 甦りし聖女にふたたび眠りを与えんがために。

102 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:12:46
>>101
 『死神(デス)』ゼアド vs <呪われし公子ゲイナー>
 
 
 色さだまらぬ鎧を纏いし男が、深き森と化した廃墟を深く深く下っていく。
 蔦の緞帳を切り開き、並木の柵をなぎ倒し、奥へ奥へと進んでいく。
 
 研究所は完全に腐海樹林の中に沈んでいた。森には溢れんばかりの異形の魔
力が満ち溢れていた。それは紛れも無く、奈落堕ちにすら匹敵するほどの超弩
級の魔導災害(デモノ・ハザード)だった
 まったく、なんてことだ。森に溢れかえる魔力の圧倒的な膨張速度から見れ
ば、数日のうちにこの国全土が森に飲み込まれてもおかしくは無かった。
 いや、それだけならばまだいい。それ以上のことがおこってもなんら不思議
はないのだ。此度の儀式の失敗時のパターンは幾通りも考えていたが、ここま
で酷いものは予想だにしなかった。
 
 胸のうちに沸き起こる苛立ちを堪えながら、彼は蔦に覆われた階段を一歩一
歩下っていった。
 
 森と一体となったジャンヌの力は強大だ。まともな手段では殺せぬだろうし、
たとえ殺せたとしても滅ぼすことは出来ぬだろう。
 森と聖女は相互に補完しあっていた。万に一つ片方が欠けても、瞬時に一方
がもう一方を再生することだろう。さながら閉じた輪のように、終わりのない
無限ループ。そして両方一度に破壊するのは、その膨大な魔力からいって不可
能に近かった。
 
 納得がいかなかった。儀式には聖杯を用いたといえ、あれは所詮紛い物に過
ぎなかった。これほどの規模の奇蹟が起こるはずが無いのだ。何らかのタネが、
イカサマがあるはずだった。
 どう考えても何の制約も無しにこれほどの魔力を生み出し続けることが出来
るはずはないのだ。きっと森は自ら制約(しばり)を作り、それによって力を
増幅しているのだろう。逆に言えば、そのしばりさえ解決すれば自然と森は消
滅するのだろうが……。
 
 だが彼はわざわざそんなことに付き合ってやるつもりは無かった。そんな義
理も無い。
 たしかにジャンヌは、そして森は強大だった。相互に補完しあい滅ぼすこと
は不可能に近い。だが彼には魔剣があった。彼の所有する魔剣のうち幾本かは、
『神』とて殺しきれるだけの力があった。
 
 その魔剣を用いてまず聖女を破壊するのだ。再生できぬように完全に。その
あとで補完する者のいなくなった森を、完全に焼き払えばそれで終わりだった。
 
 そう彼はルールに従いこの現象を解決するのではなく、力任せに撃ち滅ぼす
つもりだったのだ。相手がイカサマをするのなら、その卓ごと遊戯を破棄して
しまえばいいのだ。
 
 彼は蔦に覆われた階段を一歩一歩下っていった。そして、最後の一段を降り
たところで、彼はその男の存在に気が付いた。
 
 ホールに満ちた闇の最も深く暗い場所に一人の男がたたずんでいた。
 僧衣に身を包んだ禿頭(とくとう)の男。アーネンエルベではなくイノヴェルチが独自に
雇った俸給魔術師。腕は一流。中でも召喚術に関してはトゥーレ協会の魔術師
どもとて舌を巻く。
 現に彼の体からあふれ出す魔力は、この森の中でも一目で見分けが付くほど
だった。確かその名は……
 
「ゼアドといったか?こんなところで何をしている」
 
 なぜアレを止めにいかぬのだ。言外にその言葉をにじませて、彼は目の前の
男を睨み付けた。
 

103 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/20(火) 23:16:03

<呪われし公子ゲイナー>導入
>>92>>93>>94>>95>>96>>97>>98>>99>>100>>101

『死神(デス)』ゼアド vs <呪われし公子ゲイナー>
>>102


開始時刻は23日22時
場所はC地区 森化したイノヴェルチ施設内

以上。

104 名前:月の姫:2007/11/20(火) 23:45:44
 申し訳ありませんが、今日中に導入の試験文をあげるのは困難なようです。
明日(21日)の間には形にできるよう全力を尽くしますので、
どうかもう少しの時間をください。本当に申し訳ありません。
 
 大雑把な腹案では、はじめはふたり(魔術師殿と、そちらの女の子ですわよ)を手伝って……というか、
ふたりを守って屍人あたりを退治していたけれど、いきなりふたりへと標的を変えて戦闘開始、という具合でしょうか。
魔術師殿の前でずいぶん戦っているので、わたしの手の内がかなり見えているはずですから、
「その技はもう見切ったZE☆」とか「覚えたぞ」とやれるのではないでしょうか。
雑魚相手には魔術師殿の魔法は使わなかった、という話にもできますし。
 
 それでも戦力差が圧倒的で、内心「しまった」と思っていますけど、
そのあたりはなんとかうまく落としどころをつけるつもりです。
必ずしも死ぬまで戦わなきゃいけないわけではありませんしね。
 
 それにしても、原作のうち3冊を一気に読破して気だるいです。
ところでこれ読んでて思うんですけど、わたしはなんのために生まれたんでしょうね。

105 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/21(水) 00:27:24
>>103 ゲイナー殿

いやはや……全くお見事な導入(もの)。
このゼアド、戦う前から既に死兆星が見えております。……目は良い方ですので。 
此方も、急ぎ導入の方を用意するとしましょう。
まぁ、其方ほど長くはありませんが……そこはご容赦を。 
  
開始時刻に関してはああ…受諾してくださったようで感謝します。
では祭り本部への報告は私が行っておきますゆえ、ゲイナー殿は少々お待ちを。

106 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/21(水) 00:41:32
導入案其の一。
街で森蝕に遭遇〜。


広場で若い音楽家が己の腕を披露、あるいは試すのはどこの国でもあることだ。
それが耳を留めるのに十分であるならばしばし聞き入り、僅かばかりの礼を懐から出すこともある。
そのようなありふれた活気に満ちる広場は、今日に限り異様な熱気に包まれていた。

観衆を引きつけていたのは歌。

それを奏でるのは独逸系と思われる小柄な少女だった。
赤みがかった髪に合わせたようなワンピースと白いシャツ姿は両親に連れられて出かけているかのよう。
学友と並んで聖歌を歌うのが似合いそうな風情である。

しかしながら彼女が飛び入りで歌い始めたのは8ビートが刻まれるギターだった。

弾き手の方も最初は子供の稚気と踏んでいたのだが、ワンフレーズで驚きに変わっていた。
恐ろしく音域の広く激しい曲を試してもはや諦めに至り、いまはただただ楽しいだけだ。
今日は幸運の日なのだろう。

最後と宣言した曲が終わり、辺りが静まりかえる。
一拍ののち歓声と拍手と地面を踏みならす音をバックに、奏者のギターケースへと硬貨や紙幣が投げ込まれた。

「ありがとう! 素敵な歌声だったわ」

抱き寄せて言う奏者に、少女も同じように抱き返す。

「貴方の音が素敵で歌いたくなっただけよ。こんなこと滅多にない」

少女は身を離して千切れそうなほど手を振り、

「ちょっと寄り道しすぎたからもう行くよ。じゃあね!」

そう言って興奮冷めやらぬ群衆をかき分けながら場を離れようとした。
瞬間。

森蝕が始まった。

107 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/21(水) 01:22:07
凄まじい揺れが辺りを襲う。
地震などまず体験することのない土地の住人にはまるでこの世の終わり。
即席のコンサート会場は神に許しを請う懺悔の場と化していた。

揺れが収まりかけ、人々がようやく息をつこうとする。
それを見計らったかのように影が差した。
見上げた者は声も出なかった。

如何なるろくでもない采配か。
もっとも近くにある高層ビルが、寄りにも寄って真横に。
集まった衆目を押しつぶすように倒壊してきたのだ。

突然の揺れで動くことの出来る者も居ない。
残されたものは神に祈る時間が関の山か。

いざ異国の子らよ!
災厄の日は来たれり
偽聖の血染めの旗が翻る
屠殺場に響き渡る獰猛な獣等の怒号
汝等が妻子らの魂を奪わんと迫り来たれり


朗々と響く歌に心のざわめきが打ち消される。
更に奇怪な替え歌は音にならない音を引き連れ、倒壊するビルを楽器のように振るわせた。

ビルは祈りあるいは呆然とする人々を尻目に、形を失って塵をまき散らすにとどまった。
誰も何が起ったか理解するものは居ない。
砂をかぶった人々も、誰一人払おうとさえしなかった。

「うわー! ペッペッペ! 口に入った気持ち悪い」

何とも普通すぎる反応に視線が集中する。
誰であろう、あの歌い手の少女だ。
不機嫌な表情を隠しもせず、何処かを振り返って睨み付ける。

「人がせっかく良い気分なのに! 邪魔するな!」

少女はまるで当たり前のように、翼を広げ、飛び立った。


人々は後にこう舒懐する。
不機嫌な天使はロッカーだった、と。

108 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/21(水) 01:23:03
割と真面目なノリだと思うけど、もっとネタ的なのが求められてる気がする〜。
明日にでもバカなの考えよう。

109 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/21(水) 01:30:50
導入案 1.
 
「――――です、はい。
 目標地点上空に到着しましたわ、お母様」
 
 
 高度十万メートル、機体上昇限度に達しながら幾重にも改装を加えられたMC-130は其の
漆黒の機体を滑らせていた。
 成層圏と対流圏との界面、大気が絶えず循環と移動を繰り返す擾乱の最中、換装された
四基のターボファンエンジンは『コンバット・タロン』の名の通り、音もなく目標へと食
い込む『鉤爪』としての役割を十全に発揮していた。
 フランス北部、ノルマンディー地方。
 英仏海峡に程近いこの地に突如として現れた巨大な特殊作戦用軍事輸送機は、本来受け
るべき如何なる妨害とも無縁であった。
 RWR、IRCM、ECM、ECCM等の電子戦装備を城壁となす空中要塞とも呼び得るこの機体は、
しかしRCSの考慮されていないその形状故に、レーダーに捕捉される確率はそれほど低くは
ない。
 レドームこそ追加されていないものの、『Dove』と渾名される全長30m・全幅40m余のずん
ぐりとした機体は、電波吸収素材による外面構造を採用したとしてもその電波反射率まで
は到底カバーし切れない。
 この距離ならば尚のこと、領空内に侵入した不審機に対して目視確認すら出来ないとは
到底考えがたい。
 地上の混乱を理由にするのは簡単だろう。
 事実それを理由に、この領空侵犯機は情報伝達経路の半ばで黙殺された。
 
 この機体の所属組織は、只単に『ギルド』と呼ばれた。
 『ギルド』、又は『クリミナル・ギルド』――――最も直截な表現をするならば、所謂
『犯罪者組織』。
 その麓は窃盗、街娼から都市の隅々にまで拡がり、その嶺は国家元首の命運を左右にす
る、人の欲望を糧に肥え太る一個の巨大な獣である。
 その獣の縄張りを脅かす存在、『イノヴェルチ』。
 如何にも、不死とはあらゆる欲望の中に於いても曰く抗しがたい魔性を秘めている。
 吸血鬼信奉者集団、『イノヴェルチ』は埃に塗れた魔性を掘り起こし、新たな意匠を以
て彼等の前に示して見せた。
 燦月製薬、そしてV酵素。
 その効果の程は如何計りか、ルーアン郊外の一地方都市がアメリカ流の発展を見せてい
ることからも窺い知れよう。
 その地方都市も、今や森に没しつつある。
 『ギルド』最高幹部会は、異変を受けて一つの決定を下した。
 「燦月製薬一等研究員・諸井霧江の確保、もしくは殺害。及び当異変に於ける各要因究
明に必要な検体確保」
 
 責任者として指名されたのはマダム・マルチアーノ、彼女は『12姉妹』の投入を決定し
た。
 
 
 「分かりました。良い知らせを期待します」
 
 お母様、と呼ばれた『声』が少女の耳に響く。
 同時にMC-130コンバット・タロン改のカーゴハッチが開く。
 摂氏零下70度の外気は暴風となってカーゴベイ内部を荒れ狂い、差し込む光はその中に
ある影を浮かび上がらせた。
 可憐な衣裳に身を包んだ、12人の少女たち。
 HALOに必要な酸素補給器も防寒具も、パラシュートすらも少女たちにとっては武骨すぎ
るだろう。
 それを証明する様に、12人の少女らはそのままの姿で高度十万メートルの空へ、翔けた。
 
 『マルチアーノ12姉妹』、別名『死の天使』。
 
 

110 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/21(水) 01:31:32
>>109

 在仏米海兵隊一個小隊が『森』へと投入されたのは、現時刻より丁度一時間前のこと。
 定時報告ネガティブ・リポートの為に無線手ROと小隊長以外は全周警戒態勢にあった。
 被服こそACU、MARPAT、タンカラーのカヴァーオールと混在ではあるが皆一様にソフトアー
マーの上からプレートキャリア、チェストリグを装備し、ライフルのヒートガードに設置
したピカティニーレールにはフラッシュライトが取り付けられている。
 都市に急激に侵蝕しつつある『森』内部での作戦行動に於いては、通常のジャングルオ
ペレーション同様の装備では対応し切れない。
 建造物内部での近接距離からの銃撃に備えての折衷案とも言える配慮である。
 作戦初期段階での「研究所内から有毒化学物質が洩れ出している」という情報からガス
マスク装備が義務付けられたが、その恐れも杞憂と化した今はMOLLEベスト背面のバッグに
戻している者や首から提げたままで専用ポーチを弾倉入れ代わりにしている者等、様々で
あった。
 此処まで、遭遇者はなし。
 裂けたアスファルトからは蛸の脚の様な根が顔を出し、腕程もある枝はコンクリートの
壁面を押し遣りながら縦横に伸びている。
 “森触”直後の地震の所為か、未だ崩落の続く建造物群を避けながらの進行は困難を極
めた。
 
 「CPとの連絡は?」
 
 苛立ちを抑え切れぬ声で小隊指揮官が詰め寄るが、無線通信機から吐き出されるのは白
色雑音ばかりで、如何に三度目の指揮所へのコールに応じさせるべきか悪戦苦闘する無線
手を尻目に今後の行動について考え始めたとき。
 銃声が一つ、続けて二つ。
 小隊長と無線手、二人ながらに倒れた時点で即応したのは副官の小隊付二等軍曹であっ
た。
 
 「SAWガナー! 二時の方向距離500、樹の上だ!」
 
 その声に押される様にMINIMI M249の、やや遅れてFN-MAG M240Gの銃声が断続的に響く最
中、二等軍曹は忌々しげに呟いた。
 
 「今の銃声は……ああ、クソ! 今の銃声を聞いたか?
 M14だ。いいか、M14!」
 

111 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/21(水) 01:32:19
>>110
 
 反撃もないと判断し射撃中止を命じた頃になって、二等軍曹は各分隊長を招集した。
 衛生班員ドクの報告に因れば死者一名と一台……小隊長と通信機。
 無線手は負傷しているが無事、逆に言うならば負傷兵を抱えたままで行動しなければな
らない。
 
 「……見たか?」
 
 何を、とは言わない。
 その質問には、一番年嵩の三等軍曹が答えた。
 
 「ああ、見たとも。
 うちの選抜狙撃手は頭抱えてたさ……娘っ子だったんだよ、14,5かそこらの。
 まるで初聖体のときみたいな髪飾りまで着けた格好で、バカ長いライフル抱えたまま枝
から落ちてったとも。
 SKSシモノフじゃねえ、俺が、海兵隊員マリンコが見間違えるものか。
 ご丁寧にM6銃剣着けたM14だったんだ」
 
 大きく息を吐き、三等軍曹は彼なりの讃辞を送った。
 
 「あの距離からスコープ無しだ。俺が大佐になりゃあの娘っ子には俺の代わりに新兵訓
 練でも任せたいもんだな……クソったれ!」
 
 瞑目したまま耳を傾けていた二等軍曹は、そこで漸く口を開いた。
 報告を聞くときの、渋面を貼り付けた侭で。
 
 「……分かった。撤退しよう。
 怪我人一人抱えたままで、訳の分からない相手にこれ以上の作戦続行は危険だ。
 見ての通りの通信機無し、トリプルキャノピーで信号弾も届かん。
 各分隊はLZまで蛙跳びだ。
 いいな、相手が赤い頭巾被って狼に追われてようが油断するなと言っておけ」
 
 そう告げた、まさにその時。
 
 「はぁーい、皆さまご機嫌いかが?」
 
 少女が一人、散歩の最中にご近所に挨拶して回る程度の気軽さで声を掛けてきた。
 蜂蜜色の髪は肩に掛かり、葡萄酒色の短いケープが付いた黒いドレス。
 奇妙な違和感。
 
 「でも残念、もうお帰りになるのかしら。
 折角ランチにご招待さしあげるところでしたのに」
 
 違和感の正体に気付くまで、さほども掛からなかった。
 コンベンショナルなライフル形状を想像していたからだ。
 例えば、樹脂製のストック。
 全長の短いブルパップ方式。
 銃身上方にセットされたマガジン。
 
 「ベルギー式のランチで良ければ、ですけれど。
 さあ……召し上がれ」
 
 両手にはFN P-90、半透明の樹脂製マガジンから覗く50発の銃弾。
 銃口には明確な死の予兆。
 
 
 

112 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/21(水) 01:33:10
>>111

 
 白い服に身を包んだ少女が石畳の大地に掌を置くと、仮想ウィンドウが2つ、3つと浮
かび上がる。
 仄明かりに照らされた眼鏡の奥、ウィンドウ内に表示されるデータに視線を走らせる度
に肩に掛かる巻き毛が小さく揺れる。
 
 「……フェブ、見付かった?」
 
 そう声を掛けるのは、黒髪に黒のケープ、黒のスカート……まるで喪服を思わせる衣裳
に、不釣り合いな鍍金の施された拳銃を手にした少女の姿。
 フェブ、と呼ばれた少女はかぶりを振って答えた。
 
 「エイプリル……駄目、キリエ・モロイのパターンはロスト。見付からないわ。
 もう一つ、強力で不安定な魔力反応があるけど、これはよく解らない。
 周辺の魔力干渉が強すぎて、特定できないの。
 それと……これ」
 
 ウィンドウ上の光点の一つを指し示すとサブウィンドウが開き、パターンが表示される。
 ただの数字と図形の羅列にしか見えないそれを示しながら、声のトーンを落とした。
 
 「パターンを照会してみたんだけど……99%の確率でグルマルキン・フォン・シュティー
ベルSS大佐。
 トゥーレ協会所属の魔術師にしてミレニアムの大物ね」
 
 「ミレニアムの……魔術師……」
 
 エイプリルは顎に手を当てて柳眉を顰めた。
 燦月製薬――イノヴェルチとミレニアム、両者の関係は今更言うまでもない。
 何らかの魔術実験の失敗による暴走の結果がこの“森触”だとするなら、グルマルキン
と正体不明の魔力反応、両者に大きく関わりのあることだと断定出来る。
 そして、魔術的素養のない人間が暴走した魔力の奔流に曝されては無事で済む筈もない。
 諸井霧江は恐らく、もう。
 
 「メイ、そっちは?」
 
 呼ばれた銀髪の少女が、肩に武骨なショットガン SPAS-12を担いだまま答える。
 
 「ああ、こっちはよ。
 チビたちはまだ遊びたりないってさ」
 
 肌の露わな胸元を更に強調するかの様に、胸を反らせ背後を指さすと快活な笑みを浮か
べた。
 そう、と釣られて安堵混じりの表情を僅かに崩し、エイプリルは手にしていた侭の拳銃
を漸く懐に仕舞い込む。
 何れにしても、お母様の望まれるショータイムには出し物がまだ足りない。
 メインステージへと赴くまでの、ほんの座興に過ぎないのだから。
 メインステージ――――爆“森”地グラウンド・ゼロ、燦月製薬研究棟へ。
 

113 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/21(水) 01:38:17
こちらの導入案は>>109-112の以上です。
これから闘争相手側が決定次第、不都合がなければここから繋げていく算段ですが。
 

114 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/21(水) 02:53:29
>>104
まぁ、別にそんなに慌てんでも大丈夫だよ。
それに戦力差についちゃ今更だ。噛みつける隙間なんぞ針の先でもありゃそれで十分だしな。
 
ただちっとばかり気になるのは――あんた、魔神王って奴だよな?
俺もいわゆるあんたらの話は一通り(っても随分と昔だが)に見かけた記憶があるが、
あんたの場合、その――ただの人間に取っちゃ、そこにいるだけで随分とヤバいお方じゃ無かっ
たっけか?
 
魔力やらなにやらだけでも相当だろうし、あんたがご所望のカペルに至っちゃイマジネーション・
バーストを感知できる分、そういうのにはかなり敏感だ。あんたみたいなバケモノの魔力を直接
知覚して、平気でいられるとも思えん。
 
いやまあ、最初は人間に化けられる――ってんなら、そこまで心配することもないのかもしれないが。

115 名前:「イノヴェルチ」:2007/11/21(水) 03:40:05
 
 
 
       <『DIO』回収に関する報告>

 組織と敵対関係にあった吸血鬼『DIO』の遺体の回収に成功した。
 エジプト及びその周辺地域は『DIO』により完全に掌握されていたが、
 『DIO』の死亡により、同地域への組織の進出が期待される。

 遺体回収時にSPW財団の部隊との交戦あり。現在も交戦中。
 速やかな増援部隊及び円滑な事後処理を行われたし。

 『DIO』は死亡したが、まだその身体は生きている。
 取り扱いには細心の注意を払う事。
 
 遺体の輸送先はフランスのルーアン近郊のX市の研究所。
 ジェット機にて一両日以内に輸送する。
 
 
  

116 名前:「イノヴェルチ」:2007/11/21(水) 03:40:52
 
 
 
       <『DIO』の蘇生実験命令>

 先日、搬送された『DIO』の肉体への蘇生実験及び遺伝子レベル
 での解析を研究チームは速やかに行え。
 『DIO』の持つスタンド「世界(ザ・ワールド)」については、組織
 は並々ならぬ関心を抱いている。もしこれを解析出来れば、その貢献は
 計り知れないものになるだろう。

 スタンドは精神の力によるものと報告が出ている。『DIO』の身体は
 生きていても、その精神が虚ろであれば、意味を成さない。
 従って、前提条件として『DIO』を蘇生させる必要がある。
 
 蘇生に関しての危険は上層部は十分に承知している。
 故に四肢の完全な拘束及び蘇生後直ぐに『最後の大隊』より提供された
 コントロールチップを『DIO』の脳に埋め込むこと。
 チップによる『DIO』の爆破を材料に『DIO』へ協力を要求する。
 
 
  

117 名前:「イノヴェルチ」:2007/11/21(水) 03:41:46

(C地区 イノヴェルチ研究施設 特Aクラス実験室)

  
 
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
 
「四肢の拘束は?」
「拘束レベル8。500キロの加重による枷です。
 例え吸血鬼であっても、これを抜ける事は出来ません」
「………良し。では、蘇生実験開始。血液を『DIO』に注ぎ込め」
 
 
 
                /\
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
 
 
「『DIO』の心音、確認しました!」
「そのまま、続けろ。B班、コントロールチップ埋め込み準備!」



 ……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France



「な、何だ、地震かッ!?」
「ぬうッ! こんな時にッ!! 蘇生実験を中止させろッ!」
              /\              
            /   \             
           /      \           
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          ̄ ̄ ̄\/ ̄ ̄ ̄ ̄


「間に合いませんッ! 『DIO』の心拍数上昇中、脳波も検出ッ!」
「ぐうッ! 仕方ない、作業急げッ!
 『DIO』の意識が完全に戻る前に作業を済ませろッ!』
                 /\               /
               /   \            /
              /      \         /
    ̄\      /         \      /
      \    /            \   /
        \/               \/
「心拍数尚も増大! 脳波も意識レベルまで急激に上昇ッ!」
「作業班、何をしているッ!?」
「そ、それがッ! 『DIO』の枷が急に凍り付いて……ッ!!」



   ―――――――――――――……………
 
 
 

118 名前:DIO:2007/11/21(水) 03:44:31



 ……「気化冷凍法」、よもや我がスタンド
「世界(ザ・ワールド)」 に目覚めた後に
 使う事になろうとはな。
 予定外の早い復活だったが、さて、どう
 したものか。

 
 ほう、まだ生き残りが居たか。丁度、良い。
 このDIOに此処が何処で君等が何者で、
 目的を聞かせてもらおうか。ツアーコンダ
 クターが旅行者に説明する様に懇切丁寧にな。


 ……なるほど、大体理解した。元々は研究施設
 だったものが突如森になった、か。何者かの仕
 業が分からんが面白い。確かめる価値はあるか。
 使える者が居れば従わせ、そうでない者は……
 ああ、君は――――――――さよならだ……







            ふん、このDIOを支配し、利用するなどとッ!
            イノヴェルチ風情が思い上がってくれたものよッ!
            くらわせてやらねばならん、然るべき報いをッ!!



 
 

119 名前:DIO:2007/11/21(水) 03:46:38

(C地区 イノヴェルチ研究施設跡 森)


 君の『雰囲気』、普通の人間のそれではないな。
 その漆黒の空気、この私に随分近い、気に入った。
 
 私の名はDIO。君の名前は何というのかな?
 随分と時代錯誤な格好をしているが、ふふふ。
 何、私も百年ばかり昔に君の様な騎士を部下
 にしていてね、懐かしい話だよ。
 
 ああ、私ばかり喋っていては女性への礼儀に欠ける。
 挨拶代わりに、ひとつ君の『力』を私に見せてくれる
 と嬉しいのだが……?

120 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/21(水) 03:57:05
>黒いアリス

以上、これがDIOのジャンヌ戦の導入となります。
JOJO3部終了直後、灰にされるはずのDIOの遺体がイノヴェルチに回収。
DIO蘇生と同時に森触発生。

復活したDIOは生き残りの研究員から一応の状況を聞きだし、行動開始
森の中を探索中にジャンヌと出会う、という流れです。
場所については暫定ですので、そちらで決めても構いません。

こちらは一夜で終わるようにネタや展開も既に構築済みです。
DIOの改行等は意図的ですので、これについては余り気になさらずに。
何か質問・要望等あれば何なりとどうぞ。



又、これは提案ですが、開催日に行われる闘争で私達のは「一夜で終わるという」コンセプトから、
非常に展開の速いものとなることが予測されます。
故に可読性の確保から、開催日・同時刻に行われる闘争(現時点ではゲイナーvsゼアド)の導入が
全て貼り終わられてから、こちらを正式に開始したいのですが、どうでしょう?

121 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/21(水) 23:09:47
バカ導入。


ジャン氏(仮名)はご機嫌でハイウェイを走る。
給料を貯めて初の新車。

プジョーだって良いじゃないか、中古じゃないんだもの。
日本車が良いって言うが国産車を買おうじゃないか、懐もあるし。

その新車に、コンコン、とノック音。
ハイウェイ走行中にノック音。
疑問を抱く前に顔を向けていた。

酷い後悔。
なんたる仕打ち。
女の子が手を振っている。

こんな幸いな日に頭がおかしくなってしまうなんて!
天使のような悪魔の笑顔だ!
薬なんて手を出すことを想像したことすらないのに!

きっと見間違えだと強く念じアクセルを踏む。

違反で捕まったって構わない。
それならきっと現実に帰れる。
酷い目にあったと同僚に泣きつけばいい。
酒くらいなら奢ってくれるかも知れないし。


サイドウィンドウが砕けた。

122 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/21(水) 23:21:18
「失礼〜」
「ぎゃーーーーーーーーーーー、なんだあんたー!」

女の子が窓ガラスを粉砕したあげくドアに掴まっている。
過剰な速度に比例した風が車の中で暴れている。
ジャン氏(仮名)は気づきもしなかったが、この風圧のなか彼女の被った帽子は平然と頭に乗ったままだ。

「失礼って言ったでしょ」

失礼と言ったとかではない。
修理費は一体いくらか。
風とは無関係に泣けてくる。

「道聞きたいんだけど、ライン川って今どこら辺?」
「はぁ?」

ジャン氏のなにを言っているか分からないといった表情に少女がため息一つ。
肩をすくめてオーバーリアクションにヤレヤレのポーズ。
アメリカ人には見えなかったが。

「まあ漠然としすぎたかもね。
 それでわかんなきゃローレライ来訪センター? でもいいから」
「……ここフランスだよ」

……。

「行き過ぎた!」



このくらいバカな方が良いかなあ。

123 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 00:22:54



 パーティは続く。
 パーティは続く。

 神殿をマルスに狂うウサギの屋敷に見立てて、お茶会の準備は森行中。
 森の中でもとびきり立派な樹の下にイングリッシュオークのテーブルを運び
込み、椅子をきっちり等間隔に並べてゆく。
 真っ白なテーブルクロスが波を打った。アリスはころころと笑いながら屋敷
の主人に命令する。「さあ、端を持って頂戴。しわの一つでも残ったら、全て
台無しなんだから」
 
 マイセン、ウェッジウッド、フルステンベルク―――エルメスにドレスデン
も忘れずに。食器はカップもソーサーも最高級。黄金色の午後を演出するため
には、多少の見栄だって許される。今宵のアリスのロッキンは、普段よりシー
クレット率が二割増し。
 
 会場の準備は整った。次はキャストを揃えるターン。
 屋敷の主人を席に着かせる。「あなたはウサギよ。だって、この神殿の監督
者〈スチュワード〉だったんだもの。ぴったりな配役だわ」
 アリスは気ちがい帽子屋。神殿の地下で拾った真っ黒な軍帽を斜に被る。
 サイズが大きすぎて片目が隠れてしまうけど、アリスはこの帽子を気に入っ
ていた。羽ばたく鷹と髑髏の帽章が最高にパンクだった。彼女のフリルだらけ
の黒装束に、思いの外よく似合う。

 他に足りないものは何かしら。帽子屋となったアリスは考える。

「……時間だわ。時間よ。時間が動いているわ」
 
 気ちがいお茶会は死んだ時間の中で永遠の六時を過ごす。終わりを知らない
ティータイム。お陰で紅茶が飲み放題。
 
 森の中で、六時を閉じ込められる幻想は二人。でも、一人はキャストに含ま
れていない忠犬〈アンダードッグ〉。もう一人は―――

「決めたわ」
 帽子屋の唄うような呟き。つまり宣言。
「彼がこのリドルのゲストよ」




【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)前庭】

124 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 00:23:18


 パーティは続く。
 パーティは続く。

 蔦に絡め取られて身動きがとれなくなった自動ドアから、影のような男が
姿を見せる。……シャドウと呼ぶには存在感が強すぎるけど、水銀灯の照明
は男まで届かないから容姿ははっきりとしない。
 きっと、人生という芝居を常に主役で過ごしてきたトップヒエラルキー。
 アリスは歓迎する。帽子屋は歓待する。
 協調なんて知らない。調和なんて知りたくもない。そんな自己好きの主役
好きこそがこのお茶会では最上級のゲストになる。

「マッドティーパーティにようこそ!」

 アリスは席を立つと、自慢の軍帽をとってお辞儀をした。

「自己紹介するわね。私は帽子屋〈mad as a hatter〉。イヤミ好きのヒステ
リック。二つ隣で馬鹿みたいにぼりぼりと自分の枝を囓っているのは、三月
ウサギ〈March Hare〉よ。このガーデンのご主人なの」

 アリスが三月ウサギと呼んだのは、この腐海神殿がまだ「研究所」と呼ば
れていた頃に所長を務めていた男だった。
 森の目覚めから奇跡的に生き延びたものの、躯の半分が森に侵され、腕は
幹となり指は枝に変身した。胸を覆うごつごつとした粗目の表皮。残った人
間の部分が、森蝕から逃れるようにひゅーひゅーと呼吸する。
 生命は健在。だが、正気までは保証できない。気ちがいティーパーティに
参加する条件はしっかりと備えている。

「さあ、席は二つ空いてるわ。アリスとヤマネ、どっちがいいかしら? 好
きなキャストを選んでちょうだい」

 そう言ってアリスが指差した席には、四つも五つも空席が。大きなテーブル
には街の住人全員を招待できるぐらいに席の余裕があった。
 ―――だが、このお茶会の参加者は三人と一人まで。どんなに席が余ってい
ても、それ以上のゲストはお呼びじゃない。
 
 テーブルにはお皿はあれど、メニューはない。用意されたのは紅茶だけ。
 お腹の飢えは満たせないけど、喉の渇きなら治癒可能。
 ダージリン、ウバ、アッサムにセイロンやアールグレイ。お茶なら何だって
揃ってる。もちろんティーセットだってゲストのわがままに応えるために、陶
磁器からクリスタル、かわいいブリキやオリエンタルな象牙製まで、色とりど
りにテーブルを飾っていた。

「でも、そうね。あなたの一番好みのお茶は、これかしら」
 
 アリスはヤマネの席を跨いで三月ウサギに近付くと、うなじから茂った葉を
かき分けて首筋を露わにさせた。
 ―――所長の人間の部分。まだ血が通う首筋に、銀製の蛇口が突き立てられ
ていた。無慈悲で無機的な金属のきらめきが恐怖を引き立てる。
 アリスはティーカップを添えて、鼻歌交じりに蛇口をひねった。勢いよく鮮
血が噴きす。
「あああ!」三月ウサギの悲鳴。十一月なのに狂ったまま。「あああ!」
 
「どう? あなたのための一杯よ。舌に合うと良いのだけれど」
 
 接合が甘かったのか、アリスがティーカップをソーサーに置くと同時に、三
月ウサギの首から蛇口がころりともげた。血は止めどなく溢れだし、テーブル
クロスを真っ赤に染め上げる。三月ウサギの相変わらずの行儀の悪さに、アリ
スも顔をしかめずにはいられない。

「とりあえず、席替えが必要ね。所長さんはねむり鼠〈ドーマウス〉にキャス
トを変更よ。自分というポットに溺れてるんだから、ちょうど良いわ」

 ヤマネはテーブルに突っ伏したまま動かない。寄生主の鮮血を啜るかのよう
に、枝葉の部位がざわざわと騒いだ。

「私は今から三月ウサギ。あなたの時計にバターを落とすわ。永遠の六時を愉
しみましょう。―――……そう、だから」

 アリスは軍帽を脱ぐと、影の男にゆっくりと差し出した。

「あなたが帽子屋をやって。時間を殺す、気ちがいの帽子屋よ」



【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)前庭】

125 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 00:30:03

>シオン
>>120

はい、返礼。
>>123>>124が、あなたのヴァンパイアへのプレゼント―――導入よ。
中身を読んでくれたら分かるでしょうけど、ジャンヌはまだいないの。
彼女のキャストは当然アリスだから……招かれざるゲスト。
登場するのは、この後よ。
だから、>>119も……使うとしたら、ジャンヌが出てきた後かしら?

反応は、律儀にお茶会に参加しなくって良いわ。
ここでは闘争が目的なんだもの。
時間が限られたお祭りなんだし……コトをさっさと始めるのは重要。
呑気にお茶を啜っている暇なんてないのね。

開始は他の導入の後から―――については賛成よ。
なんだったら、ここで進めちゃえば良いんだもの。

126 名前:魔神王リィーナ:2007/11/22(木) 00:36:49
 
 魔神はたしかに優れた種族であったが、悲しいかな、数が少なかった。
もともと異界の住人であり、自分の意思など関係なく呼び出されたものばかりだったから。
今更郷愁に取り憑かれているものはほとんどいないが、
復讐を果たすには、数の力が必要不可欠なのだ。
そして、わたしがずっと捨てきれずにいた、この願いのためにも。
 
 だからわたしは、ここにいる。
 

127 名前:魔神王リィーナ:2007/11/22(木) 00:37:24
 最後と思しき屍人の首をまとめて刈り飛ばしたころには、
兄妹の――というより兄の――警戒心は、死にぞこない達ではなくこちらに向けられていた。
当然だろう。百戦にて練磨されたであろう、あの兄でなくても、
こんな屍人どもなどより、わたしのほうがはるかに危険であることはわかるはずだ。
力においても、その本質においても。
 
「そう睨みつけてくれるな。おまえがバジリスクの眼を持っていたら、
わたしはとうに石になってしまっているところだぞ」
 
 魔神の絶対数が少ない以上、既に在る物を転用なり再利用なりして、
戦力を増強させなければいけない。たとえば人間を殺して不死生物に、などということもやってはいるが、
殺す手間と魔術を行使する手間に比べて、得られる戦力は微々たるものだ。
強力なゴーレムや魔法生物を数多く作り出すにも時間はかかるし、
”百の勇者”を率いる兄様がそれを与えてくれるとは思えない。
すばやく大きな成果を挙げるには、他人の研究結果を奪うのが一番だ。
 
「その娘を、色々と調べさせてもらおうと思っていたのは確かだよ。人手不足だからな。
だがその気も失せた。強そうな兄様が眼の色変えて追いかけてきた事だしな。こわいこわい」
 
 異界の人間達とはいえ、必要なら手にかけるに躊躇いは無いが、
こういう兄妹は勝手が悪い。べつに慈悲をかけているわけではないが、気が乗らない。
とにかく別の検体を探す。街の随所にご丁寧に立っている案内板と、少々の魔法の成果によれば、
おそらく南側の森に、本命の施設が存在するはずだ。
 
「ではわたしは行くよ。精々兄妹仲良くな」
「対外的には、私はレイオットの愛人と認知されているようです」
 
 
 
 
 
 ……今、なんと言った?

