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■ 月下の蜘蛛は露となり―――それでも彼女は笑うのか?

1 名前:七夜志貴 ◆nb.mURders :2007/02/08(木) 22:32:070
 取り敢えず、即席だがこれでよかろう。
 あまり見ていても面白いものじゃない。
 部外者の立ち入りは、基本的にはお断りだ。





   ―――――かくして惨劇の幕は上がり、

                      月の降る夜、

                           誰もが泣き笑う―――――

101 名前:七夜志貴 ◆Murder/Kq6 :2008/06/17(火) 22:30:03
 
 へぇ――一発勝負の割には上手くいったかな?
 若干の調整は必要だろうけど、それはまあ、詰めて置くさ。
 
 
 まあ、十時に切ったと思ってくれれば良いさ。一つくらいは受けてくれると助かるね。
 じゃ、適当に待つよ。

102 名前:『悪魔の妹』 フランドール・スカーレット ◆495/xezQ72 :2008/12/19(金) 01:05:36
>>

 ‐Count Down. Are you ready? ‐


『Five little nigger boys going for law,
 One got in chancery, and then there were four.』



           私
           の
           中
           で
           狂
           え
           る
 私の胸から紅い 歯車が飛び出した。
           時
           計
           が
           切
           り
           開
           か
           れ。








「あ――――――、っ、はぁっ」

 体が勝手に後ろへ下がる。熱い。胸に刻まれた十字。
 胸骨をなぞって、三番目の肋骨の隙間を縫うように。
 服がはだける。覗く子供のまま時を止めた[しろ]い体。
 永遠の証。逸脱の印。私は素敵な吸血鬼。

 そこに刻み付けられた断罪の十字。別に意味は無い。
 私は神を信じない。ただ、刻んだ痛みは信じられる。

「いいわ……これ、すごくいい。ちょっと浅かったけど、痺れちゃった」

 傷は浅い。どうせすぐに塞がる。夜族の血はわずかな欠陥も許さない。
 でも、焼けるような熱さ。これだけは私の芯に留まった。
 中からじりじり体を焦がす。涙が出るほど―――気持ちいい。

 でも足りない。
 まだまだ。もっと―――

「まだだよ、まだまだ。もっと―――私を喜ばせて!!」

 ―――ああ、私を殺して。

 感極まって叫ぶ―――ちょっとはしたない?
 ごめんなさい、495年経ってもまだ子供なの。
 それでも貴方は紳士で、私は淑女で。
 ここは妖精のダンスホール。
 そして、そう―――

「そう」「夜は」

 一割る二は? 二つ。

「まだ」「続く」
「から」「ね?」

 二割る二は? 四つ。

 四人。全て私。でも、本物は一つだけ。

「―――Four of a kind」

 愛を囁くように宣言する。それだけで平行世界の壁があっさりと壊れる。
 砕け散る法則―――舎密なんてこんなもの。うすっぺらくてつまらない。
 カケラから、生まれる紅いシャンデリア―――ガラスのような弾が四倍。
 私の残機も四倍。私の場所も四倍。私の死線も四倍。私の難易度も四倍。
 そして私の愛も四倍。
 ―――愛は元々数えられないけどね?

 そう、私にだって壊せやしない。壊せる目なんてどこにも無い。
 なんて腹立たしくて―――でも、素敵な愛。
 どうぞ、どうせ一夜限りの逢瀬ですから。
 好きに愛して、全てを注いで。私と貴方の命を。

103 名前:『悪魔の妹』 フランドール・スカーレット ◆495/xezQ72 :2008/12/19(金) 01:08:41
 ―――ごめん、お待たせ。
 我ながら半年も空けるなんて無様だわ……ごめんなさい。
 もう大丈夫だから。またお外に出てこれるわ。


 ……で、私も即興でやってみた(何)
 うーん、やっぱり難しいのね、これ。
 かなり時間掛かっちゃった。

 描写としては四人で適当に弾幕発射。
 三人はあっさり消えちゃうからさっくり殺っていいよ。

104 名前:七夜志貴 ◆Murder/Kq6 :2008/12/25(木) 22:34:15

 幻視「黒と紅のコントラスト―hard―」 Score&Bonus――Unpaid
 
 
 
