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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜

74 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/02(金) 23:33:45
>>(ケフカ)
>>(エリ)
「そこまでよ」

魔女は宣言した。
勝利宣言、ではない。
それは、一方的な終結の宣言だ。

       ……嫌な予感が拭えない

「私が得た物は分かるわね、道化。
 私が得た物が分からないでしょう、軍人。
 無限の魔力。あなたたちにもはや勝ち目はない」

魔女は言の葉を紡ぐ。
それは、一方的な決別の言葉。

       ……嫌な予感が拭いきれない

「そういえば、物の本によれば『殺す』という言葉は使ってはいけないそうね。
 宣言した時には行動は終わっている。そうあるべきだと。
 使っていいのは過去形だけ……らしいわ」

魔女は言の葉を紡ぐ。
それが向けられているのは、道化か、鉄の巨人を操る人か。

       だから、演じる。力に酔った賢者紛いの愚者を。
       必要なのは時間だ。私の計略に、術式に生じている綻びを探し出す時間。

「だから。私は言うわ」

魔女は宣告する。

       すでに魔力の余禄で、『石』自身の解析、修復術式は完成し、実行され続けている。
       私の姿などいくらでも泥にまみれていい。必要なのは結論だけ。
       最後には私の計略が完成したという結論だけだ。

「あなたたちは」

術式、侵食する病のごとき毒(金水符「マーキュリポイズン」)
対象、三名。

       だから、少しでも早く解析を進める。
       早く、早く、早く、早く、早く……!

「私が『殺した』」
術式、執行。

【場所:灼熱地獄にてエリ&フィオおよびケフカと交戦中】

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