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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜

1 名前:クジャ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 21:45:33

・『道化』ケフカ・パラッツォ ◆AAo1qoPdKCCx
・“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU
・エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs


これは彼と彼女らの、定められた終幕へと到る物語である。

【※当スレッドは上記3名以外の来訪を禁止します、ご了承ください】

2 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 21:54:30

ホァーッホッホッホッホッホ!

――――さて、ようこそ深淵(アビス)へ。
ここは時の彼方という迷宮にして、終焉(エピローグ)へと進む道標というべき所。

……というよりは、まあ闘争そのものが僕ちん達のエピローグという方向で
やれるだけやってみよーっ!っていうワケだ!

まあそんな訳でクジャくんに代わり、ここからは僕ちんがメインのつもりで
やっていくから各自テンション上げてやっちまうがいい!
そうやってアゲアゲで一晩で終わらせる気概じゃないと終わらないからな経験上!

【……ルール上僕がメインに出られない事に気付いたのは盲点だったよ。】

それ言っちゃらめぇ!?


3 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:00:02

……ま、ソレはソレとしてだ。
とりあえず僕ちんのターンは前もってテストスレに貼ったとおり
ブッ殺す宣言後ばらばらファイガでレッツファイー!というのは変更なしだ!

ここからは時間喰わない程度に魔力が無くなっていく描写とか入れながら
ガンガンガンガン小技なりにやっていきたいからその積りで。

……いや、君らから見たら大技かもしれないけどね、小技。
まあとりあえず念のためココに改めて貼っておくのだー!感謝するがいい!

【…まあ、一まとめにしておいた方が後で貼りやすいからね】

4 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:11:43
>>388


ヘ イ ス ト 
――ひるがえりて来たれ幾重にもその身を刻め――



もいっちょダテレポ
―――我にその扉を開け悠久の時を待たずしてここに彼我を繋ぎとめよ――― 



ホァーッホッホッホ!
 当たると思ってんのかバーーーカ!
 
そしてバァーーーーカ!!


周囲の時間流操作により反応速度を強化させ、瞬転。
殺到したはずの魔法弾幕は掠りすらすることは無く、道化の姿は掻き消えたかと思えば別の位置へと現われる。
それだけではない、道化は罵倒に加え広げた両手の親指を耳に突っ込み、得意満面の表情であざけてみせていた。
足は広げてオウム立ち、声は大きく高らかに、全力で集中線が必要なくらいやってみせるのが
ここでのたしなみ。

そんな完全に相手を馬鹿にした体勢で、そのまま道化は一気にまくし立てる。


「簒奪だあ?何勘違いしてんだこのクソガキ!
 僕ちんも世界を救うとかそんなのはどうだっていいんだよ!というかむしろぶっ壊す!!
 その為に僕ちんはこんな世界に来たんだからなあ!! だが、その前に。
 

         カ ・ ジ ・ キ ・ マ ・ グ ・ ロ ! …あ、余っちった。



そのふざけたような―――いや、事実ふざけきった言祝ぎと共に。
折り曲げていた両手を軽く前に突き出し、そして突き出された双つの五指に光が宿る。


「―――この世界は壊れてゆく。いや、この私が破壊する。
 そしてこの世界にいる、僕ちん以外の全てのものも壊れゆく。
 それこそがこの世界の、いや、あらゆるもののあるべき未来だ。
 そう…………お前らには、希望も未来もなんもかんも無いんだよ!」


其は灼熱。それも幾重のものを束ねて凝縮させた灼熱魔法。
一世界における魔法の根源を吸収したものだけが可能とする、一小節による連続多重詠唱。
おそるべし大魔導師、または魔導生命もかくやという炎を指に宿し、道化は詠うように言葉を紡ぐ。


「―――思い知れ。

 お前たちには何も与えない……この私が与えさせない。
 
 明日も、未来も、力も、命も、叡智も、希望も……!!
 
