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■ RHマイナス板専用テストスレッド

1 名前:名無し客スナイパーカスタム:04/09/22 02:20
様々な書き込みテストにご使用ください。

515 名前:レザード・ヴァレス(M) ◆jBiAWniQ.. :2006/11/29(水) 00:58:52 0
 
此処は因果地平の吹き溜まり。
巻末にして裏表紙、犬達がパロディという名の寸劇を舞い、伝説の存在よりネトゲチャンピオンが強いという
理不尽と暴虐と財宝の園。いけいけ僕らのセラフィックゲート。


その一角で。


「さて、みなさん」


彼はこの上なくさわやかな笑顔を浮かべると、

 
「異世界にまで進出してレナスゲッチュという我が計画は
 ものの見事に失敗したわけですが、私は元気です」
   

そう、グングニル目当ての彼女達に告げた。


レザード・ヴァレス レス番纏め

『VP外伝 レザードの野望 〜また黒歴史です、本当にありがとうございました〜 』

1日目
>>262>>263

2日目
>>751>>786>>806>>830>>846>>857>>859>>875
>876(>888)>892>902>903>907>913
>932>934>943>945>949>951>952>950>953

>955>956
 

516 名前:『レザード・ヴァレス』ふられストーカー(M) ◆jBiAWniQ.. :2006/11/29(水) 01:00:14 0

…いえ、流石にこのエピは台無しですね(何

517 名前:名無し子猫:2006/12/24(日) 06:50:32 0
 「ごきげんよう。微妙に旬を外しつつも始まりましたこのコーナー、
 『リリアン・トリビアの種』。
  司会は私、ペンは剣よりも強しでおなじみゲッベルス三奈子(仮名)と、」

 「ごきげんよう、真実の報道をでおなじみピュリッツァー真美(仮名)でお送りします。
  ……って、何ですかこの名前」
 
 「いや、ほらね、本名のままじゃ新聞部……ゲフンゲフン、今後の活動に色々と支障を来すでしょ?
  そんな些末事は置いておいて、こちらのお便りから。
 
  『ごきげんよう、初めてお便りいたします。
   先日の生徒会役員選挙、どなたが当選なさるのか、結果が発表されるまでハラハラし通し
   でした。
   選挙演説のときの皆さまも、こちらにまで熱意が伝わってきて。
   特に、白薔薇さまに二期連続で立候補なさった藤堂志摩子さま。
   お話を聞いていると、いつの間にか眠くなって聞き惚れてしまって、ついつい投票して
   しまうところでした。
  
   ところで、志摩子さまって、いつもお言葉使いが丁寧な気がするのですが、丁寧でなくなる
   時ってあるのでしょうか。
   これって、トリビアになりませんか?』
  
  1年椿組の『三十郎子』さんからでした。
  ……ペンネームから察するに、由乃さんファンなのかしら。奇特なことに。
  
 「つまりトリビアにするとこうなります。
 『藤堂志摩子さんの言葉遣いが丁寧でなくなるのは、○○○』
 検証VTRはこちら」
 

518 名前:名無し子猫:2006/12/24(日) 06:51:07 0
―――今回検証するにあたって、無作為に一日を選定し、更に公正を期するため藤堂志摩子さんから隠れて
検証VTRを撮影する。

 「……あれ? 撮影役はいつもの武嶋蔦子さんじゃないの?」

 「ええ。何でも『ビデオは専門外だから』とかで。
  代わりに、志摩子さんと同じ藤組のKさん(仮名)にお願いしてます。
  ミラコロ標準装備だとか何とか、よく分かりませんけど」

―――朝。小寓寺前。

 「あ、出て来たわね」

 「朝早いですね。外はまだ暗いですよ。
  ……でも、こんな時間から言葉遣いがどうこうって、関係あるんでしょうか」

 「バス停で通りがかった近所の農家の人に挨拶しているわよ?」

 「本当ですね……この時点では、まだ丁寧なままですけど」

―――登校中。

 「……何だか、見てるだけで」

 「疲れますね……。H市からリリアンまでって、別に早送りしてもよかったんじゃ?
  会話らしい会話って、今のところないですし」

 「――そういえばそうね」

―――午前中。

 「……え? 授業中も撮影してたの?」

 「えー、ここで番組をご覧の皆さまにお知らせです。
  授業中は教室内に設置されたカメラで撮影しており、撮影者のKさん(仮名)もリリアン生として真面目に授業を受けている最中です。
  くれぐれも誤解などありませんようお願いいたします」

 「現部長としては責任問題でしょうから、色々と大変ねー」

 「思いっ切り他人事みたいな言い方ですね、お姉さま……#」

―――昼休み。

 「お昼は薔薇の館でお弁当、と」

 「他の薔薇さま方は当然として、祐巳さんや由乃さん、妹の乃梨子さんと話してるときも変わりませんね」

―――放課後。

 「……あら? 中庭の方に向かったみたいだけれど」

 「銀杏拾いですね。話だと許可をもらって持って帰っているそうです」

 「これはチャンスね。もしかすると深夜笑いながら庭に銀杏を埋めているところを近隣住人の通報により
  駆けつけた警官によって逮捕とかそういうスクープが」

 「ありません」(きっぱり

――下校中。

 「帰りも特に……ちょっと待って、あれ誰?
  あそこのほら、割烹着にサングラスの怪しげな男の姿が。
  これは、久々のスクープね! 見出しはこう。
  『白薔薇スキャンダル〜現白薔薇さま・藤堂志摩子さんにミステリアスな男の影が〜』」

 「あのー、一人で盛り上がってるところ申し訳ないですけど、あの人、志摩子さんのお兄さんですよ」

 「……え? いや、だって似てない」

 「一応、撮影後に裏は取ってますから」

 「つまんないわね……」

 「『つまんないわね……』じゃありません。
  それはそれとして、お兄さんでも言葉遣いに変化はなし、ですね」



 「ここまで見てきたけど、全然言葉遣いが変わらないじゃない」

 「さすがに家の中までは入り込めませんし、今回はここまでですかね?」


―――ここに、またリリアンの新たなトリビアが生まれた。

 『藤堂志摩子さんの言葉遣いが丁寧でなくなるのは、おそらくよほどのことが起きた時』
 

519 名前:名無し子猫:2006/12/26(火) 22:51:18 0
――――最強のLegendを、喰い逃すな。

520 名前:◆AkihaiMnII :2006/12/27(水) 00:46:08 0
てすと。

521 名前:◆aKoHakuqEQ :2006/12/27(水) 00:49:37 0
てすとで失礼しますー。

522 名前:◆FwRhHisui. :2006/12/27(水) 00:51:13 0
連続失礼します。

523 名前:天京院・鼎 ◆mVOKem4Kv2 :2007/02/14(水) 00:03:020
<ruby><rb>一刻館</rb><rp>(</rp><rt>いっこくかん</rt><rp>)</rp></ruby>

524 名前:天京院・鼎 ◆mVOKem4Kv2 :2007/02/14(水) 00:05:410
<ruby><rb>現在</rb><rp>《</rp><rt>イマ</rt><rp>》</rp></ruby>

525 名前:名無し客:2007/03/08(木) 10:46:330
名前欄テスト

526 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 03:55:180
>>174 <レーバテイン>について感想をどうぞ
まったく……アルの奴め、心配して損した。
奴が破壊されてからこちら、ずっと音沙汰がないと思っていたら、今度はまるで桁違いの機体になってくるとはな。

先刻、サックス中尉やレミング少尉たちに機体チェックを受けていたが――減らず口も、あの通りだ。
むしろ達者になったように思える。
しかもいちばん必要なタイミングを見計らったかのように、あそこで割り込んで来る知恵までつけて……
そのくせ、ECSやECCSが使用不能などと、不要なところで間が抜けている。


――まったくもってつくづく、どうしようもないほど、憎たらしい相棒だ。


諸君、またしばらく空けてすまなかったな。
前置きはこのへんにして――始めさせてもらおう。

>>160 自分のPCや携帯電話、自機AIがここのスレ主の如く自己主張し始めたらどうしますか?
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1069768272/

全力で拒否する。(ドきっぱり

アルだけでも会話していて疲労感を禁じえないのに、身の回りの電子機器が全てそうなってしまっては……


そうなってしまっては………………(ついつい想像)



しまっては………(想像中)



しま……(眉間にしわ寄せつつ想像中)












…………………すまない、想像しただけで目まいがしてきた。
次に行かせてくれ。

アル《――軍曹殿。
   それは推測するに、私に対して幾分か失礼なニュアンスを含んだ表現ではないのでしょうか》

――次に行かせてもらうぞ。

アル《軍曹殿、私の質問に対する回答を願います》

次に行かせてくれ。

アル《ウルズ7・<ruby><rb>SGT</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>サガラ、速やかに応答願います

ええい、うるさい! 黙って先に行かせろ!
大体アル、貴様いつメンテナンスから戻ってきた!?

アル《つい先刻です。脆弱化した電子戦ルーチンの最適化の試験として
   広域集音・探知モードを実行した際、軍曹殿の発言を傍受しましたので。
   軍曹殿、友軍機への応答は迅速に願います》

つくづく不要なところばかり人間くささを増しすぎだ、貴様は……!
これ以上はレスの邪魔だ、おまえは黙っていろ。

アル《了解、黙ります》



…………とりあえず、見ての通りだ。
こいつ一基だけでもここまで疲労するのにこれが身の回りに
溢れかえろうものなら、間違いなく俺の精神は破綻する。
だからもし、そんな状況が起きようものなら、全力で阻止させてもらう……!(ギロ

>知性・判断力などは文句のつけようもありませんが、
>場合によっては危ないことはあなたがやらされた挙げ句、手柄を全部横取りされたりします。
もしアルがそうなったら……むしろちょうどいい機会かもしれん。
そのときはその事実をもって奴を故障したと認定し、<レーバテイン>から取り外してECSとECCSを付け直そう。
いまどき<アマルガム>ほどの連中を相手取るのに、電子兵装がお粗末では心もとないのでな。

アル《アラート・メッセージ。私からは賛成できかねます。
   私抜きではラムダ・ドライバは作動せず、したがって隠し腕もデモリッション・ガンも無用の長物です。
   デッドウェイトだらけの欠陥M9になってしまいます。あなたの提案はナンセンスです》


だったら少しはそう思われないような言動を心がけろ!?
まったく……いなければいないで物足りん、いたらいたで鬱陶しい……!
とにかく、次に行くぞ。


>>167 なんか、相良義陽と名字が似ているな。
肯定だ。
そもそも似ていると言う以前に、まったく同じ漢字なのだが。

――ただ、その人物と俺の苗字が同じだと言うのも、ただの偶然でしかないだろう。
いまの俺がこうして名乗っている「相良宗介」と言う名前も、極論すると
物心つく前から覚えていた「サガラ・ソウスケ」と言う発音に合致する漢字を当てただけのものだからな。
俺の名前の漢字表記が似ていたからといって、特に意味のあるものだとは思えんな。残念ながら。

>>181 御飯は丼何杯食える?
詳しくは分からんが……少なくとも、以前ほど健啖な食生活はできないということらしいな。
俺自身、もとからあまり暴飲暴食をするほうではなかったが――
クラマに撃たれた傷の手術で、肝臓や腎臓ほか主要な消化器官がいくらか切除されたとレモンに聞いている。
まあ食事はともかく、酒に関してはもともと飲む気などないので、問題はない。

>>138 相良軍曹とヒイロ・ユイの黄金コンビ…惜しかったな…。ニアミスってヤツですね。
コンビ云々はよくは分からんが、先日出たWにおいては、彼らと戦場を同じくすることとなった。
大丈夫だ>>138、何も問題はない。

次回作に関しては――流石に今のところは、なにも思いつかないな。
ただ、もし縁があるのなら、かつてロボット乗りスレで縁のあった連中と
共闘する機会があれば、とは思う。

>>168 宗介の声は〜
……そういわれてもな。
そもそも俺の声は俺の声でしかないし、こちらに文句を言われても困る。

しかし、そちらの挙げている声優のメンツ……
件のスパロボWで聞いたことのある声と非常に似通った声の連中が多いのは、俺の気のせいか?


……それにしても、俺の声か。
そういえば、これはいつか小野寺や風間から聞いたことがあるのだが――

東京で売っていた『爆熱ゴッドカレーパン』というカレーパンを食べる際、
食べる者の脳内に
なぜか俺の声が響くらしい。

それから、もし俺の声質が違っていたら『たぶん普通のカレーパンの味しかしないかも』とも言っていた気がする。
なぜたかが俺の声などで、ここまでの話になるのだろう……理解に苦しむな。


527 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 03:58:360
ウルズ7・<ruby><rb>SGT</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>サガラ

528 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 03:59:140
<ruby><rb>SGT</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>

529 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 04:05:090
>>174 <レーバテイン>について感想をどうぞ
まったく……アルの奴め、心配して損した。
奴が破壊されてからこちら、ずっと音沙汰がないと思っていたら、今度はまるで桁違いの機体になってくるとはな。

先刻、サックス中尉やレミング少尉たちに機体チェックを受けていたが――減らず口も、あの通りだ。
むしろ達者になったように思える。
しかもいちばん必要なタイミングを見計らったかのように、あそこで割り込んで来る知恵までつけて……
そのくせ、ECSやECCSが使用不能などと、不要なところで間が抜けている。


――まったくもってつくづく、どうしようもないほど、憎たらしい相棒だ。


諸君、またしばらく空けてすまなかったな。
前置きはこのへんにして――始めさせてもらおう。

>>160 自分のPCや携帯電話、自機AIがここのスレ主の如く自己主張し始めたらどうしますか?
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1069768272/

全力で拒否する。(ドきっぱり

アルだけでも会話していて疲労感を禁じえないのに、身の回りの電子機器が全てそうなってしまっては……


そうなってしまっては………………(ついつい想像)








しまっては………(想像中)









しま……(眉間にしわ寄せつつ想像中)












…………………すまない、想像しただけで目まいがしてきた。
次に行かせてくれ。

アル《――軍曹殿。
   それは推測するに、私に対して幾分か失礼なニュアンスを含んだ表現ではないのでしょうか》

――次に行かせてもらうぞ。

アル《軍曹殿、私の質問に対する回答を願います》

次に行かせてくれ。

アル《ウルズ7・<ruby><rb>S G T</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>サガラ、速やかに応答願います》
(外部スピーカーの音量を大にしつつ)

ええい、うるさい! 黙って先に行かせろ!
大体アル、貴様いつメンテナンスから戻ってきた!?

