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■ 【32・ミニ】円盤皇女ワるきゅーレ総合【ミニ姫様も可愛らしい〜〜〜】
794 名前:
名無し客
:2010/07/24(土) 22:32:00
あれは1999年2月某日の黄昏どき、函館本線七飯駅での光景だった。
上下線中間の待避線を兼ねたホームに、七飯発函館行きの普通列車キハ40が1両、ポツンと停まって、
発車時刻を待っていた。乗客は僅か数人だった。
その日は冬将軍様の猛襲で道央地区の主要交通機関は軒並み、乱れに乱れていたが、道南地区は何故か、
真冬とは思えない穏やかな好天に恵まれていた。七飯駅も無風の快晴下にあった。
普通列車車内は、エンジンの単調なアイドリング音と、ポカンと口を開けて惰眠をむさぼっているオッサンの
微かなイビキだけの、まるで時間さえ止まってしまっているような錯覚におちいるほどの、平穏な静けさに
つつまれていた。やがて発車時刻が来ると、
「上り特急列車遅れによる通過待ち合わせのため、発車まであと少々お待ちください」とのアナウンス。
暫くすると、突然静けさを打ち破る、「バンッ!」という左側全部の窓ガラスを破るが如くの、
叩きつけるような一瞬の大音響と衝撃が、キハ40の重い車体を揺さぶり、白い雪煙が濛々と
立ち込める車窓と、安眠を不意に破られて「ワイッ!」とスットンキョーな声を上げて目を丸く
しているオッサンの姿が、そこにあった。
NN北斗が一陣の疾風と化して、瞬く間に通過して行ったのだった。
いったい何キロ出していたのであろうか。
雪煙が漸くおさまると、あたりは何事も無かったように、また元の静けさに戻っていた。
それから幾らも経たないうちに、わが普通列車も発車となった。
一閉塞区間を、NN北斗は、信じられない速さで駆け抜けたに違いない。
終着函館を間近に、遅れ回復で猛然とラストスパートしていたのであろう。
今でも妙に、印象に残っている光景である。
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