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■ 吸血大殲 夜族達の総合闘争会議室 其の五

1 名前:弓塚さつき ◆zusatinwSI :2005/09/14(水) 04:32:37
ここは吸血大殲の闘争会議を行う場所だよ。
基本的に、第三者の口出しは厳禁。
闘争とは、その当事者によって進められるモノだからね。
文句、感想、突っ込みも、本スレで脚光が浴びるときを待ってるように。

長引きそうな闘争は、各自専用のスレを立てることをお薦めするね。
そっちのほうが、やりやすいはずだから。

369 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/11(火) 22:54:10
ハデで良いわね。
弾幕戦とは一風変わった楽しみがあるわ。

確かに体のつくりはヒトと同じだから、心臓狙いされたらお手上げね。
弾道を見切れるほどの超人的な反応速度とか無いし。


―――いや、良い点突いてると思うわよ?
私は普通の蓬莱人だもの(何

370 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/11(火) 22:55:11
でも、弾幕放つのに手はいらないでしょ(何

これでいいかしら。

371 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/11(火) 22:57:25
ああ!(ぽん)
そうね、そうね。『出ろー』って念じたら出るのが弾幕だもの(何

ええ、問題ないわ。

372 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/11(火) 23:01:30
貼ってきたわ。

モーラにはきっと死兆星がみえるわね(何
じゃあ、今週以内を一応の目処にしましょう。

373 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/11(火) 23:13:28
確認完了よ。

今週以内ね。了解、そうしましょ。
こちらのレスは明日上げるわ。

それじゃ、おやすみなさい。またね。

374 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/12(水) 21:20:39
>>874


―――本当に、不味い状況ね。


肩で息をしながら、心の中で呟く。
リザレクション……蘇生の繰り返しで体力が尽きつつある上、不慣れな地上戦に持ち込まれてしまった。
空を飛ぶ手段を持たないが、戦闘慣れしている彼女。
自由気ままに空を飛びまわれるが、お世辞にも戦闘が得意とは言えない私。
両者を比べるまでもなく、地上では彼女が圧倒的なアドバンテージを有している……とは言え。
この時点で負けを認める気など毛頭無い。
戦う前から負けだなんて、絶対に認めない。



―――私は永遠亭の主、蓬莱山 輝夜。
この名に掛けて―――いえ、名前はわりとどうでもいいんだけど、とにかく。
あの子が幻想郷内でこれ以上暴れないとも限らないし、ここで止めておく必要はある。
打ちのめせば大人しくなって、話を聞くことも出来るようになるだろう。
元の世界に返すことだって決して不可能ではないはずだ。
あの子のためにも、幻想郷のためにも。ここで負けるわけにはいかない!



いざ心を決め、相手への攻撃の仕掛け方を思案し始める。
不慣れな戦ならば、後の先をとることが大切だ―――と、確か、鈴仙が言っていた気がする。
相手の技量が上か、そもそもどのような力を持つのかが不明な場合は、
相手の攻撃を一旦受けた後に反撃の手段を考えろ、と。
まあ、あの子が何もせずに時を浪費するとは考えにくいし、この案を採用することに何の問題もない。
先程空中から攻撃した例もあるし、先に仕掛けて効果的な攻撃になるとも思えないから、これで行こう。
そう決意した瞬間、彼女から罵声が飛ぶ。



『それなら、地面に激突する貴方の方が無粋を通り越して、喜劇ね!』



ビキビキッ



―――落ち着くのよ、私。あんな見え透いた挑発には乗らない……乗らないんだから……!



逸る気持ちを抑えきれず、手には一枚のカードを握っていた。
……だが、まだだ。まだ仕掛けるタイミングではない。
深く息を吐いて、心を落ち着ける。
一度、二度、三………………



三度目の深呼吸が終わる寸前に、激しい爆発音が響く。



「―――! 来たわねッ! 食らいなさい、神宝『サラマンダーシールド』ッ!! 」



反射的に木陰から飛び出して、カードを掲げ宣言する。


辺り一面に広がる、木々を焼き尽くさんとする炎はまさに火竜のごとし。
更に広範囲攻撃に加えて、彼女が潜んでいそうな辺りには炎を纏ったレーザーを打ち込む。
これで逃げ場はほとんど無い。
例え仕留められなかったとしても、炙り出した後にゆっくりと狙い撃ちをすればコトは済む。


挑発によって少々、冷静さを欠いていたと思わなくもないが、まあとにかく後の先らしきものは取れた。
後のことは後に考える!

375 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/12(水) 21:22:50
ということで。
クールになりきれない私でした、まる。


挑発で熱くなった所に爆弾破裂。
ついつい飛び出して体を晒しちゃった、ってところね。

376 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/12(水) 22:27:53
この闘争でのモーラの絶頂が遂にやってきたわね!
………1レス限定で(何

ええ、全く問題なしよ。
とりあえず、次は心臓に向けてマシンガンうちまくって、
零距離まで駆け抜けて尚も打ちまくるみたいな感じでいいかしら。

377 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/12(水) 22:33:31
思う存分やっちゃって頂戴。
それ相応に反撃するから(何


それじゃ、貼ってくるわね。

378 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/12(水) 22:54:22
確認。

では次の夜にあげるわ。
オーバーキルしまくるけど、問題ないわよね?(何

379 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/12(水) 22:57:27
問題ないわ、当然。
私は死なんよ!何度でも甦る!(某大佐風)

380 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/12(水) 23:00:48
じゃあ、殺しまくるわ^^

次の夜にまた会いましょう
お疲れ様

381 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/12(水) 23:08:10
お手柔らかに……ね?(弱気

ええ、それじゃまたね。おやすみなさい。

382 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/13(木) 22:50:39
>>875
 
 あらゆる化け物は心臓を破壊されれば、生き返ることは出来ない。 
 しかし、目の前の其れはかかる不文律すら超越している。
 ならば、心臓を破壊する事は無意味なのか?



 『NO』。化け物の左胸に照準セット。引き金が落ちる音がカチリ。
 
 
                パラパラパラ
 
 
 目標の雪の様な白い左胸にぽんっと赤い華が咲いた。鉛の弾が皮膚をその灼熱で焼き、
 食い破り、中の赤い肉を掻き分け、生命の源たる心臓へと殺到する。一の弾でも届き
 さえすれば致命傷。それほどにこの器官はデリケート。何せ、ここから血が全身に行
 き渡らなければ、思慮を司る脳も命令を遂行する四肢も満足に動作をしなくなり、最
 後にはその機能を停止を余儀なくされ、結果、死に至るこの化け物はそれでも
 しつこくしつこく新しい心臓を創り出して
 
 
         パラパラパラ
 
 
 トリガーを引きっぱなしにしながら、あいた左の手でサックを掴んで踏み込む。照準は
 左胸のまま依然固定。銃口から吐き出された9mmパラベラム弾が更に貪欲に化け物のハ
 ートを貪る。右心室は既に鉛弾で満席、立ち見も不可。左心室もそろそろ満員御礼。溢
 れた乗客は両の心房に殺到し………コンディションオールレッド。全身に送られる予定
 の血が行き場を無くし、鉛弾によって穿たれた孔から噴出。化け物自身を真っ赤に染め


 パラパラガツン


 そのまま化け物に体当たりして押し倒して、カチリとイングラムが空虚な音を立て限界
 を訴える。イングラムを投げ捨て、左手のサックから漁る。何でもいい、殺す事が出来
 れば。ゴツリと冷たい鉄の感触。其れを引っ掴んで化け物の左胸に押し付けて、まだ引
 き金をパラパラパラ。手にしたスコーピオンがその毒を炸裂。

 ビクビクと痙攣する化け物の身体。それは単に銃撃への単なる反射(リアクション)?
 いいえ、まだまだ新しい血や肉片が飛び散ってる。これだけ撃ってるのに風孔も開かな
 い。普通は向こうが見通せてもおかしくないぐらいにオーバーキル。それはしぶとくし
 ぶとく血や肉が補充されてるから。ねえ、それは何人分の血肉?命?いい加減にしてく
 れないかしら。むせ返る血の匂いでこっちが卒倒しそうよ。化け物でも血の温かさと香
 りだけは一人前。全く、忌々しい。そうして、スコーピオンもカチリとギブアップ。面
 倒の極みね、でも、まだまだ追加はあるわよ。撃って撃って殺して殺して

383 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/13(木) 22:51:17
立て込んでてちょっと遅れたわ。

うーん、まだ足りないかしら

384 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/13(木) 23:05:25
―――凄いわね、本当に。
このまま死んじゃっても良いくらいに素晴らしい殺しっぷりね。

私は十分だと思うけど、不満があるのなら練り直してもいいんじゃない?

385 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/13(木) 23:09:57
うーん、一応、これで。
貼るのは次の夜にでいい?
路線変更はないから、加筆修正の余地があれば次の夜にするってことで。

386 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/13(木) 23:17:39
ええ、OKよ。

387 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/13(木) 23:18:32
では、その方針で

後は好き勝手に料理してあげて
多分一発で終わる紙装甲だからw

388 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/13(木) 23:22:55
ふふっ、了解。
さーてと、どんな風に可愛がろうかしら?
楽しみだわ!


