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■ 日守 秋星 vs 後藤
- 35 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/21(日) 21:01:26
- 次レス案1様子見
>>33
後藤の異形の腕を見ても秋星は些かも動揺しない。
いやそれどころか、迫り来る刃を前に口の端を吊り上げ、微笑するのを後藤は確かに見た。
来るか。
この人間の抵抗を後藤は期待していた。
だが3箇所の同時攻撃は全て当たり、無様な叫び声をあげて秋星は落下する。
期待は見事に裏切られた……かに思えた。
…… 無様な叫び声をあげて ?
はじめ抱いた違和感は警戒心へと変わり、後藤は落下する秋星への追撃を躊躇った。
こいつは生きている。
少なくとも頭への一撃は―不完全ながら―避けられた。
決まりだ、こいつはただのバカではない。それどころか人間にしてはやる方だ。
眼下では死にかけた体に鞭をうち、秋星は再び立ち上がっていた。
そればかりか、足元が覚束ないこの状態で、得物を構えた。
「面白い。人間は自身の身体能力を発揮しきれないという話を聞くが、例外もいるらしいな。
まだ俺を人間と呼ぶほど意識の方曖昧のようだが。」
後藤は靴を脱ぎ捨てて、今度は両足を変形させた。
飛び掛る態勢を察して、軟体生物のように足を鉄骨に絡まらせると、蝙蝠のようにぶらんと逆さ吊りの状態で身構える。
後藤より両腕―刃数三
威嚇するように6枚の刃を展開し、秋星の攻撃に備える。
「来い。」
秋星という撥条が弾けた。
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