 全てすべて――――壊してコロシて奪い去る!!」



そして詠うような言霊に呼応して、更に光は強くなる。周囲の温度もろとも更に更に上昇する。
其は業火。それも更なる無音詠唱により更に内部で増殖させた業熱魔法。
指の輝き一つにつき凝縮されたその数は二つ、三つ……五つ。
合計50発分の灼熱魔法が、その細くて白い指先へと充填される。

魔力の足らない分は気合と工夫でカバーする。ついでに数でカバーする。
何よりも、こいつ等の命と魔力で補填する。
ぽっかり開いたモノ、壊れた自分を埋めるのは、いつだって他者の命だ。


「お前たちはココで何も出来ず死ぬのだ!まるで虫けらのように!
 
 そしてお前達の全ての生命、そして魔力は―――私がこの世界を破壊するための、糧にしてやろう。
 
 さあ踊れ、虫けらどもよ。此処からは……」






く ね く ね た く さ ん フ ァ イ ガ        
――地          眠         火       眠     し      手     せ―― 
    の     に     る    の   よ  の   り  ま  裁  の  を  ざ
       底        星        古      覚     き     か 





「狂〜〜〜〜宴ンの、ハジマリぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」




ジグザグと幾重に広がる凶暴極まるインドラの矢。
道化る神の火、計50発もの業熱魔法が生贄どもへと解き放たれた。

【場所:図書館 〜妖星乱舞 開幕〜】

5 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:21:37


\               U         /
  \             U        /
             / ̄ ̄ ヽ,
            /        ',      /     _/\/\/\/|_
    \    ノ//, {0}  /¨`ヽ {0} ,ミヽ    /     \          /
     \ / く l   ヽ._.ノ   ', ゝ \       <   バーカ!  >
     / /⌒ リ   `ー'′   ' ⌒\ \    /          \
     (   ̄ ̄⌒          ⌒ ̄ _)    ̄|/\/\/\/ ̄
      ` ̄ ̄`ヽ           /´ ̄
           |            |
  −−− ‐   ノ           |
          /            ノ        −−−−
         /           ∠_
  −−   |    f\      ノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_   )    − _
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
    /  /  ノ           |   ,'    \
      /   /             |  /      \
   /_ノ /              ,ノ 〈           \
    (  〈              ヽ.__ \        \
     ヽ._>              \__)


【※ >>4における馬鹿にするポーズのイメージ】



…ま、とりあえずこんなカンジですかねぇ。
好きにガンガン反撃しちまって下さいよ、そうすると僕ちんもヒートアップする!
【※同時に消耗戦も始まります】


あ、そういや忘れてた。
もし本スレに貼り付ける場合になったら、これの直前にちょっとばかりこじ付け用の
全体導入ってやつを貼る予定だから、ちょっとだけ留意しておいてください。
ま…祭りのエピローグに繋げるって感じのヤツだから、完成したら後で適当に貼っておきますよ。

6 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:22:34
>>388>>

少女の放った魔法の弾幕がイカレ野郎に殺到、これを殲滅する。

――はずもなかった。

イカレ野郎は時間を止めたのかのように動き、並みの戦車なら鉄屑と化したであろう威力の弾幕を避けていた。

「デタラメ……」
呆然とフィオがつぶやく。アタシも同意見だ。デタラメすぎる。
色んなヤツとやりあったが、ここまでの斜め上は未だに出くわした事もない。
まともに殺り合ったら間違いなく瞬殺コースだ。

――ならまともには殺り合わない。

幸いな事にイカレ野郎はまだこっちを意識していない。
あっちの紫な少女にご執心の様子だ。
不意討ちの初弾で頭にレーザーを撃ち込んでやれば――

そこまで考えたところで、イカレ野郎が手指に火球を生み出した。
風が巻き起こり、地下の図書館が急激に温度を上げていく。
本能が言った。……スゴイヤバイ。

鼻歌交じりに地獄の蓋を開けそうなイカレ野郎にアタシとフィオは息せき切って走った。
前ではなく後ろに。
ナパームもかくやといった灼熱を前に、逃げられる場所は一つしかない。