それじゃ、またね。お休みなさい。

389 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/14(金) 04:13:38
目が覚めて手持ち無沙汰だったから、若干の加筆修正を加えて投下したわ。

390 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/14(金) 22:53:56
確認したわ。
こちらのレスは明日の夜には投下するわね。

391 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/15(土) 02:14:04
…………今気づいたわ(死

ええ、了解、待ってるわね。

392 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 16:33:25
>>876



―――?


体に、衝撃、が、走る、
一拍、遅れ、て、激しい、痛み、が―――
ふと、見ると、彼女、が、駆け寄って来てい、る
手、には、銃、それ、を乱射……いや、確、実、に、私の、心臓を潰―――



「―――あ」




「ああああああああああああああああああああああああああああ! 」




どすん、と、鈍い、衝撃、彼女が、私、を、突き飛ばす、更に、銃撃、
銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃
銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃





痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い、死ぬほど痛い。
再生も追いつかない、再生した瞬間に穿たれる。


何度も何度も何度も何度も死ぬ。
絶望絶望絶望絶望絶望絶望絶望、ただひたすらに絶望。
一縷の光すら絶えてしまった真っ暗闇。
私の人生ゲームオーバー。
永遠にずっと彼女のターン。



……永遠?
物質に永遠なんてものは、存在しない。
弾薬は撃てば無くなる。
武器も使えば損耗する。
いくら永遠に攻撃し続けるかに思えても、限界はやってくる。
それは物質である以上仕方の無いことだ。



だけど、私は―――永遠と須臾の罪人。
永劫赦されることの無い罪を背負い、永遠に生き続ける。
体が滅したとしても、魂は消え去らない。そういう『薬』を飲んだから。
ゆえに―――この私は永遠そのもの。『永遠に等しい』程度では、太刀打ちできない。
ゼロと1の間には、大きな大きな差があるということを、今、示す。



「あああああああ―――はあ。痛かったわ。ねぇ? か弱い少女の心臓を狙い撃ちだなんて酷いじゃない」



再生場所、彼女の背後。衣服も含めて全て完全再生。
でも……これでもうお釣りはなし。正真正銘最後の再生。
体力は限界で膝が今にも笑い出しそうだが、必死に堪える。



「ねぇ? すっごく痛かったのよ?それはもう死んじゃうくらいにね」



背後から抱きついて、彼女の耳に軽く息を吹きかける。
……体力が尽きていることを悟らせないように、余裕ぶった表情を見せておかねば。



「ふふふ、でも凄く貴重な体験が出来て嬉しかったわ。貴方も体験してみない? きっとセカイが変わるわよ? 」



ニタリと大きく嗤って、懐から一本の枝を取り出す。
その枝には七色の玉が生っていて―――その全てが、弾幕の素となる。



「ふふ、ふふふふ……貴方にとっておきの夢を見せてあげるわ」



言い終わると共に枝を振り上げる。



神宝「蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-」



辺りが昼かと思うほどの明るさに包まれる。
その明るさの元は全て弾。隙間が見えない密度の七色の弾。


今までとは比較にならないほどの弾幕が彼女と―――私を襲う。
抱きついた体勢のまま、私は高く嗤う。



「あははははは、あはははは、楽しいわ! 楽しすぎて―――」



死んじゃうわ。

393 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 16:36:56
あら、ちょっとバランスが悪かったわね……まああとで修正するわ。

ということで、おかしな時間に投下。
適当な時間に見ておいて頂戴な。


私のターンはこれでおしまい。
特攻のお返しということで、ね。

394 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/15(土) 22:07:15
モーラ、女房思いのいい奴だったわね(違

では、こっちのレスは次の夜にあげるわ。
本当に短い絶頂だったわね、蜻蛉並

395 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 22:13:45
ムチャシヤガッテ(AAry

了解よ。
ああ、でも、もうこっちは切り札切っちゃったから……。

396 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 22:16:10
途中送信!? 
なんてこと、この私がミスをするなんて!


で、続きね。
こっちはもう攻撃の手段は無しよ。
次死んだら、復活は無し。少なくともこの闘争中はね。


397 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/15(土) 22:21:40
大丈夫

モーラの死亡はコーラを飲んだらゲップが出るくらい確実だから
仮に最後の攻撃をしてもどうがんばっても相打ち→モーラ昇天ぐらいね

後目測2ターンぐらいでおわるかしらね

398 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 22:27:51
あら。死んじゃうの?
別に生き残ってもいいのに。


ああ、そうそう、凄く申し訳ないんだけど……。
月曜以降ちょっと予定が立て込んじゃってね。
明日の貴方のレスに対する返事を書き込めるのは、早くても来週末くらいになりそうなの。
本当にごめんなさい。

399 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/15(土) 22:29:17
来週?


分かったわ。
ではそれまでに練っておくわね、お疲れ様。

400 名前:『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/15(土) 22:38:06
ええ、日にち的に言えば20日以降ね……ごめんなさい。


貼り付け完了。
それじゃ、またね。おやすみ。

401 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/19(水) 23:15:48
予定通り、というかちょっと早いけど復帰。
今日以降ならばもう大丈夫よ。

とりあえず、ご報告までに、ね。

402 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/19(水) 23:17:21
……見たことのない奇妙な記号列が頭に付いてる!?
何なのかしら、これ……。

403 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/20(木) 02:41:52
それは焼き鳥っていって、特定のホストに対する警告だったかしら。
単に巻き込まれてるだけでしょうし、実害はないはずだから大丈夫よ。
他のスレでもこれついてるヒトいるしね

404 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/20(木) 02:42:34
了解

では次の夜にはあげるわ

405 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/21(金) 00:28:05
今帰ってきたわ(苦笑

今夜中にあげるわね。
流れとしてはフルボッコされて力尽きる描写。
これで死亡にしたいけどいい?

406 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/21(金) 00:34:09
って、時間感覚が我ながら狂ってるわね(死
一応報告だけ。

とりあえずシャワー浴びて書いてくるわ。
こちらにまずあげておくわ

407 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/21(金) 00:46:05
ミテルワヨー

遅くまでお疲れ様。
今日は寒かったし、体には気をつけて頂戴な。


ええ、その流れで問題ないわ。
〆の描写は―――どうすればいいかしら。

408 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/21(金) 00:58:36
「月」をみあげてとか簡単でいいとおもうけどね

モーラは別に書いても書かなくても、みたいな
闘争に極論EPなんて不要だったりするし

409 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/21(金) 01:02:34
簡単でいい、かぁ。
うん、そうね。そうするわ。

まあ、折角だから終わりは終わりってハッキリわかった方が良いかなって思っただけだから。

410 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/21(金) 01:04:07
まあ、週明けまでにはおわるでしょう

それでは書いてくるわね

411 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/22(土) 00:40:29
>>876

 赤い閃光が奔った
 
 ちいさな右の足首がぽんと宙を舞うが見える。おかしいわね。私が狙い続けていたのは
 あくまで化け物の心臓だけ。何かの見間違いかしら。あ、でも、あの靴の形は見覚えが
 ある………というより、私の靴? いいえ、違うわね。私の靴の色は真っ黒だもの。あ
 んなに真っ赤ではないわ。―――――でも、何か重心が取りづらいわね。振り向いて殺
 さないと駄目なのに、ああ面倒!

 橙色の光が目に眩しい
  
 地面に左の腕がボトリと落ちる。ああ、あれは間違いない、私の左の腕だ。これぐらいで
 音をあげるなんて、我ながら何て情けない。私の覚悟の足りなさの表れともいえる。でも
 問題はない。右の手はまだまだ健在。銃の引き金を引ければそれで良いの。この身は化け
 物を殺す為だけにあるのだから。

 黄の矢がキラキラと飛んでくる
  
 私の脇腹にぶすり。熱くて鈍い感触。見ると綺麗な小さな穴が開通。でも、馬鹿だわ。
 こんなことしたら、私だけでなく羽交い絞めにしている貴方にも被害は及ぶでしょうに。
 ほら、現に私を抑える力が緩んだわ。空いている左の腕で肘打ちをして………左腕は目の
 前の地面、肝心な時に役に立たない!