128 名前:魔神王リィーナ:2007/11/22(木) 00:37:59
 愛人。この娘の唇によると、なんと艶に満ち満ちて聞こえることだろう。愛人。
そうか、兄妹にして愛人か。兄の甲斐性か妹の勇気の賜物か、
とにかく兄か妹をさらって逃げているという構図か。そういう兄妹か。
 
 わたしは、ずっとなにも言えなかった。
自分の気持ちを閉じ込めたまま生きてきた。
なんの取り得も無い、つまらない人間だったから。
兄様に迷惑をかけてばかりの、弱い妹。
 
 太陽の王子、月の姫。わたしたちはよくそう呼ばれていた。 
的を射た言葉だ。月は太陽が無ければ闇に消えてしまうけど、
太陽にとっては、月など在っても無くても変わらない程度の代物なのだから。
けれど、この兄妹は違うというわけか。そういう兄妹か。
 
「……ずるいな。兄妹でそれか。それはずるいな」
 
 屍人の首と魂を刈り取ったばかりの黒い大剣を一振りして、血肉を払う。
予定外だが、この場でもう一度これを使う事になった。
ずっと一緒だっただろう兄妹、離れ離れにならないよう死ぬ瞬間も同じにしてやる。
 
「武器を取るがいい。せめて反撃の機会を与えてやるよ」
 

129 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 00:39:03

>ミスティア・ローレライさん
>>106>>107
>>121>>122

お待たせ。次はあなたと遊ぶターンね。
……それにしても、仕事が早いわ。
もう二つも用意しているだなんて。
―――これを私の選べと言うの?
とても光栄だけれど……難しいわ。

闘争をするなら、>>106>>107のほうが相応しいと私は思うの。
あなたは真面目と言うけれど、それは地味と同義じゃないわ。
寓話的で……ちょっと暖かくて、参加する理由が明確に見える。
私、とても気に入ったわ。

―――でも。
そのために、>>121>>122を犠牲にするなんてあまりに残酷よ。
だって、だって……。
ああ……どっちも好きなの。どっちも面白いの。
>>121>>122はとてもとてもあなたらしいわ。

どうしようかしら。どうすればいい?
ミスティア・ローレライさん、あなたの考えを聞かせて欲しいわ。

130 名前:月の姫:2007/11/22(木) 00:46:13
 遅くなって申し訳ありません。こちらの導入を要約すると、
「勘違いと嫉妬の魔神王、爆☆誕」というわけです。
カペルさんから一言いただきましたけど、かまいませんでしょうか?
 
 文中にもありますが、わたしはとどめは「ふたりいっしょでいいですか」といくつもりですので、
即死系は今回は封印です。都合よく同時にかかってくれるとは限りませんし。
まずレイオットさんを痛めつけて、機を見て広範囲の魔法でどっか〜ん☆が
基本的な戦い方でしょうか。つまりレイオットさんが元気なうちは、カペルさんも安全ということですね。
 
 とりあえずわたしは、23日の午後11時からが希望ですが、
そちらの都合はどうでしょうか。

131 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/22(木) 00:48:25
>>129アリス
そだねえ。
貴方との開始は>>106-107の方が良いかなー。

>>121-122は余力があったらマ改造してあとの連戦にでも使おうかしらー。
森蝕から逃げつつ車を剥がして対戦相手に投げ続けるとかね〜(何

132 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 00:56:35

>>131 ミスティア・ローレライさん
 
そうね、やっぱりそうなのね。
私も同意見よ。
いつか>>121-122をリサイクルしてくれるのなら、
私も遠慮無くそっちを選ぶことができるわ。
そうしましょう!

―――それで。
どこで遊ぼうかしら?
私のジャンヌは森の中ならどこへだって行けるわ。
あなたの戦いところに、ジャンヌがいるの。 

133 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 01:01:59
>>130
……なんつーか、ここ最近でも指折りの酷い目に遭っている気がするぞ、俺。
まあ了解した。言いたいことは色々とあるが、もはや突っ込む気力も失せた部分なのでいいとしよう。
こんなところでまでロリコン扱いされるとは思わなかったが。
 
時間については了解……なんだが、こっちの都合で若干遅れるかも知れん。
+30分前後見ておいてもらえると助かるんだが、どうかね。
 
んじゃ、こっちはこっちで書き始める。
そんなに長いことにはならないつもりだが。

134 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/22(木) 01:07:35
ローリーロンリー♪

>>132アリス
やっぱり現場中心近くのCかしら〜。
壊し甲斐のある建物と森もいっぱいだし。

それに如何にも敵を見つけた風に出て行ったのに、外周に向かうと格好が〜。

135 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 01:14:35
>>130
忘れてた……
今更のことかも知れんが、ここはいったいどこだ?
特に指定がないならAかBあたりで決めちまうが。

136 名前:月の姫:2007/11/22(木) 01:17:09
>>133
 時間については了解です。
スタート地点がAかBとの事でしたので「南側に森」と表記しましたが、
都合が悪ければ直しますわ。その他「これは ひどい」というところがあれば、
遠慮も容赦もなく言ってください。
 
「あんたのアタマの中身がひどい」という苦情にはなんとも対処できませんけど。
魔神王と、じゃすとふぃっと?してしまうような頭ですし。はい。

137 名前:月の姫:2007/11/22(木) 01:18:00
 あら、入れ違い。
ABどちらにするかは、そちらにお任せしますわ。

138 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/22(木) 01:21:37

>ミスティア・ローレライさん
>>134

……じゃあ、そうね。
オフィス街なんてどうかしら?
森に呑み込まれた、かつてのコンクリートジャングル。
今は形骸の墓場……。
なかなかロマンチックだし、きっとあなたの声もよく響くわ。
そこにしましょう。

>>106-107に応えるカタチで私がレスを書くから、
それを闘争開始までの導入としましょう。
……そうね。
明日には上げたいけど、厳しいようなら金曜日の昼になるわ。
日曜開始だから、ほんの少しだけ余裕をもって―――

でも、大きな声じゃ言えないけど、
私のジャンヌが蘇生することは決定しているのだから、
DIOとの戦いが終わる前から、
会議室であなたとの戦いを進めることは全然できるわ。
……なんて祭りらしくない戦い方なのかしら。


―――全ては私とジャンヌの体力次第ね。

139 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 01:22:01
>>136
いや、大まかな内容自体は別段問題ない。
無いんだが――他所様から俺がどー言う目で見られてるのかを端的に指摘されたようで
げんなりしてるだけだ。
 
んじゃ、Bで話は進めておく。

140 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/22(木) 01:29:42
>黒いアリス

そちら側の導入は確認しました。
では、こちらの導入は>>115-118まで……>>119は破棄します。

>>123>>124に続く形で書きましょう。
木曜の夜にはあげますが、もうこれだと闘争をフライングしそうですね。
どうしましょうか?
スムースな進行のためにはスタートの足場を固めておいても良いという考え方もあります。

お茶会には最初のみつきあいましょう。
というより、主賓のジャンヌが出てもらわないと話がすすみませんので、その意味でも。

そして、質問ですが、時間停止については「黒いアリス」が認識しているが、
「ジャンヌ」は知らないと考えていいですね?

141 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/11/22(木) 01:31:18
>>138アリス
おっけー。
遺都って感じで素敵に破滅的だね。
救国がかない滅びた市街〜。

首が本体のひととのやつも参考に待ってるよ〜。
純粋に闘争としてももちろんね。

142 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/22(木) 01:45:50
>有里湊

では闘争日程についてですが、貴方が以前申請したスケジュールを確認したところ、
26日、27日、28日となっています。
この日程で進行するでよろしいですか?

詳細の時間帯についての希望をお聞かせ願いたいのですが

143 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2007/11/22(木) 01:53:29
>>142
 
 日程的に万全な状態で動けるのはそこだけ。
 そっちの都合は判ってないけど、出来ればその間で〆てしまいたいね。
 細かく言うと26は23時以降。
 27、28は何時からでも。ただ――28は26時以降は辛いかもね。
 
 後決めときたいのは闘争場所かな。
 そっちに合わせるけど、もし望みの場所があるならそっちの方が良いだろ。

144 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/22(木) 01:58:40
分かりました。
では、それらの日の夜はあけておきます。
時間帯はそちらの出現にあわせましょう。

場所もそちらの希望に合わせます。
ご自分の墓標として希望する場所を選んでください。

145 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2007/11/22(木) 02:05:13
>>144
 
 ああ、そうだ。
 補足すると、26の夜は希望的観測だから。24時過ぎても現れなかったら休んでくれて良いよ。
 
 じゃあ、C地区のオフィス街。高いビルの屋上にでもしようか。
 タルタロすほどではないにしろ、月に近いからね。
 
 地面に這い蹲って死んだヤツへの情け――なんてね。

146 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/22(木) 02:09:38
これで完全に成立ですね。
DIOの導入はジャンヌ戦終了後、開始までにこちらにあげておきます。

勝者は昇る、敗者は堕ちる。
分かりやすい場所です。

では、又後日お会いしましょう。
リストは更新しておきます。

147 名前:有里 湊 ◆YTFOOL/P3. :2007/11/22(木) 02:11:19
 そうだね。
 こっちも導入は煮詰めとく。
 
 じゃ、また今度。

148 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/22(木) 11:17:58


 ―――某年十一月。事件発生直後。


 電話の声。「ヘイ、ヘイ、仕事中悪いなフリント。ちょいと悪いがそっちの奴の釘打ち(ネイルズ)
は後回しにしてくれ。神様が悪い子にお仕置きをしやがった。―――テレビを付けてみな。
大騒ぎになってるぜ。まるで三文小説(ペーパーバック)幻想郷(ファンタジー)だ」

 アイスブルーの目をした男。顔にピエロのメイク―――直立した肉食獣(ジャガー)のような長身。
その全身を包む赤いレザースーツ。左手にスチール製の鞘と収められた軍刀(サーベル)。右手には古
めかしいスタイルの受話器―――中身は最新式=衛星通信/秘匿通信/盗聴もお手の物。

「すまないが仕事場にテレビは置いていない」

 視線の先―――拘束された中年男/白目をむいて気絶寸前/両手の指と両足の指は粉砕。
腕には無数の注射の痕跡/左腕はすでに鬱血し腐敗寸前=拷問中=仕事中。重金属の壁で
三重に覆われた拷問室―――テレビの電波は届かない。
 視線の先―――“儀式”の途中で停止している“司祭”たち。異形の擬態/義体。
 拷問の神に忠実な、偉大なる執行者の群れ。

 電話の声。「おっと、そいつは悪かった。じゃあアレだ、なるべく早くこっちに来い。
そいつはもう棺桶(ベッド)に入れていいぜ。これだけ吐かせりゃもう十分だろ。土のシーツで安ら
かに眠らせちまえよ。もちろん花束と一緒にな」

 楽しげなニコラスの声。ギロチンの紐を引っ張るような。
 そしてフリント―――ギロチンの刃がかすかに頷いた。

 閃光―――フリントの行動/受話器を投げ上げる/振り向く/軍刀(サーベル)に右手をかける。
 切断―――Iの字を描く黒塗りの刀/頭頂部から股間まで両断。絶命/一瞬遅れて出血。
 消失―――血を払い落とす/収められる刀/落ちてくる受話器/空いた右手がキャッチ。

「今始末した」微笑とともに囁く黒豹(フリント)

 電話―――信頼しきった声。「オーライ。それとカトル・カールのメンバーを全員集め
ろ。金は掛かるがしょうがねえ。今回はおまえら総出で仕事をしないとヤバいヤマだ」
「一時間で行く」

 計算―――死体の箱詰め/処理/メンバー全員の移動/全てを合算して判断。
 背後で“司祭”たちが動き出す。
 作業は全て四分の一(カトル・カール)に。分担/完璧に決められた作業。


 ダークタウン最強/最恐の傭兵+拷問官。
 カトル・カールの出撃。



149 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/22(木) 11:18:33


 ―――某年十一月。事件発生後一時間。


 ニコラス・ネイルズの肉声。「よう、わざわざ悪いなフリント。こっちから出向いても
良かったんだがさっきから連絡取りたがってるやつがひっきり無しでな。どいつもこいつ
もまだ肝が据わってなくて困るぜ。―――テレビは?」

「これから見るところだ」フリント・アローの返答―――受話器をやたら忙しく上げ下げ
しているニコラスの傍へ移動/リモコンを取る/テレビを点ける。
 絶句―――動揺しないはずの拷問官の動揺。

「……なるほどな。確かに“存在しないもの(ファンタジー)”だ」
 感想―――テレビの映像への。

 映像/一面緑に覆われた都市/テロップにはフランス・ルーアンの記載。
 遠い外国での事件/想像すらおぼつかない異様。

 異様=蠢く森/緑/そして黒。

「……まあこんな田舎で何やってたかは知らないが、向こうの支部から受けた連絡による
“森”源地(グラウンド・ゼロ)は燦月製薬の研究所。どうやら“イノヴェルチ”のオカルト野郎どもが何か
どでかいヘマをやらかしたらしい」

 電話(コール)に応対をしながらニコラスの解説(コール)応対(コール)に嫌気が差して力任せに電話線を抜いた。

「ま、そこまでなら別にお前らが行くようなことでもないんだがな。自分のケツは自分で
拭け、って奴だ。だが―――ここで一つ問題だ。お前らに流してる拷問用の薬物(ピル)、うちで
取り扱ってる麻薬(ドラッグ)、人体改造に必要な薬品(メディシン)は、どこで作ってると思う?」
「……ここか」
「そう。お得意様って奴だ。パテント料を払って向こうの作った薬物(ドラッグ)を売りさばき、その
見返りにこっちは真っ先に新しい薬物(ドラッグ)を仕入れられる。おかげでネイルズ・ファミリーは
何時でも新しい流行の最先端(ア・ラ・モード)を行ける、って寸法よ。―――セイント、ステアウェイ、エ
ンジェルダスト、んでもって多幸剤(ヒロイック・ピル)の製造技術協力もここだ。そしてこれが一番重要だが
―――拮抗剤(カウンター)の効かない自白剤も作ってたんだぜ。これが間の悪いことに、そろそろ実験
開始の“流行り物(フレーズ)”だ。こいつには俺も“バック”もずいぶんと投資してるから、何とか
して回収せにゃならん」
「現地の様子は?」
「ナタリアと寝た男みたいにぐしゃぐしゃだぜ。兵隊はおろか後方支援もおぼつかねえ。
てなわけで向こうが収拾つけられるのは当分先だ―――それに加えてさらに悪いことだ。
どうやら誰かがうちの“流行品(フレーズ)”を嗅ぎつけたらしい。拮抗剤(カウンター)が効かないって付加価値は
イコールで誰もが欲しがるお値打ち物(フレーズ)だ。おかげ様であちこちが浮き足立ってやがる」
「時間もない―――か」
「ま、そういうことだ。とりあえず、俺が出向いて現地(イノヴェルチ)の連中を片っ端からファックして
言うこと聞かせる予定だが、そいつと平行して―――ダークタウン最強の傭兵に最先端の
流行物
(ドラッグ・ア・ラ・モード)
をお使いに行ってきて貰いてえ。もちろん、報酬はその分弾むぜ?」

 フリントの逡巡―――決定。

「大型のトレーラーと武器を現地に用意してくれ。やってみよう、ニコラス」
「流石は俺の“戦友(ダチ)”だ。愛してるぜフリント。せいぜい暴れてきな」




150 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/22(木) 11:19:11



 ―――事件発生後二十四時間。


 軍用機並みの大型輸送機がフランスの空港へ到着―――チャーター便。全停止した運行
も関係なく/がら空きの滑走路を颯爽と/着陸する四発ジェットのクジラ。
 尾翼のマーク/棺桶のマーキングに左右それぞれ違う文字。

 右に“MOW”―――“俺の唯一の流儀(マイ・オンリー・ウェイ)”。
 左に“WOM”―――“俺しかいない道(ウェイ・オンリー・ミー)”。

 ニコラスの私有品。
 所有する中で最も価値の高いアンティーク=払い下げ品/非合法の。
 その容姿(スタイル)―――さながら馬鹿でかい熱帯魚(スーパー・グッピー)
 三枚におろされる魚のように、機首が外れて折れ曲がる/コンテナが現れる/待機して
いたトレーラーに積載/接続。滑らかに出庫/移動を開始する。

 その周りを歩き回り、あわただしく指示をしていく白衣の姿―――燦月製薬の職員。実
態はイノヴェルチの構成員。
 その半分以上の人間が顔に青痣=ニコラスの“すっきりする一発(マイ・オンリー・ウェイ)”の名残。

 冷静さを取り戻した人間の只中―――白の中に落下した暗黒の紅=フリント・アローの
レザースーツ。
 滑らかな足取りでタラップを降りる/そのまま巨大なトレーラーの運転席へ搭乗。

 グレードXの防弾=二十ミリ鉄鋼弾も遮断/EMP防御/対車両用・対人用の武装。
 電子戦兵器―――ジャミング、クラック、加えて遠隔操作/全てスケアクロウに接続。
 加えて最新式水素内燃機関+コンテナ最後部に加速用ロケットエンジン=最速の要塞。
 イノヴェルチ所有―――生体兵器の暴走/逃走への備え。
 

 走り出す―――誰もいないハイウェイ(ウェイ・オンリー・ミー)を。
 トレーラーの目的地=爆心地(グラウンド・ゼロ)―――ルーアン行きの軌道(ハイウェイ)へ。
 十二体の爆弾を満載したトラックが飛び込んでいく―――“森源地(グラウンド・ゼロ)”へ。




【カトル・カール参戦 現在位置:ハイウェイ東側/F地区手前を移動中】




151 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/22(木) 11:21:40
 ……こちら側の導入だ。
 レミリア側と12姉妹との導入は……まだ現時点では手を付けられない。
 日程や戦闘地点などは今夜に決めることにしよう。

152 名前:DIO ◆kYsrWORLDo :2007/11/22(木) 14:37:36
  
  
  
 …1865年、わたしが産まれる二年前だ。
 イギリスのとある数学者兼作家から一冊の
 本が出版された。本の題名は「不思議の国
 のアリス」と言う。
  
 内容は少女「アリス」が不思議の国に迷い
 込み、数々の奇妙な体験を経て、現実へ戻
 るという物だ。
  
 この本は発売後、爆発的な売り上げを記録。
 版にして百を超え、翻訳された言語は実に
 五十を数える。世に出た数は数十億冊とさえ
 言われ、世紀をまたいでも、大勢の人間達を
 惹き付けて止まない魅力を持っている。
  
 この本は様々な要素が込められている。不条
 理、パラドクス、非現実、ナンセンス、幻覚、願
 望、夢―――――――――――そして、悪夢。
  
 驚くべきは、だ。これらの要素が完全な比率、
 いわゆる黄金率で混ざり溶け合っていた事だ。
 究極な比率が億単位の人間達をを今も魅了し
 続けているのだ……
  
 この作者は自分の『魂』を本と言う形に出来る
 天才だった。その『魂』は本の形を取り時空を
 超えて、人に作者の持つ主張を伝え続ける…
 ひとつの奇跡だな。かの有名なモナリザやミ
 ロのヴィーナスも同じ事が言える。
  
  
  
  
 しかし、モナリザやミロのヴィーナスと「不思議
 の国のアリス」は決定的に違う点があった。そ
 れは狂気、妄執、悪夢といった負の要素まで
 もが黄金比として『魂』に、その作品に取り込
 まれていた事だ…
  
 そうして、百を超える年月、数十億の魂の共鳴
 を経て、悪夢は現実のものとして、具現化する
 事となる……
  
  
  
 200X年、極東の島国の街「シンジュク」にそ
 れは現れたと聞いている。悪夢の渦は森となり、
 幾人の男女を巻き込んで、死を賭けた孤独な
 ゲームを強制させたと言う……。そして、その
 ゲームを乗り越えた彼等は文字通り魂が新生
 し、新たな世界が作られた、と。
  
  
  
  
  
 フッフッフッ、森、悪夢、死、実に今の状況に似
 ていると君は思わないか?
 良かろう。わたしはこれを精神の行き着く先、到
 達点………天国へ行く為の試練と受け取ったよ。
 
 さて、『三月ウサギ』とやら……居るのだろう?
 ゲームは相手が居なくては成り立たないからな。
 もう一人の主賓を、魂をそろそろこの『帽子屋』
 の前に出して貰おうか。それを屈服させ、わたし
 が世界の頂点に立つ者だと証明してやろう…ッ!
   
   
   

153 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/22(木) 14:41:10
>黒いアリス

>>140で述べた通り、>>119を破棄して、>>123 >>124に続く形で書いてみました。
後はジャンヌ登場となるでしょうか。

では、貼り付け等の流れは他の方が貼り付け終わってからにしましょう。

154 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 18:41:51

 無数にひび割れの走ったフロントガラス。
 意識を取り戻して、最初に飛び込んできたものはそれだ。最近主流となっている、
ポリカーボネートやビニール材などを用いてラミネート構造になっているものとは
違い、旧態然とした硬化ガラスによって構成されていたそれは、ガラス片を飛散さ
せない、と言う点においてはその本分を全うしたものの、すでに視界は無きに等し
く、風防としての機能を失っていることは明らかだった。
 また金が掛かるな――などと、愚にも付かないことをぼんやりと思い浮かべた瞬
間、レイオットは初めて、己の置かれている状況に気がついた。
 シートベルトに固定されていたため大事はなかったが、その状態ですら視界が水
平を保っていない。つまり、なにかに乗り上げているか、それに近い状況におかれ
ている、と言うことだ。フロントガラスが全損している状況から考えても、なにか
に衝突している可能性も十分にある。
 
「――くそっ」
 
 意識を失う直前に何があったのかを思い出そうとするが、未だに頭がはっきりと
しないのか、まるでそれらしい事象が思い当たらなかった。思わず舌打ちし――何
よりも、状況を確認すべきだと思い至ったレイオットは、緩慢な手つきでシートベ
ルトを外すと、やや歪みが走っているらしいドアを押し開けて、ようやくと外へ降
り立った。
 ――足下に感じるのは、じゃり、としたアスファルトの感触。薄暗い、じっとり
とした空気。むせ返るような緑の臭い。深い深い、森のにおい。
 
 ずり落ちかけた色眼鏡(サングラス)を直すのも忘れて、唐突にあふれ出した――
まるで太古からそこにあったかのような――まさしく『森』としか言いようのない、
そんな光景に絶句する。
 
 あり得ない――そう、あり得ない光景だった。
 最近の記憶を引きずり出す。そう、ここは街で、市街地で――そうだ。繁華街だっ
たはずだ。確か、ようやく当たりをつけるのに成功した情報屋に会いに行く途中で。
 その証拠に、踏みしめてるのはアスファルトで、巨木の隙間に遺跡よろしく見え
るのは、真新しかったはずのショッピング・センターで。
 結構な数の客でにぎわっていたのを覚えている。それが、今は。

「……なんて様だ。参ったな――大当たり・・・・だ」
 
 フランス、ルーアン近郊にて違法な魔法実験が行われている可能性がある――
英国大使館経由で、フランス政府からアルマデウス政府、労務省魔法管理局にそん
な情報が入ったのは、およそ一ヶ月ほど前の話だ。
 本来であればフランス政府が独自に対処すべき事柄ではあったが――魔法技術
非拡散条約に批准しているフランスには、対魔法(アンチ・ソーサリィ)機関機関は存在しない。条約では、
批准国は国家として魔法を行使してはならないと堅く定められているからだ。
 そして万一、批准国において魔法犯罪の兆候が確認された場合は、唯一魔法戦力
を公式に有するアルマデウスが人員を派遣、これに対処する――と言うのが、基本
的な流れだ。
 もっとも、何事にも表と裏があるように、これらもあくまで表向きの話ではある。
実際、小規模の魔法災害や魔法犯罪の類はどこの国でも起こっているし、要は公式
で無ければ良いだけの話で、いわゆる傭兵や民間企業、あるいは団体と言った形で、
未だに小規模ながら魔法という技術を持っているのが、世界の姿ではあった。
 当のアルマデウスでさえ、国内問題の関係から、他国に魔法技術者を派遣する
余裕など無く。条約そのものが完全に形骸化するのも、もやは時間の問題であると
もいえた。
 そんな状況下で、フランス政府がアルマデウスに人員の派遣を要請したのには、
いくつかの理由がある。
 ひとつは、それが燦月製薬という、政府としてもおいそれと強制捜査を行う事が
出来ない業界でも最大手の企業体だということ。
 ひとつは、燦月製薬が、同様に決してその存在を軽視できない一種の秘密結社――
通常、『イノヴェルチ』の運営母体である可能性が高い、と言うこと。
 ひとつは、情報入手に当たって送り込んだエージェントが、文字通り肉の塊となっ
て帰還したこと。
 要するに、”手を出して見たらその腕ごと切り落とされた”――そんな表現が、
もっとも適当だろう。英国と事情が異なり、フランスにはそこまで神秘に精通した
人材が、政府周辺には存在しない――らしかった。
 そこで、最終的な解決法を取ることもふまえて、専門家による事前調査をアルマ
デウス政府労務省魔法管理局へと依頼する運びとなったのだという。
 だが、アルマデウス側としても、人員に余裕など無い。多発する魔法犯罪、魔族
事件が余裕というものを彼らから奪っていた。そこで――員数外ながらも、その手
の犯罪行為とは無縁の無資格戦術魔法士が、本人のやる気も事情も無視して、半ば
無理矢理に送り込まれてきたというのが、大まかなところだった。
 
 そして、到着から一週間。
 周辺の事情に精通しているという謳い文句の情報屋を捜し出し、燦月製薬内部の
情報(本当にそんなものがあれば、だが)を買い取る手筈だったのだが。
 
「もうその必要もない、か。なんにせよ……」
 
 すでに、手遅れなのは間違いがなかった。件の情報屋とやらも、無事でいるかど
うか。ようやく意識の混濁から抜け出したレイオットは、改めて『森』と化した
繁華街を見渡した。
 悲鳴、怒号。何が起こったのか理解できずに錯乱している人間や、惚けたように
座り込んでいる人間もちらほらと見受けられるが、記憶にあったほとんどの人間
たちは、文字通り突如として出現した木々に押しつぶされたようだった。その証拠
に、幹や枝、そして盾のもや施設の隙間から、力なく垂れ下がる腕や足が散見して
いる。そして、その光景こそが、この『森』が尋常でないものであることを明確に
示していた。隙間から流れ出ていたはずの大量の血液が、ことごとく木々の根元で
消滅しているのである。
 
「こりゃ、完全に吸ってるな。さしずめ、吸血樹林ってか?」
 
 軽い言葉とは裏腹に、その表情は忌々しげに歪んでいる――別段、被害者のあま
りの様に憤っているわけではない。そのような状況に自分が放り込まれている、と
いう事実が、単に腹立たしいだけだ。
 
「俺の仕事はもう終わったようなもんだしな。このまま逃げ出すってのが、最も
賢いやり方だが――」
 
 つぶやきながら、愛車の足回りに視線を落とす。
 そこには、やはりあらかじめそうであったかのように、車体下部やタイヤなど
と融合している、いくつもの『根』があった。
 
「やはりこの『森』は一種の魔法災害か。歩いて出て行くって訳にもな」
 
 そこまでつぶやいた、刹那。
 右腕が、あたかも破裂したかのように閃いた。
 まるで機械のごとき正確さでもって腰元から銀色に鈍くなにかを抜きはなった。
 銃。<ハード・フレア>カスタム。六連式リボルヴァ。
 競技用にも利用される重銃身を、己の一部であるかのように軽やかに構える。
 照準は、眼前の『幹』。そして――
 
「ちょいと早いが――お休みだ」
 
 トリガー。銃声。
 一発だけ放たれた45口径マグナム弾は、『幹』の隙間から絞り出されるように
生み出された、ヒトのカタチをしたなにか、その頭部らしきものを粉砕する。
 濁った色の脳梁と、腐敗と凝固を始めた血潮が、アスファルトにばらまかれ、
そして消える。
 
屍喰鬼(グール)とはね。
 こうなったらなんでもあり、か。帰ったら料金割り増しだな」
 
 肩を竦めつつ、つぶやく――が、内心ではそれどころではなかった。
 ただ抜け出す訳には行かなくなったのだ。おそらくは、市全域で同様の状況が発
生している。脱出路を探すのと並行して、どれだけの数があるかも分からない出来損
ないのバケモノの相手までやる必要がある。
 
「……まったく。勘弁してくれよ、ほんと」
 
 深々と息をつきながら――トラックの後部搬入口を解放。暗い車内を電灯が照らし
出す。レイオットの眼前には、タクティカル・モールド<スフォルテンド>が、黙
したまま主を出迎えていた。

155 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 18:44:39
 
 それは、まさにヒトのカタチをした暴風だった。
 <スフォルテンド>に身を包み、スタッフを帯び、突撃銃を携え、そして傍らに
はまるで酔ったように足下をふらつかせるカペルテータ。
 周囲から絶え間なく放射される魔力に、彼女自身の処理能力が追いついていない
のか、どことなく風邪を引いたかのように、珍しくどこかぼんやりとした眼差しを
浮かべていた。
 実際、モールドに装備された魔力計の針は、<侯爵級>から<伯爵級>レベルの
魔力が一体から放射されていることを示しており、感覚的にそれらを知覚できるカ
ペルテータにとっては、常時強い明かりを目の前に差し出されている状況に近い。
 常にない感覚に混乱を起こしたとしても無理はなかった。

 運悪く徘徊する屍喰鬼の群れに遭遇し、すわ戦闘か――と覚悟をした瞬間、それ
は現れたのだ。
 それは何者か、と問われたならば、少なくとも少女らしい誰かだ、としか答えら
れない。

 それは、まさに暴風だった。

 手にした巨剣を軽々と――そう、己の体格も何も無視して――軽々と振るい、並
み居る屍喰鬼を尽く腐肉へと還元していく。
 濡れたような黒髪を纏って行われるそれは、剣舞、という単語を連想させたが――
 実際に行われているのは虐殺であり、蹂躙であり、一方的な搾取だった。
 とりわけそれが異常なのが、それを為しているのが恐らくはカペルテータとも大
して歳が変わらないであろう少女だ、という事実だった。
 見た目だけですべてが決まるわけではない。決まるわけではないが、その歪な光
景は、奇妙を通り越して、一種醜悪ともとれる。ただひとつ確かだと思える事は、
その少女らしきモノは、恐らく見た目通りの生き物ではないだろうという直感。
 背部に固定されたタクティカル・スタッフの操桿に右手を伸ばし、左手は突撃銃
の銃把に掛けたまま、眼前の少女に対する敵意を隠そうともせず、油断無く構える。
 
 ――やがて、最後の一体の首が跳ね飛ばされ、一応の静寂が森に浸食された市街
の一角に訪れる。
 巨剣の切っ先を降ろした、その少女のカタチをしたなにかは、やや苦笑混じりに
こちらに振り返ると、少なくとも、こちらへの直接的な害意は無いことを告げた。
 しかも、どうやら――こちらとカペルテータを、肉親……それも、兄妹と誤認し
ているらしい。まあ、誤解で無用なトラブルが無くなるのであれば、それはそれで
望むところではある。
 なにせ相手は得体の知れないヒトらしきなにかだ。積極的に関わって、良いこと
なぞあるわけがない。
 なので、軽く肩を竦めて同意を示そうとした、その瞬間だった。
 ぽつり、と。
 恐らくは反射的だったのだろうが、カペルテータが随分と懐かしい発言をする。
 
「対外的には、私はレイオットの愛人と認知されているようです――
兄妹と言われたのは、初めてですが」
 
 どこか浮かされた様な眼差しが、本調子ではないことを告げてくる。
 苦笑しつつ、ただの冗談だと、一応はこちらの救い主らしい少女に告げようとし
て――
 
 その切っ先が、こちらに向けられているのを理解する。
 だが、何故だ。この気まぐれなバケモノに、いったい何が起こった?
 
「……ずるいな。兄妹でそれか。それはずるいな」
「ちょっと待て。あんた、いったい何を言って――」
 
 状況は分かる。
 機嫌を損ねた。相手はこちらを粉砕するつもりでいる。だが、その理由が理解で
きない。
 アレは今、なんと言ったか……?
 兄妹。ずるい。単語の意味は分かる。だが、それとこの状況がつながらない。
 つながらない、が――
 
「……まぁ、早いか遅いかの違いってだけだよな。
 どっちみち、こうなるのは分かってたんだ」
 
 カペルテータに、下がっていろとささやいた。
 幸か不幸か、周りの屍喰鬼は目の前のこれが片づけてくれている。
 当面、彼女が連中の食事になる危険はない。ないと、この場は断定する。
 
 そして、余裕なのか、はたまたなにか別の理由があるのか。
 
「知ったこっちゃないけどな――――行くぞっ!」
 
 言葉が走ると同時、左肩に吊した突撃銃が、その銃口から無数の銃弾を吐きだし
、弾幕を形成する。
 なにかを引き裂くような銃声が、戦の始まりを高らかに告げていた。

156 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/22(木) 18:45:27
……以外に長めになった。
だが反省はしていない。
 
まあ、こんな感じで。どうだろうかね。

157 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/22(木) 22:23:24
 
  
 ――――異端教団<ウィズ・ライト>。
 
 絶対悪として魔を求め、その苦痛から逃れる為に絶対善としての神を信奉するカルト教団。
 『天秤』の概念を教義とし、それを顕在化させる事を至上とする新興宗教である。
 
 新世紀より台頭したその組織の発祥――――<ウィズ・ライト>の前身。
 それが『ドラキュラの転生者』を自称したグラハム・ジョーンズを教祖とした新興宗教である、
 という事実、そして因果関係を知る物もまた多いだろう。
 
 更にその根を辿り――――
 教団を生み出した母体こそが、歴史の陰で暗躍を続けてきた吸血鬼信奉者集団『イノヴェルチ』
 ――――とりわけ親オカルト派、ならび上層部に根強く残るドラキュラ信奉者――――である事も
 教会の調査により我が一族ならば知る所だろう。
 
 だが。ここで一つの謎がある。
 イノヴェルチより派生した<ウィズ・ライト>であるが、設立までの経緯には謎が多く、
 何より、その設立自体が不可解な謎を孕んでいた。
 
 前章でも述べたが、教団自体は西暦2020年前後、当時推定25歳のグラハムが新ドラキュラ派の
 エルダー―――とりわけ反27祖派閥、通称『反白翼派』の後押しを受ける形により、表向きは新興宗教、
 裏ではマネーロンダリングと実験場、即ち燦月製薬と並ぶ隠れ蓑の一つとして設立されている。
 そこで問題となるのは設立に関わったイノヴェルチ内のメンバーである。
 現在の調査で明らかになっているだけでも
 
 
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  
 
 
 
 
 
 ――――真実はまるで冗談の様であり、だがそれ故に如何なる冗談よりも奇であった。
 これらの人物達には奇怪な共通点が存在する。
 すなわち派閥も地位も、所属すら異なる全員が、とある人物と接触後、設立の協力に邁進しているのだ。
 
 科学部門の重鎮とカルト上がりの神官が。
 血族同士の因縁から数百年単位の冷戦を続けたヴァンパイアが。
 ただスポンサーとして籍を同じくしているだけの敵国同士の将軍が。
 ビジネスチャンスのため提携するも、それゆえ商売敵として火花を散らす大企業の重役が。
 或いは犬猿の仲と目される反目者同士が、また或いは一切の関係も持たず互いの役割を果たすだけ
 であっただろう者達。
 それら従来なら<点>であった者が、一人の男を仲介して線で繋がっていたのだから。
 とある一つの組織、魔王復活を奉じる一つのカルト教団を成立させるために。
 
 言い換えれば、たった一人の人物が後の歴史―――かの『ドラキュラの再臨』という騒乱の
 原因を作り上げたという事になる。
 我が一族の仇敵にして宿敵、魔王ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ。
 1999年の決戦で彼が残した『復活の予言』――――そう、2035年に再臨するという
 あの忌まわしくも定められた運命を万全のものとする為に。
 
 あらゆる散在した因子を掻き集め。
 いまだ芽も出ぬ状態から、結実に至るまで一切の手を尽くして。
 イノヴェルチという魔女の躯を母体とし、邪悪の仔を孕ませ産み落とさせた。
 呪わしき混沌の100年周期、終わりなき破滅の螺旋を再来させるため。
 いずれきたる災厄の為に、次の災厄の為に、次の次の災厄の為に。
 
 その人物は本来外部の人間だったという。
 イノヴェルチ上層部の覚えもいい、一介の俸給魔術師。
 神秘の扱いに劣るイノヴェルチの欠点を幾度も補い、サンプルとなる幻想種の捕獲を幾つも執行し。
 また直属の始末屋としても名を馳せた黒衣禿頭、召喚術に長けたという一人の男。
 
  
 その男の名は―――――――。 
  
 
  
                        2036年 ※月○日 
 
                        ベルモンド家手記 第12章『暁月と蒼月』より抜粋 


158 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/22(木) 22:24:50
>> 
 
その全てを呑込む深(侵)緑の坩堝に、漆黒の影は埋没することなく存在していた。
 
カソックじみた黒衣を纏う禿頭の男である。
その俗さというものを感じさせない、物静かで飄々とした装いは牧師のそれだ。
 
だが男は凡庸な存在とはまるでほど遠く、むしろ異様ですらあった。
露出しているのは首から上だけであり、それ以外は全て黒の装束に覆われている。
異様なのは唯一露出した頭部もだった。  
一切の体毛が存在しないのだ。頭髪はもとより、眉毛や睫毛、さらには産毛の一本までも。
まるで髑髏へ直に肉付けした死面(デスマスク)を思い起こさせる。
それは男のいる施設においても同様で、他の職員は皆、彼を心の底で恐れていた。
嫌悪感でもない、それ以上の本能的な恐怖と畏怖。
施設に収容されているいかなる異形より、死を想起させるものとして。
 
だが、それよりもこの男を異様たらしめているものは。
  
 
「――――ああ、お待ちしておりました。 
 貴方もご健在だったようで。それはそれは……」
 
まこと、ご災難であったでしょう。
そう続けて男が恭しく切り出したのは、バトラーが客賓を迎えるがごとき優雅な一礼。
一切の躊躇も乱れもない柔らかな物腰、地位役職の別を問わず丁寧懇切であり流暢なその語り口。
世に言う慇懃無礼、などというものとは違う。
“これ”は理屈(ロジック)で現せるような表層ではなく、もっと根源的なものだ。
例えるなら。
  
「はて……何を、と申されますか。
 ですがゲイナー殿。言うなれば……それは此方の台詞。
 貴方こそ、一体何をされるお積りで」
 
その声音は流暢でありながら、
口以外の部位から捻り出され、かつ、ねっとりと絡み付くようであり。
 
「貴方ならばお分かりの筈……左様、これは“可能性”なのです。
 今、怠惰と腐敗を重ねた現世に、聖処女は黒の移送より舞い降りた。正に“奇跡”と言えましょう。
 そして、世の因果、秩序に反するこれこそが<混沌>―――これぞ貴方も深く知るところである、
 無限に広がる“可能性”の発露ではありますまいか」

僅かに熱に浮かされながらも、その物言いは聞こえよく淡々として。
 
      ――――嘔吐を催す絶対的な嫌悪感は、
              生きた人間を材料にして奏でる楽器の 
                 隠しきれぬ怨念と絶叫を孕んだ牧歌を聴くようで。    
  
「ならば、です。この祝福の、何を阻み蔑む道理がありましょうか?
 そう……貴方様は何ゆえに? グルマルキン公ですか?
 ああ、残念ではあります。私も不肖ながら別室で見ておりました。
 しかし、いや……よもやあの剣が一体誰のものか、分からずじまいだったとは……」
 
心の底から残念そうに、かぶりを振る仕草。
彼の動作は滑らかでありながら、
本来人間のあるべき動作からは極めて僅かに、だが致命的に掛け離れ。
 
「しかし悔やむ事もありますまい。いずれ、抑止の手も届きます。
 貴方の想定とは違うでしょうが…“世界”よりの修正を受ければ、抱く願いも叶うのではと」
  
向き直り、まるで最良の結果を告げるように。歌うように。
 
      ――――潜在的な領域で揺り起こされる悪寒は 
             生贄である大勢の人間を絵具とし作り上げた
               豪奢で優雅さを謳った油絵を見せられるようで。
 
 
「何より、折角の祝祭です。せめて手を引いて頂きたい。
 貴方とて異界はマシャバク神の下僕、世に<混沌>をもたらすべきもの。
 これは好機ともいえる、破滅と混乱の発露なのです。貴方の務めにとっては祝いこそすれ、止める道理など…。
 ああ……いや、まさか。まさかとは思うのですが……」
 
そこで相対するゲイナーへ、男―――ゼアドが初めて表情を形作る。
そう、“作る”。
まるでヒトならざるモノが人を模したかのような違和感。
まるでヒトの声を持たざるものが人間のそれを真似たかのような違和感。
その酷くおぞましい存在の歪みが、最大となる。
 
「あの『聖女』に憐憫の情でも覚えられましたかな? 
 災厄として死してなお担ぎ出される救国の英雄に……永遠の救世主として時を越え、残滓として君臨
 し続ける乙女に………いやいや、或いは同情か、哀れみか。
 よもや、ああ、恋慕などということはありますまいが――――――」
 
 
薄闇の中。
深(森)淵の中で朗々と語り、問い、そして笑む。
薄い哂いを張り付かせ。
生で満ちる異界を死で満たし。
正気なき地を瘴気で満たす。
            
      ―――――多彩の公子に対峙し嘲う黒白は
             死と闇より生まれ其れを知り尽くした
               忌まわしい神を、誰もが知る忌まわしき神を
 
薄闇の中、独り笑む。
其れは黒衣を纏う白い髑髏。 
 

159 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/22(木) 22:29:05
 
ふむ…空白は少々、手直しが必要ですか。
タグも軽く使ったほうが宜しいやも知れません。 
 
>>103 ゲイナー殿
 
遅参致しましたが、此方(>>157>>158)が私の導入となります。
ご要望等ありましたら何なりとお言いつけを、では…。
 

160 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/22(木) 23:23:56
>>159

おお、ドラキュラの僕たる死神殿よ。
実に見事な導入ではないか。

嘲弄には嘲笑を。侮蔑には制裁を。
よかろう、言葉と共に余はそなたに斬りかかるとしよう。

次の動作で余はそなたに斬りかかる。
軽くいなして下僕の召喚なり何なりをするが良い。
合理主義者たる余の行動を見せてやろう。

そのあとは互いに臨機応変に戦うとしようではないか!

