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■ 『異聞』 〜定められた終幕(エピローグ)へと到る物語〜
- 1 名前:クジャ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 21:45:33
・『道化』ケフカ・パラッツォ ◆AAo1qoPdKCCx
・“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU
・エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs
これは彼と彼女らの、定められた終幕へと到る物語である。
【※当スレッドは上記3名以外の来訪を禁止します、ご了承ください】
- 2 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 21:54:30
ホァーッホッホッホッホッホ!
――――さて、ようこそ深淵(アビス)へ。
ここは時の彼方という迷宮にして、終焉(エピローグ)へと進む道標というべき所。
……というよりは、まあ闘争そのものが僕ちん達のエピローグという方向で
やれるだけやってみよーっ!っていうワケだ!
まあそんな訳でクジャくんに代わり、ここからは僕ちんがメインのつもりで
やっていくから各自テンション上げてやっちまうがいい!
そうやってアゲアゲで一晩で終わらせる気概じゃないと終わらないからな経験上!
【……ルール上僕がメインに出られない事に気付いたのは盲点だったよ。】
それ言っちゃらめぇ!?
- 3 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:00:02
……ま、ソレはソレとしてだ。
とりあえず僕ちんのターンは前もってテストスレに貼ったとおり
ブッ殺す宣言後ばらばらファイガでレッツファイー!というのは変更なしだ!
ここからは時間喰わない程度に魔力が無くなっていく描写とか入れながら
ガンガンガンガン小技なりにやっていきたいからその積りで。
……いや、君らから見たら大技かもしれないけどね、小技。
まあとりあえず念のためココに改めて貼っておくのだー!感謝するがいい!
【…まあ、一まとめにしておいた方が後で貼りやすいからね】
- 4 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:11:43
- >>388
ヘ イ ス ト
――ひるがえりて来たれ幾重にもその身を刻め――
もいっちょダテレポ
―――我にその扉を開け悠久の時を待たずしてここに彼我を繋ぎとめよ―――
「ホァーッホッホッホ!
当たると思ってんのかバーーーカ!
そしてバァーーーーカ!!」
周囲の時間流操作により反応速度を強化させ、瞬転。
殺到したはずの魔法弾幕は掠りすらすることは無く、道化の姿は掻き消えたかと思えば別の位置へと現われる。
それだけではない、道化は罵倒に加え広げた両手の親指を耳に突っ込み、得意満面の表情であざけてみせていた。
足は広げてオウム立ち、声は大きく高らかに、全力で集中線が必要なくらいやってみせるのが
ここでのたしなみ。
そんな完全に相手を馬鹿にした体勢で、そのまま道化は一気にまくし立てる。
「簒奪だあ?何勘違いしてんだこのクソガキ!
僕ちんも世界を救うとかそんなのはどうだっていいんだよ!というかむしろぶっ壊す!!
その為に僕ちんはこんな世界に来たんだからなあ!! だが、その前に。
カ ・ ジ ・ キ ・ マ ・ グ ・ ロ ! …あ、余っちった。」
そのふざけたような―――いや、事実ふざけきった言祝ぎと共に。
折り曲げていた両手を軽く前に突き出し、そして突き出された双つの五指に光が宿る。
「―――この世界は壊れてゆく。いや、この私が破壊する。
そしてこの世界にいる、僕ちん以外の全てのものも壊れゆく。
それこそがこの世界の、いや、あらゆるもののあるべき未来だ。
そう…………お前らには、希望も未来もなんもかんも無いんだよ!」
其は灼熱。それも幾重のものを束ねて凝縮させた灼熱魔法。
一世界における魔法の根源を吸収したものだけが可能とする、一小節による連続多重詠唱。
おそるべし大魔導師、または魔導生命もかくやという炎を指に宿し、道化は詠うように言葉を紡ぐ。
「―――思い知れ。
お前たちには何も与えない……この私が与えさせない。
明日も、未来も、力も、命も、叡智も、希望も……!!
全てすべて――――壊してコロシて奪い去る!!」
そして詠うような言霊に呼応して、更に光は強くなる。周囲の温度もろとも更に更に上昇する。
其は業火。それも更なる無音詠唱により更に内部で増殖させた業熱魔法。
指の輝き一つにつき凝縮されたその数は二つ、三つ……五つ。
合計50発分の灼熱魔法が、その細くて白い指先へと充填される。
魔力の足らない分は気合と工夫でカバーする。ついでに数でカバーする。
何よりも、こいつ等の命と魔力で補填する。
ぽっかり開いたモノ、壊れた自分を埋めるのは、いつだって他者の命だ。
「お前たちはココで何も出来ず死ぬのだ!まるで虫けらのように!
そしてお前達の全ての生命、そして魔力は―――私がこの世界を破壊するための、糧にしてやろう。
さあ踊れ、虫けらどもよ。此処からは……」
く ね く ね た く さ ん フ ァ イ ガ
――地 眠 火 眠 し 手 せ――
の に る の よ の り ま 裁 の を ざ
底 星 古 覚 き か
「狂〜〜〜〜宴ンの、ハジマリぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
ジグザグと幾重に広がる凶暴極まるインドラの矢。
道化る神の火、計50発もの業熱魔法が生贄どもへと解き放たれた。
【場所:図書館 〜妖星乱舞 開幕〜】
- 5 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 22:21:37
\ U /
\ U /
/ ̄ ̄ ヽ,
/ ', / _/\/\/\/|_
\ ノ//, {0} /¨`ヽ {0} ,ミヽ / \ /
\ / く l ヽ._.ノ ', ゝ \ < バーカ! >
/ /⌒ リ `ー'′ ' ⌒\ \ / \
(  ̄ ̄⌒ ⌒ ̄ _)  ̄|/\/\/\/ ̄
` ̄ ̄`ヽ /´ ̄
| |
−−− ‐ ノ |
/ ノ −−−−
/ ∠_
−− | f\ ノ  ̄`丶.
| | ヽ__ノー─-- 、_ ) − _
. | | / /
| | ,' /
/ / ノ | ,' \
/ / | / \
/_ノ / ,ノ 〈 \
( 〈 ヽ.__ \ \
ヽ._> \__)
【※ >>4における馬鹿にするポーズのイメージ】
…ま、とりあえずこんなカンジですかねぇ。
好きにガンガン反撃しちまって下さいよ、そうすると僕ちんもヒートアップする!
【※同時に消耗戦も始まります】
あ、そういや忘れてた。
もし本スレに貼り付ける場合になったら、これの直前にちょっとばかりこじ付け用の
全体導入ってやつを貼る予定だから、ちょっとだけ留意しておいてください。
ま…祭りのエピローグに繋げるって感じのヤツだから、完成したら後で適当に貼っておきますよ。
- 6 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:22:34
- >>388>>
少女の放った魔法の弾幕がイカレ野郎に殺到、これを殲滅する。
――はずもなかった。
イカレ野郎は時間を止めたのかのように動き、並みの戦車なら鉄屑と化したであろう威力の弾幕を避けていた。
「デタラメ……」
呆然とフィオがつぶやく。アタシも同意見だ。デタラメすぎる。
色んなヤツとやりあったが、ここまでの斜め上は未だに出くわした事もない。
まともに殺り合ったら間違いなく瞬殺コースだ。
――ならまともには殺り合わない。
幸いな事にイカレ野郎はまだこっちを意識していない。
あっちの紫な少女にご執心の様子だ。
不意討ちの初弾で頭にレーザーを撃ち込んでやれば――
そこまで考えたところで、イカレ野郎が手指に火球を生み出した。
風が巻き起こり、地下の図書館が急激に温度を上げていく。
本能が言った。……スゴイヤバイ。
鼻歌交じりに地獄の蓋を開けそうなイカレ野郎にアタシとフィオは息せき切って走った。
前ではなく後ろに。
ナパームもかくやといった灼熱を前に、逃げられる場所は一つしかない。
ある程度の減速が掛かったとは言え、大気圏突入時の摩擦熱に耐え抜き、
戦闘を継続したインチキ戦車――メタルスラッグの中へ飛び込む。
一人乗りのそれに二人の身体を押し込んでハッチを閉める。
シートについたのはアタシだった。フィオは補助席に座り、手近な物をはっしと掴む。
エンジンスタート、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)装着を同時にこなし、
高らかに吼えるエンジン音を聞くが早いか全力運転に入った。
イカレ野郎の、狙いも照準もクソもない無差別全周攻撃にロケットスタートで後退。
しゃがみ、ジャンプ、ジャックナイフ、etc、etc――あらゆるマニューバを駆使して回避を打つ。
いきなりの全力運転に加えてハードな機動に車体が軋み、エンジンが唸り、履帯が叫ぶ。
ノーマルのメタルスラッグを上回るエンジン出力が機体を派手に躍らせる。
――ついでにフィオも悲鳴を漏らした。
至近で弾けた業熱が装甲を炙る。モニターが炎に揺らぐ。直撃でなけりゃ子供騙しだ。
HMDの端に表示された情報は機外が1200℃にある事を示していた。
「クソッタレ! 魔女のバアさんの呪いか!?」
スラッグの中に居なけりゃ今頃は火葬が完了だ。上手に焼けました、ってか。
灼熱の瀑布を掻い潜り、旋回と併せてブレーキを掛ける。慣性で履帯が横滑り。
「動くなよ」
砲塔正面のドンピシャでイカレ野郎を捉えた。
「弾が外れるから!」
回避機動の中で装填を済ませていた127ミリ短射程砲が火を噴いた。
専用徹甲弾『アーマーピアサー』が、音の壁を貫いてイカレ野郎のど真ん中へ挑み掛かる。
【場所:どこかの図書館にてパチュリーおよびケフカと交戦】
- 7 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:23:45
- スレ立て乙。
……ああ、つまりジュウシマツ和尚に徹甲弾ぶちこむわけね。
- 8 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 22:34:16
- 不意打ちするつもりがデタラメな攻撃に、
「あ、これスゲー不利だけど速攻でぶっ殺さないとこっちが死ぬ」
と正面から砲撃。
そして一応確認するんだけど、二人とも飛んでるのよね?