 森緑に紛れて絡みついてくる緑光
  
 纏わりつかれて全身が焼ける様な悪寒、そして脱力感。けれど、この光は等しく背後の
 化け物も焼いている。自滅でもしたいの?ああ、貴方は死なないのだったわね。だから、
 こういうことも出来る。その思考が化け物なのに。でも、私だって「まだ」死んでない
 わ。銃の引き金だって、まだ引く事は出来る、殺す事がで

 飛び込んでくる青い魔光
  
 私の左の目が最後に見た光景がそれだった。じゅうと嫌な音がして、左の視界にカーテンが
 かかる。……右の視界に間髪入れず映ったのは

 藍色の殺意の奔流
  
 それは容赦なく私の心臓のある位置、左胸を背後の化け物もろとも一片の慈悲も貫いて

 全部紫色に………
 


 ―――――― Border of life ――――――



 随分と身が軽くなった気がする。まるで羽が生えた様。右の目に見えるのはあの化け物の顔。
 まだ生きているらしい。右の手の銃で………ふと、右の手が無いことに気づく、否、そもそ
 も胴も両の足も無い。自由なのは首から上だけ。

 そして、交錯する私の顔と化け物の顔、距離は零。そこで唯一意のままになる口で動かす、
 相手の喉下に向かって



 がぶり


 ……………

 ………

 …………………………まずい


 ―――――― Border of death ――――――


412 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/22(土) 00:42:09
寝落ちていた挙句に24時間後になるなんて世話ないわね!(死
本当にごめんなさい。

書いたわ。
7つの光がささって最後首をはねられた!
その首が…………ってスプラッタ


まあ、キャラの原型留めてないけど、そんなの関係ないわね(何

413 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/22(土) 02:25:12
……ご、ごめんなさい。私も寝てたわ……。
取り急ぎ、確認を―――。


(絶句)


―――首だけで動くなんて、私よりよっぽど化け物じみてる。まるでものの○姫の狼ね(何
こちらのレスは、土曜の夜には上げておくわ。
死亡確認の風景を書くつもり。

それじゃ、またね。

414 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/22(土) 13:47:36
まあ、ここは「大殲」だからね。
キレイなものはぐちゃぐちゃになるのがデフォなのよ(しれっと

今夜は0時ごろになるとおもうけどレスは急がなくてもいいわ。

415 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/22(土) 22:27:22
>>878


目の前でバラバラになっていく彼女。
後ろから抱き締めている私も当然、ほぼ同じダメージを受ける。
辛うじて四肢は胴体と繋がってはいるものの、もはや自由に動かすことは叶わない。


必死に私を殺そうとしている、彼女の横顔がとても美しく見えた。
きっと、気のせいではないだろう。


―――ああ。私はこんなに可愛い子を殺そうとしているのね。
殺されそうになったから、正当防衛……なんてのは言い訳ね。
私は、確実な意思を以って、この子を、殺す。
恨みなどという暗い想いで殺すのではない。
私はただ……遊びで、この子を殺す。自分の愉楽のために、殺す。
―――ああ、人を殺すのって―――こんなにも、楽しかったのね


笑いがこぼれる。腹の底から笑えてきた。


「くく、くくくくく…………ッ あははははははははは―――楽しいわ、今凄く楽しい! 生きるって素晴らしい!!
 ねぇ、貴方もそう思うでしょう!? 」


目の前で襤褸切れのようになっていく彼女に問いかける。
……もはや彼女の耳には届いてはいないだろうが、構わず叫ぶ。


「こんなにも楽しい人生、終わらせたくは無いものよね? ―――でも残念、貴方はここでゲームオーバーよ! 」


そんな叫びが聞こえたのか。
七色の内の一撃が、一分も違わず彼女と私の心臓を貫く。
その衝撃で彼女の体が手の中から離れていく。


その刹那。別の一撃が、彼女の可愛らしい頭部と胴体を綺麗に分割。
見るも無残な肉塊へと彼女を変貌させた。


「―――如何に只者ではないとは言え、流石にそうなっちゃあお仕舞いね」


舞い上がり、地に落ちんとする彼女の首へと語りかける。
ソレとすれ違うようにして私は前へ進む。
体が異常に重い。もはや体全体を再生することは不可能だ。
咄嗟に心臓だけは再生させたが、もう限界。
とりあえず、木にもたれ掛かって休みた―――


がぶり


「―――え? 」


喉元に視線を遣る。
そこには、首だけになった彼女が居て――――――。


「……人のことを散々化け物呼ばわりして……あ、貴方の、方が……よ、ほど、ばけも、……」


喉から溢れ出る血に妨げられ、最後まで言葉を紡ぐことは出来なかった。
力を使い果たしていた私は、再生を行うことも叶わずその場に倒れ伏すが、
地面とキスし続けるのは御免だと、力を振り絞って仰向けになる。


空には満月が輝いていた。
透き通った空気の、美しい夜だった。


―――こんな結末になったのは、全て、あの満月の所為ね―――。


そんなことをふと考え。私の意識は闇に溶けていった。

416 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/22(土) 22:29:15
しまった、死んじゃったわ(何


まあ、ということで。私もこの場では死亡。
こちら側のレスは以上、と言った感じかしら。

417 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/23(日) 03:38:07
今帰ってきたわ(死

確認。
ええ、これで何の問題もないわ。
どっちが悪役か分からないけど既に。

〆に何かいれるべきかしらね?

418 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/23(日) 03:57:06
あら、おかえりなさい。
……こ、こんなに遅くまで本当にお疲れ様。

悪役?
こんな些細なことで殺し合いをする輩なんて、悪以外の何者でもないと思うわ。
つまり、どっちも十分悪役。

うーん、出来れば最後に何か一言でもいいから欲しいわね……。


それじゃ……私は再び冷たい寝床に戻るわ。
イナバが居てくれればいいのに(何

419 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/23(日) 04:06:30
ええ。

では次の夜までには考えておくわ
今思案がまとまらないから
それじゃおやすみなさい

420 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/23(日) 23:24:11
こんばんは、今戻ったわ。

そうね、今回は基本的に狂気よね。
狂気で何かネタになるのは…………


そうね。
今までの闘争のレスの台詞とか切り貼りしてそれっぽくするのはどうかしら?
後は一言入れればキレイにしまるとおもうしね

421 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/24(月) 00:02:02
こんばんは。

なるほど……台詞ね。
うん、良いわ。その案で行きましょうか。

422 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/24(月) 00:03:45
では私が適当に纏めて、それをこっちにあげるって形でいいかしら?

423 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/24(月) 00:15:06
ええ、そうね。
お願いしてもいいかしら?

424 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/24(月) 00:15:42
わかったわ。
最後の最後で手間かけてごめんなさい。

最悪明後日までにあげるわね

425 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/24(月) 00:23:16
気にしないで……というよりも、むしろ私のわがままだから、これは。
こちらこそ、手間掛けさせてごめんなさいね。

ええ。
もう終わりだし、焦る必要も無いから……。

426 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/24(月) 00:29:34
ありがとう。
ではお疲れ様

また明日か明後日にね

427 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/24(月) 00:31:54
ええ、それじゃ、またね。お休みなさい。

428 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/25(火) 23:08:52
今帰宅。

シャワー浴びた後、仕上げてしまうわ。
時間がかかると思うから、すり合わせは明日の夜になるとおもうけど(苦笑

429 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/25(火) 23:12:38
おかえりなさい。

うん、了解よ。
明日の夜は比較的早い時間からここに居ると思うから。

430 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/25(火) 23:29:23
ええ、わかったわ。

それじゃちょっといってくるわね

431 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:04:17

 (First contact)

 ――――貴方は敵?
 
  あら。どうして初めて会った貴方と敵対しなければならないのかしら?
  私は貴方を敵視する理由が無いんだけどね
 
 分かったわ。なら、ここは何処なのか、貴方は何者なのかを
 
 (Invisivle FullMoon)
 
 ⇒error
 
 分かったわ。少なくとも貴方は排除しないといけないという事だけは
 
 
  ああ、痛かったわ。思わず死んじゃった
  ねぇ、貴方。出会ったばかりの人を殺すなんて酷いんじゃない?
  ほら、服もボロボロになっちゃったし
 
 (Catastrophe)
 
 ここは退くべき、か。正体不明にも程がある
 だったら、何度でも塵にするわ!
 
  果たして貴方は、私からの難題を解くことが出来るかしら?

 その物言いそのものが既に狂っている、間違っているって事に気づきなさい!
 
  あら、私が狂っているのは初めから。間違っているのもまた初めからよ?
  私は狂気の姫であり、永遠の罪人なんだから―――あはははは
 
  あはははは、いいわ、すごくいいわよ貴方! こんなにドキドキするのはあの夜以来!!

 
 
 
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――Over the Red Line...
 

 
 しかもねぇ、折角人が感慨に耽っていたというのに邪魔をするなんて。無粋よ、貴方!

 『地面に激突する貴方の方が無粋を通り越して、喜劇ね!』
 __________
 広範囲攻撃に加えて、彼女が潜んでいそうな辺りには炎を纏ったレーザーを打ち込む
 これで逃げ場はほとんど無い
 例え仕留められなかったとしても、炙り出した後にゆっくりと狙い撃ちをすればコトは
 
_『撃って撃って殺して殺して――――――
  ビクビクと痙攣する化け物の身体。それは単に銃撃への単なる反射(リアクション)?
  いいえ、まだまだ新しい血や肉片が飛び散ってる。これだけ撃ってるのに風孔も開かな
  い。普通は向こうの景色が見通せてもおかしくないぐらいにオーバーキル。しぶとくし
  ぶとく何処からとも無く血や肉が補充されてるから。現れる心臓の欠片、飛び散る心筋、
  繋がり切れる神経、砕ける動脈、更に吹き出る血液、エンドレスで続く三文映画。
  ねえ、それは何人分の血肉?命?いい加減にしてくれないかしら。むせ返る血の匂いで
  こっちが卒倒しそうよ。化け物でも血の温かさと香りだけは一人前。全く


 「ああああああああああああああああああああああああああああ! 」

 どすん、と、鈍い、衝撃、彼女が、私、を、突き飛ばす、更に、銃撃、
 銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃

 私の人生ゲームオーバー。
 永遠にずっと彼女のターン。

 ⇒continue

 ―――はあ。痛かったわ。ねぇ? か弱い少女の心臓を狙い撃ちだなんて酷いじゃない

 ふふふ、でも凄く貴重な体験が出来て嬉しかったわ。貴方も体験してみない? きっとセカイが変わるわよ?

