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■ 日守 秋星 vs 後藤
- 1 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/11/25(火) 22:12:25
- このスレは日守さんと後藤さんの闘争スレよ。
よって第三者の書き込みは遠慮してもらうわ。
- 28 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/07(日) 17:12:19
- >>26
次レス案>>26
取り合えず攻撃させて貰ったわ。
残念だけど原典はまだ見てないわ。
広川と後藤の会話はあなたのレスを見て
純粋にジャンキーに似てると思ったからよ。
実際に中毒者というわけではないわよね?
- 29 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/10(水) 01:44:29
- >>27
「楽観が過ぎるな。わざわざ逃がすと思うのか?」
靴の下にバネでも付いているような、予備動作無しの跳躍で日守秋星と同じ足場に立つ男。
待ち受ける秋星は、いつの間にかゆらりと幽鬼の様に立つ。
強いビル風に黒いコートをはためかせ、右手には釣り竿の様な包みを……持っていなかった?
「無駄な努力だが、もがきたければもがけ、後悔のないようにな。」
「おっと、忘れ物忘れ物っと。」
ヒュッと風を斬り裂いて――――
得物を持つ為に再びしゃがんだ秋星の頭の上を後藤の右手が蛇のようにうねった。
「いやいや、これを忘れるなんてどうかしてます。もう年齢かなー?老化現象?平和呆け?ああボケはいつものことかー」
シュンと風を巻き込んで後藤の右手が巻き戻る。
ん、何だ? と日守秋星は後藤を見上げるが特に変化は無いように見える。
何か違和感はあるものの何もないのを気にしても仕方が無いと、よっこらせと声をかけて立ち上がった。
「いやホント、アンタら――どうみてもハズレっぽいんで無駄な殺生はしたくないんですよ
ここで見た事は忘れてあげますんで、アンタらもオレを忘れて科学薬品(化粧品)に塗れたジャンクフード(女)でも
食べながら、毒々しい世の中での生を謳歌しっちゃってくだサイ!」
- 30 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/10(水) 01:53:32
- >>28
次レス案>>29
ちょっと中途半端かとも思ったが、台詞で切ってみた。
もう一行動してもよかったんだけどねー
当然、薬物中毒者じゃありまセン!
あんなのダメだよー性能落とすだけだよー
まあ、ドーパミンとかアドレナリンとかエンドルフィンとかはザブザブでてるかも知れ無いけどね。
もし後藤くんが臭いとかでそれを感じられるなら、薬物中毒者と間違えるかもしれない。
- 31 名前:名無し子猫:2008/12/14(日) 08:48:05
- >>29
――――――――――――!
必殺の刃が当たるすんでのところで、獲物はひょいと身を屈めた。
空振り。この初めての体験に、ほんの一瞬だが、後藤は僅かに混乱した。
だが次の瞬間には思考をまとめ、動揺から立ち上がる。
老化だのボケだのと自虐するこの獲物は、一見とぼけているが……
もしかしたら、自己の狩猟本能を満たしてくれる素材なのかも知れない。
「……まぐれでなければいいがな。」
偶然にせよ、故意にせよ、避けたのならなら次手で確実に仕留める、より速くより強くより多数で。
結局のところそれだけの話だ。
獲物は何かを拾い上げ、またこちらに語りかけてきた。あくまでも飄々とした態度は崩さずに。
「食欲だけが生ではない。運動も必要だ。それにしても、大きく出たな。」
後藤より左腕へ―硬化、伸張、刃数三
異様な音を立てて、後藤のスーツの左腕部分が弾けとぶ。
再び、蛇が秋星を襲った。
ただし今度は後藤の肘から先が三つ又に別れ、一箇所ではなく足、胴、頭の三箇所を切り裂くために。
避けろ、避けて見せろよ、殺人鬼。
- 32 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/14(日) 08:51:58
- 書き込みミス3
>>31は私よ
専ブラの調子がおかしい…?