ある程度の減速が掛かったとは言え、大気圏突入時の摩擦熱に耐え抜き、
戦闘を継続したインチキ戦車――メタルスラッグの中へ飛び込む。
一人乗りのそれに二人の身体を押し込んでハッチを閉める。
シートについたのはアタシだった。フィオは補助席に座り、手近な物をはっしと掴む。
エンジンスタート、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)装着を同時にこなし、
高らかに吼えるエンジン音を聞くが早いか全力運転に入った。

イカレ野郎の、狙いも照準もクソもない無差別全周攻撃にロケットスタートで後退。
しゃがみ、ジャンプ、ジャックナイフ、etc、etc――あらゆるマニューバを駆使して回避を打つ。
いきなりの全力運転に加えてハードな機動に車体が軋み、エンジンが唸り、履帯が叫ぶ。
ノーマルのメタルスラッグを上回るエンジン出力が機体を派手に躍らせる。
――ついでにフィオも悲鳴を漏らした。
至近で弾けた業熱が装甲を炙る。モニターが炎に揺らぐ。直撃でなけりゃ子供騙しだ。
HMDの端に表示された情報は機外が1200℃にある事を示していた。

「クソッタレ! 魔女のバアさんの呪いか!?」

スラッグの中に居なけりゃ今頃は火葬が完了だ。上手に焼けました、ってか。
灼熱の瀑布を掻い潜り、旋回と併せてブレーキを掛ける。慣性で履帯が横滑り。

「動くなよ」

砲塔正面のドンピシャでイカレ野郎を捉えた。

「弾が外れるから!」

回避機動の中で装填を済ませていた127ミリ短射程砲が火を噴いた。

専用徹甲弾『アーマーピアサー』が、音の壁を貫いてイカレ野郎のど真ん中へ挑み掛かる。


【場所:どこかの図書館にてパチュリーおよびケフカと交戦】

7 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:23:45
スレ立て乙。

……ああ、つまりジュウシマツ和尚に徹甲弾ぶちこむわけね。

8 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:34:16
不意打ちするつもりがデタラメな攻撃に、
「あ、これスゲー不利だけど速攻でぶっ殺さないとこっちが死ぬ」
と正面から砲撃。

そして一応確認するんだけど、二人とも飛んでるのよね?

「こっちは戦車ですから、これだけでもだいぶ不利ですねえ……」

だとしたらこっちも飛ばないとね。空。

「戦車は飛べませんよ?」

いや、コレノーマルのメタルスラッグどころか、再設計型のRタイプでもないっぽい。

「……もしかしてアレですか。血祭りで使ったやつ」

かもね。

9 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/28(月) 23:03:38
>>
当たると思っているわけがないだろう馬鹿。
と、魔女が答えたかどうかは定かでない。が、実際そう思っていたのは確かだった。
彼女の友人どころか従者ですらこの程度はさばく。当たる方が拍子抜けだ。

そして、詰めの一撃を放とうとスペルカードを構えた瞬間。


……ぴたりと、魔女の動きが止まった。
道化の宣言に怒りが発露したのか? ふざけた祝詞に意気がそがれたのか?
いや。彼女の視線を見よ。それは何かを見つけた目。
彼女の視線の先を見よ。道化? いや、道化の指先だ。
そこに浮かんだ魔力の炎……彼女は、その火力(・・・・)に目を止めていた。

「ああ」

彼女はつぶやく。これは手間が省けた、と言わんばかりに。

「まずは凌いで、次の一瞬、かしら?」

呟き、スペルカードに念を込める。
すると、カードの表面の文字が生き物のようにうごめき始める。
それは、生け贄を求める蛇のようにも、燎原を広がる猛火のようにも見えた。


そのまま……スペルカードを温存したまま、彼女は天を縦横無尽に駆ける。
既存の魔力結界だけでは当然間に合わず、ローブの隅などは少々炭と化している。
だが、それでも彼女はカードを温存した。