 
赤い閃光が奔った橙色の光が目に眩しい黄の矢がキラキラと飛んでくる 
 森緑に紛れて絡みついてくる緑光飛び込んでくる青い魔光藍色の殺意の奔流 
 全部紫色に………

 『ひらり。かぶり』

 ……人のことを散々化け物呼ばわりして……あ、貴方の、方が……よ、ほど、ばけも、…

 『ごろり』


 ―――こんな結末になったのは、全て、あの満月の所為ね―――。

 Mode

   Easy
   Normal
   Hard
   Lunatic

 Game Over......

432 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:06:32
 (First contact)

 ――――貴方は敵?
 
  あら。どうして初めて会った貴方と敵対しなければならないのかしら?
  私は貴方を敵視する理由が無いんだけどね
 
 分かったわ。なら、ここは何処なのか、貴方は何者なのかを
 
 (Invisivle FullMoon)
 
 ⇒error
 
 分かったわ。少なくとも貴方は排除しないといけないという事だけは
 
 
  ああ、痛かったわ。思わず死んじゃった
  ねぇ、貴方。出会ったばかりの人を殺すなんて酷いんじゃない?
  ほら、服もボロボロになっちゃったし
 
 (Catastrophe)
 
 ここは退くべき、か。正体不明にも程がある
 だったら、何度でも塵にするわ!
 
  果たして貴方は、私からの難題を解くことが出来るかしら?

 その物言いそのものが既に狂っている、間違っているって事に気づきなさい!
 
  あら、私が狂っているのは初めから。間違っているのもまた初めからよ?
  私は狂気の姫であり、永遠の罪人なんだから―――あはははは
 
  あはははは、いいわ、すごくいいわよ貴方! こんなにドキドキするのはあの夜以来!!

 
  
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――Over the Red Line...
 

 
 しかもねぇ、折角人が感慨に耽っていたというのに邪魔をするなんて。無粋よ、貴方!

 『地面に激突する貴方の方が無粋を通り越して、喜劇ね!』
 __________
 広範囲攻撃に加えて、彼女が潜んでいそうな辺りには炎を纏ったレーザーを打ち込む
 これで逃げ場はほとんど無い
 例え仕留められなかったとしても、炙り出した後にゆっくりと狙い撃ちをすればコトは

 
 『撃って撃って殺して殺して――――――
  ビクビクと痙攣する化け物の身体。それは単に銃撃への単なる反射(リアクション)?
  いいえ、まだまだ新しい血や肉片が飛び散ってる。これだけ撃ってるのに風孔も開かな
  い。普通は向こうの景色が見通せてもおかしくないぐらいにオーバーキル。しぶとくし
  ぶとく何処からとも無く血や肉が補充されてるから。現れる心臓の欠片、飛び散る心筋、
  繋がり切れる神経、砕ける動脈、更に吹き出る血液、エンドレスで続く三文映画。
  ねえ、それは何人分の血肉?命?いい加減にしてくれないかしら。むせ返る血の匂いで
  こっちが卒倒しそうよ。化け物でも血の温かさと香りだけは一人前。全く


 「ああああああああああああああああああああああああああああ! 」

 どすん、と、鈍い、衝撃、彼女が、私、を、突き飛ばす、更に、銃撃、
 銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃

 私の人生ゲームオーバー。
 永遠にずっと彼女のターン。

 ⇒continue

 ―――はあ。痛かったわ。ねぇ? か弱い少女の心臓を狙い撃ちだなんて酷いじゃない

 ふふふ、でも凄く貴重な体験が出来て嬉しかったわ。貴方も体験してみない? きっとセカイが変わるわよ?

 
赤い閃光が奔った橙色の光が目に眩しい黄の矢がキラキラと飛んでくる 
 森緑に紛れて絡みついてくる緑光飛び込んでくる青い魔光藍色の殺意の奔流 
 全部紫色に………

 『ひらり。かぶり』

 ……人のことを散々化け物呼ばわりして……あ、貴方の、方が……よ、ほど、ばけも、…

 『ごろり』


 ―――こんな結末になったのは、全て、あの満月の所為ね―――。

 Mode

   Easy
   Normal
   Hard
Lunatic

 Game Over......

433 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:07:36
 (First contact)

 ――――貴方は敵?
 
  あら。どうして初めて会った貴方と敵対しなければならないのかしら?
  私は貴方を敵視する理由が無いんだけどね
 
 分かったわ。なら、ここは何処なのか、貴方は何者なのかを
 
 (Invisivle FullMoon)
 
 ⇒error
 
 分かったわ。少なくとも貴方は排除しないといけないという事だけは
 
 
  ああ、痛かったわ。思わず死んじゃった
  ねぇ、貴方。出会ったばかりの人を殺すなんて酷いんじゃない?
  ほら、服もボロボロになっちゃったし
 
 (Catastrophe)
 
 ここは退くべき、か。正体不明にも程がある
 だったら、何度でも塵にするわ!
 
  果たして貴方は、私からの難題を解くことが出来るかしら?

 その物言いそのものが既に狂っている、間違っているって事に気づきなさい!
 
  あら、私が狂っているのは初めから。間違っているのもまた初めからよ?
  私は狂気の姫であり、永遠の罪人なんだから―――あはははは
 
  あはははは、いいわ、すごくいいわよ貴方! こんなにドキドキするのはあの夜以来!!

 
  
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――Over the Red Line...
 

 
 しかもねぇ、折角人が感慨に耽っていたというのに邪魔をするなんて。無粋よ、貴方!

 『地面に激突する貴方の方が無粋を通り越して、喜劇ね!』

 広範囲攻撃に加えて、彼女が潜んでいそうな辺りには炎を纏ったレーザーを打ち込む
 これで逃げ場はほとんど無い
 例え仕留められなかったとしても、炙り出した後にゆっくりと狙い撃ちをすればコトは

 
 『撃って撃って殺して殺して――――――
  ビクビクと痙攣する化け物の身体。それは単に銃撃への単なる反射(リアクション)?
  いいえ、まだまだ新しい血や肉片が飛び散ってる。これだけ撃ってるのに風孔も開かな
  い。普通は向こうの景色が見通せてもおかしくないぐらいにオーバーキル。しぶとくし
  ぶとく何処からとも無く血や肉が補充されてるから。現れる心臓の欠片、飛び散る心筋、
  繋がり切れる神経、砕ける動脈、更に吹き出る血液、エンドレスで続く三文映画。
  ねえ、それは何人分の血肉?命?いい加減にしてくれないかしら。むせ返る血の匂いで
  こっちが卒倒しそうよ。化け物でも血の温かさと香りだけは一人前。全く


 「ああああああああああああああああああああああああああああ! 」

 どすん、と、鈍い、衝撃、彼女が、私、を、突き飛ばす、更に、銃撃、
 銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃、銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃
 銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃銃撃

 私の人生ゲームオーバー。
 永遠にずっと彼女のターン。

 ⇒continue

 ―――はあ。痛かったわ。ねぇ? か弱い少女の心臓を狙い撃ちだなんて酷いじゃない

 ふふふ、でも凄く貴重な体験が出来て嬉しかったわ。貴方も体験してみない? きっとセカイが変わるわよ?

 
赤い閃光が奔った橙色の光が目に眩しい黄の矢がキラキラと飛んでくる 
 森緑に紛れて絡みついてくる緑光飛び込んでくる青い魔光藍色の殺意の奔流 
 全部紫色に………

 『ひらり。かぶり』

 ……人のことを散々化け物呼ばわりして……あ、貴方の、方が……よ、ほど、ばけも、…

 『ごろり』


 ―――こんな結末になったのは、全て、あの満月の所為ね―――。

 Mode

   Easy
   Normal
   Hard
   Lunatic

 Game Over......

