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■ ヴェドゴニア vs 摩夜 闘争会議スレ
- 22 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/03(土) 17:24:19
- 「――――っ!」
追撃は予想以上に早かった。飛び退いた俺の視界に飛び込んでくる異形の腕。
454カスール弾は予想以上の破壊を奴の左手に示していたがそれどころじゃねェ!
飛び退いたばかりで体勢が整ってない状態じゃかわしきれない……!
咄嗟に、飛び退いた勢いそのままに地面へ倒れ込む。体勢を立て直すよりも回避が先。
しかしそれでも完全回避は叶わない――頭への直撃は外せるがこのままだと首が胴体とおさらばだ。
無防備にさらけ出された首筋を狙う鈎爪。
それが俺の頸動脈を食い破り頸椎を砕き断線する意識壊れた噴水みたいにバカみたいにブチ撒けられるアカ宙を無様にスピンし床をバスケットボールよろしく跳ね転がる怪物の首光を失った瞳は何も見ず見えず頭欠の肉体が生命を急速に失ってくずおれていき醜悪な切断面から垂れ流されていくイノチノミズ嗚呼トドメは的確に確実に完膚無きまでに心の臓を粉々に砕いて一巻のオワリ――――
――――そんな幻視をねじ伏せ、咄嗟に左腕を奴の異形の腕に叩きつける。
激痛と粉砕音が、左腕の完全破壊を俺に示す。視界がチカチカする、思考が激痛を受けエラーに染まる。
何だこの左腕だったモノ? 普通腕ってのはまっすぐなモンだ、そんな歪に捻くれてねェよ……。
左腕を代償に、俺の首は無事繋がった。
受けた衝撃そのままに地面を転がって距離を取る。
痛みは堪えろ押し殺せ、邪魔にしかならねェ。無視して意識を現実に繋げ。
――――いずれは砕けた骨も再生するだろうが、この戦闘中は無理だ。左腕は使えねェ。
まずは時間を稼がなきゃいけない。
転がった先で膝立ちになり、奴がいたはずの方向へレイジングブルの残弾で弾幕を張る。
リコイルが左腕に伝える衝撃が、いちいち忘れたい痛みを俺に突き付けてくる。
……弾切れ。右腕一本じゃスピードローダーをリボルバーにねじ込む時間もない。
空っぽのレイジングブルを投げ捨て、次いで抜き放つは円月輪。
バネ仕掛けの三刃が、円を中心に剣呑な花を咲かせる。
旋風の暴帝、白兵にも投擲にも使える武器を構えて敵の次なる攻撃に備える。
何処だ、何処から来る……?
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