161 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/22(木) 23:44:05





 「文々。新聞」短期集中連載
 幻想旅行記

「東方望郷鉄道館」(タイトル募集中。。。)


 第四回「紅い悪魔と妖精の森」
             文章/ko-akuma 監修/aya



――前回までのあらすじ――


 幻想列車がやってきました!

 理想郷間横断鉄道「プレステ=ジョアン」
 理想郷から理想郷へと渡る唯一にして確実な手段。
 幻想の都と都の架け橋。
 停車駅は幻想郷の他に、エデン、アヴァロン、アトランティス、エリュシ
オン、カナン、ネヴァーランド、ファンタージエン、天竺、蓬莱、などなど!
 そして、やがて行き着く終点は―――

 東方キリスト教の伝説国家、プレスター・ジョンの国!

 プレスビュテル・ヨハネスの名を借りた理想郷間横断鉄道が、数十年ぶり
に幻想郷に車輪を休めたのです。
 
 新しい物好きの妖怪たちが、おっかなびっくりに――時には大胆不敵に―
―駅へと群がります。氷精が列車と駆けっこをして轢かれたり、森の魔法使
いが早速盗みに入って轢かれたりして大賑わいです。

 中でもひときわ強い興味を見せるのは、紅魔館の主にして永遠の少女、私
たちのレミリア・スカーレットさまでした。

「咲夜、わたしのトランクを用意して頂戴。これに乗って久しぶりに旅行を
するわ。いま、わたしが決めたの」

 ……でも、残念ながらプレステ=ジョアンにはパスポートがないと乗車す
ることはできません。パスポートの入手手段は当然のように謎です。
 車掌さんの話では、幻想郷では四枚しか発券してないんですって。

 一枚は、竹林の奥でお姫様の手に。月にいた頃に買い取ったらしいです。
 あの人たちからパスポートを譲ってもらうのはたいへん骨が折れるので、
レミリア様は諦めるしかありません。
 
 残るは三枚―――でも、運命はいつだってお嬢さまの味方です。素晴らし
く幸運なことに、ペアの定期をパチュリーさまが持っていたんですから。
 さすがは私のご主人さまです。パチュリーさまって何でも持っているし、
何でも識っているんですよ。
 
 一緒に連れて行ってくれるなら、という条件でパチュリーさまはパスポート
をレミリアさまに渡します。
 パチュリーさまが大図書館から出てくるなんて、滅多にありません。レミリ
アさまと旅に出るのは、飛行船での南極旅行以来じゃないでしょうか。
 お嬢さまとパチュリーさまは大の仲良し。もちろん、二人っきりの旅行を拒
むはずもありません。

 でも、侍従の咲夜さんはとっても心配そう。レミリアさまを列車で一人旅さ
せるなんて、あまりにも冒険的ですから。

 そこで活躍するのが残る一枚。―――その行方は香霖堂にありました。
 古道具屋の店主が最後の一枚を所有していたんです。咲夜さんはさっそく
香霖堂を訪ねると、紳士的な交渉の末にパスポートを瀟洒にゲット。

 こうして幻想旅行の準備は整いました!

162 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/22(木) 23:44:26



 




 ―――……整ったはずはずだったんですけど。

 レミリアさまは貴族なものですから、列車の内装に不満が爆発。
「椅子が高い」「クッションが固い」「レイアウトが気に入らない」「窓が
多い」「他の客の声がうるさい」「貸し切りじゃないとイヤ」「咲夜のお茶
じゃないとイヤ」……と、そんな感じできーきーと蝙蝠みたいに鳴きます。

 困った咲夜さんは、列車の事情なんていっさい無視してパチュリーさまに
パーラーカー(特別客車)を作ってもらうようお願いしました。
 パチュリーさまも久しぶりの外出とあって、外見は取り澄ましていますけ
ど、実はとてもはしゃいでいたのでしょう。遊び心とレミリアさまへ捧げる
友情をふんだんに使って、一晩で特別客車を作ってしまいました。
 列車の最後部に(勝手に)連結。こうして優雅な個室が完成しました。
 特別客車のデザインはレミリアさまが大好きなヴィクトリアンスタイルで、
窓は少なく、壁はとても分厚いです。
 咲夜さんの能力のお陰で空間はあってないようなものだから、快適な不死
者生活が送れるというわけですね。

 客車の屋根には小さな時計塔が乗っかっています。これがとても可愛くて
パーラーカーはさながらミニチュア版紅魔館のようでした。

 
 ―――こうして、不夜城の三人は幻想鉄道に乗り込みました。
 
 


163 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/22(木) 23:44:44


 幻想郷を後にしたプレステ=ジョアンが次に向かって理想郷は、深い森と
共棲する腐海都市〈妖精の森〉。聖女が生まれ落ちた血で、車掌さんの説明
によりますと、彼女は常にこの森から救国を始めるんだとか。
 驚くべきことに、この理想郷は数時間前にできたばっかりで、プレステ=
ジョアンが停車するのは初めてなんですって。

 都市の地下鉄線と直通して、数分だけ停車。
 列車は次の理想郷を目指します。


「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「え、また?」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「……ちょっと」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「どういうこと」

  ――十分後〈Sufficiently after〉――

「次の停車駅は〈妖精の森〉前駅〜、〈妖精の森〉前駅〜」
「……」


 レミリアさまは唖然とします。
 彼女は列車に乗るのは初めてでしたが、同じ駅に延々と停まり続けるなん
てあまりに不効率です。ぜんぜん面白くありません。
 一方、咲夜さんは背後に控えたまま、出過ぎない程度に推察をしました。
 幸いにも、この場には「動く賢者の石」ことパチュリーさまがいらっしゃ
います。知識には事欠きません。レミリアさまがぷんすかと怒っている間に、
咲夜さんとパチュリーさまは話し合いをして、一つの結論を導き出します。

 お嬢さま……もしかして、この駅はイレギュラーなのではないでしょうか。

 プレステ=ジョアンは理想郷探知機のようなもの。路線図もダイヤもなく、
ただ理想郷を求めて汽笛を吹く。そのため、灯籠に吸い込まれる羽虫のよう
に森に呼び込まれてしまったのではないか―――と。
 とても瀟洒な推理です。すてきです。

 そして咲夜さんの予測は見事に的中していました。
 入り口はあれど出口はない。
 なんてことでしょう。世界という殻を閉じようとしているこの森に取り込
まれたプレステ=ジョアンは、幻想の牢獄に監禁されたも同然だったのです。

 路線に駅はたった一つしかない。「〈妖精の森〉前駅」。そのせいで、プ
レステ=ジョアンは輪廻の輪―――というよりは、某山手線のように同じ場
所をぐるぐると回り続けているわけですね。

「そんなの、冗談じゃないわ」

 レミリアさまは立ち上がると、車両の連結を切り離しにかかりました。
 どうするつもりですか、と咲夜さん
 馬鹿ね、咲夜。決まっているじゃない。紅い悪魔は薄く嗤います。

「―――この森の幻想を私の手で終わらせてあげるわ。そうすれば、列車
がここに留まる理由も無くなるでしょう?」

 
 こうして吸血鬼と魔法使いと従僕は、森へと降り立ったのです。



[前回までのあらすじ→おしまい]

164 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/22(木) 23:50:07

>パチェ
>咲夜
>釘打ち屋

>>161>>162>>163

 前にあげた草稿のマイナーチェンジバージョン。
 パチェの扱いを変えてみたわ。
 どうかした? パチェに不都合が無ければ、これを完成品として
本スレに上げたいのだけれど。もう、導入書き込みを受け付けてい
るみたいだから。


>釘打ち屋 
>>148>>149>>150
 
 ……あら、人間をやめようとしている割には、面白い導入を書い
てくれるのね。やっぱり、こういった物語は人間が書くに限るわ。
 ―――そうね。
 順番としては、あなたの導入に続くカタチで私がハイウェイ爆走
レスを書くべきね。今から書くから。今晩中に上げてみせるわ。

 パチェと咲夜は、導入はどうするのかしら?
 いつ、どのタイミングで挟むのか教えて欲しいわね。

165 名前:月の姫:2007/11/22(木) 23:50:53
>>156
 はい、了承です。
ではわたしの一手目はレイオットさんのましんがん?に対処するとこから始まりますね。
対処といっても初めて見たものですし、無傷というわけにはいかないでしょうけど。
 
 ところで! 今の私の服装を言ってなかったような。
遅ればせながら、あの表紙の服ということにしますね。けってーい!
細かな齟齬があったとしたら、ふたりで話し合って無視しましょう。では、23日の夜に。
今日は対兄様たち用の竜牙兵を作りすぎて疲れたので、これで失礼します。
あとは当日にということで、お休みなさいー。
 
 zzz……。
 

166 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 01:19:09


 レミリア・スカーレットが生まれた時代に、列車はなかった。
 パチュリー・ノーレッジが生まれた時代、
  汽車はまだ彼女の国までレールを伸ばしていなかった。

 そして、幻想郷には自走式の乗り物が
  ――汽車も電車も自動車も飛行機も――
 迷い込んだことは、一度もない。

 つまり、彼女たちは列車をプレステ=ジョアンでしか知らなかった。
 パチュリーは「客車」というものを、
  蔵書の知識でしか得ることができなかった。

 誤りと偏りに満ちた智識。
  新しい物好きのミーハーな冒険心。
 永遠を生きるもの特有の、大らかな許容力。
 退屈をもてあます少女たちは、どんなクリーチャーでも、
  新鮮ならそれだけで持て囃して遊び尽くす。



 ―――だから。
  こんな常識外れのモンスターでも、
   レミリア・スカーレットは喜んで乗り回した。

167 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 01:19:40


 列車というものは、機関部を客車が牽引することぐらいはきっとパチュ
リーも知っていた。だけど、天才たる魔女は「もしも機関部が壊れたら、
客車は旅を続けられないじゃない」と現行の列車駆動のシステムを鋭く批
判。彼女なりのアレンジを加えることで、問題の解決を図った。

 つまり、走るのだ。

 彼女のパーラーカーは。
 小さき紅魔館は。
 永遠を厭き続ける少女達の城は。

 プレステ=ジョアンが旅を続けるのをやめたとしても、レールが途切れ
て進路を見失ったとしても、彼女たちの揺りかごが止まることはない。

 喩えるなら流れ星。
 星の器。
 空を撃ち抜くスピードで駆ける少女たち。

 誰も追い付けない。
 誰にも止められない。

168 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 01:22:58


 ニトロを積んだって、ここまでの加速は不可能に違いない。

 プレステ=ジョアンに別れを告げた特別客車―――ミニ紅魔館は、魔女
の呼び声に応じて正体不明の動力を起動。車輪がレールを振りほどく。
「さあ、ほんとうの旅が始まるわ」
 主の歓喜がアクセル。ダイヤもルートも彼女が描く。

 躯を揺らして客車は跳ね上がる。自由を得た大魚の踊り。ホームに乗り
上げると、ベンチも改札口も廊下に寝転がる木の根も蹴散らして、加速加
速加速―――フルアクセル。

 ばいばい、プレステ=ジョアン。
  あなたを愛していた頃もあった。
 でもきっと、すぐ戻ってくる。
  そしたら、夢の続きを見せて。

 行き先は誰も知らない。なぜなら、ミニ紅魔館は客車であって列車では
ないから。車内にはハンドルもブレーキも無かった。

 がたがたと階段を駆け上がり、地上へと飛び出す。初めて街の光景を目
にしたレミリアは、ふん、と鼻を鳴らした。

「あらあら。……ほんとに森に沈んでいるのね。懐かしいわ。私がまだ外
にいた頃も、世界は深い森に埋もれていた。人間は、森の外れで闇を避け
るように生きていたのよ―――」

 ミニ紅魔館はオフィス街を爆走する。車両と呼ぶより一個の生物。障害
物は避けて通るときもあれば、体当たりで破砕させることもある。
 軌道はその時の気分次第。右も左も思うがまま。―――設計者の性格に
よく似ているわ。レミリアは呆れながらも笑いを絶やさない。

 設計者本人は外の景色には一切興味を示さず、車内に運び込んだ本棚か
ら蔵書を取り出してはしまい、強欲な読書に耽っている。
 まったく、これでは何のための旅行か分かったものではない。だが、そ
れがいかにもパチェらしいからレミリアは何も言わなかった。
 図書館に彼女がいるのではない。どこにいても、彼女がいる場所が図書
館となるのだ。

「咲夜! 私、外に出るわ」

 こんなに愉しい状況なのに、車内に閉じこもっているなんて考えられな
い。侍従からもろもろの約束事を言い含められてから、窓を使ってするり
と車外へ抜け出した。煉瓦で固めた切妻型の屋根に乗り上げると、ミニ時
計塔に背を預けて正面から空気の波濤を浴びる。

「―――まだ遅いわね」 
 露骨にミニ紅魔館を挑戦。
「あなたのスピードは、この程度なの? 私が歩くよりちょっと遅いくら
いかしら。こんなのじゃ、幻想郷の向日葵にだって追い付けないわね。
 ……もっと広い場所で、もっと疾く走りなさい」

 返事は意味する加速が、路面を突き抜けた。
 大交差点で、尻を大きく振りながらドリフト。樹と樹の迷路をすり抜け
て、インターからハイウェイに進入。
 高速道路も地上と同様に腐海による森蝕が激しく、路面には木の根が這
い回り、頓挫する自動車は軒並み枝と葉が絡みついて緑のオブジェと化し
ていた。

 ミニ紅魔館の加速は続く。加速は終わらない。
 震動は車内にまで激しく伝わっているはずなのに、魔法使いは平然と読
書を続けているし、メイドは涼しい顔でお茶の支度に取りかかっている。
 一瞬足りとてもバランスを崩さない。

「……まぁまぁのスピードね。私のほうが全然疾いけれど。馬車に使うく
らいなら、この程度で十分だわ」
 
 腕を組んで屋根に仁王立ち。
 スカートがパニエごと翻る。
 自慢の銀髪が風に流れる。

 レミリアは口元に牙を覗かせながら、全身で夜と森を浴び続けた。


   ―――斯くして幻想は進軍を開始する。



【現在地:ハイウェイ】

169 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 01:28:16

>釘打ち屋
>パチェ
>咲夜
>>166>>167>>168

 私たちのハイウェイ疾走レスを書いてみたわ。
 拷問屋は、この状態の私たちを襲撃しなさい。
 車内に咲夜とパチェ。車両の屋根に、私が仁王立ちしているわ。
 ミニ紅魔館のイメージは、外の世界でよく耳にする……
 ―――そう、「でぃずにー」といったかしら? あんな躍動感しか
ない動きをイメージしているわ。意思持つ機械ね。
 でも戦闘はできないから、破壊するときは呆気ないわ。

 ……これで、私のターンはお終いね。
 ちょっとだけ疲れたわ。

 咲夜? パチェ?
 ここまであなた達を置き去りにして話を進めてしまったけれど、
大丈夫だったかしら。たまには、私だけじゃなくあなた達だって
わがままを言っていいのよ?
 始まりも近いし―――返事を待っているわ。

170 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆KILLER99Vo :2007/11/23(金) 01:45:41
 今しがた漸く仕事が一段落着きましたわ。
――まだまだ仕事は山のようにありますけれど。
 
 導入に関してですが、私は最悪開催直前になる可能性がありますので、お好きなステップを。
 付き従うのが従者の務めですので。
 もっとも――私は私なりに、自由にやらせていただきますけどね。
 
 それでは今宵はこれで。

171 名前:”赤頭巾”:2007/11/23(金) 02:48:07
>赤頭巾VSプリマヴェラ 導入(赤頭巾サイド)1/4

枯れ木に花を咲かせましょう♪
              ☆踏んでも枯れない永久の花。 
それは甘いかすっぱいか?♪
              ☆すっぱいお花はいらないわ。 
けれど甘いと虫がつく!♪
              ☆じじじびずびず、蜂がつく。 
蜂が描くはメビウス螺旋♪ 
              ☆切っても切れない輪廻の輪。 
私にください輝く花粉♪
              ☆こっちの花はあーまいぞ。 
あちらの水は甘いのか?♪
         いいえ此方はネクタルの── 
──頬も滴る糖蜜の園!   
      比べるべくもなき味に 
だから寄りませ朱の蜜蜂!


森は広がるくるりくる。
くるりくくるりるくるりるら。
まわるよまわる、錘車はまわる。 
数奇の運命・引き寄せて 
手繰る女神は ほそおもて 
あなたはどなた、どなたのあなた?
”あなたはどなた”とたずねられては 
こたえてあげるが よのなさけ。
わたしはアリス、終の女王! 
──────────────────────わたしはどなた?
どなたがわたし?──────────────────────
そうよそれこそ そうなのよ
答えて見せよう あなたは子供!森に彷徨う”赤頭巾”!
頭上のとっさか、赤烏帽子。
黒いアリスの槍にて候!  

172 名前:女の子。:2007/11/23(金) 02:50:00
>赤頭巾VSプリマヴェラ 導入(赤頭巾サイド)2/4  

少しもてあまし気味な休日。その日は客観的には健康な週末の一日だった。 
イーストサイド・リヴァからの寒風に煽られて、私は強くマフラーに
唇を押し付ける。 
表通りは何処も人で溢れ帰り、寒さの中でも明日に訪れる連休という
響きの前に幸せが波の様に溢れて感じられた。 
MAD CITY、腐った林檎。このニューヨークで生きる人は誰でもこの自由を
この手で満喫している。旧型のセダンの後部座席をディズニーマスコットで
飾り立てた家族達も、携帯片手に待ち合わせに遅れまいと小走りに去っていく
ドレッドヘアーのブラックも、ビリジアンのショールが重くさえ見える老婆でさえも! 
この休みの日には幸せでしかるべき、そしてそう見えてしまう魔法が今この街には
存在しているらしい。 
 
けれどその中できっと私だけが本気で、どうしようもない位にBad Feeling。 
人に聞かれたとしたら「So,So」なんて誤魔化してしまうような気持ちで胸が
張り裂けそうだった。それってとても私らしくないと思いながらも…その様は全く隠せて
いない事が一層自分を不機嫌に追い込んでいる。

フォークロアなベストに、時々のスカート(薄手のデニム!)。 
彼氏は気に入った枝葉模様(セフィロトの文様とは少し違うらしい)の
大胆なシューズ…決して浮いてる事もないスタイルのまま,人並みをすり抜け
私は歩く。肩を怒らせ、人ごみに塗れ、押し戻されながらも突き進む。 

私は自分をフランクフルトを口に入れて歩いたりするのに余りためらいを
覚えないタイプだと思っている。 
例えば可愛い衣類がちょっと沢山なメゾンが林立するこの”ノリータ”でだって  
チューインガムを膨らませて歩いたって構わない。 
そんな仕草でガムを吐き捨て、そんなものに齧りついて歩いたって…私っていう人種は
本当は少しも気になどしないんだ。 
 
今年13歳の私の血にはまだ、きっとこの社会のルールが溶け込んでいないんだろう。  
今日の不機嫌の原因…大人気ない…大人じゃないんだけれど…溜息が出そうなものは 
きっと”そう”なのだ。 

赤い帽子が欲しかった。理由はYou Know?────Yep,違いなくそれだけ。 
そうだと信じ込んでいたい。そう思う。自己欺瞞に今日何度目だろうか… 
自分に『辟易』を感じてしまった。 
ああそうだ。辟易といえば─────。 
 
アフタースクール、どうでもいい午後。   
スケート・ボードの騒音や指先を撓らせて得意げなキュウ。そんなもので
私に声をかけるスクールボーイにはとても辟易だ。 
『とても辟易──』そう後から来たデカイ彼氏と二人で笑った。
話しかけられた時は彼と待ち合わせだった。確か、そうだった。 
辟易な同級はその風貌から”サタニスト”などと彼を揶揄し、罵ったりしたけれど 
別にそんなのお互い気にはしていない。私は寧ろそんな彼の風貌をAddictedに 
愛していたのだから。マッチョな風貌、大きめにサングラス。ラウド・ボイス。

・・・・・・Sigh。 
白状すると、こんな格好で高すぎる建造物の森の谷間を抜け私が向かう先…そこが大問題だったのだ。 

気分を晴らす為に何気なく覗いたショウウインドウの向う。 
とても目を惹かれた。
”赤と黒のブロックチェックのキャップが似会うよ、ボーイッシュで”奴らならそう言う。  
”余計なお世話”と指で答えるのが私。きっと。 

そんな私が見ていた先には耳から首筋までがすっぽり入るヒッピーニットの
可愛げな赤帽子だった。 

そんなのは似会うはずもない。
例えばエルメスのスーツにコルテの革シューズ。
それで笑えば様になると勘違いするのはチャイナ・タウンの間抜けで十分… 
きっとこれはそういうものなんだと理性は私に警鐘を打ち鳴らす。

けれども私の重い脚はいう事を聞かず…そんな赤い帽子に釘付けのままでいた。
そう、まるで昔話…エヴリデイ・マジックに誘われた妖怪の世界に入る時の様に。

その時だった。 
自動ドアが突然開き、背の高い一人の紳士が私に向かって礼をしたのだ。 
背骨はまっすぐに、紳士然とした綺麗な風貌。…私も釣られて思わず例を返して
しまう程にそれはそれは自然体の態度に見えた。 
───鐘が鳴る。
男は腕時計を見た。私も見る。午後4時。約束まで後1時間の夕暮れ。 
時報。時報。時報!!!響くのは、どうして?ただただ時報だけだった。
ピストルズ再結成のコマーシャルの外套放送、二階建てバスの黒々とした
煤煙の音、何処までも続くドーナツ・トーク。あれだけ響いていた俄かな音たちが
今は全て消えうせていた。そして動いているものは私と目の前の紳士……姿を変えた
兎だけ。
「3月の32日の午後4時をお知らせいたします」 
それだけ言って、ウサギは撥ね飛び走り去る。燕尾服と耳をフサフサたゆらせて。
そう。姿を変えた男は一礼して走り去ったのだ。燕尾服とステッキ。懐中時計と長い耳。 

私は知っている。それを知っている。いいえ、違う。それだけじゃなく。 
あれは、みんなが知っているのだ。幸せな家庭で育ったローティーンなら誰しもが。
走り出す私.遠い日にアニメで見かけた、森を彷徨うCarol Mue Douglasのように
一生懸命になって追いすがる。けれど、この靴はやっぱり少し違ったらしく、その場で私は
前に躓き転んでしまう。─────思わず飛びでた4文字言葉。
道路標識に一度Kick.弧に舞うインディアンシューズ。それはやっぱり不運。 
「ばいばい、まいダッド」調子を整え私は追った。邪魔なものなど脱ぎ捨てて。 

裸足でおいかけ、たどり着くサブウェイの入り口…周囲の人たちはそこでもやはり固まっていた。
ネイティブ・アメリカンの描く砂絵の様に象徴化されてぴくりともしなかったのだ。 


「畏れは 鏡 日常の落とし穴 私は貴女 私の穴は あなたの恐怖」 
 
エントランスに兎は呟き吸い込まれていった。 
”どういう意味?”呟き地団駄を踏む私。 
この後『どうしたか』なんて、誰にだって分るでしょう?決まってる。 
私はそんな女の子じゃない。兎に挑発されておいかけないなんて女の子としても
失格でしょう?本当に。 

その日の出来事から逃げる意味も相まって…エントランスへと、少しの覚悟で踏み込んだ。 
お気に入りの携帯電話、それにつけてあるキーホルダー…西部劇でお馴染みのコルトSAAを
かなり強めに握り締め、飛び込むように地下鉄構内へと脚を踏み入れたんだ。

私の不思議な一日──とっても長い一日はこんな風に始まったみたい。 
一年にも、十年にも思える…とても長いロールする一日が。 
それは私だけれど私ではない誰かでもある、少し不思議なお話。 

どんな話かは……これから先のお楽しみ、ね。

173 名前:三月うさぎ:2007/11/23(金) 02:52:29
>赤頭巾VSプリマヴェラ 導入(赤頭巾サイド)3/4  

ウサギはお辞儀,ウサギは踊り。 
たらったらったたらったら。 
ウサギは踊りウサギは歌う。 
いつも瀟洒な急がしや。

消えは現れ、神出鬼没。 
夕暮れ寒風カムチャツカ。 
日の入りメヒコで暖を取る。

たらったらったらたらったら。 
 
ウサギのダンスは一種きり。 
ウサギのダンスはいつでもシャドウ。 
月に映らせ飛び跳ねる。 
きっくきっくとんとん、きっくきっくとん。
それはなぜかと問われれば───────
彼らに多い1000の敵! 
  
小屋入りバウにカンクロウ。細めのフォクシィ、ニャロメダマ。 
鈍間のバウを踏みつけて、夜目が利かずにカンクロウ。 
フォクシィ足跡罠を追い ふにゃふにゃ酔いどれニャロメダマ。 

ざまぁかんかん1000の敵。 

3月ウサギは捕まらない。すたこらさっさのこなさのさ。 
大きなニンジン見つけたら 郎党率いて盗み食い。
でっぷりオツベル起きてみりゃ 倉庫はからっぽ大騒ぎ!

けれども一羽じゃ目立てない。ウサギは一羽じゃ死んじまう。  
シルクハットもステッキも、天まで届けのお飾りも 仲間がいなけりゃただの蔦。 
幻想ウサギは死にたえた。仲間は他に消え絶えた。 
遍く森の意思達を 転がし遊ぶにゃ 人が居る。
神の与えた100の知恵 しぼって ひねって …閃いた! 

あなほれ、待ち伏せ、引き寄せた。  
────後は待つだけ 守株の故事。 
そこだどんぴしゃ やってきた!
ころり転げた女の子。

罠にかければ後はもう 得意の伝令 話しこむ。 
おんなのみみに 伝えこむ。 
舌先1寸 たらしこむ。 
 
「ウサギの穴にご用心 落ちて辿ればそれはもう 上士同士に早代わり。 
シルフレイの時間さえ 必ず守れば すくわれる」

くるりくるりらくるりくる。 
女とウサギは回り落つ。なべかまかなえ、底はどこ?
そこは”とつくに”道の果て。 
けれど直ぐつく お仏蘭西。 
手に手をとってくるりくる。 
はだしはおんな シューズはうさぎ。 

くるりくるりと手を組んだ。 
森の魔法に導かれ くるりくるりとシルフレイ。 
まったく性格あわないが ふたりは他所見てシルフレイ。  


──────森へ行く。

174 名前:”赤頭巾”:2007/11/23(金) 02:58:28
裸足で転げた女の子。彼女は魔女の力によって、童話の世界の赤頭巾へと
その姿を変え、兎とともに森の中へと転げ落ちてゆきました。

赤頭巾は歓迎の喇叭の音色もなく、勿論背筋を伸ばした御者付きの
馬車もいないまま、女の子は残虐な世界へと送り出されてしまったのです。
数多の欲望渦巻く魔法の森の中…
可愛そうな赤頭巾はその後どうなってしまったのでしょう。 

死んでしまった?いいえ。それは心配要りません。l 
少し覗いて見ましょうか。

かなり長めの鉄砲を彼女は構えて遠くをみつめているではありませんか。 
一帯何があったというのでしょう?   

兎です。燕尾服と懐中時計の兎が立って細々彼女に何かを伝えているのです。 
それはどうやら”得物”の話をしている様子です。 
そう、彼女はここで銃を撃つ事を生業として暮らしていたのです。
ある時は眠りの姫を求めて彷徨う王子たちを1ダースほど。 
また別のある時は後悔を植えつけられるイズーを森の中で狙撃して… 
更に別の機会には、祖母の見舞いをサボタージュして遊ぶ小さな女の子を
その牙に染めることもやってのけておりました。 
兎はそれを「間引き」と呼んで、金にもなる上、為になる事と大いに推奨している様子です。
そんなあわただしい一日が過ぎると彼女は植えつけられた記憶に沈み込み 
小さな欠伸をかみ殺し、血に染まった朱の頭巾をかぶったままで息を潜めて
眠りにつく…そんな繰り返す一日を過ごしておりました。

赤頭巾は最初のその日から,寝るのも食べるのにも、その木の上で行いました。 
見晴らしがとてもよく、依頼主の館に近づく者が良く見える素晴らしい巨木でした。
眠りにつくにも揺らぐことはなく、彼女は少しは落ち着いて眠れた様子です。
そんな彼女の傍らにはいつも変わらず一羽のうさぎが付き従っていたという事です。 

けれども眠るときも、食事の時も。それでもふたりは見合って居ながらもやっぱり
ひとりぼっちどうしには違いありませんでした。 
なぜなら見合って眠る二人の間には、両刃の剣が一つ、広々と隔てられて
いたのですから。 

利用する3月兎。暗殺者の記憶を植えられた赤頭巾…仮名”リゼッテ”。 
不思議な一人と一羽の得物は次は誰になるのでしょうか.

175 名前:”赤頭巾”:2007/11/23(金) 03:04:20
*説明 業務連絡

ニューヨーク生まれの女の子は母親に育てられて父親の顔なんて
全然しりません。そんな父親に靴を送られて会おうぜ!とか言われて
めっさ不機嫌でした。 
そんな時にグル○が魔法を使った儀式に失敗。 
仏蘭西の幻想が暴走、御伽噺の世界までもが森に生まれて、女の子は
赤頭巾として兎によばれて暗殺者としてこき使われる様になりました。 

ここの黒いアリスは…森の生んだ貴女もアリス,私もアリス!な 
手垢のついたアリスの一つで、祭り主のアリスと同じかどうかは
この際関係ありません。 

無駄に長いので、最後の4/4だけ読んでもらえればOKです。  


っていう話だ。 
分るか?…分らない?まぁそんなの私の知った事じゃないね。 
聴きたいことがあったら、言ってもいいわよ。 
もっとも、そんなことを考えるアンタの頭をぶっとばした方が… 
私にとっては早上がりの解決手段なんだけれどね。

176 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 05:21:42
>>109-112
 
 廊下の突き当りを右に曲がると、私はもう何度目か判らない舌打ちをした。
 ここも駄目だ。観葉植物にしてはいささか繁り過ぎた樹木の絡まりが、それ以上の通行
を強固に阻んでいる。ろくに先も見通せない。
 濃緑の葉と黒ずんだ枝が密生する様は、さながら魔女の蓬髪のようだった。
 
 黒い厚手のコートや毛皮の帽子を手で払うと、細かな葉や木切れがぱらぱらと落ちる。
 金髪からもだ。
 空気が悪い。悪いというより、明らかに毒素が混じっている。
 この辺りは大分薄いが、先ほど通ったフロアは酷かった。人間の研究員はおろか、檻の
中のキメラヴァンプや食屍鬼までもが、四肢を捻らせて狂い死んでいた。
 
 
 
 私が属する吸血鬼結社ラ・ソシエテ――最近ではイノヴェルチという名で通っているらしい
――は、半世紀も前からナチスとは繋がりが深い。
 今回、トゥーレ協会の大幹部たるグルマルキン・フォン・シュティーベルが画策する実験に
場所から何からを提供したのもその為だ。
 もっともそれを歓迎する者ばかりではない。
 私が上層部のある派閥から受けた指令は彼女の監視だった。何しろハーケンクロイツと
組んでひどい目に合ったのを忘れていない連中は、まだ大勢いるのだ。
 
 かくてアジアの黒社会で『青龍威姫』の二つ名で畏れられたこの私――ヴィルマ・ファキー
リは、フランスはルーアン近郊にあるここ、燦月製薬の研究所を訪れたという訳だ。
 
 
 ――訳ではあるが、私はお世辞にも優秀な監視者とはいえなかった。
 雄々しき我が夫、同じ血族(コグニート)たるヴィクター・バイロンからの口添えもあったと
はいえ、しち面倒な任務など御免だった。件の実験が行われている最中も、私はあてがわ
れた自室に引き篭もって本物の血を使ったブラディ・マリーを啜っていた。
 
 そして、あの時を迎えたのだ。
 
 
 あの時――というのはつまり、この忌々しい樹木が施設中を席巻し始めた瞬間という事だ
が、魔術の素養のない(中世よりの闇に連なるヴァンパイアでありながら、と人間は笑うだろ
うか?)私にも、強烈な「気」が地下に出現したのは感じ取れた。
 いや、違うのかもしれない。恐ろしく突出した、何がしかの因果――業とでもいうのか。
 何かの映像が視えた気もするが、それは言葉やイメージに再構成する過程で元の容(かた
ち)を失ってしまう。
 
 
 兎に角、あのナチの雌獣はしくじったのだろう。その結果がこの異常事態だ。
 私はそれを手放しで喜べる立場にはいなかった。少なくとも、この森の枝葉の顎から抜け出
せるまでは。
 

177 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 05:23:35
>>176続き
 
 グルマルキンの生死は不明だが、恐らく只では済むまい。それに目下、彼女の監視どころの
騒ぎではない。
 
 大規模な災害(今回のようなケースは想定以上にしても)が発生した際、組織の関連施設に
駐在していた構成員には、幾つかの義務が課せられる。
 即ち特秘情報の保護、実験体の搬送、もしくは破棄だ。
 イノヴェルチが抱える闇の財産は、表はおろか裏の世界にすら出せない代物ばかりだ。当然
の処置といえる。
 
 私が左手に下げているジェラルミンの空ケースも、そういった義務の一環だった。
 
 
 私はきびすを返しかけ、止めた。静かに調息を整え、気配を探る。
 何かが近づいてくる。
 数は三つ。方向は今来た廊下の向こう、約二十メートル。息はしている。死びとではない。
 
 すぐに現れた。
 白衣姿の男達だ。「何て事だ(モン・デュー)!」と叫び、駆け寄ってくる。
 三人が三人ともひどい有り様だった。白衣は裂け、或いは汚れ、重傷ではなさそうだが血も
滲ませている。
 全員ここの研究員だ。一人は研究班の中でも中核に位置する人物だった。
 キリエ・モロイに次ぐナンバー2か、3か。どちらかはよく知らない。
 我が神(モン・デュー)≠ネどと唱えられるのなら、もう少しまともな稼業につけばいいのに
と思ったが、面倒なので口には出さなかった。
 
 
「一体全体」訊きたい事は山ほどあったが、取り敢えず私は一番の疑問をぶつけた。
 
「これはどういう類いの馬鹿騒ぎなんだ?」
「判らん。我々にも検討がつかんのだ。トゥーレ協会から提出された事前レポートからは、まさ
かこんな結果が出るなどとは……」
 
 そういう未知と不測の事態に対処してこそ研究者だろうに。
 顔をしかめる私へ、ナンバー2だか3だかの男はおもねるような表情になって言った。
 
「それよりマドモアゼル……」
「マダムだ」と訂正する。これでも人妻だ。
 
「失礼。マダム・ファキーリ、我々と同行してくれないか。外部との連絡もまるで取れんし、救助
も当てには出来ん。こうなっては自力で脱出するより他にない」
 
 
 ――緊急時の遂行義務は、もう一つある。重要人物の確保だ。
 例えば例のキリエ・モロイのような優秀な科学者は、組織にとって重要な資源(リソース)とい
える。穴開きの避妊具並に使えないとはいえ、その点では目の前の男も同様だった。
 