                               「嗚呼、素敵だ」
                              /      | 
..                            /..       |
                           /         | 
..                         /..          |
                        /             |
.            眼に浮かぶ雫を/舐め取り一礼      |
            その甘露を飲/み干し紅きを啜る     |
.            餓鬼。飽き/足らず白の柔肌に牙...    |
...            突き立/てようとするも霧散。幻に.    |
..            住ま/う彼女には届かない。現に     |
              /住まう吾では届かない。ならば....   | 
..            /ならばこの身も減じて堕ちんとす。.   |
           /..                         |
..         /..                           |
        /..            やがて明け行く夜に溶ける|幻は可憐で、あどけない仕草で
..      /.             男を誘う。憐れ、その魔性に.|.惹かれ、誘われたモノ。余りに
     /.               も膨大で真摯な愛の数々に|、終わりと言う名の接吻を。物悲
「真偽を問わず、君を――――――――――――――――――――――――――――――――愛<哀>す」
....                    しい別れではあるが、その痛.|.みすら慈しもう。今生の別れと
..                     言う訳でも無し、まだまだ逢|瀬の時間は残されている。なら
.                     ば未だ少女は籠の中。蛹の|中で揚羽の夢を見続けるだろう。 
...                                      |
.                                      | 
.                                      |
.                                      | 
.                                      |
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.                                      |
.                                      | 
.                                      |
.                                      | 
.                                      |
.                                      | 
.                                      |
                           「喘ぐといい―――――もっと、甘い声で」
 
 
 
                                                      終わらぬ夜を謳う百鬼夜行。
                                                      白く細い手を取り甲に口付け。
                                                      
 
                                                         シガフタリヲワカツマデ。
                                                       オドリツヅケタイトネガッタ。
                                                       ソンナ――――――ユメ。

105 名前:七夜志貴 ◆Murder/Kq6 :2008/12/25(木) 22:39:57
 
 手間が掛りすぎるので二度とやりたくない(何
 少々バランスが悪いが――ま、微調整は後でやっておくさ。
 
 遅れた事と、先日の失態は詫びておくよ。
 まったく、健康的な殺人鬼過ぎて困る―――――。
 
 
 で――肝心の中身だが……どこかの誰かのスタイルを悪魔合体したら合体事故が起こった。
 済まない、これが仕様なんだ(何
 
 なんだか判らないうちに三人が解されて、なぜか手の甲に口付けをされていると思ってもらえれば煮るなり
焼くなり好きにしてもらって構わないよ。
 
 質問があれば受け付ける――と言うか、疑問以外しか湧かないだろうしね。
 

106 名前:『悪魔の妹』 フランドール・スカーレット ◆495/xezQ72 :2008/12/26(金) 01:18:42
 ―――見た瞬間何事かと思った。
 開けちゃいけない扉を開けたような気がしてならないけどこっちも負けられないわね(何

 あ、喫茶店?
 アレはまあ、うん。
 いつか埋め合わせてくれればそれで(ぇー
 でも今は全然気にしなくてもいいかな。お疲れ様。

 手の甲にキスなんて紳士的過ぎて感動しちゃうわ。
 こっちも淑女らしくレスしないとね。

 ……まあ、とりあえずお祭りの方でこういう文体を見ておいて良かったわね。
 初見だったら明らかに「い、今起こったことをありのままに(ry」だったから(苦笑)
 とりあえず意図は飲み込めたから後はこっちで包んで返信いたしますわ。
 ちょっとだけ待っててね?

107 名前:『悪魔の妹』 フランドール・スカーレット ◆495/xezQ72 :2008/12/30(火) 05:53:04
Spell card bonus!!
+7784910

『Four little nigger boys going out to sea,
 A red herring swallowed one, and then there were three.』




 三つの私はもとある場所へ。一つの私はこの場所へ。
 四つに割れた私の手札。残りはたったの四つだけ。
 終わらせたくない―――終わらせたい。
 そんなワガママ仕方ない? だってそこには王子様。
 そっと手の甲口づけて。私を再びお誘いに。
 こんなの乗らなきゃ損じゃない?

 Let's dance!