「こっちは戦車ですから、これだけでもだいぶ不利ですねえ……」
だとしたらこっちも飛ばないとね。空。
「戦車は飛べませんよ?」
いや、コレノーマルのメタルスラッグどころか、再設計型のRタイプでもないっぽい。
「……もしかしてアレですか。血祭りで使ったやつ」
かもね。
- 9 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/28(月) 23:03:38
- >>
当たると思っているわけがないだろう馬鹿。
と、魔女が答えたかどうかは定かでない。が、実際そう思っていたのは確かだった。
彼女の友人どころか従者ですらこの程度はさばく。当たる方が拍子抜けだ。
そして、詰めの一撃を放とうとスペルカードを構えた瞬間。
……ぴたりと、魔女の動きが止まった。
道化の宣言に怒りが発露したのか? ふざけた祝詞に意気がそがれたのか?
いや。彼女の視線を見よ。それは何かを見つけた目。
彼女の視線の先を見よ。道化? いや、道化の指先だ。
そこに浮かんだ魔力の炎……彼女は、その火力に目を止めていた。
「ああ」
彼女はつぶやく。これは手間が省けた、と言わんばかりに。
「まずは凌いで、次の一瞬、かしら?」
呟き、スペルカードに念を込める。
すると、カードの表面の文字が生き物のようにうごめき始める。
それは、生け贄を求める蛇のようにも、燎原を広がる猛火のようにも見えた。
そのまま……スペルカードを温存したまま、彼女は天を縦横無尽に駆ける。
既存の魔力結界だけでは当然間に合わず、ローブの隅などは少々炭と化している。
だが、それでも彼女はカードを温存した。
「……まだね、まだ」
実際に声を出したわけではない。
が、彼女の脳裏の言葉を音声化したらそうなったであろう。
「まだ」
炭と化す部分が広がる。
「まだ」
がりがりと音を立てて、炎が結界を侵食する。
「まだ……」
視界の隅、鋼鉄の塊が映る。
そして。
>>
それが、巨大な何かを、道化に放った。
「今っ!」
札が放たれる。
札は変ずる……火柱に。
炎が荒れ狂う中で、火柱?
いや、それは只の火ではない。
一言で評するならば、そう、炎を糧とする炎だ。
魔女の魔力が、事前に組み上げられたスペルカードを魔改造し、生まれた鬼札。
名づけるならば。
{(火水)-水}符「フロギスティックピラー改“コールドインフェルノ”」
【場所:どこかの図書館にてケフカ、エリと交戦中】
- 10 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/28(月) 23:19:00
- >ケフカ
まずは、スレ立てお疲れ様。
そこで炎技を使うのね、という感じだったわ。
ちょうど良すぎて私もびっくりよ。
というわけで、炎を逆利用させてもらう形にしたわ。
フロギストン(燃焼粒子)を使う炎の枷を外した、という体ね。
スペルカードは捏造もいいところだから真似しちゃだめよ。
あと、名前が白黒の魔法とかぶっているのは魂的にわざと。次で自己ツッコミ入れるわ。
>エリ&ケフカ
それで、ちょっと相談。
諸々の都合で、ここを灼熱地獄に変えたいのだけれどいいかしら?
これだけだとなんだか分からないだろうから、言葉を継ぐわ。
前々のレスで「座標が」とか「火口(ほくち)」とか言ってた伏線の解消なのだけれど、
私が今目指していたのは「炎のある場所」なのよね。理由は、全体の伏線になるからまだ秘密だけれど。
本来ならファシナトゥールの東にある焼却炉の炎が私の目的地だったのよ。
ただ魂が焼却炉が針の城地下だと勘違いしてた……もとい、赤騎士が顕現してたから間違えたとかなんとか。
とにかく、強い炎が私の目的に必要なのよね。
ただ、地下に降りてもそんなものはないから、自前で何とかしなければと思っていたところに、道化の火炎魔法でしょう?
それは利用したくなるわよね。
というわけで、炎に炎を重ねて時空の同一性を高める事により云々……(省略)……で、焼却炉の炎をここに顕現させたいの。
もちろん、闘争の展開的にはフィールド効果以上の意味はないし、それでダメージを与えようとは(魂レベルでは)思ってないわけだけど。
描写の制約にはなってしまうでしょうから、二人の、特に炎が気になりそうなエリの了承は取りたいと思ってね。
展開的にたっぷり振りはしてしまったけれど、まずいようなら「只の広域炎攻撃だけです、てへ」でいいし。
どうかしら? 回答を待つわ。
>>8
飛んでるわね。全力で。
格闘ゲーム仕様だと飛行には限界があるのだけれど、まあきっとSTG仕様の方なんでしょう。
- 11 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/28(月) 23:29:59
- >パチェ
灼熱地獄か……。
ゼットン並みの超高熱でなければなんとか。
「まあアレですよ。インチキステキ戦車なのでメタスラって」
何くらっても三発までは耐えるしねえ……。
生身=死の状況になるけど、どうにかするわ。
- 12 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/28(月) 23:37:29
- ホァーッホッホッホッホ!
良くぞきた、鍛え抜かれた精鋭たちよ!!
これより我々は風雲アモン城を攻略すべく、発砲スチロールの足場を上手く避けたり
ボールが飛んでくる中吊り橋の上を突破して変な戦車戦を繰り広げるのだーーー!!
【……ああ、スルー推奨で】
シンジラレナーイ!?
>>7>>8
あらヤダ、コレ僕ちん撃ち抜くのみとか言われちゃうわ。
じゃあ同時に来てる魔法をどーにかして凌いで反撃するから、待っててちょ?
【……とりあえず、死なないように頑張ってくれたまえ】
>>10
あ、大体分かった!
【…本当に分かってるのかい?】
大体分かった!!
【※以下ループ】
成る程ねぇ…ムスペルニブルのあれを僕ちんと自前ので再現するってワケですか。
あの原典じゃ挨拶以外にイベントのないあの地下を
【…インパクトはあったから良いじゃないか】
とりあえず、僕ちんは構いませんよ?
場合によっては、僕ちんもそれを考えてるネタに利用できるかもしれませんしねぇ…。
エネルギーが高まりそうなフィールドはむしろ歓迎ってトコでしょうか。
あ、とりあえず魔法はリフレクで反射する気なんでヤバいなら避けてちょ?
【……さらりと話の腰を折りそうな事をするんじゃないよ。
まあ、直撃は免らさせてもらう気だからその積もりで】
- 13 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 00:12:28
- >>11
原典でも生身になったら死ぬシーンは何回かあったでしょう?
大丈夫、大丈夫。
(魔女は適当を言った!)
>>12
私は飛ぶわ。
(仕掛け、台無し)
反射魔法ね……なるほど。
ちょうど被ダメージが少なかったところだし、少し貰っておこうかしら。
(魔女はいらない余裕を見せた!)
>アツイゼ、アツイゼェー
概ね大丈夫そうね。
なら、まずは灼熱地獄、ということで。
(……まずは?)
- 14 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:36:15
- ・再開前導入
>>(アモンの終了宣言)
声が聴こえる。
煩わしい声が聴こえる。
騒々しくけたたましく喧しい声が聴こえる。祭りの終幕を宣言する野太い男の声がする。
祭りは終わり、宴は終わり、時を待たずして爆発劫火の花火が落ちる。
そうして世はおしなべて事もなく、明けぬ明け方を刻限として、盛大な花火をもってして城の爆発と共に宴は終わる。
―――ああ、そうかい。それならそれで好都合。
すでに『核』は主の手を離れた。
ならば、終幕から閉幕へと至るこの幕間こそが最大の好機に他ならない。
花火が欲しいというならくれてやる、カーテンコールの予定だというのならやってやる。
極めて盛大に、極めてド派手に。
だが爆ぜるのはこんな城程度などではない。
花火となるのはこの世界だ。
弾けて大輪の華を咲かすのはこの舞台そのものだ。
そして、本当にこの宴を終わらせるのは――――――
「そう!! すべてを終わらせるのは――――この、僕ちんだ!!」
ホァーッホッホッホッホッホッホッホ……!