 ため息をつきながら、私は手に下げていたケースを床に置く。
 運の悪い事だ。会わなければ知らぬ存ぜぬを決め込めたのに、余計な手間をかけさせる。
 
「いいだろう。安全な場所まで連れてってやる」
 
 頷くと、男はあからさまに安心した顔になる。
 私はその表情を永遠のものにした。腰に吊っていた中国剣を揮って。
 

178 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 05:24:35
>>177続き
 
 
 私が抜刀する動きも、抜かれた刃が男の首筋を走り抜ける軌跡も、男達には目視できなか
っただろう。彼らはただ、鈴の音にも似た納刀の響きを聞いただけだった。
 
 
 男の首に、真横一文字の紅い線が生じた。
 私は男の薄い毛髪を無造作に掴む。笑みを浮かべたままの頭部は私の手に残り、首から
下は血糊を撒き散らしながら崩れ落ちた。
 
「頭だけ、だがな。――脳内情報の吸い出しにはそれで十分だ」
 
 呟きながら、私は悲鳴を上げる残り二人へ襲い掛かった。この二人は要らない。
 立てた左の人差し指を、まず一人の耳孔へ根元まで突き込み、引き抜いた掌を手刀に変え
てもう片方の首筋を強打する。
 二人は口をオーの字にしたまま即死した。
 
 私はジェラルミンのケースを開け、男の生首を内部に収めた。ケースの内部は雑多な機器が
詰まってており、それらコードや点滴チューブを首の各所へ繋いでいく。
 これは緊急搬送用のケースだ。致命傷を負った場合でも、頭部さえ無事なら最長で四十八時
間、脳細胞を生前の状態で維持できる。
 先ほど通信機を漁った部屋に備えてあったので、つい持ち出したが、実際に使う羽目になる
とは思わなかった。
 
 
 処理を終えた私は立ち上がり、歩き出した。
 下げたケースの中にある分も含め、今しがた命を奪った三人がどんな人相だったかなど、脳
裏の全てから失せていた。


179 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 05:25:16
>>113 エイプリル
済まない。随分と遅くなって、長くなった。
これがこちらの導入案になる。まずは施設内を移動中ね。
 
生首入りケースは、そちら側の注意を引くアイテムになるかも、と思い入れてみた。
何かあれば言って。出来うる限り対処しよう。

180 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 17:08:55
>>176-179
 
 「たいくつー」
 「たいくつー」
 「つまんないー」
 「つまんないー」
 
 落ち葉踏む伴奏に不平不満の対位追唱も、今の状況ではむしろ願わしく思えた。
 これが『ゴルドベルグ』だったら最悪、私までも眠ってしまいかねない。
 12姉妹の一人、セプは背中に投げ掛けられる声もそのままに歩みを進めた。
 先刻から顔を見合わせながら口を尖らせているのは、三つ子の二人。
 悪戯者のオクトとお調子者のノヴェ。
 もう一人、ディッセはセプの背中に負われて小さな寝息を立てている。
 
 「さっきのは面白かったのにー」
 「面白かったのにー」
 
 何らかの実験体だったのだろう、数種の機械と生物の融合した小屋程ありそうな四足獣。
 確か最後は三つ子たちが重いコンソールか何かを頭の上に投げ落としたんだっけ……
 
 
 第一級魔導災害オカルト・ハザード地域に投入される、という事態は『ギルド』内部でも慎重な対応を選ば
ざるを得なかった。
 世界に点在する混沌積層都市群ケイオス・シティ・コンプレックスに於いてすらも『ギルド』の影響力は少なからざる物で
はあったが、其処から還元される情報以上の物は扱いかねる。
 最高幹部会の偽らざる本音ではあった。
 ならばその情報、通常弾薬等では賄い切れない霊的呪装に関する強化案を。
 拳銃弾にはFederal Cartridge Company社より呪装戦術隊に直接納入されるHallow Point
弾をモディファイし、その運用に汎用性を持たせたEJSP――Expanding Jacketed Silver
Point弾。
 ジャケット部にはチタンアノダイズド合金、コアには水銀封入祝別処理済硬化銀。
 ライフル様弾薬には同じくチタンアノダイズド合金でフルジャケットされた同じく祝別
処理済硬化銀弾芯。
 弾頭先端部から1/3にはエアホールを設け、標的内部に進入後タンブリング効果によって
体内を暴れ回りながら処理済銀弾芯を撒き散らす。
 それら弾薬を撃ち出す銃身のライフリング・グルーブには旧約聖書・詩篇23章が正確な
古ヘブル語で刻印された。
 ナイフは全て抗不死化処置。
 ジュライの揮う剣は、格別の物が選定された。
 埋忠明寿――天正遣欧使節団由来、ヴァチカン・サンタンジェロ城に収蔵され400年余、
聖天使の庇護の許にあった現存数少ない銘刀。
 
 その効果の程は施設内侵入の際に、存分に発揮された。
 

181 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 17:11:23
>>180

 
 「セプー、おなかすいたー」
 「おなかすいたー」
 「モモ缶たべたーい」
 「モモ缶ー」
 「「もっもかん、もっもかん♪」」
 
 大きく溜息を吐いて三つ子(正確に言えば「マイナス一人」が付くけれど)に向き直り、
セプは二人をたしなめる様に言った。
 
 「モモ缶って……そんなの持ってきてないでしょ?」
 
 その答に二人は顔を見合わせ、にんまりと笑った。
 そのいつも通りの、悪戯を思いついたときと同じ表情で、背負っていた動物の形をした
リュックをかき混ぜ始めた。
 オクトのはウサギ。
 ノヴェのはカエル。
 
 「「じゃーん!」」
 
 底の方から満を持して現れたのは桃の缶詰、15オンスのものが2つ、3つ、4つ……。
 ようやく諦めの表情でセプはもう一人の、三つ子と仲の良い姉妹に声を掛けようと首を
巡らせた。
 
 「あなた達ったらもう。
 ……ごめんなさいジューン、三つ子たちにモモ缶開けてあげて。
 両手が塞がってて……」
 
 だが、其処には口数は少ないが面倒見の良い、男装の少女の姿はない。
 
 「……ジューン?」
 
 
 ジューンが居たのは他の姉妹達からは少し離れたフロアだ。
 元は施設関係者のための休憩、もしくは宿泊に使われる部屋が幾室か併設されている。
 蝶番の壊れたドアの中からは、ひこばえの苗床と化したベッドや樹としての元の姿を取
り戻しつつあるテーブルが見える。
 
 このフロアに来たのには、無論理由がある。
 音を聞いたからだ。
 金と金とが触れ合う、微かな音。
 金属製の鞘にナイフを納めたときの吸い込まれる様な独特の音。
 鞘が刀身に触れる際に発する、僅かな摩れの耳障りもない美しい音だった。
 だから此処に来た。
 
 片目に掛かる前髪が仄かに靡く。
 人の、或いは人であるらしい者の気配を感じて床を踏み締めて駈けた。
 鉄の匂い。
 それは鮮血の匂い、不完全な死に損ないの流す物とは違う。
 この場に人間が居るのならば、それは問い質すのに然るべき相手だろう。
 ……もっとも、今は生きてすらいないだろうが。
 
 一つ目の曲がり角、枝か根かすらも判別出来ぬ程びっしりと壁面を覆う樹の間から覗く
赤い非常灯が点滅を繰り返す廊下の右側。
 居た。
 黒いコートに毛皮の帽子シャプカを着けた、若い女。
 見た目からは20代か……身に纏う雰囲気からは年齢は判然としない。
 手には四隅を補強材が被う簡素なジュラルミンのケースが一つ。
 装束からは不似合いすぎる。
 こうしたケースは白衣を羽織った男か、黒スーツの男Man In Blackが持つべき代物だろう。
 ジューンは眼を細め、女に向かって手を差し出した。
 まるでホテルのドアボーイの様な慇懃さで。
 

182 名前:マルチアーノ12姉妹 ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 17:17:18
>>179 ヴィルマ・ファキーリ
長くなるのは導入としては今更のことですわ。
要は戦闘が長引いてしまっては、この二日で終わらせようという考えも水泡に帰して
しまうけれど……まだ始まってもいませんもの。
 
其方にはジューンを向かわせました。
スピード重視のナイフ戦闘特化形、手がお合いになるのではないかと。
後々他の者も参るかとは思いますが、今は存分に楽しませて下さいませ。

183 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 17:17:56
……言うまでもございませんが、>>182は私ですわ。

184 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/23(金) 17:32:53
>シオン

私たちの導入も、そろそろ本スレに貼りだしてしまいましょう。
まずはあなたから。さあ、どうぞ。

185 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 17:44:45
DIO復活レスを貼りました。
続きをお願いします。

186 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/23(金) 17:54:12
貼ったわ。
あなたがこの導入に応ずるレスを貼って、
十時を待ちましょう。

187 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 17:56:36
こちらも貼りました。
後は開始を待つのみですね。

188 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/23(金) 20:07:52

>ゼアド
 余のほうの導入をあげておいた。少々席をはずすが、開始までには戻る。


189 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 20:11:29
>>188 ゲイナー殿
 
左様心得ました。
…では、私めも導入を上げてお待ちするとしましょう。

190 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 20:30:57

「緊急事態だ。
 先日、君達が派遣されたフランス、ルーアンの郊外都市が突如として発生した森に覆われ異界化しつつある。
 どうやら以前の情報はガセではなく一部が誤っていたということらしい。実験計画自体は事実だったということだ。
 異界となった都市に突入したフランスの部隊は『化物に襲われている』という通信を最後に連絡が途絶。
 都市は今や地獄の釜と化していると思われる。一般的な軍隊ではこの事態を解決することは叶うまい。
 やむを得ずフランスは、ヴァチカンや英国ヘルシング機関から協力を受け入れると決定した。
 他にもフリーのエージェントを雇い入れて自国の戦力として投入するつもりらしい。
 我々にも協力の要請が来ている。先日の作戦でこの事態を未然に防げなかった事への糾弾もセットでだ。
 君達には現地へ急行、異界化の原因を取り除き速やかに事態を収拾してもらいたい。
 ただちに出撃準備に入れ」


 かくして。
 命令を受けたアタシとフィオは都市上空に居た。

「異界へのパラシュート降下は危険が伴うためスラグフライヤーで突入とはね」

 VTOL戦闘機、スラグフライヤーのコクピットに身体を押し込んで。

「いつもの降下だって危険ですよねえ」

 無線機越しに返るフィオの声に「違いない」と返して機体を傾け、改めて地上を見る。

「これはまた……」

 生きている森、あるいは侵食する森だろうか。
 パンに生えたアオカビのように森が街を侵していた。
 方々で火の手が上がり、緑に赤のアクセントを加えている。

「生存者なしが確定してれば空爆するところですね」

「だね」

 そしてアタシらはこれからそこへ降りるわけだ。

「出来る限り施設に近くて、機体を置いても安全そうなところは……」

「なさそうですよそんなところ」

「見つけないことには降りられない」

「降りられないから帰りましょう、ってわけにも行きませんかぁ」

「行かないねえ」

 軽口交じりに着陸点を探す。
 が、当然のように見つからない。くそ。

「もう少し高度落として」

 背後からいきなり衝撃が襲ってきた。
 同時にアラートが鳴り出す。

「え、エリちゃん! 機体後方から火が出てます!」

 身体を捻って後ろを見る。
 キャノピーの外には火が出ていた。

「くそっ、攻撃!?」

「わかりません、いきなり火が……きゃあっ!」

「フィオ!?」

「こ、こっちもやられました! 高度が……落ちる!」

「機体放棄! 武器持って脱出!」

「りょ、了解! エリちゃんも早く!」



 ――こうしてアタシ達は異界に降り立った。

「武器装備が無事なのがせめてもの救いか」

「ランチバッグも無事です」

 食うのか、この状況で。

191 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 20:34:35
>> 女王ヒル
 はい、アタシ等の導入。
 あとはそっちのと合わせて交戦場所を決めて投下、それからは応酬といこう。

192 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 20:50:48


 可能な限りの加速/最速の軌道を最短で移動するために。
 計三台のコンテナが悲鳴を上げながらカーブを引きずられていく。
 淀んだ風を砕いて走る巨大トレーラー=カトル・カールを積載した爆撃機。
 偉大なる爆撃の申し子―――ダークタウン最強/最悪の拷問官。
 軌道/求めるものへと疾走する/最先端の“フレーズ”を得る為に必要な加速。

 フリント―――すでにルーアンに到着/ハイウェイをなぞる/このまま道なりで研究所
に突っ込めばゲームセット。最速の宅急便がマルドゥックシティへととんぼ返りする手筈
はすでに整えられている。
 しかし―――

「……なんだ、あれは」

 フリントの視線/サイドミラーをチェックしながら/正面に現れた巨大な建築。
 疾走/土台の代わりにシャーシと車輪/ライフラインの代わりに動力装置。
 走る館=時速三百キロメートルを超えて加速するヴィクトリア風建築/意味不明。

 逡巡―――敵対組織/派手な登場/すでに先回りされていた驚愕。
 正体不明=倒すべき敵/棺桶に放り込んで土のベッドで眠らせる存在。
 フリントはそれを敵と判断した。

 無線通信/同時に突然、先頭のコンテナの横が開く/顕わになる、赤く染まった異形の
兵士たち/彼らが間を置かず出撃。

「ブルブルブルブル! ブルブルブルブル!」

 飛翔/着地/加速/追尾―――スパンカー・モノライダー。
 赤いレザージャケット/ヘルメットも赤/タイヤの上のエンジン/そこから生えた男の
上半身/両手には象も叩き殺す鉄の鞭/一輪バイク=ハイウェイ上で戦闘の出来る存在(レーサー)

「しゃぶってやるぜ!! しゃぶってやるぜ!!」

 飛翔/着地/舞踏/追尾―――リッキー・ヒッキー。
 見た目は少女/赤いレザースーツ/顔の鼻から下は巨大な機械=鋼鉄製の鮫の顎/しゃ
がれた中年男の声/車輪式の義足が高速回転=ハイウェイを疾走する奇抜な踊り子(バレリーナ)

「いくよいくよいくよいくよ!! いくよいくよいくよいくよ!!」

 飛翔/着地/疾走/追尾―――ホーニー・ソープレイ。
 真っ赤な体毛/ぴっちりしたボディースーツ/四本の義足=鹿の足/卑猥な形状をした
巨大な角/機械仕掛けのトナカイ=ハイウェイに乗った季節外れの存在(サンタクロース)

 他のメンバーはまだ待機―――フリントの判断/まだ距離がありすぎる。
 インファイト/接近してからが勝負。
 フリントの指令=スケアクロウへ援護射撃の要請。

「おもちろぉおおーい! おもちろぉおおーい!」

 プッティ・スケアクロウ―――直結された案山子型の電子技師/行動/トレーラー搭載
の重火器とFCSを操作(スナーク)
 作動/照準/射撃―――五十口径機関銃/自動擲弾銃/焼夷弾を装填したロケット弾。
 鮮やかな軌道を描いてヴィクトリアンへ。
 毒に満ちた清冽な兵士たちとともに。


 遭遇/戦闘。
 カトル・カールにとって初の“在り得ない物(ファンタジー)”との交戦。



193 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 20:52:05
>レミリア一行

 ……こちら側から攻撃を仕掛けるようにしてみた。
 これでいいのならそちらの導入を待ってこちらも導入を張ろう。

194 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 21:00:37
 ……しまったな。書き落としている部分があった。
 本スレへと添付する際には修正しておこう。

195 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 21:02:14
素晴らしいね。
その攻撃で、こっちの客車は全壊させるわ。
ちょっともったいないけれど、
どうせ私たちは自分の足で走ったほうが速いもの。

ただ、導入はちょっと待って。
咲夜の返事は聞いたけど、パチェがまだなの。
彼女の予定が分からないわ。


>咲夜

ほんとに忙しいみたいね……。
できるだけサポートするわ。
楽して頂戴。

196 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 21:05:53
 ―――いきなり壊してしまっていいのか?
 どうせ壊すなら研究所に突っ込んで壊してしまった方が派手だと思うが(何)

 ともあれ、そちらの準備が整ってないのは了解した。
 全日程を使える余裕があるのだ。しばらく待っていても問題はない。


 それと、こちらの部隊について何か解説して欲しいことはあるか?
 なるべくならレスの中に描写として織り交ぜていくつもりだが、限界はある。
 何でも聞いてくれるといい。それが円滑な闘争に結びつくのなら。

197 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 21:08:36
私はあなたの原作を知っているから問題ないわ。
パチェと、咲夜は……どうなのかしら。
「畸形で悪趣味な機械人形集団」の一文で、
十分な気もするのだけれど。

破壊は……どうしようかしら。
壊さないと、パチェや咲夜が車両から出てこない気がするのよ……
あの子たち、尻を叩かれないと動かないから。

198 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 21:21:03
さて、早めに来てのんびりしておこうかと思えば……
なかなかに素早いではないか、お嬢さん方。

>交戦場所

『病院』など如何かな?
パラシュート降下後病院の屋上に到達、
院内はリサ・トレヴァーが侵入してから多少時間がたっているので
顔の皮膚を剥がされた患者や医者などがゾンビ化している。
そこでそちらが院内から脱出するか顔を奪われてゾンビ化するかの
勝負というのはどうだろうか?

199 名前:フリント・アロー ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 21:23:17
 ……なるほど。ではこうしてみようか。

・攻撃に気づく/レミリア・スカーレットの迎撃

・支援攻撃のほとんどを撃墜/防御

・しかしロケットを一発撃ち洩らして直撃

 これならば程よく壊れてくれるのではないか?
 そちらの好みにもよるが。


 解説については了解した。なるべくレスの中で織り交ぜていくこととしよう。
 彼女らが質問するのであれば出来る限り答えるつもりだ。

200 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 21:25:01
 
 いいわね。
 病院、そしてゾンビ。懐かしいわ。

「『ビーストバスターズ セカンド ナイトメア』ですね」

 あっちほど鬼畜な難易度じゃないことを祈ろう。

201 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 21:34:49
頼むからレーザー照射だけはしてくれるな(何

さて、貼り方の順番は導入―――むしろ資料―――を貼り付けて
そちらさんが突入、顔の無い死体発見

ゾンビ化させて交戦

少々進んだところでお待ちかねの対面といこうか。

202 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 21:38:21
……参加スレに誤爆したわ。
なによ!


>>199
そうね。
せっかくの弾幕なのだから、避けないともったいないわ。
ロケットランチャーと言ったかしら?
あれなら、外見はレアなまま、中だけローストしてくれそうだもの。
きっと咲夜もパチェも、渋々出てくるわ。

じゃあ、あとはパチェ待ち……。

 こっちはゆっくり進行だから、
  あなたも暇のようだったら、何匹か別の相手に当ててみたら?
 もしかしたら、こっちは一週間まるまるかかるかもしれないわ。

203 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 21:45:35
 ええ。マシンガン掃射程度にとどめておくわ。

 順番についてはそれでいいけど、ちょっと質問。

 リサ・トレヴァーの搬送から脱走までの描写はあるのかな?

 あるんだったら、

 脱走→こっちの導入→資料→こっちの突入

 っていう順番にするのはどうだろう。

「ホラー映画っぽいですね」

 そういうこと。

204 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 21:49:38
 トラックを襲った突然の大地震はハンドルの自由を奪い
 結果、バランスを失って派手に横転した。

 運転席はぺしゃんこ。ドライバーが生きている筈が無い。無事であったのは―――
 あってはならないもの、外に出てはならないものであった。
 電流が流れなくなった鉄格子をこじ開け、横転した際にできた隙間を広げ、
 そして災厄をこの都市にばら撒こうとしているのだ。

 ボテリ、とそれは隙間から落ちた。
 人の形をしているが人ではない。ボロボロの衣服、頑丈な手械
 足に繋がれた鉄の鎖、そして背中に生えている触手―――その姿は
 化物以外の形容のしようが無い。彼女は紛う事無き化物なのだ。

 ――――マ―マ―――ド―――コ?

 責め苦を受けた罪人が発するような声を出しながら立ち上がる。
 彼女は白衣の人間達によって数多の毒をのまされ
 人間らしき知能は全て失ってしまった。
 残ったのは母を想う気持ちとそれを実行する歪んだ思考のみ。

 ―――――咆哮。

 彼女は狂った衝動に突き動かされて歩き始めた。
 お母さんがいない、捜さなきゃ。その少女として当然の思考が
 猟奇的行動へ走らせる原動力となっているのだ。

 目の前に見える巨大な建物。
 もしかしたらいるかもしれないという淡い期待を乗せて
 彼女は動かなくなった自動ドアを突き破った。そして―――

205 名前:ニコラス・ネイルズ ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 21:50:10
>レミリア

 フリントの奴じゃ話しにくいらしいから俺が代わりに承るぜ(何
 まあ原作中でもほとんど微笑みながらサーベル振り回してるだけだったしな。


 そうだなあ、それも手なんだが……あいにくハイウェイ上には俺たちしか居ねえ。
 誰かが飛び込んでくれるなら喜んで食いにいくんだがね。
 ま、観戦スレで暇でもつぶすさ。

 そういうわけで気にするなよヴァンピリーナ。
 いい女は何をやっても許されるんだぜ?(何)

206 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 21:52:28
 既に用意はあったのでな。
 導入はこういう具合だ。

 さて、ほかにアイディアはあるか?
 無ければ予定通りにはじめよう。

207 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 21:56:45
>>180>>181
 
 私はやや面食らっていた。
 それはそうだろう。一部の隙もない執事のような格好の少女が、一部の隙もない水際立った
仕種で、私に手を差し伸べてきたのだから。
 
 
 整った顔立ちの少女だった。中性的で、清流のように凛然としている。
 この施設の人間ではなかった。こんな関係者はいない。
 侵入者だ。
 
 差し出された手は、私のケースを持ってくれるという意趣らしい。
 親切な事だが、タキシード姿の追い剥ぎの好意など、中々受け取れたものではない。
 こちらからも近づいて行く。
 そして私は空いている方の手を出すと、男装の麗人の手を取った。
 
 
 ――意外と柔らかいな。
 そう、感じた。
 
 
【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)】

 

208 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 21:57:11
 お見事。

 アイディアは今のところ特になし。
 予定通りいきましょうか。

209 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 21:57:38
>>182>>183 エイプリル
さて、いよいよか。よろしくお願いするわ。
 
……ううむ。この素敵な特殊兵装の数々が、私には一般人と同じ効果しかない、というのは、
我ながら惜しいな、体質的に。
 
ということで「片手だけつないで」みたが、良いかな?
次レスで少し距離は取るつもりだけど、有り難く厚意を受けてナイフの間合いでの近接戦と
行きたいものね。

210 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 21:59:23
主催より アナウンスです

本日闘争を行われる方々はレス番まとめのメモ、
レスごとに現在地の記載をお願いします。

観戦側の為の措置ですが、どうかよろしくお願いします。


211 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 22:02:34
フ、フライングしてしまった!
主催よ、消した方が良いか?

212 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 22:04:41
導入に関しては早期貼り付けが可となっています。
気にせず進めてください。

>>210のアナウンスを守ってくれると助かります。
○○vs△△といったように闘争者名の付記を行えば尚よいでしょう。

213 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 22:05:43
>>212

フム、了解した。
済まなかったな。

214 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/23(金) 22:07:20
>シオン

私たち、もう一つの会議室に移りましょう。
どうせ、あっちはルール上今晩は使われることはないわ。
つまり、こっちに集中するってこと。
それはあまりに騒がしいもの。
だから、主催者特権で、私たちはあっち。

―――待ってるわよ。

215 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 22:07:40
>黒いアリス

レス確認しました。
10時20分〜30分を目処に書き上げます。

216 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/23(金) 22:08:04
移動については了解です。
では次からは向こうで。

217 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 22:09:18
>>女王ヒル
 病院屋上に降下。
 そっち頼んだ。

218 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 22:11:01
>>209 ヴィルマ・ファキーリ
さて、そろそろお時間ですわね。
これから導入部を貼り付けることといたしますけれど、不都合などはございません?
多少表現の拙い部分など書き換えているところはありますが、それは些細なことですわ。
貼り終えたら、早速続きを書くことといたしますが。

219 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/23(金) 22:11:15
>ゼアド殿
すまぬ。少し遅れた。いまから貼ってくるとしよう。

220 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 22:12:45
>エリ

 貼り付けたぞ。
 病院の中に進んでもらおうか。

221 名前:Reiot Steighnberg@モールドキャリア:2007/11/23(金) 22:13:52
>>お姫さま
出先なのでトリップ無しで失礼。
やはり、不本意だが到着が11時半頃になりそうだ。
予定していた時間より一時間もずれ込む結果になっちまった。申し訳ない。

222 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 22:14:50
>>218 エイプリル
いや、不具合などは全くないよ。 
そちら側の導入を本スレへ。その後、私も続こう。

223 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 22:16:41
>>女王ヒル

 確認。
 返しに掛かる。

「しばらくおまちください」

224 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/23(金) 22:18:19
>ゼアド殿
 さて書いてきた。ジャンヌに対する憐憫云々の返事は決着直前に返すとしよう。
 ドラキュラ云々も絡めて返したいのでな。


225 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 22:20:26
>>222 ヴィルマ・ファキーリ
では、ひとまずは。
レス最後の場所の表記は、其方の導入部を貼り終えてからということにいたしますわね。
 

226 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 22:25:10
>>225 エイプリル
了解。
導入は貼り終えたので、ではそれで頼む。
 

227 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 22:25:23
>>224 ゲイナー殿
このゼアド、確認致しました。
成る程……では、此方もそう心得ましたとも。
 
では、少々お待ちを……。

228 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 22:28:47
>>女王ヒル
 屋上から屋内へ進入。

「さあそっちの番ですよー」

229 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 22:31:21
>エリ

了解。死体の描写に取り掛かる。

230 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 22:31:50
>>226 ヴィルマ・ファキーリ
では、貼りましたわ。
これ以降は、少しばかり進行速度が遅れるかとは思われますが、その点に関しましては
ご容赦願いますわね。

231 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 22:34:59
>>230 エイプリル
「さもありなん」――と我が夫ヴィクターなら言うでしょう。
それにその点に関しては、こちらこそ先んじて容赦願わねばならない事よ。

232 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆KILLER99Vo :2007/11/23(金) 22:43:44
>導入・序
 
 霧のない夜。月の欠けた夜。
 カタカタと鳴る窓は憂鬱を。
 ギシギシと鳴る扉は陰鬱で。
 足音は何時だって黙っている。     「――ティータイムの準備ね」    広くしすぎたかしら?
                                                大は小を兼ねるのだからきっと平気。
 後悔は何時だってにこやか。                             衣装ケースは広いに越した事がない。
 真っ赤な絵の具を壁一面に。      「良い水がないのよねえ――」    見るものを圧倒できるから。
 奇怪なオブジェは海の底。
 終わりの金はまだ鳴らない。                             動かない景色はやはり退屈だ。
                         「なんでこんなに臭いのかしら」   時間厳守は絶対ではないと思う。
 いつの間にか霧が出た。                                思うだけだけど。
 赤い花が咲いています。        
 暗い夜でも輝けるんです。        「外はやっぱり、外なのね……」   暇を持て余すのは何時以来だろう。
                                                何年も前だったか、つい最近か。
 皆笑ってくれますか?                                 ――よく思い出せない。
 皆泣いているんじゃ?          「なんだかとても憂鬱ねえ……」
 
 
 
 
 
 
 
                                                ――――-懐中時計の蓋を、閉じた。

233 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 22:46:28
>>エリ

死体の描写終了。
調べた後背を向けたら動かそう。

234 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 22:48:19
>ゲイナー殿
 
お待たせ致しました。
少々長くなりましたが……手札を少々使わせて頂きました。
 
悪魔騎士の姿は参考までに…。
<ベリガン>
http://jp.youtube.com/watch?v=Py5URsiyBAU
<ギャイボン>
http://jp.youtube.com/watch?v=XzRCjIlGV8U
  
そして私は、何処かで―――“途中”であると。
悪魔どもの扱いはお任せしますので、存分に屠殺して頂ければ幸いかと。
ああ、私めのいる場所も特には決めておりません。
其方の裁量である程度決めていただいて結構。

235 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 22:50:07
>>女王ヒル

 OK、フラグを立てよう。

236 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/23(金) 22:50:13
>>234
心得た。しばし待たれよ。

……しかしこのままでは余たちの闘争が最長になって(以下略

237 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 22:51:44
 
>>236
ええ、心得ました。
 
――――何、最長と見せかけ私は既に限界が(ry

238 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 22:56:18
>>231 ヴィルマ・ファキーリ
導入から本筋に入ってからは、極端に短くなってしまいますわね。
取った手はそのまま、もう片方の手を出してケースを要求いたします。

239 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆KILLER99Vo :2007/11/23(金) 22:58:23
>>232 導入・続
 
 風が流れる。なんだか清清しいというよりも刺々しい風。目に優しくない。
 第一埃がまうから好きじゃない。掃除の時は風なんてない方が良い。集めた落ち葉が散らばるなんて考えただ
けでもゾッとする。
 予定通り、秒刻みに動かなければ仕事は終わらないのだから。
 
 それでも風は流れる。
 秒針の音が消えたから。
 
 聞こえるのはパターンノイズ。一定の間隔で捲られるページの音。なにも旅行にまで来て本を読む必要はない
と思う。百読は一見に如かず――まあ、千読、万読と重ねれば幻想リアル現実ファンタジーを凌駕するかもしれない。知識人は
これだから怖い。
 今乗っているこれだってよく判らない理論で、よくわからない機関を使って、よく判らないけれど走っている。列
車を模したのかと思ったけれど、よく判らないものになってしまっている。
 まあ、便利でお嬢さまは楽しそうだから良いんじゃないかと思う。
 
 判らないものは判らないままでいい。
 曖昧な部分があるからこそ幻想は立っていられるのだ。
 
 逆に言えば、曖昧な部分がないからこその「外」。
 物珍しいけれどそれだけな、無味無臭のモノみたい。
 毒にも薬にもならないなら、毒にも薬にもなれるのかもしれないけれど。
 
 あまり心躍らない旅行。
 それでもアクシデントはつきものだ。
 
―――――そう、アクシデントは。

240 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 22:59:33
>>238 エイプリル
中々本筋の隅々まであの長さで、とはいけないもの。
了解、では手を払って斬りかかるとしよう。

241 名前:パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2007/11/23(金) 22:59:58
……少々遅くなったわね。失礼。
レミィの分の導入に関しては問題ないわ。私ならきっと、そういう風にしているでしょうし。
私の導入は……少し時間を頂戴。

>ニコラス(フリント)
あなたの原典については、残念ながらほとんど知らないわ……私にあるまじき事に。
参加表明スレのあなたの解説が、私の知識の全てになるわね。
何か問題がありそうなら、そのつど確認するから問題ないわ。
……今度小悪魔に取り寄せさせましょう。

242 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:00:09
 とりあえず到着、待機です〜。はい。

243 名前:―完全で瀟洒な従者― 十六夜咲夜 ◆KILLER99Vo :2007/11/23(金) 23:02:37
>>232>>239が私の個人的な導入という事で。
後はお嬢様方の動きを待って渋々外に出る――その案を採用したいかと思います。
 
暫くは待機できそうですので私に用件があれば、出来る限りお答えしますわ。

244 名前:―永遠に紅い幼き月― レミリア・スカーレット ◆DEVILbzibY :2007/11/23(金) 23:04:45
>釘打ち屋
>咲夜
>パチェ

と、とりあえず、ここは進行中だから、留まるのは危険だわ。
今夜開催は無さそうだから、偶数日の会議室に移動しましょう。
向こうで反応するわ。


245 名前:ニコラス・ネイルズ ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 23:08:01
>>241 >>243

 ヘイ、ヘイ、ようやくご登場か。楽しみにして待ってたぜ、お二人さん。
 ま、もうじき日付も変わっちまうし、そう焦ることもねえ。
 何度もいうがこっちは自由すぎるくらいフリーだ。のんびりやってくれ。

 それと、こっちはもう導入から戦闘開始まで書き上がってるからいつでもOKだ。
 言ってくれりゃいつでも爆心地に爆弾を放り込めるぜ。

246 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:08:29
到着!
間に合った……か!?

247 名前:ニコラス・ネイルズ ◆QUATreGC1A :2007/11/23(金) 23:08:53
>>244
 了解(コピー)。じゃ、向こうに腰を据えるとするか。


248 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:10:43
 みなさんが長い文章で来るなら、
わたしはなるべく短くをこころがけましょうか。
もっとも、この殊勝さがどこまで続くかはわからないんですけどね。

249 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:11:19
>>246
 あ、あの、修正か削除の以来を……。

250 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 23:14:33
>>女王ヒル
 完了。
 ちょっと手間取ったな。

「いつも一人だからちょっと不慣れなんです」

251 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:15:06
>>249
む。
すまん、意味がよく分からん。
なにかトチったか、俺。
それはそうと、どうする。一応もう動けるが。

252 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:17:27
>>251
 はい、ではレイオットさんの導入その1、わたしの導入全部、
レイオットさんの導入その2の順番で、ぺたぺたはりつけるのはどうでしょうか。
そのほうが文脈的に。

253 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:18:18
了解。
んじゃ、早速貼ってくる。

254 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 23:18:53
>>250

素晴らしい、嘔吐するところなんて満点をくれてやりたい。
ではせっかく立てたフラグだ。有効的に使わせてもらおう。

255 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:22:08
書き込んだ。

256 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/23(金) 23:26:42
書いてきた。
まあ、要は連続斬りだな。

257 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:30:07
 はい、こちらも導入終了です。
 
 ところでひとつ確認ですけど、
その”ましんがん”って魔力付与とかされてませんよね?

258 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:30:46
「こちらも」じゃないですってば。
なにをやっているのわたし。こんなことじゃ兄様に叱られてしまうわ。

259 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:30:58
>>257
無い。通常弾頭だ。
それじゃ、続き貼ってくるよ。

260 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/23(金) 23:31:32
>>256 ヴィルマ・ファキーリ
了解いたしました。
かわしつつナイフを抜き受け止めるか、余裕があれば反撃といたしましょう。

261 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 23:34:48
>>エリ

貼り終えた……ってタグが失敗しただと!?

……そちらは後で修正依頼を出すとして
ゾンビを掴みかからせた。
特に指定はして無いので好きな方が振りほどいてくれ。

262 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:35:23
>>お姫様
書き込んだ。後は出たとこ勝負だな。

263 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 23:35:54
>>女王ヒル
 了解。
 解いた後はトドメ刺していいのかな?

264 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/23(金) 23:36:41
>>263

問題なし。
少し進んだらまた出すのでな。

265 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/23(金) 23:41:00
>死神
遅くなった上に微妙な出来だがなんとか返した。
前もって用意しておけばよかったか。

確認するが、闇に閉ざされているのはまだ伽藍の一部だな?

266 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:41:08
>>262
 はい、書き込みました。
ダークネスの呪文で真っ暗にして、ジャンプ攻撃ですね。
レイオットさんの兜には暗視能力があるのかもしれませんけど、
わたしはそんなの知りませんから。

267 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/23(金) 23:44:05
>>266
……いや、そんな便利なモンは無いけどな(何
ひとつ確認。ダークネストやらの効果は範囲か? それともターゲット固定か?

268 名前:月の姫:2007/11/23(金) 23:47:34
>>267
 範囲ですよ。レイオットさんの周囲の、直径何メートル(そちらの都合がいいように表記してください)かが
まっくら暗い暗いです。移動してもついてきません。
 
 
 
(ルールブックを無くして、呪文の細かい情報がわからない魔神王)

269 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 23:58:33
>>265
これはこれは。しかと確認致しました。
 
左様。未だ一部に過ぎませぬ。
まぁ…其処に何かが潜んでいるなどとは口が裂けても申せませぬが……(何
 
では、少々お時間を頂きます。失礼を。

270 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/23(金) 23:59:46
>>女王ヒル
 さて時間が掛かるようになってきたぞ、と。

「ショットガンで頭フッ飛ばしちゃいました。エリちゃんが」

271 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 00:03:50
>>270

いかにも"それらしく"なってきた。
ではそろそろゾンビを多く出していこうか。

272 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 00:08:16
>>268
まあ、ろくに状況を把握できてないって事で。
まだ闇が続くようなら、次で強制解除するつもりだが。

動きとしては……後ろに下がりながら、そのまま前方に魔法発動、だな。

273 名前:月の姫:2007/11/24(土) 00:11:44
>>272
 了解です。目標20分で”れす”を書きます。

274 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 00:19:28
>>ヴィルマ・ファキーリ
少しばかり、時間にレスの量が追い付いていませんわね。
いずれにしても、この様になりました。
 
受け止めながら足元を逆手で払い切り、体勢を崩せばそのまま切り上げる、
といったところでしょうかしら。

275 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 00:23:20
>>エリ

まあこの程度時間は掛かるか。
ゾンビに追い詰められるように階下に降りてくれると助かる。

276 名前:名無し子猫:2007/11/24(土) 00:24:16
>>274 エイプリル
確認だ。
さて、どう捌くこうか。少々迷うな……。
 

277 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 00:26:33
>>女王ヒル

 今回は状況が流動的な普段とは違うから、30分目処でもいいかもしれない。

「顔なしがぁ、顔なしがいっぱいぃ……」

 失神はやめてね。

278 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 00:33:46
>ゲイナー殿
失礼――――時間が掛かってしまいました。
 
弾幕準備→骸になった異形で足止め→スペルカード宣言(違
このような運びとなります。
今回の手札で……まあ、位置はバレたでよいかと(何 
 

では―――――此処より先は『我』が相手をしよう。
<呪われし公子>よ、存分に今生の末期を愉しむがいい!

 

279 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 00:36:07
 
―――それはさて置き(何
 
今宵の切り上げ時ですが、何時ぐらいとなされますか?
私は、左様……夜分の2:00位までならば気力も持ちましょうか。

280 名前:月の姫:2007/11/24(土) 00:36:20
>>272
 書きました〜。ブレードネットというやつですね。
有体にいえば、触るとケガをする糸でできた網が降ってくるんですね。
それなりの威力はありますけど、その鎧は頑丈そうだし、
そんなに効果はないんじゃないかと思います。
レイオットさんはたぶん抵抗に成功するでしょうから、
動きが極端に制限されるということは無いと思いますし。
 
 ところでレイオットさん、わたしの倒し方ご存知ですよね?

