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■ 饒舌な傭兵が子持ちの人妻(予定)と密kもとい殺し合う予定のスレ
- 1 名前:デッドプール ◆zZQX9NVr63/V :2018/04/03(火) 00:11:37
- しゃあっデップー神影流奥義会議スレ立て打ち!
え、そんな流派はない?
っかしーなー、マーベル本社に設定資料と嘆願書を65365通送らせたはずなんだけど。
ま、それはともかくこのスレは俺ちゃんと式っちが殺し合ったり打合せをするようなおっかねえスレだ。
部外者は立ち入り禁止というか立ち入ったら巻き添えで死ぬから近寄らない方がいいぜ!
- 53 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:23:45
- >>52
瓦礫と化した風景の中で、信じがたい声が聞こえた。
『ああ、返事はいらないぜお嬢ちゃん。
…正直、これで死なないのは半分くらいイレギュラーだ。つーかバグだよ』
「……ああ、まさにバグだな。これで死なないってのは、確かに死にたくもなる」
動揺を丁寧に押し隠す。どうやら、本当に死ねないらしい。
それから足元から割れた硝子の欠片を拾い上げて、ナイフのように構えた。
頼りない武器だが、今はこれが頼りだ。後は周りを見て何とかするしか無い。
―――作りかけのビルがワンフロア崩れ落ちると、そこは舞台の裏側だった。
ぴかぴかに磨き上げられたステンレスの流し台に放り込まれているのは、フライパンや
寸胴鍋。あちこちに置かれた棚の中には無数の器。そしてオーブン、コンロ、ありったけ
の調理器具。
つまり、ここは厨房だ。
……ざっと見て、武器になりそうなものは幾つかあった。調理用のペティナイフでも、
私にとっては充分過ぎる。後は、それを確保できるだけの時間を作れるかどうかで。
『だが知ってるか?いい男ってのはピンチをチャンスに変えるもんだ。
不測の事態も機転と『コンナコトモアロウカト』の仕込みで切り抜ける。
ああ、つまり何が言いたいかっていうとだ』
首を刎ねられた男は、忌々しそうな顔をしつつも、何処か楽しげな笑みを浮かべている
ように感じた。私の眼は、死を捉えていなかったわけではないらしい。それを覆すだけの
何かが、コイツをこの世に引き戻したのだろう。
『鉛玉(アモ)のアミューズにオードブル。サイとコンビのサラダも、
崩落添えた首はねスープも平らげた。となりゃ、後は分かるだろ』
じりじりと殺意が高まって、綾を織り成していくようだ。
私もこの手を血に濡らしてから、完全にスイッチが入ったと感じる。
殺したのに殺せなかった。否、殺すにはまだ足りなかったのだ。
絡まる死線を手繰り寄せるようにして、気配を感じ取り、相手の所在を把握する。
そして―――見る。観る。視る。
深く、強く、視線を研ぎ澄ますようにしてその男を凝視する。
恐らく、アレの死期は一つではない。もう一つ、アレを不死足らしめている何かがある。
それを断つことが、唯一この男を殺す方法だろう。
「ああ。分かってる。ここからが本番だろ? ならオレの方も―――」
相手が動く。映画のワンシーンのように背の剣へ手をかける。大仰な動作―――歌舞伎
を思わせる見得の切り方。大仰でしかし隙の見えない動作は、自信の現れか、それとも。
私の全身が予感していた―――凄まじいものが来ると。
これまでよりもさらにギアを上に飛ばした、殺し間とでもいうべき何かがここにある。
だから、身を低く、叢に身を潜める獣のように構えた。
- 54 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:26:45
- >>53
『――――ようく味わいな』
「―――今度こそ殺さなくっちゃな」
銀の光が芒と走り、宙を舞う。
右手の抜刀、同時に左手は投擲。鮮やかな変則二刀流。
―――否、そんなもの目くらましだ。どちらも必至には程遠い。
ならば、これの仕太刀は―――別にある!
『こっから先は『メインディッシュ』だ!』
最初に走ったのは冷たい直感だった。次に身体が動いた。
考える暇など無い。思考など必要ない。生き残れと命じただけで事足りる。
がん、と騒々しい音を立ててあらゆる扉が弾ける/壊れる/乱れ飛ぶ。
飛び出してきたのは無数の死・死・死―――それは面制圧を基調としたトラップだ。
眼で見ては間に合わない―――考えていては間に合わない―――だから、意識をからっぽ
にして、弾幕の中に踊り込んだ。命を委ねるのは、自分自身の直感だけ。
矢を切り払い/棘を振り払い/包丁とナイフは掴み取る/鉄パイプは伏せて躱す/銃撃
の雨・雨・雨/そして飛んできた瓶から燃え盛る炎―――とっさにテーブルを盾に/鍋を
盾に/フライパンを蹴り上げて盾に/無節操な弾幕を辛うじて回避する。
その中を襲い来る不死身のワンマンアーミー/弾幕を真正面から受けながら突き進む/
筋金入りのクレイジーさ/鉄の雨の中を走る刃/弾く/逸らす/避ける/足のフェイント
を見切って一発蹴りつけ/手・足・首・あらゆる致命傷をギリギリで回避―――細かな傷
が蓄積され、血が流れるのには目を瞑って殺し間を潜り抜ける―――!
