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■ ヴェドゴニア vs 摩夜 闘争会議スレ

1 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/26(土) 01:23:00
ここは、私(摩夜)とヴェドゴニアとの闘争のために用意されたスレッド。
他の人の書き込みは遠慮願いたい。

10 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 04:48:20
>>9
それだと、俺生身でアンタの手下黙らせてる事にならねェか?
さすがにそんな能力はないぜw
まぁ、手下やったのはモーラとフリッツが露払いって事なら問題ないが。
この点だけ認識合ってるんなら対応のレス待ってるぜ。

諸々の回答は了解。覚えとく。

11 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/27(日) 07:04:04
すまない。妖魔の君と妖怪仙人の闘争を見ていたら気づくのに遅れてしまった。

>それだと、俺生身でアンタの手下黙らせてる事にならねェか?
>さすがにそんな能力はないぜw
>まぁ、手下やったのはモーラとフリッツが露払いって事なら問題ないが。
>この点だけ認識合ってるんなら対応のレス待ってるぜ。
そうか……
少年ライダー隊がショッカー戦闘員を倒せるんだからこれもありだろうと勝手に思っていたけど、やはり駄目かw
わかった、モーラとフリッツが雑魚を引き付けていることにして、導入もそれにあわせてみる。

  罵声、雄叫び、格闘音、悲鳴、金属音、また悲鳴……沈黙。
  数分後、部屋の扉が乱暴に蹴り開けられた。
  「よう。アンタが『摩夜様』かい? 悪ぃが手下にはおネムになってもらったぜ」

ここを

  罵声、雄叫び、格闘音、悲鳴、金属音、また悲鳴……上古から現代まで変わることのない戦さの音。
  と、その時、部屋の扉が乱暴に蹴り開けられた。
  「よう。アンタが『摩夜様』かい? 悪ぃがそっちの手下は、俺のツレに消毒されてる最中だ。
   あと何分も持ちゃしねえだろうよ」

とする。これと>>9の修正をあわせて、でどうだろうか?
いつまでも導入案の書き直しに付き合わせて申し訳ない。

12 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 07:51:06
>>11
OK、それで行こう。

13 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/27(日) 10:32:17
……寝落ちしてしまった。やはり日の出以降も続けようとしたのが無謀だったか……
次のレスをもって、床につくことにする。散々待たせておいてすまない。

14 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/27(日) 10:34:05
「余裕こいてんじゃねェよフリークス!」
ヴェドゴニアの振るう刃が飛んでくる。

こちらの姿勢は整いきっていなかったが、片足だけで床を蹴って斬線から外れようと試みた。
結果は……左脇腹に浅い創傷。姿勢が崩れていなければ完全に躱せていただろう。
素早さでは私の方に分があるようだ。
飛びのいた先でたたらを踏んで、今度こそ戦闘体制を整える。

私がさっきまで座っていた椅子は、背もたれから上がバラバラに打ち砕かれていた。
奴の膂力も恐ろしければ、あのナイフの頑丈さも常識はずれ。
とてもじゃないがまともに当たってやる気にはなれない。
「そんな青っ白い面をしている奴に言われたくないな!」
足元に転がっている屍骸の一つをヴェドゴニアへ向けて蹴り飛ばし、その後ろを追いかけて奴との距離を詰める。
骸はただの目晦まし――右腕を『翼手』のそれへと変化させる、その様子を奴の目から隠すための。

狙いは奴の顔面。悪趣味な口当てのすぐ上、テンプルの辺りを狙って、人外の腕を叩き込む!

15 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/04/27(日) 10:46:57
というわけで、単純に素早さ勝負で回避させてもらった。
「どんな速さだ」と思われるかも知れないが、身体能力で私がお前に勝てる分野は多分速さくらいしかないので、大目に見てほしいw

で、こっちはいきなり姑息な小技&全力攻撃。
それなりに強力だが耐えられないほどではないと思う。
避けるなり捌くなり我慢するなりしてほしい。

16 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 15:28:32
一つ確認。
翼手の腕っていうのはどんなんだ?
ばかでかい人型の腕? 鈍器状? 刃物状?

