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■ 【人が好き!姫様大好き!!】円盤皇女ワるきゅーレ総合【サンヨー34代目〜!】

501 名前:名無し客:2011/01/29(土) 18:01:56
そのままドアの前に行き、カチャンと鍵を開ける。
もう腰が抜ける一歩手前の状態だったが、鍵を開けたついでにドアの取っ手を掴んで一気に手前に引きよせた。
店の中は外以上の地獄だった。
顔、顔、顔…店の至る所に顔がある。
女だったり男だったり、怒っていたり悲しんでいたり、笑っていたり無表情だったり。
その様々な顔達が皆一様に口をあり得ないスピードで動かしている。
しかし声らしきものは何も聞こえない。
俺の精神は完全に限界に達した。
意識はあるものの身体は硬直し、失禁していた。
その時後ろからUさんが俺を押し退けて店の中にはいっていく。
「お前達の上司はどこにいんだよ?」とそういうモノに対して変な言葉を使いながら、スタスタと中にはいっていく。
そして三歩、四歩くらい進んだ時だった。
「ゴギギッ」そんな音が聞こえた。
Uさんを見ると、左腕が関節を無視して曲がっている。
「ンゴォッ」と声にならない声を出してUさんが崩れ落ちる。
「親玉の野郎。やっと出てきやがったな。」と膝をつきながら奥のキッチンを睨み付けている。
俺もUさんの視線を追うようにキッチンを凝視する。
「なんやアレ…」って言葉が自然と口から出た。
その女はキッチンの下から這い出るように出てきた。
いや、厳密に言うと女では無いかもしれない。ただ長い髪という事から女だと決めつけていた。
そいつの顔は、もはや顔と呼べる代物では無かった。まず顎と呼ばれる部分は無い。
普通目がある所には棒状の物が所狭しと刺さっている。 本来鼻がある場所は平らになっている。
手足の関節は全てあさっての方向を向いており、胴体はどちらを向いているのかさえ分からない。
そんな化け物が「ヒューヒュー」といいながら俺達に近付いてくる。
俺は相変わらず硬直したまま
心のどこかでもう駄目だと諦めていたが、その時。Uさんが叫んだ。
「ここに住みついているという悪霊は貴様か!!」
俺は何が何だか分からなかった。Uさんはそんな困惑気味な俺の方を振り返らずに俺に向かって言った。
「そこから動くな、絶対にだ…」
Uさんは俺にそう言ったあと、手を合わせお経を唱え、ドス(短刀)を抜いて「滅!!」と叫び地面に突き刺した。すると短刀の突き刺さった地面に無数の衝撃波が走り、その異形の化け物は塵になって消えた。



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