アル《つい先刻です。脆弱化した電子戦ルーチンの最適化の試験として
   広域集音・探知モードを実行した際、軍曹殿の発言を傍受しましたので。
   軍曹殿、友軍機への応答は迅速に願います》

つくづく不要なところばかり人間くささを増しすぎだ、貴様は……!
これ以上はレスの邪魔だ、おまえは黙っていろ。

アル《了解、黙ります》



…………とりあえず、見ての通りだ。
こいつ一基だけでもここまで疲労するのにこれが身の回りに
溢れかえろうものなら、間違いなく俺の精神は破綻する。
だからもし、そんな状況が起きようものなら、全力で阻止させてもらう……!(ギロ

>知性・判断力などは文句のつけようもありませんが、
>場合によっては危ないことはあなたがやらされた挙げ句、手柄を全部横取りされたりします。
もしアルがそうなったら……むしろちょうどいい機会かもしれん。
そのときはその事実をもって奴を故障したと認定し、<レーバテイン>から取り外してECSとECCSを付け直そう。
いまどき<アマルガム>ほどの連中を相手取るのに、電子兵装がお粗末では心もとないのでな。

アル《アラート・メッセージ。私からは賛成できかねます。
   私抜きではラムダ・ドライバは作動せず、したがって隠し腕もデモリッション・ガンも無用の長物です。
   デッドウェイトだらけの欠陥M9になってしまいます。あなたの提案はナンセンスです》


だったら少しはそう思われないような言動を心がけろ!?
まったく……いなければいないで物足りん、いたらいたで鬱陶しい……!
とにかく、次に行くぞ。


>>167 なんか、相良義陽と名字が似ているな。
肯定だ。
そもそも似ていると言う以前に、まったく同じ漢字なのだが。

――ただ、その人物と俺の苗字が同じだと言うのも、ただの偶然でしかないだろう。
いまの俺がこうして名乗っている「相良宗介」と言う名前も、極論すると
物心つく前から覚えていた「サガラ・ソウスケ」と言う発音に合致する漢字を当てただけのものだからな。
俺の名前の漢字表記が似ていたからといって、特に意味のあるものだとは思えんな。残念ながら。

>>181 御飯は丼何杯食える?
詳しくは分からんが……少なくとも、以前ほど健啖な食生活はできないということらしいな。
俺自身、もとからあまり暴飲暴食をするほうではなかったが――
クラマに撃たれた傷の手術で、肝臓や腎臓ほか主要な消化器官がいくらか切除されたとレモンに聞いている。
まあ食事はともかく、酒に関してはもともと飲む気などないので、問題はない。

>>138 相良軍曹とヒイロ・ユイの黄金コンビ…惜しかったな…。ニアミスってヤツですね。
コンビ云々はよくは分からんが、先日出たWにおいては、彼らと戦場を同じくすることとなった。
大丈夫だ>>138、何も問題はない。

次回作に関しては――流石に今のところは、なにも思いつかないな。
ただ、もし縁があるのなら、かつてロボット乗りスレで縁のあった連中と
共闘する機会があれば、とは思う。

>>168 宗介の声は〜
……そういわれてもな。
そもそも俺の声は俺の声でしかないし、こちらに文句を言われても困る。

しかし、そちらの挙げている声優のメンツ……
件のスパロボWで聞いたことのある声と非常に似通った声の連中が多いのは、俺の気のせいか?


……それにしても、俺の声か。
そういえば、これはいつか小野寺や風間から聞いたことがあるのだが――

東京で売っていた『爆熱ゴッドカレーパン』というカレーパンを食べる際、
食べる者の脳内に
なぜか俺の声が響くらしい。

それから、もし俺の声質が違っていたら『たぶん普通のカレーパンの味しかしないかも』とも言っていた気がする。
なぜたかが俺の声などで、ここまでの話になるのだろう……理解に苦しむな。


530 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 04:10:520
>>174 <レーバテイン>について感想をどうぞ
まったく……アルの奴め、心配して損した。
奴が破壊されてからこちら、ずっと音沙汰がないと思っていたら、今度はまるで桁違いの機体になってくるとはな。

先刻、サックス中尉やレミング少尉たちに機体チェックを受けていたが――減らず口も、あの通りだ。
むしろ達者になったように思える。
しかもいちばん必要なタイミングを見計らったかのように、あそこで割り込んで来る知恵までつけて……
そのくせ、ECSやECCSが使用不能などと、不要なところで間が抜けている。


――まったくもってつくづく、どうしようもないほど、憎たらしい相棒だ。


諸君、またしばらく空けてすまなかったな。
前置きはこのへんにして――始めさせてもらおう。

>>160 自分のPCや携帯電話、自機AIがここのスレ主の如く自己主張し始めたらどうしますか?
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1069768272/

全力で拒否する。(ドきっぱり

アルだけでも会話していて疲労感を禁じえないのに、身の回りの電子機器が全てそうなってしまっては……


そうなってしまっては………………(ついつい想像)








しまっては………(想像中)









しま……(眉間にしわ寄せつつ想像中)












…………………すまない、想像しただけで目まいがしてきた。
次に行かせてくれ。

アル《――軍曹殿。
   それは推測するに、私に対して幾分か失礼なニュアンスを含んだ表現ではないのでしょうか》

――次に行かせてもらうぞ。

アル《軍曹殿、私の質問に対する回答を願います》

次に行かせてくれ。

アル《ウルズ7・<ruby><rb>S G T</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>サガラ、速やかに応答願います》
(外部スピーカーの音量を大にしつつ)

――ええい、うるさい! 黙って先に行かせろ!
大体アル、貴様いつメンテナンスから戻ってきた!?

アル《つい先刻です。脆弱化した電子戦ルーチンの最適化の試験として
   広域集音・探知モードを実行した際、軍曹殿の発言を傍受しましたので。
   軍曹殿、友軍機への応答は迅速に願います》

つくづく不要なところばかり人間くささを増しすぎだ、貴様は……!
これ以上はレスの邪魔だ、おまえは黙っていろ。

アル《了解、黙ります》



…………とりあえず、見ての通りだ。
こいつ一基だけでもここまで疲労するのにこれが身の回りに
溢れかえろうものなら、間違いなく俺の精神は破綻する。
だからもし、そんな状況が起きようものなら、全力で阻止させてもらう……!(ギロ

>知性・判断力などは文句のつけようもありませんが、
>場合によっては危ないことはあなたがやらされた挙げ句、手柄を全部横取りされたりします。
もしアルがそうなったら……むしろちょうどいい機会かもしれん。

そのときはその事実をもって奴を故障したと認定し、<レーバテイン>から取り外して
代わりにECSとECCSを取り付けよう。
いまどき<アマルガム>ほどの連中を相手取るのに、電子兵装がお粗末では心もとないのでな。

アル《アラート・メッセージ。私からは賛成できかねます。
   私抜きではラムダ・ドライバは作動せず、したがって隠し腕もデモリッション・ガンも無用の長物です。
   デッドウェイトだらけの欠陥M9になってしまいます。あなたの提案はナンセンスです》


――だったら、少しはそう思われないような言動を心がけろ!
まったく……いなければいないで物足りん、いたらいたで鬱陶しい……!
とにかく、次に行くぞ。


>>167 なんか、相良義陽と名字が似ているな。
肯定だ。
そもそも似ていると言う以前に、まったく同じ漢字なのだが。

――ただ、その人物と俺の苗字が同じだと言うのも、ただの偶然でしかないだろう。
いまの俺がこうして名乗っている「相良宗介」と言う名前も、極論すると
物心つく前から覚えていた「サガラ・ソウスケ」と言う発音に合致する漢字を当てただけのものだからな。
俺の名前の漢字表記が似ていたからといって、特に意味のあるものだとは思えんな。残念ながら。


>>181 御飯は丼何杯食える?
詳しくは分からんが……少なくとも、以前ほど健啖な食生活はできないということらしいな。
俺自身、もとからあまり暴飲暴食をするほうではなかったが――
クラマに撃たれた傷の手術で、肝臓や腎臓ほか主要な消化器官がいくらか切除されたとレモンに聞いている。
まあ食事はともかく、酒に関してはもともと飲む気などないので、問題はない。


>>138 相良軍曹とヒイロ・ユイの黄金コンビ…惜しかったな…。ニアミスってヤツですね。
コンビ云々はよくは分からんが、先日出たWにおいては、彼らと戦場を同じくすることとなった。
大丈夫だ>>138、何も問題はない。

次回作に関しては――流石に今のところは、なにも思いつかないな。
ただ、もし縁があるのなら、かつてロボット乗りスレで縁のあった連中と
共闘する機会があれば、とは思う。


>>168 宗介の声は〜
……そういわれてもな。
そもそも俺の声は俺の声でしかないし、こちらに文句を言われても困る。
仮に関氏に言われても困るだろう。

しかし、そちらの挙げている声優のメンツ……
件のスパロボWで聞いたことのある声と非常に似通った声の連中が多いのは、俺の気のせいか?


……それにしても、俺の声か。
そういえば、これはいつか小野寺や風間から聞いたことがあるのだが――


東京で売っていた『爆熱ゴッドカレーパン』というカレーパンを食べる際、
食べる者の脳内に、
なぜか俺の声が響くらしい。


それから、もし俺の声質が違っていたら『たぶん普通のカレーパンの味しかしないかも』とも言っていた気がする。
なぜたかが俺の声などで、ここまでの話になるのだろう……理解に苦しむな。


531 名前:名無し子猫:2007/04/05(木) 04:13:510
>>174 <レーバテイン>について感想をどうぞ
まったく……アルの奴め、心配して損した。
奴が破壊されてからこちら、ずっと音沙汰がないと思っていたら、今度はまるで桁違いの機体になってくるとはな。

先刻、サックス中尉やレミング少尉たちに機体チェックを受けていたが――減らず口も、あの通りだ。
むしろ達者になったように思える。
しかもいちばん必要なタイミングを見計らったかのように、あそこで割り込んで来る知恵までつけて……
そのくせ、ECSやECCSが使用不能などと、不要なところで間が抜けている。


――まったくもってつくづく、どうしようもないほど、憎たらしい相棒だ。


諸君、またしばらく空けてすまなかったな。
前置きはこのへんにして――始めさせてもらおう。

>>160 自分のPCや携帯電話、自機AIがここのスレ主の如く自己主張し始めたらどうしますか?
http://charaneta.sakura.ne.jp/test/read.cgi/ikkoku/1069768272/

全力で拒否する。(ドきっぱり

アルだけでも会話していて疲労感を禁じえないのに、身の回りの電子機器が全てそうなってしまっては……


そうなってしまっては………………(ついつい想像)








しまっては………(想像中)









しま……(眉間にしわ寄せつつ想像中)












…………………すまない、想像しただけで目まいがしてきた。
次に行かせてくれ。

アル《――軍曹殿。
   それは推測するに、私に対して幾分か失礼なニュアンスを含んだ表現ではないのでしょうか》

――次に行かせてもらうぞ。

アル《軍曹殿、私の質問に対する回答を願います》


次に行かせてもらおう。


アル《ウルズ7・<ruby><rb>S G T</rb><rp>(</rp><rt>サージェント</rt><rp>)</rp></ruby>サガラ、速やかに応答願います》
(外部スピーカーの音量を大にしつつ)


――ええい、うるさい! 黙って先に行かせろ!


大体アル、貴様いつメンテナンスから戻ってきた!?


アル《つい先刻です。脆弱化した電子戦ルーチン・プログラムの最適化の試験として
   広域集音・探知モードを実行した際、軍曹殿の発言を傍受しましたので。
   軍曹殿、友軍機への応答は迅速に願います》

つくづく不要なところばかり人間くささを増しすぎだ、貴様は……!
これ以上はレスの邪魔だ、おまえは黙っていろ。

アル《了解、黙ります》



…………とりあえず、見ての通りだ。
こいつ一基だけでもここまで疲労するのにこれが身の回りに
溢れかえろうものなら、間違いなく俺の精神は破綻する。
だからもし、そんな状況が起きようものなら、全力で阻止させてもらう……!(ギロ

>知性・判断力などは文句のつけようもありませんが、
>場合によっては危ないことはあなたがやらされた挙げ句、手柄を全部横取りされたりします。
もしアルがそうなったら……ふむ、むしろちょうどいい機会かもしれん。


そのときはその事実をもって奴を故障したと認定し、<レーバテイン>から取り外して
代わりにECSとECCSを取り付けよう。
いまどき<アマルガム>ほどの連中を相手取るのに、電子兵装がお粗末では心もとないのでな。

アル《アラート・メッセージ。私からは賛成できかねます。
   私抜きではラムダ・ドライバは作動せず、したがって隠し腕もデモリッション・ガンも無用の長物です。
   デッドウェイトだらけの欠陥M9になってしまいます。あなたの提案はナンセンスです》


――だったら、少しはそう思われないような言動を心がけようとは思わんのか!?
まったく……いなければいないで物足りん、いたらいたで鬱陶しい……!
とにかく、次に行くぞ。


>>167 なんか、相良義陽と名字が似ているな。
肯定だ。
そもそも似ていると言う以前に、まったく同じ漢字なのだが。

――ただ、その人物と俺の苗字が同じだと言うのも、ただの偶然でしかないだろう。
いまの俺がこうして名乗っている「相良宗介」と言う名前も、極論すると
物心つく前から覚えていた「サガラ・ソウスケ」と言う発音に合致する漢字を当てただけのものだからな。
俺の名前の漢字表記が似ていたからといって、特に意味のあるものだとは思えんな。残念ながら。


>>181 御飯は丼何杯食える?
詳しくは分からんが……少なくとも、以前ほど健啖な食生活はできないということらしいな。
俺自身、もとからあまり暴飲暴食をするほうではなかったが――
クラマに撃たれた傷の手術で、肝臓や腎臓ほか主要な消化器官がいくらか切除されたとレモンに聞いている。
まあ食事はともかく、酒に関してはもともと飲む気などないので、問題はない。


>>138 相良軍曹とヒイロ・ユイの黄金コンビ…惜しかったな…。ニアミスってヤツですね。
コンビ云々はよくは分からんが、先日出たWにおいては、彼らと戦場を同じくすることとなった。
大丈夫だ>>138、何も問題はない。

次回作に関しては――流石に今のところは、なにも思いつかないな。
ただ、もし縁があるのなら、かつてロボット乗りスレで縁のあった連中と
共闘する機会があれば、とは思う。


>>168 宗介の声は〜
……そういわれてもな。
そもそも俺の声は俺の声でしかないし、こちらに文句を言われても困る。
仮に関氏に言われても困るだろう。

しかし、そちらの挙げている声優のメンツ……
件のスパロボWで聞いたことのある声と非常に似通った声の連中が多いのは、俺の気のせいか?