281 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 00:41:53
>>279
確認した。余は明日も早いゆえ次のレスで落ちる予定だ。
ゆえにそなたは先に休んでもけっこう。

それはさておき、陣形は以下の通りで相違ないな?
前方
・弾幕
・骨魚

両鎌
・小鎌



282 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 00:44:47
>>280
え。
倒し方……って。
原作だと、あんたが今持ってるそれつかったんじゃなかったっけか?
いや、そういやそれが魂砕きかどうかはそういや聞いてなかったけど。
 
……まぁ、書いてくる。
念のため言っておくが、割と真面目にボコってもかまわんぞ?
むしろどんとこい、という感じなので。

283 名前:月の姫:2007/11/24(土) 00:47:24
>>281
 そうそう、それです。
あと、精神力を削り取る系の攻撃ですね。
全5巻読んでくれたんですよね?
原典を知っててくれていると説明が楽で助かります(笑)

284 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 00:49:08
>エイプリル
待たせたが、書いてきた。
ナイフをかわして、空中で逆さになりながら、またも芸のない連続技だな。
……技名は適当なので、突っ込まないように。
 

285 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 00:49:14

>>281
おお、それはそれは…仔細了解いたしました。
 
>陣形
左様、前方はその通りです。
両側は左右からこう……挟み込むように殺到する、という具合でしょうか。
 
そういえば書き忘れておりまして申し訳ありませんが…。
原典でも大方が追尾式ゆえ、今回もそのような形、という事を少々。
要は逃げても追ってくると…人類に逃げ場なし…これは少々違いましたか。
 
では、お待ちしております。

286 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 01:00:38
>>女王ヒル

 手こずってきたナァ。

「メンフィスの爆弾娘が爆弾を解禁しましたよー」

 階段駆け下り。
 はてさて。

287 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 01:02:03
>>286

確認。こちらもゾンビの大行進だ。
背中向けてたら攻撃されないってことは無いから注意してくれ。

288 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 01:21:00
>>エリ

定番の共食いだ。少しやってみたかったのでな。
さて、次の階に進んだら少し誘導する。
そろそろご対面と行きたいが、その前に。

どちらか感染したい方はいるかな?
もし感染したいならモブキャラからウィルスの特性を聞くかい?
君達は跡でジャンヌ戦もあるのだから無理にとは言わない。
面白そうか面白そうじゃないで判断してくれ。

289 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 01:24:42
>283
読んだっていっても、随分と昔の話だぜ。
うろ覚えも良いところだよ―――

まあ、それはともかく。気づいたらあんなになっていた。
一レスでふたつ無力化してしまったが良いのだろうか。
 
時間稼ぎ&情報収集モードに入ったと思ってくれれば。

290 名前:月の姫:2007/11/24(土) 01:27:39
 レイオットさんも色々多機能なんですね〜。
ホントに正直感心しました。これなら全力でいってもよさそう。
では少しお待ちを。
 
 目標30分!(←現実を見るようになった魔神王)

291 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 01:28:56
>>女王ヒル
 階段を降りたらそこにもゾンビでした。

「それもお食事中ですよう」

 まあさくっと。
 感染は――遠慮したいかな。

「ワクチンとかなさそうですしね」

292 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 01:46:50
>>女王ヒル
 病院の階段って大抵らせん状になってるものよね。
 そういうことで。

「もうワンフロア降りましたー」

293 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 01:47:29

>>死神
 力任せに気合で切り抜けた。ほんらいならば強大な魔力による攻撃無効は
白子の公子殿のお家芸なのだがな。余が使っても文句は出まい。
 次は白兵戦に行くとしよう。これからがこちらの本領発揮だ。

 後半のあれはとりあえずはDIOリスペクトといったところだ。
 余は同じ被に闘争しているもののねたを1日1回使っていくつもりなのだ。

294 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 01:48:50
>>292

では次々ぐらいに対面といこうか。
少し誘導してこよう。

295 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 01:51:48

>>293 呪われし公子
 
謀った喃、謀ってくれた喃――――

 
……ともあれ。
正しく「気合で抜けろ!」と実践されましたか…結構。
では、次より白兵戦の開始とさせて頂きましょう。
 
ならば、今宵はこれにて……。
お疲れ様でした。
私は骨子だけでも書きに掛かると致しましょう。

296 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 01:55:16
>>ヴィルマ・ファキーリ
 
大幅に遅れてしまい、大変申し訳ありませんわ。
距離を取ってナイフを投擲、その後を追う様に斬りかかろうかと。
ナイフはどのように裁いて下さっても結構です。

297 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 01:57:54
ああ、それと……お時間の方は如何かしら?
存外に手間取ってしまい、大変申し訳なく思いますが、其方のご都合は
どのようでらっしゃるかも考慮に容れておきませんと。

298 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 01:58:31
>>296 エイプリル
確認し、了解した。遅れについては気にしなくていい。
 
そういえば、残りの姉妹をどう投入するか、予定はあるか?
今夜の相手はジューン一人になりそうだが、腹案があるのなら一応訊いておきたいな。
 

299 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 02:04:24
>>297 エイプリル
そうね、やはり三時辺り。その辺で一旦打ち止めにできれば助かるな。
時間もだが、やはり頭もよく回らなくなってくるものだから。
そちらは如何かな?

300 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 02:07:34
>>298 ヴィルマ・ファキーリ
そうですわね……圧される様でしたら、ジュライが割って入るか。
ジャニアリーなら「銃弾一つで済ませるのがエレガントですのに」とでも
言いそうですわね。
全員が駆けつけるのも不粋でしょうし、ジュライか、メイ……近接戦闘に向いた
者を向かわせることになるかと。
 
>>299
こちらもその前後のお時間でお願いいたします。
明晩は、遅くなっても大丈夫かと。

301 名前:月の姫:2007/11/24(土) 02:07:56
>>289
 おまたせしました〜!
30分はやっぱりムリでしたか……。
 
 えと、直線に伸びる電撃、”ライトニング”ですね。
おしゃべり……といいますか、愚痴の時間が長かったので、
レイオットさんも色々と備えられると思います。はい。

302 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 02:11:18
>>301
ああ、うん。
いいな。これはいい。
了解、多分次で今日は最後になると思うが、全力で頑張ろう。

303 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 02:14:02
>>300 エイプリル
なるほど、了解した。
それなら割って入る契機にもなるし、やや強烈に攻めてみようか。
ああ、来るのは銃使いの面子でも構わない。人選はお好みでどうぞ。
 
時間は、ではその辺りにするとしよう。

304 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 02:14:16
>エリ

半開きにしてあるシャッターはできれば閉じてもらいたいな。
さて、いよいよ登場の時が来た。

305 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 02:17:36
>>女王ヒル

 了解。

「ところで今日は何時ぐらいまで交戦するんです?」

 夜明けまで?

「そんな答え返ってきたら泣きますよ?」

306 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 02:26:07
>>305

ではご対面したら一先ず打ち切りということにしよう。
後は追々、時間があいたのを見計らって投下すれば良い。

307 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 02:39:06
>エイプリル
書いて来た。
ナイフは生首で受け止めて、袈裟懸け、切り上げ、回転斬りと、まあ飽きもせずチャンチャン
バラバラだ。
我ながら、もう少しバリエーションを何とかしないと。
 

308 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 02:43:33
……と、言うわけで逆ギレしてみた。
俺は今日の所はこれで限界だ。
 
明日も、今日と似たような時間になると思う。
そっちは大丈夫か?

309 名前:月の姫:2007/11/24(土) 02:48:14
>>308
 了解です。明日も23時ということで。
わたしも”れす”を……今夜中にはどうかな〜。
再開と同時にわたしの”れす”というのが理想なんでしょうけど。
 
 とにかく承りました。また次の夜にお会いしましょう。
お疲れ様でした。

310 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 02:56:04
>>307 ヴィルマ・ファキーリ
失礼、そろそろお時間の方が厳しくなって参りました。
明日の開始時刻……20時よりは少々早めに仕上げられるかとは存じますが、
如何でしょうか。

311 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 02:56:53
×20時→○22時に訂正させていただきます。

312 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 03:00:03
>>310>>311 エイプリル
了解したわ。では明日、いやもう今晩か。
ともかくその時刻に。
 
今日はお疲れ様。では。

313 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 03:03:02
>>312 ヴィルマ・ファキーリ
それでは、私も失礼いたしますわ。
ではその刻限に。

314 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 03:04:16
>>女王ヒル

 すまない、大分掛かった。

「今日はこちらのレスはここまで、でしょうか?」

315 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 03:10:10
>>314

確認した。
明日もあることだし今日はこれで打ち切りにするとしよう。

また10時あたりに再開でどうか?

316 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 03:10:52
>>315
 10時ね、了解。

「それではお疲れ様でした。おやすみなさい。」

317 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 20:02:11

>>ゼアド
何とか帰還した。余はまだ常駐は出来ないが、
定期的には覗いているので何かあったらこの場に記しておくがよい。

ひとまず30分ほど席をはずす。


318 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 21:15:44
 
>>317 ゲイナー殿
おお、これはこれは……お待ちしておりました。
先んじて…少々些事もありましたが……先にレスをば上げさせて頂いた次第。
要は転移を繰り返しながら連続攻撃と、左様なっている次第でございます。
 
其方に舵を少々預けますゆえ、斬り合いの描写はお任せいたします。
ある程度、好きに動かして構いません。
 

それと再開ですが、一先ず昨日と同じく10:00から…は如何かと。
ただし書きあがったならば先んじて貼ってもよい、という事で。

319 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 21:22:44
>>ゼアド
何とかもどった。そなたのレスは確認した。

再開時刻に関しては了解した。
ただし余のレスはそれまでには返しておこう。

今宵は短文主体の行数は30行以下、時間は20〜30分で返そうと思う。
思う……のだが現実は非常やも知れぬ。


そうそう、これからしばしは白兵戦をおこなおうではないか。
「双頭の大鎌 vs 両手剣二刀流」のフリークス武器+その他小道具による白兵戦の開始だ。
目安としては3ターンほどを考えているのだがどうであろうか。

そのあとはそなたの超☆弾幕なり何なりで決着への布石としようぞ。


320 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 22:02:15
さて。
そろそろ待機しておこうかしら。

321 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 22:05:07
 今日は死ぬにはいい日ね。

「縁起でもないこと言わないでくださいよう……」

322 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 22:12:05
>エリ

 貼った。攻撃モーションにあるから派手に吹っ飛ばすもかわすも自由だ。

 なに、両親の元に逝くのも彼女の望みだ。
 そちらが両親となってくれるなら問題無しではあるがね。

323 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 22:14:32
>>女王ヒル

 了解。まずは吹っ飛ばすとしようか。

「不死身っぷりのPRですね」

324 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 22:19:16
>>320 ヴィルマ・ファキーリ
申し訳ありません、遅参いたしましたわ。
ジューンにはケースを回収に向かわせました。
ジュライには牽制を。
次のレスではもう一人、其方に向かわせるつもりですわ。

325 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 22:22:37
>>324 エイプリル
確認、そして了解したわ。
ふむふむ、三対一か。

326 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 22:28:29
>>女王ヒル

 ショットガンでまずは一発。

「とりあえず吹っ飛んでくれると嬉しいです」

327 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 22:31:03

>>ゼアド
――――何も、言うな。言わないでもらいたい。
しかもルビを失敗しているが、まあいい。


328 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 22:34:16
>>327 ゲイナー殿
 
――――謀って(略
  
……いえ、何も言いますまい。
申し出は了解いたしました。では『今度こそ』短文主体で……。
………出来れば宜しいですなあ。
 
ともあれ、暫しお待ちを。

329 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 22:42:44
>>326

確認。すぐに起き上がって追いかけるとしよう。

330 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 22:55:37
さて、と。
今夜は完璧に間に合ったか。

331 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 22:56:28
>エイプリル
お待たせした。
剣は弾性を利用してジュライの喉へ、ジューンへは短刀を投擲。
どちらも好きに捌いてくれて構わない。
 
次レスでもう一人来るなら、軽く掛け合いをしても面白いと思うが、どう?
考えてみると私達、闘争が始まってからひと言も喋っていないし。

332 名前:月の姫:2007/11/24(土) 22:58:56
 うわーこんな時間になっちゃった!
”れす”用意して準備万端待ち受けようと思ったのに!
やっぱり乙女にとって「ちょっとおフロの時間を短めにして……」なんてことは
不可能だったのですね。みぬけなかったわ、このリィーナの眼を持ってしても!
 
 そういうわけで、目標15分で。早くしないとレイオットさんが帰ってくる。

333 名前:月の姫:2007/11/24(土) 22:59:28
(間に合わなかった魔神王)

334 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/24(土) 23:03:41
>>331 ヴィルマ・ファキーリ
そうですわね。
ジューンは口数の極端に少ない方ですし、ジュライは……笑い声以外聴いたことが
ない様な気もいたしますわ。
此方から声をおかけしてみましょうか。

335 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 23:03:57
>エリ

 反撃した。
 そちらも吹っ飛んでもらおうか。

336 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 23:06:11
>>女王ヒル

「吹っ飛ばされるのはエリちゃんの仕事です」

 なんでよ。

「私撃ってませんから」

 くそう。

337 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/24(土) 23:07:24
>>334 エイプリル
フムン、こちらから振るべきだったか……。失敗したな。
うん、ではそちらからして貰えると助かる。

338 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/24(土) 23:07:35
>>332-333
……いや。まあ
あんまり急がんでも大丈夫、なんじゃないかなぁ。多分。

339 名前:月の姫:2007/11/24(土) 23:26:34
 あーやっぱり30分近くかかっちゃった!
とりあえず待ちかな?
接近戦で撃墜してやる〜!

340 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 23:28:53
>>女王ヒル

 殴り飛ばされて立ち上がろうとするアタシ。

「射撃を加えてリサ・トレヴァーを止めようとする私」

 そんな図式よ。

 ああ、今のアタシを例えるならば。

 バイオ2のレオン裏ルートでG第一形態にぶん殴られて倒れたレオンね。

「立ち上がろうとするところに鉄パイプで追い討ち喰らってデッドエンドですね」

341 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 23:31:26
>>340

確認した。

ああ、ところで相方はリサの近くにいるのかな?
ならばついでに攻撃を加えようと思うのだが。

342 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 23:35:31
>>341

 アタシが吹っ飛ばされた事によって相対的にフィオの位置が近くなった、ってところかしら。

「いやあぁ怖いのが来ますぅ……」

343 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 23:42:21
> ゲイナー殿
 
遅参の極み、真に悔いるのみ……申し訳ございません。
………元の木阿弥などとか、そういう事は言わぬほうが宜しいかと。
 
鎌の旋回で突きをなぎ払い、斬撃で反撃といったところでしょうか。
不意打ちの骨針も加えて、ですが。
 
 
ええ、今度こそ短く。
共に短くゆきましょう(遠い目

344 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/24(土) 23:47:10

>ゼアド
 その、なんだ。われらはもうあきらめたほうがいいのかも知れぬな。
 それはさておき、次の攻撃で確定攻撃を行なっても良いかな?
 それをバリアチェンジで受け止め、拘束の後、超☆魔弾を打ち込んでもらい
たいのだが。


345 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/24(土) 23:51:22
>>344 ゲイナー殿

「人生を楽しむ秘訣は、諦めと慣れ」
 
そのような格言もございました……では左様心得ましょう(待て
 
ええ、それはさて置き。
では了解致しました、是非ともお願い致しましょう。
 
包囲弾以外の切り札は、後に機があればと言う事で…。
 
【人、それを負けフラグという】

346 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/24(土) 23:55:33
>>342

 絞めた。物理的な意味で。
 早々に助けてやらなければ首の骨が折られるな。

347 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/24(土) 23:56:23
>>346

 いきなり首がもげなくてよかったわね。

「よくありませんよう!」

348 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 00:03:14
>>337 ヴィルマ・ファキーリ
手間取ってしまい申し訳ありません。
少しばかり考えていた展開とは異なりましたが、この様に。

349 名前:名無し子猫:2007/11/25(日) 00:05:32
>>348 エイプリル
遅れについては、気にしなくてもいいわ。
我が夫ヴィクターならば、「ちゃんちゃら茶釜でプゥ!」と言うでしょう。
いや、言わないでしょうけどね(何
 
了解、では少々お待ちを。
 

350 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 00:06:21
>>339
書いた。
まぁ、こっちも似たようなもんだ。

状況としては、ブラストをめくらましにして突っ込んで、正面から魔力の散弾を
叩き付けたってだけのことだ。
まあ、大してダメージにも並んだ牢が、適当に捌いてくれ。

351 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 00:06:27
……失礼、>>349は私だ。

352 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 00:09:21
ひい、ふう、みい……
あ、やばい。
残りの拘束度、5つか……

353 名前:月の姫:2007/11/25(日) 00:10:37
 わたしもそれ心配してました(笑)
>拘束度数

354 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/25(日) 00:13:53
>ゼアド
 なんとか返した。
 今宵のパクリ元は、まあ、わかればよしわからずともよし。

 さあ、そなたの外道奥義。容赦なく来るが良い。


355 名前:月の姫:2007/11/25(日) 00:16:48
 ぎゃ〜!
ルーン・シールドの持続時間って18ラウンドだっけ!?
ルールブックがない〜!

356 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 00:31:03
>>女王ヒル

 ショットガン零距離射撃で右腕を切断して拘束を外そう作戦。
 というわけで右腕よ千切れろー。

「千切れなかったら――ぼきっ?」

 かも。

357 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 00:33:53
>>356

確認した。
少々こちらの再生能力を超えるか?

358 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 00:36:48
>エイプリル
書いてきた。
歇歩は、まあカンフー映画でよくあるようなポージングだな。
適当にお相手されたし。
 

359 名前:月の姫:2007/11/25(日) 00:38:08
 おそくなりました〜書きました〜。
す〜ぱ〜リィーナキック!

360 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 00:40:12
>>358 ヴィルマ・ファキーリ
了解いたしました。
なるべく時間を掛けない方向で。

361 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 00:59:29
食らった→
意識刈り取られた→
ボールみたいに飛んでった→
埋まった←今ここ
 
……そんな感じではある。
止めを刺しに来るもよし、傍観するもよし。
好きにしてくれ。

362 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 01:04:59
>エリ

 触手使って復活。背中に回れば容赦なく伸びる仕様だったが
 今回はもれなく前にも伸ばせるようにした。
 あと引っ張り出すか自力で抜け出すかしなければそのまま触手で食ってしまおう。

 さて、そろそろ選択肢に入るかい?

 >戦う
 >逃げる
 >時間切れ

363 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 01:11:43
>>女王ヒル

 触手、と来たか。

「観戦の人が喜びそうですね」

 ちなみにそれ喜ばせた後アンタ死亡確定よ。

「ええええ」

>戦う

 とりあえず腕の中から逃げるところまでやるわ。

 ところでこの戦いにはどう決着つけようか。

364 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/25(日) 01:16:20
>ゲイナー殿
 
一時間近く空けてしまいましたか…このゼアド、恐縮の至り。
 
……では、お望みどおり容赦なくやらせて頂きました。
手抜きなどという苦情は受け付けますまい――――「リアルタイム」なのですから。
 
【言い訳無用】
 
では、次の一手をお待ちしております。
……あれば、ですが。
 
【※言うまでもなく負けフラグである】

365 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 01:18:02
>>363

 もし私との闘争なら二人とも服を酸で溶かしていたところだったんだが―――
 それは次の機会で。あるかどうかも判らないが。

 >決着

 何のために「爆弾娘」の異名を持っているのかな?
 手榴弾程度で死ぬ気はないから大分強力なもので
 病院ごと吹き飛ばしてもらいたいところだが、流石に難しいか―――

366 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 01:24:38
>>365
 それは次の祭りで。
 他の誰かに。
 レイオットとか。

 さておいて。
 vsが決定した段階で、『掴まると見せかけてすり抜け様に手榴弾をプレゼント』をやろうと思ってたんだけど、
 この手榴弾をC4辺りに変えて月までフッ飛ばそうか。
 病院ごと吹っ飛ばすのは無理なんで……ワンフロアどずんと。

 ふむ。
 決着の手が決まったところでシメに掛かろうと思うんだけど、そっちはまだ遣り残しとか、ある?

「顔剥ぎ以外で」

 顔剥ぎ以外で。

367 名前:月の姫:2007/11/25(日) 01:25:11
>>361
 一応確認しますけど、わたし隕石落とします。
ホントにいいんでしょうか?

368 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/25(日) 01:29:08

>>ゼアド
 ……確認した。まさに外道!
 
 ここでENDもおいしいが、さすがにそれでは余の面目がない。
 あと一太刀だけ振るわせてもらうことにしよう。
 
 そなたさえ異存が無ければ、次のターンで決着にしようと思う。
 時間的にも流れ的にもこれ以上続けるのは蛇足であろう。
 
 勝敗はそなたの勝ちか、そうでなくとも引き分け止まりで行こうと思うがい
かがかな?


369 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 01:30:06
>>367
……改めて。
別に構わん。
好きにやってくれ。
逃げられたらおめでとう――――っつーことで。

370 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 01:31:34
>>366

 それはよいな。
 次回の祭りのとき「やらないか」と申し込んでみよう。
 ほいほいついてくれば私の勝ちだ。

>やり残したこと。

 特には無い。
 ただし決着の付け方について、一方が爆弾取り付けている間
 もう一方はひたすら発砲してこちらの気を引く、というのはどうかな?
 割合と最後らしくなるだろう。

371 名前:月の姫:2007/11/25(日) 01:34:35
 撃っちゃった! 撃っちゃいました!

372 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 01:38:04
よし。
完ッ!

373 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 01:40:21
……駄目?
ああ、そう。
 
しかし――残念ながら、そろそろ限界では、ある。
次が今日最後のレスになりそうだ。

374 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 01:41:26
>>370

 モールドを失いパンツ一枚になったレイオットはどう戦うのか!

「ヤリを投げるとかナイフを投げるとか」

 いいわね、それ。


 それは置いておいて。

>決着
 
 いや、爆弾を仕掛ける場所って

 リサ・トレヴァー

 なんだわ。

 アタシが正面からスリの要領(ガキの頃は色々あったのよ)でC4つけて、後ろからショットガンでまた吹っ飛ばして、
 そのスキに階段へ飛び込み様に点火。ドッカァーンと。

 フィオは邪魔になるから先に階段へ退去。

「ひどっ」

 と、そう考えてる。

 キメゼリフは

「GAME OVER」

 で。

375 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/25(日) 01:42:38
>>368 ゲイナー殿
お褒めに預かり感謝の極み―――(何
了解致しました。
しかし…そのまま決着、というのも芸もないのではと。
よって結果自体は引き分けとしまして、以下の案は如何でしょう。
 
此方はゲイナー殿の切り札にて―――抵抗しますが―――致命傷を負います。
そのまま次元の孔(紹介の動画での、倒された死神が飲み込まれるあれ)に
飲み込まれようとするところで二段変身→貴方様を道連れに<混沌>の彼方へ
……というのは。 
 
私の最期で締めとするもよし。
後を見計らってゲイナー殿のレス(道連れ描写〜エピローグ)を入れるもよし。
…難点は私がまた長くなりそうな事ですが、それはまあ宜しい。
 

376 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/25(日) 01:48:03
>ゼアド

 ではそれでいこう。1時間以内には何とかレスを返す。
 そちらのレスおよびエピローグは明日でも構わないので、先に休んでくれて
もけっこうだ。
 
 良い決着の付き方を思いついてくれてよかった。
 双でなければ少々アレなことになったぞ。
 なぜなら余の敗北条件はアーマーパージだ。それ以外では死なぬ。ガチで。

377 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 01:48:54
>>374

 最後の砦(パンツ)が解けたときやつはゲームオーバーだな。
 パンツもローリングもやってはいけないという呪いが下る。
 できることといえば誰かに負けたといわせること。それほどのものかは判らないが。

>決着

 なるほど。
 ではそれでリサ・トレヴァーを爆破ということで決着と。

 ―――流石にいくらボロになっていたとしても一つだけで倒壊ということはないか。

378 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 01:50:10
(結局一時間かかりましたの図)

という訳で、此方から討って掛かる算段ですわ。

379 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 01:50:46
>>378はヴィルマ・ファキーリ様へ。

380 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 01:52:25
……すまん、ちょっと長考に入る。
まさに求めてたものだが、上手い返しがすぐには出てこない。
 
ついでに言うと、本気で俺が限界っぽい……
朝までには返しておくので、続きは明日でも良いか……?

381 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/25(日) 01:53:42
主催よりアナウンスさせていただきます。
明日以降に持ち越しの方は総本部スレに申請をお願いします。
リストをそれに応じて更新しますので更新


382 名前:月の姫:2007/11/25(日) 01:54:17
>>380
 了解です。では明日も23時に、ということで。はい。

383 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/25(日) 01:54:22
リアルリアリティな誤字、失礼しました。

384 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 01:54:48
>>378-379 エイプリル
オーライ、オーライ。
では、ジャニアリー相手に襲いかかるとしようか。
 
よくよく考えてみると私――まだ無疵ね。
う、ううむ。これは不味い。

385 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 01:55:53
>>382
すまん、助かる。
すれじゃ――また、明日。

386 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 02:00:02
>>女王ヒル

 フィオとリサ・トレヴァーを引き離して、タイマン状態へ。

>―――流石にいくらボロになっていたとしても一つだけで倒壊ということはないか。

 じゃこうしよう。
 正規軍の開発部が作ったびっくりドッキリ新型爆薬。
 お手軽携帯サイズのC4だけど威力は従来を遥かに上回る高性能。

「わお。これなら誰でも簡単に建物を爆破できますね!」

 どうだ。

387 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 02:02:48
>>386

 素晴らしい。買いだ。

 では爆破後威力が強すぎて「やっちゃったZE☆」といいながら
 急いで脱出してくれたまえ。

 では最後の攻撃とかかろうか。

388 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 02:15:20
>エイプリル
書いて来た。
ジャニアリーへ飛び蹴りだ。上手く狙わないとジュライに当る、という訳。
ま、私はぼちぼち血塗れになるつもりだ。

389 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 02:17:49
>エリ

書いてきた。
ジャンプによって威力増大。間違いなく即死攻撃だ。

390 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 02:20:32
>>女王ヒル

 了解。
 なぁに。アタシら普段は即死攻撃相手がデフォルトだし。
 当たらなければどうということはない、さ。

391 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/25(日) 02:20:36
>>376 ゲイナー殿。
 
気に入っていただけたようで何より。
では……失礼ながら私はお先に失礼を…流石に魔力を使いすぎたようです。
恐縮ですが>>381での申請、差し支えなければ何卒お願いしたく……。

392 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 02:34:25
>>388 ヴィルマ・ファキーリ
成程、了解いたしました。
足刀蹴りということですけれど、これは体の向きが正面に向かって縦に、ということで
よろしいのかしら?

393 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/25(日) 02:34:39
>>391
 うむ、わかった。

 余のレスはアレで終わりとする。
 まとめはそなたの明日のれすをまっておこなうこととしよう。

 そなたとの闘争実にたのしめた。恐るべきてきであったことよ。
 機会があればまたいずれ戦おうぞ。

394 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 02:38:50
>>392 エイプリル
ああ、その通りだ。
判り難くて済まないな。

395 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 02:41:04
>>女王ヒル

 爆破した。

 そっちの返し→アタシたちラストエスケープ

 といこうか。

396 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 02:42:09
>>395

 確認。では爆死させてこよう。

397 名前:女王ヒル(美青年) ◆Lisayc.tVc :2007/11/25(日) 03:13:52
>>397

砕け散った。
後は脱出してくれればそれでおしまいだ。

398 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 03:15:25
>>女王ヒル

 確認。さて逃げますか。

「逃げましょう。ではお疲れ様でしたー」

399 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 03:29:58
>>394 ヴィルマ・ファキーリ
3人同時に動かすというのも、実に大変な物ですわね。
カトル・カールの方々が羨ましく思えますわ。
 
ジュライは右下から左上への斬り上げ、ジャニアリーは脚本の都合で出てこなかった
設定を活かして銃器での格闘戦を。
ジューンはまだ到着はしておりませんけれど。

400 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 03:34:47
>>399 エイプリル
確かに、三人動かすのは手間だろう。
ほう、こう来たか……。面白いな。
 
そういえば時間だが、そちらは大丈夫か?
今夜中に幕、というのは些か難しそうだが。
 

401 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 03:40:38
>>400 ヴィルマ・ファキーリ
そうですわね。明日は……もう今日になってしまいますけれど、
夜の8時前後まで予定がございますの。
それ以降でしたら都合が付きますわ。
 
今夜中に幕引きとはいかないかも知れませんけれど、私の方では
明け方近くまでなら。

402 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 03:42:07
ああ、無論、そちらのご都合に合わせていただいて一向にかまいませんわ。

403 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 03:44:56
>>401 エイプリル
成る程。
では済まないが、長考に入りたいのだが、構わないだろうか。
了承して頂けるのなら、今晩の午後八時までには返しておけると思う。
で、八時以降に再開と。
 
勝手を言って申し訳ないが、如何かな?

404 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 03:51:03
>>403
それについては、こちらに否やはございませんわ。
午後8時以降にですわね、了解いたしました。

405 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 03:53:21
>>404 エイプリル
有り難う。では、その時刻に。
今夜もお疲れ様。
 
ああ、持ち越しの報告は私が提出しておこう。

406 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 03:57:37
>>405
お手間をおかけいたしますが、よろしくお願いいたしますわ。
では申し訳ございませんが、ひとまずはこれで。

407 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 08:17:07
……うーむ。
今朝改めて見てみたら、これは。
 
ちょっとまずい、と言うか打つ手がない、と言うか。
これから出なくちゃならんので、帰ってきてから改めて。

408 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/25(日) 13:43:47

>ゼアド
 現時点までのレス版まとめを上げてく。
 まとめは余が貼ろうと思っているが、日付が変更しても出来ていなかった場
合はそなたに頼みたい。
 また出かけねばならぬのだが、場合によっては少々遅くなりそうなのでな。
 もしそうなった場合は悪いが頼むぞ。

死神デスゼアド vs <呪われし公子ゲイナー>

開始時刻23日22時
終了時刻  日  時

戦場:C地区 腐海神殿(森化したイノヴェルチ研究所)地下

森祭状況/ゲイナー導入(1)
>>42>>43>>44>>45>>46>>47>>48>>49>>50>>51

ゲイナー導入(2)
>>64>>65>>66
ゼアド導入
>>67>>68

>>80
>>90>>91>>92
>>109>>110
>>118>>119>>122
>>131>>132
>>165>>171

>>180>>181>>183>>184
>>202>>203>>205    
>>209>>210
>>218>>219>>220>>221>>222  
>>231>>232>>233>>234


深い、深い森の中。死振りの剣が残される

七色の魔剣、銀の聖剣、吸血鬼の魔剣、そして黒い黒い滅びの剣

七色の魔剣がぼやけて消える。主を追ってぼやけて消える。

腐海、深い森の中。惨振りの剣が残される

深い、深い、腐海の森。後には誰も残らない。


409 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/25(日) 16:38:10

エリ・カサモトvsジャンヌ・ラ・ピュセル
『ポワティエ平野で朝食を』

導入


 パーティは続く。
 パーティは続く。


 xxxxxxx au pays des meveilles.

 それが、アリスが与えた遊園地の名。長すぎるので「フォレストランド」と
呼ぶよう乙女に言いつけた。
 腐海に沈む前、このテーマパークがどんな幻想〈メルヘン〉に支配され、ど
んな名前で呼ばれていたのか。アリスは知らない。どうでも良かった。
 森に沈んだ遊園地に、かつての面影はない。樹がアトラクションというアト
ラクションに規制して、緑樹を彩る。観覧車は回転する世界樹に。ジェットコ
ースターは枝葉のレールを走る果実となった。
 今や、この遊園地はアリスのものなのだ。

 入場ゲート脇という一等地に展開するバンケットホールで、アリスと乙女は
食事中。園内のアトラクションを制覇するためには体力が必要で、体力をつけ
るためには食事が必要だったから。
 ドードー鳥のパティシエが料理長を務めるバンケットホールで、シャム猫の
ギャルソンがオーダーを運ぶ。
 テーブルの上にはメルヘンスウィーツが所狭しと並べられて、アリスは満足
顔。ザッハトルテにドボシュ・トルテ。プリンアラモードにメレンゲ・マフィ
ン。イタリアン・ジェラードも忘れずに。
 中央にはフルーツの盛り合わせ。眺めるだけで胸焼けしそう。
 乙女は目を剥いて驚くばかり。オスマンのスルタンだって、これほどの贅沢
は叶うまい。

「さ、食べましょう」

 アリスは『糖蜜井戸のチェリータルト』をまず選んだ。

「フランスは思った以上に裕福なのね……」

 おずおずと乙女は『ハートの女王さまのストロベリーサンデー』を引き寄せ
る。氷菓子なんて乙女にとって主と同じぐらい遠い存在だったのに。
 だが、嫌ではない。むしろ大好物だった。それはあの魔法の砂糖で学習して
いる。そしてこのストロベリーサンデーは、更なる光の世界へと乙女を導いて
くれた。「……甘いわ」

「あなたに限らず、私に限らず。少女なら誰でも甘いものが大好き。甘いもの
以外なぁーんにも食べたくない。きっと私の血はミルクセーキで出来ているん
だわ。―――でも、私は少女なのに時々肉食」

 アリスはくすくすと笑う。よく分からないが、彼女が楽しそうなのは乙女も
嬉しかったので微笑で応えておく。

「特別メニューでーす!」
 料理長自らテーブルに参上。アリスへの敬意を忘れない。
「あら、何かしら。楽しみだわ」
「お客さまのために腕を振るいました。『暗黒聖女のガトー・ショコラ 奈落
風味』です。ビターでデカダンスな死人の味わいどうぞ」
「……死刑」
 アリスが人差し指で首をかっ切る動作をすると、どこからともなくトランプ
の衛兵が現れて、料理長を連れて行ってしまった。

410 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/25(日) 16:38:33






「所詮はドードーね。センスがあまりに足りてないわ。次からはシンリンオオ
カミを料理長にしましょう。―――ねえ、それよりジャンヌ。新しいゲームを
しない? 私、とっても素晴らしいのを思いついたの」

 アリスが乙女の食べているデザートを指差して、「あら、その○○も美味し
そうね。私も食べていい?」と尋ねる。ここで乙女が「どうぞ」とパフェグラ
スを渡してしまったら彼女の負け。スタートからやり直し。
 正解は「どうぞ」と言って、スプーンにすくってあげること。「あーん」と
アリスの口まで運んだらゴール。次はアリスのターンで、「こっちの○○も美
味しいわよ。食べる?」と―――

「……アリス」
 乙女の険しい声で、彼女のルール説明は中断された。
「あれを見て」
 乙女の視線の先、ウィンドウの向こうに二つの人影。フォレストランド唯一
の出入り口、正面ゲートに二人の女が見えた。
「あれは……」
 苛立たしげにアリスは呻く。
「敵よ。間違いなく。私の邪魔をして……許せないわ」
 乙女は慎重に頷く。
「人間のようだけど……訓練された兵士ね。私とともにブルゴーニュと戦っ
た仲間たちの中にも、あのような狼がいた」

 そこでアリスは絶妙の配役を思いつく。

「ジャンヌ、彼女たちが手に持っている武器……なんだか分かる?」
 火を噴く鉄の槍。先に乙女が召喚した悪魔もあの武器で武装していた。乙女
の知るフランスには無かった、恐るべき武器だ。詳細は分からない。
 アリスの悪戯っぽい笑み。
「―――あれはロングボウよ」

 ロングボウだって?! 乙女は青ざめる。あのウェールズ人の武器か。クレ
シーやアジャンクールでフランス軍を皆殺しにした、悪魔の豪雨。
 突撃こそ騎士の誉れと知るフランス騎士にとって長弓は天敵だ。乙女はぎり
ぎりと歯噛みする。ロングボウをあんなに誇らしげに構えているとは。彼女に
は一人だけ思い当たる人物がいた。

「エドワード・オブ・ウッドストック……!」
「大正解!」
 アリスの歓声も怒れる乙女の耳には届かない。

 ブラックプリンス。エドワード黒太子。百年戦争前期におけるイングランド
の勝利を決定的にした名将。フランス軍を完膚無きまでに打ち負かした悪魔。
 善良王ジャン二世は彼に敗れて虜囚となった。百年戦争でのフランスの英雄
が乙女ならば、英国側の英雄は黒太子に違いない。

「落ち着きなさい、ジャンヌ」
 アリスは得意そうに言う。
「いくらあなたでも、あのブラックプリンス相手に一人で挑むのは危険よ」
 だから、軍を用意しなさい。アリスの言葉に乙女は目を瞠った。
「救世軍を派兵するの? ……確かに、その力は思い出したけれど」
 通常の悪魔召喚とは違う。乙女ほど地獄に接近している召喚士でも、術の完
成には時間を要した。その間に黒太子に逃げられては元も子もない。

「大丈夫。私が時間を稼ぐわ」
 彼女は乙女を驚かせてばかりだ。
「―――だから、あなたはあなたの務めを果たしなさい」




【現在地:F地区 テーマパーク『フォレスト・ランド』】
 

411 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 16:39:23


エリ・カサモトvsジャンヌ・ラ・ピュセル
『ポワティエ平野で朝食を』

>>409>>410


 パーティは続く。
 パーティは続く。

 息は荒く。肩も揺らして。気が滅入るけど、髪の毛もばさばさに。
 スカートは引き裂いた方が効果的かしら? ……いいえ、それはやり過ぎ。
お洋服がかわいそうだわ。お化粧も絶対に落とさない。
 大丈夫。私はかわいいもの。
 どこからどう見ても、庇護されるべき女の子。

  ―――さあアリス、お話を始めましょう。

 かっぽかっぽとロッキン鳴らして二人に近付く。廃墟となった遊園地で、
息を乱して走り寄る少女が一人。「助けて!」と悲鳴つき。
 ふりふりのゴスロリ姿はちょっと奇抜が過ぎるかもしれないけど、ここ
は遊園地だもの。きっと上手くカモフラージュできている。

 金髪のほうの女性に縋り付く。
「助けて!」
 二度目の懇願。
「追われているの!」
 そうして指差した先には、襤褸のシーツを頭から被ったかのような汚ら
しい亡者が四匹。腐肉の変わりに劣化した闇を零しながら、よたよたと近
付いてくる。ああ、と絶望の悲鳴。
「ママもパパもあいつに! あいつに……!」 
 これはちょっと重すぎかしら? 