17 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 15:35:08
おっと、翼手の腕はしらべがついた。
レスはちっと待ってくれ。

18 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 18:55:30
「血色いい吸血鬼の方が気持ち悪ィよ!」
 
 サド侯爵の愉悦は、空しく椅子を粉々にするに留まった。
 派手に砕けて外皮と中に詰まっていた羽毛が爆散する。
 残骸から手を引いて敵の位置を確認。
 あの姿勢からかすり傷で済ませて、距離を取る身体能力……スピードじゃ向こうが二枚ほど上手だな。
 しかし、まだまともな人外の範疇。対応できない速度じゃない。
 
 と、敵の戦力を値踏みしてる間に飛んでくる奇襲――死体シュートォ!?
 いや慌てるな、コレは囮。本命は亡骸のすぐ背後にぴったりとくっついてくる殺気――――!
 なら……その思惑に乗った上で踏みつぶしてやる!
 
 飛んできた亡骸を、前蹴りで蹴り返す。
 俺に向かっていた運動エネルギーを殺すどころか逆方向へ転化させる――パワーじゃ俺の方が上。
 敵の攻撃は、思わぬ障害物に邪魔されて僅かに威力と正確さを失った。
 それに合わせてインパクトポイントを、浅ましい吸血衝動を戒める楔にずらす。
 いつの間にかコウモリじみた奇形へと変化していた腕の爪が、俺の顎辺りで耳障りな擦過音を奏でた。
 多少脳を揺らされたが、平衡感覚運動神経その他ダメージ問題なしだ。
 
 お互いに体勢を崩しているが、委細構わず抜き放つリボルバー――レイジングブル・マキシカスタム。
 銃口下部に特別にあつらえたバヨネットが取り付けられた、悪趣味な破壊兵器。
 それはどう考えても人を殺すには過剰。故に凶器と呼ぶのも生温い、バケモノがバケモノを砕く暴威。
 送り出したバヨネットをまっすぐに突き出す――ヤワな果実が潰れる手応えを残して抜け殻を貫通。
 障害物の向こう側へ顔を出した銃口から、454カスール弾の殺意を三連射。
 
 ろくに狙いも付けられてない一撃だ、クリーンヒットは期待しちゃいねェ。
 膂力の限りに腕を振り回して腕に刺さった死骸を壁に叩きつけ、大輪の血と臓物の花を咲かせる。
 そしてすぐさま後ろへ飛び退き、殺意の結果を見届ける。
 
 まさか、こんなんで終わりじゃねェだろ? さぁ、どう来る?

19 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/04/27(日) 18:57:24
というわけで、少々パワフルに返させてもらったぜ。

20 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/05/02(金) 12:59:12
死体を蹴り返されたのも予想外だったが、なおのこと意外なのは――
逆向きにかっ飛んできた骸の頭部の軌道が、私の腕の軌道と正確に重なっていること。
こいつ、パワーだけでなく精度も半端じゃない!
「ちぃ!?」
哀れな骸の顔面を砕いたせいで、こちらの攻撃の方向が僅かに逸らされ、
 ――ああ、そういえばこの娘、私が首筋に噛み付いた時いい声で鳴いてくれたっけ――
そんなことをチラと思い出す間に、私の腕はヴェドゴニアの口当てを掠めていた。

ぎぃ、と耳障りな音が響く。
奇襲の失敗を悟り、腕を引こうとして……直後、死体の腹を破る銃剣が視界に入った。
見る間に銃身が、そして奴の手首が突き出てくる。
――でかい。
奴の手に対して銃の大きさが半端でない。
銃の知識なんて碌にないが、でかい=ヤバい、とは容易に想像がつく。

血の気が引くより先に、腰と膝と足首が反応していた。
全身を捻って射線から外れる。それでまず第一射は凌げるはず――

やたらと長く感じるコンマ数秒。
一発目の銃弾が吐き出され、さっきまで左胸があった辺りを素通りしていく。
が、撃発の反動で銃口が斜めへずれて――奴は銃を横向け、いわゆる馬賊撃ちの格好に構えていた――私の胸元に照準が合う!

寸手のところでかわすのと、二発目が放たれるのがほぼ同時。
弾は三つ編の髪の房を吹き飛ばし、窓ガラスをぶち割って外へかっ飛んでいく。
――半端に避けたせいで姿勢が低くなって、今度は頭に射線が来てしまった。

まともに食らうのだけは避けねばならない。
これまでの回避行動のツケで右足と左足が逆向きになっていて、飛び退くことは出来そうにない。
いま自由に出来るのは……左腕だけ、か!

