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■ 名護啓介 VS 有角幻也 闘争会議室
- 1 名前:[-{}@{}@{}-] 名護啓介 ◆753/IdWG5E :2008/05/24(土) 20:35:46
- このスレは 私と彼―――有角幻也の闘争のための会議スレです。
それ以外の人間およびファンガイアの侵入、書き込みを禁止します。
- 47 名前:名護啓介 ◆753/IdWG5E :2008/07/23(水) 22:13:15
- >>
「――――名護啓介。
まさか、ファンガイアと通じるところまで堕ちていたとはな」
有角が名護に続いて晒した手札。
それは、ファンガイアハンターとしての名護の立場を揺るがせる最悪のジョーカー。
キバを追い詰める為に、恵に執心するファンガイア・糸矢を脅迫し利用した一件を撮影した映像。
(……まさか、あの時の映像まで用意していたとはな)
名護は考える。背徳の証拠というべき映像を用意した有角の真意を。
あの映像が嶋の元に渡れば、名護はイクサの装着者として不適格と看做される。いや、それどころか『素晴らしき青空の会』を追放されかねない。
考えうる限りの最悪の未来。それだけは避けなければならない。
「今更言うまでもないが、監査は『Intercept X Attacker』装着者本人もその対象に含まれている。
これは組織の内外から上がった声だ。
現装着者であるお前の行動が最近、こと目に余るとは聞かされていたが…ここまでとはな。
当然だが、これは重大な背任行為だ。
不祥事というレベルすら軽く超えている、組織への裏切りそのものといっていい」
名護は、有角の言葉を半ば聞き流しながら思考を巡らせる。
心に想い描く未来を、その手に掴む為に。
第二に、有角が単身でこの場所に現れたというこの現実は、『青空の会』が持つ政治力の賜物であり、有角はそれを認識している節が有る。
有角が打った手は保身のため。名護のスキャンダルを切り札にして自身の有用性を示し、この先に生き延びる為の戦略。
「念の為だが、この場合黙秘権は不利になるだけと言っておこう。
ファンガイアへの寝返り―――この疑惑に対して、納得のいく説明を聞かせてもらおうか」
繰り返される有角の挑発的な言動の裏側にあるもの。
すなわち、ジョーカーだけでは完成しない手役を作り出したいという意図。
その手役が完成する時、名護の敗北は揺るがないものとなるだろう。
ならば名護の打つべき手は―――有角の手役の完成を阻むことに尽きる。
必要としないカードを送り込み、用意したジョーカーを無駄にする。それだけでいい。
「そんなことはありえないな」
名護は、有角の提示した映像そのものの信憑性を破壊することにした。
「第一、その映像が本物だとしよう―――だが、俺が言ったというその言葉のどこに、俺がファンガイアに寝返ったという文脈がある?」
あの映像は紛れもない本物であることは確かだ。しかし、名護の台詞そのものがおかしいのだ。
あの台詞をファンガイアが言っていたのであれば、名護の裏切りを造作も無く立証することが出来ただろう。
しかし、あの台詞を言っているのは名護だ。それは映像でも変わりはない。
「それに、俺がキバを狙うことは組織内でも認められている。22年前、キバが世界に対して何をしようとしたのか―――ドラキュラの息子である貴様が知らないわけがないだろう」
キバが、人類の敵と目される理由。それは過去に起こした事件にある。
そう、誰も過去からは逃れられない。
「証拠を捏造し、人類の敵であるキバを擁護してまで、俺を陥れようとするとはな……やはりその身体に流れている血は邪悪そのものということか」
名護は、確信した。自分の手札が、有角の手役を上回ったことを。
「もう、貴様の顔は二度と見たくない―――その忌まわしき命、神に返しなさい」
- 48 名前:名護啓介 ◆753/IdWG5E :2008/07/23(水) 22:17:34
- とりあえず、攻撃する為の理由付けを行うことで保身を図ってみました。
レコーダー類には気付かないままということにしてはいますが。
