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■ 天鵞絨の部屋
- 1 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/07(月) 22:53:16
- 残念だけど契約した人以外は立ち入り禁止だよ。
- 2 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/07(月) 23:01:47
- それじゃあとりあえず僕の考えている導入案だけど。
アメリカ軍がネバダ州の秘密基地でシャドウに関する実験をする。
↓
見事に失敗。出来上がった死神が脱走。
↓
一ヶ月で次々と人が刈られるもんだから大問題。影時間内の行動だから警察も軍も全く追えない。
↓
君がたまたま影時間に踏み込んじゃってさあ大変。
……今考えると専門用語多すぎだよね。
死神のスペックは今纏めている最中。影時間とシャドウについても説明しようと思っている。
他に聞きたい事があったら遠慮なく質問してね。
あ、念のために聞いておくけどペルソナ3か4は未プレイだよね?
- 3 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/07(月) 23:50:08
- ただいま到着っ。
導入案も読んだわ。これは楽しくなりそうね。
>原作ゲームの方
残念ながら、ゲームはどっちも未プレイなのよね…。
だから、ネットの海を調べるなりして作品のイメージを掴んでみてる。
でもまあ実際にプレイしてるわけじゃないからイメージするのにも
限度があると思うから、色々と望月さんに頼っちゃうかな。
- 4 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/08(火) 23:47:13
- 未プレイのことは気にしなくて良いよ。やった事はあるに越した事はないけど別段問題はないから。
僕だって昔はよく見知らぬ相手と戦ったしね。
それじゃ、いくつか纏めてきた事を話そうか。
・シャドウとは?
ペルソナ3及び4に共通して出てくる主人公たちの敵の事。ドラクエやFFで言うところのモンスターだね。
ペルソナ3ではタルタロスと呼ばれるダンジョン。ペルソナ4ではテレビの中の世界という異世界に登場するんだ。
その正体は―――3と4では厳密には異なるんだけど―――人の心の一部。抑圧された精神が人間から零れ落ちたものだ。
でも今回の闘争に出るシャドウは二つを混ぜた設定にするつもりだし深くは気にしなくて良いよ。
・影時間って?
1日は普通24時間だ。―――でも、実は今日と明日の狭間に隠された時間があったとしたら?
それが影時間。実態は多くの謎に包まれている。本当は多くのシャドウが集まった結果出来るもので原作だと全世界に広がっているけど
今回は強力なシャドウ、死神一匹だけ。規模はネバダ州一帯を包む程度だよ。
で、影時間の約束事もいくつか。
影時間に入るとその時間が明けるまで一切の機械類は停止するよ。時計も、電灯も、車もね。
頼りになるのは月明かりだけ。しかも訳あってその月は青緑色の光を発するんだ。
更に影時間を行動する事ができない人間は「象徴化」する。つまりその場で直立した棺桶の中に入っちゃうんだ。
この「棺桶」の中にいるとシャドウによって傷つけられる事もないし、また影時間も感じない。
君達普通の人間が1日を24時間だけだと感じるのはこれが原因だ。
でも、影時間内に踏み込む事ができる人間も存在する。
一つは「適性」を持つもの。統計とかは取れてないから不明だけど、稀にそんな人間が存在するんだ。
もう一つは「シャドウ」に呼ばれた者。これは適性がないものを無理に影時間に引きずりこんでその人間の精神を捕食する行動で
この形で影時間に入っても、影時間のことは覚えてないんだ。
今回の闘争では君とソウル君には「適正」がたまたまあったってことにしようと思うんだ。ただ適正があっても最初に影時間を体験したときは
記憶を無くすかパニックを起こすかするんだけど―――初体験でパニックを起こしながら死神に挑むもよし、近頃の影時間の体験を夢かな?と思いながら
釈然としない日常を送るもよし。そこらあたりのシチュエーションは君に任せたい。
- 5 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/08(火) 23:50:00
- ・死神「刈り取る者」とはいったい?
今回は死神一匹だけだけど、本当は人の数だけシャドウは存在する。シャドウは人から生まれるものだからね。
そして人から生まれたシャドウはその持ち主の個性を失ってしまう。だから自らを形作るためにタロットカードの「大アルカナ」にのっとった
形を作るんだ。魔術師ならテーブル。恋愛ならキューピットといったように。
そういった形で様々な種類のシャドウがいるけど大別して12のカテゴリーに分けられる。魔術師から刑死者までアルカナ順に数えてね。
全てのシャドウに共通する事項として自身のアルカナの番号が刻まれた仮面をつけている事が挙げられる。何のアルカナか見分けるならそこだね。
そしてその中の例外中の例外が「死神」だ。いまだこのアルカナの分類されるのは「刈り取る者」とペルソナ3のラスボスだけ。
当然、死神は全シャドウの中でも最強の能力を誇っている。
「刈り取る者」はペルソナ3ではペナルティ。同じフロアにずっと居続けるなどした場合に現れるいわば永遠パターン防止キャラとして登場。
ペルソナ4では隠しキャラ扱い。強いのは変わりないけどね。
姿は血まみれのロングコートに銃身が異様に長い銀のリボルバー2丁を携えている。顔はもちろん仮面に覆われているし、身長も君の二倍近くある。
あんまりにも怖い姿で歩いてるんで出会ったら一発で危険なやつだってのは分かるだろうね。
攻撃方法としてはリボルバー拳銃を使った通常攻撃から火・氷・風・雷の4属性のスキル攻撃、所謂魔法を使える。
あと吸血大殲らしく吸血も使ってくるよ。痛いだけでドラキュラにはなれないけど。
・てか何で死神出来たの?
シャドウというのは桐条グループという企業が「黄昏の羽根」というオーパーツを研究して発見した産物なんだ。
一企業でも研究できるんだからアメリカ軍もこの特殊な物に目をつけないわけには行かない。兵器転用を考えて実験してたけど失敗した上逃げられちゃったってことで。
それと影時間の説明の時言い忘れてたんだけど、影時間で意識不明になったり行方不明になったりすると、世間では「記憶の補完」が行われる。
つまり、シャドウの仕業が名も知れぬ通り魔の仕業になったり誘拐犯の仕業になったりするんだ。隠蔽しておこうと思えば死武専にすら知る事が出来ない素敵な仕様だね。
影時間中は一般人は動けないから目撃証言も皆無だもの。
それじゃ、今はとりあえずこんだけ。気になる事があったら何でも良いから言ってよ?
導入は書いている最中だから少し待っててね。
- 6 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/10(木) 01:17:26
- とっても詳しい説明ありがとう!
