■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50 read.htmlに切り替える ファイル管理
■ ヴェドゴニア vs 摩夜 闘争会議スレ

27 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 15:21:15
「……っけんなァ!!」
 
 空っぽの鉄火を弄ぶバケモノ。明白な嘲弄は――他ならぬ俺の闘争本能というトリガーを引いた。
 頭に血が上っているのは自覚してるがどうでもいい、この怒りが原動力になるならそれで構うものか。
 頭の中で炸薬が弾け、全身へと命令――眼前の敵を見るも無惨に殺せという殺戮本能を送り込んだ。
 しかして――――半死の身体は一個の殺戮兵器として駆動を開始する。
 
 眼前のバヨネットを暴帝の刃が弾く。甲高く響く金属音間髪入れずに斬、斬、斬。
 刃に斬りつけられて傷だらけになっていくレイジングブル……それの修繕費用については忘れる。
 人の手に余る鉄火とはいえ、所詮質量は片手に収まる拳銃。暴帝とでは根本的に威力が違う。
 奴も必死に応戦してくるが、獲物と膂力の違いを利して強引に押し込んでいく。
 金属音と呼ぶのもおこがましい、一撃一撃が完殺、鏖殺を想起させる破壊音が生者の絶えた部屋に響く。
 合間合間に聞こえる咆哮は、果たして俺の絶叫か敵の苦悶かはたまた怒声か。
 やがて、無限の刹那に交わされた乱撃は明白に俺の優勢へと傾き……奴はたまらず大きく距離を取る。
 
(それを……待ってたぜェ!)
 
 そう、それこそが血気逸った俺の脳が待っていた瞬間。
 飛び退いてく方向を、直前の斬撃への対応と筋肉の挙動、そして俺の勘が指し示す。
 その終着点目がけて、フルスイングの旋風の暴帝を投擲!
 無防備に旋風に蹂躙されやがれェ! それが戯れに鉄火を弄んだ罰と痴れ!

27KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50 read.htmlに切り替える ファイル管理

名前: E-mail(省略可)
画像:

削除パス:
img0ch(CGI)/3.1.10