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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜
- 103 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/04(日) 23:17:19
- >>(自己レス)
>>(ケフカ>>97)
パチュリーの思考が再び回転を始める。
パチュリーの思考がめまぐるしく回転を始める。
魔女が思索を始める。
状況は即座に認識できた。
道化を生みだし、暗躍させていた者も。
道化の『正確な』正体も。
この先に起こりうる事象も。
それがさらに生む現象も。
最後に残るモノも。
ラプラスの想起した悪魔もかくやの認識、予見能力。
それが認識したのは、最後に残ったモノが生み出す破滅。
このままでは、破滅は避けられず、彼女の運命は先ほどと変わらない。
そう、魔女の力だけでは
それを認識した瞬間、魔女は高らかに呪を編み始める。
その顔には、無意識の笑みが浮かんでいた。
そうだ。
英雄譚で魔女が果たすべき役割。
それは、英雄となる事ではなく。
ましてや、甘言でも簒奪でもなくて。
魔女は謳う。
「我英雄に剣を与える侍女とならん」
>>(ケフカ>>98)
道化の宣告とほぼ同時。
魔女の詠唱も完成していた。
それは、木々のざわめきの間を流れ
赤々と燃える焔の輝きに照らされ
静かなる大地に見守られ
鋼の兵装へと至る。
「……完成」
魔女はそれを見て、よしとした。
それは、魔女が作り上げた魔法の武器。
水が侵され奪われた賢者の石を、再び力を掌握し返した新たな姿。
だが。
それは、魔法の武器と言うにはあまりにも大きすぎた。
大きく、重く、大雑把で、そして大規模すぎた。
それは、正に……。
「鋼鉄の巨人が振るうなら、鋼鉄の兵装が似合いでしょう」
それは、あえて言うならば回転式弾倉拳銃に似ていた。
口径200mm超の回転式弾倉拳銃、などというものが存在するならの話だが。
装弾数は6発。弾倉にはすでに、色とりどりの色の鋼で成型された弾丸が込められている。
装弾数は7発ではなく、6発だった。
魔女が七発目を必要としなかったから。
魔女は、彼女らにすべてを託したのだ。
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