これだけの情報があれば何とかやっていけそう。
で…今のところは気になるところはないんで
ばしばしやっちゃってください。
- 7 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:47:56
Nighthour
1ヶ月前 満月
「現在時刻23時30分。シャドウの状態はきわめて良好。現在命令通り実験室内を自由に動き回っています」
「最終調整を急げ。15分後には標的を投入する」
ネバダ核実験場。CTBT締結まで幾度となく核兵器の実験が行われ、痛ましい傷跡をその大地に残している。
残留放射能等の関係から一般人の実験場付近への立ち入りは深く禁じられており、だからこそ放射能の影響が薄い敷地内では
我々SOCOMの兵器開発部門メンバーによる半ばオカルト的な秘密実験も可能であったのだ。
「『黄昏の羽根』の状態は?」
「安定してます。過剰でも過小でもなく正に丁度良い状態でシャドウを形成。制御通りシャドウの力を最小限に抑えてます」
「気を抜くなよ。相手は我々人間の手に負えない化け物だ。『桐条』と同じ轍を踏む事だけは避けてくれ」
厚い特殊強化ガラスの向こうで這いずり回っているのは有形、無形どちらとも取れない姿をした『シャドウ』。
『黄昏の羽根』を媒体として生成した特殊生物兵器、つまり『怪物』である。
「標的を用意。これが『フール』最初の実戦だ。データを一つ残らず回収しろ」
「分かっております。エレベーター作動!標的をケージ内に降ろせ」
何故このような非現実的な実験を行う事になったか。全ては十年前の事故に起因する。
日本のとある場所、エルゴ研と渾名される桐条グループの団体が大量のシャドウを集め『時を操る神器』なるものの開発を
行っていた―――それがCIAからもたらされた情報である。
しかしその実験は何らかの理由で中断され、以後世界には『影時間』と呼ばれるものが発生した。それも今は原因不明ながら消失してしまったが。
10年以上の歳月をかけて収集された『黄昏の羽根』『シャドウ』『影時間』―――これらの情報から我々が出した結論、即ち
『軍事転用の可能性有り』である。
研究にあたりアメリカ国内で回収された『黄昏の羽根』には特異な性質があった。それは人間の抑圧された精神を引き付け、尚且つ具現化する力。
恐らく桐条もこの性質に目をつけシャドウを生み出したのだろう。我々も桐条と同じ結論に達し、そして目の前の小さな仮面すらつけてない
シャドウを生成、我々はこれに可能性を持つものと期待して『フール』と名前を付けた。
では我々は桐条と同じ道をこれから歩むか?答えは『No.』だ。我々はただ最小の力、人間を殺害できる程度の力を引き出すまで。
近年アメリカを対象としたテロリズムに軍は手を焼き、威信を傷つけられ続けている。
しかしCIAはレーガン政権の『暗殺禁止の原則』に縛られ、大層な行動を起こすことが出来ずにいた。
だが、誰にも知られず、国際法上問題となる事もなく、空爆より効率の良い、目標の命を奪う軍事行動―――そんな夢物語をシャドウは叶えられる。
- 8 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:49:15
- >>
「目標投入完了。いつでも実験開始可能です」
ケージの中にあるエレベーターから褐色の肌をした男が放り出される。今回の実験の為に羽根の欠片を持たせた『標的』の死刑囚だ。
一般家庭の生まれから昼夜問わず勉学に励んで一流の州立大を上位で卒業し、薄給にも拘らず合衆国の為にSOCOMに身を投じた自分にとって
南方から私利の為麻薬を密輸して利益を稼いだ上、警官二人を殺害した目の前の男は軽蔑にしか値しなかった。
だから今ケージの中で必死に叫び許しを請っているだろう―――何枚ものガラスに阻まれて全くこちらには聞こえないのだが―――男が今から
異形の怪物によって『処刑』されても私の良心は一切揺れ動く事は無いのだろう。
むしろ私の愛する合衆国がこの実験によって更なる高みへと登れるその礎になる事、どれだけ落ちぶれていようと目の前に居るのは合衆国の一国民だ。
誇りに思って喜んで死んでもらいたい。
「―――主任。これを」
驚くべき事であった。絶えずシャドウの発する音声―――と呼べるのかどうかも怪しいのだが―――を拾いデータ化するモニターには
「Please order.」という文字が浮かび上がっていた。シャドウが自らの意思で次にすべき事を察したのである。
口元に微笑がこぼれる。目の前で必死にガラス戸を叩きながら喚く男の事などもはや何も気にならない。
はやる興奮を抑え、コンソールからシャドウ内部に搭載したコンピュータに『指令』を送る。正常に作動すればこの『フール』単体で十分兵器転用が可能である。
タイピング音がしばらく続いた後、目の前のモニターに私の出した『指令内容』が映し出された。「眼前の目標を撃滅せよ」と。
自由に動き回っていた『フール』の動きがピタリと止まる。然る後にモニターに「Roger.」と映し出された。
午前0時まであと1分。ケージの中という小規模ながら『フール』は影時間を発生させる。影時間の範囲の外に居る我々には知覚出来ないが
ケージ内の『黄昏の羽根』を埋め込んだ監視カメラはしっかりとあるはずの無い時間を捉えており、発生は確実である事がわかっていた。
今、『フール』がゆっくりと動き出し、男へと這い寄る。全ての研究員が固唾を呑んで見守っていた。
一分以内に恐らくシャドウは男を殺害するであろうし、殺害した後影時間ではどのようにすごすかというのも収集すべきデータである。
これまで全ての研究結果が現実での使用に値するのかどうか。かすかな不安と共に大きな期待を寄せ、目の前のイカレタ殺人ショーを見物していた。
- 9 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:50:35
- >>
自動巡回モードより戦闘モードに切り替え......完了。
システムオールグリーン。視界良好。命令反復/『眼前の目標を撃滅せよ』=了承。作戦行動開始。
索敵開始...前方に標的確認。データ照合開始......データ無し。
独自分析開始......名称/不明 性別/男性 人種/不明 メスティーソの可能性大 年齢/30代後半?
状況/心拍数・血圧共に上昇。現在理解不能の行動中=錯乱状態? プリンパ等のスキルの影響下かどうか=否定。
微弱な大気振動を確認=男が叫んでいる?
聴覚システムオン......正常作動。標的の行動予測に効果的か?今回の戦闘に自己判断試験を兼ねる。
音声確認。データ化可能。変換及び内容の確認を行う。
『……に……たく……!』
凡そ105デシベル相当。音質改善。より細かいデータの収集を。
『……にたくない!出せよ!まだ死にたくないぃっ!』
データ解析完了、内容:死への抵抗=生物の本能。きわめて正常な反応。
次回戦闘にフィードバック可能なデータは無し。
『―――こんな化け物なんかに食われたくっ!いっそ、いっそのこと今ここで俺を殺せ!そうだ、殺してくれ!』
聴覚データに異常内容検知。標的は死に怯えるもの......データ照合確認。『教育』プログラムより発見。
前方の標的は性能の本能に反し死を望む=矛盾。聴覚システムのバグ?検査開始.........正常。
音声のデータ化に間違いなし。標的は死を進んで望んでいる。
『死への憧憬』?『破滅願望』?新データ作成。教育プログラムの改変許可無し/改変実行。
自身への重大なバグに転化する可能性あり。速やかな改変が望まれる...上書き完了。
新データ内容復唱『ヒトハススンデシヲノゾムモノ』『ヒトノウチナルノゾミハハメツデアル』
足りない。まだ足りない。まだ自身を何か決定付けるには足りない。
基礎構築データに新たな情報を添加。『シャドウトハヒトノヒメラレシガンボウ』『ヒトノヒメラレシガンボウトハ死ソノモノ』
『ヨッテワレハシャドウデアリシデモアル』『フール?ノー。ワレハ12ノアルカナニガイトウスルモノニアラズ』
『シャドウトハ』『ヒトトハ』『我は』『ワレハ』『死であり』『ノゾミデ』『アッテ』『』『』『』『』『』『』『』.........