そろそろ反撃かしら。
- 33 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/17(水) 01:21:06
- >>31
「食欲だけが生ではない。運動も必要だ。それにしても、大きく出たな。」
言うや否や後藤のスーツが弾け、左腕が在った筈の場所から飛来する刃が三つ。
獰猛な毒蛇が獲物に飛襲する様に伸びたそれは、伸長と言うより飛翔に近い。
それが三つ。
それぞれが別方向へと伸長し同時に襲い掛かるのだ。
どれほどの反射神経を持ってしても、その全てを回避するのは不可能だろう。
当たれば死を招き、回避し難い攻撃……
人はそれを必殺と言う。
――しかし。
「――――ハッ!」
日守秋星は笑っていた。
自らに向けられた確実に死を与える必殺の攻撃を前に、いつものように――
いつもより、さらに口の端を吊り上げ、不敵に嗤っていた。
いつもと変わらぬ危機感のない装丁で、迫り来る三つの刃を見つめる。
達人のみが至る境地。
一瞬である筈の時間が数分に匹敵するほど伸びた世界で、
迫り来る刃のそれぞれの軌道を読み、半瞬先の到達点を予測する。
足、胴、頭の三箇所に分散した同時攻撃のごく僅かな到達時間の差を確認。
その針の先のような極瞬に――――
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃ――ッ!?」
ものの見事に全てを喰らって、鉄骨から転がり落ちた。ドサッ!
「なんだよーソレ反則だろーハズレのくせにそんなの反則だろー」
頭から赤い噴水をだし、左の大腿から下は真っ赤に染まり、腹からだくだくと流れるモノを左手で押さえながら、
右手に持った得物を支えになんとか立ち上がる秋星。
強がって減らず口を叩いていても、まさに満身創痍。
なのに、まだ――――
「ダメだぜ、お兄ちゃん。野生の動物は食後の運動なんかしまセン!余計な運動して無駄なカロリー消費するのは人間のする事だ――って人間か」
後藤の異様を目の当たりにし、それによって瀕死の重傷を負いながらも、
まだ狩り取る相手ではない、ただの人間と言う。
「でもまあ、こっちは余計なカロリー消費したくないんで――――」
死にかけた身体を押して片手で得物を構える。
――ギチリ――
と全身の筋肉を撥条にして狙いを定めるそれは、
野生の肉食動物が獲物に飛び掛る準備の撥条ようと言うより、
はじけた瞬間の弾機。
「ここらでサヨナラです!」
その相反する静と動が正しく動へと移行した。
- 34 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/17(水) 01:31:01
- >>32
もしかしてA Bone2ですか?
オートアップデート入って無い?
アップデートされると名前欄入れ直さないと空白になるらしいデスヨ。
で、次ぎレス案は>>33です。
転げ落ちたオレに追い打ちかけないのは後藤くんらしくないっていうなら
>ものの見事に全てを喰らって、鉄骨から転がり落ちた。ドサッ!
で切っても良いかなーとも思います。
そんときゃ、それで修正しまショウ!
このまま行くなら、後半が反撃。
反撃しないで、ここでは如何にやられ捲るかって考えてたんだけど、
反撃期待してるみたいなんで反撃です。
ただ、後藤くんに攻撃してるワケじゃないので、身構えても良いけど回避したり喰らったりしないでください!
何企んでるんだって!?
それは秘密です!
次の行動は決めてあるので、後藤くんの行動次第じゃ不可避な状態になってしまうかもとだけ言って置きましょう!
- 35 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/21(日) 21:01:26
- 次レス案1様子見
>>33
後藤の異形の腕を見ても秋星は些かも動揺しない。
いやそれどころか、迫り来る刃を前に口の端を吊り上げ、微笑するのを後藤は確かに見た。
来るか。
この人間の抵抗を後藤は期待していた。
だが3箇所の同時攻撃は全て当たり、無様な叫び声をあげて秋星は落下する。
期待は見事に裏切られた……かに思えた。
…… 無様な叫び声をあげて ?
