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■ 統合CRP雑談 設定・相談

201 名前:無頼 ◆9qjpEsKPB80i :2022/02/15(火) 20:26:31
>>200

再三では申し訳ないですが結社との共同開発路線の設定作成も兼ねてお蔵入りしていたものを修正して再投稿することとしました。正直ヤクトシュナイデはシメーレシュバインの設定を焼き増ししただけだったなのとエスコン由来の国家設定としてはどうにも要素が薄く自分の中で不完全燃焼気味でしたので・・・。シメーレシュバイン辺りはちょっと後回しになってしまいますが宜しければ関連設定として結社向けに共同開発したハイエンド機の設定でも投下する予定です。



-エルジア王国・機動兵器-

[ウィザードリィ]

エルジア王国が旧サナリィ技術陣及び黒の十字結社、グランダーI.G社が協同で推し進めた兵器体系のコードネームとその兵器体系に属する機動兵器の開発計画名である。エルジア王国軍では以前からアナハイム・エレクトロニクス製量産MSヘビーガンを主力機として配備、運用してきたが機体性能の陳腐化と老朽化が指摘されており軍備再編に伴いヘビーガンに代わる高性能かつ高汎用性のある大型機動兵器の必要性が急進派を中心に軍部内で唱えられていた。しかしFCUやCNEA”大陸諸国間経済同盟”、その背後に就くAFTA(アメリカ)への刺激を避けたい穏健派による根回しにより軍事経費圧迫により進行中の軍事計画に影響が出かねないという理由から開発計画は却下、凍結される事となる。
しかし当時、進行していた火星開拓事業にてエルジア王国の火星開拓師団がアルカディア平原内にて旧ジオン残党勢力「レジオン」の工業プラントを発見、プラント内で再生産されていた旧地球圏統一政府軍の軍閥組織である「ティターンズ」製MS「TR-6」の残存機とTR計画の一部の実験データが回収される。これらを元に軍部急進派勢力は「TR計画」の一部を転用し軍内で採用される機動兵器を一機種に統合、その機体を素体とし、各々の運用思想や機能に特化した換装形態により再現するという運用構想計画を立案、実現性の高さと軍事費の節約に繋がるという理由から軍内部で進行していた一部計画を統廃合する形で最終的に承認されることとなる。
計画の露呈を避ける為、開発はエルジア国内ではなく宇宙開拓事業の折にL1点にて再建されたエルジア領スペースセツルメント「ベンサレムT」内部にて秘密裏に行われる事となり、開発チームには国防省内で選抜された研究陣の他にEASA、グランダーI.Gの技術スタッフ、地球圏統一政府(旧連邦/連合)時代の兵器研究・開発公社であるサナリィ”海軍戦略研究所”の旧技術陣、黒の十字結社が参画している。エルジア技術スタッフ、EASA、旧サナリィ技術陣はハードウェアである機体の設計、グランダーI.Gはソフトウェアである機体制御用の基幹OS等のシステム周りを担当、黒の十字結社は不足する開発資金の援助と技術提供等を行っている。
立案された運用構想計画に則り、機体構成は原型機であるTR-6から更に万能化換装システムに特化したものとなっているのが特徴で本機は大型の人型機動兵器ではなく基本シャーシであるコアを中心に共通規格のアタッチメントパーツ(機動兵器でいう頭部や腕部等)を装備、運用する汎用戦闘機械として扱われている。
この為か、多くの人型機動兵器に見られるムーバブルフレーム等と言ったフレーム構造が存在せず頭部や腕部、脚部はおろか、ジェネレーターさえ機体の外装パーツとして扱われる。
こうした構造となったのは軍事経費等が限られるエルジア王国の国情を加味した物であり、機体構造の単純化による生産性、整備性を向上させると共にアタッチメントパーツを交換するだけで容易にアップグレードを可能とする事で軍事経費節約に繋げる狙いがある。
機体の基幹となるコアパーツはTR系統機で多く見られた脱出ポッド「プリムローズU」の発展系である「プリムローズV」を採用、前モデルであるプリムローズUと異なり脱出ポッドではなく各種アタッチメントパーツを装着するコアパーツとしての機能に特化したものとなっておりコアパーツ単体での推進機能はオミットされている。プリムローズVの構造材はEカーボンに代わりマイクロハニカム技術により精製したハイチタニュウムを採用、コックピットブロックの外殻の一部には生存性向上の為、クルップチタン合金が使用されている。
コックピットブロックには当時PEUとの裏取引にて入手したイカロスプロジェクト関連技術である「リニアコフィン」を採用、機体制御OSとしてIOSを導入した他、パイロットの負担軽減の為、電子情報の収集、解析を担う戦術補助ユニット「コプロ」がコックピット内に設置されている。そして万能化換装システムの根幹を担う統合管制システムとしてグランダーI.G.のドクター・シュローデル博士等が開発したAIプログラム「Z.O.E」が搭載されており、プリムローズVのコアユニットのハードポイント規格に互換性のあるパーツであれば適合が可能となっている他、収集した自己学習により各種対抗策を講じ、コフィンシステムを介して接続したパイロットの脳に情報を伝える事で低練度の新兵でも熟練兵並みの戦闘機動を行う事が可能となっている。
本来であればこの統合管制システムには3号作戦にて開発された「BUNNyS」こと3号7式OS換装プログラムが搭載されていたがOSの実態は多数の強化人間の少年少女を犠牲としたティターンズの悍ましい所業によって産み出された負の遺産の一つであったことから搭載は見送られる事となる。代わりにこのプログラムの存在を外交カードとして扱う事で現在のUPEOやNUN内の旧ティターンズ陣営に所属していた高官クラスの人物に対して揺さぶりを掛け、ティターンズ内にて開発された機体の設計データやMSの実機を入手、開発計画の研究資材として利用された。
この兵器体系に属する機体はF-600番台の機体コードが付与され、別途機体名が与えられる。