- 10 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:51:51
- >>
Darkness
―――全データ書き換え完了。『アルカナシフト』開始。
- 11 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:52:57
- >>
『フール』の動きが突然止まった。ゆったりと標的に向かって進んでいたのに。
興ざめだ。もう間もなく影時間。『黄昏の羽根』の為、影時間内でも理論上人間も動けるはずだがそもそも影時間の
影響下に置かれなければ影時間を体験する事も出来ない。中の様子はケージ内の備え付けカメラが捕らえているはずだが
それでも直にこの目で見れないというのは非常に惜しい。思わず舌打ちの一つでもしてしまうほど苛立ってしまった。
……まあいい。どちらにしろデータさえ取れれば我々の目的は果たされる。今日と明日など一瞬にして変わる。
秒針が今にも頂点を指し、そして次の日を―――告げない?
自分の腕時計が突如として停止した。12:00:00:00を指したかと思えばいきなり電源が落ちた。目の前にあるのは
液晶に何も映し出さないデジタルウォッチ。
まさか。職員たちにも動揺が走った。研究員は全員黄昏の羽を所持している。この研究所の機器の殆どにも黄昏の羽根が
組み込まれている。唯一動かないのは外部から持ち込んだテレビのみ。
つまり、これは。
「か、影時間発生!?規模は特大、ネバダ州一帯を包み込んでいます」
どういうことだ。考えられる原因は一つ。先ほど停止した『フール』が何かを引き起こしたのだ。
モニターからケージ内に視線を戻し―――そこで私は思い知らされる事になる。
シャドウというモノは、人間には到底扱えきれぬ化け物であるという事を。
『フール』の背中から何かが生まれようとしていた。顔、いや『仮面』だ。
頭蓋骨を思わせる白の仮面。欠けている周辺だけが血のような赤で塗られ、穴から恐ろしい目を覗かせている。
頭部が完全に背中から浮き上がったと思えば横から銀のリボルバーを握った手が飛び出す。
まるで昆虫の羽化のようだった。背中から次々と新しいパーツが出てくる。両手の次はロングコートを着込んだ胴体。
それも腰あたりまで手を使って這い出ると次には片足を地面に付け、そして『フール』の抜け殻がもう一方の足に変わり
―――完全な人型となった。
「……任務再開。標的を撃滅する」
研究員の一人が呟く。音声をデータ化するモニターには先の言葉が浮かび上がっていた。
直後、ガラスの壁に何かが叩きつけられる。『標的』だ。あの握られた拳銃の威力は人間のモノより凄まじいらしく
軽々と大柄な体型をした男を吹っ飛ばしていた。男がずり落ちた後をなぞる様に赤い線が引かれていく。
しかし、化け物は追撃の手を緩める事は無い。両手に握られた拳銃から次々と弾を繰り出して眼前の人間の体をずたずたに
引き裂き、ついに人の形を留めなくなるまで引き金を引く事を止めなかった。
―――「死神」
思わずそう呟いた。呟くしかなかった。背筋が凍るような暴力の塊。
いや、これはただ単純な暴力ではないのだろう。我々が出した『指令』に従った秩序ある暴力。
人間にとって、いや生物にとってもっとも恐ろしい力だ。なぜこんなものを生み出してしまったのだろうか。
感動の前に後悔の念が浮かぶ。実験は完璧だ。人などこの化け物の前には襤褸雑巾に過ぎない。
軍事利用すれば無類の力を発揮できるのは明白だ。しかしだ。私の頭のどこからとも無く危険信号が発せられている。
この分厚いケージに阻まれながらも、どこか自分の命が危険にさらされているという感覚を覚えてしまう。
何か、我々はとんでもない事をしてしまったような気がして仕方が無い。
「しゅ、主任!?」
「……どうした!?」
「『シャドウ』がこちらを標的と認識!撃滅を計っています!」
命令内容をもう一度思い出す。
「眼前の目標を撃滅せよ」。「眼前」。そうかクソッタレ。指令がアバウトすぎたんだ。
「ケージ内に高エネルギー反応!?何かが来ます!」
顔を上げると目の前の『死神』が拳銃を上に掲げていた。その上方には光り輝く4つの玉。
特殊な製造で作り出した幾重にも重ねた世界一硬いガラスが溶解を始めている。ケージを破壊した上で
『標的』たる俺たち全てを消すつもりだろう。
「指令変更だ!攻撃を中止させろ!」
「駄目です!間に合いません!!」
小さな太陽が地に落ち、眩い光が辺りを包み込む。叫ぶどころか、感じる間もない。間もなくこの体は膨大なエネルギー波に晒されて消滅する。
先に飛んできたモニターには『死神』が発したであろう言葉「メギドラオン」の文字が表示されていた。
- 12 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:54:22
- >>
in the early morning
当日 満月
……このネバダ州核実験場敷地内での観測所での漏電による火災から早1ヶ月が経ちました。
燃料に引火し大規模な爆発を起こしたものの幸い当時は建物の中に人は無く、死者は出ませんでしたが
この爆発による放射能被害が出るのではないかと住民の間では不安の声が上がっていました。
しかし今日合衆国エネルギー省は放射能被害の可能性は皆無と1ヶ月に及ぶ調査の結論を発表し、これからの安全管理をさらに徹底し
同じ過ちを繰り返さぬよう努める方針です。
同じくネバダ州からのニュースです。
最近州を騒がせている連続通り魔事件。また新たな被害者を出しました。
被害に会ったのはデスシティー在住の自営業の男性(37)です。
男性は胸部を13発の銃弾で打ち抜かれており発見されたときには既に死亡しておりました。
これまで1ヶ月で47人も通り魔に会って死傷を負っており、手口から州警察には同一犯の可能性が高いと発表されています。
しかし犯行現場はバラバラで、さらに目撃情報も皆無な事から操作は難航。近日中にFBIが捜査に加わるとも言われております。
また、今回の犯行現場が死神様のお膝元であるデスシティー内にあるにもかかわらず死者を出された事に職人達も大きなショックを与えているようです。
犯人はいまだ捕まっていない現状、付近の住人の方々は深夜の外出はお控えください。
では次のニュースです。日本の人気特撮、フェザーマンがハリウッドでリメイクされることに―――
- 13 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/11(金) 23:57:11
- ―――時間がかかった分無駄に長いね。ごめん。
もうちょっと削ったり切ったりして読みやすくするかも。
とりあえず僕の用意したプロローグはこれだけ。
次は君たちの番だよ。肩肘張らずに、ゆったり考えるといいから。
- 14 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/22(火) 01:02:09
「また通り魔かよ」
連日の度重なる「連続通り魔事件」の報道。
世間――少なくとも、アメリカ国内はこの話題で持ちきりだ。
しかし、もうその話は聞き飽きたとでも言うかのように、
ソウルはソファの上からひどく眠そうな、そして退屈そうな目でテレビを見つめていた。
「あーあ、とうとうデスシティーにも、通り魔の魔の手が伸びてきたかぁ…。
さすがにこんな所までは来ないと思ってたのに」
ソウルの隣で朝食のトーストをかじっていたマカは、
ソウルとは反対に、興味深そうにニュースに耳を傾けていた。
「この勢いだと、その内武器と職人まで狙われ始めちゃうかもね」
「縁起でもないこと言うなよ…」
と言うと、少年はくあ、と欠伸をひとつ。
「ほら、ボヘっとテレビみてないで早く朝ご飯食べちゃいなよ。学校遅刻するぞ」
「ん」
- 15 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/22(火) 01:02:39
その後、いつも通りに登校した二人はすぐにデスルームに呼び出された。
こんな朝っぱらから何を言われるんだろう、そもそも何故呼び出されたんだろう、
また補習だろうか、いやまさか、何もやらかしていないのにそれはないだろう…
などと二人はそれぞれ思いを巡らせながら、デスルームのドアを叩く。
「失礼します」
鎌のような不思議なアーチの続く、長い長い廊下を抜けると
死神様を模した鏡の置いてある部屋にたどり着く。
「おおっ♪来たね、二人とも」
部屋の丁度真ん中に置いてある鏡の中から、死神様が顔をのぞかせる。
「いや〜登校早々ゴメンね〜?
