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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜
- 41 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 23:32:34
- >>(ケフカ)
灼熱地獄を顕現させてなお、魔女の謀は始まりのテーブルに着いたに過ぎない。
チェスに例えるならば、盤と駒を一揃え用意し、相手を説き伏せ、盤前に座らせたまでだ。
ここから展開がどうなるかは、指し手の手腕次第なのだが……。
肝心の相手の手腕が御しきれる範囲なのか、指し手の手腕は十分なのか。
知る術は、指し手自身にしかなかった。
(……早いわね)
視界の隅に道化を捉え、魔女は笑みを歪める。
魔女の名に違わず、存在するだけで収束する魔力も、現状では火柱に喰わせてやったばかりで、十分ではない。
さらに、その打撃の質が問題だ。彼女の魔力を吸収する類の術式を、彼女は認識していた。
その速度、角度、威力についてはもはや語るまでもない。
(ふむ)
瞬間、彼女は黙考する。
腕の根元ぐらいまではくれてやらないとだめか、と結論に達しかけた刹那。
>>(エリ)
視界が鉄の巨人を認識した瞬間、魔女は後ろに大きく飛んでいた。
一瞬ぐらいなら、あれでもあれの相手はできるだろう。
その一瞬に、彼女は決意を固めていた。
(そうね)
(やっぱり腕一本じゃ足りないわ)
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