┏━━━━━━━━━━━┓
┃月白の光に照らされて 。 ┃
┃汚れなき手を取り合って。 ┃
┃森の広場で踊りましょう。 ┃                  ┏━━━━━━━━━━━┓
┗━━━━━━━━━━━┛                  ┃ゼンマイじかけのお人形。.┃
                                     ┃それより激しく美しく。   ┃
                                     ┃足元なんて定めずに。   ┃
┏━━━━━━━━━━━━━┓               .┃飛んで回って踊りましょう。┃
┃貴方の前では全てが舞台。  .┃               .┗━━━━━━━━━━━┛
┃木の床/地の床/雲の床。  ┃
┃立てない場所は何処にもない。┃               ┏━━━━━━━━━━━━━┓
┗━━━━━━━━━━━━━┛               ┃まるで全部が書割りみたい。  ┃
                                     ┃ちょんとつつけば壊れそう。  ┃
                                     ┃ガラス細工の星の上。     . ┃
                                     ┃知っているのは貴方/ 私だけ。 ┃
                                     ┗━━━━━━━━━━━━━┛




                        Warning!!

―――――――――――――禁忌「正気と狂気の境界」――――――――――――――


 ―――もう少しだけ踊っていたい。
 でも、もう時間が無いみたい。私の中の歯車が、小さく囁いている。
 だからそっと、名残惜しいけど、貴方の手を離します。
 私の全部を見て欲しいから。


―――――――――――――Ready? Spell card set!!―――――――――――――



「―――最高のダンスでしたわ、王子様。それでは、また続きをしましょ?」

 寂しさを、笑顔の中に塗りこめて。月を背負って空を飛ぶ。
 くるりと杖を振り回し。縦縦横横斜めに振った。
 さっきは過去を切り裂いた。今度は何を切り裂くの?

『決まっているじゃないか! お前の檻のために空を裂くのさ!』

 写真―――切り取るような一撃。世界がズレる。
 光が生まれる/歪みの力―――正常に戻すための。
 噴出する色彩。それすら私の手の内。構築された式は破壊から再構成され、再び破壊する。
 手鞠はないけど、歌はあった。

「籠目、籠目―――籠の中の鳥は♪」




╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃世界をイチから  .┃ 編み直しましょ  .┃ 私は「私」を籠で ┃組む 大事なものが┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃無くならないよう  ┃ 全ては私の手 ....┃  の中に 私を籠 .┃にとじこめて世界を┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃包んで守りましょ ..┃ でないといつか  ┃気が触れて 大事な┃ ものを落しちゃう ┃
┃     .        ┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃だからお願い    ┃  一つだけ どうか ┃ 貴方は壊れない .┃    でね?    ┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃この手に抱かれた ┃ モノなんて     ┃ 全て消え往く    ┃壊れ往く       ....┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃それが運命?   ┃ それが運命    ┃ そんなサダメは .┃壊したい        ..┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃でもね、それは   ..┃ きっと駄目    ... ┃ それは私を    . ┃壊すコト       .┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃どうせ死ぬなら  ..┃ 好きな人      .┃  その手に    ....┃掛かって眠りたい ┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
┃いついつ出やる  ┃ 夜明けの晩に ....┃  鶴と亀が滑った .┃後ろの正面だあれ.┃
┃でもまだ恋は     .┃ 知らないの    ┃ 誰か私と    ....┃恋しましょう?    .┃
┃             .┃             .┃             .┃             .┃
╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋━━━━━━━━╋




 ―――そっか。この気持ち。この感じ。
 楽しくて切なくて。私の知らないこのムード。
 これが恋をすることかしら?
 だったら素敵。これこそ運命。


 ズレて砕けた宇宙の中。
 この気持ちだけ、壊れてない。



108 名前:『悪魔の妹』 フランドール・スカーレット ◆495/xezQ72 :2008/12/30(火) 05:58:33
 ……ごめん、ちょっと無理したかも。
 しかもこのあとタグで色つけるつもりなのよね(何)

 とりあえず、弾幕で空間を区切って、そのあと崩れて襲ってくる感じだと思って。
 枠はグリーンで、枠内の上の文字は青、下の文字は赤にするつもり。
 もうこうなったらとことん狂っちゃえってコトでやっちゃった。てへ。
 今まで書いたのと合わせて、ラストに迫るにつれてどんどん狂ってく感じが出てるといいなあ。

 ……思いつきだけど。主に文体思いっきり変えた部分から(何)

109 名前:七夜志貴 ◆Murder/Kq6 :2008/12/31(水) 23:31:28
 
 いや、済まないね。漸く時間が取れたよ。
 
 書くのにコチラが困ることは無いんだが、現状の体調と、明日以降も何かと、ね。
 まあ、二日の夜には上がるだろうから、ゆるりと狂気を夢想しつつお待ちいただきたい――なんて、ね?

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