434 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:08:25
私の虚弱ぶりは嫌になるわ(死

ごめん。最初の2レス無視して。
キリハリしてまとめてみたけどどうかしら。

435 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/26(水) 22:11:29
虚弱?
いやいやレン、病弱っ娘は萌えよ(何

うん、確認したわ。
私のレスの整形もしてくれたのね。ありがと。

―――いいわねぇ。実に狂ってる。
〆に相応しいと思うわ。

436 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:13:51
ありがとう。
じゃあ、後は貼るだけね。

>>411>>415>>433の順ではっていきましょう
>>411を貼ったら、>>415を貼ってもらえるかしら。

437 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/26(水) 22:17:42
了解よ。

438 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:20:28
最初のをはったわ。
じゃあ、お願いね。

439 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/26(水) 22:23:07
こちらも完了。
最後、よろしくね。

440 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:29:06
おしまい、と。
レス番まとめはこっちでやっておくわね。

本当にお疲れ様。
私のスケジュール調整が甘かったのは改めて謝るわ。


でも、本当に凄いわ。
ここまで適応できるなんて思ってもなかったし、
寧ろ私が気圧されていたぐらいね。

輝夜なら誰とでも上手くやれると思うわ。

441 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/26(水) 22:42:21
確認完了。
ええ、ありがと、レス番まとめはお願いするわね。

レンもお疲れ様。
いえ、謝るのはこっちよ。色々と我儘を言ってしまってごめんなさい。


本当にやれるのか不安だったけど、貴方のお陰で最期まで辿り着けた。
ありがとう、レン。凄く楽しかったわ!
貴方にも楽しんで貰えていれば、これ以上の喜びは無いわ。

その言葉、凄く心強いわ。ふふ。
また機を見て、やってみるわね。

442 名前:レン ◆SL/QoWHITE :2008/03/26(水) 22:53:19
なら、次も期待していいってことかしら。
まあ、楽しみにしておくわ。

4月上旬からしばらく離れるけど、それまで終わってよかったわ。
それじゃ、お疲れ様。

機会があればまたね。
おやすみなさい。

443 名前:[-{}@{}@{}-] 『永遠のお姫様』蓬莱山 輝夜 ◆3nKAguYAXE :2008/03/26(水) 22:55:58
ええ。
のんびりまったり待っていれば、その内、ね。


お疲れさま。
またの機会を、楽しみにしているわ。
それじゃ。おやすみなさい。

444 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/02(金) 00:32:01

「これが――龍穴?」
 
 草木も眠る丑三つ時/逢魔ヶ時=逢間ヶ辻――そこで少女はポツリと呟いた。
 青磁器の如き白い肌/腰まで届く絹糸を垂らしたかのような白髪/収穫には未だ早い果実を包むシックな制服/
スラリと伸びた手足は蝋細工のように可憐――内に秘めた暴虐はその素振りも見せず/表情はいたって冷静/
その胸の内に驚愕を秘め/それでも崩れない表情――さしづめ機功人形といった風情。
 
 瘴気にも似た風に揺れる髪を抑え/スカートの裾が翻る――そちらはさして気にしていない模様/懐かしくも汚
らわしいと感じる血の匂いが流れるそこに立つ――可憐な腕=暴虐でもある腕に一振りの刀を抱き。
 
 少女の驚愕――それは眼前の龍穴の穢れ。
 龍穴/一般的な呼称=パワースポット。
 龍脈から流れた氣の吹き溜まり――本来ならば清く澄み渡り、美しいとは言えないまでも、神聖であると感じ
られる場所である。
 
 ここは一つの結界の要でもあった。――いや、要と成るべくして創られた。
 穢れは在るべくして在るモノであり、それを抑える為に創られていたのだから。
 普段であれば、ここは寒気を覚える程度で済む。
 
 だが――現状=死屍累々の屠殺場。
 
 勿論比喩――少なくともここは法治国家/路上に死体が落ちている確率はここ数年で跳ね上がった――それ
でも宝くじで一等を引く確率のほうが高い。
 
「畏怖の念を集めるとは言え――それでも一つの信仰だというのに、これでは」
 
 愁いを帯びた言葉/脳裏を過るのは主君の顔=命を賭して仕えると決めた絶対の君主。
 幾度と時代は巡り、かつて駆け抜けた戦場はここにはない。自分の名を自覚せず、安穏と過ごせば退屈――
或いは憂鬱と鬱屈を抱え――安穏と過ごす事も可能だった。
 それでも少女は彼女に――己が手を血で染め上げ、上質の絹糸の如き髪を真紅に染め上げる覚悟を決め、
主君の下へ馳せ参じた。かつて交わした約束を果たす為に。
 
 龍脈+龍穴の乱れは彼女に深刻な被害を齎す――<新宿>の一件は記憶に新しい。
 彼女の内に宿る『龍』は、一般的に負と定義付けられるもの――破壊/死/加虐――といったものに非常に強
い反応を示す。最近も、自分が自分であるか判らない時が在ると、零していた。
 
<新宿>の一件以来、徐々に、徐々に。
 それ程までに、あの<魔震>が龍脈に与えた影響は大きいのだ。
 
 少女は、彼女の憂いを取り除こうと暗躍する。滅多に彼女の顔を見れないのも、そのせいだ。
 ただし、それが悲しい事だとは微塵も思っては居ない。むしろ誇らしい事だと思っている。
 あの心優しき君主が、魑魅魍魎+悪鬼羅刹の類に落ちるのは、見るに耐えない。
 
『魔王』は彼だけで良い。少女の主は、そうである必要はない。
 だから少女は一人、穢れた龍穴に足を踏み入れる。
 
 其処に待つ化生/悪鬼/魍魎/怨霊――恐るるに足りず。
 
 一歩/一歩――アスファルトを打つローファーは、静かに覇気を放つ。
 静かに――静かに。

445 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/02(金) 00:45:43
――さて、これが根幹となります。長いですね。
 恐らく、これの前に幾つかレスを書き足す事になるかとは思いますが、そちらの導入の目安にでもなればと思い
ます。如何でしょうか?
 
 補足を箇条書きで。
 
・舞台は将門塚を予定しています。将門塚にした意味は――「甲冑」にあるのですが、それは加筆予定です。
・<新宿>に深い意味はありません。在るとすれば、私達と言う幻想をより幻想仕立てにする為の小道具と思っ
ていただければよいかと。
・書き足されるエピソードは断片的なものになります。将門塚に立つ為の過程、ですね。
・私の原典における時間軸は、我が主、劉備玄徳が龍に目覚めた後――関羽雲長が曹操の元へと経つ前――
といったところでしょうか。アニメ版では色々と不都合がありますので、原作に準拠です。
 
 その他で不明な点があれば何なりと。
 今夜は時間ですので、これで。

446 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/03(土) 19:21:50
 
 雨=生命を育む象徴。
 雨=時に暴虐なる自然を起こす破壊の権化。
 
 雨――血液すら洗い流す慈悲。
 
 
                        ※  ※  ※  ※  ※
 
 
 二人の少女が踊っている。
 その顔に浮かぶ微笑は互いの為に/或いは現実逃避。
 救い様のない現実には目を背けたくなる=人の性。
 
 この場を支配するのはモノは何十にも及ぶ願望=少女達にとっての絶望。
 容赦/慈悲/希望――皆無。
 
 肉欲/獣欲を前面に押し出した顔に浮かぶ下卑た笑み。
 加虐心/愚かしい支配欲の発露。女は虐げられるべき/愚かな信仰。

 しかしそれも数分前までの出来事。
 状況は依然として変わらずに少女達は雨の中を踊り続ける。 
 その顔に浮かぶ微笑は互いの為に/或いは散り逝くモノへの鎮魂歌。
 
 スッと音もなく差し込まれた青龍刀/空気を送り込むようにクルリと捻る/それは外と内とを繋ぐ楔。
 紫電の如く奔り抜ける日本刀/首の皮一枚を残し切断/それでも飽き足らず頭蓋も叩き割る/確実な死。
 
 朱の色に染まらぬ互いの得物――刃が踊る軌跡だけを残し駆け抜ける。
 容赦/慈悲/希望――その胸の中。
 
 されどその行為に一切の容赦/慈悲/希望――垣間見えず。
 
 二人の少女が踊っている。
 舞/踊り/淡々/冷静/殺めた命を偲ばず――かつて人であった亡骸を。
 
 そうして、十分と掛らずに亡者は消え去った。
 それはかつて人であった事実すらもなかったかのように、灰と成って流れて散った。
 
  
                        ※  ※  ※  ※  ※
 
 雨=生命を育む象徴。
 雨=時に暴虐なる自然を起こす破壊の権化。
 
 雨――亡骸が流す歓喜の涙。

447 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/03(土) 20:39:53
 
「初めに聞いておくべきだったが――どう言う事だ?」
 
 ブッラックオニキスを鏤めたような髪/日に焼けた褐色の肌/丈を切り詰めすぎた結果=惜しげもなく晒され
る傾国の肢体/アレだけの行為に及んでも乱れる事なき呼吸/表情には不満の色=欲求不満=準備運動にも
ならない/次いだ二の句「本当の敵はお前か?」/浮かぶ優美な微笑――さながら黒豹と言った風情。
 
「今までは私だけでも抑えられました。あの一件以来、数が増えまして」
「以前にも居た、か」
「そう言う事になりますね」
 
 淡々と告げられる事実=フィクション/ファンタジーの実在。
 常識の理から外れた化物の存在/今居る現実すら疑ってしまう事実。
 
「――世話をかけていたようだな」
「いえ、私は私のすべき事を果たしているだけです。それに――彼女は貴女方と居るべきなのですから」
「自分は影で良いと?」
「寄り添う事は叶わずとも、側に居る事は出来ますから」
 
 少女達は微笑を浮かべる/情事の後の恋人のように=変わる事なき信頼の証。
 
「ところで――彼女の様子は、如何でしょうか」
「アレ以来飲み込まれる事が多くなった――その度に、誰かが血を流す。本人は知らないが、知ってしまえ
ば容易く壊れてしまうだろう」
 
