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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜
- 81 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/03(土) 00:35:42
- >>続き
「ホァーーーーッホッホッホッホッホッホ!!
この馬鹿のバカの莫迦のバカの大バカモノが!!
僕ちんがあんなもの見つけて何もしないとでも思ってたのか?
だとしたら更に馬鹿だ!そして更に馬鹿の馬鹿だ!!」
燃える地上で、裂けた虚空で。天地へ響く馬鹿笑い。
嘲り罵り馬鹿だ莫迦だと罵倒する、ありったけの狂喜と悪意の込もった高笑いが木霊する。
腹を抱えてのけぞった道化の笑いが木霊する。そう悪の笑いが木霊する。
そうなのだ。
無限無間と始まり終わりまた始まりへ繋がる螺旋を描き、相生により相乗円環の理を持って常闇の結晶より
組み上げられる果てしなき『夜』の魔力。
その余りにも莫大無比なエントロピーは―――しかし、あろう事かその奔流を在り得ざる方位へと捩らせ始めていた。
紅に光り輝く珠を中心として、視覚でも捉える事が出来るほどに濃密な魔力流(ライフストリーム)の異常な流れ。
それが意味する所は、極めて最悪なものに他ならない。
「――――そうだとも、七曜の魔女よ。
お前が奪い取るはずだったこの世界の力は、お前が置いた“青”の珠を利用して空けた『穴』から全て頂く!
オリジナルが三闘神どもの封印の綻びから魔法の根源を奪い取ったようになあ!
……そんな事が出来る筈はない、とでも思ってるのか? ハッ、笑わせるな!
術式連動部の変更? 転移式部分の偽装消滅から再接続? 予備経路への自動変更?
補完状態にある同位体との置換え? 予備同期状態にあった別世界のスペアによる補完?
あらゆる物理的手段と魔法による干渉を考慮に入れた転ばぬ先の多層多元に構築された防衛術式?
無駄無駄無駄無駄!!全部無駄ぁ!!
魔法の根源ひとつまるっと手に入れてる 僕ちんにとってあの程度の“魔法”なんてものはなあ、
ガキの算数よりも簡単に丸分かりなんだよ!!
ファシナトゥール、"魔海"であった場所……
かつて仄暗い水に覆われていた場所。そこに暗い青色に輝く光球が転がり、ファシナトゥールの水全てを渦巻かせていた。
黒き恐れ、信の水行。金より出でて、木を育みそして果てに円り還る理に“孔”を空けよ!
之の命を阻む如何なる万理を拒み、然して混沌を越え夜なる源を我が下に!
―――だからあんな珠一つ、丸ごと都合のいい物に作り変えるなど造作もない」
もしこの時、かの異海(うみ)であった場所に目を向ける者が居たならば判ったであろう。
異変と共に道化が笑う同じくその時、蒼穹の輝きを異質なものへと変容させ駆動する“水”を司りし宝玉に。
本来の術式をいとも巧妙に組み替えられ、周囲の次元もろともに相を歪める異変に。
捩りを伴い、紫電飛び散る次元孔。虚ろな漆黒の通じる先は、さも不可思議に混ざり合ったマーブル模様の
魔力経路。そこは魔女の術式によって集められたファシナトゥールの『常闇』の力を掠め取るどころか根こそぎ
収奪せんと開いた『穴』であり。
そして――――
「ホァーッホッホッホッホ!
ケ ア ル ガ
―――空の下なる我が手に祝福の風の恵みあらん―――
ホァーッホッホッホッホッホッホッホ!!
フ レ ア
―――滅びゆく肉体に暗黒神の名を刻め始源の炎蘇らん―――
馴染む、馴染む馴染む実に馴染むぞ!!
ホ ー リ ー
―――汚れ無き天空の光よ血にまみれし不浄を照らし出せ―――
この世界を構成する力が集まり満たされていく!!
メ テ オ
―――時は来た許されざる者達の頭上に星砕け降り注げ―――
これならもう魔力を気にしなくともいや気にするものなど何もない!!
ア ル テ マ
―――渦なす生命の色七つの扉開き力の塔の天に至らん―――
先ずは手始めだ!この世界ごと貴様ら全員滅ぼして、そのまま他のセカイもぜ〜んぶゼンブ―――――」
ファイガサンダガブリザガフレアホーリーメテオメルトンアルテマ...
―――ホァーッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!―――
空間が割れる、次元が裂ける、巨だいなちからでキョダイナチカラデムゲンノソラガミエテイル。
ドウケノワライハトマラナイ。
【場所:灼熱地獄→時と次元の『壊れた』世界】
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