三発目が放たれる寸前に左手を、見た目はヒトのそれと変わらぬか細い左手を、銃口へ向けて真っ直ぐに伸ばす。
「っ――――!」
銃弾は小指と薬指の間に食い込み、両の指を吹き飛ばし、皮膚を破り、肉を裂き、骨を削りながら腕の中を突き進み、肘から抜けて――
それで僅かに軌道を逸らし、最後に左耳の耳朶を吹き飛ばした。

痛い。衝撃で頭がガンガンする。洒落にならないくらい痛い。左腕は肘から先の感触がない。死ぬほど痛い。視界がチカチカと点滅する。どこから痛みが来ているかわからないくらい全身が痛い。
痛いが、しかし、それだけだ。
左の肩はまだ動かせそうだ。左の耳は当分聞こえまいが、もとよりこれは音速を上回る速さでの闘争だ、関係ない。
平衡感覚に悪影響が出ていないかどうかが気がかりだが……ああ面倒くさい、そんなものは身体を動かしていればそのうち判る!
「――――らあぁぁぁぁ!!」
その絶叫は、痛みをこらえる為に放ったのが半分。もう半分は次の攻撃・・・・にありったけの気迫を込めるため。
銃弾から押し付けられた莫大な運動エネルギー、本来なら私の身体を後ろへ押し返そうとしてくるはずのそれを、右足を軸とした回転のトルクへ強引に転換する。
両の肩を振り回し、棒のようになった左手が捻じくれるのも構わず。

そして、暢気に骸を放り投げて後ろへ退こうとしているヴェドゴニアへ、トルクと体重と私の全力を込めた右腕を再び見舞う!

21 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/05/02(金) 13:22:46
無傷のままでかわし合いするのに飽きてきたから、致命傷にならない程度に一発食らってみた。
レイジングブルの威力を考えると少々無理があるような気もするけど……

こっちの攻撃の方は、まぁワンパターンだな。
基本的に必殺技なんてなくて、いかにセコく立ち回ってこの右腕をぶつけるか、ってだけだから。
もちろんそのたびに工夫を凝らしてみる心算。例えば次あたり(メール欄)するとか……

22 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/03(土) 17:24:19
「――――っ!」

 追撃は予想以上に早かった。飛び退いた俺の視界に飛び込んでくる異形の腕。
 454カスール弾は予想以上の破壊を奴の左手に示していたがそれどころじゃねェ!
 飛び退いたばかりで体勢が整ってない状態じゃかわしきれない……!
 
 咄嗟に、飛び退いた勢いそのままに地面へ倒れ込む。体勢を立て直すよりも回避が先。
 しかしそれでも完全回避は叶わない――頭への直撃は外せるがこのままだと首が胴体とおさらばだ。
 無防備にさらけ出された首筋を狙う鈎爪。
 
 それが俺の頸動脈を食い破り頸椎を砕き断線する意識壊れた噴水みたいにバカみたいにブチ撒けられるアカ宙を無様にスピンし床をバスケットボールよろしく跳ね転がる怪物の首光を失った瞳は何も見ず見えず頭欠の肉体が生命を急速に失ってくずおれていき醜悪な切断面から垂れ流されていくイノチノミズ嗚呼トドメは的確に確実に完膚無きまでに心の臓を粉々に砕いて一巻のオワリ――――
 
 ――――そんな幻視をねじ伏せ、咄嗟に左腕を奴の異形の腕に叩きつける。
 激痛と粉砕音が、左腕の完全破壊を俺に示す。視界がチカチカする、思考が激痛を受けエラーに染まる。
 何だこの左腕だったモノ? 普通腕ってのはまっすぐなモンだ、そんな歪に捻くれてねェよ……。
 
 左腕を代償に、俺の首は無事繋がった。
 受けた衝撃そのままに地面を転がって距離を取る。
 痛みは堪えろ押し殺せ、邪魔にしかならねェ。無視して意識を現実に繋げ。
 ――――いずれは砕けた骨も再生するだろうが、この戦闘中は無理だ。左腕は使えねェ。
 
 まずは時間を稼がなきゃいけない。
 転がった先で膝立ちになり、奴がいたはずの方向へレイジングブルの残弾で弾幕を張る。
 リコイルが左腕に伝える衝撃が、いちいち忘れたい痛みを俺に突き付けてくる。
 ……弾切れ。右腕一本じゃスピードローダーをリボルバーにねじ込む時間もない。
 
 空っぽのレイジングブルを投げ捨て、次いで抜き放つは円月輪。
 バネ仕掛けの三刃が、円を中心に剣呑な花を咲かせる。
 旋風の暴帝、白兵にも投擲にも使える武器を構えて敵の次なる攻撃に備える。
 何処だ、何処から来る……?