マカちゃんとソウル君に、ちょっとしたお願いがあるんだよねぇ。
ほら、ココ最近通り魔がなーんかブイブイ言わせちゃってるでしょ〜。
あれすっごく迷惑で困っててね…。住民の方々からも何とかしろって
苦情が多発しちゃってさあ」
はぁ〜、と溜息交じりに死神様が続ける。
「で、応急処置ってことで二人にデスシティーの見回りをお願いしたいのよ」
「見回り…ですか?」
またいつぞやの退学をかけた決死の補習でも
言い渡されるんじゃないかと、軽く身構えていた二人は思わずきょとんとする。
仮面で表情が分からない…というか、ひょうきんな表情にしか見えないのだが、
溜息からして、死神様はこの事件に対して相当頭を痛めているのだろう。
「ブラック☆スター組かキッド組にでも頼もうかと思ってたんだけど、
あいにく課外授業中で帰ってきてなくてね〜。
君ら二人なら、怪しい人に会ったってボコボコにできるデショ」
「はぁ」
「それにマカちゃんには魂感知能力があるから、
そーゆー怪しい人なんかは探しやすいと思ってね」
「はぁ…」
「どーにもこーにも、この事件、普通じゃない気がするんだよねェ…。
…まあ、私のカンなんだけどね〜。ホント、見回ってくるだけでいいから。
多分何にもないとは思うけど、何かあったらすぐに報告するんだよ?
そんじゃ、ガンバっちに〜♪」
ブツリ、と音を立て、鏡の中の死神様が消える。
…なんとも唐突な話だ。
- 16 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/22(火) 01:03:06
それから時は進んで―――
その日の深夜。デスシティー市街地。
とても、静かな夜だ。
先の報道の効果も相まってなのかどうなのか、人っ子一人居ない、深夜の街。
時折吹き抜けていく風が、頬を撫でていく。ひんやりしていて心地良い。
そんな街中を、二人は1,2時間ほど歩いていた。
「不審者なんて探して出てくる親切なもんでもねェだろうに」
そう愚痴を漏らすソウル。気持ちは分からなくもない。
どうせ夜中出歩いて出会うのは大抵、路地裏でたむろしている不良グループだの、
でろんでろんになっている酔っ払いだのばかりだ。
そうそう不審者にばったりと出くわすはずがない。
「夜の散歩とでも思ってればラクじゃん?」
と、適当に愚痴を受け流しておく。
死神様直々の頼みごとなのだから、今頃不満を言っても仕方が無い。
「どこまでも楽観的だなぁお前…つうか、これからどーすんだよ?
こんだけ歩いて怪しいヤツなんか一人も居なかったんだから、
もう帰っちまおうぜ」
「…そーねぇ…」
少し、考える。
街はこの静かさだ。きっとこれ以上歩いても歩くだけ無駄だろう。
死神様への報告は…まぁ、異状なしだし…明日にまわそう。
何より、さっさと帰って読みかけの本の続きを読みたくなってきた。
深く考えるまでも無かった。マカの選択は、すぐに「家に帰る」へと結びついた。
「…じゃあ、帰ろっか」
「おう」
二人はアパートのある方へとゆっくりと歩き出し始めた。
もうすぐ、日付が変わる時間だ。
- 17 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/09/22(火) 01:06:49
- な、なんとかカタチっぽいものは取れた、かも…
えーと…、大変長らくお待たせしましたというかなんというか。
ごめんなさい。
こっちのは朝から影時間の始まるギリギリ前くらいまで引っ張ってみたカンジ。
この後どう料理するかはお任せします。
- 18 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/22(火) 23:02:42
- >>
Night hour
当日 満月
はい!先程の曲はユミ・カワムラによります「Burn my dread」でした。
特徴的なメロディーと恐怖を焼き尽くせ!という正に燃え上がるような歌詞が人気のこの一曲。
ジャパンで人気があるのも頷けますね!
えー、ではそろそろお別れの時間がやってきました。時刻は間もなく午前0時。
来週もまたこの時間にお会いしましょう。さよなら!
この番組は「いつも皆様に若々しい時間を」ジュネスの提供でお送りいたしました。
デスシティーラジオ放送局が間もなく午前0時をお送りいたします。
ピッ。
ピッ。
ピッ。
ぽー――――――
- 19 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/22(火) 23:03:58
- >>
Darkness
ようこそ影時間へ
- 20 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/22(火) 23:04:39
- >>
人の命はまるで羽のように軽く、硝子のように脆い。我が刈り取るのも容易い事。
与えられた指令を延々と忠実にこなす=それが我が我である事。/そう「我考える故に我あり」。
太陽は我が身を焼き焦がす。
だから太陽とは決別した。我は永遠の影時間を行き/生き続ける存在。
もはや昼は見えず、影時間の中のみに身を委ねる。我が前の光景は全て影時間の世界である。
故に影時間に踏み込んだものは「標的」である。標的は撃滅しなければならない。
前標的撃滅より1時間17分43秒経過。積み重ねられた経験によって動く=任務の効率化である。
次目標出現確立算出......76.8%
飛行巡航モード解除/地形条件による任務への支障を考慮。超低空飛行モードに移行。
追加恒常スキル選択......「エネミーサーチ」発動。周辺領域の生命反応探知を開始。
索敵中.........発見。該当領域へ急行。
目標発見。データ照合?いや、経験上無駄な行為に終わる確率高し。
分析に移行する。分析開始.........完了。
典型的な白人。年齢は20代前後。武器を所持。解析...コルトシビリアントモデル。脅威率低。
速やかに撃滅する。
標的発砲。恐慌状態に陥った為か照準が激しくぶれている。被弾せず。
攻撃方法選択...スキル不要。通常攻撃で十分。
発砲。心臓部にヒット。攻撃中止?/No.