「……まだね、まだ」

実際に声を出したわけではない。
が、彼女の脳裏の言葉を音声化したらそうなったであろう。

「まだ」

炭と化す部分が広がる。

「まだ」

がりがりと音を立てて、炎が結界を侵食する。

「まだ……」

視界の隅、鋼鉄の塊が映る。
そして。

>>
それが、巨大な何かを、道化に放った。

「今っ!」

札が放たれる。

札は変ずる……火柱に。
炎が荒れ狂う中で、火柱?
いや、それは只の火ではない。
一言で評するならば、そう、炎を糧とする炎(・・・・・・・)だ。

魔女の魔力が、事前に組み上げられたスペルカードを魔改造し、生まれた鬼札。

名づけるならば。

{(火水)-水}符「フロギスティックピラー改“コールドインフェルノ(地獄と呼ばれし物)”」

【場所:どこかの図書館にてケフカ、エリと交戦中】

10 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/28(月) 23:19:00
>ケフカ
まずは、スレ立てお疲れ様。


そこで炎技を使うのね、という感じだったわ。
ちょうど良すぎて私もびっくりよ。

というわけで、炎を逆利用させてもらう形にしたわ。
フロギストン(燃焼粒子)を使う炎の枷を外した、という体ね。
スペルカードは捏造もいいところだから真似しちゃだめよ。
あと、名前が白黒の魔法とかぶっているのは魂的にわざと。次で自己ツッコミ入れるわ。


>エリ&ケフカ
それで、ちょっと相談。
諸々の都合で、ここを灼熱地獄に変えたいのだけれどいいかしら?

これだけだとなんだか分からないだろうから、言葉を継ぐわ。

前々のレスで「座標が」とか「火口(ほくち)」とか言ってた伏線の解消なのだけれど、
私が今目指していたのは「炎のある場所」なのよね。理由は、全体の伏線になるからまだ秘密だけれど。
本来ならファシナトゥールの東にある焼却炉の炎が私の目的地だったのよ。
ただ魂が焼却炉が針の城地下だと勘違いしてた……もとい、赤騎士が顕現してたから間違えたとかなんとか。
とにかく、強い炎が私の目的に必要なのよね。

ただ、地下に降りてもそんなものはないから、自前で何とかしなければと思っていたところに、道化の火炎魔法でしょう?
それは利用したくなるわよね。
というわけで、炎に炎を重ねて時空の同一性を高める事により云々……(省略)……で、焼却炉の炎をここに顕現させたいの。

もちろん、闘争の展開的にはフィールド効果以上の意味はないし、それでダメージを与えようとは(魂レベルでは)思ってないわけだけど。
描写の制約にはなってしまうでしょうから、二人の、特に炎が気になりそうなエリの了承は取りたいと思ってね。
展開的にたっぷり振りはしてしまったけれど、まずいようなら「只の広域炎攻撃だけです、てへ」でいいし。

どうかしら? 回答を待つわ。

>>8
飛んでるわね。全力で。
格闘ゲーム仕様だと飛行には限界があるのだけれど、まあきっとSTG仕様の方なんでしょう。

11 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 23:29:59
>パチェ
灼熱地獄か……。
ゼットン並みの超高熱でなければなんとか。

「まあアレですよ。インチキステキ戦車なのでメタスラって」

何くらっても三発までは耐えるしねえ……。

生身=死の状況になるけど、どうにかするわ。

12 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 23:37:29
ホァーッホッホッホッホ!
良くぞきた、鍛え抜かれた精鋭たちよ!!
これより我々は風雲アモン城を攻略すべく、発砲スチロールの足場を上手く避けたり
ボールが飛んでくる中吊り橋の上を突破して変な戦車戦を繰り広げるのだーーー!!

【……ああ、スルー推奨で】

シンジラレナーイ!?


>>7>>8
あらヤダ、コレ僕ちん撃ち抜くのみとか言われちゃうわ。
じゃあ同時に来てる魔法をどーにかして凌いで反撃するから、待っててちょ?

【……とりあえず、死なないように頑張ってくれたまえ】


>>10

あ、大体分かった!

【…本当に分かってるのかい?】

大体分かった!!