23 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/03(土) 17:28:28
>>22を微修正。

「――――っ!」

 追撃は予想以上に早かった。飛び退いた俺の視界に飛び込んでくる異形の腕。
 454カスール弾は予想以上の破壊を奴の左手に示していたがそれどころじゃねェ!
 飛び退いたばかりで体勢が整ってない状態じゃかわしきれない……!
 
 咄嗟に、飛び退いた勢いそのままに地面へ倒れ込む。体勢を立て直すよりも回避が先。
 しかしそれでも完全回避は叶わない――頭への直撃は外せるがこのままだと首が胴体とおさらばだ。
 無防備にさらけ出された首筋を狙う鈎爪。
 
 それが俺の頸動脈を食い破り頸椎を砕き断線する意識壊れた噴水みたいにバカみたいにブチ撒けられるアカ宙を無様にスピンし床をバスケットボールよろしく跳ね転がる怪物の首光を失った瞳は何も見ず見えず頭欠の肉体が生命を急速に失ってくずおれていき醜悪な切断面から垂れ流されていくイノチノミズ嗚呼トドメは的確に確実に完膚無きまでに心の臓を粉々に砕いて一巻のオワリ――――
 
 ――――そんな幻視をねじ伏せ、咄嗟に左腕を奴の異形の腕に叩きつける。
 激痛と粉砕音が、左腕の完全破壊を俺に示す。視界がチカチカする、思考が激痛を受けエラーに染まる。
 何だこの左腕だったモノ? 普通腕ってのはまっすぐなモンだ、そんな歪に捻くれてねェよ……。
 
 左腕を代償に、俺の首は無事繋がった。
 受けた衝撃そのままに地面を転がって距離を取る。
 痛みは堪えろ押し殺せ、邪魔にしかならねェ。無視して意識を現実に繋げ。
 ――――いずれは砕けた骨も再生するだろうが、この戦闘中は無理だ。左腕は使えねェ。
 
 まずは時間を稼がなきゃいけない。
 転がった先で膝立ちになり、奴がいたはずの方向へレイジングブルの残弾で弾幕を張る。
 リコイルが左腕に伝える衝撃が、いちいち忘れたい痛みを突き付けてくる。
 ……弾切れ。右腕一本じゃスピードローダーをリボルバーにねじ込む時間もない。
 
 空っぽのレイジングブルを投げ捨て、次いで抜き放つは円月輪。
 バネ仕掛けの三刃が、円を中心に剣呑な花を咲かせる。
 旋風の暴帝、白兵にも投擲にも使える武器を構えて敵の次なる攻撃に備える。
 何処だ、何処から来る……?

24 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/03(土) 17:30:14
こっちも喰らってみた。
アンタの左腕がどの程度の威力かよく解んねェが……。
問題があったら修正する。

吸血鬼なら普通より頑丈だから問題ねェだろ<レイジングブルの威力

25 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/05/10(土) 13:25:32
ヴェドゴニアの身体が転がっていく。
手応えはあったが会心とはいかず、致命傷には程遠い。
奴がその命と引き換えにした負傷箇所は、奇しくも此方と同じ左腕。
流れ出る血が互いの足元を濡らして、塗らしていく。
――化け物の癖に、血の色と温みはヒトとかわらないんだな、お互い。
そんなことが何故か可笑しく感じられて、思わず笑い声を……

上げている暇なんぞない。
間髪入れずに此方へ向けられる銃口、盲滅法に飛んでくる弾丸、弾丸、また弾丸。
「頑丈な奴だな……!」
射線を逃れるため、床を蹴り、壁を蹴り、天井をぶん殴る。
その度にコンクリートに凹みが穿たれ、直後にそこへ弾丸が飛び込んで大穴に変える。
床に埋め込まれた電線が千切れて火花を上げ、壁からは歪んだ鉄筋が覗き、天井の配水管が割れて錆び交じりの水が滴り落ちてくる。
そこらに転がっていた骸も巻き添えに壊され、潰され、吹き飛ばされていく。

最後に投げつけられた銃身を躱す頃には、部屋は闘争者たちと同じように傷だらけになっていた。
骸から飛沫いた血と体液がその傷の上にかかり、まるで部屋自身がそれらを流しているかのよう。
時間にして三十秒にも満たない劇的ビフォーアフター。
「くく、ははははっ……」
今度こそ笑い声を上げる。可笑しくて仕様がない。
この殲争に居合わせたからには、建物だろうが何だろうが無傷でいられよう筈がないのだ。