―――それは定められた終幕への最中にて紡がれた、ひとつの異聞。
本来の刻の中で語られず、混沌と劫火の中に消えていった『失われた物語』。
その忘却に埋もれていた物語を、今、此処にて表そう。
- 15 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:44:11
- >>(エリ&フィオ)
「ホァーッホッホッホ! 踊れ踊れえ!!」
訪れた妖星煌く焦熱地獄。
だが己がもたらした絶対的光景を前にして、道化は油断なく睥睨していた。
全ては惨たらしく、だがそれよりも速やかに排除しなければならない獲物たち。
壊れた精神は狂乱に犯されながらも頭脳は明晰。
いかにして獲物を抹殺し劫掠せしめるか…そうして瞬時に選択したのが
この必殺と様子見を兼ねた広範囲の灼熱魔法であったのだ。
故に、既に備えは出来ていた。獲物の反撃に対する備えというものが。
「地獄のフタを開けそうで悪かったねえ!」
そう、既に道化は動き出していた。正確には弾けるように飛び出していた。
重力魔法による空中移動は、中空における疾走(ダッシュ)や跳躍(ジャンプ)すら可能とする。
加えて未だ加速された体感時間と、警戒していた事実による万全の体制が対策を磐石とさせる。
真正面へと現われた戦車とそこから放たれた砲弾。
音速の壁を打ち破る希望の一撃は、だが予測されてしまえば加速へのタイムラグから
紙一重の残酷な結果を生み出し―――
「踏み込みがあっっまーーー
>>(パチュリー)
ゲェーーーーーッ!火柱の超ー人ー!?」
リ フ レ ク
――静寂に消えた無尽の言葉の骸達闇を返す光となれ――
「――って、あぶないあぶないあぶない…ナーンノモンダイデスカ?」
余裕綽々の態度の所以、空間に張られた魔呪と魔陣の実体持たぬ反射鏡。
魔力による現象/攻撃を文字どおり跳ね返す『リフレク』の反射防壁が迫りくる紅蓮の柱を
押しとどめ―――のみならず発動時と同じ速度で術者めがけて撃ち返す。
まるで止まることを忘れたように。
鬼札の反乱、その順調な行軍を見送りきることもなく道化は更に向き直る。
既に元居た位置を変え、逆さに浮かんで屋根の上。
そこから更に壁を蹴り、伝って滑って的を絞らず絞らせずして言の葉紡ぐ。
重ねて『透過魔法(バニシュ)』で透明化。目視の眼すら許さない。
鉄の蛞蝓(スラッグ)に纏わり付いて、間隙探して間隙封じ。
「兵士ごときが鉄クズ乗って頑張っちゃってさあ…。
止めときなさいよ無駄な足掻きとか、お給料安いんでしょ?」
透明のままどこからか。
常と同じ軽口を叩きながらも、道化の表情はしかし不機嫌極まっていた。
どれだけ工夫し取り繕うと、魔力の消費は止まらない。
それが分かっているからこそ、いかにもうんざりとした体で道化は怒りを隠さなかった。
所詮この身は仮初の命……いや、命ですらないただの『駒』。
オリジナルと違い、その膨大な魔力には限りがあった。
そう、これまで大規模な破壊/魔力を消費し続けただけのツケが此処に来て回ってきているのだ。
「……てゆうかさぁ」
そう、結局自分はただの駒。
そんな駒が駒らしく、目の前の兵士から想起したのは銃士の姿。
道化が『駒』として記憶している12度目の神々の戦いで、仲間たちと共に
混沌の計画を撃ち砕いた憎き男の後姿。
それが目の前の戦車と重なり、道化はオリジナルでは感じ得ない苛立ちと怒りを露わにする。
「ツラは見えないけど、お前ワイルドなおじさんのニオイがするんだよ」
ス リ プ ル
――青き海に薄れ沈みゆく闇深き静寂に意識をとざせ――
グ ラ ビ ガ
――魔空の時に生まれた黒き羊よ現世の光を包め――
確実性の名の下に顕現するはヒュプノスとタナトス。
無味無臭の泡が幻視(み)えたと思えば、いとも細かい微粒子が脳を眠りへといざなう。
抵抗しがたき安らかな眠りを与える『睡眠魔法(スリプル)』の強制睡魔。
だがそこから訪れるのは“死”。そう、突如として次は漆黒の死が巨大な球体となって現れる。
兵士の頭上へと覆いかぶさるような形で具現化する超重力の魔力球。
重力崩壊寸前の状態で駆動する『重力魔法(グラビガ)』の告死、直撃すれば相手は原型すら留めまい。
「夢を見たけりゃ死んでるときだけにしろ、このクズが!」
透過を解いて重力圏から離脱しながら道化はなじる。
その顔には、狂気だけでなく僅かな焦りが見え始めていた。
【場所:炎上を始める図書館】
- 16 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:52:29
……スンマセン、さくさく書いてたつもりなのに一時間越えちゃいまちた。
【……どうにかしなきゃねえ、この執筆速度は】
で、あ、とりあえず!
・パッチェさん→リフレクで「じゃ、後は若いもん同士…」という感じでそのまま反射。
・メタスラ→スリプル(ラリホー)からグラビガ(超重力の球:相手は潰れる)のゲームじゃ死なないけど現実じゃ死ぬコンボ。
相棒パンチや太ももにナイフとかで目を覚ませ!
ていう感じでやったのでお願いしまーすー!
【そろそろ攻撃後のタイミングと苛立ちで隙を晒すから好きに攻撃していいよ】
- 17 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 00:56:27
【因みにエリとダブった銃士というのはFF8のラグナのことさ。
ディシディアでも珍しい銃使いだったよ。性能はまあ……弱キャラだったけどね(何】
ホントに声がオジさんでサンジみたいな声してるんだよなぁー…。
【……それなら君はバギーじゃないか】
- 18 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミinメタルスラッグ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 01:46:35
- >>(ケフカ)
アーマーピアサーが図書館の空を貫く。
――外した。
「だから動くなって!」
悪態を吐きながらギアを切り替える。地面を蹴立ててメタルスラッグが後ろをバック。
人の形をした相手と戦うに当たり、戦車が避けなくてはならないのは距離を詰められる事だ。
取り付かれると手も足も出なくなる。
>>(パチュリー)
まるで後退の時間を稼ぐかのように、少女が弩級の火柱を撃ち出した。
周囲の火炎を喰い、さらにサイズを増しながらイカレ野郎に迫ったソレは、
喰らいつくかと思った刹那、文字通りに跳ね返された。
――クソッタレ、底抜けのデタラメじゃない。
自動装填装置が次の主砲弾を送り込む。
アーマーピアサーが外れるなら次はキャニスター(対人散弾)で当てて――ええいくそ動くな。
悪態交じりに照準をつけようとした次の瞬間、イカレ野郎の姿が消えた。
心臓が冷える。全センサーをアクティブ。どこだ!?
『兵士ごときが鉄クズ乗って頑張っちゃってさあ…。
止めときなさいよ無駄な足掻きとか、お給料安いんでしょ?』
……余計なお世話だ。
センサーが少女以外の感を返さない。そのくせイカレ野郎の声はよく聞こえる。
ファッキンシットだこのポンコツめ。
ジグザグ機動を取りながら敵を探す。クソッ、どこだ?
『……てゆうかさぁ』
声は聞こえる。聞こえるが全周状態だ。どこにいるのか探り出せない。
『ツラは見えないけど、お前ワイルドなおじさんのニオイがするんだよ』
――トリガーを弾いた。
メタルスラッグの両側面に取り付けられた全周囲可動式バルカンが、照準もつけずに当たり構わず火線を展開。
12.7mm三銃身が甲高い音を立てて唸り、廃墟の様相を呈する図書館をさらに蹂躙する。
「誰がワイルドなおじさんのニオイだこの野郎ーーッ!」
「エッ、エリちゃん落ち着いてッ!」
傍らのフィオが叫ぶ。殺気に満ちた頭が一気に冷却される。
――ただしそれはフィオの声によってではなく……。
エリの身体から力が抜けて、がくりと崩れた。
オペレーターの沈黙に併せ、鋼鉄の蛞蝓もエンジン音を残して動きを止める。
「エリちゃん!?」
何の前触れもなく操縦機器に突っ伏したエリにフィオが手を伸ばす。
脱力しきった身体は触っただけで動き、力なく開いた口から涎と寝息を垂らしている様をフィオに見せた。
「ちょッ――!」
なぜ寝ている。なんでこのタイミングで眠りに落ちている!?
うろたえるフィオへ追い討ちを掛けるようにケフカの声が響いた。
『夢を見たけりゃ死んでるときだけにしろ、このクズが!』
ヒントとしては充分すぎた。フィオは即座に操縦レバーに手を伸ばす。
エリの睡眠に合わせてメタルスラッグは動きを止めていた。
デタラメな大火力を持つ相手に対し、止まった戦車など訓練用の標的と変わらない。
レバーを掴みざまに思いっきり引いた。エンジンが咆え、急機動で戦車を走らせる。
バックに入れられていたギアに従い、真後ろへ。
補助席に尻を乗せていたフィオにできる操縦はそれが精一杯だった。
しかし、『重力魔法(グラビガ)』の圏内から逃れるには充分でもあった。
後ろも見ずに走り出した戦車は、圧壊の危機から逃れ、瓦礫の山へと尻から突っ込む。
熟睡するエリと補助席から身を乗り出したフィオは、自損事故の衝撃にしたたかに殴りつけられた。
「んがッ?」
「きゃあっ!?」
……ぁ、何……状況……。
【場所:どこかの図書館にてパチュリーおよびケフカと交戦】
- 19 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 01:52:03
- くっそ、こっちも一時間掛かった。
「一回の情報量が多いですから。一時間を相手にするには一時間が必要になりますよね」
居眠りをぶっこいたんでフィオが操縦代行してグラビガから離脱。
で、事故った。次レスでハッと覚醒する。
>ラグナ
FFだと銃キャラって大抵弱いわね。
「7のヴィンセントさんとかですね。実はステータス最弱とかなんとか」
- 20 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 02:33:28
- 陰スレでパチュがアクションしてたのでこっちも。
灼熱地獄になったところで本気モード、もとい
「乗っているのはメタルスラッグだと言ったな。……アレは嘘だ」
とばかりに変形。
『メタルスラッグRタイプ』もとい『スラグガンナーRタイプ』になる。
「メタスラ5に出てきた新型の魔改造機です。
キャタピラを足に換えて、砲塔側面から腕が生えた……ロボですね」
いつぞやの血祭りで投入したんだけど、ちょっと振るわなかったんで……まあその。
「武器はノーマルのメタスラを踏襲した主砲とバルカン。
それに加えて右腕もバルカン、左腕はパイルバンカーです」
他の装備として背中にロケットパックね。
原作だと二段ジャンプが限度だけど、これで飛んだり、地上をターボダッシュしたりするわ。
「おそらく母体になっていると思われるレベルアーマーも、敵が使う分にはホバリングとかしてましたし、このぐらいはできるかと」
ってゆーか、これだけの兵器持ってきても勝てる気がしない……。
そんな感じ。
「パチュリーさんに望みを託しましょう」
でもって消耗しきったところを撃つと。
「(……悪党)」
- 21 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 02:45:32
- >>19
ホァーッホッホッホ!
