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■ 饒舌な傭兵が子持ちの人妻(予定)と密kもとい殺し合う予定のスレ

54 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:26:45
>>53

『――――ようく味わいな』

「―――今度こそ殺さなくっちゃな」

 銀の光が芒と走り、宙を舞う。
 右手の抜刀、同時に左手は投擲。鮮やかな変則二刀流。

 ―――否、そんなもの目くらましだ。どちらも必至には程遠い。
 ならば、これの仕太刀は―――別にある!

『こっから先は『メインディッシュ』だ!』

 最初に走ったのは冷たい直感だった。次に身体が動いた。
 考える暇など無い。思考など必要ない。生き残れと命じただけで事足りる。

 がん、と騒々しい音を立ててあらゆる扉が弾ける/壊れる/乱れ飛ぶ。
 飛び出してきたのは無数の死・死・死―――それは面制圧を基調としたトラップだ。
 眼で見ては間に合わない―――考えていては間に合わない―――だから、意識をからっぽ
にして、弾幕の中に踊り込んだ。命を委ねるのは、自分自身の直感だけ。

 矢を切り払い/棘を振り払い/包丁とナイフは掴み取る/鉄パイプは伏せて躱す/銃撃
の雨・雨・雨/そして飛んできた瓶から燃え盛る炎―――とっさにテーブルを盾に/鍋を
盾に/フライパンを蹴り上げて盾に/無節操な弾幕を辛うじて回避する。

 その中を襲い来る不死身のワンマンアーミー/弾幕を真正面から受けながら突き進む/
筋金入りのクレイジーさ/鉄の雨の中を走る刃/弾く/逸らす/避ける/足のフェイント
を見切って一発蹴りつけ/手・足・首・あらゆる致命傷をギリギリで回避―――細かな傷
が蓄積され、血が流れるのには目を瞑って殺し間を潜り抜ける―――!

 呼吸する時間すら足りない無数の攻撃の中を突き進むほど、意識が研ぎ澄まされていく。
 その中で―――尖った意識で凝と、一挙手と一投足を見透し観越して視続ける。

 こめかみをナイフが掠める/首筋をカタナが掠める/避けられない矢を左手で止める/
ほとんど本能のような回避―――その合間を縫うように右と左のナイフを閃かせる。
 舞う鮮血、肉を裂く感触。命の手応えが、生きる実感として身体を震わせる。
 だが、どれも致命傷には程遠く―――しかしほんの僅かに動きを鈍らせるには充分で。
 今度は心臓を狙うべきだろう―――狂おしく身を捩るような死の線を強く強く凝視し、



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