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■ RHマイナス板専用テストスレッド
- 565 名前:名無し子猫:2007/05/04(金) 22:43:300
- >>382
【宮本武蔵 VS マリア・バルゼリート 妖魔迎賓館】
「そっか」
武蔵の返答に、マリアも短く応える。
彼の答えは、取りも直さずマリアの思惑が成功していることを意味していた。
型の無い、我流ゆえにこそ可能な動きで、相手を翻弄し、勝機を見出す。
今やマリアの戦法は、その一点に特化している―――いや、せざるを得ない。
「実はね、私も初めてなんだ、アミーゴ」
そう、大事なのは<ruby><rb>ここからだ<rt>、、、、、</ruby>。
如何にして相手の裏を掻き、思考を読み、その上を行くか。
そして、彼女の<ruby><rb>相棒<rp>(<rt>コンパニエーロ<rp>)</ruby>が、彼の魔人の肉を斬り裂く
イメージを、明確に持てるか。
その為には、信じなければならない。
これまで幾多の修羅場を潜り抜け、幾人もの人間を斬って来た自身を。
全ての闘いで、自身と共にあった相棒を。
しかし、そんな思惑とは裏腹に。
刀と刀との打ち合いとしては余りに異様なこの状況から、
いち早く適応し先に手を打ったのは、武蔵のほうだった。
最小限の動きで、武蔵は小刀を高く放り上げる。
狙いは、マリアの頭頂部―――言うまでもなく、致命の一刀だ。
しかして受ければ、避ければ、マリアは自ら大きな隙を作ってしまう。
その瞬間に、彼女は武蔵の一撃によって斬り捨てられる。
ならば―――
マリアの腰が、沈み込んだ。
そのまま振り向くことなく、両足を後方―――
すなわち、武蔵の<ruby><rb>股下<rt>、、</ruby>へと、繰り出す。
そして、両の爪先が接地したと同時に、マリアは全身のバネを利用して
上半身を両足の存在する方に引き戻す。
そうして、まるで蛇のように、マリアは武蔵の股下を<ruby><rb>くぐり抜けた<rt>、、、、、、</ruby>。
かくして再び、マリアは武蔵の正面へと舞い戻る。
相手は一刀を手放した状態、自らは、二刀を保持したままに。
「これが本当の、『裏をかく』―――ってヤツかな?」
左下段。そして、右上段。
上下から挟み込むような二つの銀光が、迸る。
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