よし、分かった!じゃあ僕ちんは紫もやしちゃんのレスを見てから
短めのレスを目指そう!
状況によっては追い討ちで隙を晒すかドレイン仕掛けて隙を晒すかどっちかだ!
……って結局隙見せるの!?シンジラレナーイ!?
【そろそろお前もダメージ描写喰らっておけよ。いい加減】
>こぁちゃんからの連絡事項
あ! 大体わかっt(省略されました
シンジラレナーイ!?
…ま、流れと時間帯は改めて了解しましたよ。
じゃあ僕ちんもそれを踏まえた上でやっていくんでシクヨロ!
ああ“珠”っていえば…僕ちんの見つけた青いのもあったっけねぇ…?
ま、これ以上はもうちょい状況が進んだ時にでも。
【……まあ、ネタの刷り合わせをするにしろそれは今ではないだろうしね】
…まあ予定は未定とも言いますがねぇ。
後は、ま……とりあえず。
皆で頑張って、出来るだけチョッ早で終わらせるくらいの気持ちで行きましょうよ。
……何故ならコレ、実質3日目のロスタイム使ってるようなもんだかんね。
【もちろんやりたいネタはしっかりやった上でね。要は巻いていこう…って事さ】
ま、そゆことで僕ちんも落ちる!
時間帯は今度はもうちょい早く来られるよう努力してやろう!
【威張るような事じゃないよ。…まあ、それじゃあまた明日】
- 22 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 02:56:42
- と、その前田慶次!
【…その前に、でいいだろう?】
>>20
よぉーし!血祭りといえばアレか、あのゾンビがオバタリアンとか
あゆあゆだったというあの血祭りの!
>いつぞやの血祭りで投入したんだけど、ちょっと振るわなかったんで……まあその。
……まあライドアーマーとか出されたんじゃね……。
あ、有馬君は残念でしたー。
【なんで妙な所ばかり詳しいのさ、君は】
…まあ分かりしました。
ならばそのパイルバンカーとかロケットパックは最後の切札として取っておくが良い!
どうせ打ち合わせスレにもちょっくら書いたが、僕ちんまた天使化
して今度はブチ切れる予定だからな!流石に今度は僕ちんも大変な事になっちまうが!
【…まあ、そういう訳で最後の手段は取っておくといい。
それが君たちにとって勝利の鍵になる筈さ。…多分】
じゃ、今度こそバイビー!
- 23 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 20:16:37
あ、という・ワ・ケ・で!
……どういう事よクジャくん?
【……真下の会議室を見なよ、このボケに全振り。
…まあ、という訳で主催殿の承諾は得られた。
後は全力で闘争に取り掛かろうか。一先ずは待機しておくよ】
- 24 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 20:49:26
- ……遅くなったわ。
とりあえず、諸々を確認。今からレスを執筆開始するわ。しばらく時間をちょうだい。
- 25 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 20:59:11
- つまり祭りのアンコールみたいなカタチになるわけだ。
おーぉ、こりゃまた盛大な檜舞台だね。
「プレッシャーでビビっちゃいますね」
あっはっはっ……。
- 26 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 21:26:55
- >> (ケフカ)
力ある言葉には言霊が宿るという。
ならば、縛られた言葉には何が宿るのか。
「……しまった」
魔女の呟き。
「名前が白黒の魔法と被った」
それ自体は、至極どうでもいい小さな瑕疵である。
だが、その瑕疵を背負った魔法は……
>「――って、あぶないあぶないあぶない…ナーンノモンダイデスカ?」
「!」
主を裏切った。
火柱の列が、その主たる紫の魔女に殺到する。
この速度では回避もままならない。
魔女の帽子が吹き飛び、一瞬で気化した。
火柱が通り過ぎた後。
そこには何も残っていなかった。
魔女は息絶えたのか? 敗れたのか?
否。
彼女は未だ生きながらえていて、戦っていた。
魔女が火柱に呑まれた場所から、上空に十数メートルの地点。
彼女はそこにあった。
ただし、見た目が様変わりしているのは否めない。
彼女の纏っていた薄紫の衣は、ほぼ炭と化してぼろきれのようだった。
彼女の魔術兵装である多数のアクセサリは、ある物は完全に力を失い、ある物は傷つき魔力を半減させていた。
彼女の柔肌を直接覆う肌着も、損傷こそしていないもののあちこち煤で汚れていた。
そして、何より。
直立する魔女には、左腕が肘までしか残っていなかった。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はっ……」
魔女が息をつく。
何がこれほどまでに彼女を消耗させ、傷つけたのか。
自らの術式を反転されただけで満身創痍に陥るほど、彼女は愚かだったのか?
いいや。魔女は正しく、魔女のままだった。
その証明に、見よ。
「はぁ、はぁ、はぁ……は……ははっ」
彼女の瞳は爛々と煌めき、
彼女の唇は弓のように吊り上っているではないか。
魔女の瞳が見据える先。
そこには、彼女が放った火柱があった。
いや、それはすでに彼女が放ったままの火柱ではない。
道化の炎を喰らい、自らをも喰らい、それが呼びこむは冥府の炎。
ファシナトゥールと同列に語られる魔界、ムスペルニブルの焔である。
その焔は、彼女の周囲に留まらず、図書館全域を呑みこもうとしていた。
説明が必要であろう。
だが、長々とした講釈は不要であろう。
故に、ここはいくつかの事実の指摘にとどめる。
ファシナトゥールにはすでに、ムスペルニブルの焔を呼び込む素地……東の焼却炉が、存在していたということ。
その焔を呼び込む地を少しだけずらすのは、簡単ではないが至難でもない事。
魔女の放った魔法には、すでにそのための術式が組み込まれていたこと。
そして、魔法が魔女を呑みこもうとした刹那、彼女が自らを喰らわせる事と引き換えに魔法を増強した事。
尤も。
全ては過程にすぎない。故にここは、現況を述べる端的な言霊を与えよう。
灼熱地獄にようこそ!
【場所:どこかの図書館→灼熱地獄】
【ケフカ、エリ&フィオと交戦中】
- 27 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 21:33:19
- 40分前後か……まだまだ速筆成分が足りないわね。
というわけで、現状の私は灼熱地獄顕現と引き換えに満身創痍。
多分、ケフカにちょっと本気で攻撃されたら大変な事になるわ。
それはそれで面白いけれど。
………。
つっこみなさい。
(え、ボケ!?)
さておき。
ここからしばらく魔力チャージのターン&詠唱のターンに入るわ。
防御はともかく攻撃は、今はこれで打ち止めだと思ってちょうだい。
魔力が溜まったら例の光の球を出すわ。
……そろそろネタばらしが必要かしら。
必要ならばらすけれど、読者としての楽しみとどっちを優先するかは任せるわ。
>アンコールの舞台、踊るは道化と魔女と軍人
照れるわね(無表情で)
- 28 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 21:47:42
- おちゅりー。
「ではこちらは千葉繁声な道化師さんの動きに合わせて行動しましょうか」
>ネタばらし
こっちの行動に絡まないなら、伏せておいていいかな。
>>アンコールの舞台、踊るは道化と魔女と軍人
>照れるわね(無表情で)
そういうのには素晴らしく無頓着そうよね、アンタ。
- 29 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/29(火) 22:04:08
- >エリ
>おちゅりー
誰がおあちゅりーよ。
(ひと文字多い)
>ネタばらし
ではひとまずは伏せるわ。
けど、道化の方から希望があったら公開するかもしれないから、そのあたりは御了承を。
>そういうのには素晴らしく無頓着そうよね、アンタ。
大晦日のパーティーでも、ロケット開発発表のパーティーでも一張羅だったからね。
同人作家には優しいと大評判。
(同人だと結構着せ替えされてますよー?)
- 30 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 22:51:13
- >> >>
状況は一刻を争う。
そのような観念に支配されているのは、狂乱した精神とは裏腹に明晰な頭脳が自身の置かれた
状況を確実に把握しているからこそであろう。
そう、道化は僅かであるが確実に焦っていた。
だからこそ大雑把に見えながら、確実に獲物を仕留めるような手を打っていたのだ。
だが、生まれた焦りを支配するには道化の理性は小さくか弱すぎた。
均衡を失った精神――オリジナルと寸分違わず再現された精神構造は、やはりそれを超える事などはなく…。
「!? な・ん・だ、とぉおおおお!
あの鉄クズ…まさか、あんな“簡素”な“作り”に“見え”て、“二人”も乗っていやがったのか!?」
故に最後の最後で詰めを見誤ったとしても、それは道化が道化たるがゆえに必然でしかなかった。
だが、その偶然を許して見逃せるほど道化は甘くない。オリジナルも、この『駒』も。
だから奇跡的な生還を目の当たりにし、それを受け入れた、怒りに震えた時点で追い討ちは始まっていた。
「ちっ、じゃあ今度こそ死んでろ!二度と動くなこのクソ戦車!」
ぐ る ぐ る サ ン ダ ラ
――暗雲に迷える光よ彼奴へと集い廻りその力廻り回り解き放て ――
瓦礫に突っ込んだままの戦車を蹂躙すべく、突如生まれた雷雲が包囲する。
そして念には念、
ぐ し ゃ ぐ し ゃ ブ リ ザ ガ
――無念の響き嘆きの風を凍らせてだが忘却の真実を語らせることなく押し潰せ――
戦車の上空に『氷結魔法(ブリザガ)』の応用からなる巨大な氷柱を構築し、放置。
パルテノンの石柱に匹敵する氷作りの柱は重力に従い、杭のように鋭くとがった先端を―――
―――灼熱地獄にようこそ!―――
その瞬間、雷雲は半ばが吹き飛び霧散した。
その刹那、氷の柱は融点を遥かに越えて蒸発した。
その時、道化は―――――
―――なんだと?
