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■ 吸血大殲 夜族達の総合闘争会議室 其の五
- 38 名前:紫擾津那美:2006/02/19(日) 01:46:53
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美貌の口元が更にほころぶ。
歯列が露になった。白い美に彩られた中で、最も白い部位である。
「君もさ」
そう云い捨ててから、「浮いているのは」とつけ加えた。
「人間は臆病な生き物だからね。少しでも自分達と違う者には我慢ならないんだ。
だから“彼等”は、そいつを浮いているって事にして漸く落ちつくのさ」
自分以外を全て“彼等”と、青年は他人事のように云う。
こつり、と音を立て、彼我の距離が一歩分縮まった。
「髪が赤い、髪が白い。何だっていい、異物扱い出来るなら。――例えば」
もう一歩。
相手の苛立ったような素振りを知ってか知らずか、涼しい声で青年は続けた。
「そう、例えば――血が蠱(まじ)ってる、なんてのはその最たるものだよ、ね」
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