「そう――ですか」と呟くと同時に「――私が、守る」と幽かに漏れる声。
 秘められた決意/決心/覚悟――語るに及ばず。
 
「それでは、そちらはお任せしましょう。私は私の為すべき事を。それだけを考えていられますから」
「もう行くのか? せめて一目くらいは会って行っても――」
「いえ、あまり猶予もありません。私達の悲願の為に必要な戦いはすぐ其処まで迫っています。貴女にも、
私にも。その中で遂げなくてはならない役割があります。イレギュラーの排除は、早い方が良い」
 
「貴女の為にも」――その科白を白い少女は飲み込んだ。
 今この場で告げるのはあまり面白いとは思えない。
 
 だから――
 
「それでは、私は行きます。彼女にはよろしくお伝え下さい。貴女も――風邪など召しませんように。どうやら
下着も着けていないようですし――形、崩れますよ?」
 
 雨で濡れた制服/ボディースーツのように体に吸い付く/露になる肢体のライン/夜+雨と言えども隠しきれぬ
事実=制服の色――白。
 94と言う数字=嘘偽り――介在する余地、無し。
 
「――放っておけ」
「言わせて頂きますが――関羽雲長。貴女はもう少し恥らった方が良い」
 
 相手にするのも面倒だと言わんばかりに関羽と呼ばれた少女/反転。
 その行動に幽かな微笑を浮かべ白い少女/反転。
 
 互いに行くべきところへ向かい歩き出す。
 それが例え修羅道であろうとも。

448 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/03(土) 21:36:37

 歩む/ただ一人の道を。
 歩む/ただ一人で道を。
 
 歩む――嘘か真か定かではない情報を手に。
 
 
                       ※  ※  ※  ※  ※ 
 
 
「お嬢さん、お茶でもいかが?」
 
 声を掛けられた少女――黙して語らず/それどころか殺気の発露。
 
「冗談だよ。ジョーダン」
 
 咥えた煙草からたっぷりと紫煙を吸い込み――同じだけたっぷりと時間を置いて吐き出す。
 それが切っ掛け/男の急変=在り得る筈もなし。
 
「オタクも悩んでるんだろう? 『龍』に。いや、コッチも大変でさ。気付いてるだろうが――アレ以来そこかしこ
で人死にが出てる。俺達に関係在るモノから、ないモノまで。そうなってくれば、ウチの大将もオタクの大将も
同じようなもんを飼ってるんだから――もう一人居たか。アレは前々からだが余計に酷い有様らしいが、ま、
悩みは同じ。イレギュラーは排除したいってワケ」
 
 吸いきった煙草を無造作に投げ捨てる/新しいものを取り出す/着火/再び吐き出される有害物質。
 偽りの金に染め上げた髪/焼けた肌/終始ニヤついた表情――されど笑っていない眼光/南陽学園の制服
――勿論ノーネクタイ/身に纏う雰囲気すら軽薄――典型的昼行灯。
 
「――それで?」
 
 初めて口を開く少女/嬉しそうに微笑む男。
 
「結界が綻んでいるのさ。関東一帯に張られた馬鹿デカイ結界が。たった一人の為に、恐ろしい――バケモ
ノを鎮める為だけに」
「平将門、ですか」
「聡いね、御名答だ。アレのお陰でそこかしこに走ってた氣がボロボロに引き裂かれただけならまだマシだっ
たんだろうが、どーにも結界にも罅が入った。押さえつけてたのが将門なんてバケモノじゃなけりゃ、救いが
在ったんだが……甲冑を着込めば右目が二つ、体は矢も刺さらないくらいに硬い――挙句にゃ斬首されよう
が空を飛ぶ。正真正銘の、バケモノさ」
「――それで、私は何処へ向かえば?」
「――……ふぅ、つれないね。寂しい限りだ」
「南陽にも人員を裂く余裕がない。そして、貴方が私の前にいると言う事は、なにかしら策があるのでしょうし、
私にとって不利な状況になっていることも十分に推測できます」
「――お手上げだね。じゃあ、結論」
 
 
                      ※  ※  ※  ※  ※
 
 歩む/ただ一人の道を。
 歩む/ただ一人で道を。
 
 歩む――悪意蔓延る将門塚へ。

449 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/03(土) 21:38:27
 時間が時間でしたので、予定を大幅に省きましたが、これで完成です。
 色々と不十分かもしれませんが、不味い部分が在れば加筆修正も致しましょう。
 また、御質問等にもお受けします。
 
 それでは、私は待機しておりますので、何かあれば。

450 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 21:45:57
 
―――御免。
 
成る程…仔細の程は確認致した。
然らば、かの将門公が首塚にて居座るが彼奴…「ビシャモン」という解釈で宜しかろうか?
 
左様なれば、それがしが方の導入に取り掛かると致そう。

451 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/03(土) 21:49:30
 ええ、その解釈で問題ありません。
 龍脈に憎悪を載せていたとか――そのような理由で充分でしょうから。

452 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 23:42:18
 
 はんにゃ [般▽若]
 [名]
 ・分別・対立を越えて真理を悟る知恵。
 ◇梵語の音訳。
 ・能の女面の一つ。二本の角と大きく裂けた口をもつ鬼女の面。般若面。


 
  般若といふもの
 
  般若は経の名にして苦海をわたる慈航とす。
  しかるにねためる女の鬼となりしを般若面といふ事は
  葵の上の謡に六条のみやす所の怨霊行者の経を読誦するをききて
  あらおそろしのはんにや声やといへるより転じてかくは称せしにや
 
                                 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
  「般若」といふもの
 
  般若は甲冑の名にしてたましひ喰らふ異形とす。
  しかるに嗤ふ鬼の貌となりしを般若胴といふ事は
  奥羽に一組の胴丸甲冑を着込みし侍のものぐるひ吼えずるをききて
  あらおそろしのはんにや声やといへるより転じてかくは称せしにや




 はんにゃ [般▽若]
 [名]

 ・D級魔界獣の一種。
  魔界全土で2000体以上確認されているB+級に相当する魔力を持つ寄生甲冑。
  尋常ならざる力を宿主に与えるが、同時にその意識を支配し殺人鬼へと変貌させる。
  殺したものの返り血と魂を主食とする。
  ダレイ家当主の宝物庫より消失した後、その姿が人間界で確認されている。
  
                   マルアス著・シエラ=ド=ギルマン編纂『魔界獣大全』より
 

453 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 23:43:22
>>
  
 
摩訶般若波羅蜜多心経
           観自在菩薩
              行深般若波羅蜜多時
                       照見五薀皆空 
                             度一切苦厄
 
  「嗚ァこの刃応え、返り血の味! 殺しの道楽止められンのゥ!!」
舎利子
   色不異空   「クワァー刃ッ刃ッ刃ァ!!」
      空不異色
         色即是空
「この程度では」   空即是色
                受想行識  「物足りぬゥ!」 
                   亦復如是
「此の魔界とやらに在る魂も皆喰らい尽くしてくれるわァァ!!」
舎利子 
   是諸法空相
       不生不滅 
         不垢不浄
           不増不減
             是故空中無色
                 無受想行識
                    無眼耳鼻舌身意
                         無色声香味触法

                「そうはさせぬ!!」
無眼界乃至無意識界
          無無明
            亦無無明尽
                乃至無老死 
                    亦無老死尽 
                        無苦集滅道
                            無智亦無得

「そんなに我が名が欲しくば呉れてやる…冥土の土産に持って逝くがいい」
以無所得故
      菩提薩た             「だが」
         依般若波羅蜜多故
                 心無罫礙
   「その前に」          無罫礙故
                       無有恐怖
                          遠離一切顛倒夢想
  「お主が喰らった魂、返してもらうぞ! 迷える魂解き放たれィィ!!」
究竟涅槃 
    三世諸佛
       依般若波羅蜜多故
               得阿耨多羅三貎三菩提
                          故知般若波羅蜜多
                                   是大神呪

      「餓ウゥお嗚オォオオオオ乎おオオぉ……!!」
是大明呪
     是無上呪
        是無等等呪   
            能除一切苦     「に、人間」
                真実不虚
                   故説般若波羅蜜多呪
 「如きにィ」                       即説呪曰
 
           「このワシが…!」
  
羯諦 莫迦なァ羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅嗚呼アぁァ嗚ぁアぁ唖ぁァ羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯ァァぁぁ……!!波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 
  
 
    『我が力の全てを以って此処に封ずる。
  
     願わくば、

     我が命尽きし後も、

     この静けさの続かん事を』

  
 
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆呵 
 

454 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 23:44:18
>>


     ―――後の世に於いて、幾星霜―――
 
 
 
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 
  
 
    『我が力の全てを以って此処に封ずる。
  
     願わくば、

     我が命尽きし後も、

     この静けさの続かん事を』

  

羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆呵     



     
 
 
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 我が羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 名は 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 
  
 
    『我が力の全てを以って此処に封ずる。
  フ
     願わくば、         
                      ハ
     我が命尽きし後も、
       ハ
     この静けさの続かん事を』

                          

羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆呵     
 

455 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 23:45:03
>>
 
 
      ―――世の境目はゆらぎて、綻びに満ち。
 
 

羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 羅羯諦 羯諦 諦 波羅
 羯諦 波羅羯 羯諦 羯諦 波羅諦 羯 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 我が羯諦 羯諦 羯諦 波羯諦 羯諦 諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯我 が名 は羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 
  