いや、ああ……なあるほど。
そういうコトってワケ、か。
クククク、
へへへへ、
フヒヒヒヒヒ、
ヒヒヒヒフフフ ヘヘヘヘヘヘヘ
「ホァーーーーーッホッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!
――――中々面白いじゃないか。モヤシちゃん?
これがあの魔法の狙いっていうわけですか!」
―――良いだろう 、乗ってやるよ 。
熱狂と狂乱と情熱の渦の中。
顕現した地獄と同様、脳髄ごと精神を焦がすような灼熱に浮かされる中。
その奥底で、ぞっとするほど冷えついた一抹の『知性』が溶けぬ氷のように鈍く輝く。
まるで、真に訪れるであろう何かを見据えているかのように。
「ホァーッホッホッホッホッホッホ!
……ホァーッホッホッホッホッホッホッホッホッホ!!」
突如響くは焦熱地獄に相応しく、熱狂に浮かれるような高笑い。
言葉は不要と燃え盛る世界の中で、虚空を蹴って道化が飛翔(はし)る。
右に左に左に右に、その身を左右に小刻みに動かしながら。
そうして―――突如、高速移動により薄まったその姿が三つと増える。
己の虚像を生み出すのみならず、存在を限定的に偏在化させる『分惑魔法(ブリンク)』の無音詠唱。
そうして己の姿と高笑いとを三重唱へと引き上げながら、ボルテージの下がらぬ道化は躍りかかる。
いつの間に捕捉したのか――そう、不敵に笑うも満身創痍たる“喰い時”な紫の魔女へと。
――――けど、そのまえに死んじゃったらごめんね?
ド レ イ ン ア ス ピ ル
――魔の理に従いてその鼓動我が身のために我がもとへ光となりて集え――
貫くような右手の形に、掛かる魔法は致命傷。
防護用の『物理防護(プロテス)』、『魔法防壁(シェル)』はもちろんのこと、
命の総てを貪り奪うべく増幅・凝縮状態にて纏わせた『生命吸収(ドレイン)』と『魔力吸収(アスピル)』
による魔力簒奪を超えた命奪崩壊のエナジードレイン。
回復と致死効果が一体となった、掠っただけでも枯死しうる破滅の魔手が、存在の虚実を織り交ぜ三方から迫る。
「ホァーッホッホッホ!」
「ホァーッホッホッホ!」
―――最悪、僕ちんは君の命(この)程度でも十分だから、さ?
「ホァーッホッホッホ!」
死を伴う簒奪は、三重に響き渡る哄笑と共に。
【場所:灼熱地獄】
- 31 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 22:59:48
……ドボジデ、言ってる本人が一時間以上も、カカッチャウ、の?
(ぐってり)
【…結局、あの言葉は自分にこそ必要だったっていうことだね。
ま、とりあえずこんな感じに返したよ、遅くなって済まない。
メタスラ→追い討ちで今度こそ完璧に殺すつもりが灼熱地獄でうやむやに。
電撃の包囲はまだ幾つか残ってます。
着やせするタイプ→なにやら見抜いたのか、意味深な精神描写をしながら吶喊。
とはいえ傍目からはまた壊れたようにしか見えない。
ドレインとアスピルの掛かった貫手でHP&MP吸収を目論みながら
分身して三方向から襲撃。
…と、いったところかな。】
あ、タグは更に時間が掛かるからとりあえず省略で。
本スレに貼る時はしっかり使う予定だからそう思っておくがいいのですよ。
- 32 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/29(火) 23:05:34
>ネタバレ
【因みにこっちも、これまでのレスとログから推測の域は出ていない…というのが
正直な所だね。
とはいえ、其方の思い通りにはさせないような仕掛けはしてある…とは言っておこう。
これも後付といえば後付になってしまうけどね。
…まあ、あいつにパズルのピースを見つけられたのが不運と思ってもらうしかない】
ちょっと聞いてりゃクジャくん、人を一体なんだと思ってるンデスカ!
【イカレてると思えば狡猾で油断ならない人でなし、あとアドリブしすぎ】
ウボァー。
- 33 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 23:51:13
- >>パチュリー>>ケフカ
ピーピー、ピーピー、音がする。目覚まし時計が鳴っている……。
――違う。アラートだ。
メタルスラッグが悲鳴を上げている……。
アタシは、霞が掛かったように胡乱な頭を振った。
背中に乗っかっていたやわらかいものがずり落ちて、「あいたっ!?」、と悲鳴を上げた。
HMDの光が少し眩しい。
画面の片隅で赤く点滅する表示が、状況を端的に伝えてきた。
『機外温度が危険域に突入しつつあり!』
瞬時に頭が覚醒する。
「うおッ!?」
自分を取り巻く状況を認識して、操縦レバーを握る。
フィオが何やら喚いていたがそれどころじゃない。
HMDを占める炎と陽炎。そしてあられもない姿の少女に襲い掛かるイカレ野郎。
――ええい、いつの間に地獄に着いた!?
逃れるべく、止まっていたスラッグを発進させた瞬間。
直上からの雷光一閃。左の履帯、その先端が削り取られた。
バランスの崩れた車体が思いっきりスピンする。
「ッ!」
「ひィッ!?」
HMDで被弾の瞬間を見ていたアタシは咄嗟に踏ん張って耐え、
見られなかったフィオは裏返った悲鳴を上げた。がつんと痛い音が続く。
『左履帯損傷!』
表示がダメージを伝えてくる。……言われるまでもなく知ってるよ。
HMDのバイザーを上げる。暗い顔の相棒と目が合った。
履帯の破損を示すコンソールパネルを読み取ったらしい。
「……万事休す、ですか」
機外は骨も焼き尽くす灼熱地獄だ。脱出は不可能。
おまけに温度はなおも上昇中。
熱に炙られて燃料が引火すれば鋼鉄の蛞蝓がそのまま棺桶になる。
――これは、詰みか……。
「頭をぶち抜け。焼け死ぬより苦しくない」と脳裏で誰かが言う。
遮断しきれなくなった熱が伝わり、温度の上がり始めた車内が焦燥を募らせて。
悪態交じりにアタシは俯いた。……そして気づく。
「これ、メタルスラッグじゃない」
「え……?」
アタシ達は盛大に勘違いをしていた。
今乗っているコイツは、SV-001『メタルスラッグ』である、と。
操縦していてそのパワーがノーマルのソレを上回る事には気づいた。
再設計型のSV-001/R『メタルスラッグ Type-R』だとその時は認識した。
――実はそうでもなかった。
アタシはコンソールのハンドルを掴み、そして捻った。
がくん、と機体が揺れて車高がせり上がる。
さらに両サイドから鉄の軋み、メカニカルな作動音が続いた。
「スラグガンナー……」
ぽつ、とフィオがつぶやく。
――そうだ。これはメタルスラッグの後継機として開発された二足歩行戦車。
SVR-001『スラグガンナー』だ。
戦車形態と歩行形態を持つコイツなら、履帯がやられても関係ない。
オマケにこいつは、いつぞやの“軍艦島事件”で投入された試作型の系譜らしい。
「すごい……、五倍以上のエネルギーゲインがある……」
右腕にバルカン、左腕にはパイルバンカーを備えた機動兵器が大地に立つ。
「これなら殺れるか?」
SVシリーズ由来の操縦系統を操り、アタシはスラグガンナーをダッシュさせた。
履帯と違った振動と足音が派手に響く。――やだ、この一体感は何。
「まずはお返し!」
HMDのレティクルがイカレ野郎を――三人に増えてやがる――を捕捉する。
「たっぷりと受けとんな!」
両腰二つに右腕一つを加えた三門のバルカンが盛大に鉄の雨を吐いた。
【メタルスラッグ→スラグガンナーに変形】
【場所:どこかの図書館にてパチュリーおよびケフカと交戦】
- 34 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/29(火) 23:54:16
- ……アタシは速攻で書こうとしたんだ。ケフカ、パチュリー。
「なのに気がつけば一時間経っている……ごめんなさい」
とりあえず変形。そしてケフカ三人にバルカンぶっぱ。
流れ弾がパチュリーに当たるかもしれないけど、それはご愛嬌で。
……くっそ、時間が経つのが早い。
- 35 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/30(水) 00:44:22
- ホァーッホッホッホ!
…ハイ、というわけで今日もまた0:00過ぎちゃいましたー。
言いだしっぺな本人がレス遅くなっちってマジスイマセン、ホントに。
【とりあえず、パチュリーへ。
またここへ書き込めない状態になったのなら、切り上げてまた明日、
同じ時間に此処で落ち合うとしよう。
此方はレスの雛形でも書きながら適当な時間に落ちるとするよ】
>エリちんって書くと、エリツィンみたいで素敵ですね 【時代はとっくにプーチンだよ】
僕ちんのような優男にバルカンだなんて…この鬼畜!
見なさいクジャくん、オニよ!鬼がいるワ!?
【…彼女が鬼なら君は魔王だよ。まぁ、とりあえず行動は了解だ。
分身は攻撃一発で剥がれるから、プロテスで防御を上げて喰らっておくとしよう。
しかし、順調に泥仕合になっていくねぇ…ケフカ?】
何で楽しそうなんだよ、おめえ。
【そろそろ物理的にボロボロになっていく頃合なだけだけど、何か?