見れば、ヴェドゴニアはまた何やら三枚刃のふざけた得物を取り出していた。
まったく、次から次へと手数に事欠かない奴だ。だったら私も武器を使わせてもらおうか……
銃剣ごと壁に突き立った拳銃、そのグリップを掴んで引き抜く。
――遠目に見てもでかいと思っていたが、まさか私の右手にしっくり来るほどの大きさとは。
「まさに化物ご用達の銃、というわけか」
そのまま二、三度振ってみせ、銃剣の刃についた血と砂を掃う。それから銃口を奴の額に向け……
「ばぁん」
弾が残っていないのは最前承知。単なる挑発、嫌がらせのためだけにトリガーを引いた。

26 名前:[-{}@{}@{}-] 摩夜 ◆XOZOvuKWhM :2008/05/10(土) 14:20:34
というわけで銃を拾ってみた。これでどうかな。
BGMは松谷卓の『TAKUMI/匠』で(w


左手の威力に関しては全然問題ない。
幻視を使って威力を表現するなんて、感心しきり。これがベテランの実力か……

27 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 15:21:15
「……っけんなァ!!」
 
 空っぽの鉄火を弄ぶバケモノ。明白な嘲弄は――他ならぬ俺の闘争本能というトリガーを引いた。
 頭に血が上っているのは自覚してるがどうでもいい、この怒りが原動力になるならそれで構うものか。
 頭の中で炸薬が弾け、全身へと命令――眼前の敵を見るも無惨に殺せという殺戮本能を送り込んだ。
 しかして――――半死の身体は一個の殺戮兵器として駆動を開始する。
 
 眼前のバヨネットを暴帝の刃が弾く。甲高く響く金属音間髪入れずに斬、斬、斬。
 刃に斬りつけられて傷だらけになっていくレイジングブル……それの修繕費用については忘れる。
 人の手に余る鉄火とはいえ、所詮質量は片手に収まる拳銃。暴帝とでは根本的に威力が違う。
 奴も必死に応戦してくるが、獲物と膂力の違いを利して強引に押し込んでいく。
 金属音と呼ぶのもおこがましい、一撃一撃が完殺、鏖殺を想起させる破壊音が生者の絶えた部屋に響く。
 合間合間に聞こえる咆哮は、果たして俺の絶叫か敵の苦悶かはたまた怒声か。
 やがて、無限の刹那に交わされた乱撃は明白に俺の優勢へと傾き……奴はたまらず大きく距離を取る。
 
(それを……待ってたぜェ!)
 
 そう、それこそが血気逸った俺の脳が待っていた瞬間。
 飛び退いてく方向を、直前の斬撃への対応と筋肉の挙動、そして俺の勘が指し示す。
 その終着点目がけて、フルスイングの旋風の暴帝を投擲!
 無防備に旋風に蹂躙されやがれェ! それが戯れに鉄火を弄んだ罰と痴れ!

28 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 15:25:07
ちょっと一気呵成に行ってみた。
そっちの行動に干渉してるんで、問題あったら言ってくれ、修正する。

松谷卓か……インスト系の音楽はあんま聴かねェんだ(苦笑

29 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 17:47:59
『ばぁん』
 
 空っぽの鉄火を弄ぶバケモノ。既に撃ち尽くされたレイジングブルのトリガーが引かれた。
 一瞬空転する思考は、すぐに愚弄されたのだと悟った。
 
 ――――愚弄を悟った思考は、明白な怒りへと転化する。
 
 巫山戯んな、それで優位に立ってるつもりか……狩られる獲物が俺を見下ろすな――――!
 俺はハンター、テメェはノスフェラトゥ。夜陰で卑屈に生きるしかねェブンブン五月蠅ェ蚊の分際で誰をおちょくってんのか解ってんのかあァ鉄分臭ェ息俺の前で吐いてんじゃねェよ俺と同じ空気を呼吸すんな俺の視界に存在するなこの地球上に存在すんなテメェは俺に喰われるだけの存在なんだよ弁えやがれクソ野郎が誰に許可取って俺の武器に触ってやがる――――!
 