……それにしても、俺の声か。
そういえば、これはいつか小野寺や風間から聞いたことがあるのだが――


東京で売っていた『爆熱ゴッドカレーパン』というカレーパンを食べる際、
食べる者の脳内に、
なぜか俺の声が響くらしい。


それから、もし俺の声質が違っていたら『たぶん普通のカレーパンの味しかしないかも』とも言っていた気がする。
なぜたかが俺の声などで、ここまでの話になるのだろう……理解に苦しむな。


532 名前:名無し子猫:2007/04/25(水) 22:07:510
<<Panzergeist>>


533 名前:名無し子猫:2007/04/25(水) 22:08:240
<<panzergeist>>

534 名前:名無し子猫:2007/04/25(水) 22:15:100
レヴ: Panzergeist.(Panzer 甲冑 「パンツァー」 + Geist 精神 「ガイスト」) 「パンツァーガイスト」
レヴ: Jawohl. 了解 「ヤヴォール」
レヴ: Nachladen. (装填) 「ナッハラーデン」
レヴ: Sieg. (勝利) 「ズィーク」
レヴ: Wahlen Sie Aktion! 行動の選択を 「ヴェーレン・ズィー・アクツィオーン」
レヴ: Nein. 否 「ナイン」
レヴ: Stellungwinde.(Stellung (陣営) 「シュテルング」 + Wind (風) 「ヴィント」) 「シュテルングヴィンデ」 (陣風)
レヴ: Schlangeform. (Schlange (蛇) 「シュランゲ」 + Form (形態) 「フォルム」) 「シュランゲフォルム」
レヴ: Schwertform. (Schwert (剣) 「シュヴェールト」 + Form (形態) 「フォルム」) 「シュヴェールトフォルム」
レヴ: Danke. (感謝) 「ダンケ」
レヴ: Bogenform. (Bogen (弓) 「ボーゲン」 + Form (形態) 「フォルム」) 「ボーゲンフォルム」
レヴ: Sturmfalken. (Sturm (嵐) 「シュトゥルム」 + Falke (隼) 「ファルケ」) 「シュトゥルムファルケン」


535 名前:名無し子猫:2007/04/26(木) 00:15:310
テスト

536 名前:王 大人 ★:2007/04/26(木) 00:17:520
test

537 名前:gptlcm wkpv:2007/04/26(木) 22:26:060
ukgxrompe islardfpq hsfqcrjed kajiqr mbunsh hmtc ojmdc

538 名前:『時の旅人』サン・ジェルマン ◆BLOODlbo6s :2007/04/27(金) 22:48:480

 時計の針はちくたくと。
 回る歯車せわしなく。

 ここは奈落に落ちた魔城とは異なるどこか。
 時の狭間に彼はいる。
 時の旅人の彼がいる。
 仰向けに浮かんで眠る、死に際の騎士と彼はいる。

「さて――――本来ならばこれは赦されざることです。
 全ての万象は予め決まっており、それを変える事は誰にも許される行為では
 ありません。
 それは変える力を持つような、そう。私のようなものであれば尚更のこと。
 万能とは同じく無能。
 全てを知るものは、その全てに干渉してはならないのですから。
 それが世の不変たる理、いわば絶対の摂理といえます」

 詠うように言葉をつむぎ。時計の針はカチコチと。
 彼の名前はサンジェルマン。世界の全てを知る男。
 時の旅人サンジェルマン。世界のどこにも干渉できない。

「本来ならば、旅人はただ過ぎ行くのみ。
 観察者は観察を行う、それだけをするべきでしょう。
 ですが、あなたの運命は決まってしまわれた。
 そう、あの騎士王と打ち合った瞬間、相打ちとなった時から。
 私は私すら知りえない歴史の中で唯一、その事を知ってしまいました。
 ゆえに―――――」

 とくちくとは針の時計。
 くなしわせ車歯る回。
 とチコチカは針の時計。


 ――――時が逆巻く。文字通りにそれは時計の逆回し。
 再生でも治癒でもないそれは「復元」。
 死の際にあった騎士の体は、損傷した騎士の武具は。
 まるで最初から何事もなかったかのように往時のカタチを取り戻す。
 ただし、弾薬の数と記憶だけは『決められた通り』そのままに。
 戦場へ送り出すためだけの、それは局所的な時間逆行。


「お行きなさい、剣の騎士。
 今の貴女が辿るべき未来、本道ならぬ苦難の道へ。
 それこそが貴女の運命であるが故に」


 時計の針はちくたくと。
 回る歯車せわしなく。
 サンジェルマンは送り出す。一人の騎士を送り出す。
 時の旅人送り出す。空を開いて送り出す。
 あるべき所へ送り出す。


539 名前:名無し子猫:2007/04/27(金) 22:51:020
<ruby><rb>Demonic horrors that lurk in the darkness</rb><rp>(</rp><rt>闇に潜むホラー</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>Demons that hate, that feed upon mankind</rb><rp>(</rp><rt>人を喰らい、人を憎悪する魔獣</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>There was a time when humans lived in fear of these fiends from the shadows</rb><rp>(</rp><rt>かつて人はその魔獣の影に怯えていた</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>But mankind received a ray of hope</rb><rp>(</rp><rt>しかし人は希望の光を手に入れた</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>The light of hope that was the "Makai-Knights"</rb><rp>(</rp><rt>魔戒騎士という名の希望の光を</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>The demon hunters, the pritectors of mankind</rb><rp>(</rp><rt>『魔獣を狩りし者』、『人を守りし者』……</rt><rp>)</rp></ruby>
<ruby><rb>Thus, they were exalted by humanity.</rb><rp>(</rp><rt>人は彼らをそう讃えた</rt><rp>)</rp></ruby>



540 名前:名無し子猫:2007/04/27(金) 22:55:340

Demonic horrors that lurk in the darkness
闇に潜むホラー

Demons that hate, that feed upon mankind
人を喰らい、人を憎悪する魔獣

There was a time when humans lived in fear of these fiends from the shadows
かつて人はその魔獣の影に怯えていた

But mankind received a ray of hope
しかし人は希望の光を手に入れた

The light of hope that was the "Makai-Knights"
魔戒騎士という名の希望の光を

The demon hunters, the pritectors of mankind
『魔獣を狩りし者』、『人を守りし者』……

Thus, they were exalted by humanity.
人は彼らをそう讃えた―――

541 名前:名無し子猫:2007/04/27(金) 23:22:190
魔戒騎士・冴島鋼牙はその日の仕事を終え、邸宅へと帰還した。
日の落ちた夜にしか存在できないホラーを相手にする魔戒騎士とて、昼も動く。
ホラーの気配がない昼間は、この現世に這い出るためにホラーが利用する『ゲート』に
溜まった闇のエレメントを浄化するのが魔戒騎士の仕事だ。

「お帰りなさいませ、鋼牙さま」
帰宅した鋼牙を出迎えたのは、鋼牙の家に仕える執事・倉橋ゴンザだった。
初老とは思えぬほどにバイタリティを備えたゴンザは、
鋼牙の日常を守りし者であると同時に鋼牙のかけがえのない家族でもある。
「ただいま」
鋼牙は軽く笑顔を見せると、纏っていた白いロングコートをゴンザに渡しリビングに向かう。
闇のエレメントの浄化は、体力を消耗する。鋼牙は少しでも休んでから夜の仕事へ向かうつもりだった。
魔戒騎士の本領は、ホラーが活動する夜にあるのだ。

「鋼牙さま……番犬所より、指令書が届いております」
コートを片付けてきたゴンザが、冷えた水とともに封印がなされた手紙を持ってくる。
鋼牙は怪訝そうな顔で手紙を受け取ると、ライター型の魔導具「魔導火」を取り出し手紙を燃やす。
魔戒騎士への指令書はこのように魔導火で燃やして初めて読むことが出来る。


《吸血鬼の王ドラキュラ、北欧の地に再臨せり 必ずやドラキュラを打ち倒し
 闇に覆われし彼の地に光を取り戻すべし》

「吸血鬼? ありゃ確か魔戒騎士の管轄じゃあなかったろう?」
鋼牙の左中指に収まる指輪――魔導輪ザルバ――が鋼牙に問いかける。

吸血鬼とホラーは極めて近く、限りなく遠い存在であるとされている。
共に人や動物の血肉を、果ては魂までも喰らう。夜の闇の中でしか活動できぬ存在。
しかし、吸血鬼とホラーには明確な違いが有る。

ホラーは「ソウルメタル」と呼ばれる金属で作られた武器でしか倒せない。
それは、幾千年もの長い間に人類が掴んだ答えだ。
だが、吸血鬼を倒すにはソウルメタルの武器は必ずしも必要ではないのだ。
それゆえに、ホラーは魔戒騎士が。吸血鬼はヴァンパイアハンターがという暗黙の了解の下に管轄を分けられてきたのだった。

「……つまり、魔戒騎士を必要とする程の事態ということだろう」
鋼牙はザルバの問いに対して、正確な答えを持っているわけではない。
だが、この予感は外れているわけではないだろう。ヴァンパイアハンターは魔戒騎士と違い
縄張り争いをし合うほどに自分の面子にこだわっている連中なのだ。
そんな連中が、恥も外面もなく魔戒騎士の支援を許可したということはよっぽどのことなのだ。

「ドラキュラでしたら……確か先代の大河様にも関係のあることだと聞いております」
二人の会話を聞いていたゴンザが、ふと思い出したように話に割り込む。
「本当か、ゴンザ!?」
「は、はい……たしか、1999年七の月と予言された復活の日に合わせた戦いへ参加されると……」
だが、その約束は果たされなかった。かつての弟子であり友であった男、
そして力を渇望した果てに闇に落ちた魔戒騎士、バラゴとの戦いで先代のガロである冴島大河は命を落としてる。

542 名前:名無し子猫:2007/04/27(金) 23:27:420

「父さんが……」
鋼牙は、宿命を感じた。
父が志半ばで倒れ、果たせなかった約束を、今自分が果たす時が来たのだ。
決意の表情を見て取ったゴンザは、止めようとはしなかった。
「鋼牙さま、どうかお気をつけて……」

鋼牙の答えはただ一つだった。
「心配するな、必ず戻ってくる―――」
目線はゴンザから飾られている絵に移る。
その目線の先には鋼牙が守りし者が描いた絵がある。
この絵をもう一度見るためにも、自分が人として生きる場所を守りってくれる者たちを守りぬくためにも。
その目には、もはや迷いも憂いも残っていなかった。


543 名前:魔王オディオ ◆OdIoUsLjVw :2007/04/28(土) 03:02:480
―――――ルクレチア 魔王山 頂上

禍々しい石像の前に佇む男が一人。
かつてルクレチアで信じるものの為に剣を振るい、
その人生全てを裏切りという形で否定された勇者、オルステッド。

「……運命は捻じ曲げられ、存在してはいけない筈の魔王が誕生する」

いや、もう彼を「勇者」と呼ぶものは誰もいない。
親友の姦計に陥り、王殺しの罪を着せられた巨大な力を持つもの、
人々は彼を「魔王」と呼んだ。

「……奴が生まれれば世界は滅びる。
 私が滅ぼすはずの世界、全てがな……」

愛する人にさえ裏切られ、信じるものは全て死に絶え、
彼自身も勇者でいられなくなっってしまった。

だからオルステッドは「魔王オディオ」を自ら名乗った。
自らを追いやった人間達にその愚かさを教えるために、
自らを魔王と呼ぶものすら滅するために……。

「真祖『ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ』の転生……
 私にとっての……厄介事」

その魔王になった意味すらなくそうというのは
彼には許せないことであった。
人間は、自らの憎しみで滅びなければならない。
それを導くのが「魔王オディオ」の役割である。

「我が憎しみの力よ……私を導け……」

魔王の石像に語りかけるように呪詛を呟く。
すると太陽のない王国が更なる暗黒に包まれた。
これが彼に与えられた「魔王」としての世界を滅ぼす力である。

「来須蒼真……ドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ……
 遥かなる時も、遥かなる場所も越え、私はお前の前に現れよう……」

雷鳴が響く、大地が揺れる、空が悲鳴を上げる。
彼の周りに集まるのは闇、暗黒、漆黒。
越えられぬ筈のものを越えて、魔王は自らの復讐を遂げるために
強大な憎しみの力を操った。

「私の邪魔はさせない……何者であろうとな!」
魔王を模った石造の目が光る。
「先に滅するのは貴様だ、真祖ドラキュラ!!」

瞬間、魔王はルクレチアから消失し、
混沌を通じて彼の求める場へと移動した。

―――――混乱の世の20XX年5の月、悪魔城、御前試合へと。

544 名前:橘朔也 ◆X5lDK8LQyw :2007/04/28(土) 10:22:220
―「わかった…俺の体を動かすのは、義務とか使命なんかじゃない。そこにいる人を守りたいという、思い。そうだ、人を愛しているから俺は戦っているんだ」―

友の声を想う。俺は、愛した女の眠る墓に花束を置くと黒く覆う雲を睨んだ。

           ―魔王が来る―

俺は、試合をする趣味は無い。
だが、世界が誰かの手によって滅ぼされるのを黙ってみていることも出来ない。
俺の友が命を賭けて救った世界を、友が信じた人々を……絶望に染めたくは無い。

かつての俺は、力に溺れていた。他人を信じれなくなり、他人を憎んだ。
「力を。…俺は俺の力を証明するために」

―「そんな生き方じゃなくていい。私は…、 道端の花みたいにひっそりとでいい、そんな風に生きていきたいの、あなたと」―

俺は、結局何も守れなかった。
信じる正義も、愛するものも……なに一つ守れなかった。
だが、そんな俺にも守れるものがある。

―「橘さんは頼りにならないし…」―

広瀬。

―「でも、橘さんは…僕、信じてる。きっと来てくれるよ」―

虎太郎。

―「強いですね、橘さんは…」 ―

睦月。

―「本当に強いのは…人の思いだ!!」―

相川始。



545 名前:橘朔也 ◆X5lDK8LQyw :2007/04/28(土) 10:24:260
信じれる仲間だけは、そしてその仲間がいる世界だけは…失いたくない。

――――ハカランダ

久しぶりに相川始と会う。奴と会うのはあまり好きじゃないが、仕方ない。
この世界を覆う、邪悪な闇の力について奴に聞きに来た。

「どうしても、行くのか?」

俺は、無言で頷くとコーヒーカップを置いた。
奴も、この世界を覆う闇の力に感付いているらしい。

「俺が、行く。お前はここにいろ……お前を必要とする人がいる。
それだけで、今は充分だろう?」

相川始の目を見る。もう奴は、人間だ。
アンデッドなんかじゃない……俺は、口に出す事を恥ずかしく思い心の中でそう呟いた。
―「お前は、人間として生きろ」―

そう、あの時の剣崎の言葉と同じ思いを俺は抱いていた。
店を出ると、黒い雨が地面を叩き始める。戦いは、もう始まるようだ。

「人間を愛している、か。俺にも出来るか……いや、出来るさ。
俺はギャレン。仮面ライダーだ。」


心に 剣 輝く 勇気 確かに 閉じ込めて奇跡 切り札は自分だけ


546 名前:◆BLOODlbo6s :2007/04/28(土) 21:23:460


――――1944年、悪魔城に異変あり。

二度にわたる世界大戦によって現界した魔王の城は、一人のヴァンパイアによって
かりそめの支配を受けた。
城主の名は真祖ブローネル。生前よりの才覚と執念によって吸血鬼へと成った魂ある不死者、
「非精霊の真祖」と類されるもの。
元来画家であった彼は絵によって魔力を行使し、その絵によって城の力を制御し、支配していた。
ブローネルの「絵画秘術」。
彼の絵は拘束の術式であると同時に、もう一つの現実であり、小さき世界であった。
これを逆手に取り、絵の世界に入り解呪することで異変を解決したモリス・オーリン両家のハンターによって、
この怪奇にして無双の魔技は闇の世界に知られる事となったのである。


――――そして、現在。

悪魔城最上階。
偽りでありながらも復活を遂げた悪魔城城主の御前に、一枚の絵画がある。
これぞブローネルの遺した作品の一つ。
東洋の逸話から着想を得、生前より筆を走らせて完成させた『月下の舟島』。
本来ならば当時、悪魔城制御の一つに割り当てられる筈だった失われた絵。
それが、城主の命により仕合場の役割を発揮せんとしていた。
他でもない、古今並ぶものなき剣士二人の為。
描き手に着想を与えた、かの「巌流島」の逸話を再現するために。

絵画をもう一つの現実とさせ、そこに至る空間を繋げる。
互いの詰め所より仕合場へと繋げる“道”は、魔王の力により完成している。
後は、この来たるべき死合の開始を待つのみであった。
 

547 名前:名無し子猫:2007/04/28(土) 21:41:200


 墨絵のごとき海面には、大きなる円形が白々と映えていた。
 ――闇天に輝く月だ。いささか大きすぎるようである。仰いでいる内に、生理的な圧迫感す
らおぼえるほどだ。
 黒々とした海面はある時は凪ぎ、ふとした瞬間にうねりをどよもす。
 どこも現実離れなどしていないのに、どこか現実離れしている光景であった。そう、まるで
何らかの絵画のように。