ま、そういう事でこの場は一端切っておくよ。お疲れ様】
おつかれさんしたー。
- 36 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/30(水) 00:54:09
- おつかれー。
……なんかアレだな。こうして会議室闘争は伸びていくんだなって感じだわ。
「エリちゃんのレスが遅いからですね」
orz
さておき書いてるうちにすっぽ抜けてたんだけど、装甲の温度がヤバいのよね……。
次レス辺りでちょっと高いところに逃げるわ。壁に砲弾ぶち込んで穴でも作って。
高いところのが地獄の釜底よりはマシだろうし。
「このままじゃスラグガンナーの蒸し焼きになっちゃいますからねえ……」
そんなわけで今日はこの辺で。
「おつかれさまでした」
- 37 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 07:49:53
- おはよう。
(いけしゃあしゃあと……)
__,,,,....,,,_ _
,.ヘ.__''"´ 、 .ト`>)`ヽ
く \|-─< ̄ ̄八 ー' ノ、 /\
|\__./>-─''"´ ̄ ̄`' ー< ,ハ /]
__ノ-‐へ/ / /|__ .! , \|‐ァ'
. |__/| ,' /´| __/| /! |__ | ヽ|
`! | | /‐r‐‐r└' !、」__ !`| |'
| | .!/|、弋_,リ u |_lj |/ ,' ごめんなさい。
| | ⊂⊃ ' ⊂!__/
| | |u __ U ,ハ ||
| | ト 、., __,,.. イ ! !!
| | |ヽ-、\_|`ヽ、| ||
| ∧ !7\__/ム /| ,'
……まあ、昨日も同じような状況だったわけでね。しかも道化がレスした直後ぐらいに。
伝言ぐらいは陰スレに残すべきだったわ。失礼。
とりあえず、そっちの動向は了解、という事で。
レスはどうしようかしら……今日一日じっくり考える事にするわ。
今朝は時間がないからこれで。
- 38 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/11/30(水) 21:29:07
ホァーッホッホッホッホ!
(訳:ただいま絶賛待機中)
【…普通にそう言えよ君は。
というわけで、遅くなったけど待機はしているよ】
- 39 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/11/30(水) 21:33:18
- (クラシックマーダーの弾倉に一発一発.38sp弾を装填している)
「ステンバーイ、です」
- 40 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 22:55:46
- ……遅れたわ。
今から急ぎで仕上げる。少し待ってちょうだい。
- 41 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 23:32:34
- >>(ケフカ)
灼熱地獄を顕現させてなお、魔女の謀は始まりのテーブルに着いたに過ぎない。
チェスに例えるならば、盤と駒を一揃え用意し、相手を説き伏せ、盤前に座らせたまでだ。
ここから展開がどうなるかは、指し手の手腕次第なのだが……。
肝心の相手の手腕が御しきれる範囲なのか、指し手の手腕は十分なのか。
知る術は、指し手自身にしかなかった。
(……早いわね)
視界の隅に道化を捉え、魔女は笑みを歪める。
魔女の名に違わず、存在するだけで収束する魔力も、現状では火柱に喰わせてやったばかりで、十分ではない。
さらに、その打撃の質が問題だ。彼女の魔力を吸収する類の術式を、彼女は認識していた。
その速度、角度、威力についてはもはや語るまでもない。
(ふむ)
瞬間、彼女は黙考する。
腕の根元ぐらいまではくれてやらないとだめか、と結論に達しかけた刹那。
>>(エリ)
視界が鉄の巨人を認識した瞬間、魔女は後ろに大きく飛んでいた。
一瞬ぐらいなら、あれでもあれの相手はできるだろう。
その一瞬に、彼女は決意を固めていた。
(そうね)
(やっぱり腕一本じゃ足りないわ)
- 42 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 23:34:18
- なかなか30分が切れないわ。速筆派の称号が得られる日は遠いわね。
基本、見て分かることしかやっていないと思うけど(考えて、飛んで、考えただけよね)、説明が必要なら受け付けるわ。
- 43 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/11/30(水) 23:36:14
- >>41書き忘れ
【場所:図書館だった灼熱地獄にてケフカ及びエリ&フィオと交戦中】
- 44 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 01:08:45
- >>
>>
「ホァーッホッホッホッホ!」
「ホァーッホッホッホ!」
「ホァーッホッホッホ!」
地獄に哄笑空高く。
再現されたムスペルヘイムに相応しく、響くは熱狂そのものをカタチと表す高笑い。
正気を侵食せんとまでに鳴り響く道化笑いの三重奏。その聞こえ方は異なる三方から聴こえたと
思えば前から順に三つと重なり、そうと思えば左右に分かれ上下に別れ直角と思わば螺旋を描く。
残像のごとく薄まった3人の道化は虚像にして同じく実像。
分身を消されぬ限りその攻撃に虚偽はなく、いずれか一人が攻撃を当てさえすれば3人違わぬ因果となる。
それは3にして1、分身効果が生み出した偏在の副作用。
ゆえに、3つのうちどれか一つさえ当たったならば、それは紛れもない本物による一撃となるのだ。
腕の根元一本どころか心臓すら射抜こうと躍る影三つ。
大きく後ろに飛んだ魔女を逃さぬと、三人の道化もまた追撃の型を取る。
しかし眼前の獲物に注力していたがゆえの行動は、だからこそ“もう片方”に対しては無防備であった。
「「「ホァーッホッホッホ!」」「ホァーッホッホ逃げても無駄ですyいったーーーーい!!?」
乱戦における被弾の可否を決める要因は二つある、運不運と用心の有無だ。
よって追撃の隙でそのいずれもが負に傾いていた道化にとって、不意に降り注ぐそれは必中の呪いを
掛けられていたに等しかった。
横合いから最高のタイミングで殺到する銃火が分身達を消し飛ばす。
元来物理的手段への防御法である分身は、その偏在性もろともに消滅し効果を消失。
だが一方で鉄火のスコールは留まるを知らず、そのまま道化の総身へ横からと逆しまからと降りかかる。
「痛いイタイイタタタタ痛痛痛痛ダダダ痛゛痛゛痛゛ァーーーー↑ーーーー痛痛痛痛痛痛痛痛痛
痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛つかイテぇつってんだろテメエ!!」
ボロボロに引き裂かれた外套から奔る影一閃。
怒りを隠さぬ罵倒と共に、目にも映らぬ“それ”で弾幕を一気に両断すると道化は向き直る。
その血と煤で汚れた顔にはおどけた笑みなど何一つなく、在るのはただ剥き出しの激情めいた憤怒のみ。
「折角のディナータイムを邪魔しやがって…これだから軍人はキライなんですよ!!」
襤褸同然となった己の出で立ちを気にする事もなく、怒り苛立ち尚消えず、餓えも同じく静まらず。
予め多重詠唱しておいた『物理防護(プロテス)』で直撃こそは免れたものの、その損傷は明らかに大きい。
道化衣装と同じく大小様々に刻まれた火傷裂傷の数々、だが今はそのダメージを癒す余裕などはない。
回復の好機を奪われた以上、魔力の消耗という問題は未だ解決していないのだ。
酷く忌々しいことこの上ないが余分な魔力の使用は控えなければならなかった。
とはいえ……これより訪れるものが彼の読み通りならば、この事態も打開できるだろう。
自分たちの置かれた状況はいわば魔女の生み出した盤面の上。
しかして、その目指すところは大凡の見当が付いている。そしてそれを成す為に、次に魔女が如何なる手を打つかという事も。
魔女の目的が宣言どおり小癪な簒奪というのならば、そのために万全の準備を敷くに違いない。
道化の極めて冷え切った部分は告げる。
そう、あの小娘は明らかに自分とは違う。あれは糞のような計算や理屈で世界の全てを分かっている気になっている馬鹿の顔だ。
ああいう奴は物事をでっかちな頭で判断し、もったいぶった計算で動いて得意満面の笑みをする。今あいつ自身が見せたように。
そんなふうに動いているような者が、わざわざ灼熱地獄などという手札を見せておいて、それを未だ何ら利用もしていないのは何故か。
明らかなのは一つだろう。そう相手は確実に己の生み出した状況を動かす次の一手のため、この場は雌伏を選んでいる。
迎撃ではなく離脱したのもそういうことだろう。あれは逃走ではなく準備のための転進だ。
でなければ、あんな平然とした表情などするものか。あれは延々と考えてこしらえた理屈と計算で動いている詰まらない馬鹿の顔だ。
おぼろげな記憶に浮かぶこれ見よがしな学者どもと同じ、そして自分達以外を見下しながら謀を企てる『暴君』や『魔女』どもと
まったくもって同じ顔だ。だから、今このときは見逃して良いと確信できる。
「…まぁ、いいでしょう。代わりにお前たちの命で埋めるとしましょうか」
ならば、今必要なのはその時まで己を生かす事だ。
どうせ獲物は次の札を切る、今はそれを待てばいい。むしろ警戒するべきはこのしぶとい野良犬だ。
横合いから何度も殴りかかるこの犬どもに、ここで食い殺されては意味がない。
――――そんな思考を己の一部で弾き出しながら、道化の本能は狂気と怒りのままに既に行動していた。
「その硬いカラをカチ割って……
上昇/加速/蛇行/肉薄/
右側/強襲/突撃/転移/
詠唱/氷塊/炸裂/拡散/
空転/上方/展開/背面/
=ばらばらブリザガ+はかいのつばさ
―――覆うように弾ける氷の散弾と音の壁を破りて切り裂くべく奔る六翼―――
ナカミを食べてしまいましょうかーー!?」
【場所:現灼熱地獄 パチュリーを見逃しエリ&フィオと交戦中】
- 45 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 01:20:25
…おかしいなぁ……なんっで1時間半かかるかなあ……。
【……こんな死に到る病には感染しないようお勧めするよ。
というわけで重ね重ね申し訳ない。
パチュリー見逃しとダメージ描写、そして
色々考えながらも本能の部分はスラグガンナーに突撃。
肉薄して転移でフェイントを掛けながらばらばらブリザガ
(デカい氷塊が分裂して散弾になる)と切札その1の「はかいのつばさ」
(翼を展開して相手を切り裂く)の2段構えといったところだ。
狂ってるせいで思考部分と他が分離してるから、思う以上に攻撃は鋭いと
思ってくれたまえ。まあ好きに凌ぐといい、というか是非にそうしてくれなければ
多分困る(ぇー
パチュリーをあえて見逃したのは、あいつの狡猾な知性の部分が
働いたからといったところか。
……この男、こう見えてディシディアじゃ随分と策士なんだよ。これでもね】
いやーそう褒められると僕ちん照れちゃうなー?