 
    『我が力の全てを以って此処に封ずる。
  フ              ハ
     願わくば、         
         ハ             ハ
   フ 我が命尽きし後も、  ハ
       ハ             ハ
     この静けさの続かん事を』

    フ                     ハ

羯諦 羯 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅諦 羯諦 羯諦 波羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
諦 羯諦 波般羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅若諦
羯諦 羯諦 波羅否諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯 羯諦 羯諦 波羅羯若 羯諦 諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯 羯諦 羯諦 羅羯諦 羯諦 諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅否羯諦 否提否婆否  

 
 
 
羯諦 羯諦 波羅鬼ッ 悲ッ 悲ッ 悲ッ羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 我が名は羅羯諦 羯諦 羯諦 我が名は 羯諦 怒ゥ刃刃刃刃ァ
フハァハハ波羅羯我が名は 羯諦 羯諦 波羅諦 羯 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦“ハンニャ”? 否羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 我が羯諦 羯諦 羯諦 波羯諦 羯諦 諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯我 が名 は羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 火ヒャヒャヒャヒャ羯諦 ヒヒヒ 波羅羯諦 愚ワァーッハッハ羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 
  
 
   『我力の全を以っ此処封ず。 
  フ  ハ  ハ  ハ  ハ  ハ  フ  ハ  ハ  ハ
    フ  ハ  ハ  ハ         
         ハ  ハ  ハ  ハ  フ  ハ  ハ
    我が尽き後も、ハ  ハ  ハ  ハ  ハ
    ハ   ハ   ハ   ハ   ハ   ハ    ハ
  フ  ハこのけさ続か事をハ  フ  ハ

    
  
羯諦 羯我が名は諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯我が名は諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 “ビシャモン”羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦 羯諦 羯諦 波羅羯諦
羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆呵     
 
 
 
「そう、我が名はビシャモン―――悪霊侍ビシャモンじゃあ!」
 
  
 
  ―――世の境目はゆらぎ、綻びに満ち。
  <魔震>、<魔次元>、<神降し>に因り極となる。 
  
  故に封ずるは解け、悪鬼は今首塚に嗤ふのだ。 
 

456 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/03(土) 23:51:11
 
……先ずは遅参を詫びよう。
 
>>452-455
 
一先ず、以上が此方の導入となる。
彼奴は首塚にて同じく沸いた物の怪、無頼を問わず切り殺しながら巣食っておる…さよう考えて良い。
 
次はお主と彼奴がまみえる、といった流れが妥当か。
…では、お主に筆を預けるとしよう。

457 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 00:32:19
 
 その中は既に異界――全ての生在るモノへの憎悪/憤怒/拒絶。
 幽かに動く表情/その眼に映るはずもない死界の顕現――言うまでもなく此処は地獄。
 歴史に名を刻む鬼への畏敬を抱いた墓碑/儚き信仰は見るも無残――その心無さに、少女の美貌は歪む。
 生者/死者=弄るなど愚劣の極み。
 
 数秒の静止=黙祷を捧げる為。
 
 哀悼――無残な亡骸に。
 哀悼――平穏に眠るべきモノに。
 哀悼――信仰を寄せたモノに。
 
 胸に抱いた感傷=これを区切りに決着/視線を前方へ。
 
 目的――龍穴としての正常化。
 
 
                      ※  ※  ※  ※  ※
 
 
 左慈元放――南陽学院が四天王の一人/曰、
 
「結界の要所――龍脈から到った氣が集まる龍穴、どーにもそこがクサイ。龍脈に損傷はあれど、一本や
二本千切れ飛んだ所で揺らぐようなチンケナ作りじゃないからな。となると、要がぶっ飛んだって考えるのが
自然だろう。そこから溢れる憎悪やらなんやらが尋常じゃなけりゃ、龍脈そのものも犯されるって寸法だ。ま、
正確に調べてない以上、確証はないが」
 
 少女の黙考――或いは愚考/曰、
 
「――龍脈の修復など誰にも出来ないかと思いますが」
 
 男の顔に浮かぶは愉悦――自らの思惑通りといった顔/曰、
 
「元々そこには何かが封じてあった、と考えれば。その名の通り首が在るのか、それとも別の何か――太刀
や具足――が眠っているのか。どちらにせよ、相当念の篭ったものがそこにあれば――というか、在るんだ
ろう。そうでなきゃ、辻褄が合わない」
 
 
 
                       ※  ※  ※  ※  ※
 
 
 視界/死界――その先に佇み呪の声を上げる怨霊。
 恐らくは眠っていた何か=平将門?
 
 何かが違うと訴えかける――それは少女が持つ本能/或いは既視感。
 君主として立つにはあまりに不相応な破壊+暴虐+残忍=悪性。
 
 僅かに鯉口を切り/一歩/また一歩――前進。

458 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 00:34:02
 戦闘態勢を取りつつ、接近と言ったところでしょうか。
 気付いているか判らぬ者を斬るほど落ちぶれては居ませんので。
 
 何か不明な点があればお答えしましょう。

459 名前:ビシャモン ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/04(日) 01:36:00
>>
 
 
虚空の虚と空に満ちるはずは呻きと呻き。
薄闇の至るところに散乱し、また至る所に積み上げられている骸と骸。
そしてなお、今も刻まれ無惨に散り逝く異形と異形。
 
しかし、響くべきは響かず。
其れは死した霊の無念、啜り泣き、されど一縷の声もなく。
されど、流れるべきは流れず。
其れは死した骸の鮮血、大出血、しかし一滴の残りもなく。
 
嗤い、哂い、嗤う。悪は、笑う。鬼は、笑う。鬼が、笑う。
まるで書き割の如く浮き出た月の光に、鬼が、無惨なる光景を笑う。
 
 
  ズバッグシャッフハハハハバシュズズズバッシャ
  
――――哂い、そして喰らう。
魂魄、否、怨霊など浮かばぬ筈だ。喰らい尽くされるのだから。
骸より出でた魂は、甲冑を鎧う鬼に吸われ、今もなお咀嚼されているのだから。
呪う声、その正体は他ならぬ。すなわち、死して尚も蹂躙される魂どもの断末魔。
だが、それは大魚に呑まれる雑魚のように、あまりに弱い。
 
 
  ヒッヒヒヒグシャズパッハァーハッハズボシュ  
   
――――嗤い、そして啜る。
血潮、否、鮮血など残らぬ筈だ。吸われ啜られ尽くされるのだから。
骸より流れる血は、鬼のぬらぬらと刃紋を蠢かせる刀に、水が砂へ染み込むように吸われゆく。
無血の屠殺が真相は奇異、しかし明白。すなわち、死してなお搾取される命の残り。
いわば蟻に貪られる餌のように、あまりに無情。
    
  
  血じゃ! 目の前が真っ赤じゃア! 
  ヒヒャグシャズブッヒャフブシャアァヒャヘヘ!! 


 
―――そして、骸は晒される。
石段に並ぶ。虚ろな顔の首が、顔が、上体が。ずらりと無惨に並ぶのだ。
咎は“生”。
そう、鬼は告ぐ。
故に“殺”。
そう、鬼が哂う。哂いて殺し、殺して晒す。とが首、そっ首、殺して晒す。 
殺し、刎ねて、晒す、晒す。
恨めしく睨む残骸の数々を見て哂い、笑い、哂いて、喰らい、晒す。
 
 
逝くは、破戒。

    ――――腐悲悲悲悲悲悲悲悲悲ィ! 喚け、呻け、そして叫べィ!!
 
来るは、破壊。
 
    ――――うぬらが魂をもっと喰らわせイ!血を、もっと吸わせィィ!!
 
総て、刃潰。

    ――――グ亞ハハ刃ハ刃ハハハ刃刃刃ハハハァ!怒ゥゥゥハハハッハッハァ!

 
                          
                  ――――うぬも、死ぬるかのゥ?  