 その超現実的な波を切って、滑るように小島へ近づいて来る小舟こそ、異次元の産物と
いえたろう。
 艫(とも)で舟を操っているのは人間ではない。虚ろな眼窩を舳先へ向け、ぐいと櫓を漕ぐ
度に欠けた歯列がカタカタと鳴る。
 襤褸をまとった骸骨であった。

 舟の客となっているのは一人の牢人風の男だ。
 色褪せた黒門付に袴もはかず、白髪まじりの蓬髪を無造作に結っている。
 一メートル八十を越す長身であるが、既に老人といえる年頃であるのは、高い頬骨の辺り
までを覆うまばらな髭にも白いものが多い事からも判る。
 石仏じみた無言無表情ながら、その双眸だけは尋常ではない。金茶色の虹彩は、万象を
飲み込まんとする底も知れない洞(うろ)を思わせた。


 男は最前より行っていた作業を中断し、作成した品を月に翳した。
 木剣である。
 ただし常の大きさではない。どうやら舟の櫂でも削ったものらしく、舟底に木屑が散乱
している。
 出来栄えに満足したか、少し頷くと、男はこれも先ほどより合わせておいたこよりでたすき
をかけ始めた。
 

548 名前:◆KOJI2a34Bo :2007/04/28(土) 22:09:040
よせてはかえす波の音。
月影が射すその砂浜に潮騒のみが静かに響き渡っていた。

眼前に広がるその景色は、かつて見た光景だった。
それは人であった彼の世界の終わりの光景。
あの日。慶長壱拾七年の春卯月。
豊前(ぶぜん)の海峡に浮かぶ孤島で見た光景と寸分たがわぬものだった。
白砂を朱に染めて、彼が斃れ付したあの場所そのものであった。

あえて差異を挙げるとすれば、この船島には己のみしか存在せず、そしていまが夜であることか。
しかし夜とはいえど、宵闇からは程遠い。見上げれば天を埋め尽くすほどの巨大な月が。
虚ろな月は禍々しい光を放ってあたりを照らし、虚空に唯我独尊の王者のごとく、唯一つ空に浮かんでいた。

一人の男がそこにはいた。
猩々緋の袖無し羽織に革染めの袴を纏った男だ。
六尺二寸に余る長身ながら、その線の細さと、何より女人と見紛うばかりのかんばせにより不思議と威圧感はない。

彼はかつて四百年余の昔、西国一と謳われた白皙の天才剣士だった。
たとえ顔を知らねども、その背に担いだ刀を見れば、思い当たるものも多くあろう。

長い朱鞘の刀だ。それは長い長い刀だった。
異様なまでに長い刀だった。全長六尺に余る大太刀だった。
決闘に用いるには非現実にこの長い刀は、講談の花とするのもけれんみが強く、
後の世では、腰にたばさんだ三尺余寸の太刀の方が彼の愛刀として知れ渡っていた。
その銘おば備前長船長光なり。その仇名おば『物干竿』なり。
そしてその魔剣の持ち主は、いかに歴史を紐解こうと、ただの一人しか存在せぬ。

そう彼の名をば――――――。



549 名前:◆KOJI2a34Bo :2007/04/28(土) 22:09:580
>
沖合いより近付いてくる小舟を眼にとめ、彼は将几(しょうぎ)より立ち上がる。

彼は人ではなかった。いまの彼は木偶であった。或るからくり師の傀儡(くぐつ)に過ぎなかった。
そは死にぞこないし亡霊。そは兵どもの夢の欠片。在りし日の蜃気楼のようなもの。
死してなお、剣という名の修羅に憑かれ、魂魄の安息を得ることは叶わず、
再び映し世に迷い出でる代償として、からくり師の狗と成り果てた、愚かしくも悲しい傀儡だった。

だが、いまこの瞬間だけは。この場所に立ち、あの男を迎え討たんとするいまこの瞬間だけは。

彼は再び『人』として、ただ一人の武芸者として、その場所にあることができた。


550 名前:宮本武蔵:2007/04/28(土) 22:20:470
>> 続き

 牢人が懐から出した手ぬぐいを裂いて額に巻いた時、舟が大きく揺れた。
 この辺り一帯は遠浅らしい。舟底が岩にでも当たったのだろう。
 男は無言で立ち上がった。脇の大小を腰に差すと、舟の伴べりを蹴った。
 二間は確かに飛んで、水しぶきも上げずに海中に降り立ったのは、まさに水際立った動き
であった。
 膝まで海水に浸しながら牢人は進む。着物の裾や提げた木剣が濡れるのを意に介せぬ風
で、潮を掻き分け浜辺へ歩いてゆく。


 波が足首を洗う水際で男は歩を止めた。かっと両眼が見開かれる。
 砂浜の人影――夜目にも鮮やかな猩々緋の袖無し羽織に向かい、


「――小次郎」

 そう呼びかけ、一拍置いて男――正保二年、熊本は岩殿山にて死したはずの大剣士・宮本
武蔵は、

「小次郎っ!」

 二度いった。
 

551 名前:名無し子猫:2007/04/28(土) 22:21:540







 波濤(なみ)は運び来たり
 波濤は運び去る
 剣(つるぎ)の歌……







.

552 名前:メタルアルカイザー ◆8/KAIZERps :2007/04/30(月) 12:38:570


 完全なる直撃/三重の防御を破壊する感触/攻撃成就の確信。
 警告/オーバーヒート/限界を超えて稼動する出力機関の悲鳴/破損した箇所を黒炎が
苛む―――エラーメッセージを全て無視して、勝利のビジョンを視る。
 勝つ。勝てるはずだった。この一撃で。
 例え相手を葬れずとも、確実に戦闘不能を強いる切り札=必殺技。




 その瞬間、ノイズ混じりの視覚センサが奇跡を目にした。




 闇を弾く/白の輝き/最後のカートリッジ。
 存在するはずのなかった第四の盾―――虚無の拳を束の間受け止めた。
 そして第五の盾が、完全に弾き飛ばす/閃きの現象を確認。新たに生まれる技。
 爆発。慣性の法則によって放たれた炎は、打撃を与えながらも必至にはならず。
 彼我の状態を再計測―――シグナム/ダメージ大。しかし戦闘能力の低下を確認出来ず。
 メタルアルカイザー/ダメージ大。機関冷却中/ダークフェニックスの使用不能―――
更に驚愕/陰術機関のオーバーロードによる機能停止/さらに再使用まで時間がかかる。

 シグナムの行動―――守護神たる最後のカートリッジを装填。

「私一人を敵に回していると思うな。
 私は、ここに一人でいるのではない。
 今まで戦った者、轡を並べた者、多くの者と共にいるのだ。
 これが、お前と私の違いだ、メタルアルカイザー。
 私は、お前のように一人で立っているのではない。
 だから、私の強さが正しいというのなら、それは私の多くの友が正しいということだ!」

 シグナムの強さ/源流を確信する―――その背に負ったものが全て強さとなる。
 孤高の武人と対極を成す姿=決して得られぬ、しかし厳然たる答え。
 死の予感/正しくそれを受け入れる/彼女にならば殺されても構わないと言う涼やかな
覚悟。“正しき強さ”の、一つの究極形を見た感慨と満足が思考を占める。

 だが、ここで何もせずただ斬られるのは完全な非礼。
 故に―――この鋼の命を込めて、限界を超える。
 ビジョン/三度目の死の光景が蘇る。
 アルカイザーの声―――“間違った強さだった”。
 それを教えられたことに対する感謝の念=まだ終われないと言う意志が生まれる。

「―――確かに間違っていただろう。だが、だからこそ終われん。まだ私は、起点にすら
立っていないのだから!!」


 抑制装置ヲ解除……コレニヨリ、全武装の使用不能。


 自らを護るための枷を外す―――オーバーヒート警告/臨界まで数秒/内部機関損傷の
危険……最悪の場合は自壊する。鋼の内の魂が、農耕に死を感じ取る。常に傍にいた死神
の息遣い/思考に忍び寄る恐怖のイメージを偉大な精神で弾き飛ばす。
 ドクター・クラインの機能説明を思い返す/リミッター解除――“一度しか使えない”
という意味。それは確実な致命傷を自身に跳ね返す諸刃の剣。
 だからこそ、あらゆる不可能性を超えられる。

「<ruby><rb>炎王結界</rb><rp>(</rp><rt>インビジブル・フレア</rt><rp>)</rp></ruby>!」

 放たれる新生の一撃。鮮やかな白の流星。
 迎え撃つ―――あと一度だけ、命=稼働時間を代償に許された攻撃。

 陰術機関使用不能/ジェネレータから直結/属性持たぬエネルギーの放出―――装甲の
急速な消耗。さらに全身のバイパスが断末魔/想定されていない量の出力によりいくつか
破損。内部で小爆発を起こす=装甲が弾け飛んで行く。
 文字通り命を燃やした一撃。
 吹き上がった炎は―――黒ではなかった。
 陰術機関を通さない、心術ジェネレータによる、精神と命の輝きたる黄金の炎。
 その炸裂―――偉大なる閃光。

 おお、<ruby><rb>炸裂よ</rb><rp>(</rp><rt>エクスプロード</rt><rp>)</rp></ruby>―――!!

 己から生まれた輝きの炸裂―――感動/歓喜を覚える。
 奇しくもアルカイザーの放つ不死鳥と同じ輝き。
 これほどふさわしい、美しい技はない。

 スラスター全開/爆発的な加速。
 纏う炎が翼を生む/流星を迎え撃つために。
 黒き装甲は白きフェニックスに転じた。

 視覚センサがターゲットをロック/例え死んでも外すことはない/真向からの直撃。
 それはもはや闇の不死鳥にあらず。
 だからこそ私は叫んだ。

「真アル・フェニックス―――!!」

 それは、本来絶無。
 機械の閃き。込められた偉大な魂と精神が起こした一つの奇跡。
 英雄のみが使える技、その発現。

 内部機関への恐るべきダメージ/火の粉のように散っていく装甲/壮麗な輝き。
 その全てを乗り越えての一撃。
 システムダウン寸前の朦朧とした意識の中―――ゼロに到達する。
 爆心地。互いの激突する地点。

 私は炸裂した。
 システムダウン―――全ての機能を停止しながら。



553 名前:橘朔也 ◆X5lDK8LQyw :2007/04/30(月) 18:41:540
【 魔王 vs ギャレン エピローグ 】


―ハカランダ

未だに帰らぬ友を待つ者。
広瀬、虎太郎、睦月、そして相川始。
外を打つ雨音が一層激しくなるにつれ、その思いは暗雲へと変わっていく。

「橘さん……遅いですね。」

「せっかく私が腕によりをかけて作ったケーキとパスタなのに……橘さん。」

相川始が空を見て首を横に振る。
その目は、ただ広がる暗雲を見つめていた。

「橘が、あいつがそう簡単に死ぬなんて……俺は信じない。
また笑って、帰ってくる。……剣崎なら、そう言うはずだ。」

―紛争地帯 遠くない何処かの国

戦乱が続く国。子供の顔に笑顔はなく、そこには無益な争いと悲しみだけが渦のように
回っていた。

「大丈夫、俺がついてる。だから、泣いちゃダメだ。男の子だろう?」

戦火を逃れて彷徨う少年に、手を貸す一人の男。
その男はかつて、「仮面ライダー」として世界を絶望から救った戦士。
― 仮面ライダーブレイド 剣崎一真 ―

今日も、雨が降る。まるでこの争いの絶えぬ世界を悲しむかのように。
だが、剣崎は少年の手を引き歩き出す。たとえ今が土砂降りの雨でも。
それでも、歩く。運命に、負けたくない。
その思いが、彼を動かす。たとえ、自分の身が他者から忌み嫌われる存在
不死者―アンデッド―に変わってしまっても。
少年を勇気付けるように、剣崎が微笑みながら言う。

「こんな俺にもさ、友達がいるんだ。今は理由があってあえないけど……
でも、いつか会える日が来る。お互いが争う必要がなくなって、みんなが
笑顔で会える日が……」

雨が、上がった。
空は青く、太陽が輝き始める。

探した答えは 変わり続けてく生まれ変わるほど 強くなれる Got to be Strong





554 名前:名無し子猫:2007/04/30(月) 19:05:240
「これだけの数を相手にねぇ……正気か?」
「正気でやってられるかよ、こんな事」

 雲霞のように群がる悪鬼、凶鬼どもを二人の男が眺めている。

 一人は継ぎ接ぎのコートを纏い、マスクで両目を覆っていた。
 恐らくは盲目(めしい)なのだろうが、その立ち居振る舞いには一切の隙が無い。

 もう一人は真紅のツナギに派手に立てた髪、手にはエレキ・ギター。
 場違いとか言う他無い男の姿は、いっそ悪い冗談のように見えた。

 生ある者であれば、満ちる瘴気で肉体は侵され、非現実的な光景に精神は破壊され死に至るだろう。
 だが此処に立つ男達は、そんな物を全く意に介さない。

 それもその筈。この二人は既に命を失っているのだ。

 継ぎ接ぎコートの男は『屍十二(かばね・じゅうじ)』。
 死体を超人として蘇らせる技術によって蘇った死人兵士。

 そして、ギターの男は『ロケットビリー・レッドキャデラック』。
 魂をエレキ・ギターに宿らせた幽霊。

「今じゃ世界中がイカレてやがるんだ。マトモを装ってても仕方ねェだろうが」
「そりゃ、ごもっとも」

 ロケットビリーが、ややオーバーに肩を竦めて応じる。

「それより――分かってんだろうな、RB?」

 返答の代わりにギターを爪弾くと、エレキ・ギターのサウンドと共に青白い火花が弾けた。
 エレキ・ギターの演奏に伴って発生する静電気を束ね、電撃として放つ。
 物理的な破壊力を持つに至ったロックンロール、それが彼の武器だ。

「任せとけって。お前の道は開いてやるよ、ジュージ」

 彼の言葉を確認して、屍十二は満足気に微笑んだ。
 そして、腰から自らの獲物を抜き放つ。
 一見して『それ』は二振りの日本刀に見えるが、『それ』はそんな真っ当な物ではない。

 鍔であるべき部分は銃身。柄であるべき部分は銃把。それは見紛う事なく二丁の拳銃。
 一振りは銃身から刃を伸ばし、もう一振りは銃把から刃を伸ばしている。
 拳銃と日本刀を一体化させるという狂人の発想。
 『それ』は正しく異形の武器(フリークス・ウェポン)――“ガンブレード”であった。

「そんじゃ、クソ野郎を棺桶に蹴り返しに行くとするか」
「ああ、派手なGIGにしてやろうぜ! Rock 'n' Roll!!」

 二人の死人は示し合わせると、目の前の敵に――その奥の“悪魔城”に向かって駆け出した。

 彼等は別段依頼を受けた訳でも、悪魔城に対して因縁がある訳でもない。
 だが、どうしても城主である“神祖”を許してはおけなかった。

 死人には死人の身の程というものがある。
 それも弁えず、生者の世界を掻き乱す行いは二人を激怒させるには十二分。

 理由は単純明快。『ムカついたからブッ潰す』。ただそれだけだ。

555 名前:デスマスク ◆xmpp2OfICI :2007/04/30(月) 19:14:560
(ナレーション/田中秀幸)

女神―アテナ―を守り、地上の正義と平和を守るべき存在。
それが聖闘士―セイント―。神話の時代より受け継がれしその聖衣―クロス―を纏い常に
世界を邪悪から守ってきた者達。
ギリシャ、聖域―サンクチュアリ―にその拠点は在る。