【※以下ループ】

成る程ねぇ…ムスペルニブルのあれを僕ちんと自前ので再現するってワケですか。
あの原典じゃ挨拶以外にイベントのないあの地下を

【…インパクトはあったから良いじゃないか】

とりあえず、僕ちんは構いませんよ?
場合によっては、僕ちんもそれを考えてるネタに利用できるかもしれませんしねぇ…。
エネルギーが高まりそうなフィールドはむしろ歓迎ってトコでしょうか。


あ、とりあえず魔法はリフレクで反射する気なんでヤバいなら避けてちょ?

【……さらりと話の腰を折りそうな事をするんじゃないよ。
 まあ、直撃は免らさせてもらう気だからその積もりで】

13 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 00:12:28
>>11
原典でも生身になったら死ぬシーンは何回かあったでしょう?
大丈夫、大丈夫。

(魔女は適当を言った!)


>>12
私は飛ぶわ。

(仕掛け、台無し)


反射魔法ね……なるほど。
ちょうど被ダメージが少なかったところだし、少し貰っておこうかしら。

(魔女はいらない余裕を見せた!)

>アツイゼ、アツイゼェー
概ね大丈夫そうね。
なら、まずは灼熱地獄、ということで。

(……まずは?)

14 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:36:15
・再開前導入


>>(アモンの終了宣言)


声が聴こえる。
煩わしい声が聴こえる。
騒々しくけたたましく喧しい声が聴こえる。祭りの終幕を宣言する野太い男の声がする。

祭りは終わり、宴は終わり、時を待たずして爆発劫火の花火が落ちる。
そうして世はおしなべて事もなく、明けぬ明け方を刻限として、盛大な花火をもってして城の爆発と共に宴は終わる。



     ―――ああ、そうかい。それならそれで好都合。



すでに『核』は主の手を離れた。
ならば、終幕から閉幕へと至るこの幕間こそが最大の好機に他ならない。
花火が欲しいというならくれてやる、カーテンコールの予定だというのならやってやる。
極めて盛大に、極めてド派手に。
だが爆ぜるのはこんな城程度などではない。

花火となるのはこの世界だ。
弾けて大輪の華を咲かすのはこの舞台そのものだ。
そして、本当にこの宴を終わらせるのは――――――




       「そう!! すべてを終わらせるのは――――この、僕ちんだ!!」






                                 ホァーッホッホッホッホッホッホッホ……!





  ―――それは定められた終幕への最中にて紡がれた、ひとつの異聞。


  本来の刻の中で語られず、混沌と劫火の中に消えていった『失われた物語』。


  その忘却に埋もれていた物語を、今、此処にて表そう。    
 

15 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:44:11
>>(エリ&フィオ)


「ホァーッホッホッホ! 踊れ踊れえ!!」


訪れた妖星煌く焦熱地獄。
だが己がもたらした絶対的光景を前にして、道化は油断なく睥睨していた。
全ては惨たらしく、だがそれよりも速やかに排除しなければならない獲物たち。
壊れた精神は狂乱に犯されながらも頭脳は明晰。
いかにして獲物を抹殺し劫掠せしめるか…そうして瞬時に選択したのが
この必殺と様子見を兼ねた広範囲の灼熱魔法であったのだ。

故に、既に備えは出来ていた。獲物の反撃に対する備えというものが。


「地獄のフタを開けそうで悪かったねえ!」


そう、既に道化は動き出していた。正確には弾けるように飛び出していた。
重力魔法による空中移動は、中空における疾走(ダッシュ)や跳躍(ジャンプ)すら可能とする。
加えて未だ加速された体感時間と、警戒していた事実による万全の体制が対策を磐石とさせる。

真正面へと現われた戦車とそこから放たれた砲弾。
音速の壁を打ち破る希望の一撃は、だが予測されてしまえば加速へのタイムラグから
紙一重の残酷な結果を生み出し―――


「踏み込みがあっっまーーー
 
>>(パチュリー)                  
 