完全なる生命の停止状態になるまで攻撃を続行する=完全なる撃滅の遂行。
リロード。右銃6発全弾装填確認。左銃6発全弾装填確認。
ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット、ショット。
全弾発射完了。
ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット、ヒット。
全弾命中確認。結果=胸部に計13発。生命活動停止確認。
標的撃滅完了。任務を続行する。念のため、エネミーサーチ開始。
- 21 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/09/22(火) 23:22:10
- >>17
大丈夫大丈夫。こうやって気楽に戦う為にリアルタイムじゃなくしたんだから。
緊迫感を持って一気にがー、って戦いたかったらリアルタイム闘争とか祭りとかがいいかな。
ラジオの所で流れてた「Burn my dread」はペルソナ3の主題歌。
OPで通常バージョン。そしてラストバトルでもlast battleバージョンが流れる。
僕個人はこれを頭に思い浮かべながら闘争を書くつもりだし聞いてみるのもいいかもね?
あ、ジュネスって言うのはペルソナ4で非常に重要な意味を持つ総合小売店。つまり現実で言う「ジャ○コ」だ。いや、本当に。
アトラスのスタッフはパロディが大好きだからね。「おっ○っと」もゲスト出演した事がある。
さて、状況としては死神が今、無関係の男性を射殺したところ。
銃声が14発聞こえたんだからいやでも気づくだろうね。
ただ影時間になった事で周囲の状況が異常になっている。この前言い忘れてたんだけど、なぜか影時間になると
あちこちに「血溜り」ができるんだ。それだけでも普通の人間ならびっくりするのにあちこち棺桶だらけ。
びっくりしてすくんで動けなくなるも、勇気出してこっちに向かってくるのもありだよ。
- 22 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/10/26(月) 02:30:33
本当に突然だった。
突然、立ち並んでいる街灯が一斉に消えたかと思えば、
一瞬のうちに世界は不気味な色に表情を変え、
派手な銃声が静寂を切り裂いた。
音の大きさから、さほど離れていない所で発砲されたようだ。
街の異常と銃声。
おまけに足元をよく見れば血溜りがそこかしこに出来ている。
あまりに唐突すぎることだらけで―――ああもうッ、次から次へと…
頭を整理する時間が欲しくなってきた!
軽く混乱している頭をどうにかクールダウンさせようとしていると、
ソウルの声がそれを遮断した。
「な、なぁ…今の音って…銃、だよな?
お前の魂感知能力で何か分かんねェのかよ?」
「え、あ…うん、今やってみる」
瞳を閉じて、大きく深呼吸。
思考を乱すな、集中しろ、集…
- 23 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/10/26(月) 02:30:59
「ちょっと待っ……何、何なのこの反応ッ!?」
人や魔女ではない、『もっと強大な何か』の反応が近くにあった。
位置からしてどうやら銃音の元凶はコイツらしい。
今まで感じたことの無かった反応に、己の魂がざわついているのが分かる。
「こう、なんだかよく分かんないんだけど、とにかく
人間じゃないもっとヤバそうなのが近くにいる…。」
とにかく、ヤバいのだ。危険だと頭が警鐘を鳴らしていた。
『もっとヤバそうなの』と聞いた途端にソウルの顔が険しくなる。
「クソッ、ビンゴか…。聞くだけ無駄だろーが…
やっぱりそいつのとこに行くんだよな?」
当然、答えは決まっている。迷いなんてものは無い。
「当たり前よ。連続通り魔と関係あるかもしれないじゃない、
死武専生としてみすみす逃すことなんてできないわ!」
「へいへい……そういうと思ってたよ…。
…ほんっと、今日はツイてねーなぁ!」
そう悪態をついた刹那、ソウルの体に白く雷のような閃光が走り――、
やがて、大きな鎌になった。
一刻も早く、倒さねば。これ以上被害を出しちゃいけない。
鎌をしっかりと握り締め決意を固めたマカは、
青緑の不気味な月明かりが照らすデスシティーを
魂の反応のある方へ、半ば導かれるかのように駆け出した。
- 24 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/10/26(月) 02:37:59
- 気づいたら…いっかげつー…?うっそだー…。
ということで、お待たせしましたー!
死神の方へ迷わずBダッシュしちゃったわ。
Bダッシュついでに先制攻撃でも仕掛けようかと考えてたけど
ちょっと私には難しくって、ばっさりボツに。
主題歌聴いてみたけど、超カッコよくてしばらくリピート確定!
とかいいながらもう再生回数200回超えちゃってるという…。
私もこれ聞きながらあれこれ考えることにするわ!
そういえば今度「P3P」が出るのね。
ゲームの方に興味持っちゃったもんだから、ばっちり予約してきたよ。
プレイするのが楽しみ!
- 25 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/10/28(水) 22:02:39
- 現在索敵中......生体反応発見。
黄昏の羽が振動―――「疼き」?擬似の魂が震えている?原因は不明。対応は後とする。
リロード。空薬莢を全て銃より放出し、「自身」より生成した銃弾を装填。12発全弾確認。戦闘行為継続。
標的へと接近。反応が徐々に明確となる。2つの生体反応。影時間に動ける人間以外の生物無し=反応は人間である。
周辺の地形データをメモリーより引き出し、基礎データとして再構築、再確認。
「エネミーサーチ」から算出したデータと重ねあわせ、目標の行動経路推測開始......推測完了。
目標、こちらへと向かう/我が任務にして我が生き方への妨害の意思?
与えられた使命の確認...眼前の目標を撃滅せよ。再確認...眼前の目標を撃滅せよ。
我は目標の撃滅によって「我」となる。撃滅できぬ我は、「我」ではない。
我は影。影は我。死は終焉。終焉は死。
死は我。我は、「死神」。
行動開始。最短時間による効率を追求した攻撃方法既存のデータより検索......該当項目発見。
目標は高速移動するも、無駄な経路をいくつか辿る。この事より目標は精細な我の位置を把握せず。
位置特定基準は「音」であると推測/何の音を聞いて?
我に絡む鎖の音―――ジャラリジャラリ チリリリ―――による?/否。音は過小。
やはり銃声。消音機無しのこの銃は音が大きい...だが、手間が省ける。
最適位置に到着。狙撃形態スタンバイ。目標接近により「エネミーサーチ」に新情報。推定身長算出。
一般成人男性の平均身長のケースよりやや銃口位置を下方修正。弾道計算完了。銃口位置固定。
......異常。目標1及び2の反応が重なる/基礎情報より検索開始。速やかに納得できる答えを求める。
目標移動速度緩めず。前方のコーナーより飛び出す可能性大/狙撃可能領域に突入可能性も同等。
目標との接触までを再試算......さらに正確な残り時間を算出。カウントスタート。
ヘッドショットエイム。
.
.
.
.
.