はじめ抱いた違和感は警戒心へと変わり、後藤は落下する秋星への追撃を躊躇った。
こいつは生きている。
少なくとも頭への一撃は―不完全ながら―避けられた。
決まりだ、こいつはただのバカではない。それどころか人間にしてはやる方だ。
眼下では死にかけた体に鞭をうち、秋星は再び立ち上がっていた。
そればかりか、足元が覚束ないこの状態で、得物を構えた。
「面白い。人間は自身の身体能力を発揮しきれないという話を聞くが、例外もいるらしいな。
まだ俺を人間と呼ぶほど意識の方曖昧のようだが。」
後藤は靴を脱ぎ捨てて、今度は両足を変形させた。
飛び掛る態勢を察して、軟体生物のように足を鉄骨に絡まらせると、蝙蝠のようにぶらんと逆さ吊りの状態で身構える。
後藤より両腕―刃数三
威嚇するように6枚の刃を展開し、秋星の攻撃に備える。
「来い。」
秋星という撥条が弾けた。
- 36 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/21(日) 21:04:41
- 次レス案2追い討ち
>>33
後藤の異形の腕を見ても秋星は些かも動揺しない。
いやそれどころか、迫り来る刃を前に口の端を吊り上げ、微笑するのを後藤は確かに見た。
来るか。
この人間の抵抗を後藤は期待していた。
だが3箇所の同時攻撃は全て当たり、無様な叫び声をあげて秋星は落下する。
期待は見事に裏切られた……かに思えた。
……無様な叫び声をあげて?
はじめ抱いた違和感は警戒心へと変わり、後藤は落下する秋星への追撃を躊躇った。
こいつは生きている。
少なくとも頭への一撃は―不完全ながら―避けられた。
決まりだ、こいつはただのバカではない。それどころか人間にしてはやる方だ。
高揚感が後藤を支配する。
湧き上がるのは性欲と食欲の入り混じったような奇妙な欲求。
それは人間を食い殺すために生まれてきた種の本能。
統一体となった事で、より肥大化した狩猟本能。
より上等な食物を求めるように。
より上等な異性を求めるように。
より上等な獲物を後藤は求めていた。
鈍い音を立てて、鉄骨がひしゃげた。
どんな獣よりも力強く、機械を思わせる正確さで後藤は秋星に飛び掛った。
- 37 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/21(日) 21:14:00
- >>34
いやjaneのはずだからそれはないと思うわ。
無意識に消したのかしら。
それで>>35と>>36が次レス案ね。>>35で一部ミスがあるけど
>決まりだ、こいつはただのバカではない。それどころか人間にしてはやる方だ。
どちらもここまでは一緒よ
>>35が>>33そのままの場合。
>>36は>>33で転がり落ちてすぐ追い討ちをかけた場合。
どちらにしようかしら。
反撃の話題を振っておいて何だけど、私は>>36の方が好みねえ。
- 38 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/25(木) 23:31:57
- >>36
ものの見事に全ての攻撃を喰らって、鉄骨から転がり落ちた秋星に後藤が追い打ちをかける。
高級時計の歯車がカチリと噛み合う正確さで。
野生の肉食獣の獰猛な俊敏さで。
その双方を秋星は持ち合わせていない。
子供の読み上げる数え歌のようなアバウトさと、動物園のぐうたら獅子のノロマな動き……
頭から赤い噴水を噴きだし、左の大腿から下は真っ赤に染まり、腹からだくだくと流れるモノを左手で押さえながら
無様に横たわる状態から、その追い打ちを避けられるはずはない。
避けられる筈など無いのだが――
「とぅわあああああぁぁぁぁりゃぁぁぁぁぁ――――ッ!」
掛け声一閃、奇跡が起きた!
それは九死に一生を拾うことわざの通り九割……
否、九割九分九厘まで避けられる筈の無い死を回避した瞬間だった。
スーツ姿で手を変形させる奇怪な中年男にパンクな兄ちゃんが襲われてゴロゴロと転がって逃げた瞬間でなければ
どこぞの奇跡体験仰天番組に取り上げられても不思議のない、かけちなしの紙一重。
ゴロゴロゴロと転がりすぎて給水タンクの鉄骨に頭をぶつけたのはご愛嬌……
その一生に一度あるか無いかという、たまたま運が良くて死を免れただけの回避に――カツン――という小さな異音。
避けるだけで精一杯。それすらも有り得ない筈だった回避に……
それ以外の行動行う余裕など無いはずの回避の中に、小さな回避以外の音が混じる。
- 39 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2008/12/25(木) 23:40:12
- >>37
せっかく好みだと言うんで>>36を採用しての次ぎレス案>>38です。
ただ避けただけかって?