「……っけんなァ!!」
 
 明白な嘲弄は――他ならぬ俺の闘争本能というトリガーを引いた。
 頭に血が上っているのは自覚してるがどうでもいい、この怒りが原動力になるならそれで構うものか。
 頭の中で炸薬が弾け、全身へと命令――眼前の敵を見るも無惨に殺せという殺戮本能を送り込んだ。
 しかして――――半死の身体は一個の殺戮兵器として駆動を開始する。
 
 眼前のバヨネットを暴帝の刃が弾く。甲高く響く金属音間髪入れずに斬、斬、斬。
 刃に斬りつけられて傷だらけになっていくレイジングブル……それの修繕費用については忘れる。
 人の手に余る鉄火とはいえ、所詮質量は片手に収まる拳銃。暴帝とでは根本的に威力が違う。
 奴も必死に応戦してくるが、獲物と膂力の違いを利して強引に押し込んでいく。
 金属音と呼ぶのもおこがましい、一撃一撃が完殺、鏖殺を想起させる破壊音が生者の絶えた部屋に響く。
 合間合間に聞こえる咆哮は、果たして俺の絶叫か敵の苦悶かはたまた怒声か。
 やがて、無限の刹那に交わされた乱撃は明白に俺の優勢へと傾き……奴はたまらず大きく距離を取る。
 
(それを……待ってたぜェ!)
 
 そう、それこそが血気逸った俺の脳が待っていた瞬間。
 飛び退いてく方向を、直前の斬撃への対応と筋肉の挙動、そして俺の勘が指し示す。
 その終着点目がけて、フルスイングの旋風の暴帝を投擲!
 無防備なまま旋風に蹂躙されやがれェ! それが戯れに鉄火を弄んだ罰だ!

30 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 17:48:25
怒りがあまりに唐突に見えたんで>>27を修正。

31 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/05/10(土) 17:50:46
ごめ、更に>>27を修正。

『ばぁん』
 
 空っぽの鉄火を弄ぶバケモノ。既に撃ち尽くされたレイジングブルのトリガーが引かれた。
 一瞬空転する思考は、すぐに愚弄されたのだと悟った。
 
 ――――愚弄を悟った思考は、明白な怒りへと転化する。
 ハンターとしての矜持が、バケモノに見下されたという事実を許容しない。
 後悔させてやらなければならない。誰が誰に向かって口を利いているのか理解させなければならない。
 
 巫山戯んな、それで優位に立ってるつもりか……狩られる獲物が俺を見下ろすな――――!
 俺はハンター、テメェはノスフェラトゥ。夜陰で卑屈に生きるしかねェブンブン五月蠅ェ蚊の分際で誰をおちょくってんのか解ってんのかあァ鉄分臭ェ息俺の前で吐いてんじゃねェよ俺と同じ空気を呼吸すんな俺の視界に存在するなこの地球上に存在すんなテメェは俺に喰われるだけの存在なんだよ弁えやがれクソ野郎が誰に許可取って俺の武器に触ってやがる――――!
 
「……っけんなァ!!」
 
 明白な嘲弄は――他ならぬ俺の闘争本能というトリガーを引いた。
 頭に血が上っているのは自覚してるがどうでもいい、この怒りが原動力になるならそれで構うものか。
 頭の中で炸薬が弾け、全身へと命令――眼前の敵を見るも無惨に殺せという殺戮本能を送り込んだ。
 しかして――――半死の身体は一個の殺戮兵器として駆動を開始する。
 
 眼前のバヨネットを暴帝の刃が弾く。甲高く響く金属音間髪入れずに斬、斬、斬。
 刃に斬りつけられて傷だらけになっていくレイジングブル……それの修繕費用については忘れる。
 人の手に余る鉄火とはいえ、所詮質量は片手に収まる拳銃。暴帝とでは根本的に威力が違う。
 奴も必死に応戦してくるが、獲物と膂力の違いを利して強引に押し込んでいく。
 金属音と呼ぶのもおこがましい、一撃一撃が完殺、鏖殺を想起させる破壊音が生者の絶えた部屋に響く。
 合間合間に聞こえる咆哮は、果たして俺の絶叫か敵の苦悶かはたまた怒声か。
 やがて、無限の刹那に交わされた乱撃は明白に俺の優勢へと傾き……奴はたまらず大きく距離を取る。
 
(それを……待ってたぜェ!)
 
 そう、それこそが血気逸った俺の脳が待っていた瞬間。
 飛び退いてく方向を、直前の斬撃への対応と筋肉の挙動、そして俺の勘が指し示す。
 その終着点目がけて、フルスイングの旋風の暴帝を投擲!
 無防備なまま旋風に蹂躙されやがれェ! それが戯れに鉄火を弄んだ罰だ!

32 名前:伊藤惣太 ◆amVJEDOGOs :2008/06/10(火) 03:38:35
……生きてる? このレスで難しけりゃ調整してみるけど。

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