黄 道 1 2 宮

聖闘士の頂点に立つ、12の存在。最強無敵の存在として語り継がれてきた戦士達の名を
黄金聖闘士―ゴールドセイント―を呼んだ。
その力、地上のあらゆる現象を操り宇宙の力さえも使いこなすとまで言われた。

そして、今。地上にその姿を現した悪魔城の主、ドラキュラの野望を阻止せんとする為
アテナの聖闘士が向かう。
地上の正義、そして平和の為……

のはずであった。

――ギリシャ・聖域 教皇の間

「デスマスク……このような命を受けてくれるのはお前だけであろう。」

聖域の中でも、最も深い場所に存在する教皇の間。
そこへ招かれるは黄金聖闘士、蟹座―キャンサー―のデスマスク。
おおよそ正義の聖闘士とは最も縁遠いこの男が呼ばれた理由とは如何に。

「この俺をわざわざお呼びとは……」

粛々としながらも、邪気を放つこの男。
他者を排除するには、こういった危険な存在が必要な場合もある。

「デスマスクよ……私が、お前に教えた”真実”。そして、その野望。
そしてその真実を知った今でも私に忠誠を誓うという事実。
その思いに、私は応えようと思う。」

デスマスクは、笑う。教皇の正体など、この男にとってはどうでもいい事。
ただ「今と同じように力で全てを征服する」ことが叶えば他はどうとでもなる。
それがデスマスクの考えであった。

「貴方の真実など……俺にはどうでもいいことですよ。
私はただ、力による正義の執行が叶えばいい。ただ、それだけの事。」

教皇は思う。このような男が、聖なる存在とは神も気まぐれなものだと。
しかし、自分の手駒としてここまで都合の良い存在もあろうか。

「その言葉を待っていた。私が目指すのは”人が神を、魔を操る世界。
流血と死が溢れる慟哭の世界”。それ以上でも、それ以下でもない。
そして……悪魔城の主。魔王もその例外ではない。」

神を操り、更には魔王さえも蹂躙する。
それが教皇……いや、この男の野望だ。
デスマスクはゆっくりと踵を返すと手を振りつつ間を後にする。

答えは1つ。YESだ。
悪魔を殺し、魔族さえも平伏す。これこそが自らの求めていた世界。
殺して、殺して、殺しまくればいい。

 ―幻 朧 魔 皇 拳―

……!?

一瞬でデスマスクの目から光が消えた。
意識を失う寸前にデスマスクが聞いた声……幻聴?
いや、違う……チガウチガウチガウチガウ


「デスマスク……許せ。貴様の力を信じていないわけではないが、
念には念を、な。」

556 名前:名無し子猫:2007/04/30(月) 19:16:380
「――チッ、とはいえキリがねェな」

 ガンブレードを振り、纏わり付いた血と脂を振り落とす。
 この程度で切れ味が落ちるような鈍らではないが、余り続くようだと面倒な事になる。

 既に弾倉も幾つ取り替えたのか、覚えてもいない。
 分かっているのは、饐えた腐臭を発するクソどもには手当たり次第に弾丸を叩き込んだ事だけだ。

「クソムカつくぜ……数だけは多いと来やがる」

 ガンブレードの弾倉を交換し、屍は更に歩を進める。
 この狂った城の中では足場すら覚束ない場所もあったが、彼が進む上での問題にはならない。
 何も知覚を行うのは目だけではない。嗅覚、聴覚、触覚、味覚、そして“気”を感じ取る第六感。
 視覚を失った分、他の感覚がそれを補うように発達した屍は、むしろより正確に空間を把握する事が出来るようになっていた。

「ったく、この城は一体どうなってやがる? 昇ってんだか下ってんだか分かりゃしねぇ。
 イカレ野郎は城ン中までイカレてやがんのか」

 だが、屍の知覚能力をもってしても首魁の元へ一直線、という訳には行かなかった。
 常識が通用しない“悪魔城”内は迷路も同然。あちこちへ振られ、手間取るのも無理は無い。

「……まぁいい。何処行こうがやる事は決まってんだ。
 臭ェ奴等を撃って刻んでバラす。そうしてりゃ何時かはブチ当たるだろ」

 屍が進んだ先――其処で彼を出迎えたのは割れるような歓声と罵声だった。

「……ああン? 何だこりゃあ?」

 まず鋭い嗅覚が、もう嗅ぎ慣れてしまった低級な妖魔どもの臭いを察知する。
 ぐるりと取り囲まれているのは別に問題ではない。
 次に感じた風の流れは、何故か目の前に開けた空間がある事を示している。
 一斉に襲い掛かればいいものを遠巻きに囲んでいる、という不可解な状況が其処にはあった。

 しかし、屍の真正面。そこから感じる妖魔のものとは異なる気配を捉えて理解に至る。

「……成る程な、俺を見せ物にしようってハラか。何処までもムカつく連中だ」

 屍は銃口を相手に向け、互い違いの刃が天地を指す形で、ガンブレードを構える。
 尋常の剣術では考えられない構えだが、間合いを選ばないガンブレードに剣の術理は相応しくない。

「――見物料は安かねェぞ、ドサンピンどもが」

 言い終わるが早いか、屍の背から鬼の貌(かお)が現れた。
 鬼は錯覚ではなく、実体ある炎だ。
 燃え立つ炎は、コートを焦がす事も無く赤々と燃え上がる。

 超人兵士であると同時に、屍は朽葉流忍術を修めた忍者でもある。
 炎は“気”を用いた忍術の前触れ、いわば導火線に火を点けたような状態。
 それは即ち――全力を持って、この場に居る存在を殲滅するという意思の表明だった。

557 名前:名無し子猫:2007/05/01(火) 00:11:360
テスト。

558 名前:名無し子猫:2007/05/01(火) 03:18:030
【ヴィゼータvs斎月雪那/狂乱の庭園】
>>230

全超越最終必殺奥義、それを放つ直前で私の前に殺到する無数の斬撃斬撃斬撃。
ヴィゼータさんの放つ、斬撃という名の弾幕。

いくら私の奥義が強くとも、あの斬撃の弾幕を破れるのか。
一瞬、弱気が心を過ぎる。

『セツナ・・・』

その私の心を、華麟が後押ししてくれる。
信じろと。
自分を、そして華麟を、信じろと・・・!

そうだ、信じるんだ。
自分を、華麟を・・・私たち自身を・・・!

天命石『リア・フェイル』と華麟の魔力、そして私の魔力全てを解放する。
膨大な魔力が私の回りに収束し、周囲の空間物質存在因果律を書き換える。
そして、アストラルをマテリアライズ。
そう、これで――――『私』をあと二人産み出す。

「絶華・玲雪斬!!」

力尽くで・・・打ち抜く!

559 名前:名無し子猫:2007/05/01(火) 23:50:440
【ヴィゼータvs斎月雪那/狂乱の庭園】
>>278
血色に染まったクラウ・ソラス。
一振りして血を払う。それだけで聖別された刃は白銀の輝きを取り戻す。
けれど、それを振るった私の手は・・・

『セツナ、ごめんなさい・・・またあなたに重い咎を背負わせてしまった・・・』

私の背で悲嘆に暮れる華麟。
その華麟に、笑顔を見せる。
弱々しいかもしれないけれど、それでも。

「大丈夫よ、華麟。私が、私自身が選んだんだから」

そう、ヴィゼータさんと戦うことも。
彼女を・・・殺すことも、全ては私の選択、私の意志。
だから、嘆いたりはしない。
少なくとも、今は。

夜気が、冷たさを増す。
私の行く道を照らすものは何もない。
でも、私は、私が選んだ道を過たず歩いていく。

・・・それが、最後に微笑んで見せてくれた、彼女への最大の返礼だと思うから。

「行こう、華麟! この戦いを・・・無駄にしないために!」

私は駆けだした。
夜の、中へと。

560 名前:屍十二:2007/05/03(木) 22:52:250
【屍 十二 vs イグニス】
導入

 闇の中、苛立った足音を響かせながら屍は歩を進めていた。
 マスクを失った為、今は懐に仕舞っておいたサングラスでその両目を隠している。
 闇夜にサングラスを付ける人間なんて物は存在しないだろうが、どうせ見えないなら同じだ。

「……クソムカつくぜ。腐った臭いがする城で、余計胸糞悪くなるなんざ」

 城内で人間と――生者と戦う事になるとは思っていなかった。
 ましてや、それを見殺しにするような真似をする事も。
 自分への後悔、望んだ誰かの趣向への怒り、全てがない交ぜになった憤りが胸を焦がす。

 そして暫く進んだ後、鼻をつく臭いが変わる。
 先程までこの城に立ち込めていたのは、思わず顔を顰めたくなる腐臭だった。

 今、その鼻腔に飛び込んで来たのは――夥しいまでの、人間の血臭。

 つい先刻流されたような物から、染み付いて取れなくなったような物まで。
 其処で流された血から、一体何人の人間が殺されたのか想像も付かない程だ。
 血臭の中、僅かに混じる金属の臭い。
 空気の流れが示す形は、明らかに人を苛み、殺す為の形状をしていた。
 ここは、人間を切り刻み、モノのように扱う空間だ。

「――クソ野郎が、」

 臭いから、過去の映像が蘇る。

 神経を一本ずつ切断し、その反応を確認された。
 骨を粉々に砕き、再生するまでの過程を記録された。
 時には自分から取り出した内臓を、目の前に突き付けられた事もあった。

 そして、その全てには無邪気な笑いが伴っていた。
 実験を行ったのは、たった一人の少年――

「何処まで俺を虚仮にすりゃ気が済むんだ! えぇ!?」

 皹が入る程の力で壁を殴りつけ、叫ぶ。
 出来る事ならば、忌まわしい記憶を思い出させる、この部屋全てを叩き壊してやりたかった。

「チッ……こんな時に」

 怒り狂う屍が、また新しい呼吸音と人間の臭いを察知する。
 またしても、この城へ飛び込んだ命知らずの侵入者だろう。
 自ら進んで死にに来るような人間に、気遣いをしてやるような余裕は今の屍には無かった。

「……今、機嫌が最高に悪ィ。ふざけた真似するようなら叩ッ殺すぞ」

 叩き付けるのは剥き出しの殺意。これで退くようであれば、少しは楽なのだが――

561 名前:イグニス ◆IgnisC3BW6 :2007/05/03(木) 23:20:260

 ――ひゅん。
 音にすれば、その程度のものだ。
 その音とともに奔った銀閃は、その音に合わせたようにあっさりと――そう、至極あっさりと、
場に立ちふさがる巨躯を通り抜けた。

「――え?」

 それは、いったい誰の言葉だったのか。
 声を発した当人さえ自覚してはいないだろう。

 だが、本来ならば、この御前試合を首尾良く――悪くかもしれないが――勝ち進んだ勝者
に立ちふさがる、その筈だった夜族は、突如として眼前に現れた焔に、何が起こったのかわ
からない、という表情を浮かべ……

 そして、浮かべたまま凍り付いた表情は、ころん、という音が似合うそんな具合に首の上か
ら転がり落ち、床に叩きつけられ、そのまま灰と散った。
 その瞬間、己が斬られたのだ、という事実に行き着いた胴は、盛大に天井に向けて鮮血の
噴水を吹き上げるとぐらり、と重心を崩し、首と同じように灰となって周囲へとまき散らされた。

 照明を受けて鈍く光を返す漆黒の刀身を一振りし、血と灰を払う。
 周囲へと詰めかけていた愚か者どもに視線を移す。恐らくは観戦と洒落込むつもりだったの
だろう、低級の化け物たち。

 ぽかん、と間の抜けた面を覗かせるそれらに、彼女はにぃ、と微笑を浮かべ、

「ああ。せっかくのお楽しみのところ、非常に申し訳ないが」

 それ自体が刃であるかのような、確定された運命を口にする。

「――皆殺しだ」

 処刑場に焔が奔る。
 ”人類の守護者”による、殺戮が始まった――――

562 名前:イグニス ◆IgnisC3BW6 :2007/05/03(木) 23:22:540
 ――最後の銃弾が、逃げまどう死人の頭蓋を打ち砕いた。
 血と腐りきった脳髄がぶちまけられて、石床を濡らす前に灰と化して消え去る。
 そして、処刑は完了した。

 空にまったマガジンをイジェクトし、新たなそれを叩き込む。スライドが音を
立てて元の位置へと戻り、起きあがったままの撃鉄が即座に射撃可能であること
を主へと告げていた。

 食い残しがいないことを確かめて、すぐさま場を後にしようとした――その時
だった。奥から、明確な戦意を持った”なにか”が近づいてくる……

>>

 戦闘の痕跡から、”参加者”の類だと談じた。
 だが、人間かどうかの判断がつかない。妙な気配だ。生きているような、それ
でいて死んでいるような……

「ひとつだけ訊いてやる」

 右手に剣。左手に銃。武器は手に。構えは無形。

「貴様は人か、それとも化け物か?」

 ――どちらであろうとも、斬る。
 そう決めて、イグニスは問うた。
 わずかでも敵となる可能性があるのなら、それだけで十分だった。

563 名前:名無し子猫:2007/05/04(金) 21:41:110
【宮本武蔵 対 マリア・バルゼリート 妖魔迎賓館】
>>373

 背中合わせになった相手を、姿勢を変えずに斬る事は出来ない。こんな状態から発揮で
きる剣法はない。
 反転して斬らざるを得ず、その瞬間こそ致命を分ける隙となるであろう。武蔵にとっても、
少女にとってもだ。

「初めてだぞ」

 『六十余度まで勝負すといえど、一度もその利を失わ』なかった武蔵の、どこか酔ったよう
な答えである。
 事実、この大剣士は酔い痴れているのだ。妖しい少女の囁きにではなく、剣もて命の遣り
取りをするという魔天の美酒――戦いと死の血つむじに。
 侮ってはいない、とはいったものの、心のどこかで女人の剣という認識があったのは否め
ない。その驕慢を少女の烈剣はまんまと打ち砕いた。
 この大武蔵に! という憤怒は、しかし即座に随喜へと化学変化した。魔人に堕ちても、
否、だからこそいよいよ盛んな剣への愛がそうさせたのである。


「見事。――まりあとやら、お主、その若さで相当斬った喃」

 問いではなく、単なる事実の確認として武蔵はいい、相手の返事も待たず小刀を上空へ
放り投げた。
 唸りを上げて回転しつつ、高い天井すれすれまで達した刀は、操り糸が切れでもしたよう
に落下してくる。――煌く切っ先を、ぴたと少女の脳天へと定めつつ。

 まるで故事にいう「ダモクレスの剣」だ。頭上から降り落ちる「危機の象徴」を避けるにしろ、
受けるにしろ、それは武蔵に対して晒す大いなる隙に他ならない。
 そして反転した武蔵が鷹徴の一撃を放つ「拍子」に他ならない。――
 

564 名前:名無し子猫:2007/05/04(金) 21:42:350
【宮本武蔵 対 マリア・バルゼリート 妖魔迎賓館】
>>373

 背中合わせになった相手を、姿勢を変えずに斬る事は出来ない。こんな状態から発揮で
きる剣法はない。
 反転して斬らざるを得ず、その瞬間こそ致命を分ける隙となるであろう。武蔵にとっても、
少女にとってもだ。