【誰が君なんて褒めるか、馬鹿馬鹿しい。
……ともあれ、質問があれば遠慮なく言ってくれたまえ。】
- 46 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 01:42:11
- >>44を一部修正
>>(パチュリー)
>>(エリ&フィオ)
「ホァーッホッホッホッホ!」
「ホァーッホッホッホ!」
「ホァーッホッホッホ!」
地獄に哄笑空高く。
再現されたムスペルニブルに相応しく、響くは熱狂そのものをカタチと表す高笑い。
正気を侵食せんとまでに鳴り響く道化笑いの三重奏。その聞こえ方は異なる三方から聴こえたと
思えば前から順に三つと重なり、そうと思えば左右に分かれ上下に別れ直角と思わば螺旋を描く。
残像のごとく薄まった3人の道化は虚像にして同じく実像。
分身を消されぬ限りその攻撃に虚偽はなく、いずれか一人が攻撃を当てさえすれば3人違わぬ因果となる。
それは3にして1、分身効果が生み出した偏在の副作用。
ゆえに、3つのうちどれか一つさえ当たったならば、それは紛れもない本物による一撃となるのだ。
腕の根元一本どころか心臓すら射抜こうと躍る影三つ。
大きく後ろに飛んだ魔女を逃さぬと、三人の道化もまた追撃の型を取る。
しかし眼前の獲物に注力していたがゆえの行動は、だからこそ“もう片方”に対しては無防備であった。
「「「ホァーッホッホッホ!」」「ホァーッホッホ逃げても無駄ですyいったーーーーい!!?」
乱戦における被弾の可否を決める要因は二つある、運不運と用心の有無だ。
よって追撃の隙でそのいずれもが負に傾いていた道化にとって、不意に降り注ぐそれは必中の呪いを
掛けられていたに等しかった。
横合いから最高のタイミングで殺到する銃火が分身達を消し飛ばす。
元来物理的手段への防御法である分身は、その偏在性もろともに消滅し効果を消失。
だが一方で鉄火のスコールは留まるを知らず、そのまま道化の総身へ横からと逆しまからと降りかかる。
「痛いイタイイタタタタ痛痛痛痛ダダダ痛゛痛゛痛゛ァーーー↑↑ーーーー痛痛痛痛痛痛痛痛痛
痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛つかイテぇつってんだろテメエ!!」
ボロボロに引き裂かれた外套から奔る影一閃。
怒りを隠さぬ罵倒と共に、目にも映らぬ“それ”で弾幕を一気に両断すると道化は向き直る。
その血と煤で汚れた顔にはおどけた笑みなど何一つなく、在るのはただ剥き出しの激情めいた憤怒のみ。
「折角のディナータイムを邪魔しやがって…これだから軍人はキライなんですよ!!」
襤褸同然となった己の出で立ちを気にする事もなく、怒り苛立ち尚消えず、餓えも同じく静まらず。
予め多重詠唱しておいた『物理防護(プロテス)』で直撃こそは免れたものの、その損傷は明らかに大きい。
道化衣装と同じく大小様々に刻まれた火傷裂傷の数々、だが今はそのダメージを癒す余裕などはない。
回復の好機を奪われた以上、魔力の消耗という問題は未だ解決していないのだ。
酷く忌々しいことこの上ないが余分な魔力の使用は控えなければならなかった。
とはいえ……これより訪れるものが彼の読み通りならば、この事態も打開できるだろう。
自分たちの置かれた状況はいわば魔女の生み出した盤面の上。
しかして、その目指すところは大凡の見当が付いている。そしてそれを成す為に、次に魔女が如何なる手を打つかという事も。
魔女の目的が宣言どおり小癪な簒奪というのならば、そのために万全の準備を敷くに違いない。
道化の極めて冷え切った部分は告げる。
そう、あの小娘は明らかに自分とは違う。あれは糞のような計算や理屈で世界の全てを分かっている気になっている馬鹿の顔
だ。ああいう奴は物事をでっかちな頭で判断し、もったいぶった計算で動いて得意満面の笑みをする。今あいつ自身が見せたよ
うに。そんなふうに動いているような奴が、わざわざ灼熱地獄などという手札を見せておきながら、それを未だ一向に利用もなに
もしていないのは何故か。明らかなのは一つだろう。そう相手は確実に己の生み出した状況を動かす次の一手のため、この場
は雌伏を選んでいる。迎撃ではなく離脱したのもそういうことだろう。あれは逃走ではなく準備のための転進だ。でなければ、あ
んな平然とした表情などするものか。あれは延々と考えてこしらえた理屈と計算で動いている詰まらない馬鹿の顔だ。おぼろげ
な記憶に浮かぶこれ見よがしな学者どもと同じ、そして自分達以外を見下しながら謀を企てる『暴君』や『魔女』どもとまったくも
って同じ顔だ。私がいけ好かない私をこうしておきながら虚仮にして嘲笑うような頭デッカチで救えないクズどもと全く同じ顔だ。
……だから、今このときだけは見逃して良いと確信できる。
「…まぁ、いい。ここはお前たちの命で埋め合わせるとしよう」
ならば、今必要なのはその時まで己を生かす事だ。
どうせ獲物は次の札を切る、今はそれを待てばいい。むしろ警戒するべきはこのしぶとい野良犬だ。
横合いから何度も殴りかかるこの犬どもに、ここで食い殺されては意味がない。
――――そんな判断をほんの一瞬で弾き出しながら、道化の本能は狂気と怒りのままに既に行動を開始していた。
「その硬いカラをカチ割って……
上昇/加速/蛇行/肉薄/
右側/強襲/突撃/転移/
詠唱/氷塊/炸裂/拡散/
空転/上方/展開/背面/
=ばらばらブリザガ+はかいのつばさ
―――覆うように弾ける氷の散弾と音の壁を破り切り裂くべく奔る六翼―――
ナカミを食べてしまいましょうかーーーー!」
- 47 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 01:54:29
【少々見辛かったので修正させてもらったよ。
行動自体は変わってないのでそう了解してもらいたい。
本スレに上げる時はタグも使うけれど、それはその時にでも。
…さて、時間を掛けておいて勝手で済まないが、僕も体調が良くないので
これで休ませてもらうよ。
このペースなら……そうだね、勝手ながら今週末に終わらせるのを目標にしようか。
……当初の予定から随分と変わっているけど、恐らくそれくらいが妥当だと思うからね】
ホァーッホッホッホッホ!
……まさか、僕ちんが一番時間喰うとは思わなかったジョ……。orz
【……まあ、皆で頑張ろう。それじゃあまた】
- 48 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/01(木) 01:59:54
- >>47ケフカ
確認したわ。
私も限界だから、今日はここまで。
エリのレスが来るか来ないか、といったところね。
では、おやすみなさい。いい12月を。
- 49 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 21:12:07
……あーーーーデスデスデス、只今マイクのテスト中…
【つリフレク】
/⌒\ っ /\
/'⌒'ヽ \ っ/\ | あ、すいません。
(●.●) )/ |: | すぐ連れて逝きますんで・・・
>冊/ ./ |: /
/⌒ ミミ \ 〆
/ / |::|λ| |
|√7ミ |::| ト、 |
|:/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ)
λヘ、| i .NV | | |
V\W ( 、 ∪
|| |
∪∪
って連れて逝くなーーーーーーっ!?
シンジラレナーイ!?
【…ちっ、バニシュが掛かってれば息の根を止められたものを…。
ま、そんなわけで待機してるよ】
どんなワケだよオメエ。
- 50 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/01(木) 21:25:00
- ……表でもこのぐらい簡単に息の音が止まれば楽なのだけれどねぇ。
(それじゃ闘争のだいご味がないじゃないですか)
それもそうね。
ともあれ、こちらも待機しているわ。
一応、ある程度先読みで行動は用意し始めるけれど。。
- 51 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミinスラグガンナー ◆SV001MsVcs :2011/12/01(木) 21:45:52
- >>パチュリー>>ケフカ
バルカンの火線がイカレ野郎をクリティカルで絡め取る。
12.7mmの豪雨は、人間は勿論、火星人だろうが巨大生物だろうが血煙に変える代物だが、魔人を相手取るにはパワー不足らしい。
不意打ちで横合いから殴りつけたにも関わらず、仕留めるに至らない。
『痛いイタイイタタタタ痛痛痛痛ダダダ痛゛痛゛痛゛ァーーー↑↑ーーーー痛痛痛痛痛痛痛痛痛
痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛痛゛つかイテぇつってんだろテメエ!!』
道化師そのものの衣服をズタボロにして、痛い目は見せられたらしいが。
一方、紫の少女は射線から逃れていた。――チッ、巻き込む気だったのに。
『折角のディナータイムを邪魔しやがって…これだから軍人はキライなんですよ!!』
「こっちもアンタみたいなデタラメは大ッ嫌いよ」
激怒の形相に、アタシはファックとばかりに右腕のバルカンを立てた。
ピーピー鳴るアラートにHMD端の温度表示へ一瞬目をやる。
――耐久限度までもうあまりない。
『…まぁ、いいでしょう。代わりにお前たちの命で埋めるとしましょうか』
狙いをこっちに変えたか。
――主砲にHE(通常榴弾)を装填。
『その硬いカラをカチ割って……
このイカレ野郎を見ていて気づいた事がある。
……コイツは無駄に周到なのだ。
こっちに狙いを絞った初撃、あの少女を狙った二撃。
圧倒的なまでのスペック差を持ちながら、どちらも真っ向からは仕掛けていない。
姿を消して、あるいは分身して、と分かりやすい攻撃では来ていない。
履帯を削り取ったアレは、こっちが即座に動けない事を見越してだろう。
……とすると、今度も分かりやすく正面からは来ない。
ナカミを食べてしまいましょうかーー!?』
野郎の姿が消えた瞬間、アタシはバックジャンプと同時に主砲を撃った。
砲の反動を上乗せした急機動の中、氷の散弾がさっきまで居た所を蹂躙していく。
さらにスラグガンナー背部のロケットパックを使ってバックブースト。
よく分からない何かが、散弾同様に地面を刻んだ。
――機体の発熱で温度表示がさらに上がる。
「チッ」
絶好のチャンスに思い切った攻撃が出来ない。
バルカンで牽制射を掛けながらブーストの勢いを使って、思いっきり真上へジャンプ。
――絡みつくような炎が離れる。
さらに角度をつけてロケットブースト。人型兵器が空を飛ぶ。
近づく壁面にブーストを停止、慣性を乗せて左腕のパイルバンカーを壁に突き入れて、腕一本で宙にぶら下がる形になった。
……温度表示が下がっていく。
「ここも熱いけど、直火よりはマシね」
さて、イカレ野郎はどう出る?