 
鬼が、ぬらりと振り向いた。

460 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/04(日) 01:41:40
 
…一時、といった所か。お待たせした。 
 
凶行を繰り返していた途中で接近したお主に気づき、振り向いたといったところか。
周りには積み上げられた骸の胴体。
石段には居並ぶ生首。
そして墓標の前には、凶行の只中であった彼奴……という具合よ。
  
敵と認めるには十二分だろう。
存分に戦端を開かれよ。

461 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 02:36:18
 
「ええ――何時かは。それが今ではない事は確かですが」
 
 邂逅――それは一期一会。
 開口――それは宣戦布告。
 開攻――それは修羅之道。
 
 軽やかな飛翔/無音の羽ばたき/通常の認識=地を這う黒い影。
 少女の表情/無貌の仮面/押し殺した感情の顕現=疾駆/物理法則はもはや無意味。
 少女――例えるならば銀の弾丸/機功人形の如き美貌は損なわないまま/火薬=義憤/燃焼は刹那/瞬間的な
爆発力=測定不能。
 
 しかし、感情はいたって冷静/双眸に映すは悪鬼。
 鮮血に塗れたかのような紅の甲冑/般若のような貌/少女のウエストの如き四肢/身に纏う剣呑な雰囲気――
何処までも付き纏う冥府魔道の臭気=人の油+肉+血液が混ざり合い腐ったかのよう/背筋も凍るかのような哄笑
――まるで絵に描いたかのような悪鬼羅刹。
 
 龍脈+龍穴+主が為に――一旦捨て置く。
 故にこれは私闘/主が為と仕えてから一度も振るった事のない「私」の剣/無益な戦いを好むのは愚か/自らの
為に振るう剣など無意味/仕えるべき者の為に――それが少女の「力」。
 
 そう――これは私闘。
 亡骸と言えど無益な殺生を行うのは感心出来ない/それ程までに阿鼻叫喚/首+首+首――果たして夢か幻か/
骸+骸+骸――果たして夢幻か現世か。
 
 理解/必要性――皆無。
 人間的思考/狂気と断定――或いは悪と。
 
 しかしあくまで建前――少女はそれを斬らねばならぬ敵だと認識した=それが理由。
 無益――それは充分に承知の上/少女の主であれば満足な返答が得られずとも理由を問い質すだろう。
 だが少女はその必要すらないと判断/彼の者にある理由――エゴでしかないと断定。
 己が欲――その言葉に尽きる私利私欲のための虐殺/屠殺。
 
 だから少女は爆ぜた弾丸の如く疾駆する/露になる白い下着――さして気にせず/最短距離をひたすらに進む/
愚直なまでの突進=カウンターすら恐れぬ鉄の意志=信仰にも似た己への自信。
 
 瞬きの間に肉薄/彼女の間合い――一撃の下に意識の断絶/或いは生命の断絶――それらを可能とする距離。
 流れるかのような一連の動作/踏み込む右足/勢いを殺す事なく腰へ/捻りを加えられ加速された勢い/余す事
なく――エネルギーの伝達ロスを無視したかのように肩へ/肘へ/更に加速/留まる事を知らぬ加速は右の手に集
約/その速度――並の成人男子ですら一撃で昏倒/更に鞘走りにより加速される愛刀/銘を妖刀村正「斬龍」/龍で
すら斬り殺すと言われる業物/それが加速に加速を重ねた結果――人の眼には映らぬ速度で駆け抜ける。
 
 居合い――抜かば斬れ。
 それが真理/道理/摂理――故に必殺。

462 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 02:38:44
 遅れましたね。申し訳ありません。
 長くはなりましたが、ただの居合いです。
 サービスシーンは少なめですね(何
 
 それでは、次手をお願いします――と、言うべき所でしょうが、そろそろ時間も時間です。
 今夜のところはこの辺りで切り上げましょうか?

463 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/04(日) 02:43:04
 
……見えぬ、それがしには何も見えぬ。恐らく(何
 
―――失礼した。
ふむ……確かに夜も深い。
承知した。では今宵は互い、これにて切り上げると致そう。
 
夜半までには此方のを上げておく所存ゆえ、左様心得られたく。
―――では、御免。

464 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 02:45:26
 かしこまりました。
 それでは、また明日に。

465 名前:ビシャモン ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/04(日) 22:26:01
>>
  

―――命は、平等ではない。
 
生まれつき力の強い者。美しい者。親が人ならぬ者。
惰弱な肉体を持つ者。
生まれも、育ちも、能力も、生命は皆、異なる。
そう、命は差別される為にある。
だからこそ命は争い、殺し合い、そこに弱肉強食の世界が生まれる。
捕食者という絶対強者と、生贄という絶対弱者。
     
 
縮地神速と、人は云う。
積み重ねられた技術と論理、研ぎ澄まされた実技と経験。
術理として攻めに向かぬ抜刀居合い、しかし、その開祖が理想としたのは必殺の一ではなかったか。
ならば、この美しき龍が放つ太刀筋は、机上の不利をすら吹き散らす一太刀に違いないのだ。
人を嘲笑(わら)う化生、人の技を弱しと笑う異形が相手ならば、かくも無情と斬り捨てる。
    
 
だが―――運命は平等ではない。
  
戦士の直感が、刹那の体捌きが、五分の見切りが、達人の技巧が。
鬼の喰らった魂の記憶が、鬼が持つ刃の本能が、そしてかつて支配した侍の剣技が。
人外の果て無き腕力脚力、総身の力に後押しされ剣を振る。
奥義と等しい刹那の業に、刹那を切る正確無比な業が応える。
 
向かう刃に追う刃。
刃に刃が添えられて、刃の軌跡が違えて奔る。
 
  鬼ッ悲ッ悲ッ悲ッ、随分といきの良い娘じゃのゥ? 
    
―――嗚呼、鬼が笑う。
僅かに刀をつたう子龍の血を、鬼が舐め、刀が啜る。
正しき怒りは嘲笑(わら)われて、一陣の疾風(かぜ)がいなされた。
鞘走った剣は、鬼の兜にのみ傷を付け。迎えた剣は、趙雲子龍の脇をのみ掠めていた。
 
 
  じゃがユラリ嫌よ嫌よも数奇のヒュンッ内、刻まれ続けばヒュアアッよがり狂おうて!
 
   
淀みなく向き直るのは鬼。そう、構えから仕掛けるのは鬼。
下段構えから小突き、小突き、草刈り一の文字を切る。
重さすら感じさせないほど早く、しかし空気の壁すら貫き通すまでに強く、重く。
        
     
  ヒュン疾いで喃!シュパッザン重いで喃!スシャァッ
 
鋭いもの。
長いもの。
強靭なもの。
それは鬼、ビシャモンの妖刀鬼炎である。
 
 
  ザザン血を見るまでヒュカァッ暴れっぱなしでのゥゥゥ!!カカカカカッ
 
 
鬼と龍、互いに刃の強さを競うか。


466 名前:或る修験者 ◆7ZyGl16f7Y :2008/05/04(日) 22:32:08
 
お待たせ致した。
……何やら「反逆」の二文字が我が頭に浮かんだが、気にされぬよう…(何
 
 
居合いを合し打ち…すなわち返す刃を添えていなし、連撃(ちぇーんこんぼ)に
よる押しの一手に入った、と云う流れとなる。

貴殿に極めて軽く傷を負わせてしまったが、服と肌が浅く切れたゆえ支障はない筈…
支障あれば何なりと申されよ。

467 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 22:39:45
 確認が遅れた事をお詫びしておきましょう。

 そして――特に問題はありません。
 三十分ほどお待ち下さい。

468 名前:[-{}@{}@{}-] 趙雲子龍 ◆NoudaTUIBI :2008/05/04(日) 23:19:41
 
 飛び散る火花/必殺/必倒の一太刀――防がれる。
 動揺の色――なし。
 それも当然――常に必殺=幻想/常勝こそを望むべき=二の太刀、三の太刀と――寸断。
 返す相手の一刀――一振り/二振り/三振り。
 
 少女の一刀よりも派手さはない――しかし確実な一手/多くの武士を斬ってきた事を匂わせるに足る連撃。
 重く/速く/鋭く――白銀のきらめきが残す軌跡=もはや視認不能。
 常人ならば三度死ぬ/達人なれど二度は死ぬ/況や少女は生き残れるか?
 
 華奢な腕/脚/体躯――それをとっても荒事には不向き。
 彼の悪鬼――どれをとっても少女に劣る所なし=殺人の業を背負うに足る。
 ならば少女は無残と散り――その純潔を散らすであろう/ただ一度の死によって。
 
――――されど。
 
 少女の体は舞う――潜り込む様に。
 内へ/中へ――刃物の間合いを潰すかのように=自らの攻撃もまた不能。
 悪鬼の徒手空拳による迎撃/恐らくはないと判断/人体切断の余韻を愉しむタイプ/間違った選択肢であれば
その段階で待つのは死/少女は進む/躊躇――まったく感じられず。
 恐怖/畏怖/絶望――感じられず/ここに到ってもなお無貌/まるで慌てる事が罪と言わんばかり。
 
 紅く染まるブラウス――切口から覗く白と赤のコントラスト/極めて背徳的/ちらりちらりと覗く下着がより一層
引き立てる――余談/バスト89/収まる下着――清楚に白。

 出血のある今/少女にとって長期戦は不利/体格――或いはモノとしての違い――の違いからも同じ事を推察。
 少女にとってのこの戦/短期決戦/結論=多少の怪我は致し方なし。
 もとより闘士として生きる彼女/染み一つない珠の肌――無縁の代物。
 
 一つ/二つ/三つ――次々と増えて行く裂傷/致命傷だけを回避=成功。
 肌を這う紅い筋――右肩/右頬――左太腿。
 
 ついに少女は到達/暴風の中心/刃を滑るように駆け/少女の視界/反転。
 重力の枷/放棄=飛翔/悪鬼の腕に絡む蜘蛛の糸=少女の絹糸の如き髪/刹那の間を生み出す事に成功/少女
の好機には十分/翻る太刀/先ほど掠めたと同じところに直撃/悪鬼に対するダメージ――不明のまま。
 
 悪鬼を背に少女の着地/同時に納刀/愛刀はあるべき場所へ。
 無防備な背中/少女の思考――勝利を欲す/なれば罠。
 
 悪鬼に何処まで通ずるか――未だ不明。
 分の悪い賭け――己が部を信ずれば悪くはない/不敵な微笑。

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