いえいえ、ちょっと伏線張ってます。
あと、後藤くんが野生動物的な感覚でオレを上等な獲物と位置づけたなら、たぶん期待はずれです。
確かに普通の人間より速くて頑丈で正確かもしれませんが、所詮獲物は獲物。後藤くんには遥かに劣ると失望するでショウ。
今回の回避も日守秋星という動物の俊敏さでは避けられる筈の無いモノだからネ!
- 40 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/29(月) 00:26:38
- >>38
ごぉん。
全身の体重を乗せた後藤の拳が、コンクリートを打ち抜いた。
戦い…いや狩りを眺める広川はインパクトの瞬間、ほんの少しだが確かに地が揺れるのを感じていた。
「だが、空振りか……随分、粘るな。」
その時、広川はハッと何かに気がついた。
携帯電話を取り出し、仲間に連絡を入れる。
「もしもし、草野さん?すまないが服を一揃い持ってきてくれないか。」
飛び掛った後藤が迫り来る僅かな間に、秋星は奇声を上げてゴロゴロと転がって後藤の着地点から退避していた。
チッと腹立たしげに舌を打ち、拳を引き抜くと同時に相手に警告を発した。
「逃げるだけでは勝てんぞ!偶然もそうは続かん!」
それに逃げるだけの鼠に価値はない。
猫にとっては咬みつく鼠ほど甚振り甲斐があるものだ。
もっとも、わざわざ咬みつかせてやる義理もない。
脳から体に電気信号が走ように、後藤が体へと命令を下す。
後藤より右腕へ―硬化、最大伸張、刃数一
こいつの足は傷を負っている、簡単には立ち上がれん。
また転がって逃げるか、それともダメもとで向かってくるか。
そのどちらかだろう、ならば、どちらでもいいように殺す。
立ち上がる前にだ、これ以上余計な真似もさせん。
広げた刃を横薙ぎに振るう。
ヒュッと風が舞い、給水タンクに斬り込みが走った。
- 41 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2008/12/29(月) 00:37:46
- >>39
ありがとう。やっぱり追い打ちをかけた方が後藤さんらしいと思うから助かるわ。
後藤さんのモチベーションは普通の人間よりは期待してるというところかしら。
伏線が何か検討もつかないけど、とりあえず攻撃。
がっかりかどうかは次の秋星さん行動で決まると思うわ。
- 42 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/07(水) 02:52:47
- >>40
その一生に一度あるか無いかという、たまたま運が良くて死を免れただけの回避に更に追い打ちがかけられる。
例えるなら自転車で爆走中に飛び出してきた老婦人の押す乳母車を咄嗟に避けたら、
避けた先が車道を走る自動車の前だったような……
それも昼間の国道。
走っていたのは大型ダンプカー。
しかも過積載の上に速度超過。
そして正面衝突。
もうブレーキをかけても無駄。避ける間もありません。
あと出来る事と言えば人生最後の瞬間を出来るだけ有意義にドラマティックな走馬灯を眺めて楽しむ事ぐらい。
その確実な死の直前に――――
―――― ギンッ ――――
異音。
宙を舞う赤い飛沫。
断ち切られた肉片がコンクリートに落ちる鈍い音。
そして静寂。
高層ビルの屋上を薙ぐ風すら凪いだような、完全なる無音の中、
百パーセント確実な死であった筈の後藤の刃は、
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
偶然ささっていた秋星の得物に当たり、なまじ高速で振られていた腕は自らの速度で両断されていた。
「ぅお!? これはラッキー!」
九死に一生についで十死に無生の奇跡の前にすら、まだとぼけた様子で喜ぶ秋星。
だが、人生楽ありゃ苦もあるのである。ピキキ
「え? ええぇぇぇっ!? ぅえええええええええぃ!?」
驚いている間にも後藤の刃に付けられた斬り込みから亀裂がピキっと走って。
ピキピキピキピキっと走り続けて給水タンク幾何学模様を描いていく。
それを、とう!とばかりに刺さっていた得物を引き抜いてトドメを刺し――――
直後、決壊したタンクからの大量の流水に飲まれていた。
- 43 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/07(水) 03:00:55
- >>41
予定していた反撃しました。次ぎレス案>>42です。
偶然ささっていたの上の・は要修正?秋星だけに修正?