あの紫のヤツは?
【場所:どこかの図書館改め灼熱地獄にてパチュリーおよびケフカと交戦】
- 52 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/12/01(木) 21:48:04
- 二人とも寝たんなら、明日来るまでに書けばいいだろ。
「そう思った結果がこれですよ!」
ケフカの行動パターンを分析予測して回避、
さらに灼熱地獄の直火から脱出して機体の冷却(っていうには熱いけど)を開始。
- 53 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 22:19:20
おにょれぇぇぇ……!
こんな事なら、くねくねファイガの一発でも撃っておけばよかったー!?
※くねくねファイガ・・・大リー○ボールのフォームから撃ち出す炎の矢。
ゆっくりクネクネと進み、めちゃくちゃ追尾する。
【それ撃ってる間に逃げられそうだけどね、弾速遅いし。
……いや、なら今度はそれを三発くらい撃ってみようか】
>エリ&フィオ
という訳で、次は追尾する炎の矢(ぶんしんまきゅう)が飛んでくるかもしれまっせん!
首をサラダオイルで洗って覚悟するがいい!!ホァーッホッホッホ!
【どういうルビの付け方だい、それは。
とはいえ、このまま続けるのも悠長に成りかねないし……】
>パチュリー
【…そこでだ、そろそろ件のギミック発動というのはどうだろう?
発動の時間はエリ達の乱入で稼げた、という事でね。
少々物足りないかもしれないけど、膠着状態からクライマックスに持っていくには
ここは絶好のタイミングな気がするよ。】
え、じゃあ僕ちんの放つ誘導ファイガの刑は?
【発動の余波で当たる前にリセット、ないしは腕一本くらいが丁度いいかもね。
どの道、此方も最後の展開とラストスペルを用意しているんだ。
ともあれ少なくともファイガは撃つ予定だから、ダメージ描写は任せるよ>エリ&フィオ】
- 54 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/01(木) 22:37:55
- >ケフカ
>ギミック発動?
私はそれでも構わないわ。どのみち、ここからは詠唱ばかりでまともに交戦できないつもりだったしね。
>エリ
エリの方はそれでもいいかしら。もう少し道化と交戦しておく?
とりあえず私のターンは詠唱で確定しそうね。書き始めるわ。
- 55 名前:エリ・カサモト&フィオ・ジェルミ ◆SV001MsVcs :2011/12/01(木) 22:53:03
- >ケフカ
当たり判定があるなら弾幕に物を言わせて撃ち落とすか。
「なかったら?」
ひきつけてジャンプ。
それはそれとして了解。
>パチュリー
ギミック発動でいいかな。
「見た目以上に割とギリギリです」
- 56 名前:『道化』ケフカ(M) ◆AAo1qoPdKCCx :2011/12/01(木) 23:37:01
- >パチュリー
【了解だ、じゃあ詠唱から発動(或いは間際)とお願いするよ。
此方はそれを見て驚く…ふりかもしれないけど、まあリアクションに留めておくつもりだ】
>エリ&フィオ
>当たり判定
【好きに対処して構わないよ。
だが、撃ち落とそうとしたら弾丸の方が蒸発するような温度だからそこだけは気を付けてくれ。
……原典でも追尾性能と判定の強さで相当厄介だからねえ、あれ。
CV:千葉繁なこいつの強さの半分はあれで出来ていると言っても過言じゃない】
おいこらクジャくん!?
ヒトを大リーグファイガ発射装置みたいに言わないで欲しいんですけお!?
クジンシーくん!!?
【……だから大リーグじゃなくてくねくねファイガだよ。
あと誰がクジンシーだ。
ともあれ、くねくねファイガで追撃→ギミック発動であいつもビックリの
流れでレスの準備をしておくとするよ】
ハナシはまだ終わってないデスよクンダリーニくん!?
ククリナイフくん!! くず鉄横丁君!!?軍艦四天王君!????!!!! 軍艦マーチくん!!!!!!
あとエビチャーハンまだー!!!!1???
\まだですー/
あ、そーすかスイマセン。
【※クジャさんがログアウトしました、必要な際にはお呼び下さい】
- 57 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/02(金) 00:18:19
- >>(ケフカ)
>>(エリ)
鉄巨人が道化をひきつけた一刹那。
それは、魔女にとって千載一遇の好機でもあった。
「……あら、腕を献上する必要はなさそうね」
即座に呟く魔女。
「解けろ」
それは呪文ではなく、合言葉。
即座に、彼女の身に着けていた数少ないアクセサリが全てはじけ飛び、魔女の周囲に幾重もの光の魔法陣を描く。
それは、以降の加護を失う事と引き換えに、瞬間的に魔力を増強する強化術式。
その持続時間は決して長いものではない。彼女は矢継ぎ早に呟いた。
「丙、巳、丁、午、螢惑の光、
赤金に刈らるる麦、杏喰らう羊。
螢惑の光、丁、午、丙、巳」
それは意味のある言葉であり、意味のない呟きでもあった。
呪文の詠唱とは、基本的に世界に物を言って聞かせる方法の一つである。
逆に言えば、物を言って聞かせられるなら、その順列に意味はあり、
聞かせられないなら、言葉として美しくとも意味はないのだ。
そして、魔女のつぶやきは、まさに意味のある言葉であった。
魔法陣の光が収束し、魔女の右の掌に赤い光の球を形成する。
それは、数刻前、道化が「吸収の魔法を随分と丹念に組み上げた」「匠の仕事」と評した
青き光の球と同質の、だが何かが決定的に異なる形成体だった。
例えるならば、赤いビードロと、青いビードロ。
組成は同じでも、与える印象はまったく異なる。
「………」
数秒の見分。
魔女は、それが彼女の思惑と寸分たがわず形成されたのを見て取ると、
即座に掌を下に向けた。
光の球が放たれ、灼熱地獄の中枢へと飛び込んでいく。
それを見て取った瞬間、ふらり、と魔女の体が傾いだ。
すぐに立て直すものの、その顔色は優れなかった。
限界が近い。それは誰の目にも……彼女自身にも明らかだった。
細工は流々。退路は窮々。
ならば後は、王手を取りに行き、果敢に詰ませるのみ。
しかし。魔女は最後の一手を躊躇っていた。
あの道化。
あの底知れぬ狂乱の底に、あれは、まだ何かを隠している。
それが、彼女の切り札に、影響を与える可能性はないか?
ある可能性は少なかった。
だが、無いとは言い切れなかった。
しかし、決断の時は迫る。
結局、彼女は進む事を選んだ。
「相生せよ」
- 58 名前:“動かない大図書館”パチュリー・ノーレッジ ◆fPATcHE/tU :2011/12/02(金) 00:21:50
- >>(>>57への自己レス)
それは、世界を超えた魔法。
夜が繋がった今の物語でのみ紡ぎうる大魔法。
世界を超えて出で、世界を超えて繋がる。
地球、オーストラリア、ノーザンテリトリー、ウルル-カタ・ジュダ国立公園……
地球で2番目に大きく、最も有名な一枚岩の存在する大地を、黄色に輝く光球が睥睨し、照らし出していた。
黄なる沈思、義の土行。火より出でて、金を育む。
リージョン『最終兵器』、最深部……
全てが金属で構成された鋼鉄の兵装世界の最奥で、白色に輝く光球が鎮座し、鋼に根を張っていた。
白き悲しみ、智の金行。土より出でて、水を育む。
ファシナトゥール、"魔海"であった場所……
かつて仄暗い水に覆われていた場所。そこに暗い青色に輝く光球が転がり、ファシナトゥールの水全てを渦巻かせていた。
黒き恐れ、信の水行。金より出でて、木を育む。
ファ・ディール、マナの聖域、マナの大樹……
世界の根源たる力の象徴である大樹の根元に、緑色に輝く光球が浮かび、大樹の葉をざわめかせていた。
緑なる怒り、礼の木行。水より出でて、火を育む。
そして、ファシナトゥール、書庫であった灼熱地獄……
「赤なる喜び、仁の火行。木より出でて、土を育む」
魔女は呟く。魔女は謡う。
いつの間にか、魔女の左腕は元の姿を取り戻していた。
いや、どころか、全身に負っていた大量のかすり傷すらすべて姿を消している。
彼女が数日を駆けて世界をめぐり、撒いてきた5つの光の球。
光の球一つ一つが、魔女の断片と言っていい魔力の結晶だ。
球は周囲の力を吸収し、また循環させる。
力は巡り巡り、大きな力の輪となって、魔女の魔力となるのだ。
それは、余禄だけで彼女の傷を全快させるほど膨大な物。
その魔力は、彼女の目的を遂げさせるに必要十分なものとなる。
それこそまさに、魔女の秘跡。
火水木金土符「賢者の石」
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