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■ 日守 秋星 vs 後藤
- 31 名前:名無し子猫:2008/12/14(日) 08:48:05
- >>29
――――――――――――!
必殺の刃が当たるすんでのところで、獲物はひょいと身を屈めた。
空振り。この初めての体験に、ほんの一瞬だが、後藤は僅かに混乱した。
だが次の瞬間には思考をまとめ、動揺から立ち上がる。
老化だのボケだのと自虐するこの獲物は、一見とぼけているが……
もしかしたら、自己の狩猟本能を満たしてくれる素材なのかも知れない。
「……まぐれでなければいいがな。」
偶然にせよ、故意にせよ、避けたのならなら次手で確実に仕留める、より速くより強くより多数で。
結局のところそれだけの話だ。
獲物は何かを拾い上げ、またこちらに語りかけてきた。あくまでも飄々とした態度は崩さずに。
「食欲だけが生ではない。運動も必要だ。それにしても、大きく出たな。」
後藤より左腕へ―硬化、伸張、刃数三
異様な音を立てて、後藤のスーツの左腕部分が弾けとぶ。
再び、蛇が秋星を襲った。
ただし今度は後藤の肘から先が三つ又に別れ、一箇所ではなく足、胴、頭の三箇所を切り裂くために。
避けろ、避けて見せろよ、殺人鬼。
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