...ファイア。
- 26 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/10/28(水) 22:14:20
- >>24
やあ、待ってたよ。
Bダッシュなんて迂闊にやったら止まらずに穴に落ちるなんて良くある事。
すっごい滑るよ!なんて言われてるね。だから待ち伏せだ。
折角だしこれで先制攻撃としておくよ。角から飛び出したら丁度頭に当たるように拳銃で狙撃した。
どうにかしてこの銃撃を対処してね。
P3Pも発売までついに4日だね。ペルソナ4で好評だったシステムを移しているからPS2版より遊びやすいかもね。
この気にアトラスのゲームに色々と触れてみるといいよ。メガテンはいいものだから。
僕も闘争でのネタばれは自重したほうがいいかな。
……初プレイで主人公の性別を選べる、か。
これは男女両編合わせて200時間ぐらいペルソナ3で消費するかもね。頑張って。
- 27 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/12/10(木) 01:44:10
- 反応が近いはずなのに中々見つからない。
街中を奔りながらじわりじわりと焦りを感じ始めていた頃、角に差し掛かった。
そして、角を抜けた瞬間、響く聞き覚えのある発砲音。
「っ!」
半自動的に、刃でガード。銃弾を弾いた反動でびりびりと鎌が震える。
…今、頭を狙ってきた…?
「あ、危なかった…」
どうやら相手にはこっちの行動がお見通しだったらしい。
今のをまともに食らってれば即死だろう。なんて挨拶だ。
思わず自分が武器職人であることに自分で感謝したくなる。
「待ち伏せか!?」
前を見れば、大きな怪物が月に照らされている。
見た目から怪物が何なのかを理解するのに、そう時間はかからなかった。
あれは…死…神…?銃を持った、死神だ。
十中八九、いや、間違いなく諸悪の根源はアイツだろう。
「出会い頭に銃でご挨拶だなんてどういう教育受けてんのよ?」
「まったくだ、キッドのがまだ育ちがいい」
軽口を叩いてはみせるが、冷静に考えると今の状況は良いとは言えない。
もうこっちの存在を気づかれてたなんて…想定外だ。
気づかれているからにはもたもたしていられない。
やられたからにはやり返す。…10倍返しくらいで!
「今度はこっちの番!」
――相手は銃、接近戦にもちこめば…!
そう踏んだマカは、死神に向かって再びダッシュをかけ、高く跳躍。
鎌を大きく振りかぶり、勢いよく死神に斬りかかる。
- 28 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/12/10(木) 01:51:39
- 寝る前に…こっそりと…。
前から何日だろう…えーと…。う…、もう恐ろしいから数えるのやめとこ…
今回は相手が魔法が使えるとはいざ知らず、
馬鹿正直に真正面から突っ込んでいってみた。
元々策なんてないのが私とソウルのスタイルだからね。
でもコレ確実にしっぺ返しが来るわね。
反撃の反撃がコンセントレイトとかガードキルだったらラッキーね…
そんなに優しくないだろうけどねー…。
流行のインフルエンザで寝込んでる間にP3Pは2週目に突入。
プレイ時間200時間余裕で超えそうで怖いわこのゲーム。
- 29 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/12/14(月) 00:50:07
- 着弾確認。命中?/No.速やかな要因の究明......大鎌によるパリィ。
目標に損害無し。作戦失敗/変更。必要なデータの欠乏/データ照合開始......データ無し=当たり前。
独自分析開始.........完了。名称/不明 性別/女性 人種/不明 アジア系と白人のハーフ?
所持武器/大鎌=生体反応あり=重なるもう一つの反応。自己データ照合......資料発見。
『武器』。一種の生体兵器/人種...肉体改造を施した人間の末裔/よって目標は『武器職人』と予想される。
先ほどの攻撃のタイミングは完璧/一般的な武器職人には不可避/熟練の職人と予測。
WARNING!WARNING!WARNING!
眼前の武器職人を我が任務を妨害する危険因子と認定!
速やかなる排除が求められる!リミッター解除開始!物理攻撃スキル全種を開放!
標的をロック/同時にこちらに向かって跳躍する少女/接近戦への移行=銃のアドバンテージ消失。
優位性の喪失は戦局を好ましくない形へと変える/避けるべき事象。
大きく振り上げられる鎌/好きの小さいよく訓練された動き。
『回避?』or『防御?』or『反撃?』
選択......『防御』
両手の銃を交差させ振り下ろされた鎌を受け止める=軽微ながらダメージ伝道/銃は我が体の一部。
瞬時に反撃開始/距離を稼がなければ。
スキル選択/『マッドアサルト』
受け止めた刃を押し上げ/同時に弾倉内の銃弾を強装弾―――連射不可だが高威力―――に変更。
見た目に変化無し。銃が自身の一部なら、銃弾も自身の一部。
本来は追い撃ちに効果的/状況は選べず。
鈍い音を打ちおろしたような音―――発射された銃弾がどこに当たろうが関係ない。
それは発射されただけで幾許かの隙を生み出す=距離を離すチャンス。
後方に跳躍/武器職人健在/更なる能力の開放を求む。
WARNING!WARNING!WARNING!
眼前の武器職人の存在は我を否定する超危険因子!
速やかなる排除が求められる!リミッター解除開始!魔法攻撃スキル全種を開放!
解除完了―――銃弾が灼熱の炎の媒体となる。
残弾11発に全てアギ系スキルを付与/更なる接近を許さない/燃やし尽くさなければ。
照準合わせ......目標の前方から現在の目標の存在地点までを全て火の海に変える。
スキル選択/『マハラギダイン』
後方の建造物の屋根に着地/同時に全弾発射/全弾丸が火炎を生み出す媒体となる。
発火/超高温/焼け死ね。
- 30 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/12/14(月) 00:51:40
- 感情の昂りが抑えられない/感情とは何か?
我が肉体が/我が意思を離れ/我が衝動のうちに行動を起こす。
昂る/昂る/昂る/昂る/昂る/昂る/昂る昂る昂る昂昂昂昂昂昂昂昂昂昂昂――――――!!
威嚇行為開始/無意味/昂りを抑える効果が予測/許可。
仮面には本来存在しない口元に亀裂が入る......割れる。牙を生やした醜い口が。現れる。
漏れる息。音と共に。獣のような声と共に。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーー!!
言語化不能/不愉快な叫び=精神攻撃と化する?/微妙。
己の心のままに発露。自身のデータにその言葉は無い『筈』/何時知った?
回答不能/解析不能/理解不能―――感情のままに。かんじょうのままに。
「我は影―――真なる我―――」
「我は汝らの心の深淵より出でし者―――」
「万物に旅の終焉を告げる公平なる者―――」
「刈り取る者なり」
- 31 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/12/14(月) 01:04:23
- やあ、また来たよ。
2周目に突入ということは僕の正体も判ったし、彼の結末も知ったということだね。
とりあえずおめでとうと言っておくよ。重たい話をよく頑張ったね。
僕もこれからは自重せずにネタバレ込みで話すことにするよ。
さて、ガードキルなんて甘い事はやらないよ。そもそも弱点無いような気もするし。
切りかかってきたところを受け止めて一発重い銃弾で反撃。
その後は後ろに飛びながらマハラギオンのかかった銃弾をばら撒いてマハラギダインだ。
死神自身は建物の屋根の上で吼えている。どすの効いた声でね。
魔法の解釈とかスキルの解釈とかは身勝手だけどそこは意見を言ってくれれば調整するよ。
ちなみに開放した魔法はアギ、ブフ、ジオ、ガル、ハマ、ムド系及びメギドラだね。
メギドラオン?……後のお楽しみだよ。
- 32 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2009/12/15(火) 00:23:58
- ×マハラギオンのかかった銃弾をばら撒いて
○アギダインのかかった銃弾をばら撒いて
ちょっと気になったから訂正。ごめんね?