【現在地:F地区 テーマパーク『フォレスト・ランド』】

412 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 16:43:01


>エリさん

お待たせさま! こうしてアリスの導入は整いました。
戦闘場所は遊園地よ。
誰も使ってないみたいだから、私たちが独占しちゃいましょう。
ヤンさんの戦い、先日のリサさんとの戦いに次いで、
「また」で悪いのだけれど―――
今夜も二対多数、よ。
悪夢のように雑魚が押し寄せて押し寄せて押し寄せるわ。
でも安心して。
絶対に退屈はさせないから。

今回は私も参加。
あなた達と一緒に行動するわ。
ちゃんと助けなきゃ駄目よ?
時にあなた達の導き手となったり、
時にあなた達の足を引っ張ったり―――
それが私の仕事。
でも、基本的にはあなた達に従うわ。

413 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 17:24:58
>黒アリス

 遊園地、と来たかぁ。

「ファンタジーとメルヘンの世界がリアルに具現化しましたね」

 それもダークな方がね。

「ステキですね」

 ステキ過ぎて涙が出るわ。
 
 少数対多数はある意味祭りの華みたいなものだから気にしてないよ。
 むしろ上等。

 それじゃ、エスコートと行きますか。

「ちゃあんと着いてくるんですよ」

 さてアタシらの返しなんだけど、それは本スレに直書きでいいのかな?

414 名前:シオン・エルトナム・アトラシア:2007/11/25(日) 17:25:45
主催よりアナウンスさせていただきます。
エリ・カサモト&フィオ・ジェルミvsリサ・トレヴァーは闘争終了でしょうか?
でしたら、レス番纏めをお願いします。
下記のものを使っても構いません。

レス番纏めは閲覧者の為のものですが、
闘争とは当事者の他に閲覧者がいて成り立っている事を覚えていてください。

家に帰るまでが遠足といいますが、レス番纏めを行うまでが闘争です。


エリ・カサモト&フィオ・ジェルミvsリサ・トレヴァー

エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ導入
>>75
リサ・トレヴァー導入
>>69>>76

>>86
>>93
>>98
>>106
>>113
>>117
>>123
>>127
>>133
>>136
>>141
>>175
>>182
>>194
>>200
>>206
>>212
>>217
>>226
>>229
>>235
>>236
>>239

【闘争舞台:F地区 病院】

415 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 17:26:16
ようこそフォレストランドへ!
レスはもちろん本スレで構わないわ。
私も導入はもう貼っちゃうから、あとは本スレで殺し合いましょう。

416 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 17:33:19
>>414
 っと、アイアイサー。
 すまなかったね。
 折角だから使わせてもらうよ。

>>415
 こっちも了解。
 
「しばらくお待ちください」 

417 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 17:41:31
ヴィルマ・ファキーリvsマルチアーノ12姉妹
>>238
 
 ブーツの底に重い衝撃が走り、コートの裾が大きくはためいた。
 小銃を鈍器に見立てた打撃は、何とか蹴りで相殺。その運動力へ乗る形で、私は回転しな
がら背後へ跳び帰る。
 そちらから発せられる攻撃を感知し、冷たい汗が背を伝った。
 
 霹靂に等しい速度で飛来するダガーと、孤月となってたばしる刀。片方は完全に避けられる
が、その場合、もう片方は確実に食らってしまう。
 ならば、如何に攻略する。
 
 簡単だ。
 どちらも食らえばいい。――ただし、相手の意にまで沿う必要はない。
 
 
 朱色の霧が奔騰した。
 ヘモグロビン臭が鼻腔をくすぐり、私は奥歯を噛んで呻きを呑む。
 鋭い熱さが、私の背中に斜線を引いているのを感じる。定規を使ったかのように真っ直ぐだ
った。見事な一刀だ。
 熱は別の場所でも点っている。左の一の腕に刺さったダガーだ。
 自ら当たりに行く事で命中箇所ずらし、致命傷は避け得た。浅手とはいえないが。
 
 蔦だらけの床に倒れこむ寸前、左手をつく。腕のバネのみで再び跳んだ。
 三点からなる包囲を崩さねば勝機はない。何処に切り込むか。
 思考と決断は同時だった。襲来する男装の美少女を足止めせんと、宙を走る私は立て続け
の剣刺を彼女へ突き入れていた。
 
 
【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)】
 

418 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 17:41:55
>エイプリル
一応、こちらに貼っておく。
ダガーと刀、両方食らいつつ、ジューンに連続突きだ。
状況次第では、次レスで必殺技が出るかもしれない。そちらは勿論、どんどん攻めてくれて
構わない。
 
問題なければ本スレへ上げるわ。
では八時頃、また。

419 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 18:09:48
>>黒アリス

 化物見てからショットガン四連射余裕でした。

「静かに怒ったエリちゃんがショットガンで攻撃です。チェーンコンボで四連射です。
 二体に一発ぐらいでまとめて一掃出来たはずなのに一体一発ですよ。怖いですね」

420 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 18:12:40
>エリ

確認したわ。……あなたって優しいのねぇ。
今日まで生き延びることができたのは、そのお陰ね。
優しくなれない人間は、すぐに死んじゃうから。

じゃあ、今度は私が書いてくるわ。
ちょっと時間がかかるかも?
まぁまだ六時だもの。許して頂戴。

421 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 18:56:28

待たせてごめんなさい!

>エリさん

さあ、一万三千の亡者が相手をするわ!

……まぁ言いたいことは分かるから。
ちょっと話を聞いて頂戴。
まず、彼らに戦闘能力は殆どないわ。
グール以下ね。動きも鈍くて力もないの。
数だけが頼りね。
でも、捉えられたら闇に取り込まれちゃうから、それだけは注意して。
銃で撃てばもちろん死ぬわ。闇に還るの。

―――正面から当たったら、絶対に勝てないわよね。
でも、大将を殺せば十字軍は消滅するわ。
どうやってジャンヌを殺すか。
それがこの闘争のテーマ!

私もできるだけ協力するわ。

422 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 19:03:24
>>黒アリス

 よし真っ向から殲滅しよう。

「弾が足りませんよう」

 だったら近接格闘ね。
 四方から来る相手を同時に倒せれば負けないって地上最強の生物が言ってたわ。

「倒しきる前に体力切れですってば。それに要救助対象もいます」

 ……これは未だかつてない大ピンチでは。

「掛け値なしですよう」

 さてどうしようか。

「まず頭を倒せばいいって事を知るところからスタートです」

423 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 19:04:24
一緒に行動する私が色々とヒントを送るから。
そんなに悲観しては駄目よ。
ゲームにもバランス調整が必要だもの。

424 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 19:51:58
>>黒アリス

 流石に真正面を抜けて逃げるようなマネは無理なので手薄そうなところに吶喊。

「剣虎いませんもんね、こっち」

 鋼鉄の蛞蝓が欲しいな。

 ついでにジャンヌを発見してターゲットマーカーセット可能状態へ一歩前進。
 この後は振り切ってどこかの建物に逃げ込んで、相談タイムと行きたいわね。

「そして攻城戦に移行されるんですね」

 いらんこと言うのやめれ。

425 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 19:55:04
確認したわ。
ターゲットマーカー……ふぅん、それは便利ね。
確かに、それなら乙女を見失わないわ。

じゃあ、私も帰してくるわ。
今度はすぐに返すわね!

426 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 20:00:23
 ああ、実際にそんな機能があるわけじゃなくて、比喩よ。

「『あれ? あいつだけ他のと違うからなんだか怪しいぞ』ってことですね」

427 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 20:02:01
あ、そうだったの。
早とちりね。
まぁ彼女は目立つから、目視でも十分見分けられるわ。

428 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 20:02:40
さて、そろそろ待機の時間だな。

429 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 20:13:19
>>417>>418
確認いたしましたわ。
では、こちらでお願いいたします。

430 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 20:14:01
>エリさん
書いたわ! お待たせ。
そのまんまの内容ね。
次から攻撃にも趣向を凝らそうと思うわ。
雑魚ばかりでもうんざりでしょうし。

431 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 20:17:15
>黒アリス

 驚きの速さね。
 しかし、これは……

「ヘラクレス伝説のヒドラみたいですね」

 なら焼くか。

432 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 20:18:55
>>429 エイプリル
了解。貼ってきた。
では今夜もよろしく頼む。

433 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 20:20:19
>>432 ヴィルマ・ファキーリ
では、よろしくお願いいたします。
少々お待ち下さい。

434 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 20:35:26
>黒アリス

 ちょっと確認。
 包囲突破しちゃってOK?

435 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 20:36:46
もちろんよ。
基本的に、亡者どもは紙の壁だと思って頂戴。
あなた達が行きたいところに行けるわ。
もちろん、火線で蹴散らしながら。

436 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 20:55:58
>黒アリス

 さて今度はこっちが時間食っちゃったわね。

「包囲突破してどこかの建物に逃げ込みました」

 お化け屋敷だのミラーハウスだのじゃないといいわね。
 この後二階へ上がって外の様子を見ようと考え中。
 それからそっちの後半の独り言はフィオがしっかり聞いてるから。
 一応、念のため。

437 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 20:57:48
>エリ
確認したわ。
……そうねぇ、どんな建物がいいかしら。
ホラーハウスはちょっと陳腐よね。
二階もあるってことは、ただのレストランが無難かしら。
そうましょう。そうするわ。

じゃあ、今度も最速!

438 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 21:18:00
>エリちゃん

まぁまぁのスピードね。
そういうことだから返したわ。
乙女の勇将ラ・イールの登場よ。
でも後がつかえていることだし、雑魚には変わりないわ。
さっさと二階へ行きましょう。

馬鹿みたいな巨体をすり抜けて二階へ昇るもよし。
私のヒントに従って、攻撃するもよし、よ。
〈飢餓同盟〉は光が嫌いなの。
そしてここは写真館―――強烈なストロボがありそうね。

439 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 21:21:19
>黒アリス

 圧倒的な速度差があるような気がする。

「ありますねえ」

 さておき。
 折角だからフラッシュと行きますか。

440 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 21:22:38
あ、それと補足だけれど。
ジャンヌは遊園地の真ん中で愛を叫んでいるから、
私たちまで声は届かないわ。
だから無視して頂戴。

441 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 21:23:34
>>ヴィルマ・ファキーリ
ジューンは一歩退いて身構え、ジュライがその上から斬りかかっている、と
お考え下さい。
銃弾に関しては当たらなかったものとしていただいても、当たったとしていただいても
構いません。

442 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 21:28:40
>>441 エイプリル
了解した。折角なので弾は食らおう。
こちらが攻撃を仕掛けるのはジュライではなく、ジューンでも良いかな?
 
 
そういえば時間について。
まことに済まないが、今夜はそう遅くまで時間が取れそうにない。
概ね午前一時ごろがこちらのリミットとなるわ。
明日以降、平日ならよくて一日に一、二レスずつの進行、という感じになってしまうだろう。
 
もっとも今回は開催期間が長めに取ってあるのだから、無理に急いて今夜で終わらせなくて
もいいと思うが。
 

443 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 21:47:49
>>442 ヴィルマ・ファキーリ
失礼、少々目を離しておりました。
攻撃相手はどちらでも構いませんわ。
 
そうですわね、明日は平日と言うこともありますし、あまりお時間が取れないというのは
私共も同じこと。
もうそろそろ終焉に向かいつつあるとはいえ、無理に終わらせずとも宜しゅうございましょう。

444 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 21:49:49
>>443 エイプリル
了解した。ではジューンへ。
 
うむ、ではそういった流れでお願いしようか。
 

445 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 21:57:01
>黒アリ

 40分、と。

「圧倒的じゃありませんか、私達は」

 くそう。

 で、フラッシュ攻撃敢行。

「感光しやがれ、です」

446 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 22:03:17
>エリさん

確認したわ。素晴らしい連携ね。
……ところで、この次の展開の提案。
乙女を殺せば軍勢は消えるってクリア条件を知るために、
とりあえず乙女を傷つけてみない?
二階のベランダなり窓から、ジャンヌを狙撃。
ぎりぎりでジャンヌは避けるけど、負傷。
負傷したら、なぜか写真館に押し寄せた軍勢が消えちゃった!
みたいなのはどう?

447 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 22:06:47
>>黒アリス

 採用。

「考えていた案として狙撃で仕留めるっていうのがあったんですよ」

 ロングボウと思って仕掛けてきた乙女を、近代火器が射殺するって図式は皮肉めいていて面白いと思ってね。

448 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 22:07:31
じゃあ、その線でいきましょう。

449 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 22:08:52
>エイプリル
お待たせした。
何だか長くなってしまったが、四つ身分身技。
といっても高速移動ではなく、超高等的なフェイントがジュライ、ジャニアリーにも襲いかかりつつ、
本命はジューンへの崩拳という。
……アンドロイドに殺気のフェイント分身が見えるのかと、そういう疑問はあるけれども。
 
はっはっは。
ま、まあ好きに捌いてくれ。済まないが。

450 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 22:22:09
>>449 ヴィルマ・ファキーリ
成程、これは少々厄介ですわね。

451 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 22:24:41
と、途中で失礼。
 
この残像は、攻撃などで消えてしまう物、と考えても宜しいのですわよね?

452 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 22:27:45
>>450>>451 エイプリル
ああ、全く幻像、幻覚の類と認識してもらって構わない。
……手数をかける。

453 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 22:32:11
>エリさん

お待たせさま。二階へと先導してみたわ。
狙撃銃は、森の七百不思議の一つ。
どうしてこんな都合がいいものがあるのかしら?
あまりにも不思議よね。
でも、不思議なのが森なのよ。

別に罠とかは仕掛けていないけど、
あまりにも怪しすぎるから、使う使わないわ自由よ。
狙撃銃を飾ることで「狙撃」って
アクションを示唆するのが狙いだから。



454 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 22:38:16
予定より早かったが、待機……
ちょっといくつか聞きたいことがある。

455 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 22:38:54
>黒アリス

 不思議ね。

「不思議ですね」

 でもメタスラだって不思議だし?

「言うな聞くなってヤツですね」

 それじゃ狙撃といきましょうか。

「初弾は外れるんですよね」

456 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 22:39:35
必殺の気合いで撃ってもらって構わないわ。
乙女のほうで勝手に避けるから。

457 名前:月の姫:2007/11/25(日) 22:46:27
>>454 到着です。そして、はい、なんでしょう?

458 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 22:53:34
>>457
細かいようだが、現状を確認したい。
一応俺はビルの残骸の瓦礫に完全に埋もれてたわけだが、それはすでに無いものと
思って良いのか?
レスからそういう風に読み取れるんだが。

459 名前:日守秋星:2007/11/25(日) 22:58:18
フランス北西部、ルーアン市。
人口は約11万人、古都と呼ぶに差し支えない千年程度の歴史を持ち、
その昔有名なフランスの英雄、ジャンヌ・ダルクが異端審問によって火刑に
処せられた、曰く付きの街―――
 
「そう、火に焼かれし英雄の魂が眠る場所だ。
まさにこのオレ―――灼熱のフォウマルハウトにこそ相応しい街じゃああーりませんか!
素晴らしい(ブラーヴォ)! なんつってフランス語も飛び出しますよ!?」
 
日守秋星は、其処に居た。
ルーアン近郊の某市、近頃急激に発展を遂げた新市街の真ん中。
彼のトレードマークである漆黒のコート、顔面上部を覆う鏡面のサングラス、
そして背中に負った得物入りのスポーツバック。
その背格好は、未だ発展途上の混沌とした市街の雰囲気に、よく似合っていた。
 
男は、本来其処に居てはならない存在。
居るはずのない存在。
十年以上も前に存在が確認されて以来、徹底的に管理され、隔離され、閉鎖され、
隠匿されてきた、人であり人で無い、人から産まれたモノ。
世界はおろか、日本のごく限られた地域にしか現在は居ず、
またその檻から這出る事を許されないはずの―――
 
悪魔憑き、と呼ばれるモノ。
その中でも、最悪の魔人と謳われる、害悪そのものの具現。
 
 
彼が如何にして、厳重に検問によって隔離されているはずの日本国C県から脱出を果たしたのか。
その経緯は闇から闇に葬られ、全く定かではない。
ただ一つ残っているのは、成田空港からパリ行きの航空機に乗り込んだ一人の男の出国記録。
確実に偽造であると思われるパスポートの名前欄に書かれていた、彼を知る人が見ればあまりの巫戯け具合に
呆れてものも言えなくなる偽名。
サンガード・フォーマルハウト。
それだけを残し、男はあっさりと解き放たれた。
まるで最初から、彼を縛る鎖など、無かったかのように。

460 名前:日守秋星:2007/11/25(日) 22:58:31
「―――なんつって、格好付けてみたところで。
実のところルーアン市街は小奇麗過ぎてオレすげく浮いちゃうから、逃げてきたわけなんですけどね?」
 
誰に向かって言っているのか知らないが、秋星はそんな独り言を呟く。
目的地をルーアンに定めたのも思い付きなら、この新市街まで足を伸ばしたのも思い付き。
元来、日守秋星という男の脳内に計画性などと言う言葉は存在していない。
それでも強いて、彼がこの場所に辿り着いた理由を挙げるとするなら―――
 
何か、、が、引っかかったから、ということになる。
何の根拠も確信も無い、単なる勘と言い換えて何ら支障のない第六感。
しかし幾人もの人間の血を啜り、自ずから死地に飛び込む事で己を主張し続けてきた彼の男が
此処に導かれた其の理由を、唯の偶然と片付けるには―――少々、重すぎる。
 
なれば、今より数刻後、この街に起こる事態―――それによって引き起こされる狂乱に、
彼が大きく関わっていくこともまた、偶然と呼ぶわけにはいかないだろう。
そして―――
 
市街中心部に居を構える、燦月製薬の研究施設。
あらゆる不道徳の申し子とも言うべき狂気の企業のラボ内に。
密かにC県より持ち出された、悪魔憑きの元凶―――A(アゴニスト)異常症の病原体。
その検体が保存・培養されていたことも。
 
ジル・ド・レイ現界実験の失敗が、決して引き起こしてはならなかった最悪の生物災害(バイオハザード)の
引鉄となったことも。
十年の時と、巨大なるユーラシア大陸を越え、再び新たな、、、“悪魔憑き”がフランスの地に発生したことも。
 
全ては、見えない神(プレイヤー)に操られているかの如く。
運命と呼ぶには余りに悪意的。
必然と呼ぶには余りに作為的。
名状し難い「それ」は、静かに世界(セカイ)を塗り替える。
 
 
「まあ、折角異国の地まで来たんだ。ここらで何か素敵なイベントの一つでも起こってくれれば、
退屈しないで済むんだけどね。もうこっちのチンピラぶっ殺すのにも飽きちゃっ―――――たあああああ!?」
 
2007年11月、21時32分。
巨大地震とそれによって生じた建物の倒壊。振ってきたコンクリートの瓦礫に日守秋星が押し潰されると同時―――
 
地獄(もり)が、開けた。

461 名前:月の姫:2007/11/25(日) 23:00:00
>>458
 レイオットさんの都合がいいようにいいんじゃないでしょうか。
埋もれてなかったとしたら、たぶんわたしが一生懸命掘ったんでしょう。
「まぁ、なんて仲のいい兄妹かしら」と並べてはしゃぐために。
埋もれてたとしたら、ちょっとせっかちなわたしです。

462 名前:日守秋星:2007/11/25(日) 23:02:01
つうわけで、向こうからコピペ。
修正するとか言って結局そのまんまにしちまったけど、まー今からでも直すことはできなくもない。
で、この導入で外せない重要事項はただ一つで、
 
「このフランスでも悪魔憑きが発生する土台はある」
 
っていうこれだけの話です。
あと、オレとかめっちゃ押し潰されたりしてるけど無傷でニョッキリ出てくる予定。
 
後は、そちらについてかな。
 
・ウチの原典は確認してくれたか?
・導入案は?
 
あたりについて情報をプリーズ。
それに合わせて導入を変えたりとかするかもしれません。

463 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 23:08:37
>461
んー。





なるほど、了解。

となると、悪いが俺にはもう手がないな。
これで終い――っつーことになっちまうが、大丈夫か?

464 名前:月の姫:2007/11/25(日) 23:13:32
>>463
「終い」というと、兄妹仲良く天国逝きですか?
え〜と、それはまぁ、こちらは強引にでも纏めますけど。

465 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 23:18:56
>>464
うむ、すまん。
今日一日考えたが、あの状況をひっくり返す手はどうしても浮かばんかったんだよ。
手順、ミスったかな――――
 
まあ、そういうわけで、書いてくる。

466 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/25(日) 23:20:10
>>462
確認したよ。
その狂乱騒ぎの中、私と接近遭遇、ってところかな。

今考えてるのは、日本で人殺しちゃったので逃げてきた、
いわゆる「高飛び」ってやつだね、それでここに来ました、って展開。
そんな中、この大災害が発生。
さまよう私とあなたが、その「アクマツキ」で、あたかも磁石の二極のように吸い寄せられ――かな?

原典については――ごめん、まだ一巻読み返したところで終わっちゃったんだ。
手元にはあるんだけどね…。

467 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/25(日) 23:22:45
>黒いアリス

 およそ一時間……。

「掛かりすぎです。ごめんなさい」

 すまないね。

 そして狙撃。自前で。

468 名前:日守秋星:2007/11/25(日) 23:24:37
>>466
ウィウィ。
それで問題はなさそうですね。
んー…じゃあこのまま行きますかい?
その後でそっちの導入を貼り付ける形にするか、それともそっちの導入完成まで待つべきか。
とりあえず出揃ってから貼っても遅くはなさそうですがね。

469 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/25(日) 23:27:16
>エリさん

確認したわ。時間は気にしないで。
状況は動き始めている。
終わりへと目指しているわ。
終了予定時刻は二時にしましょう。

470 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/25(日) 23:27:44
>>468
んー、こっちの落とすまで待っててもらっていいかな?
その方が出足揃えられるだろうし。
その後は、また日森さんのターン、ってことで。

471 名前:Reiot Steighnberg ◆LOSJACkEtA :2007/11/25(日) 23:38:27
>>464
うーむ。
ともかく、書いた。
なんとも締まらない終わりになったのはこっちの計算ミスか。
三日も付き合わせた割にこんなんじゃ腹も立つだろうが、これが精一杯だ。
 
何はともあれ、感謝する。

472 名前:月の姫:2007/11/25(日) 23:40:47
>>471
 了解です。とりあえず死体確認とかはせずに、服でも探しにいきましょうか。
お疲れ様でした。

473 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/25(日) 23:55:03
(思った以上に時間が掛かり平伏の図)

>>ヴィルマ・ファキーリ
失礼、大変お時間を取らせてしまいました。
とりあえずは、このように。
 
そちらへはジュライが斬りかかりに行っています。
ジャニアリーはそれを銃撃で支援する形で。

474 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/25(日) 23:58:00
>>473 エイプリル
――いや、見事な返しだ。
寧ろ私が頭を下げたい程だよ。
 
了解した。暫し、待つよう。

475 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 00:01:23
>エリさん

……私も時間がかかってしまったわ。
そういうことで、今回は私の出番はなし。
ジャンヌのレスでちょっとだけ描写したけれど、
写真館周辺の亡者は消え失せたわ。
突撃は再開したけど、すぐには行けないから。
自由に行動するなりして頂戴。
私はあなた達についていくから。
勝手に動かして構わないわ。

476 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 00:05:36
>黒アリス

 了解。
 次辺りでケリといきますか。

「もう一発狙撃します。一発でダメならもう一発はお決まりですよね」

477 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 00:06:55
あ、ちょっと待って!
どうせなら、私があなたに魔弾のようなものをあげるわ。
そっちのほうが面白いでしょう?
今からレスを書くから、ちょっとだけ時間を頂戴。

478 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/26(月) 00:08:15
>ゲイナー殿 
 
遅参の極み、このゼアド、真に申し訳なく頭を垂れるのみ――――。
申し訳ございません。
 
という事にて、引き分けのレスと上げさせて頂きました。
日が変わり間もありませんが…念のため、少々こちらにて待たせて頂きます。
それで反応がなければ、不肖ながら私がまとめを貼るという運びとさせていただきたく。
 

479 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 00:11:02
>黒アリス

 っと、了解。

「実はこっちも同じ事やろうとしてました」

『今度のはタダの弾じゃねえぞ』ってね。

480 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/26(月) 00:14:11
>478
手洗いに起きたついでに確認したら凄いことになっていて噴いたぞ。
いまからまとめを貼ってくる。しばし待たれよ。

481 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 00:20:24
今でもはっきり覚えている。
あの時の温もりを。

別れを告げるメール。
それを食い入るように見つめる誠の背中は、明らかに無防備だった。
だから、簡単に刺すことができた。

けれど、テレビのサスペンス番組のように、一回では死ななかった。
彼は醜い芋虫のように倒れ、転げまわりながら、唾液と、血をあたりに撒き散らした。
ああ、こんな醜いものに私は憧れを抱いていたのか。
こんなものに、私のような純粋な存在を汚されたのか。
そして、私だけがその負を全て押し付けられ、彼は偽善者の顔をして別のひとと幸せになろうとしている。

酷い矛盾。
酷い不条理。

こんなものが、許されていいのだろうか。
いや、違う。

「酷いよ……自分だけ、桂さんと幸せになろうだなんて!」

ぐさり。
ぐさりと。
その腹に、包丁を突き立てる。
涙と、血と、唾液と、全てがないまぜになった液体が、私の顔にかかる。
それでも、私はやめようと思わない。

ああ、早く止めなくては。
こんなのはおかしいんだ。
だから、早く終わらせないと……。

「……せ、」

彼の口が、かすかに開く。
最期の言葉くらいは聞くのが、私のせめてもの責任か。
私は耳を近づける。彼がかすかに口を開き、かすれる声で、

「せか、い……」

それを聞いた瞬間、私の中の何かが壊れる音がした。
ただ、何度も、何度でも、刺して、刺して、刺し続けた。
もうそんな声を聞きたくない、ただその一心で――






ピイーッ、とヤカンが鳴った。
条件反射で火を止め、私は後ろを振り向く。
そこにあるのは、ただの結果。
誠の死体と、血。
私が、やった。
私が、殺した。

ようやく回復してきた思考が、告げる。
逃げないといけない。
警察からか、それとも、この事実そのものからか。
自分が、殺人犯になってしまったという事実からか。

ともかく、逃げないといけない。
もうすぐ、ここに桂さんも来るはずだ。
逃げなくては。逃げなくては!

震える足で玄関に向かい、ドアノブに手をかけて、ふと私は――



482 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 00:21:04
「――お姉ちゃん?」

幼い声で、私は現実に引き戻される。
無邪気な瞳が、私を見つめていた。

「あ、ごめんね、ちょっと昔のこと、思い出してただけだから」

やさしく彼女の頭をなで、私は立ち上がる。
そう、あれはもう過去のことだ。
今の私には、関係のないことだ。
もっとも――今のこの状況も、あの時以上に過酷かもしれない。

あの後、私はささやかな旅に出た。
疲れきった私を受け止めてくれる、パリにいる友人を訪ねる旅だ。
そして、その帰りに立ち寄った、この小さな田舎町。
言葉に多少の難はあったが、概ね彼らは友好的だった。
拙い英語での交流。
温もりに満ちた時間。
それは、私の心を溶かすに十分なものだった。


だが。
その小さな世界は、あまりに脆すぎた。


突然侵食する「森」。
それは、建物を壊し、人々の命を奪った。
私が生きているのは、おそらく何かの幸運によるものだろう。

気がつくと、私は瓦礫の街にいた。
私が泊まっていた小さな宿は、跡形もなく崩壊していた。
僅かな手持ち品を持ち出せたのも、これも幸運というものだろう。

かつては賑わっていた繁華街も、多くの建物が崩れ落ちた。
そして、それよりさらに多い人々が逃げ出していった。
どこに逃げたのか。そもそも、逃げられたのか。
それさえ私の乏しい英語力では分からない。

ただ、一つ分かっていることは。
それでも、ここの人々の暖かさは、なんら変わらないということだ。
いや、むしろ前よりも一層優しくしてくれたと言っていい。

遠い日本から異国の友人を訪ねてきて、その帰りに不運にも災害に巻き込まれてしまった少女。
言葉もロクに通じない異国で、ただ一人、孤独に震える少女。
そんな私に対する、周囲の人々の目は、あまりにあたたかく、優しかった。
だからこそ、私は、今ここで生きているのだ。

「――行こうか、二人とも。
 そろそろ、炊き出しの時間だよ」
 
茶色のコートを羽織り、私は立ち上がった。
うん、と元気のいい声をあげ、二人の少女が両側につく。
寒いから風邪を引いちゃだめだよ、と二人のマフラーを軽く締めなおし、私は二人と手を繋ぐ。
今、私はほとんどお金もない。寝る場所すら、ままならない。


それでも私は今、幸せだった。

483 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 00:26:25
>>462 日守さん

導入おしまいー。
うわ、私も長文病患者みたい、次からはもう少し短くするね(死

一応斜体部分が過去編、後が現在編ね。
これからのレスは、基本この組み合わせで進行していくつもり。
本編ママだとこの殺し合いに対応するのは若干無理があるから、
大殲的な思考を持つに至った経緯を、徐々にネタバラシてこうという趣向だね。

こっちはこんな感じで、瓦礫の町で被災者中。
横にいるのは、(後でフォロー入れるけど)、同じく被災した日本人旅行者の娘二人。
災害発生からある程度時間がたって、何とか周りの人たちに助けられて生きてます、ってところかな。
「ある程度」がどの程度かは――まともにつきつめると時間軸矛盾が出てきそうだから誤魔化してるけど。

あと、今のところは悪魔憑きの自覚はなし。
どういう風に気づくか、それとも最期まで気づかないかは、これからの展開次第だね。

484 名前:<呪われた公子>ゲイナー ◆GAinErMg8k :2007/11/26(月) 00:29:23

>ゼアド

まとめてきた。長文、超文、超超文であったこの闘争もつい終わりだ。
終わってみれば実に楽しい闘争であった。

そなたと戦えたこと、改めて礼を言う。
実に見事な闘争者であった。機会があったらまたいずれ。
では失礼する。


485 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 00:34:33

>エリさん

お待たせ!
結局、一時間以上待たせてしまったわね。
ごめんなさい。
レスはご覧の通りよ。なんて怪しさ爆発!
いい加減、私を疑っても構わないわ。
どうせジャンヌが死んだら、私も死んじゃうもの。

486 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 00:36:19
>>黒いアリス

 わあい、胡散臭さ大爆発。

「でもきっとエリちゃんは使っちゃうんですね」

>どうせジャンヌが死んだら、私も死んじゃうもの。

 あ、ちょっと悲しい。

(お人よしさんです……)

487 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 00:36:38
宝石銃弾は説明すると、光を封ぜられているから、
十字軍がいっちばん苦手なものなの。
もし、彼らが肉の壁となってジャンヌを守っても、
この銃弾なら紙のように貫けるわ。

488 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 00:37:23
あ、言葉の綾ね。死にはしないわ。研究所に帰るだけ。
 ……でも、そう。あなた達とはもう会えないと思うから。
同じコトね。

489 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/26(月) 00:38:49
>>484 ゲイナー殿
 
ええ、今しがた確認致しました。
……私こそ貴方様と戦えたこと、深く礼を申し上げる次第。
御身ほどの闘争者だからこそ、不肖なる我が身も無茶へ至れたというもの。
改めて、心より感謝の意を申し上げます。
 
ええ、ではまた何れ……別なる機会に。
 
 
―――では我も混沌へ戻るとしよう。
 <呪われし公子>よ、汝との闘争忘れぬぞ……。


490 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 00:40:28
>黒いアリス

 了解。
 それじゃ、ラストシュート。

「悲しいけど、これって大殲なんですよね……!」

491 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 00:42:02
>>483
確認、と。
いやー猫かぶってますね? これからの展開がひっじょーに楽しみになります。
さて、後は「出会い」となりますかねー。
まあ、次レスでオレがすることなんて実はほとんどないんですが、
セカイさんとしてはどのような出会いがお好みかい?
 
オレがとりあえず考えているのは、
 
周囲の人間を驚かせつつニョッキリ復活→状況を確認→避難民の中にキミの姿を見つけてニヤリ
 
ってなもんだけど、それで問題はないかね。
なければ早速取り掛かりますよ?

492 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 00:44:28
>>491
いいよいいよー。
あ、でも見つけたときにはある程度距離があると嬉しいかな。

つまり、町の外からやって来る、みたいな?
それなら、そっちに――そうだね、完全武装の死体予定者五人くらいプレゼントできるよー。

493 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/26(月) 00:47:14
>エイプリル
些か手間取ったが、書いてきた。
ま、仕切りなおしという事で、弾を捌きつつジュライへ上段斬り。

494 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/26(月) 00:51:40
>>493 ヴィルマ・ファキーリ
確認いたしました。
此方のレスで、今日のところはひとまず、というところかしら。

495 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/26(月) 00:59:05
>>494 エイプリル
ああ、もうこんな時間か。
そうね、今日は一先ず終了だ。
 
明日からは来られるのは午後十時か、十一時過ぎといった辺りかな。申し訳ないけれど。
そちらも焦らずやってくれればいいから。
 
一旦締めの報告は私が。
では、お先に失礼。お疲れ様。

496 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/26(月) 01:02:03
>>495 ヴィルマ・ファキーリ
了解いたしました。
では明日のそのお時間……午後10時を目安に、それまでに此方のレスを
貼り付けておく事といたします。
 
本日はお疲れさまでした。ご機嫌よう。

497 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 01:10:29
>>黒いアリス

 ――撃った。

「お願いします」

498 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 01:12:03
確認したわ。
じゃあ、乙女の役目を終わらせに行ってくるわね。

499 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 01:17:33
「――――――あー、びっくりした、、、、、、
 
がごん、ごろごろ。
コンクリートの塊が転げ落ちる乾いた音と共に、やおらむっくりと起き上がる長身の影。
影の正体は言うまでもない、日守秋星である。
 
「一体何なんだ、こりゃ。オレだからITEってレベルで済みましたけど、洒落になってませんよこれ。
地震? この真っ平らなヨーロッパでそんなもん滅多に起こるわけが―――あちゃあ、こら酷いわ」
 
言いながら周囲の状況を確認し、展開された地獄に気付く。
近くのビルから雨の如く降り注いだ鉄骨やコンクリートの瓦礫は容赦なく秋星以外の通行人を押し潰し、貫通し、
血と肉の塊へと変えていた。
つん、と鼻を突くのは血の鉄分臭と糞便のアンモニア臭と舞い散る塵のすえた臭い。
耳に入るのはパトカーか救急車のサイレン音、怒号、喧騒、不幸にも死に損ねた被害者の怨嗟の声。
何の疑いもなく平和が続くと信じていた者たちにとって、何よりも雄弁で現実的リアルな恐怖の光景。
 
しかしそんな変容した世界を目の当たりにしても、日守秋星の表情は微塵も揺らぐことはなかった。
 
「いっやー、まさかヨーロッパくんだりでこんな災害に出くわすとは、思いもよりませんでした。
日本でもそう体験できないレアな事象に、今オレってば遭遇してる? んー、ここは
喜ぶべきなのか残念がるべきなのか――微妙だね」
 
コキコキ、と首を鳴らし、黒いコートに降り注いだ埃を払う。
その衣服には一滴の血液も付着しておらず、サングラスにさえ傷一つ付いてはいない。
誰がどう見ても、全くの無傷というより他にはなかった。
現場に駆けつけ救助活動を行っていた救急隊員の一人がフランス語で何事か喚きながら男に近づくが、
直ぐにその異様に気が付いて、足を止めてしまう。
そんな隊員をあー全然大丈夫だから気にしないでと通じるはずのない日本語で振り払い、日守秋星は空を見上げる。
空は、黒に微かな紅蓮が混じった濁色だった。
 
「んー……この分だと、街全体がこんな感じっぽいですなー。
まあでも一応、もっと広く状況を確認する必要があるかもね。さて、っと」
 
言って、走り出す。
まだ比較的建物の威容を残しているビル群まで行き、おもむろにその壁面を蹴りつけ跳躍。
5メートルほどの高さまで己の身を運び、更にそこからもう一つのビルの壁面を蹴りつける。
蹴り、跳躍、蹴り、跳躍。
見事な三角跳びの連続で、秋星は瞬時に一つのビルの屋上まで辿り着いた。
 
そこで彼は、真の異常を目撃する。

500 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 01:41:06
「おいおいおいおいおいおい―――なんですか、ありゃあ」
 
緑が、街を喰っていた。
市街を縦横に別ける高速道路の向こう―――確か、オフィス街が並んでいた方角だった―――
から、繁華街の一角までが、歪な斑模様に染まっている。
建築物の灰色をじわりじわりと侵食する、緑の手。
それはあたかも生き物の如くうねり、ざわめき、時折奇妙な明滅を繰り返している。
 
「んー……よくわかりませんが、アレが異常の原因か?
―――――まー何にせよ、面白そうな事態コトには違いありません!
とりあえずは、あの辺を目標にして動いてみますかね―――」
 
思考の時は僅か数秒。
実に事も無げにあっさりと、日守秋星は現場の異常に適応する。
ほぼ即決の勢いで目的を定めると、ビルの屋上からひょいっと飛び降りる。
20メートルの垂直落下―――その間に、再び日守秋星の運命は、揺れ動くこととなる。
 
人の限界を超えた動体視力が捉える、眼下の風景。
慌てふためき、逃げ惑う無力な避難民の中に―――違和感を覚える。
 
「おや?」
 
一つ瞬きをし、その一角を凝視する。
秋星の瞳に映るのは、不安げな表情と共に炊き出しの行列に並ぶ、三人の日本人の少女達。
 
「おやおやおやおや。あれは―――ひょっとして」
 
両側に付き添う二人の娘の手をしっかりと握り、周囲を所在なげに見渡す、16、7歳のその女は―――
 
「いやはや、こんな場所で出会うとはねぇ。こりゃ、思わぬ拾い物をした」
 
日守秋星の唇ががぱりと開き、その口腔から鋭い乱杭歯の群れが覗く。
それは紛れもない、獲物を見つけた、猛獣の笑み。
 
 
「―――ハッピーバースデー、新しい悪魔憑き、、、、さん」
 
 
同時に、ずしん、と派手な音を立てて。
日守秋星はコンクリートの地面に着地した。

501 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 01:42:05
というわけで。一目惚れしちゃいました(はぁと
 
とここまで書いて、本スレに導入貼ってないことに気付きました。
とりあえず取り急ぎ、オレの分は貼ってくることにしよう。

502 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 01:51:11
ほい、投下。
あとはよしなに。

503 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/26(月) 01:53:10
>エリさん

お待たせ……また時間がかかったわ。
あなたのエピで、お終いね。
楽しかったわ……。
予定では、ほんとに裏切るつもりだったのに。
あなた達が優しすぎるから、協力ばかりしちゃった。
―――こういうイレギュラーって、好きだわ。

あと、エピが終わったら、
レス番まとめもお願いできないかしら?