いやいや、そんなダジャレの前に遅くなってどうもすみまセン!
ついでに勝手に腕落としましたすみまセン!
しかも、次ぎか次ぎの次ぎぐらいで逃亡します!
場面を変えて仕切り直しという事で。次ぎは商店街だっけ?
- 44 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2009/01/13(火) 22:57:29
- >>42
方法は分からない。
ただ鈍い痛みが、反撃を受けた事を告げていた。
後藤を始めとする寄生生物達にとって、痛覚とは単なる情報に近い。
痛みそのものより、攻撃を受けたという事実が驚愕、恥辱、憤怒といった感情を呼び起こす。
ギリッと後藤の中で、何かの糸が張り詰める。
人の姿の奥底、巧妙な擬態の中に潜む後藤という名の怪物がチラリと顔を覗かせた。
しかし、精神の糸が千切れる前に理性が本能を飲み込み、後藤は瞬時に最良の決定を下す。
何も問題はない。
「やれ。」
後藤の言葉を受けると分断されたはずの右腕が動き出し、新たに浮かび上がった目でギョロリと目標を睨みつけると
得物を引き抜こうとする秋星を背後から斬り付ける。
そのままピョンピョンと弾けるように飛び回り、撥ねられた右腕は、元の位置に収まった。
「どうだ三木?」
「浅いねぇ。水がクッションになっちゃった。そもそも重さも足りないし。」
「そうか。最後まで粘る奴だな。なかなか楽しかったぞ。」
後藤より右足へ―硬化
「死因は飛び降り自殺でいいな?殺人鬼。」
流れる水に足をとられぬように、軸足に力を込め
人がサッカーボールを蹴るように、食人鬼は高く振り上げた右足を、勢いよく振り下ろした。
- 45 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2009/01/13(火) 23:12:39
- >>43
次レス案>>44
怒るのはまだちょっと早いかと思って、ここは抑えてみたわ。
少しだけ「蹴り殺してやるッ!このド畜生がァ―――――――ッ」も考えたのは秘密よ。
二回戦は商店街周辺ね。
まだ一回戦も終わってないけど
こちらの導入はどちらから入ろうかしら?
- 46 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/15(木) 01:59:38
- >>44
「なあぁぁぁぁぁがぁぁぁぁれぇぇぇぇぇえええっるぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅ!」
大洪水の中、生命体の未来をかけて大波に抗うノアの箱舟のごとく……
いや、それは大袈裟。精々が大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻のように、
溢れ出た給水タンクの水に飲まれる秋星。
タンクhが崩壊した瞬間、流されまいと手を伸ばしたのか、
それとも引き抜こうとしたのか、未だタンクに突き刺さる得物に手を伸ばす。
足元をすくおうとする流水に耐えて一歩、ぷるぷると手を一杯に伸ばしながら、もう一歩。
とう!と気合を込めて得物を掴んだ瞬間――
「っ……!?」
背中に走る痛みに顔を歪ませ、それでもなお不敵な笑みを浮かべたまま
サングラスの端から彼はそれを見た。
「ちょ……そんなのアリですか!?」
なんと表現していいのか、それは手だった。
成人男性の右手、としか形容出来無い確かな右手だった。
ただ、自立行動しながら指先を刃物に変形させて飛び掛り秋星の背中を斬り付けただけの右手だった。
激しい痛みに耐えかね、突き刺さる得物に身体を預けるように膝をつきかけた……
だが、流れる水の圧力を舐めてはいけない。
腰が水流の中に入った瞬間、一気に増えた対水面積に流水が猛威を奮い秋星を押し流す。
その暴力に頼りの綱の得物はあっさりと抜け……
「なあぁぁぁぁぁがぁぁぁぁれぇぇぇぇぇえええっるぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅ!」
大洪水の中、生命体の未来をかけて大波に抗うノアの箱舟のごとく……
いや、それは大袈裟。精々が大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻のように、
溢れ出た給水タンクの水に飲まれたのである。
水は高い所から低い所へ流れる物である。
そして、ここは高層ビルの屋上。周囲はすべて低い所な訳で。
ぐるり一周は転落防止のフェンスに囲まれているものの、水には関係なく零れ落ちていく。
しかし、水ではない秋星はフェンスの隙間を抜けることはなく、
それはもう、大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻が
グレーチングに引っ掛かるように流水に踊っていた。
そこへ――
「死因は飛び降り自殺でいいな?殺人鬼。」
流れる水に足をとられぬように、軸足に力を込め
人がサッカーボールを蹴るように後藤は高く振り上げ……
「死因は飛び降り自殺でいいな?殺人鬼。」
「いや、確かに一番近い逃げ道ですけど!!」
自殺なんてのは人生からの逃げであって、この場からの逃走じゃないじゃないかな?