「初めてだぞ」

 『六十余度まで勝負すといえど、一度もその利を失わ』なかった武蔵の、どこか酔ったよう
な答えである。
 事実、この大剣士は酔い痴れているのだ。妖しい少女の囁きにではなく、剣もて命の遣り
取りをするという魔天の美酒――戦いと死の血つむじに。
 侮ってはいない、とはいったものの、心のどこかで女人の剣という認識があったのは否め
ない。その驕慢を少女の烈剣はまんまと打ち砕いた。
 この大武蔵に! という憤怒は、しかし即座に随喜へと化学変化した。魔人に堕ちても、
否、だからこそいよいよ盛んな剣への愛がそうさせたのである。


「見事。――まりあとやら、お主、その若さで相当斬った喃」

 問いではなく、単なる事実の確認として武蔵はいい、相手の返事も待たず、六尺余の巨体
は一陣の風となった。
 横へ走り出したのだ。それも正面を向いたまま。
 蟹みたいな不自由さは微塵も感じさせぬ動きで左右に疾り、或いは前後に跳ぶ。頭上から
俯瞰すれば、得体の知れぬ幾何学上の罫線をえがくようにも見えたかもしれない。

 ――この魔的な走行の間中、武蔵はおのれの背に、ぴたりと貼りついたような馥郁たる体
温を感じていた。
 

565 名前:名無し子猫:2007/05/04(金) 22:43:300
>>382

【宮本武蔵 VS マリア・バルゼリート 妖魔迎賓館】


「そっか」

武蔵の返答に、マリアも短く応える。
彼の答えは、取りも直さずマリアの思惑が成功していることを意味していた。
型の無い、我流ゆえにこそ可能な動きで、相手を翻弄し、勝機を見出す。
今やマリアの戦法は、その一点に特化している―――いや、せざるを得ない。

「実はね、私も初めてなんだ、アミーゴ」

そう、大事なのは<ruby><rb>ここからだ<rt>、、、、、</ruby>。
如何にして相手の裏を掻き、思考を読み、その上を行くか。
そして、彼女の<ruby><rb>相棒<rp>(<rt>コンパニエーロ<rp>)</ruby>が、彼の魔人の肉を斬り裂く
イメージを、明確に持てるか。
その為には、信じなければならない。
これまで幾多の修羅場を潜り抜け、幾人もの人間を斬って来た自身を。
全ての闘いで、自身と共にあった相棒を。


しかし、そんな思惑とは裏腹に。
刀と刀との打ち合いとしては余りに異様なこの状況から、
いち早く適応し先に手を打ったのは、武蔵のほうだった。

最小限の動きで、武蔵は小刀を高く放り上げる。
狙いは、マリアの頭頂部―――言うまでもなく、致命の一刀だ。
しかして受ければ、避ければ、マリアは自ら大きな隙を作ってしまう。
その瞬間に、彼女は武蔵の一撃によって斬り捨てられる。

ならば―――


マリアの腰が、沈み込んだ。
そのまま振り向くことなく、両足を後方―――
すなわち、武蔵の<ruby><rb>股下<rt>、、</ruby>へと、繰り出す。
そして、両の爪先が接地したと同時に、マリアは全身のバネを利用して
上半身を両足の存在する方に引き戻す。
そうして、まるで蛇のように、マリアは武蔵の股下を<ruby><rb>くぐり抜けた<rt>、、、、、、</ruby>。

かくして再び、マリアは武蔵の正面へと舞い戻る。
相手は一刀を手放した状態、自らは、二刀を保持したままに。


「これが本当の、『裏をかく』―――ってヤツかな?」


左下段。そして、右上段。
上下から挟み込むような二つの銀光が、迸る。

566 名前:名無し子猫:2007/05/26(土) 01:05:470

「人形」とは何かしら。

                                「人形」とは何なのかしら。

それは《玩物》。
めでるもの、もてあそぶもの。

                                      それは《呪物》。
                                まじなうもの、のろうもの。

無邪気な子供たちのための、無邪気な玩具。

                          暗い呪詛の、昏い欲望のための呪具。

人を模したもの。

                           腕を模した、腕の代わりが義手なら。
                           眼を模した、眼の代わりが義眼なら。
                  人を模した「人形」は、何のために作られたのかしら。

人の代わりに?

                                      人の身代わりに?

其処に人形たちの紡ぐ《物語》は在るのかしら?

               人形たちと人形遣い、両者が紡ぐ《残酷劇》は在るのかしら?


              『僕が生まれるに至る《物語》はあるのだろうか』
                   『<ruby><rb>青の紫陽花姫</rb><rp>(</rp><rt>オルタンス</rt><rp>)</rp></ruby>』

Bonjour.

                    『<ruby><rb>紫の菫姫</rb><rp>(</rp><rt>ヴィオレッタ</rt><rp>)</rp></ruby>』

                                  Bonjour,monsieur.

                  『さあ、行っておいで』

                  Oui,monsieur.

 

567 名前:名無し子猫:2007/06/08(金) 12:34:420

ある晴れた昼さがり
ttp://charaneta.just-size.net/bbs/test/read.cgi/ikkokuRH/1179256727/

568 名前:名無し子猫:2007/07/01(日) 23:41:120
ttp://charaneta.just-size.net/bbs/fupbbs/obj/obj6_1.txt

569 名前:名無し子猫:2007/07/01(日) 23:41:510
txt

570 名前:名無し子猫:2007/08/18(土) 00:46:370
 彼女は決まって夜に来る。足音も立てず、星の河を流れてきたのと問いた結局住めるのは夜だけだった。自
なるくらい唐突に。でもそれが自然。一つ処に留まる猫は居ない。それが由を手にしたと言うのに、縛ら害。
然。だから代わりに「ニャン♪」と啼いてみる=泣いてみる? セオリーれていた。鎖は強固。陽の当たる害。
従うなら泣くのがきっと、ベストアンサー。それでも私は啼いている。場所に居場所はなく、卑である場所害。
を夢見る籠の鳥のように。ドリームズ・カム・トゥルー、叶う夢ならばこそが我が舞台。天幕は闇に閉ざさ人鬼。
う一度私の胸に。風に揺られる花の様に、空を駆けてみたい。それ、人工の明かりが街を照らす夜に。塵鬼。
な心境も露知らず、彼女の首はきっかり三十度傾く。自然で可黄昏刻が逢魔ヶ刻ではなくなって以来人衝動。
い。思わずギュッとして、チュウがしたくなる。こんな時は少魔が現れるのは決まって夜だ。人が謳歌塵衝動。
だけ、少しだけ、今の身体が怨めしい。人見知りで寄ってくすべきは昼の間だけ。夜に出歩く人間は人鬼登場。
ないんだから、余計。――っと、彼女に気が変わらない即ち――外れてしまった人ではないもの。塵鬼登場。
に、何時も通り会話の中で羽ばたこう。そもそも会同族・同属ならぬ同類、お仲間と呼んでも差し支由なき殺人。
の成立はない。一方通行の片思い。フォーリンラヴえのない、無様な獣達。夜を我が物に、そん由なき殺塵。
映画のように巧くは行かないのだった。。。。。がっかりなたいそれた妄想を現実とする為に。夜をれが理由だ。
なんでもない日常のコトを語る。何時も病院は退屈で駆ける。恐れるものは皆無。恐れられる為れが理由か。
代わり映えがないのだけれど、それでも意外と居心――その一心で。実に下らない存在理由。れも理由だ。
は悪くない。うん、まあまあ。合格点は赤点スレスレ実に下らないからこそ、意味がある。――――Dead line。
ラインだから、これも当然だ。ただしそんな話じゃ彼刹那の快楽とは、その実意味がない。その時が良けれ
ようの微笑みは受け取れない。凄く残念だ。私のコトも―-少ばそれで良いという考え方には、発展性も何も存
穿ち、くらいは知って欲しいのに。彼女の興味はここに来た在しないのだから。――無意味な生、無意味な死。
く。肩く点で定まっているのだから仕方ないけど、、、少し嫉妬それこそ我ら夜に生きるモノの本懐だと言うもの。
いは持ってじゃあ今日も、少しだけ走り方を教えてあげよう「さあね――玩具は玩具だ。少なくとも厭きるまでは
きたかったんけどちょっとだけイヂワルをして、何時も少しだけ、壊れるまでは遊んでやるべきだと、そう思った
が――まあ、仕か教えてあげていない。そして、何時も通り、メールまでさ。――――単純明快でいいだろ?」
あるまい……契約定型文みたいな常套句を彼女に投げ掛ける。「なんで飛ぶの?」変な人間だった。一言も喋べ
契約だからな。それに―――――Cut off all road―――――らない私に向かって延々と喋り続ける彼女。姿を変え
しても――何故飛ぶ、か。―――――Cut off all road―――――ていたとしても、それは変わらなかったのだから、
軽口で返したは良いが、改―――――Slash down dead line―――――余計に。変な人。憎めないけど。色々と教
めて考えるとなると、中々に―――――Slash down dead line―――――くれる親切な人だし。だから私は、一度き
哲学的だ。人は空に憧れ、飛ぶ―――――Slash down dead line――――-りの気紛れで、口を開いてあげるのだ。
コトに執着した。執着して、今へと到る。「きっと―――――理由をつけるまでもない本能」――――-Extermination。


571 名前:名無し子猫:2007/08/18(土) 00:53:510
 彼女は決まって夜に来る。足音も立てず、星の河を流れてきたのと問いた結局住めるのは夜だけだった。自
なるくらい唐突に。でもそれが自然。一つ処に留まる猫は居ない。それが由を手にしたと言うのに、縛ら害。
然。だから代わりに「ニャン♪」と啼いてみる=泣いてみる? セオリーれていた。鎖は強固。陽の当たる害。
従うなら泣くのがきっと、ベストアンサー。それでも私は啼いている。場所に居場所はなく、卑である場所害。
を夢見る籠の鳥のように。ドリームズ・カム・トゥルー、叶う夢ならばこそが我が舞台。天幕は闇に閉ざさ人鬼。
う一度私の胸に。風に揺られる花の様に、空を駆けてみたい。それ、人工の明かりが街を照らす夜に。塵鬼。
な心境も露知らず、彼女の首はきっかり三十度傾く。自然で可黄昏刻が逢魔ヶ刻ではなくなって以来人衝動。
い。思わずギュッとして、チュウがしたくなる。こんな時は少魔が現れるのは決まって夜だ。人が謳歌塵衝動。
だけ、少しだけ、今の身体が怨めしい。人見知りで寄ってくすべきは昼の間だけ。夜に出歩く人間は人鬼登場。
ないんだから、余計。――っと、彼女に気が変わらない即ち――外れてしまった人ではないもの。塵鬼登場。
に、何時も通り会話の中で羽ばたこう。そもそも会同族・同属ならぬ同類、お仲間と呼んでも差し支由なき殺人。
の成立はない。一方通行の片思い。フォーリンラヴえのない、無様な獣達。夜を我が物に、そん由なき殺塵。
映画のように巧くは行かないのだった。。。。。がっかりなたいそれた妄想を現実とする為に。夜をれが理由だ。
なんでもない日常のコトを語る。何時も病院は退屈で駆ける。恐れるものは皆無。恐れられる為れが理由か。
代わり映えがないのだけれど、それでも意外と居心――その一心で。実に下らない存在理由。れも理由だ。
は悪くない。うん、まあまあ。合格点は赤点スレスレ実に下らないからこそ、意味がある。――――Dead line。
ラインだから、これも当然だ。ただしそんな話じゃ彼刹那の快楽とは、その実意味がない。その時が良けれ
ようの微笑みは受け取れない。凄く残念だ。私のコトも―-少ばそれで良いという考え方には、発展性も何も存
穿ち、くらいは知って欲しいのに。彼女の興味はここに来た在しないのだから。――無意味な生、無意味な死。
く。肩く点で定まっているのだから仕方ないけど、、、少し嫉妬それこそ我ら夜に生きるモノの本懐だと言うもの。
いは持ってじゃあ今日も、少しだけ走り方を教えてあげよう「さあね――玩具は玩具だ。少なくとも厭きるまでは
きたかったんけどちょっとだけイヂワルをして、何時も少しだけ、壊れるまでは遊んでやるべきだと、そう思った
が――まあ、仕か教えてあげていない。そして、何時も通り、メールまでさ。――――単純明快でいいだろ?」
あるまい……契約定型文みたいな常套句を彼女に投げ掛ける。「なんで飛ぶの?」変な人間だった。一言も喋べ
契約だからな。それに―――――Cut off all road―――――らない私に向かって延々と喋り続ける彼女。姿を変え
しても――何故飛ぶ、か。―――――Cut off all road―――――ていたとしても、それは変わらなかったのだから、
軽口で返したは良いが、改―――――Slash down dead line―――――余計に。変な人。憎めないけど。色々と教
めて考えるとなると、中々に―――――Slash down dead line―――――くれる親切な人だし。だから私は、一度き
哲学的だ。人は空に憧れ、飛ぶ―――――Slash down dead line――――-りの気紛れで、口を開いてあげるのだ。
コトに執着した。執着して、今へと到る。「きっと―――――理由をつけるまでもない本能」――――-Extermination。


572 名前:名無し子猫:2007/08/18(土) 00:57:090
 彼女は決まって夜に来る。足音も立てず、星の河を流れてきたのと問いた結局住めるのは夜だけだった。自
なるくらい唐突に。でもそれが自然。一つ処に留まる猫は居ない。それが由を手にしたと言うのに、縛ら害。
然。だから代わりに「ニャン♪」と啼いてみる=泣いてみる? セオリーれていた。鎖は強固。陽の当たる害。
従うなら泣くのがきっと、ベストアンサー。それでも私は啼いている。場所に居場所はなく、卑である場所害。
を夢見る籠の鳥のように。ドリームズ・カム・トゥルー、叶う夢ならばこそが我が舞台。天幕は闇に閉ざさ人鬼。
う一度私の胸に。風に揺られる花の様に、空を駆けてみたい。それ、人工の明かりが街を照らす夜に。塵鬼。
な心境も露知らず、彼女の首はきっかり三十度傾く。自然で可黄昏刻が逢魔ヶ刻ではなくなって以来人衝動。
い。思わずギュッとして、チュウがしたくなる。こんな時は少魔が現れるのは決まって夜だ。人が謳歌塵衝動。
だけ、少しだけ、今の身体が怨めしい。人見知りで寄ってくすべきは昼の間だけ。夜に出歩く人間は人鬼登場。
ないんだから、余計。――っと、彼女に気が変わらない即ち――外れてしまった人ではないもの。塵鬼登場。
に、何時も通り会話の中で羽ばたこう。そもそも会同族・同属ならぬ同類、お仲間と呼んでも差し支由なき殺人。
の成立はない。一方通行の片思い。フォーリンラヴはえのない、無様な獣達。夜を我が物に、そん由なき殺塵。
映画のように巧くは行かないのだった。。。。。がっかりなたいそれた妄想を現実とする為に。夜をれが理由だ。
なんでもない日常のコトを語る。何時も病院は退屈で駆ける。恐れるものは皆無。恐れられる為れが理由か。
代わり映えがないのだけれど、それでも意外と居心――その一心で。実に下らない存在理由。れも理由だ。
は悪くない。うん、まあまあ。合格点は赤点スレスレ実に下らないからこそ、意味がある。――――Dead line。
ラインだから、これも当然だ。ただしそんな話じゃ彼刹那の快楽とは、その実意味がない。その時が良けれ
ようの微笑みは受け取れない。凄く残念だ。私のコトも―-少ばそれで良いという考え方には、発展性も何も存
穿ち、くらいは知って欲しいのに。彼女の興味はここに来た在しないのだから。――無意味な生、無意味な死。
く。肩く点で定まっているのだから仕方ないけど、、、少し嫉妬それこそ我ら夜に生きるモノの本懐だと言うもの。
いは持ってじゃあ今日も、少しだけ走り方を教えてあげよう「さあね――玩具は玩具だ。少なくとも厭きるまでは
きたかったんけどちょっとだけイヂワルをして、何時も少しだけ、壊れるまでは遊んでやるべきだと、そう思った
が――まあ、仕か教えてあげていない。そして、何時も通り、メールまでさ。――――単純明快でいいだろ?」
あるまい……契約定型文みたいな常套句を彼女に投げ掛ける。「なんで飛ぶの?」変な人間だった。一言も喋べ
契約だからな。それに―――――Cut off all road―――――らない私に向かって延々と喋り続ける彼女。姿を変え
しても――何故飛ぶ、か。―――――Cut off all road―――――ていたとしても、それは変わらなかったのだから、
軽口で返したは良いが、改―――――Slash down dead line―――――余計に。変な人。憎めないけど。色々と教
めて考えるとなると、中々に―――――Slash down dead line―――――くれる親切な人だし。だから私は、一度き
哲学的だ。人は空に憧れ、飛ぶ―――――Slash down dead line――――-りの気紛れで、口を開いてあげるのだ。
コトに執着した。執着して、今へと到る。「きっと―――――理由をつけるまでもない本能」――――-Extermination。