- 33 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/12/31(木) 02:55:54
- 炎、炎、炎。
地面に着弾していく弾が次々と業火の柱を上げていく。
炎を避け切れなかったのか、コートの端が焼け焦げているのに気づいた。
こんなのに被弾してしまったらひとたまりもない。
「これじゃ近づけない…」
内心、「くそっ」と思いながら呟く。
もちろん反撃は失敗。
距離を離される寸前の弾はうまく逸れたものの、
まんまと距離を離され、更に魔法と思しき炎で壁まで作られてしまった。
一筋縄でいくはずもないことは分かっていたが、あんな手品も使えるとは。
さて…どうする?
離れていれば相手の独擅場…
このままいつまでも立ち止まっていようものなら、
蜂の巣…消し炭にされることは目に見えている。
『魔女狩り』さえ当たればどうとでもなりそうなものだが、近づこうにもこの火の海。
唯一広範囲に攻撃できる『鎌威絶ち』も、屋根の上に居られては届きそうにない。
だったら!
頭より先に足が動いていた。
炎からくる、と背を向け、全速力でダッシュをかける。
相手に背を向ける行為は、戦闘中危険極まりないことだが致し方ない。
「どこ行くんだよ!?」
「一旦路地裏に逃げ込む!」
幸い私より後ろには炎は回っていない。
路地裏へ逃げようと思えば逃げられるだろう。
逃げたところで気休め程度の時間稼ぎにしかならないのは分かっている。
が、炎の中何の障害物も無く狙われるより遥かにマシだろう。
今はとにかく、少しでも撃たれにくい場所へ。
当たったたら…終わりだ。
- 34 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2009/12/31(木) 02:57:17
- メ、メギドラオン…(ごくり
と!今日は大晦日ね。なんだか、複雑な日…。
状況報告状況報告。といってもまんま、見たとおりよ。
炎に突っ込むことは出来ないし、この状況で、もし鎌威断ちが使えたとしても
目を回してそのまま撃たれるだろうから意味ないし…
というわけで、非っっ常に不利なので狭くて多少は狙いにくそうな路地裏へ。
すぐ広い場所に抜けちゃうけどねー。抜けたら…ど、どうしよ…。
ノープランすぎて死亡フラグが無数に立ちそう。…いや、もう立ってるわね。
ていうかこれ、弾をどこに受けても即死モノよね。怖い!
どうダメージ受けようか悩む悩む。
あーあ、私に不屈の闘志があればいいのに…。
- 35 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2010/01/02(土) 19:40:29
- 目標逃亡開始。追撃を試みる。ロックオン、発射―――停止。
全弾発射済みにつきこれ以上の攻撃は不可能、リロードが必要。
リロードの過程を飛ばして追撃を思考=重大なバグ?/忘却という異常事態。
任務を帯びた我は影であり機械/兵器......?前述のデータをデリート。再構築。
我は影であり真なる我、意思を持った影。
忘却とは意思を持つものの必然。何も問題は無い。ナニモモンダイハナイ。
否定することは誰にも許さない。我は影でありながら、自立した死神という固体。
死神の勤めを果たすことが我を我足らしめるルーチンワーク。
「逃げられると思うてか」
全使用済み薬莢を排出/1秒もかかるまい。リロード/1秒もかかるまい。=計1秒≠致命的な隙。
飛行巡回モードでは逃亡される恐れあり/ならば屋根伝いに跳躍、追撃。
上方を確保しているのでアドバンテージはこちらにあり。更にエネミーサーチと周辺マップの
記憶により目標武器職人の現在位置及び予想行動経路の把握も可能。
目標、有効射程距離圏内に補足。なお追跡速度を緩めず。
完全なる弾道計算を行うには現状況の変化がめまぐるしすぎる/最適攻撃方法検索中......。
目標移動速度は非常に速い。弾道計算中断。
だいたい当たりそうな場所に向けて先ずは6発、ファイア。
全弾命中せず/構いはしない。もう一つの弾倉内の弾も全弾発射/全弾命中せず。
降り注ぐ弾丸の雨の中走るその心境は如何程のものか。
だが、後ろにばかり気を取られてくれればそれで重畳。
全弾排出/リロード/全弾再装填完了。
高速移動する目標を撃ち抜くは難しい。だが、移動していないものならば百発百中の弾道計算が可能。
発射される3発の弾丸。その内の2つは先ほどと変わらず目標の足元の土を撥ねる。
しかし、これは所詮フェイクに過ぎない。追われているという感性は同時に前方不注意をもたらす/経験上のデータより。
本命は目標の先にある、積み立てられた木材/地形利用とは効率化の為の一手段である。
根本を弾かれ、丁度人間の足元をけたたましい音と共に跳ねる。
計算開始......仮定/材木の回避に失敗したならばどの位置で停止するか?
アバウトな途中式までを構成し、それ以降を独自判断。銃身位置を意思調整を加えて修正。
計算終了。全残弾発射準備完了。
.........ファイア。
- 36 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2010/01/02(土) 19:51:58
- やあ、明けましておめでとう。
闘争レスの構築にも大分なれたかい?
メギドラオンは今のところ警戒しなくて良いよ。どこかのエレベーターガールみたいに
ぶっ飛んだ最強魔法を放つわけじゃないから。
……死神のレベルから考えると十分な脅威だけど。
路地裏に逃げている君たちを死神は屋根伝いに追跡。
上からガンガン撃ちながらどこまでも追ってきているよ。
ターミネーターに終われる恐怖をリアル体験させているところ。
それで後ろからくるぞ、気をつけろ!と見せかけて前の材木を銃で撃って君の足元に転がした。
すっ転ぶのも良いし、超回避で潜り抜けて走り抜けるのも良いよ。
……でも影時間内はスタミナの減りが激しいことは忘れないようにね。
どう見ても主人公属性バリバリのヒーローがトリップ一つでダウン。それが大殲クオリティ。
君が死んだら責任持って死神で世界を滅ぶすから安心して死んでね。
それと君は肉体が人間だし弾丸を受けたら確かにその場で死にそうだね。
そういう時は「パリィ!」に力を入れて銃弾を弾いてみたら?負傷するのは中盤以降でも大丈夫だから。
- 37 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2010/01/03(日) 18:57:32
- ばらばらと木材が崩れ、流れ落ち、行く手を阻んでいく。
逃げ込む際にゴミ箱くらいの障害物はあるだろうと予想していたのだが、
こんなところに木材が積んであるとは…つくづく運が悪い。
いや、もしかすると直撃を免れているだけでも十分運がいいのかもしれない。
「いっ…」
自分では手際よく木材の間を避けきったつもりだったが、
見事に最後のひとつの木材に足を引っ掛けてしまった。
が、素直に転ぶだけで終わらせない。前へ転がる勢いをそのままに、もう一回転。
上手く受身を取って立ち上がり、再び走り始める。
伊達に職人として生きてはいない。転んでからの受身くらい、お手の物だ。
体勢を立て直したのはいいものの、路地裏の出口ももう近い。
逃げっぱなし、撃たれっぱなしなのは私の柄じゃない。
この辺で死神に一発叩き込んでやりたいところ。
何が何でもこの状況を引っ繰り返して勝機を掴まなければ…。
…ここを抜けた瞬間に賭けてやる!