と、この期に及んでまだ、そんな余裕を見せた感想などいだく秋星だった。
- 47 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/15(木) 02:05:04
- >>45
次ぎレス案46です!
特に何もしてないんで、どうぞ蹴り落としちゃってください。
>少しだけ「蹴り殺してやるッ!このド畜生がァ―――――――ッ」も考えたのは秘密よ。
そんなオイシイセリフは、こっちが本気になるまで取っておいて欲しいな、お兄さんは!
「いや、それは無理――」
と余裕の笑みを保ったまま、たんたんと事実を告げるように言い放ってあげマス!
>こちらの導入はどちらから入ろうかしら?
はい!はい!は〜い!
オレやってみたいです先生!
- 48 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2009/01/18(日) 23:28:50
- >>46
<bババン</b>
しなる足を鞭のように振るい、後藤は秋星を蹴り飛ばした。
秋星の体は子供が無造作に投げた人形のように軽々と飛び上がり、ゆうに5〜6メートルは浮かび上がっただろう。
吹き飛ばされた体は容易にフェンスの外側へ放り出された。
度々くだらない救命番組でとりあげられる奇跡とやらが起きない限り、秋星に待っているのは絶対なる死だ。
もっとも蹴り上げた時に骨の砕ける感触がした。地面に叩きつけられる前に死んでいたのかも知れない。
今となってはどうでも良い問題だったので、後藤はそこで思考を打ち切った。
ひょいと高台から降りると、広川が話しかけてきた。
「てこずったな。」
「妙な相手だった。人間に攻撃を避けられたのは初めてだよ。バカの振りをしているが感覚が他の人間より鋭い。
他にもあいつのような人間はいるのかも知れんな。」
「彼は吸血鬼と呼ばれていたそうだ。血啜る不死身の化物さ。」
「我々の仲間だな。握手して名刺を渡して、清き一票を、と言うべきだった。」
久々に体を動かしたので後藤は機嫌がよかった。流暢に口から皮肉が出る。
「投票権があるならな。後藤さんも大分、人間じみてきたよ。次は立候補してみるかい?」
「それは御免だな。」
しばらくして仲間が服を持ってくると、後始末を広川に全部押し付けて、すぐに後藤はその場を後にした。
秋星の死体が見つからないことを後藤が知ったのは、交戦から数時間後のことである。</bババン</b>
- 49 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2009/01/18(日) 23:31:22
- >>46
バグン
しなる足を鞭のように振るい、後藤は秋星を蹴り飛ばした。
秋星の体は子供が無造作に投げた人形のように軽々と飛び上がり、ゆうに5〜6メートルは浮かび上がっただろう。
吹き飛ばされた体は容易にフェンスの外側へ放り出された。
度々くだらない救命番組でとりあげられる奇跡とやらが起きない限り、秋星に待っているのは絶対なる死だ。
もっとも蹴り上げた時に骨の砕ける感触がした。地面に叩きつけられる前に死んでいたのかも知れない。
今となってはどうでも良い問題だったので、後藤はそこで思考を打ち切った。
ひょいと高台から降りると、広川が話しかけてきた。
「てこずったな。」
「妙な相手だった。人間に攻撃を避けられたのは初めてだよ。バカの振りをしているが感覚が他の人間より鋭い。
他にもあいつのような人間はいるのかも知れんな。」
「彼は吸血鬼と呼ばれていたそうだ。血啜る不死身の化物さ。」
「我々の仲間だな。握手して名刺を渡して、清き一票を、と言うべきだった。」
久々に体を動かしたので後藤は機嫌がよかった。流暢に口から皮肉が出る。
「投票権があるならな。後藤さんも大分、人間じみてきたよ。次は立候補してみるかい?」
「それは御免だな。」
しばらくして仲間が服を持ってくると、後始末を広川に全部押し付けて、すぐに後藤はその場を後にした。