-換装形態-

F-602 ワードナー

全高:10.6m
基本重量:5.5t
装甲材質:Eカーボン
動力:低出力熱核融合炉

換装形態の一つである汎用作業機。コアパーツであるプリムローズVに作業用多用途アームを二基装備したサブアームユニットを両側面の腕部用ハードポイントに装備。ドラムフレームを介して動力部を搭載した腰背部ブースターポッドと姿勢制御用スラスターを内蔵した歩行脚パーツが装着されており、頭部パーツは最低限のセンサーを搭載した簡易パーツが装備されている。サブアームユニットには別途ハードポイントが増設されており必要に応じて大型クレーンアームやショベルアーム、掘削用ドリル等の重機パーツの装備が可能。
飽くまでも作業用機械である為、戦闘は不可能であるものの本機はFCUやCNEA”大陸諸国間経済同盟”、AFTAの警戒を逸らす為の隠れ蓑であり、いわば一種の偽装形態である(似たような例として旧ジオン公国が開発したモビルワーカー「MW-01」やブッホ・エアロダイナミクス社が開発したデッサ・タイプ等が該当する)。
大型機動兵器パイロットを養成する教習機としてコックピットブロック等の内装品は軍の規格に準じたものとなっており、これにより早期での機種転換を容易に行えるようになっている。しかし予想以上に汎用性と利便性が高かった事から外資獲得の為に輸出が決定、コアパーツであるプリムローズVを汎用コアフレームに換装し、ソフトウェアについても汎用プログラムに置き換えた輸出仕様が開発され一般市場にて売買されている。


F-603 ヘビーガン[ダバルプス]

全高:15.5m
基本重量:8.6t
装甲材質:ガンダリウム合金(一部ハイチタニュウム合金)
動力:熱核融合炉

プリムローズVの実用試験用に開発された換装形態の一種。コアパーツであるプリムローズVにヘビーガンの頭部、腕部を移植。脚部パーツは「ワードナー」の脚部ジョイントパーツを小改造したものにヘビーガンの脚部を接続。背部には熱核融合炉を内蔵した試作バックパックが搭載されている。飽くまで試験用である為、プリムローズVには装甲化が施されておらず原型機と比較すると貧相な体型に見える。
トライアル試験は問題なく進行しプリムローズVの実用性を証明、本機の開発を契機とし次期主力大型兵器開発が加速していく事となる。

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