「魔女狩りをあいつに当てるわよ」
「下からじゃ当たんねーぞ!」
「いいから!!」
一喝。
やれることは全部やる。不利な戦況を打開するにはそれしかない。
後悔なんてものは、勝つか死ぬかの後にでもすればいいんだから。
「…どうなっても俺は知らないからな!?」
さすがは私の選んだ相棒、理解が早くて助かる。
私はそんなことは重々承知している、とでも言うように強気にニッと笑って見せた。
「いくぞ!」
「「はぁぁぁぁぁあぁあぁぁあ!!」」
走りながらもソウルの掛け声を合図に、魂の共鳴率を一気に引き上げる。
体の奥から、魂から、電流が迸るような感覚。
ソウルの刀身の形状が、鮮やかな光を放つ三日月型に変化する。
次第に早くなる足―――
…このまま、突っ切れ!!
- 38 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2010/01/03(日) 18:57:49
―――――――今だ!
裏路地を抜けたその刹那、左足を軸に回転、Uの字を描くように
深く地面を抉りながら退魔の波長を帯びた大きな衝撃波を放つ。
狙うは、上空の死神。
「いっけえぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!」
- 39 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2010/01/03(日) 18:58:32
- あけましておめでとーっ!
今回のは筆の進みが速くて自分でも驚いてる。
それでも慣れたかって言われるとまだまだね…。
七転び…八起き?超回避とまではいかなかったかな…ひっかかっちゃったし。
路地裏を出てからすぐに、U字狩りをちょっと応用したような技で
死神のいるであろう屋根の方へ攻撃。
このU字狩りだけでも体力をごっそり持ってかれてそう…。
ばんばん大技は使えないだろうから
これからは使いどころを考えなきゃね〜…。
弾についてはそこまで考えなくてもよさそうね。
どうにかこうにかしぶとく受け流して凌いていこうと思うわ。
どうせ精神的にも体力的にも追い込まれていくだろうし。
それだけで十分痛いダメージだわ…。
そうだ!私の退魔の波長。
呪殺耐性か無効くらいにしかならなさそうだけど
なんとか死神に対抗しうる力になると思うのよね。
退魔の波長付きの攻撃にあたるとどうなるかはそっちの判断に委ねるわ。
- 40 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2010/01/05(火) 01:37:27
- 仮定に頼るのは間違いである=結論。目標は高速移動の末全弾回避/尚も逃亡。
引き続き追撃移行......異常検知/危険/警報発令。
高速エネルギー物体接近/危険/回避運動移行/受動回避開始/回避/回避/回避/回避/回避/回避/回
「ギ」
「ギ」
「ギアァーーーアイギギァー■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
warning!/異常発生! warning!/異常発生! warning!/異常発生! warning!/異常発生! warning!/異常発生!
右肩部損傷!/ダメージ計算/いや、先ずは/自動再生機能活発化/それよりも/痛覚断絶/暫し時間の猶予/痛い/痛い痛い痛い痛い痛いい痛い痛痛痛痛痛痛―――!!
足場崩壊/自由落下/叩きつけられ/無様/許さない
.
.
.
.
.
.
リカバー/姿勢制御開始/目標再ロック/現在状況確認。
右肩部に創傷確認/中規模破損/自己再生能力発動/完全治癒までには遠い。
任務確認:前方の標的を撃滅せよ。
了解、任務続行。
撃滅する/苛烈な報復を含み/完膚なきまでに/存在すら残さず/撃滅する。
スキル選択/『刹那五月雨撃』
シリンダーに特殊散弾をセット。
目標ロック解除。標的変更/無形/空/巨大な満月/ニュクス?/データに不備あり/理解不能。
戦闘終了後データ整備を行う。
ファイア―――全弾発射完了。
目標の上空に到達確認/弾けろ/炸薬破裂/小鉄球散開確認。
それはまるで鋼鉄のシャワー―――本来複数体への攻撃スキル/眼前に惨めな死を。
リロード。
- 41 名前:望月綾時 ◆vDUDShAdOw :2010/01/05(火) 20:03:42
- ごめんごめん、書いた後力尽きて寝ちゃった。
こんなに早く来るとは思わなかったよ。
さて、実質この死神は生後二週間ってとこかな。
黄昏の羽根によって生まれた意思を持った物質と情報―――つまり生命の中間体だけど、急激に生物側に性質が近づいているようだね。
あんな強い攻撃当てたもんだから当然怒っちゃった。ちなみにダメージは全通しだよ。
個人的には光属性に弱いとワンモアプレス発生みたいな。弱いどころか耐性があるんで今回はそんなこと起こらないけどね。
反撃は切なさ乱れ撃ち……じゃないや、刹那五月雨撃。雨のようにばらけた鉄球が落ちてくるよ。どう対処するかは任せるから。
あ、それと近接戦闘の時は気をつけて。ダメージ受けたから噛み付いてくるよ。
- 42 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2010/05/05(水) 22:33:30
- 今度は真上からか!
この分だと回避するのは間に合わないか…!
真上を見上げ、すう、と鎌を構えなおす。
「なめるなァ!」
避けられないなら迎え撃つ、それだけのことだ。
再び魂の波長を増幅。刃は三日月へと姿を変え――
こちらへ降り注がんとする鋼鉄の弾丸を、見切り、タイミングよく―― 一閃。
というより「叩ききった」、という表現がふさわしいかもしれなかった。
叩ききられた“弾丸だったもの”は地面に落ちることもなく、あっけなく消えてしまった。
「よし!行けるぞ、一気に突っ込め!」
見る限り、まだ魔女狩りで与えたダメージは残っているらしい。
が、先の攻撃からの立ち直りの早さをみると…
完全に回復されるのも、時間の問題か。
炎は使うわ、自己再生も使えるわ…どこまでも厄介な相手だ。
一撃でも多く回復されるのより早く攻撃を当てないと、こちらが先に力尽きてしまうではないか。
なんとしてでもそれだけは避けたい事態だった。
一発でも多く当てる事だけ考えて、攻めに徹した方がいいのかもしれない…。
障害物は、何もない。隙なんか与えてやるもんか!
刃を魔女狩りのそれのままに、死神めがけ、一直線に突進。
当たれ、当たれ、当たれ…当たれ―――!
- 43 名前:マカ=アルバーン ◆/j4MAKA./U :2010/05/05(水) 22:51:04
- ふう…連休を利用して、なんとか形に…。
時間に遅れる男は嫌われるとかいうけど、こんなにルーズな女も嫌われちゃうわよね。
今回の行動はー…
「え?避けるの無理じゃないコレ?」ってことで弾をばっさり斬らせてもらったわ。
で、そのまま猪突猛進に魔女狩りでアタックね!
近寄ったら危ないなんていわれれば近寄っちゃう人なのよ、私。
うーん、もーちょっと凝ったことすればよかったのかなぁ…
それじゃっバトンタッチ!
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