573 名前:名無し子猫:2007/08/18(土) 01:02:000
 彼女は決まって夜に来る。足音も立てず、星の河を流れてきたのと問いた結局住めるのは夜だけだった。自
なるくらい唐突に。でもそれが自然。一つ処に留まる猫は居ない。それが由を手にしたと言うのに、縛ら害。
然。だから代わりに「ニャン♪」と啼いてみる=泣いてみる? セオリーれていた。鎖は強固。陽の当たる害。
従うなら泣くのがきっと、ベストアンサー。それでも私は啼いている。場所に居場所はなく、卑である場所害。
を夢見る籠の鳥のように。ドリームズ・カム・トゥルー、叶う夢ならばこそが我が舞台。天幕は闇に閉ざさ人鬼。
う一度私の胸に。風に揺られる花の様に、空を駆けてみたい。それ、人工の明かりが街を照らす夜に。塵鬼。
な心境も露知らず、彼女の首はきっかり三十度傾く。自然で可黄昏刻が逢魔ヶ刻ではなくなって以来人衝動。
い。思わずギュッとして、チュウがしたくなる。こんな時は少魔が現れるのは決まって夜だ。人が謳歌塵衝動。
だけ、少しだけ、今の身体が怨めしい。人見知りで寄ってくすべきは昼の間だけ。夜に出歩く人間は人鬼登場。
ないんだから、余計。――っと、彼女に気が変わらない即ち――外れてしまった人ではないもの。塵鬼登場。
に、何時も通り会話の中で羽ばたこう。そもそも会同族・同属ならぬ同類、お仲間と呼んでも差し支由なき殺人。
の成立はない。一方通行の片思い。フォーリンラヴはえのない、無様な獣達。夜を我が物に、そん由なき殺塵。
映画のように巧くは行かないのだった。。。。。がっかりなたいそれた妄想を現実とする為に。夜をれが理由だ。
なんでもない日常のコトを語る。何時も病院は退屈で駆ける。恐れるものは皆無。恐れられる為れが理由か。
代わり映えがないのだけれど、それでも意外と居心――その一心で。実に下らない存在理由。れも理由だ。
は悪くない。うん、まあまあ。合格点は赤点スレスレ実に下らないからこそ、意味がある。――――Dead line。
ラインだから、これも当然だ。ただしそんな話じゃ彼刹那の快楽とは、その実意味がな。その時が良けれ
ようの微笑みは受け取れない。凄く残念だ。私のコトも―-少ばそれで良いという考え方に、発展性も何も存
穿ち、くらいは知って欲しいのに。彼女の興味はここに来た在しないのだから。――無意な生、無意味な死。
く。肩く点で定まっているのだから仕方ないけど、、、少し嫉妬それこそ我ら夜に生きるモの本懐だと言うもの。
いは持ってじゃあ今日も、少しだけ走り方を教えてあげよう「さあね――玩具は玩具だ。なくとも厭きるまでは
きたかったんけどちょっとだけイヂワルをして、何時も少しだけ、壊れるまでは遊んでやべきだと、そう思った
が――まあ、仕か教えてあげていない。そして、何時も通り、メールまでさ。――――単純明快でいいだろ?」
あるまい……契約定型文みたいな常套句を彼女に投げ掛ける。「なんで飛ぶの?」変な人間だった。一言も喋べ
契約だからな。それに―――――Cut off all road―――――らない私に向かって延々と喋り続ける彼女。姿を変え
しても――何故飛ぶ、か。―――――Cut off all road―――――ていたとしても、それは変わらなかったのだから、
軽口で返したは良いが、改―――――Slash down dead line―――――余計に。変な人。憎めないけど。色々と教
めて考えるとなると、中々に―――――Slash down dead line―――――くれる親切な人だし。だから私は、一度き
哲学的だ。人は空に憧れ、飛ぶ―――――Slash down dead line――――-りの気紛れで、口を開いてあげるのだ。
コトに執着した。執着して、今へと到る。「きっと―――――理由をつけるまでもない本能」――――-Extermination。





574 名前:名無し子猫:2007/08/18(土) 01:09:330
 彼女は決まって夜に来る。足音も立てず、星の河を流れてきたのと問いた結局住めるのは夜だけだった。自
なるくらい唐突に。でもそれが自然。一つ処に留まる猫は居ない。それが由を手にしたと言うのに、縛ら害。
然。だから代わりに「ニャン♪」と啼いてみる=泣いてみる? セオリーれていた。鎖は強固。陽の当たる害。
従うなら泣くのがきっと、ベストアンサー。それでも私は啼いている。場所に居場所はなく、卑である場所害。
を夢見る籠の鳥のように。ドリームズ・カム・トゥルー、叶う夢ならばこそが我が舞台。天幕は闇に閉ざさ人鬼。
う一度私の胸に。風に揺られる花の様に、空を駆けてみたい。それ、人工の明かりが街を照らす夜に。塵鬼。
な心境も露知らず、彼女の首はきっかり三十度傾く。自然で可黄昏刻が逢魔ヶ刻ではなくなって以来人衝動。
い。思わずギュッとして、チュウがしたくなる。こんな時は少魔が現れるのは決まって夜だ。人が謳歌塵衝動。
だけ、少しだけ、今の身体が怨めしい。人見知りで寄ってくすべきは昼の間だけ。夜に出歩く人間は人鬼登場。
ないんだから、余計。――っと、彼女に気が変わらない即ち――外れてしまった人ではないもの。塵鬼登場。
に、何時も通り会話の中で羽ばたこう。そもそも会同族・同属ならぬ同類、お仲間と呼んでも差し支由なき殺人。
の成立はない。一方通行の片思い。フォーリンラヴはえのない、無様な獣達。夜を我が物に、そん由なき殺塵。
映画のように巧くは行かないのだった。。。。。がっかりなたいそれた妄想を現実とする為に。夜をれが理由だ。
なんでもない日常のコトを語る。何時も病院は退屈で駆ける。恐れるものは皆無。恐れられる為れが理由か。
代わり映えがないのだけれど、それでも意外と居心――その一心で。実に下らない存在理由。れも理由だ。
は悪くない。うん、まあまあ。合格点は赤点スレスレ実に下らないからこそ、意味がある。――――Dead line。
ラインだから、これも当然だ。ただしそんな話じゃ彼刹那の快楽とは、その実意味がな。その時が良けれ
ようの微笑みは受け取れない。凄く残念だ。私のコトも―-少ばそれで良いという考え方に、発展性も何も存
穿ち、くらいは知って欲しいのに。女の興味はここに来た在しないのだから。――無意な生、無意味な死。
く。肩く点で定まっているのだか仕方ないけど、、、少し嫉妬それこそ我ら夜に生きるモの本懐だと言うもの。
いは持ってじゃあ今日も、少しけ走り方を教えてあげよう「さあね――玩具は玩具だ。なくとも厭きるまでは
きたかったんけどちょっとだけイヂワルをして、何時も少しだけ、壊れるまでは遊んでやべきだと、そう思った
が――まあ、仕か教えてあげていない。そして、何時も通り、メールまでさ。――――単純明快でいいだろ?」
あるまい……契約定型文みたいな常套句を彼女に投げ掛ける。「なんで飛ぶの?」変な人間だった。一言も喋べ
契約だからな。それに―――――Cut off all road―――――らない私に向かって延々と喋り続ける彼女。姿を変え
しても――何故飛ぶ、か。―――――Cut off all road―――――ていたとしても、それは変わらなかったのだから、
軽口で返したは良いが、改―――――Slash down dead line―――――余計に。変な人。憎めないけど。色々と教
めて考えるとなると、中々に―――――Slash down dead line―――――くれる親切な人だし。だから私は、一度き
哲学的だ。人は空に憧れ、飛ぶ―――――Slash down dead line――――-りの気紛れで、口を開いてあげるのだ。
コトに執着した。執着して、今へと到る。「きっと―――――理由をつけるまでもない本能」――――-Extermination。





575 名前:名無し子猫:2007/08/22(水) 21:10:480
書き込みテスト

576 名前:名無し子猫:2007/09/01(土) 02:04:410
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm535395
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm918391

こうです。

577 名前:名無し子猫:2007/10/05(金) 06:36:29 0
テスト

578 名前:名無し子猫:2007/10/07(日) 23:35:14
テスト

579 名前:名無し子猫:2007/10/08(月) 02:18:39
テスト。

580 名前:名無し子猫:2007/10/11(木) 12:22:22


581 名前:名無し子猫:2007/10/11(木) 19:05:18
 ス

582 名前:名無し子猫:2007/10/12(金) 01:05:47
  ト

583 名前:名無し子猫:2007/10/12(金) 01:06:18


584 名前:名無し子猫:2007/10/12(金) 01:07:09
ウホッ

585 名前:名無し子猫:2007/10/12(金) 17:34:35
テスト書き込み

586 名前:名無し子猫:2007/10/13(土) 00:13:47
イイオトコ

587 名前:名無し子猫:2007/10/15(月) 00:48:43
テスト書き込み

588 名前:名無し子猫:2007/10/21(日) 00:16:57
テスト

589 名前:名無し子猫:2007/10/21(日) 00:17:56
テス党

590 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

591 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

592 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

593 名前:名無し子猫:2007/11/19(月) 22:58:39
キャップテスト

594 名前:森祭削除人 ★:2007/11/19(月) 23:00:22
もういちど

595 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

596 名前:リサ・トレヴァー ◆Lisayc.tVc :2007/11/22(木) 02:27:14

ある製薬会社員の日記

        まったく、癇に障る泣き声を出しやがる。

        先月アメリカの何とか山中で発見された化物を
        今、俺たちが運んでいる。
        名前はリサちゃん。しかし可愛らしいのは名前だけときたもんだ。

        声、姿、行動、全てが気色悪い。
        時々なんか喋ったかと思ったら「ママ」としかいわねえ。
        まったく、"雨傘"の連中も酷な事しやがるねえ。

                   両手両足に枷を嵌めているおかげでジャラジャラと
                   鎖が地面を擦る音を出す。ああ、いやだ。
                   俺の神経まで擦り減らすつもりかよ。

                   高圧電流の檻に鉄の鎖なんて大袈裟とも思える
                   囲いなんだが、こいつに限ってそうとも言えないらしい。

                   なんでも捕獲に向かった実行隊員5人を撲殺―――しかも
                   頭蓋骨砕かれて即死―――したとのコトだ。
                   それが本当ならこれでも不安なくらいだ。寝ていたら頭砕かれ
                   ましたなんて洒落にならない。

                                 まあいい。こいつをフランスの研究所に届けたら
                                 この気色の悪い声ともおさらばだ。

                                 せっかくフランスにまで飛んできたんだ。今夜は
                                 美味いワインでも飲むとするか。

『T』に関しての注意事項


         1.『T』の概要

         『T』は非常に強い感染力を持っており。
         サンプルによるウィルスの空気拡散の心配は無くも、
         血液等の接触により感染する可能性が高い。
         引っ掻かれる、噛まれる等して外傷を負わぬ様注意すること。

                    2.外傷を負った場合の対処法

                    速やかにワクチンの摂取を行 こと
                    不可能であれば感染者の頭部の破壊し、
                    それ以上の感染防ぐこと。

                                  3.サンプルの脱走に関する対処法

                                  速やかに本社に連絡後、
                                  全力をもってサンプルを破壊に勤めること。

                                                4.サンプルを破壊できない場合
                                                3の下線部を読むこと。

597 名前:ゼアド ◆rX9kn4Mz02 :2007/11/23(金) 20:18:48

『死神(デス)ゼアド vs <呪われし公子ゲイナー>』
 
>>67 
 
その全てを呑込む深(侵)緑の坩堝に、漆黒の影は埋没することなく存在していた。
 
 
カソックじみた黒衣を纏う禿頭の男である。
その俗さというものを感じさせない、物静かで飄々とした装いは牧師のそれだ。
 
だが男は凡庸な存在とはまるでほど遠く、むしろ異様ですらあった。
露出しているのは首から上だけであり、それ以外は全て黒の装束に覆われている。
異様なのは唯一露出した頭部もだった。  
一切の体毛が存在しないのだ。頭髪はもとより、眉毛や睫毛、さらには産毛の一本までも。
まるで髑髏へ肉付けのみをした死面(デスマスク)を思い起こさせる。
それは男のいる施設においても同様で、他の職員は皆、彼を心の底で恐れていた。
嫌悪感でもない、それ以上の本能的な恐怖と畏怖。
施設に収容されているいかなる異形より、死を想起させるものとして。
 
だが、それよりもこの男を異様たらしめているものは。
  
 
「――――ああ、お待ちしておりました。 
 貴方もご健在だったようで。それはそれは……」
 
まこと、ご災難であったでしょう。
そう続けて男が続けて切り出したのは、バトラーが客賓を迎えるがごとき恭しい一礼。
常より躊躇も乱れもない柔らかな物腰、相手の地位役職を問わず丁寧懇切であり流暢なその語り口。
世に言う慇懃無礼、などというものとは違う。
“これ”は理屈(ロジック)で現せるような表層ではなく、もっと根源的なものだ。
例えるなら、
  
「はて……何を、と申されますか。
 ですがゲイナー殿。言うなれば……それは此方の台詞。
 貴方こそ、一体何をされるお積りですか」
 
その声音は流暢でありながら、
口以外の部位から捻り出され、心の奥底へ、ねっとりと絡み付くようであり。
 
「貴方ならばお分かりの筈……左様、これは“可能性”なのです。
 今、怠惰と腐敗を重ねた現世に、聖処女は黒の位相より舞い降りた。正に“奇跡”と言えましょう。
 そして、世の因果、秩序に反するこれこそが<混沌>―――これぞ貴方も深く知るところである、
 無限に広がる“可能性”の発露ではありますまいか」

僅かに熱に浮かされながらも、その物言いは聞こえよく淡々として。
 
      ――――嘔吐を催す絶対的な嫌悪感は、
              生きた人間を材料にして奏でる楽器の 
                 隠しきれぬ怨念と絶叫を孕んだ牧歌を聴くようで。
    