>>230>>240>>241>>242>>243
>>244>>249>>250>>251>>257
>>258>>259>>260>>261>>265
>>269>>274>>277>>283>>288
>>294>>295>>297

ここにあるから、よろしくね。

エピを待たずに悪いのだけれど、私は先に休むわ―――。
もうくたくたで……

504 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2007/11/26(月) 01:55:20
>黒いアリス

 ああ。こっちも楽しかった。とても。

「お相手、ありがとうございました」

 了解、あとはこっちで引き受けるよ。

 おやすみアリス。

「おやすみなさい」

505 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 01:56:54
>>502
とりあえず、こっちの導入も投下したよ。
後はそっちの投下もヨロシクね。

506 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 02:09:02
>>502
確認ー。
それじゃ、私のレスだね。
もうちょっと待ってて、すぐに死体候補の皆さんに迎えに行ってもらうからー。

507 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 02:56:49
>日守さん

レス、落としたよー。

ここは会議室だからネタバラシしちゃうけど、実は「吸血鬼」の殺人鬼は私ね。
いやー、ちょっと旅行費用が手持ち無沙汰になったもんで、ちょっと日守くんの真似して強盗やって、
罪を日守くんのせいにしてもらっちゃったってわけ。
ゴメンネ(何
だから、「俺日本以外で何もしてねーよ!」でも「実は結構他所でもやってたんだよね」でも、
そこは日守くんの自由にしてもらっていいよ。

後、向かった五人はワンターンキル用の捨て駒だから、次のレスでぱぱーっと準備体操に殺しちゃってOK!
一人が爺さんで残りが若者の「田舎のなかではそこそこ」レベルのひと達なんで。
ま、こーいう人が真っ先に殺られるのはホラーやサスペンスのお約束ってことでよろしく。

508 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 03:32:16
はい、というわけだ。
こっちでの殺しについては、導入で
>もうこっちのチンピラぶっ殺すのにも飽きちゃっ―――
 
とかやっちゃってるんで、ああいう風になりました。
まーこれはこれで、我らが菌糸類お得意の叙述トリックっぽくなって、よさげなんじゃないかね。
 
で、派手にシカトブッこいてみました。
言いたいこと、わかるね?
 
 
つまり―――遠慮なく撃ってきなさい、と、こういうことです。

509 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 03:40:32
>>508
了解♪
じゃ、ちょっと待っててね。

510 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 04:21:30
>>508
落としたよ。
銃声描写入れるの忘れたから、あわてて修正(汗

まあ、狂乱状態になって発砲しましたってことだね、私視点だから分かりづらいけど。
で、それを倒したとしても、その先には武装炊き出し部隊が待ち構えています、という伏線。
どちらにしても、自由に殺しちゃってくれていいよ。

あと、姉妹の名前は今決めた、元ネタは最近流行のプログラム。
そして、過去回想が長すぎ、ごめん(死

511 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 05:16:36
うっわー、結局1時間かかってしもた。すまん。
ちょっとばかし気合入れて書いたらすぐこんなんだ。うーむ。
 
さて、たのちーたのちー殺戮キリングタイムですな。
こっからはお兄さんもトバしていくんで夜露死苦。
 
と言いたいところだけど、流石にそろそろ限界だ。
今日はこんなもんでお開きってことでどーでしょ?

512 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 05:23:14
>>511
了解。
じゃ、後は私が返事したらひとまず終了、かな。
お疲れ様でしたー!
明日からも頑張って殺しあおうねー。

513 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 05:25:09
ウィ、ひとまずお疲れさん。
また明日、っていうか今日に。

514 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 06:56:12
>>513
お疲れさま。
こっちもレス終了だよ。

描写としては、炊き出し部隊が足止めにバトル。
オートミールの鍋をひっくり返して煙で視界を奪い、
その隙に同士討ち覚悟の銃乱射だね。
か弱い少女のために命を捨てて戦う、名もなき人々。うーん、美談だねー(何

あと、携帯で助っ人フラグも立てといたから、出し惜しみ無用!
じゃんじゃん皆殺しにして追いかけてきてね。

それにしても、だんだん一人称だけだと辛くなってきたなあ。
そっちがよければ、モブ視点文章も検討中。
前向きに検討してくれると嬉しいかな。


今はこんなところ。
それじゃ、また今夜ー。

515 名前:日守秋星:2007/11/26(月) 14:19:59
>>514
ちょっと手が空いてるんで書いておいた。
簡単に言えばおかしいぞ、と伏線交じりの疑問を投げかけている訳だ。
モブ視点も、その辺の異常さを際立たすために効果的に使えるなら、面白いかもわからんね。
あとはどう動くか、そっちにお任せー。

516 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 18:53:09
>>515
確認したよー。
謎解きは、私が「悪魔憑き」を知らない以上、そっちにお任せになっちゃいそうだね。
本来、解説は片腕がない人とか義肢義足の人とかの役回りなんだろうけど。

ちょっとこれから出なくちゃいけなくなっちゃって、十一時くらいからスタートになりそう。
ごめんなさいー。

517 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/26(月) 23:10:59
>>http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1194869478/n499 ヴィルマ・ファキーリ
此方にも腹案はさほどございませんけれど……
そうですわね、相打ちに持ち込むことが出来れば幸いかと。
 
もしこのままヴィルマ様を仆して仕舞えれば、〆に少しばかり書いてみたい事が
ないでもございませんけど……

518 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/26(月) 23:11:35
……それよりも、RH-板が復帰していませんこと?(何

519 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/26(月) 23:21:13
>>517 エイプリル
ふむ、私を倒してしまえれば、か。
面白そうだ、大いに乗った。
倒されよう。
 
では、こちらは次々レス辺りで(最後の)大技を出す予定だが、良いだろうか?
 
>>518
上の様子を伺うに、今夜に関しては、ここを使用する流れのようだ。
一応そのつもりで動こうか。

520 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/26(月) 23:35:33
>>519 ヴィルマ・ファキーリ
それ程大したことではございませんので、ご期待に沿えるかは疑問ですが。
 
そろそろクライマックスかと思っておりましたので、最後の技に関しましては
どうぞ。
以降此方で会議を続けることといたします。

521 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/26(月) 23:38:02
>>516
遅くなったけど、到着。
今、こっちのレスを準備してるよ。

522 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/27(火) 00:01:30
>>520 エイプリル
色々ごたごたしたとはいえ、一時間と半――。
済まない、待たせた。
 
で、砂鉄を鞭にしてしばき攻撃。
次の手について説明しておくと――実は隠し持っている拳銃弾六発を鞭の至近に撒いて、磁力の反作用でそれらを同時発射。
狙いは全て額――という無茶な技だ。
顔狙い云々はその為(もっともこれは無視しても構わない)。
 
どちらか一方に仕掛けようと思っている。捌くもかわすも自由。
という訳だが、良いかな?

523 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 00:16:53
>>522 ヴィルマ・ファキーリ
ふむ……了解いたしました。
些か厄介ですわね。
 
お時間に関しましては、こういった場合何と言ったかしら……
そう、「相身互い」という言葉もございますので。

524 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/27(火) 00:22:49
>>523 エイプリル
珍妙な手ばかり頻出して、済まないな。
では、そういった方向でお願いする。
……ああ、三発ずつ両者に撃つ、という手をふと思いついたが。
しかし、そちらが余計捌き難そうだし止そう。
 
そして、痛み入るわ。
 

525 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 01:11:48
>>524 ヴィルマ・ファキーリ
そろそろお時間ですけれど、今少しご猶予をいただけるかしら。
少しばかり考えることがありまして。
 
一旦の〆についてはこちらでご報告しておきますが、如何かしら?

526 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 01:24:40
……書き込みが反映されていないのかしら? 
失礼、今一度。

527 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/27(火) 01:29:27
>>525>>526 エイプリル
これは申し訳ない。少々見落としていた。
ああ、一旦持ち越しについては全く構わない。手を煩わせるが、報告もよろしくお願いする。
 
では悪いが、一足お先に失礼するわ。お疲れ様。

528 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/27(火) 01:46:01
>>515
ようやくレス終了。
回想も長いけど本文も長い、本当、ごめん(死

やってることは、古典的囮作戦。
私のコートを来た少女が、助けてと叫んでる。
そして、そのまわりにはそれを聞きつけ近くの建物から出てきた数人の住人。
と、こういう構図ね。
引っかかる引っかからないは勿論自由だけど、どっちにしてもできれば殺してあげて欲しいなあ。
そろそろ人員整理しないと文が長くなりすぎるし(何


>あんな少女が助けて、なんて叫んだところで、所詮助けに出てくるのは数人。

ちなみにここは、日守さんの張ってくれた伏線に呼応。
いくら似たような少女の姿でも、「ただの女の子」は数人レベルしか呼べなくて、
しかも当然、あんな狂信者レベルはない。
普通に逃げまくるような、「ただの人」。
謎解きの材料ってことで、こういう描写にしてみたよ。

529 名前:名無し客:2007/11/27(火) 01:50:02
うむ、うむうむ。地金が見えてきましたね。
さて、どう動くか―――ちっと時間をもらいましょーか。

530 名前:日守秋星:2007/11/27(火) 01:50:50
>>529
あ、もちろんオレですよ。オレオレ。

531 名前:日守秋星:2007/11/27(火) 05:13:52
ほい、遅くなった。いやー難産でしたな。
ここで提示したのは、君と、そしてオレ、両方を追い詰めるレスです。
要するに、きっと君がラストシーンあたりでやりたかったであろうネタを、
どーんと出してしまったわけだ。
これでもう、二度ネタは通用しませんよ? というね。
さぁ、いよいよ面白くなってきたんじゃないかな? かな?

532 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/27(火) 07:04:56

>聖女“ジャンヌ・ダルク”

もう始まるのだし、反転秘話は必要ないわね。
まず質問に答えようかしら。
―――そうね。
死に様については、まだ深くは考えていないの。
状況次第。相変わらずの場当たり的。
ただ、パワーバランスはあなたに傾いている、と考えているわ。
私の導入は見ていただけたかしら?
ご覧の通り、こっちのジャンヌは満身創痍。
立ち上がるのもやっとという感じだから。
万全の状況でお相手できなくてごめんなさい。

そして前にも言ったけど、
あなたにはイヴェット―――
〈妖精の樹〉の奥で眠る、この森の核のようなものを
破壊しようとして欲しいわ。
乙女はそんなあなたの凶行を止めるため、
必死で立ち上がるから。

―――ところで、あなたはまだ、
私たちのところには降りてきていないわよね?
だったら、もう一つ私たちのレスを挟んで、
それから邂逅といこうかしら……。

お返事は八時までには上げる予定。
一応明日もあけているけど、今晩中に終わらせたいわ。
でも、時間が厳しいならば明日へ持ち込みましょう。

533 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/27(火) 07:40:48
>>531
ふむふむ、これは詰み将棋のていをなしてきたわね。
OK,即迎撃、と言いたいところだけど、お互い長文病にかかってきちゃったみたいね(汗
ここは無理せず、互いの空いてる時間があればそれぞれ進めて、
で時間がかち合えばリアルタイムっていう、割と柔軟なやり方がベストと思うけど、どうかな?

こっちの攻撃レスは、また後で書くね。
じゃ、また後でー。

534 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/27(火) 19:48:33


ジャンヌ・ラ・ピュセルvs聖女ジャンヌ・ダルク
『Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜』

>>


 パーティは続く。
 パーティは続く。

 アリスは涙に濡れたかんばせをはっと強張らせた。原因の知れない激痛に
炙られる乙女から、恐る恐る目を離し―――この〈妖精の樹〉に至る唯一の
道、ブナ林のトンネル(研究室入場ゲート)を見つめた。
 視界には、常と変わらない緑と光の光景が広がっている。調和を乱すよう
な不審な存在は見当たらない。
 だが、アリスのかんばせは引き攣る一方だ。唇を震わせ、恐怖が迸るまま
に「そんな……」と呻く。「そんなの、嘘よ―――」
 
「アリ……す?」他人を思いやる余裕などないはずなのに。乙女はアリスの
戸惑いに気付き、問い質す。「誰か…ここに…来ようと…している…の?」
 
 それはまずい。
 ここは聖戦〈リドル〉の戦場〈ガーデン〉に数えられていない。
 森のどの場所で救国が始まろうと怯む気は無かったが、この場所で戦うこ
とだけは避けたかった。始まりの場所は戦禍に沈むことを想定していない。
 この緑野は、乙女唯一の平穏なのだから。

「誰も来ないわ!」
 自分を偽るための叫び。
「だってジャンヌ……あなたはここにいるもの。あなただけが、私のラ・ピ
ュセルなんだもの。あなたさえいれば、他に何もいらない。私はここであな
たと一緒に、永遠にフランスを救い続けるのよ……」
 アリスは必死に欺瞞を重ねる。
「―――だから、ここには誰も来ないわ。来ちゃいけないの。あなたは唯一、
あなただけしかいないんですもの!」

 何がそこまで彼女を脅かすのか。乙女には理解できない。激痛に霞む意識
を奮い立たせて、アリスがおののく視線の先―――入場ゲートに瞳を向けた。
 
 そこには、



【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)最深部〈妖精の樹〉】

535 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/27(火) 19:49:27
>ジャンヌ

お待たせ。書いてみたわ。
私は森全体を関知することができるから、
当然あなたの存在にも気付いている。
だから恐れているのね。

536 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 21:59:52
>>ヴィルマ・ファキーリ
只今戻ってきたところで、少しばかりお時間を取らせてしまうかも知れません。
ご迷惑をおかけします。
3分程で戻ってこられるかとは思いますので、今しばしのご猶予を。
 
まず状況ですけれど、顔の横で切っ先を向けて剣を水平に構えている状態です。
解り辛ければ「サムライスピリッツの覇王丸」のような構え、とお考え下さい。
 
あと、次で開眼します。(何

537 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 22:01:06
>>536
ごめんなさい、3分では無理です。
30分程掛かると思います。

538 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/27(火) 22:14:47
とりあえず、遅れたが到着報告だけさせて貰う。
まずは妖精の森にたどり着かなければならないからな………。

もう少し待っていてくれ。アリスと“私”よ。

539 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/27(火) 22:26:52
>>538 エイプリル
すまない! 遅れてしまった。
状況は完全に了解。ではジュライへ、昨夜説明した最後の技を仕掛けるとするわ。
 
 
む、開眼。
スーパーファンタヂィな詭道詭道詭道詭道(キドキドキドキ)技を出した甲斐があった、
というもの(何
 

540 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/27(火) 22:38:56
ジャンヌ・ラ・ピュセル vs ジャンヌ・ダルク
Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜
>>

ただ。声の方へ。ただ。私を呼ぶ方へ。ただ“私”の呼ぶ方へ。走って。走って。走って。
掲げられた旗には極星帝国の紋章。走れ!私の後ろに百の軍勢はないけれど。一人きりの全軍突撃。

ただ。声の方へ。走れ。掲げた旗は風にたなびいているか?

私は招かれざる客ではない。無論、紛い物ですら。交わらないはずの平行の先の本物。
だが、故に。声が聞こえる。私を救える物は   だけなのだと。魂が叫んでいる。

だから。私の征く道は間違いなく“私”に通じている。

見慣れぬ機械の森を抜け、ブナの林に辿り着く。
おそらくは此処が。森の最深部。だから、この先に最後の試練は待っている。

だからこそ私は“私”に私であることを示すために。旗を強く握りしめ。神に祈った。
私は、何も救えなかったかもしれないけれど。結局、戦禍を広げてしまっただけかもしれないけれど。

─────せめて。私だけは救えますように、と。

邂逅の時は、おそらくもうすぐ。恐れるように、おののくように私は鏡をのぞき込む。

【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)最深部〈妖精の樹〉】

541 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/27(火) 22:43:22
それでは、始めよう。國を失った私にはもはや、救国の意志などない。
帝国への忠誠すら仮初めにすぎん。ただ、私は“私”を救おう。

これが私の目的だ。始まってしまったのだから、全て語ってしまった方が良いだろう?

ああ、旗に掲げられた物が白百合ではなく、
禍々しい髑髏だというのはもはや皮肉に過ぎないがな。

さて、極星の将としては普通程度の実力はあるようだが。
何。魔法や秘術を使われたら吹けば飛んでしまうような風体でね?
満身創痍ぐらいが、私にとってはちょうど良いかもしれん。

それでは。錆びに塗れた最後の舞踏を始めようか、オルレアンの乙女よ。

542 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/27(火) 22:51:29
確認です! ならば聖戦を始めるとしましょう。
 今晩はもう遅いから、明日までもつれ込みそうね。
まぁそれは構わないわ。余裕をもって急ぎましょう。
  
 目的は語ってくれたら嬉しいわ。
  そっちのほうが嬉しいし、私好みだもの。

それと、暫く会議室で進めましょう。
 申し訳ないのだけれど、まだ前のジャンヌの戦いが、
ちゃんとした終わりを迎えていないのよ。
 終わるまではこっちで。

それじゃレスを書いてくるわ!

543 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/27(火) 22:55:58
>>542
ああ。理解した。では、余裕を持って急ごう。私はただでさえ遅いのだから。
ただ、私の身体はつぎはぎで誰が見ても私とはわからないだろう。
それから、私はいつも通り男性用の甲冑を纏っている。まあ、参戦スレの外見の確認だ。

戦闘スタイルは今回は『旗』と『奥の手』を一つ。
そちらだけ私の装備で闘うというのもアレなので、死霊術師に用意させた。
戦い方はスピード主体。如何に防ぐもキミ次第。一応、言い忘れていたことは書き留めた。

544 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/27(火) 22:56:57
あら? 外見はジャンヌではないの?
ふらんけんしゅたいん?

545 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/27(火) 23:06:39
─────アリス。キミには自重という言葉がないのか?

ぶっちゃけるとそうなるが。

極星帝国の死霊術を舐めて貰っては困る。見た目はただの少女だよ。
身体のパーツは寄せ集めのつぎはぎだらけだが。それがわかるということはないと思う。

まあ。私は気づかれなくても試練を全うするだけだ。
私を救うという点において、なんの障害ではないのだから。

546 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/27(火) 23:10:03
>エイプリル
盛大に待たせて済まない。書いてきた。
これで私は、やられるだけだ。
 
では開眼を、願う。

547 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/27(火) 23:12:33
>>546 ヴィルマ・ファキーリ
確認いたしました。
では、参りましょう。

548 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/27(火) 23:27:35


ジャンヌ・ラ・ピュセルvs聖女ジャンヌ・ダルク
『Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜』

>>



 パーティは続く。
 パーティは続く。

「来ないで! いや! 来ちゃ駄目!」

 アリスの抵抗も虚しく、ブナのトンネルから奇跡が顔を覗かせる。
 如何なる魔性が姿を現せるのかと思いきや、乙女と目が合ったのは金髪の
三つ編みが愛らしい娘だった。ドレスのように優雅に――しかし凛々しさも
忘れずに――白銀の甲冑を纏っている。
 右手に握るのは身の丈を軽く超える長槍……いや、あれは戦旗? 禍々し
い髑髏の紋章が揺れていた。
 私の格好と似ているな。乙女は呑気にも、そんな感想に囚われる。

 ―――敵、には見えなかった。

「アリス……落ち着いて。まだ…イギリス人とは決まって…ないわ」

 彼女を安心させるため身を起こそうと試みる。が、背筋から胸へと走った
電火の激痛に阻まれた。再び草に抱き留められる。―――この痛みは、乙女
の行動全てを否定するつもりなのか。

「迷った…だけかも…しれないわ。悪戯に刺激するのは…危険だから……」

「何を言ってるのジャンヌ?! 何を言っているの! あなたにはあれが何
か分からないの。あれが誰なのか分からないの!」

 分からない。分かるものか。彼女はなぜ、そこまで強く脅える。王妃マー
ガレットにも黒太子エドワードにも少女の気品を失わずに挑んだのに、なぜ
この娘だけは徹底的に忌避する。

「―――あれはジャンヌよ! あなたなのよ!」

 驚きよりも、アリスの正気が心配になった。

「……それが…今回のキャスト?」

 だが、自分が敵とはどういうことか。乙女を斃すことこそが救国に繋がる
という諧謔に富んだ暗喩のつもりか。
 遠回しに私を非難している? 彼女に終わりを告げようとしている、私を。
 ―――そうではない。アリスは本気だった。

 まさか。そんな。

 アリスから娘へと、ゆっくりと視線を移す。

「あなたは……私なの……?」

 滑稽な問いかけ。
 だが、アリスは確信を抱いている。彼女は森の意思の代弁者。リドルに参
加する全てのゲストを把握している。その原典に至るまで。だから、彼女が
ジャンヌだと言えばそれはジャンヌなのだ。
 だけど、やはり。信じるのは難しかった。


【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)最深部〈妖精の樹〉】

549 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/27(火) 23:28:11
ごめんなさい! 待たせちゃったわね。
そういうことだから返したわ。
ただの問いかけね。

550 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/28(水) 00:24:10
>>ヴィルマ・ファキーリ
書いて参りました。
確定レスのようになりましたが、この様に。

551 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/28(水) 00:26:19
>>550 エイプリル
確認した。――美事。
では、少々待ってくれ。

552 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 00:32:54
ジャンヌ・ラ・ピュセル vs ジャンヌ・ダルク
Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜
>>

覗き込んだ鏡の中には二人の少女。ああ、片方は“私”だ。
私のようなつぎはぎだらけの躰ではない。あの時のままで、彼女は在る。
その奇跡に、涙が流れていた。彼女も、きっとあの報われない最後を迎えたはずなのに。

そして、もう一人こそ。私を苦しめている張本人か?
否。その問いの答えはきっと正解かつ、間違いだ。まだ、森は秘密を隠している。

だからこそ、私の道は未だ続いている。“私”のその先に、少女のその先に。
だからこそ、私は構える。“私”を救うために。全てを終わらすために。

そうだ。もはや、死んだ國を愚かしくも救う必要があるか?
主の変わった國のために忠義を尽くす道理があるか?

再びの生を得た私はそのどちらにも意味を見出せなかった。
それを肯定する声はどこからも聞こえてこなかった。

だから、私は“私”が呼ぶ声にこそ応えよう。
それがいかなる荊の道であったとしても。たとえ“私”と血を流すことになろうとも。

「………そうだ。オルレアンの乙女よ。私だ。ジャンヌ・ダルクだ。
 躰はこのようにつぎはぎだらけだが、魂だけはお前と同じ。ジャンヌ・ダルクだ。
 
 次元を越え、仮初めの生を得て。“私”たるお前を救いに来た。
 理由はそれでいいだろう。もうお前は救う必要はないんだ、“私”よ。
 お前の救いは国を救えたか?民を救えたか?最後にあの炎の中、悔いはしなかったか?」

己の肉体ですら復活には相当の負担がかかると死霊術師はいった。
だから、このつぎはぎの躰すら繋ぎ止めているのは、確固たる救いへの意志。
最後に残した後悔を。最後に残した怨恨を。聖女というにはきっと相応しくない黒き心を。

「………だから、私は最後に“私”ぐらいは救っておきたいと思ったのだ。
 そうでなければ、私は永遠に救われない。そうだろう、ジャンヌ?」

征こう。道は未だ続いている。“私”の先に。少女の先に。走れ!その先へ!一人きりの強行軍。

それは即ち!!coup de vent一陣の風!!!

553 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 00:36:32
時間がかかりすぎたな。申し訳がたたん。

そして。タグが使えるようになったか……。仙人にも伝えておくとしよう。
さあ、そう言うわけでパレードだ。

私はイヴェットという少女には。気づいていて、気づいていない。
存在自体は関知しているが、彼女が何物であるかは全く知り得ていない。と、いうことだ。

それから、スピード任せの突きだから、如何様に料理してくれも構わない。

554 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/28(水) 00:50:00
>エイプリル
待たせた。書いてきたわ。
すっぱり死んで、これでおしまい。エピローグなども特になし、といった所だ。

555 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/28(水) 01:08:13
>>554 ヴィルマ・ファキーリ
確認いたしました。お付き合いいただきありがとうございます。
此方のエピローグは、今日明日中には上げられるかと。
その際にレス番纏めも行いますが、何かご要望はおありでして?

556 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/28(水) 01:12:43
>>555 エイプリル
こちらこそ礼を言う。
私からは特にないよ。そちらも最後の締めだ、焦らずやって欲しい。
レス番纏めも任せてしまって申し訳ないが。
 
重ねて、お疲れ様。

557 名前:エイプリル ◆M12sisrIV6 :2007/11/28(水) 01:13:52
>>556 ヴィルマ・ファキーリ
了解いたしました。
改めて、お疲れさまでした。

558 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/28(水) 01:27:41



ジャンヌ・ラ・ピュセルvs聖女ジャンヌ・ダルク
『Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜』

>>552

「痴れ言を語るのはその口か! お前にジャンヌを救えるものか!」

 アリスの怒り―――放っておけば、すぐにでももう一人のジャンヌに殴り
かかりそうだ。乙女は彼女の洋服の襟首を掴んで制止する。万が一を考える
と、この樹の下でアリスを傷つけさせるわけにはいかない。

「……アリス、今回はキャストの発表はいらないわ」
「ジャンヌ……」
「これは私の戦いだから」

 今の自分のように、ジャンヌという役を演じる何者かと疑った、そうでは
ない。信じがたい事実だが受け入れるしかないのだろう。あれもまた正真正
銘のジャンヌ・ラ・ピュセルなのだ、と。
 腰からシャルル・マルテルを抜剣。杖代わりにして立ち上がる。

「……私を、救う?」
 もう一人の自分の言葉は暖かかった。哀しいまでに。彼女の優しさに優しさ
で返せない自分が嫌いだった。
「私は―――もう……とっくに救われて、いる、のに?」
 
 二重存在の交わりを断罪する一陣の風。戦旗を槍に変えて、聖女は乙女の胸
に飛び込んだ。―――疾い。そして迷いがない。
 剣を振りかざして穂先を払う。刃が竿と噛み合い火花が散る。絶妙な剣捌き
で勢いをいなし、聖女の突撃を後方へ受け流した。

 殺したはずの衝撃―――だが、乙女は膝をついて喀血する。体内に留まった
僅かなダメージだけでこの有り様か。
 襤褸切れのような身体。救国の乙女の名も哭くだろう。

「ジャンヌからジャンヌへ……これが最後の忠告よ」
 咳き込みながら、しかし確たる信念に支えられて言葉を紡ぐ。
「退きなさい。私は何があろうとフランスを救います。……あなたも〈声〉が
聞こえるのでしょう? ならば、それ以外の答えはないはずです」


【現在位置/ハイウェイ/C地区へ接近中】

559 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 01:28:05
ごごごごご、ごめんなさい!
ほんとに遅いわ!
次から本気出すから!
ごめんなさーい!

560 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 01:28:32
それで、まだ様子見よ。
遠慮無く攻撃してきて欲しいわ。
ジャンヌも次から覚悟を決めて、本気になるから。

―――まだ起きてるかしら?

561 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 01:34:52
─────起きている。
では『奥の手』はその時に使うとして、とりあえず戦旗で暴れてみるとしようか。

562 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 01:37:48
ごめんなさい。次こそは早いけど……
あなたはレスを返したら寝ていいわ。
もうこんな時間だもの。
明日に回しましょう。

563 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 02:49:37
……ご、ごめんなさい。
私は寝るわ……
 明日こそ終わらせましょう……

564 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 02:51:14
ジャンヌ・ラ・ピュセル vs ジャンヌ・ダルク
Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜
>>

翻る戦旗はもはや彼の国のモノではない。掲げていた我が軍のモノですらない。
死すら覆す極星帝国の忌々しき髑髏の戦旗。もはや、私の愛した国はない。

孤独なパレード。今は亡き王国のための悲しき独唱。潰えた夢の残滓。

少女が叫ぶ。“私”を救えるのか?と。ならば、それすら救えずに私はいかなる夢を見たか?
それすら出来ないのなら、私に付き従ってくれた者達に。示しなど付くものか。

 私は旗を掲げる。民衆を鼓舞するために。もはや、後ろに誰もいなくとも。
“私”は剣を抜く。民衆を鼓舞するために。もはや、後ろに誰もいなくとも。

「愚問だな!たった一人の少女を救えずに、何が救国だ?」

“私達”は少女という側面を殺して戦場に立っていた。きっと、今。この瞬間でさえ。
だが、戦場で泣き出してしまったあの日のように。少女は心の奥底の薔薇の棺で眠っている。

未だ、私の中で声がする。助けてと。叫ぶ声がする。つぎはぎの躰が軋む。
槍と見立てて突く、廻して翻る旗で視界を塞ぐ。槍術ならば、槍の方が効率的!
そして、叩く。所詮、穂先がなければただの棒。なれば叩く方が効率的!

吹けよ風。呼べよ嵐。高らかに翻れ!禍々しきは髑髏の戦旗!

「救われているなら、何故。私は未だ此処に在る?主の御許に召されているのでは?
 仮に、私のどちらかが救われているならば。私は、己の目的を達していたはず。
 
 ─────なら。どうして“私達”はこうして向き合っている?」

それは。決して言ってはいけない台詞。何か大事な存在を否定してしまう危険性を孕んだ台詞。
救われなかった少女たちが織り成すのは、悲しい悲しい鏡の国の御伽話。

「声は。今でも聞こえているよ。“救え”と。だが。亡国を救うことはもはや出来ない。
 だから、せめて。幻想だとしても。助けてと願う、目の前の少女ぐらいは救いたい。」

覚悟と悲壮な決意に満ちて、髑髏の旗は未だ風にたなびいている。

「忠告はありがたく受け取る。が、故に問おう。………それで引く私か?引いた私か?」

道は!目の前にしか我が道は無し!だからこそ、掲げた戦旗は止まることを知らない!

565 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 02:51:42
なんてタイミング!

566 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 02:55:58
レスは明日、あなたが帰ってくるまでに必ず返すわ。
素晴らしすぎるもの……
眠気に苛まれるいまは手控えるのが礼儀。
それじゃあ、今度こそおやすみなさい……

567 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 02:56:56
─────2分か。短いようで長い2分だな。仕方がない。
と思ったが。鏡の中の少女よ、遅れたわびはこの通り。
質問に質問で返してしまったが。まあ、字すら読めない私にはむしろ、似合いではないか?

そうだ。そろそろ奥の手を使おうと思うのでな。種を明かしておく。

奥の手は『ミラーブレード』、鏡の魔剣だ。
平行存在が闘うのであれば、その剣もしかり。

つまり、シャルル・マルテルの剣、写させて貰う。と、言ったところだ。
そう言うわけで。その剣に仕掛けなど在れば、解説よろしく。

では。また明日。また、今日ぐらいの時間には遅くとも辿り着くとするよ。
余裕が在れば、もう1レスぐらい返してしまうかもしれないが。それはその時次第だ。

568 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 02:58:31
>>566
うむ。無理を強いるつもりもないのでな。それでは。おやすみ。アリスに“私”。
明日には約束された結末に辿り着こう。

569 名前:ジャンヌ・ラ・ピュセル ◆j5y3JEANNE :2007/11/28(水) 07:29:37


ジャンヌ・ラ・ピュセルvs聖女ジャンヌ・ダルク
『Rust Riddle 〜錆色の舞踏曲〜』

>>


「私がここにいる理由はたった一つ―――」
 やはり、こうなるしかないか。
「フランスが救いを求めて哭いているから」
 
 まだ、私の中には救われずに哭いているフランスが残っているから。救い
を必要としている、在りし日のオルレアンが乙女を待っているから。
 私はこの、哀れで、浅ましくて、都合の良いように利用され、やがては使
い捨てられる自らの運命を肯定する。悲劇と絶望を肯定することで救われる。
 ―――乙女ジャンヌは、救われないことが救いなのだ。

 彼女の背後で、アリスがはっと息を呑む。
 背中越しひしひしと感じる。彼女もだ。彼女というフランスもまた、救国
を望んで乙女に縋っている。ジャンヌ助けて。ジャンヌ助けて、と。
 ならばこの身がどんなに傷もう、立つしかないではないか。

 根源を蝕む痛みすら止揚して、乙女は剣を構えた。戦える状態ではない。
 でも、それはパリ攻城の時も同じ。疵は深く血は赤い。
 勝利へと我が身を導くのはイエス様だけれど、それを信じるか否かは自分
次第。―――そして一度たりとも、あのお方は乙女を裏切ったことはない。
 だから今宵も信じる。
 痛みよ。私を食い破れ。そして一時でいい。共棲せよ。

 槍術とも棒術ともつかない聖女の精緻な攻撃にブレードをぶつける。視界
を阻む髑髏の形相を、ひらりと身軽な動作でくぐり抜けた。
 あなたはどうか知らないけど――……「……――運命は、この樹の下で初
めて〈声〉を聞いたときから、私の手を離れたわ」
 それを今から見せつける。彼女が「救う」などと言ってくれる乙女が、如
何に呪われた存在か。身をもって知るがいい。

「聖マルグリット様……ご加護を私に」
 
 魂の緊張を一部だけ緩める。肉体の主導権を手放した途端、背中に何者か
がのし掛かる―――そんな錯覚。
 悪魔憑依。今や乙女の身体を動かすのは乙女であって乙女ではない。彼女
の身体を媒体にして、天使の監視から逃れた邪悪なる者が牙を剥く。
 自らの血で描いた[SORIA]の刻印〈スペル〉に従い、三十六の悪霊軍の
長官―――オリアクスと自らの身体を憑依〈シンクロ〉させた。

 溢れ出す瘴気。身体能力が飛躍的に上昇する。聖女が繰り出す戦旗の暴風
を悉く愛剣で払い、時には弾き返して懐に飛び込んだ。
 燦然と輝く白銀の甲冑―――その装甲と装甲の隙間を狙って刃を立てる。


【現在位置/ハイウェイ/C地区へ接近中】

570 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 07:31:51

悪魔召喚で対抗よ。
と言っても、憑依させるだけだから見た目には変化なし。
身体能力がぱわーあっっぷしたって感じね。

剣のコピーは面白そう。
でも残念ね。剣自体に必殺技とかはないわ。
あれは魔術師にとっての杖みたいなものだから。
こっちのジャンヌはあくまで悪魔召喚士なのよ。

571 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 19:54:01
>ジャンヌ

前の闘争がとりあえず終わったから、
 本スレに貼り出してしまいましょう。

572 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 21:26:40
遅くなったが。只今帰投した。まずは貼る作業から、だな。

573 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 21:53:45
貼り終えたわね。じゃあ、あなたのレスを待つとするわ。

574 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 23:22:27
遅くなった。詫びるのがいつものことになってしまっていることを詫びる。
さて。メール欄が変わっている。これは設定の差異だが。

『蛇使いの杖』:一陣の風(仮称)
別ゲームでは瞬速とも云うが、スピードと今回は解釈して使っていたものから。
『オルタナティブ』:献身
戦闘不能のキャラクターと入れ替わる。
他のゲームで云うならばメガザルと捉えてくれれば結構。

これが今回の秘中の秘。最初から私は負けるつもりだった証明だ。
トリップとて“私”のJEANNEに対して、私はdArc、救われないなら。

私は“私”になってでも救うという、ある種の傲慢に満ちたネタ晴らしだ。
剣の腕は“私”と私だ。鏡の力も相まって多分永劫に打ち合うような気すらする。

果てしない、パルペチュアル・チェック千日手になってしまう気さえするがね?

それでは。最後の舞踏だ。せいぜい踊るとしよう。

575 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 23:26:09
あら? それは面白い提案ね。
素晴らしいわ。
でも、もうちょっと解釈が必要。
どうしたら、その「献身」は成り立つのかしら?
あなたがコピーした剣に斬られたら?

576 名前:ヴィルマ・ファキーリ:2007/11/28(水) 23:33:10
>エイプリル
そちらのエピローグは確認した。……ふふふ、この曲者め。
最後の最後でああ締めるとは、この私の目を以ってしても見抜けなかったわッ。
 
今回、随分と振り回してしまったこと、深く謝すわ。
そして、ありがとう。
残りの姉妹も闘争を始めるようだし、武運を祈る。じゃあ、今度こそ失礼。

577 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 23:34:06
─────最初に言っておく。鏡の魔剣は飾りだ!(何

原典であるオルタナティブのルールでは。
“私”が敗れたら、私が替わりに、と云うことになってしまうので。
実は、これだと相打ちは成立しない罠。

しかし、そもそも。味方ですらない“私”を救うと云うことに無理が生じるので。
この設定すら森の魔力でねじ曲げておくれ?

ようするに死んだ者を私の“献身”で身代わると、云う感じだ。

“私”は悪魔に取り憑かれていて、属性が反転しているため私の献身は通じない。
よって、望まれない形で“私達”は相打つと云うのが現状で思いついた私の脚本だが。

これでは、これでは、あまりに救われないな。他に脚本のアイデアがあればよろしく頼む。

578 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 23:36:41
あら?
つまり、さっきのレスではまだ「献身」は発動していないということね。
これから一緒に展開を考えましょう、と。
そうね―――

>これでは、これでは、あまりに救われないな。

そう言うのも好きなのだけれど。
でも、どうせならあなたの優しさを感じたいわ。
うーん、どうしようかしら……

579 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 23:41:25
献身の設定は素晴らしいわ。
でも、そうなるとこっちのジャンヌの
「再生を繰り返す」設定がネックになるのよね。
どうせ彼女は死んでも平気なんだし、
それ以上に死なないと、次の展開に進めないの。
だから、相打ちを提案したのね。

さあ、どうやって相打ちにさせようかしら……。

580 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 23:42:57
ようするに“献身”モード発動。準備は完了。錆びても強い!

─────私はいったい何をやっているんだ。

と。つまるところはそうなる。展開はこの後行き当たりばったりで考えても良いだろうと。
いうことで。早い段階で手の内を晒して、モードを切り替えておいた。

まあ。これは細かい遊びなのだがな。

581 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 23:46:19
そうね、取りあえずレスを書くわ。
展開はそれから考えましょう。

582 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 23:47:33
─────閃いた。
アンデッドに蘇生魔法。これでどうだろう。

結局私の台本に近いが結末はある程度違うものに出来る。

ようするに、私がこれ以上復活できなくする。そのための“献身”。
私は“献身”の効果で絶命。“私”は“献身”の効果で再生を封じられる。
これ以上“再生”するという苦痛から“救う”形には無理矢理だがなる。

よって、相打ち。と、なるが。どうか?