秋星の死体が見つからないことを後藤が知ったのは、交戦から数時間後のことである。
- 50 名前:田村玲子 ◆bOIWj9Hr0g :2009/01/18(日) 23:41:39
- >>47
>>49こちらが次レス案ね。ミス4回目。
そちらの展開次第では最後の一行も消すわ。
あと、>>46の「死因は飛び降り自殺でいいな?殺人鬼。」は一回で良いと思うわよ。
では次の導入は任せるわね。
- 51 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/20(火) 23:28:30
- >44
「なあぁぁぁぁぁがぁぁぁぁれぇぇぇぇぇえええっるぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅ!」
大洪水の中、生命体の未来をかけて大波に抗うノアの箱舟のごとく……
いや、それは大袈裟。精々が大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻のように、
溢れ出た給水タンクの水に飲まれる秋星。
タンクhが崩壊した瞬間、流されまいと手を伸ばしたのか、
それとも引き抜こうとしたのか、未だタンクに突き刺さる得物に手を伸ばす。
足元をすくおうとする流水に耐えて一歩、ぷるぷると手を一杯に伸ばしながら、もう一歩。
とう!と気合を込めて得物を掴んだ瞬間――
「っ……!?」
背中に走る痛みに顔を歪ませ、それでもなお不敵な笑みを浮かべたまま
サングラスの端から彼はそれを見た。
「ちょ……そんなのアリですか!?」
なんと表現していいのか、それは手だった。
成人男性の右手、としか形容出来無い確かな右手だった。
ただ、自立行動しながら指先を刃物に変形させて飛び掛り秋星の背中を斬り付けただけの右手だった。
激しい痛みに耐えかね、突き刺さる得物に身体を預けるように膝をつきかけた……
だが、流れる水の圧力を舐めてはいけない。
腰が水流の中に入った瞬間、一気に増えた対水面積に流水が猛威を奮い秋星を押し流す。
その暴力に頼りの綱の得物はあっさりと抜け……
「なあぁぁぁぁぁがぁぁぁぁれぇぇぇぇぇえええっるぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅうぅ!」
大洪水の中、生命体の未来をかけて大波に抗うノアの箱舟のごとく……
いや、それは大袈裟。精々が大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻のように、
溢れ出た給水タンクの水に飲まれたのである。
水は高い所から低い所へ流れる物である。
そして、ここは高層ビルの屋上。周囲はすべて低い所な訳で。
ぐるり一周は転落防止のフェンスに囲まれているものの、水には関係なく零れ落ちていく。
しかし、水ではない秋星はフェンスの隙間を抜けることはなく、
それはもう、大雨の日の道端の側溝に流される煙草の吸殻が
グレーチングに引っ掛かるように流水に踊っていた。
そこへ――
「死因は飛び降り自殺でいいな?殺人鬼。」
流れる水に足をとられぬように、軸足に力を込め
人がサッカーボールを蹴るように後藤は高く振り上げ……
「いや、確かに一番近い逃げ道ですけど!!」
自殺なんてのは人生からの逃げであって、この場からの逃走じゃないじゃないかな?
と、この期に及んでまだ、そんな余裕を見せた感想などいだく秋星だった。
- 52 名前:日守 秋星 ◆g.FomaLl7. :2009/01/20(火) 23:35:26
- >>50
おっと、これはミスでした!ごめんなサイ!
と言うわけで>>51が修正したものです。
>>49へのレスは色々考えてみたけど、蛇足っぽいので次の導入と合わせる事にしマス!
蛇足といえばツチノコには足があるんですよ!知ってました!?
じゃあ、導入っぽいの書いてるんで、くつろぎながら少々おまちを!
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