- 49 名前:名護啓介 ◆753/IdWG5E :2008/09/13(土) 22:30:17
>>
「――――名護啓介。
まさか、ファンガイアと通じるところまで堕ちていたとはな」
有角が名護に続いて晒した手札。
それは、ファンガイアハンターとしての名護の立場を揺るがせる最悪のジョーカー。
キバを追い詰める為に、恵に執心するファンガイア・糸矢を脅迫し利用した一件を撮影した映像。
(……まさか、あの時の映像まで用意していたとはな)
名護は考える。背徳の証拠というべき映像を用意した有角の真意を。
あの映像が嶋の元に渡れば、名護はイクサの装着者として不適格と看做される。いや、それどころか『素晴らしき青空の会』を追放されかねない。
考えうる限りの最悪の未来。それだけは避けなければならない。
「今更言うまでもないが、監査は『Intercept X Attacker』装着者本人もその対象に含まれている。
これは組織の内外から上がった声だ。
現装着者であるお前の行動が最近、こと目に余るとは聞かされていたが…ここまでとはな。
当然だが、これは重大な背任行為だ。
不祥事というレベルすら軽く超えている、組織への裏切りそのものといっていい」
名護は、有角の言葉を半ば聞き流しながら思考を巡らせる。
心に想い描く未来を、その手に掴む為に。
第二に、有角が単身でこの場所に現れたというこの現実は、『青空の会』が持つ政治力の賜物であり、有角はそれを認識している節が有る。
有角が打った手は保身のために、名護のスキャンダルを切り札にして自身の有用性を示し、この先も生き続ける為の戦略の最善手。
この戦略をどのように崩すか、反撃の一手を打とうとしたその矢先。
痛烈無比にして、決定的な王手が楔のように打ち込まれた。
「――――全くな。何が『絶対正義』だ。正義が聞いて呆れる。」
「……黙れ」
―――貴様に何がわかる。
「念の為だが、この場合黙秘権は不利になるだけと言っておこう。
ファンガイアへの寝返り―――この疑惑に対して、納得のいく説明を聞かせてもらおうか」
「……黙れと言った」
―――貴様に、俺の正義の何が判る!
名護の抱く『絶対正義』、それは未だ完成されていない。
神ならぬ人間が完全な物を作り出す為には、様々な代償を払わなければならない。
『絶対正義』の完成のために必要な代償。それは『キバ』であり有角幻也である。
「俺に、同じことを、二度言わせるな……!」
名護の怒気を孕んだ言葉が、有角の追求を阻む。
俗に言う“逆ギレ”という行動である。この行動が己の不利益に働く可能性が高い事を承知で、名護は勝負に打って出たとも言える。
「俺がファンガイアに寝返った……だと? 誰が捏造したかも判らないような映像を根拠に?」
有角が、なぜ名護の自白を求めるような言動に出たのか。それは映像単体では証拠能力に欠ける、それ以外に無いと名護はこの瞬間に、確信した。
ならば、打つべき手はただ一つ。
有角の行動の信憑性を完全に破壊することに尽きる。
「そのような胡散臭い映像をわざわざ用意した努力に免じて偽証の罪は見逃そう……
だが、ミスは罪だ。貴様の犯した、“俺を陥れようとしたミス”という罪は償わなければならない」
かくして弾劾者は逆転し、咎の在処は流転する。
己の証明を立てる術は唯一つ。
「アドリアン=ファーレンハイツ=ツェペシュ……その命、神に返しなさい」
力で捻じ伏せ、奪うのみ。
- 50 名前:名護啓介 ◆753/IdWG5E :2008/09/13(土) 22:39:52
- >>47を修正しました。
取りこぼした『絶対正義』の下りが中心になるよう加筆しています。
少々間が空いてしまいましたが、これは私の不徳と言わざるを得ないでしょう。
一つ提案なのですが、この闘争が本編27〜28話に登場した棚橋による青空の会撲滅の陰謀に
関わって行く、というのはどうでしょうか。
そちらの機関が意趣返しのために棚橋に加担する、というように。
ただこの提案はエピローグに関わってくることなので、没にしても構いませんが。
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