583 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/28(水) 23:51:07
それは素敵な切り札ね。
―――でも、ジャンヌの再生が封じられてしまうと、
そこで森は消えてしまうわ。
そうなるとお祭りが終わっちゃう!

むしろ、そうね……
乙女はもう疲弊しきっていて、傷みきっていて、
これ以上の再生は不可能。
そこをあなたの献身で、
最後にもう一度だけ「再生」を可能とさせた。

これはどうかしら?
次で最後なのだから、
繰り返す再生の苦痛から解放されたことになるわ。

584 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/28(水) 23:57:22
理解した。では、時が満ちたら、私は“私”の中に征くとしようか。

と、いうか。私の献身で“私”を蘇らせて良かったのか。当初の予定通り。

相打ちという言葉で両方死ななければならないと思っていた私の純情を返せー!

【会議室仕様にもほどがあるので次回から自重させるー。   仙人】

585 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 00:29:26
待たせすぎ!

586 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 00:30:00
どうしちゃったのかしら。
ほんとにレスが遅いわ。
ごめんなさい。
でも返したわ。ご覧の通り。
アクションは派手だけどまぁ無視してくれて構わないわ。

587 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/29(木) 01:07:45
>日守さん

遅くなっちゃって、ごめんなさい。
落としました。

攻撃としては簡単で、引火した車で大火事引き起こしながら特攻させただけ。
運転手死んでるから、軌道はまっすぐ直進のみ。
あれで火事とかちょっと無理あるけど、気にしない。
リーサルウェポン3のラストじゃ、あれで火事になってたし(何

あと、殺すのは不本意って言ってたから、そのあたりのアイデンティティを意識して展開してみました。
つまり極悪非道はぜーんぶ日守さんのせい、ダイ・アモンに代わる新ジャンル「日守・秋星」をねらってるわけ(何
「ただの殺人犯として死ぬか、私を殺して自らの矜持を守るか!」
みたいなサスペンスフルな展開を狙ってみたけどどうかな?

588 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 01:29:28
ある種禁断の両手だらり。
戦場で泣いたあの日の顔で、ぐしゃぐしゃの顔で私はほほえめているか?
未だ、“救う”と言えているだろうか?

アクションが派手すぎたので、もはや、精神面でしか勝負してない。

ある意味、私も私でやりすぎだ。だが、ある程度の攻撃は止めるのでよろしく。

589 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 01:41:26
確認したわ。じゃあ、返してくるわね。

今夜中に終わらせるのは難しそう。
でも、明日には確実に終わるわね?
そろそろクライマックスだと考えて、お互いに動きたいわ。
だって明日は明日で、
次のシナリオを動かさないといけないんだもの。

590 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 01:53:14
またしても、時間がかかりすぎたようだな。
まあ、そちらが返せばこちらも返してからこちらも眠りにつくので。
安心しろ。それこそ、あれ以上は持たない。

あとは、アリスと“私”の本当の最後の舞踏だろう?
協力できそうなら、なにか協力しても良いが。

………約束の道は意外に遠いな。

591 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 02:08:27
……ふぅ。
今度はそこそこに早く返せたわね。
本来はこれが私のペースのはずなのに。
あなたには調子を乱されっぱなし。
それが愉しいのだけれど。

592 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 02:10:30
容赦なく剣を振り落としたわ。

じゃあ、そういうことで。
あなたを待たずに眠るわ―――。
明日こそ、互いに救われましょう。

>あとは、アリスと“私”の本当の最後の舞踏だろう?

ええ、その通りよ。
ふみこが何か企んでいるみたいだけど……
土曜日がラストバトルの予定。
協力はそうね……その時の状況を見定めて。
あなたに助けを乞うわ。

593 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 05:02:34
容赦なく剣を突き上げた。

そもそも、つぎはぎの死体に私の魂が入っているのだから。
心臓への攻撃など。意味は成さない。と、言うわけだ。
かかったなとは言わないが。これで互いの胸にはシャルル・マルテルの剣。

これほど悲劇的なクライマックスもないだろう?

さあ。待たせたな。約束の時は近い。巻きで征くぞ?
出来る限り、早めの帰投を心がける。出来るなら今日より早く。つければいいが。

594 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 19:54:28

見事にしてやられたわ……。
ジャンヌ、かなり焦っているもの。
彼女にはもう後がないから。

あなたがコピーした偽剣で突撃。
刃は黒い炎をまとっているわ。
それはもう、竜巻みたいな焔。
終の秘剣「カグヅチ」ね。

―――……乙女って、さり気なくあの男の技ばかり使っているわ。


さあ! あなたの切り札の出番かしら?
乙女を殺して乙女を救う! 偉大なる矛盾劇!

595 名前:セイバー ◆QQ9I3rvNhM :2007/11/29(木) 21:45:40
さて、場を少しお借りします。

>>????
私からの要望ですが…
まず闘争の場所をF地区にしてもらって良いでしょうか?
不都合があるのなら摺り合わせを行うようにしますが。

次に質問です。
貴方の装甲は作品中でも強固な物として扱われているようですが
どの程度、私の剣戟を遮れる装甲なのかという点

これはそれほど重要なことではありませんが一応言及しておきましょう。
私はこの祭り中の闘争で約束された勝利の剣を行使するつもりはありません。
その理由をあげると―――
一点は破壊力が高すぎること。
聖剣を開放すれば街に甚大な被害を与えることになるでしょう。
おそらく一般人も参加者も巻き込んでしまうことになります。

もう一点は今期の現界の目的は聖杯の奪取であり、闘争が目的ではないという点
つまり必要以上の魔力を消耗してしまうわけにはいかない、ということが念頭に置かれますので。
それら2点を考慮して聖剣は禁じ手ということにさせて頂きます。


といったところでしょうか。
あとは貴方の意見と要望などをお聞かせください。

>>シャナ
貴女の意見と要望をお待ちしています。

私からは特にありません。
現時点では、ですが。

596 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 22:04:12
結局、遅れた。
さて、アリス。これより終末に向かうが。

有り体に言うと次のレスで死んでも良いだろうか?

死者が死ぬとはおかしなものだが。それでも。死ぬのだ。身代わりに。
許可さえもらえれば。私は“私”のために─────さあ、死ぬとしよう。

597 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 22:05:57
もちろん構わないわ。むしろ、それを前提に突っ込んだの。
 いまここで切り札を切るのが絶好と私は考えるわ。

598 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 22:08:37
御意に。では、そろそろ死のうか。
30分程度で書き上げる!しばし待ってくれ。

599 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 23:01:18
これで終わりだ。長らくかかったが。約束通りの場所へ辿り着いたぞ。
さあ、“私”よ。進むが良い。もはや“私達”だが。道は、託した。

そして、そちらの真似事で締めてみた。
今回は仙人も直接手出ししていないので、エピローグは無し。
そちらの後で、このままレス番を纏めてくれ。

ペースが遅くて迷惑を掛けたな。では、終幕に必要ならば声を掛けてくれ。
そうでなければ。また、どこか。違う場所、違う存在で逢うとしよう。

600 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 23:02:48
ああ、なんて切ない物語なの!
あなたの献身―――
 私は絶対に忘れはしないわ。
そしてこの犠牲が、最後の幕を開ける。
 あなたがいたからこそ、物語は終わるのよ……。
ジャンヌもすぐに後を追うわ。
 
 レス番まとめも、私が。

601 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 23:13:45
それと、あなたの髑髏戦旗と偽剣は、ラストバトルで使わせてもらうわ。
シャルル・マルテルの剣、二刀流! ……最高に素敵じゃない?
あなたの死とともに消え去ったかもしれないけど、
あなた達にカタチなんて無意味だもの。
あなたの救いを、ジャンヌは絶対に忘れないでしょう。

602 名前:聖女“ジャンヌ・ダルク” ◆dArctxNDsU :2007/11/29(木) 23:24:20
うむ。存分に使ってくれ。どちらとも私が死んで消えるような品ではないのでな。

そもそも鏡の魔剣はあんな代物ではなかったのだが。
まあ。名を借りた祭典補正の逸品と云うことで一つ頼む。

603 名前:????:2007/11/29(木) 23:49:13
>>595 セイバー
>まず闘争の場所をF地区にしてもらって良いでしょうか?
ああ、構わんよ。
元よりマジシャンにとって場所など大して意味を持たないものだからね。

>どの程度、私の剣戟を遮れる装甲なのかという点
君の剣を真っ向から受けても何度かは凌げる程度、といったところかな。
もう少し補足しよう。
原典で見た斬撃の威力から推測して……

――通常の剣戟なら数回は耐える。
だが力を込めた重撃ならおそらく一回凌ぐのが限度だろう。

マジシャンの装甲は確かに強固ではあるが、君の攻撃力ならばそう手こずるものではない。
一点に集中して攻撃を掛ければ容易く破壊できるだろうな。
――但し両手は武器扱いにつき破壊不能だ。ゲームの妙というやつだな。突っ込みは禁止する。


ふむ、宝具の使用はないか。
直上から攻撃しても即死反撃を受けることはないわけだな。

要望としては、魔術師を名乗ったこちらに対して優位を当て込んで痛い目を見てもらいたい。
今のところはそれぐらいか。

604 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/11/29(木) 23:55:14
終わったわ……お互いにお疲れ様。
三日間、ほんとうに愉しかったわ。
あなたって最高。

―――さて、終幕へと動き出そうかしら。

605 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/11/29(木) 23:57:38
>>490 >>491 >>492
 
「―――なるほど、これはまさしく。
お誂え向きのシチュエーションですね」
 
楽しそうに愉快たのしそうに。
乱杭歯を剥き出しにして、日守秋星は笑った。
今や都市部をわずかに離れ、木造の建築物ばかりが立ち並ぶこの住宅街は、
少女によって放たれた火種によって瞬く間に紅蓮に塗りつぶされ、
轟々と嘆きの声を漏らしている。
 
血と炎の紅に染まる視界。
肉と揮発油の燃える異臭。
建物が発する断末魔の悲鳴と、少女の哄笑。
じりじりと肌を焦がす熱気と、空気が焼かれ身を捩るような感触。
 
これが今、世界セカイ現実リアル
 
「いいでショウ! その趣向乗った!
やればできるじゃアないか、ようやく―――ようやく、オレ好みの世界セカイになった!」
 
両手を広げ、黒コートの裾を熱気から発生した上昇気流にはためかせながら。
日守秋星は少女の哄笑に哄笑で応える。
 
「さぁ来なさい! 君の憎しみも怒りも恐怖も何もかも、全―――――――ぶっ」
 
そして、唐突に途切れた。
秋星がその長い口上を語る途中で、彼の正面から突撃していた燃え盛る軽自動車は、
運転手を失った影響で進路ががくがくとブレ始め、やがて車体の腹を秋星に向け、
激しく回転スピンしながら直進し―――
 
焼け付いた車体を、思い切り良く秋星の全身に押し付けた。
 
この世のものとは思えない凄まじい激突音と、肉の焼け焦げるジュウウという音が大きく響く。
 
そのまま回転を続ける軽自動車は、秋星の身体を巻き込みながら、近くの電柱へと激突する。
更に当然の帰結として、燃え盛るガソリンけつえきが、車体の心臓エンジンに着火して―――
 
 
爆発。
この日二度目の轟音が、街路を揺るがした。

606 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/11/30(金) 00:02:41
えーさて、遅くなった。
 
ここからの展開だが、恐らくキミに協力を仰がなければなりません。
 
見てのとおり、オレはキミの攻撃を食らいました、、、、、、
 
でもこれで終わるはずがない、っていうのはキミ自身がよぅくわかってるよね?
そんなわけでキミには、
「車の爆発炎上を見届けて、その場から逃げ出そうとする」
くらいまでのレスを次にお願いしたい。
できれば、その途中で何かを見つける―――くらいまで描写してくれれば言う事ありません。
その後、颯爽と登場、とこういうわけだ。
 
いやまあ、また別の展開をそちらが考えているというのであれば、そちらに合わせますけどね?
どちらにしてもそろそろクライマックスだ、終わりに向けて行かないといけませんからなぁ。

607 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/30(金) 03:27:59
>>606
ふむふむ……。
確かに、そろそろクライマックスに行かないといけない頃合だよね。
最終決戦→津波どかーん→俺たちの戦いはこれからだ! は洒落にならないし。

まあ、そろそろ私も巻き入れないとなー、って思ってたんだ。
実は、目的地にしてる集落で、もうドッカンドッカン、ド派手な最終決戦やろうと思ってたんだけど――
一気に飛ばして、そこの描写にしちゃう?

つまり、「迎撃準備完了!」→「愚か者! ワシはここだ、ここにおるわ!」的な、さ。
で、そのままなし崩しにラストバトル、と。
多分一気にそこまで飛ばしちゃった方が、早めに終わると思うんだけど、どう?

608 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/11/30(金) 03:31:59
>>607
 
ふむ、そちらにはまだ駒が残ってるわけですな。
よござんす、それならそうしましょう。
こっちのテンションも上げ上げだ、このまま一気に行っちゃいますかね。
そんじゃ後は、そっちに任せますよっと。

609 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/11/30(金) 03:35:35
あ、とりあえず何はともあれ貼ってきますかね。

610 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/30(金) 05:38:12
>>608
書いた、遅くなってごめん。てか長い。
過去描写とかいろいろいれてるけど、要するに

「迎撃準備完了だよー、ってあれ、なんであんなところに日守さんいるの?」

ってだけ(死
後はまあ、かくして狂人はできあがりました、というお話。
後はどこから攻めてきてもいいよー。
私一発死とかじゃなかったら、私の目の前に来たってOKなくらい。

機関銃そのほかは道のほうしかむいてないので、それ以外から来たら対応できません。
村人はナイフその他装備のほかに、手榴弾装備の自爆組もいます。
うっかり誰かが失敗すると、誘爆して下手すると全員死にます、役に立たない(死

こんなとこ、不明点は聞いてー。

611 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/11/30(金) 06:38:06
>>610
 
ほい、書いた。
そっちとは対照的になるように、短文でまとめてみたよ。
長文がお望みなら―――次でたっぷり、やってやりましょう。
 
オレが見たいのは君の最後の手駒。
そこまでは―――ノンストップで行きますよ。

612 名前:西園寺 世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/30(金) 07:07:11
>>611
うん、OKだよ。
それじゃ、こっちもそろそろ最後のネタバラシといこうかな。

613 名前:「炎髪灼眼の討ち手」シャナ ◆t7/I6SHANA :2007/11/30(金) 08:29:56
>>595
ん……お待たせ。

私がやりたいのは、お前との討ち合い、それのみ。
だから場所は選ばない。
理由はこちらでつくる、不自然な存在であるお前は怪しい、とか、なんとか。
そちらがそこにいるなら、こちらから降りていく。

日程、時間はどうする?
私はこの週末、金土日の夕刻以降は基本、あけてある。
リアルタイムでもマターリでも可、これは参戦表明の時に言ったとおり。

後は、「????」との闘争との、日程の兼ね合いをどうするか。
「????」との闘争の終了後、ということにするか、
それともパラレル・ワールド的に同時並行で行うか。
――後者がオススメかな、時間が厳しいようだし。


ああ、それと。
そちらがエクスカリバーを使わないんだったら、私も「天破穣砕」は使わない。
これは――ええと、説明難しいんだけど、要するに私の身体をよりしろにして、
一種の神である「アラストール」を召還する技、その姿は炎の巨人であり、拳の一撃は島をも砕く――
その上、本来なら使用者は死亡するけど、私はある理由によって平気……というチート技(何
さすがにこれを使うと被害もパワーバランスも壊れるから、封印。
……「使いそうになる」ことなら、あるかもしれないけどね。

今は、こんなとこ。
返事待ってる。

614 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/11/30(金) 18:11:57
>>611
ほい、レス終了。
隣の軍人さん盾に回避して、全力ダッシュで逃走。
軍隊が一般人巻き添えにして機関銃乱射してたり、
ドジっ子さんのおかげで次々自爆しながらやってくる特攻組がいたり、
それ以外の人達も、武器を手にとって次々と襲い掛かってきてます。
多分一番派手な攻撃になるから、適当にやっつけてあげて。

その間、私は高台で高笑いしてみてます(何
ちなみに、そっちの台詞をガン無視してるのは、

「自分以外のものに興味がなくなって、他人の言葉なんてまったく聞いてない、聞こうとも思ってない」

から。
なんで口パク、みたいなのはその表現。
このあたりも巧く表現したいけど、一人称だと厳しいなあ(死

615 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 01:02:47
 僕がここにいる経緯なんて、どうでもいい。
 ここにいたいと思ったから、ここにいる。
 在りたいように、僕は在る。

 緑の闇に呑まれていくコンクリートジャングルを見下ろしながら、
 僕は辺りで奏でられる唄に身を委ねていた。

 成長を続ける木々の唄。
 呑まれて行く人々の唄。
 止む事のない闘争の唄。

 
 そして――――
 
 
 いつしか僕は、そこへと向かっていた。


 森蝕の爆心地。
 そこに響いた、歌声の下へ。

616 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 01:05:48
>>615
…と。
僕の前奏はこんな所。
夏の虫よろしく、余韻に浸ってるであろうお前の所に向かっていった…そんな感じ。

617 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:07:48
了解了解。
黒色コンビにもう一曲歌ってやろうって所だからつっけんどんに応対するでしょう〜。

618 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 01:09:53
光の三妖精vsアーカード(幼女) 導入案
 
真紅のコートの、長身の男が、ヘリポートへと降り立つ。
森に侵蝕され、酷いザマになっている街を見ながら、平然と男はつぶやいた。
「何だ、祭りはもうすぐ終いか」
子供のように落胆した声を出して、男はその場に座り込む。
未だその森の奥では惨劇が続いているのだが、男にとってはもう終いも同然だった。
 
ヘルシング機関の鬼札(ジョーカー)、アーカードにとっては。
  
だが、アーカードは何かを察したように、ふと立ち上がる。
 
「ほう、祭りの終いを飾る、ばか踊りをしようって連中がいるのかい。
 まるで取るに足らない餓鬼の遊びだが、退屈しのぎにはいい」
 
そういうと、アーカードの姿は血の霧のようにぼやけ。
その血の霧は、幼女の姿を取った。
 
「餓鬼の遊びなら俺も餓鬼になってやる。さぁ、おいで糞餓鬼!」

619 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 01:11:26
ん。
これで問題なければ、張ってくるよ。

620 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:12:47
問題ないよー。
レスやっつけておく〜。

621 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:17:36
さっさと消えた聴衆を余所に妖怪少女は余韻に浸る。
元来誰かに聴かせようという意識が薄い故に、客の帰りも気にならない。

「とは言え。あいつ等はもっと五月蠅くしてあげないと」

理由は分からない。
ただそう感じただけだ。
それは滅多にあることではない。

「気分が暗くなる歌なんて以ての外!」

雑音。
昏い音。

「なにか用〜? これから会場を移すから、用事は後にして頂戴」

622 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:18:40
こんな感じかな?
以降のレスは直かしらー。

623 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 01:22:31
ツンだね…かなりの勢いでツンだ。
 
以後は即興演奏、補足はこっち、で問題ないよ。

624 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:23:29
はいはーい。
はってくるよー。

625 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 01:25:40
張った〜。
後はご随意アズユーライクイト〜。

626 名前:光の三妖精 ◆FairyH0Oi2 :2007/12/01(土) 01:27:54
>>618
光の三妖精vsアーカード(幼女) 導入案


いつもと同じ、いつもの森で、
いつも通りに、のんびりと。
今日も今日とて悪戯三昧。
でも何かが違う。何が違う?


「いつもよりも感じる気配が多い気がするわ」

「いつもよりもなんとなく騒がしい気がするわ」

「いつもよりも楽しくなりそうな気がするわ!」

「きっと森がいつもと違うせいね」

「じゃあどうするのよ?」

「決まってるでしょ? 遊びに行くの!」


ふわり、ふわりと上へ上へ。
木の葉、木の枝ひらりとかわして。
辿り着いたのはお日様の下。
いつもと違う。何が違う?


「見て見て! すっごい大きな塔よ!」

「森が塔を飲み込んでるわ!」

「どれもこれも見たことないわ!」


物珍しくてみんなできょろきょろ。
上も下も左も右も。
前も後ろも何もかも。
そこへ飛んできた黒い塊。
ばたばたばたばたうるさい羽ばたき。


「ねえねえ、アレは何かしら!」

「鳥にしては変な飛び方!」

「行けばわかるわ! すぐ追いかけましょ!」

「そうね、それが一番よ!」

「そうと決まれば急ぎましょ!」

「素敵な一日になりそうだわ!」


ふわり、ふわりと飛び立つ三人。
ぐんぐん進む、黒い塊。
はてさて一体、どうなる事やら。

627 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 01:30:10
台詞の色分けをなくしてみたわけだけど、わかりにくかったかしら?

まあ、こちらとしてはこんな感じね。
お気楽極楽が合言葉。
気に入らないなら文体とか変えるけど、どうかしら?

628 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 01:35:07
>627
何も問題はない。
では次の夜に存分私に悪戯してもらうとしよう。
その代償がどうなるかは私にもわからんがな!

629 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 01:41:15
>>628
これでいいのね。
なら、こんな感じで明日もやらせてもらうわ。
その後は何から何までアドリブってことでいいのかしら?

630 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/12/01(土) 01:43:47
>>614
 
書いた。
もうワンパターンと罵られようと、この路線は貫きますよ。
まあなんつうか、大方は自滅させた感じだね。元々そんな気配だったし。
あくまで生死不明な感じにしておいたほうが、そっちにとってはスリルある感じでしょう。
これでいよいよ―――サシにできるかな? かな?

631 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 01:50:00
書いた。
シャイ○ング○ィンガー。
払うなり何なりご随意に、って奴。

632 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 01:52:02
>>629
>何から何までアドリブ
ばか踊りとはそういうものだろう?
楽しませてもらうぞ。

633 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 01:56:10
>>632
わかったわ。
塔のてっぺんから地獄の底までノンストップの片道切符をご拝見ー。





空回りでもしないとやってらんないわ。はぁ……

634 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 02:00:31
ステップを踏む音が私の歌代わりで〜。
ちょっと動きとか鈍るかも知れない系効果。

スク○ダとかル○ニとかそう云うの。

635 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 02:00:52
……代わりと言いつつ唄ってる罠。

636 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 02:28:07
動きがヘタレになりつつ踊らされてみた。
 
200歳前後の熟女に弄ばれる16歳。

637 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 02:30:20
二百歳前後だけど少女なんだよ!
きっと。

ステップを上げつつ攻撃に移るー。

638 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 02:38:21
承知。
 
…ところで、今夜はいつまでやる?
僕は夜明け辺りまでいけそうだけど。

639 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 02:42:48
落としてきた〜。
限界まで来たら申告するー。

私自身の歌をかけて忍者っぽく周りを回りつつ超音波メス!
タル○ジャピ○リム猛戦歌〜。

640 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 03:20:39
比較的雑巾チックな僕、Flying in the Sky。
そして矢衾。
 
適当に躱すなり何なり。

641 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 03:24:33
食らいつつ対策取ろう〜。

もう一つくらいで明日……今晩か。
に回す方が良いかしらー?

642 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 03:25:50
そうだねぇ…。
じゃあ、お互いにあと一つ返す、ということで。

643 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 03:30:42
はいなー。

644 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 03:39:01
煙幕張って急降下攻撃してみた〜。

避けるなり食らうなり打ち落とすなりー。

645 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 03:50:24
オッケイ、適度に貰いつつカウンター狙ってみようと思う。
 
レス返しと中間報告はやっておくよ。

646 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 03:52:20
ヨロシク〜。
また今夜ー。

647 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 11:25:58
また性懲りもなく片手を犠牲に殴ろうと思うー。

再開はいつ頃が良いかしら〜?

648 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 11:26:42
アーカード、いるかしら?

もし良ければ、今のうちにこっちの導入を貼っておこうかと思うのだけど。
多分、今夜も昨日と同じくらいの時間からになると思うのよね。
だから、少しでも早く始められるように、
これだけでもやっておこうかと思ったんだけど。
魔女の舞踏会も一息つけそうな様子だし。
都合が悪かったり、先に貼っておくのがまずそうだったら後にするわ。
返事がない場合も後にする。
どうかしら?

649 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 11:38:05
>648
ああ、かまわんぞ。
そちらが先に書き込んだほうが話もわかりやすいしな。

650 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 11:43:58
>>649
うん、わかったわ。
それと、闘争のタイトルとかつける?
私は正直、面倒だからいらないかなー、と思ってたり。
必要or既に案があるならそれも一緒にやっておくけど、どう?

651 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 12:05:56
>>650
少し考えたが、別に要らんな。
そのままでいい。

652 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 12:07:18
>>651
それじゃあ、向こうが落ち着いたのを確認したら貼ってくるわ。

653 名前:『静かなる月の光』ルナチャイルド ◆LUNA8GlyJo :2007/12/01(土) 12:40:30
本気の本気でもう後戻りは出来ないわ。

お別れの挨拶は済ませたかしら?
神様にお祈りは?
部屋の隅でガタガタ震えて命乞いの準備はOK?

私は出来てる。
【なんか繋げたら台無しになった】

654 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 13:45:07
>再開
22時くらいでどうだろう。

655 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 14:02:00
承知ー。
その辺までにはレス落としておく。

656 名前:セイバー ◆QQ9I3rvNhM :2007/12/01(土) 17:35:39
>>603 ????
>まず闘争の場所をF地区にしてもらって良いでしょうか?
      ↓
>ああ、構わんよ。

では我々の闘争場はF地区で開始ということで決定です。
これから私が導入を書こうと思うので、貴方はそれを見て判断してください。

ああ、それと諸事情から設定はアナザー(現在行われている舞台設定とは別物)ということにしようと思いますが
それに関しては了承してもらえるでしょうか?
少々私が現界する理由が希薄になってしまいましたので、設定を調整をし
独自の設定で進行できたらと思っています。
面倒なことを頼んでしまいますが、よろしいでしょうか?

装甲の強度については了承しました。
それを踏まえて闘争を運んでいこうと思います。
お答え頂いてありがとうございました。

ええ、宝具の使用に関してはこちらの消滅の危険があります
使用しないという理由はそのリスクを避けるためなのが大部分です。
ですのでそれを理由に手加減しろなどということは言いませんので
どうぞ、貴方は全力で私に敵対してほしい。

要望に関しても承りました。

ではこれより闘争の準備に入りましょう。


>>613 シャナ
なるほど、では場所に関しては現状伏せておきましょう。
後日の戦いになれば、場所も流動してしまうかもしれませんから

日程についてですが
実は、―――シャナ、延長戦のほうでの決着でもよいでしょうか?(何
私の技量では短期決着はおそらく不可能だと判断しました。
そこでシオンの厚意を借りて、延長戦での決着に持ち込もうと考えています。
もちろん貴女が今祭り内での決着を望む場合は已む無しですが。

いえ、私が聖剣解放をしないのはこちらの都合であって
貴女がカードを封じる理由ではない。
むしろ手抜きをされるとことであればそれは困ります。
こう見えても私は全ての騎士の頂点に立つ騎士王です。
手心を加えられての闘争など侮辱以外の何物でもありません。
ですので是非に使用してください。

ではマジシャンとの闘争準備に入ります。

657 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 19:12:12
>653
いるか、妖精ども。
どうも中の奴の体調が微妙なようだ。
全く動けないわけではないが、レスの速度や終了時間に影響が出そうだ。
延長戦になってしまいそうだが、かまわんか?

最後のばか踊りがこの様とは間が抜けているがな。

658 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 19:19:05
>えみりー
レスだけは先に落としておいたからゆっくりどうぞ〜。
何とかツナミウェッブには間に合いそうかな。

659 名前:????:2007/12/01(土) 19:21:29
>>656
ああ、一向に構わん。
あまりにも逸脱が過ぎなければ誰も何も言うまい。

660 名前:アーカード(幼女) ◆yojo.B7p7. :2007/12/01(土) 19:24:04
とりあえずこちらの導入は落としておいた。

661 名前:セイバー ◆QQ9I3rvNhM :2007/12/01(土) 20:27:21
>>659 ????

お待たせしました
導入が完成したので披露します。
これでかまわなければ本スレに投下しておきましょう。




――とある話をしよう

誰よりも理想に燃え、

そして絶望していたある少女の物語りを―――





ふと自身が眠る座を見渡す。

そこにあるのは数多くの夥しい騎士たちの亡骸、
王である私を信じ、王である私に従いともに戦場を駆けぬたあの日々―――
なにが間違いだったのかわからない、なにが狂っていたのか思い出せない。
ただ成すべきを事をするために、私は多くの者を踏みにじり犠牲にしてきた。
その全ては、ただみんなに、笑ってほしいと願ったから…
そのために怨まれようと、嫌われようとも戦い抜くと誓ったのだから。

間違いはなかった、間違えてはいなかったはずだ
でも―――


「自分より王として相応しい人物がいたのではないか…?」



そうだ、だから私はあの戦場に戻ったんだ。
全ては私の願いを叶えるために
終局の丘で望んだただ一つの儚い望みを手にするために
再び闘いの中にその身を置いた。


―――だが。

結末は無残なものだった。

私があの時、切り裂いてしまったものは他ならぬ私の誓いであり―――誇りだった。

そう、自分の願いを賭けて挑んだあの日
私の誓いと誇りは、放たれた黄金の剣戟とともに砕け散った。

自分が護ると誓った主を護ることも出来ず、
自分が手にすると願った願いを叶えることも出来ず、

ただ手の中に残ったのは、片時も放さなかった黄金の大剣のみ。
それは何のためか…

未だにあの男ライダーの放った言葉の意味を理解できず


私はなにを、

血に塗られた丘ここでなにを想うのだろう…?


歪む。

空間が歪む。


ああ、

なるほど、まだ。

まだ私には戦わねばならない意味があるらしい。

そんなものは私の中には存在していないはずだ。
騎士としての誇りと誓いが破られた私に残されたものなど、―――あるはずがないのに。



光が弾けた。

肌に迫るのは生の空気感
圧迫するような世界の重力とこの小さき体躯に圧し掛かる甲冑の重さが
自身の現在降り立った場所を告げていた。
目を開けば目の前には巨大な十字架
ステンドグラスから降り注ぐ光を受け止め
膝立ちの姿勢を正し、静かに立ち上がった。


「ああ、………いいでしょう。」

そこまで私を食い潰したいならそうすればいい。
抜け殻の中身にはなにも残ってなどいないのだから。

武装を解除した姿はあの日のままダークグレーのスーツ。
これは彼女が遺してくれた唯一の―――
自己の存在理由さえも失ってしまった少女が戦場を駆け抜ける。
目指すのは聖杯。

ただ一つ、自己の中に残った望みを叶えるために


【G地区大聖堂】

662 名前:セイバー ◆QQ9I3rvNhM :2007/12/01(土) 20:28:52
 
移動をしながら自分の現在の状況と現時点での行動を把握していく。

市内を駆け抜ける中で阿鼻叫喚の術中に召還されたのだと気づき
目の前に迫る化け物たちを躱しながら先を急ぐ。
辺りでは爆発、崩壊、倒壊、消滅が繰り返されている様をみれば自分がいまどんな場所に降り立ったのかが理解できた

どうやらとんでもない状況に放り込まれたらしい。
この戦火を駆け抜けて聖杯を手にするなどどれほど困難か。
想像にするだけ頭痛に悩まされそうだ。

地上は既に化け物たちに制圧をされている状況をみればすぐさまに屋根に飛び上がって
屋根を伝って移動する方法に切り替える。
移動の際、跳躍した視界に大きな川が見えると少し立ち止まって

「ロワール川?。 いや、あれはセーヌだ。 ならばここは……」

先ほど走り抜けた聖堂を思い出す。
ここはかの聖処女ジャンヌ・ダルクの終焉の場所“ルーアン”
先ほどから広がっている森の存在、それらを合わせて考えれば粗方の予測はついた。
“何者かがルーアンで異界を発生させた。それも聖杯の力を利用して”
その力に世界が反応したのだろう、だから私がここに還び出されたのだから。

ならば話は単純になってくる。
その聖杯を私が手にすればこの異界もどうにか出来るし私の望みも叶う。
首謀者などの存在には手を出す必要はない。
それは生きている者たちの仕事だ、死者の出る幕ではないだろう。
目的は決まった。 聖杯の魔力を辿りそれを入手する。
そのために障害があらば排除してもかまわない。

いま一度、凛と響くような金の美貌を上げ、狂気に染まり行く街並みを見渡す。
一度だけ祈りを捧げる仕草をすると一際高く跳躍をし街を潜り抜けていったのだった。

【G地区美術館→F地区郊内へ】





となりました。
よろしくお願いします。

663 名前:“姫” ◆/HIME/HDYY :2007/12/01(土) 20:42:51
今日は奇数日だからこちらか。

>黒いアリス
今回の参戦にあたり、私はある史実に基づく設定を考えていた。
その史実とは「ジャンヌ・ダルクの復活」だ。
(※これはウィキペディアにも記載されているが、公式には「ジャンヌの偽者」ということにされている)

この史実を活かす為、私たちは『日本から森によってフランスに転移させられた』という導入を作った。
では、「なぜ森は私を呼び寄せたのか?」ということになる。
それは、「ヘンリー五世」を原典とするジャンヌ・ラ・ピュセルはイヴェットの思い描くルーアンに根付いたジャンヌ・ダルクとは
同一の存在ではないからだ。

そこで、ジャンヌ・ダルクの原典に存在する「死後の復活」を私の存在で代用することで
ジャンヌ・ラ・ピュセルは現界した―――という設定を考えたのだ。

この私の設定に満たない妄想を汲み上げてもらえれば幸いだが、無理は言わぬ。

664 名前:黒いアリス ◆ALICEsQkXc :2007/12/01(土) 20:47:04
>>663
取りあえず、ジャンヌの会議室は↓よ。
以後はそっちで。
返事もそこでするわ。

ジャンヌのかいぎしつ
http://charaneta.just-size.net/bbs/test/read.cgi/ikkokuRH/1196424849/

665 名前:????:2007/12/01(土) 20:59:16
>>661>>662 セイバー
確認した。
何も問題はない。
では排除すべき障害を差し向けるとしよう。

666 名前:セイバー ◆QQ9I3rvNhM :2007/12/01(土) 21:16:30

>>665 ????
投下しました。 では暫しの協奏曲を愉しみましょう。

667 名前:????:2007/12/01(土) 21:48:17
>>666 セイバー
火球を打ち込んでその進みを止め、不意に目の前へ現れた。
といったところか。
そのままだな。

障害として現れた化物へ、騎士王はどう返す?

どう返してくれても構わんよ。

668 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 22:16:21
発光しつつカミカゼー、な感じで。
 
TSUNAMIの到来を待てそうな、そんな新しい予感。

669 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 22:18:57
たまとったるわー、と。
それじゃあハデに一発ぶち込みましょー。

ツナミまで延ばす気かい。

670 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 22:49:12
数を増やせばいいってもんじゃないだろアタック〜。
歌はちょっと路線変更。

671 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 23:01:39
5.1ch→7.1ch

何という単純思考。

672 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/01(土) 23:20:53
自力で飛べなくなったので、Shinobiっぽく。
やらんとしてることは、ルパンダイブ。

TSUNAMIに…もとい、ちなみに、
演ってる最中にTSUNAMI→あーれー
じゃなくて、
完奏! TSUNAMIの審査待ちです→wktk
 
になる感じでね。

673 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 23:24:36
津波葬?

その辺からギターでも引っ張り出して唄おうかしらー。

674 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 23:26:36
て、そう云えば今森が燃え始めてるんだっけね。
その辺込めて葬送してみようかな〜。

675 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/01(土) 23:30:53
今一瞬酷い台無しが思いついたけど実行はしない。

676 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/02(日) 00:21:54
こんな感じでエンドで良かった?
まだあればどうぞ〜。
ソウで無ければレスまとめするー。

677 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/02(日) 00:29:14
そうだね…
レスまとめはこっちでやらせてもらうよ。
何かアクション起こす訳でもないけれど。

678 名前:『夜雀の妖怪』ミスティア・ローレライ ◆8hOOMYSTIA :2007/12/02(日) 00:35:52
それじゃあよろしくー。
私はスナ○キンしてるよ〜。

お疲れ様。

679 名前:エミリオ・ミハイロフ ◆EMILIozylo :2007/12/02(日) 00:54:51
まとめ張り終わり。
お疲れ様、鰻屋。

680 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/12/02(日) 01:09:29
>日守さん

遅くなってごめん。
長いけど、簡単に言うと

「森に逃げ込んだらなんかいじめられて帰ってきたよ。
 死体確認しに行ったら、げげー、生きてる!」

こんだけ(死
あとイケイケモードからそろそろ負け負けモードに入ったね。
いよいよ最終決戦かな。

681 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/12/02(日) 03:27:08
OK。
やっとこれが言えた―――いやぁ、感無量ですな。
長かった。本当に長かった。
さぁ終幕です。決着を、つけさせて貰いましょ。

682 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/12/02(日) 03:55:44
>>681
さあ、こっちも最後の戦い。
逆キレして車で特攻!
もちろん一般人巻き添え!

そして、そっちには、「助けて」と慕ってくる子供達数人。
無視して逃げるも助けるも自由。
文字通りこれが最後の一発。
さあ、どうする!? というクライマックスをやってみたよ。

683 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/12/02(日) 04:28:39
>>682
 
終わり。
手としては非常にベッタベタですが―――こんなもんでしょう。
お互いあと一つずつくらいで終わるかね?
間に合う―――といいね。(希望的観測)

684 名前:西園寺世界 ◆UUwTUsekaI :2007/12/02(日) 04:51:36
>>683
終わり。

次はエピローグ回し、でいいんじゃないかな(死
本当、こっちが日程勘違いしてたせいできつきつでごめんね(死
物事は早め早めに、教訓だった(死

685 名前:日守秋星 ◆XVAMPIRE2Y :2007/12/02(日) 04:53:54
>>684
 
間に合った……ってことで……いいんかね?
うん、そういうことにしときましょう。
いやー、長い間ほんっとーにお疲れさんでした。
ではでは、これにて終焉。どっとはらい。


■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫めにゅーに戻る■
generated by img0ch - 2007/12/24 19:33:44