                    ゲェーーーーーッ!火柱の超ー人ー!?」






リ フ レ ク  
――静寂に消えた無尽の言葉の骸達闇を返す光となれ――



「――って、あぶないあぶないあぶない…ナーンノモンダイデスカ?」


余裕綽々の態度の所以、空間に張られた魔呪と魔陣の実体持たぬ反射鏡。
魔力による現象/攻撃を文字どおり跳ね返す『リフレク』の反射防壁が迫りくる紅蓮の柱を
押しとどめ―――のみならず発動時と同じ速度で術者めがけて撃ち返す。

まるで止まることを忘れたように。
鬼札の反乱、その順調な行軍を見送りきることもなく道化は更に向き直る。

既に元居た位置を変え、逆さに浮かんで屋根の上。
そこから更に壁を蹴り、伝って滑って的を絞らず絞らせずして言の葉紡ぐ。
重ねて『透過魔法(バニシュ)』で透明化。目視の眼すら許さない。
鉄の蛞蝓(スラッグ)に纏わり付いて、間隙探して間隙封じ。



「兵士ごときが鉄クズ乗って頑張っちゃってさあ…。
 止めときなさいよ無駄な足掻きとか、お給料安いんでしょ?」


透明のままどこからか。
常と同じ軽口を叩きながらも、道化の表情はしかし不機嫌極まっていた。
どれだけ工夫し取り繕うと、魔力の消費は止まらない。
それが分かっているからこそ、いかにもうんざりとした体で道化は怒りを隠さなかった。
所詮この身は仮初の命……いや、命ですらないただの『駒』。
オリジナルと違い、その膨大な魔力には限りがあった。
そう、これまで大規模な破壊/魔力を消費し続けただけのツケが此処に来て回ってきているのだ。


「……てゆうかさぁ」


そう、結局自分はただの駒。
そんな駒が駒らしく、目の前の兵士から想起したのは銃士の姿。
道化が『駒』として記憶している12度目の神々の戦いで、仲間たちと共に
混沌の計画を撃ち砕いた憎き男の後姿。
それが目の前の戦車と重なり、道化はオリジナルでは感じ得ない苛立ちと怒りを露わにする。


「ツラは見えないけど、お前ワイルドなおじさんのニオイがするんだよ」


ス リ プ ル   
――青き海に薄れ沈みゆく闇深き静寂に意識をとざせ――


グ ラ ビ ガ  
――魔空の時に生まれた黒き羊よ現世の光を包め――



確実性の名の下に顕現するはヒュプノスとタナトス。
無味無臭の泡が幻視(み)えたと思えば、いとも細かい微粒子が脳を眠りへといざなう。
抵抗しがたき安らかな眠りを与える『睡眠魔法(スリプル)』の強制睡魔。

だがそこから訪れるのは“死”。そう、突如として次は漆黒の死が巨大な球体となって現れる。
兵士の頭上へと覆いかぶさるような形で具現化する超重力の魔力球。
重力崩壊寸前の状態で駆動する『重力魔法(グラビガ)』の告死、直撃すれば相手は原型すら留めまい。


「夢を見たけりゃ死んでるときだけにしろ、このクズが!」


透過を解いて重力圏から離脱しながら道化はなじる。
その顔には、狂気だけでなく僅かな焦りが見え始めていた。


【場所:炎上を始める図書館】

16 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:52:29

……スンマセン、さくさく書いてたつもりなのに一時間越えちゃいまちた。

【……どうにかしなきゃねえ、この執筆速度は】


で、あ、とりあえず!

・パッチェさん→リフレクで「じゃ、後は若いもん同士…」という感じでそのまま反射。

・メタスラ→スリプル(ラリホー)からグラビガ(超重力の球:相手は潰れる)のゲームじゃ死なないけど現実じゃ死ぬコンボ。
      相棒パンチや太ももにナイフとかで目を覚ませ!
      
 
ていう感じでやったのでお願いしまーすー!


【そろそろ攻撃後のタイミングと苛立ちで隙を晒すから好きに攻撃していいよ】

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