  
「ならば、です。この祝福の、何を阻み蔑む道理がありましょうか?
 そう……貴方様は何ゆえに? グルマルキン公ですか?
 ああ、残念ではあります。私も不肖ながら別室で見ておりました。
 しかし、いや……よもやあの剣が一体誰のものか、分からずじまいだったとは……」
 
心の底から残念そうに、かぶりを振る仕草。
彼の動作は滑らかでありながら、
本来人間のあるべき動作からは極めて僅かに、だが致命的に掛け離れ。
 
「しかし悔やむ事もありますまい。いずれ、抑止の手も届きます。
 貴方の想定とは違うでしょうが…“世界”よりの修正を受ければ、抱く願いも叶うのではと」
  
向き直り、まるで最良の結果を告げるように。歌うように。
 
      ――――潜在的な領域で揺り起こされる不快感は 
              生贄である大勢の人間を搾り絵具とした
                 清冽さと優雅さを謳った油絵を見せられるようで。

 
 
「何より、折角の祝祭です。手を引いて頂きたい。
 貴方とて異界はマシャバク神の下僕、世に<混沌>をもたらすべきもの。
 これは好機ともいえる、破滅と混乱の発露なのです。貴方の務めにとっては祝いこそすれ、止める道理など…。
 ああ……いや、まさか。まさかとは思うのですが……」
 
そこで相対するゲイナーへ、男―――ゼアドが初めて表情を形作る。
そう、“作る”。
まるでヒトならざるモノが人を模したかのような違和感。
まるでヒトの声を持たざるものが人間のそれを真似たかのような違和感。
その酷くおぞましい存在の歪みが、最大となる。
 
「あの『聖女』に憐憫の情でも覚えられましたか? 
 災厄として死してなお担ぎ出される救国の英雄に……永遠の救世主として時を越え、残滓として君臨
 し続ける乙女に………いやいや、或いは同情か、哀れみか。
 よもや、恋慕などということはありますまいが――――――」
 
 
薄闇の中。
深(森)淵の中で朗々と語り、問い、そして笑む。
薄い哂いを張り付かせ。
生で満ちる異界を死で満たし。
正気なき地を瘴気で満たす。
            
      ―――――多彩の公子に対峙し嘲う黒白は
               死と闇より生まれ其れを知り尽くした
                   忌まわしい神を、誰もが知る忌まわしき神を

 
薄闇の中、独り笑む。
其れは黒衣を纏う白い髑髏。 
 
 
【現在地:C地区 腐海神殿(研究所)地下】

598 名前:名無し子猫:2007/11/26(月) 23:05:30
テスト

599 名前:名無し子猫:2007/11/27(火) 23:59:49
 

600 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

601 名前:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉:……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉
……フランスに栄光を〈Dans la gloire de la France〉

602 名前:名無し子猫:2007/12/10(月) 05:17:46
憂いはたった今断った。
するべき事は全て終え、留まる意味を失った。
いや、これ以上留まる事は危険を呼び込むだけでしかない。
人が何人も消えている事実と自分の存在が、結び付かない筈がないのだから。
遠からず世間は騒がしくなり、そうなってからでは逃げるには遅い。
動くのならまだ容易な今の内に。

そうして、この狭い国から脱出する事を決意した。


潜り込むのなら、隠れる余地の多い大きな船が良い。
大勢の乗客が乗り合わせる客船よりは、タンカーの類の方が見つかる危険を抑え
られるだろう。
水や食料は、乗員用の物を拝借すれば問題ない。
何しろ病院内に数ヶ月も住み着いた経験があるのだから、それを参考にすれば
さほど難しい事でもないだろうと思う。
彼女にばかり負担を押し付けてしまう事になるが、下手に僕が出歩いて見つかる
よりは余程良い……と言われてしまっては反論の余地もなかった。

選んだ船が燦月製薬所有の船舶だった事も行き先がフランスのとある新興都市だ
った事も、偶然の産物だった。


偶然の産物とはいえ、日本の企業が進出したお陰で急速に発展しつつある新興都
市と言うのは、極めて都合が良かった事は言うまでもない。
よそ者の日本人が一人でうろついていても注目を引く事は無く――いや、実際は
そうでもなかったのだろうけれど、住人が好奇心その他から声を掛けてくるよう
な事は皆無だった。
僕としては、それだけで十分だった。

急速な発展と言う強い光が街の足元に歪んだ黒い影を落とす。
そんな公式は日本でも海外でもそう変わらないらしく、それなりの賑わいから切
り取られた隙間のような空間がこの街にも同じようにあった。
繁華街の外れの入り組んだ裏道を進み、投棄された様々なごみの合間を抜けて、
そんな空間の内の一つに腰を据える事にする。
この場所なら暫くは落ち着けるだろう――そんな風に考えて。


とは言え、生活そのものは注意して行わなければいけない事だらけだった。
万が一騒ぎになってしまえば、ここも去る羽目になる。
基本的には殆ど出歩く事も無く、食事も自制に自制を重ねた。
日々人口が増え月単位で成長する都市であれば、その内の数人が消えても大した
問題にはならないかとも思ったものの、警戒心を忘れてしまう事は避けなければ
いけない。

何処まで行っても、人の社会にとって僕は異物なのだから。

603 名前:名無し子猫:2007/12/10(月) 05:19:32
住処と定めた場所の一角をようやく塗り終え、暫く振りの安眠を貪り――目を覚
ました時には既に事態は一変していた。
パニックは既にかなり広がっていて、何がどうなっているのかはまでは良く分か
らなかったものの、街全域が不可思議な現象に飲み込まれている、らしい。
怒号や悲鳴、果ては発砲音らしいものまで聞こえ、遠く空が赤く染まっているの
も見る事が出来た。

この規模で災害(と呼んで良いのかは分からないが)が発生したとなれば、被災
民の保護や救助やらで政府の介入がないはずはない。が、逃亡者の身の上では、
その手の連中に見つかるわけにもいかない。
何より、災害そのものが危険かもしれないのだ。
混乱の収まる前に、ここから逃げる必要がありそうだった。


流石に少なからず気分が滅入っていたところで、死体に鉢合わせた。
流れ出る血の匂いを嗅いで、悪い事ばかりでもないな、と思い直した。

どうせ捨てる街だ。去る前に飽食してみるのも良いだろう。

604 名前:名無し子猫:2007/12/10(月) 23:57:29
 「いやはや…コイツは酷いわな…。」

 そう呟いて、煙草を取り出し火をつけ…俺は繁華街に入る。
 既に本来の役目であるネオンは光ってねぇし…店やコンクリを破壊し、突き出た植物の根。
真っ黒に焦げた店舗…根によって倒れたであろう消火栓から吹き出る水で、偶然消火されたのが幸いだわな。

 「ったく…ここまで酷いって話は、聞いちゃいないんだがなぁ。」

 

 旅先で教会に泊めて貰ったは良いが…明朝、郵送されて来やがったヴァチカンの命を伝える伝令書。
 俺は出る直前で準備も粗方終えてたし、その教会から『一宿一飯の恩+小金になる』と…依頼を受けた。
 ―――で、その後ヘリに十時間以上揺られてこんなトコまで輸送された訳だが…こりゃ失敗したかね…。
 



 「―――ま、情報は鮮度が命だ…。
 こんな「異常」が起こってるんじゃ、状況なんて直ぐ変わるわな。」


 苦笑しつつ、俺は煙草を消して再び歩き出した。

605 名前:名無し子猫:2007/12/11(火) 00:30:24
人間ヒト

606 名前:名無し子猫:2007/12/15(土) 01:29:50
 目標は、廃屋に入って行った。
 俺もそれに遅れる形で廃屋に踏み込もうとしたが―――


 「…ぐ…なんだってんだよ、この臭いは…っ!。」


 腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭腐臭


 廃屋に近づくにつれ、漂う臭いがどんどんキツクなって行きやがる…。
 嗅覚が正常な奴なら、10人中10人悪臭と感じ取り不快感や吐き気を催すだろう。
 ―――この悪臭の元は、あの廃屋…だろうな。
 臭いの元を睨み付け、地に煙草を落としてブーツで火を踏み消す。
 …だが、こんな悪臭の中煙草がなけりゃ鼻が耐えられねぇ。
 右手を使い、再び懐から煙草を取り出しライターで火を点ける。
 そのまま煙を肺に入れ、吐き出す…ああ、いくらか楽になった。


 「さて、そんじゃ…確かめに行くかねぇ―――

                              八割方、正常な人間じゃなさそうだが。」

607 名前:天京院・鼎 ◆mVOKem4Kv2 :2008/03/31(月) 13:49:39
吾亦紅われもこう

608 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/27(日) 04:36:19
レスを確認させてもらった。
まずは雑事への返答を。

>ただ……そうだな、なるべくなら自レスでこっちの行動や言動は
>書かないでくれるとありがたい。
了解。もとより導入部以外でそちらの行動を描くつもりはないから。


>アンタはどのくらいの再生能力を持ってる?
>そしてどのくらいやれば死ぬ?
>例えば、腕を切り飛ばしたとして生えてくる? くっつく?
>首を切られても生きてる? 心臓潰されたら?
再生能力は……傷を受けた部位にもよるけど、目安としては
「腕の肘から先を切り飛ばされて、再生するのに一日〜一日半程度」
といったところか。
人間の治癒力とは比べ物にならないが、お前のそれと比較すると少々見劣りするかな。

あと、完全に切り離されるとくっつかない(新しく生えてくるのを待つしかない)が、
切断までいかない切り傷で済めば、傷口近くの細胞の浸透圧を調節することで無理矢理つなぎとめることができる。
神経が切れていたら繋がるまでは自由に動かせないけれど。
同じ理屈で、銃弾のような傷の面積が小さいダメージにはわりと耐性がある
(あくまで『切断にくらべれば』であって、あのカスール弾を急所にくらえば十分に危険だが)。

翼手の再生能力を封じて完全に殺すには、一度に大量の失血を強いることだ。
首を切られたり心臓を潰されたりすれば一発で御陀仏。
そうでなくとも、肩口からみぞおちまで『聖者の絶叫』で叩き切られたりすれば
おそらく致命傷になるだろう。
それから、頭……というか脳をやられてしまったら、これまた致命傷だ。

(あと『音無小夜の血』があれば再生能力を一発で潰せるけど……今回は考えなくていいだろう)




で、次が今日の本題。

>ヴェドゴニア化した俺は到底まともな人間の青年には見えねェから、
>そこだけは修正しといてほしい。
申し訳ない、変身シーンを入れるのを忘れていた。というわけで

  「だったら遠慮はいらねえな」
  言いながら得物を抜き放つ。
  「上等だ」
  女も、椅子の肘掛を叩いて立ち上がった。

のところを

  「だったら遠慮はいらねえな」
  言いながら得物の小剣を抜き放ち、その切っ先を――自らの首へ突き立てた。
  高く舞い上がってから重力に従い落ちてくる血の軌跡……
  その中で、青年の身体が瞬く間に異形の怪物へと変じていく。
  そんな気狂いじみた光景を目にして、女は――
  「上等だ」
  口の端を一層高く吊り上げ、椅子の肘掛を叩いて立ち上がった。

と置き換えようと思う。これで大丈夫だろうか?
問題なければ、>>6に対応してこちらの行動を書くことにする。

609 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/05/02(金) 12:54:19
死体を蹴り返されたのも予想外だったが、なおのこと意外なのは――
逆向きにかっ飛んできた骸の頭部の軌道が、私の腕の軌道と正確に重なっていること。
こいつ、パワーだけでなく精度も半端じゃない!
「ちぃ!?」
哀れな骸の顔面を砕いたせいで、こちらの攻撃の方向が僅かに逸らされ、
 ――ああ、そういえばこの娘、私が首筋に噛み付いた時いい声で鳴いてくれたっけ――
そんなことをチラと思い出す間に、私の腕はヴェドゴニアの口当てを掠めていた。

ぎぃ、と耳障りな音が響く。
奇襲の失敗を悟り、腕を引こうとして……直後、死体の腹を破る銃剣が視界に入った。
見る間に銃身が、そして奴の手首が突き出てくる。
――でかい。
奴の手に対して銃の大きさが半端でない。
銃の知識なんて碌にないが、でかい=ヤバい、とは容易に想像がつく。

血の気が引くより先に、腰と膝と足首が反応していた。
全身を捻って射線から外れる。それでまず第一射は凌げるはず――

やたらと長く感じるコンマ数秒。
一発目の銃弾が吐き出され、さっきまで左胸があった辺りを素通りしていく。
が、撃発の反動で銃口が斜めへずれて――奴は銃を横向け、いわゆる馬賊撃ちの格好に構えていた――私の胸元に照準が合う!

寸手のところでかわすのと、二発目が放たれるのがほぼ同時。
弾は三つ編の髪の房を吹き飛ばし、窓ガラスをぶち割って外へかっ飛んでいく。
――半端に避けたせいで姿勢が低くなって、今度は頭に射線が来てしまった。

まともに食らうのだけは避けねばならない。
これまでの回避行動のツケで右足と左足が逆向きになっていて、飛び退くことは出来そうにない。
いま自由に出来るのは……左腕だけ、か!

三発目が放たれる寸前に左手を、見た目はヒトのそれと変わらぬか細い左手を、銃口へ向けて真っ直ぐに伸ばす。
「っ――――!」
銃弾は小指と薬指の間に食い込み、両の指を吹き飛ばし、皮膚を破り、肉を裂き、骨を削りながら腕の中を突き進み、肘から抜けて――
それで僅かに軌道を逸らし、最後に左耳の耳朶を吹き飛ばした。

痛い。衝撃で頭がガンガンする。洒落にならないくらい痛い。左腕は肘から先の感触がない。死ぬほど痛い。視界がチカチカと点滅する。どこから痛みが来ているかわからないくらい全身が痛い。
痛いが、しかし、それだけだ。
左の肩はまだ動く。左の耳は当分聞こえまいが、もとよりこれは音速を上回る速さでの闘争だ、関係ない。
平衡感覚に悪影響が出ていないかどうかが気がかりだが――ああ面倒くさい、そんなものは身体を動かしていればそのうち判る!
「――――らあぁぁぁぁ!!」
その絶叫は、痛みをこらえる為に放ったのが半分。もう半分は次の攻撃・・・・にありったけの気迫を込めるため。
銃弾から押し付けられた莫大な運動エネルギー、本来なら私の身体を後ろへ押し返そうとしてくるはずのそれを、右足を軸とした回転のトルクへ強引に転換する。
両の肩を振り回し、棒のようになった左手が捻じくれるのも構わず。

そして、暢気に骸を放り投げて後ろへ退こうとしているヴェドゴニアへ、トルクと体重と私の全力を込めた右腕を再び見舞う!

610 名前:名無し子猫:2008/05/14(水) 05:55:08

「あはははは! 絶対にいじめてやるわよ、吸血鬼スカーレット・デビル!」

 ―――日傘の石突がわたしの脇腹を抉り、鮮血をしぶかせ、

「くく、ははははは! もう我慢できないってわけね、ひまわり女フラワーマスター!」

 ―――わたしの爪が彼女の胸を切り裂いて、花びらを散らす。

611 名前:名無し子猫:2008/06/23(月) 00:18:11
テスト《、、、》

612 名前:名無し子猫:2008/06/23(月) 00:19:45
やはりそういうことか――――(何
 
テスト、、、

613 名前:名無し子猫:2008/07/30(水) 00:37:10
てす

614 名前:名無し子猫:2008/08/17(日) 11:36:27
一刻館いっこくかん

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