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■ RHマイナス板専用テストスレッド
- 146 名前:名無し客スナイパーカスタム:04/12/25 06:11
- 「――ぅあ」
あたしは、目をあけた。
くそ……頭が痛い。
記憶が……ああ、何が起こってるの?
会場は吹っ飛んでるし……。
「大丈夫か、千鳥」
声をかけられた。
聞きなれた……ああ。ソースケね。
朦朧とした意識の中、あたしは答える。
「ああ、うん」
そのまま、あたしはゆっくりと空を見上げる。
ホールの天井がなくなって、綺麗な星空が見えた。
前に北朝鮮で見たのと同じ――空。
「ねえ、ソースケ」
「……なんだ、千鳥?」
「あたしはね、良かったよ」
夢か現か。
その境すら曖昧ななかで、あたしは呟く。
「楽しかった。
みんなと一緒に馬鹿騒ぎしたこの5ヶ月。
凄く。
ああ、だからね。
あたしは思ってるのよ。
凄くいい5ヶ月だった。
凄くいい仲間だった。
凄く……楽しかった」
そこから先の言葉が思いつかない。
感謝? 称賛? ……どれも違う。
考えて。
そして、答えは単純な物だった。
「ねえ、ソースケ」
あたしは、その答えを口にする。
「あたしね、本当に大好きだよ……みんな」
そこで、あたしの意識は闇に落ちた。
数時間後。
本当に意識を取り戻したかなめの手によって、
「あんたしかこんなことする奴いないでしょ!!」
と宗介はけたぐり回されることになるのだが。
それは別の話で。
少なくともそれまでの数時間。
二人は、廃墟でたった二人きりで、星の光に照らされながら、並んで。
素敵な夢を見たのだった。
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