呼吸する時間すら足りない無数の攻撃の中を突き進むほど、意識が研ぎ澄まされていく。
その中で―――尖った意識で凝と、一挙手と一投足を見透し観越して視続ける。
こめかみをナイフが掠める/首筋をカタナが掠める/避けられない矢を左手で止める/
ほとんど本能のような回避―――その合間を縫うように右と左のナイフを閃かせる。
舞う鮮血、肉を裂く感触。命の手応えが、生きる実感として身体を震わせる。
だが、どれも致命傷には程遠く―――しかしほんの僅かに動きを鈍らせるには充分で。
今度は心臓を狙うべきだろう―――狂おしく身を捩るような死の線を強く強く凝視し、
- 55 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:27:51
- >>54
巨人の姿を、垣間見た。
- 56 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:28:49
- >>56
「―――っ、何だ……!?」
脳髄が突然痛みを発する。深淵を覗き込んで墜ちていきそうな危険な感覚―――本能が
何かを急き立てている。内側から誰か語りかけてくるようなむずがゆさに、反射的に後ろ
へ飛んで距離を取った。二間に及ぶ長い跳躍―――着地でブーツが高く音を立て、響く。
―――動揺と痛覚を押し込むように呼吸し、全身に酸素を巡らせる。
私は、何を幻視したのか。
死の線の先にあるモノ―――それは、果たして何を意味するのか。
この眼はモノの死だけではない、この世ならざるカタチも映し取り、その死を視る魔眼
なのだと、橙子は言っていた。それを信じるのなら、あの一瞬だけ見えた姿と、髪の一本
ほどにか細い黒の線は、この男を無理矢理に活かし続ける何者かを示すものか。
だが、全身の細胞が警鐘を鳴らすようなこの重圧は―――生物としての格の違いなのか。
解からない。だが解かろうとすればそれは死を意味する。ここは死線なのだ。
けれど、だから―――息を整えてナイフを構え直した。
トラップにも限りがある。命にも限りがある。なら、どちらも恐れるべきことではない。
―――本当に恐ろしいのは。
私が、永遠に、中途半端なまま、全てが、過ぎ去っていくことだけ。
故に、しばし手と足を止めなければならない。
「少し視えたぞ―――その呪い、何処のバケモノが仕組んだ」
問う。
踏み込まねばならない。それが殺害という現象には必要だ。
凪の時間、僅かな空白。そこに滑り込む私の言葉。時間にして三秒足らず。
話が通じるかどうかは賭けだが―――そこを迷うような私ではなかった。
- 57 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/09/29(土) 17:30:04
―――待たせたな。
いや、本当に悪かったな。なんとか今月中には滑り込めた。
ちょっと描写がオーバースペック気味になったのは、まあそうだな。そっちに合わせて
テンション上がってるからだな……きっと。
劇場版だからパワーアップしてるんだ。そういうことにしといてくれ。
で、内容の解説は。
傷だらけになりながらトラップとラッシュをしのいで、ナイフ二刀流を調達しつつ死を
見ようとして何か(バレバレだけどな)に気づいた、って流れの描写で、そっちのターン
を見越しつつこっちが最終局面につなげるための描写をどう繋ごうかをずっと考えてたん
だよな。
で、最終的にワンテンポ間を空ける形で、あんな風に問いかけた。そんなところだ。
一度ふっとばした分は取り返せたと思う。
ちなみに近況。忙しくてすっげーゴロゴロしてたい。
買ったゲームと呼べるものは全部積んでる状態だからな現状。
もう少し遊ぶ余裕を持ちたいな、切実に。
あとせっかくシャドウラン5thも買ったんだし活用したい(何
- 58 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2018/11/21(水) 23:56:49
- ちょっと日が経ちすぎてるし、生存報告しとく。
忙しいっちゃ忙しいけど、夜は並べて事も無し。
元気にやってるぜ。
- 59 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2019/02/23(土) 17:10:01
- ええい、我ながら正月の挨拶すらできないとは弛んでるな。
ということで、久しぶり過ぎて間が抜けているけど生存報告だ。
大丈夫、待ってるぜ。
あと、なんか書きづらいならこっちの方もある程度調整するから遠慮なく言え。
そのくらいは手間にもならないからな。
- 60 名前:デッドプール ◆zZQX9NVr63/V :2019/05/07(火) 01:02:29
- アーアーテステステス、ピンポンパンポン。
大変遅ればせながら復帰開始したことをオシラセシマス。
……いや、マジで申し訳ない。
話せば長くなるけど、一言で言えばリアルがトラブってたもんでね。
それが切欠で俺ちゃんが出られなくなるくらいのスランプに陥ってた。我ながら情けない話さ。
改めて報告すら出来なかったことを謝罪しておくよ。
そして、後は行動で示したい所存さ……いや、ホントに。
で、今の今更ながらどうにかレス書き中。
最初はいきなりゴリラを切り出されて「やべ、どうしよ」と思ったけど一ネタ思いついて執筆中だから
今のままでダイジョーブさ!
うん、まあ、代わりにスゲエものが見えて死に掛けるかもしれないけど。色んな意味で。
連休中に書き上げられなかったのは無念の極みだけど、きっちり続ける気はあるから
もう少しだけ待っててネ?
イヤオネガイシマスコノトオリデス。
- 61 名前:両儀式 ◆w7RsINNERs :2019/05/08(水) 14:00:06
- オーケー。それが聞けただけで充分だ。
待ってるぜ。
- 62 名前:◆S7G1KT750w :2024/11/04(月) 01:32:30
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